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2023.07.30
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昨日、手賀沼沿岸でコムクドリ17羽の群れを目撃しました。
帰宅後、亭主と2005年長野県で開催された日本鳥学会で北海道東海大学の
竹中万紀子さんが口頭発表なさったコムクドリ雄の頭部栗色斑の大きさ、模様、
形状の講演内容を思い出していました。
竹中さんは、2004年までコムクドリ雄の頭部羽色の追跡調査を実施しとの結果を
報告しています。それによると、頭部栗色斑は加齢と共に頭部栗色斑が拡大する可能性は低いが、栗色斑は雄の繁殖行動の特徴を示している可能性が高いと述べています。
具体的には、栗色部分が最も小さく、両頬に斑状に分布する個体のほうが一夫二妻になる個体が多く、逆に頬斑の面積が広く頭全体をえりまきのようにとりまいている個体では一夫二妻となる個体は観察されなかったとするものでした。
また、抱卵期と育雛初期に着目してみると、両頬に栗色斑が分布している個体は営巣への貢献度が低く、頬斑が広い個体は配偶相手と同等の時間を抱卵に割いていたと興味深い内容を指摘しています。あわせて、コムクドリでは雄が2番目の配偶者を得る時期は1番目の巣の抱卵期が多く、第一雌に抱卵を任せ第ニ雌を得ることに時間を割いている可能性があるとしています。これらのことは、頭部羽色パターンが子育ての協力度合いを示している可能性があると結んでいます。
竹中万紀子.2005.コムクドリ雄の変異と繁殖行動.2005年日本鳥学会学会報告.
(写真)
2023年7月29日手賀沼沿岸で撮影









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最終更新日  2023.07.30 14:55:50
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