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2023.10.11
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モズは動物食で、捕えた獲物をなわばり内の木々の枝先などに突き刺して「はやにえ」を作ります。長年解明されていなかったはやにえの機能について大阪市立大学西田有佑さんと北海道大学高木昌興さんが、共同研究の結果、モズの雄は非繁殖期のみはやにえを作り繁殖期が始まる前にほとんど食べ尽くすことを発見しました。
大阪市立大学(2019)には、両氏の調査概要、結果などを整理したものが掲載されています。それによると、大阪府の里山にてモズのオスのなわばり内の木々などを観察し、はやにえの生産時期と消費時期を詳細に調べた結果、モズのオスは非繁殖期にのみはやにえを生産し、そのほとんどを繁殖期が始まるまでに食べ尽くすことが分ったとし、はやにえの消費数は気温が低くなるにつれて増え、一年で最も寒い月にピークに達することが分かり、はやにえが冬の保存食であることを示唆していたと記しています。
検証結果では、繁殖期のオスのなわばりを定期的に巡回してオスの歌を録音し、歌唱速度とはやにえの消費量の関係を調べた結果、はやにえの消費量が多かったオスほど歌唱速度が速いことが判明したと報告しています。このことからモズのオスのはやにえがメスの獲得で重要な歌の質を高めるための栄養食として機能していることを突き止めたと記しています。
貯食行動は生存に関わる自然選択によって進化したという解釈がこれまでの定説で、モズにおいても、貯えたはやにえには「冬の保存食」としての機能はあったが、さらに「歌の質を高める栄養食」としても機能していることが明らかになり、貯えた餌の消費がオスの性的な魅力を高める効果をもつことを世界ではじめて実証したと述べています。
(引用)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2019/190513
モズの『はやにえ』の機能をついに解明!
大阪市立大学大学院理学研究科の西田有佑特任講師、北海道大学大学院理学研究院の高木 昌興 教授との共同研究.
(写真)私のライブラリーより









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最終更新日  2023.10.11 14:39:24 コメントを書く
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