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2016年08月07日
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カテゴリ: 遠州の報徳運動
奉祝詞 小野江善六(「二宮先生五拾年祭紀念号」p57-58)

遠江国報徳社副社長小野江善六頓首頓首謹みて二宮先生五十年の霊祭を慶祝し奉る。
夫れ神は人の敬するに由て威を増すと聞けり。敬とはこれを尊信するの誠あるをいう。朝廷さきに二宮神霊に贈位あり。なお社格を県社とせらる。その尊信を国民に宣命したまうなり。あに奉祝せざるべけんや。
 そもそも善六生れて二十七歳にして初めて報徳学に入る。今年八十歳。この学に従事する事五十四年、今かくの如き皇恩をうけ、霊祭の典を観るに至れり。つらつら既往の閲歴を回顧すれば、文政九年丙戌(ひのえいぬ)年、善六生まるの時は報徳学の開祖二宮先生師荒蕪をひらき善種を下し、良根を培養し、人心を改良するに千辛万苦心力を尽したまい、桜町の興復ようやく緒につかんとするの時なりき。善六志し、もとより実行にあって文才なし。長ずるに及んで幸いにこの道正しく実践の容易なるを知り、信仰を他に求めず。一意専心生涯をここに托するに至れるなり。質性愚鈍文盲、もとより効績の見るべきなく、ただ徳を尊び教えを信ずるの志、老いて益々厚しといえども、身体衰え気力うせり。またこれをいかんせん。善六一度報徳の教えを知ってこの道を信ぜしより今に至るの間、世の乱れ、時の変にも動かされず。これを楽しみ、かつ養われて年を保ち、余生を終らんと。皆これ先生の恩徳によると感謝常にやむことなし。ここに本日の盛典に列しことに深し。国民の敬信日に厚く在天の神霊益々光を放ち、我が道の隆盛を下したまわん事を謹み敬い恐れみかしこみ申す。

 明治三十八年四月二日
  遠江国報徳社副社長小野江善六 
               敬白

小野江善六は森町報徳三兄弟の一人で、浜松の報徳第一館の館主を勤めた。

浜松は遠州報徳発祥の地であり、安居院庄七終焉の地でもある。





残念なことに その志に応ずる 報徳の精神 をもった人が 地からわきいで、天から現われる気配が全くない。

安居院庄七、小野江善六が蒔いた報徳の種は失われてしまったのであろうか。

実に残念なことではある。

現れよ、報徳の士、報徳の精神をもって「世界に二宮先生の教を広め、真正の文明を実現しようと志を持って実践する人士」の若い人々の輩出することを。








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最終更新日  2016年08月07日 04時52分40秒


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