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帰宅してメールを開いて、まず行うことはジャンクメールの処理。 毎日、約200~300通を削除する。本当に必要なのは数えるほど。 送る方も本物と見分けが付かないような題名をつけて送ってくるが‥‥。 当初は削除するのに時間がかかったが、常に見ていると怪しげなメールはすぐに分かり、削除のコツがつかめてくる。 ところが今日31日は普段の倍の600通。同じものが2通づつ送信されている。 年度末の混乱を企てたメール配信なのだろうか‥‥??しかしながら、いろいろなメールが2通づつ来るのはメール配信者の企てではない??と思われるが‥‥??何なのだろう???
2008年03月31日
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春の風物詩といったら花見。 「自然」の下に集う人々の表情は皆、穏やかである。 自然との共生が求められるなか、このような風物詩をキーに展開していけば良いのでは? ”願わくば桜の下にて春死なむ その如月の望月の頃” 昭和9年(京都の桜) 春の唄(野口雨情)
2008年03月29日
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創造性を描きたてるような本の題名が良い。 以下、裏表紙の解説から引用 ”幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋を開くように、「思考の補助線」を引くことで、一見無関係な物事の間に脈絡がつき、そこに気づかなかった風景が見えてくる。この世界の謎に向き合う新たな視座を得ることができる――。「知のデフレ」現象が進む日本で、ときに怒りを爆発させながらも、「本当のこと」を知るために探求をつづける著者の、情熱的な思索の過程が本書である。自由軽快に、そして粘り強く考えるヒントを、自らの一身を賭して示す!” 語彙の豊富さ、文章の豊かさに驚かされる。 内容を理解できたのは何割か?わからない。何となく描いてあることの輪郭がつかめたくらい。 現代は、あまりにも物事が分けられて、トータル的に物を見ることが、大変にむずかしいというか不可能に近い時代。 そのような時に、 「全体を引き受ける」という大きな目標にチャレンジしている著者に拍手を送りたい!
2008年03月29日
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副題に’誇りある日本人になろう’とある。 「仕事の目標は10年単位」、「モノは少なく自由でいたい」、「子供には日本文化を習わすべき」など、著者が大切にしてきた生き方のエッセンスが平易な言葉で書かれている。 このなかに、「本はジワリと人生に効いてくる」という一文があったのでこの部分をコピーして若い社員に手渡した。以下、その部分を引用。 ”それでも、本はたくさん読んでほしいと思っています。本というものは、著者が全精力を込めて書いたものです。調べたこと、発見したこと、感じたこと。さまざまなことについて一人の人間が精魂こめて書いたものだといえます。他人の貴重な考えや、仕事や人生についての著作を数百円、単行本でも千円台で手に入れられることの驚き。 私は本を読む時、「読ませていただく」という気持ちになります。反対に著者としては「読んでくださって本当にありがとう」という気持ちになります。 そんな思いで読んだ本でも、今は何の役にも立たない、何も感じないと思うことがあるかもしれません。でも、いずれ人生のどこかで、読んだ本の意味や味は、必ずじわりとにじみ出てくるものです。 若いころに読んだ本を、たまに、時を経て読み返してみることがあります。まったく違う印象を受けたりして、自分の’成長’を感じたり、新たな発見をしたりします。ゆっくり楽しむ読書にせよ、仕事の必要上の読書にせよ、本は人生に本当に大きな喜びをもたらしてくれます。” 著者は、週刊誌のコラムなどにしっかりした記事をよく書いていたので、何となくいつも気にはなっていた女性ジャーナリストであった。 その人となりは、よく知らなかったが、この本を読んで十分イメージできるようになった。現在、田久保忠衛氏と政策研究会を立ち上げているとのことであり、応援したい。
2008年03月28日
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日経コラム「インタビュー領空侵犯」に、糸井重里氏が’社会人は「公私混同」を‥‥ 生活者の心 仕事に生かす’という見出しで書いていたことから、 以下、一部抜粋引用 ”最近目的意識に合わせたことしかできない人が多すぎます。何かの役に立つことなど、せいぜい人生の何分の一あるかないか。役に立たないことの方が多いのです。ところが、それがまた役に立ったりする。 先月末、事務所の社員に向けて、うるう年の二月二十九日はおまけの日、今日はさぼっていつもできないことをやりなさいとメールを出しました。” サラリーマンは生産者で、かたや一方は消費者でありながら、あまりにも効率だけで追い詰めると、消費者心理を置き去りにしてしまっているのも確かなようである。 最後の2月29日の話が面白い!
2008年03月24日
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歯が痛む。頬が腫れて膨らんでいる。影響で目の周辺まで何ともいえない不快感がある。 歯痛などの痛みに襲われた時に必ず思い出す言葉がある。 故扇谷正造氏の著書名にもなっている「河を渡って木立の中へ」という言葉である。 扇谷氏が戦争の真っ只中、最前線で戦っていた時のこと。敵弾が飛んでくる中、目の前に河があり、その向こうにはうっそうとした森があった。 何とか、敵弾を凌ぎ、河を渡って森に飛び込んでしまえば、一時の安堵が得られる。そのときの心境を表した言葉と記憶している。 歯痛なんて今をちょっと我慢すれば必ず「木立の中」がやってくる。 戦争時の辛さに比べたら何でもないこと。
2008年03月21日
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今年から始まったジャパンブログアワード。 ビジョンとして 「本アワードは日々、自らが体験していることをお金のやり取りなどではなくピュアに、力強く、個性ある内容でブログを書き続けている人を表彰する場を設けたい、この想いから有志で立ち上げたものです。‥‥」とある。 その1回目の入選作の発表が先日あった。 総合グランプリ あたし・主婦の頭の中 趣味暮らし部門 産婦人科残酷物語 II ジャーナリズム部門 芦田太郎のブログ スポーツ部門 Junya's Trithlog - Road to Kona ペット部門 ぺろぺろ日和 ビジネス部門 税理士森大志(もりたいし)のひとりごと IT部門 No Mobile,No Life. 特別賞 目が悪いビジネスマンの一筆 あとで、ゆっくり見てみよう!
2008年03月21日
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同級生が個展を開いているのを思い出し、会社の帰り道に京橋の画廊に寄ってみた。 花器を中心にしたオブジェや日常使える食器など、いろいろな作品が並んでいる。 若いときに一時、芸術の道をめざしただけあって、その情熱がうかがえる。 壁に飾られた世界中を旅して書きとめたスケッチ風の絵画も情緒をそそる。 景徳鎮の絵画もあるが、話題はパンタナール湿原に‥‥。 牧場主がホテルを経営しているところがあり、そこが大変にお薦めとのこと。 是非、行ってみるとよいとのことであった。地球の反対側まで行く機会が作れるかどうかは分からないが、しっかり記憶にとどめて帰った。 お窯クラブ
2008年03月19日
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日経コラム「仕事術」より 脳科学者の茂木健一郎氏「異質な世界の本も読む」から 以下、抜粋引用 ”‥‥読む本は二種類あります。自分がすでに知っている世界をさらによく知るための本と、自分がよく知らない異質の世界の本です。 知らない世界の本もとりあえず読む。当たりはずれは大きいですが、探索的な本の選び方をしていかないと、自分の世界が広がっていきません。読むのはトイレでも風呂でもどこでも。しっくり来なければ途中から投げ出します。 異質の世界を探索してるときの違和感が大事です。予想がつき安心できるものと、不確実でチャレンジングなものとの組合せが人生を豊かにします。予想できることと不確実なことが混ざった状態を「偶有性」と言いますが、それこそが知的な楽しさを感じる瞬間であり、英知が詰め込まれている場所です。‥‥” 本との出会いは人との出会いと一緒。自分好みで周りを固めれば心地良いが、世の中は広がらない。異質な本に努めてチャレンジしていくことが重要だとは常に思っているが‥‥、 きっかけを上手くつかんで、何とか読み進めるうちに世界が広がる本と、どうにもこうにも手がつけられない本がある。 気持ちよく読める本ばかりがまわりにあるようだと‥‥。
2008年03月17日
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日経コラム 「命と向き合う」金子兜太さんに聞く から抜粋引用 ”‥‥原体験はトラック島での戦争体験。土木作業のために連れてこられた人たちが次々に餓死した。人間とは何だ、と考え続ける俳句人生だった。 「軍人の志もなく、ただ木の葉のように死んでいった。私は非業の死者と呼んでいます。人間とは何か。そこが戦後の出発点だった。60年安保のころ戦後は終わったといわれ、こんちきしょうと思った。それで裸で生きる漂白の俳人に目を向け、さらに我は荒凡夫なりと言った一茶の生き物感覚に出会った。今では生き物同士いたわり合い、信じあえれば戦争は起きないと確信しています。年金問題を見ていても、最近の政治にもっとも欠けているのが、いたわり合う生き物感覚です」 「生も死も流れなんです。生まれてくるのは偶然で、何の理由もない。死もまた偶然だ。生きるも死ぬも区切りじゃない。それが実感として自分の中で今熟しています。そう思うと、さびしくないんだ。あなたもいつの日か、いろいろ考えるだろう。そのとき金子がこんなことを言っていたと思い出してください」” 戦争体験者の言葉は重い。仲間の命が虫けらのように次々と奪われ、偶然に生き残った生を、「生かされている」という意識で世の中に奉げた戦争世代が、利害を超えて今の繁栄を築きあげた。 そんな世代も減って、戦後教育を受けた人々で覆い尽くされている世の中が、今、ある。
2008年03月16日
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日経のネットナビ+αに「読書の楽しみ広がる輪」と題して、本の購入状況や読書スケジュールを管理するサイトが増えていることが紹介されている。 紹介サイトは以下。 ほんつな 登録した本の情報と連動するブログも作成できる stack stock books 本ごとの読書機関を管理できる。読書中のメモも書き込み可能 ブクログ 本棚作成サイト。背表紙で並べて実際の本棚に近いイメージになる。 mediamarker 本や音楽などの総合管理サイト。購入額などの月別推移も見られる。 bookboard.jp 仕事を素早く終わらせる方法を読書に適用する管理サイト 本の管理をこのようなサイトを利用して行うことも面白い。
2008年03月16日
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帯に、「軽躁なる日本人へ 急ぎの用はゆっくりと 理詰めで人を責めるな 静かに過ごすことを習え‥‥」とある。 以下は目次 老人の不見識――序に代えて 第一章 日本人の見識 第二章 英国人の見識 第三章 東洋の叡智、西洋の叡智 第四章 海軍の伝統 第五章 天皇の見識 第六章 ノブレス・オブリージュ 第七章 三つのインターナショナリズム 第八章 孔子の見識 以下、本文より一部抜粋引用 ”日本人の国民性を一言で言い表すとしたら、何でしょうか?世界中の人が多分思い浮かべるのが「勤勉」、「几帳面」、それと並んで、残念なことながら「軽躁」も、もう一つの特性だと思います。字引で引くと、 「落ち着きがなく、軽々しく騒ぐこと」とある。僕自身典型的な日本人でその傾向が強いから、見に覚えのある方も多いだろうと察していますが、何かあるとわっと騒ぎ立ち、しばらくするときれいさっぱり忘れてしまう。熱しやすく、冷めやすい。 戦後日本で亡くなった陶晶孫という中国人文筆家の書き残した著作「日本への遺書」の中に、日本人に欠けている心情として、ユーモアとメランコリーの二つが挙げてあるそうです。昔臼井吉見さんの評論を読んで知ったのですが、ひっくり返すと、これは「日本人の軽躁性」ということになりますね。” ”中西さんが、ギリシャの歴史家ポリュビオスの言葉を教えてくれた。ポリュビオスによれば、物事が宙ぶらりんの状態で延々と続くのが人の魂をいちばん参らせる。その状態がどっちかへ決した時、人は大変な気持ちよさを味わうのだが、もしそれが国の指導者に伝染すると、その国は滅亡の危機に瀕する。カルタゴがローマの挑発に耐えかねて暴発し、亡びたのはそれだと――。さらにつけ加えて、中西教授が言うには、「この言葉、近代の英国では軍人も政治家もよく取り上げる決まり文句。英国のエリートは、物事がどちらにも決まらない気持ち悪さに延々と耐えねばならないという教育をされている。世界史に大をなす国の必要条件ということです。」” 最後は温故知新で締めてあり、「尋」を使わずに「温」としたのは何故か?について紐解いている。 そして、以下最終ページから ”‥‥考え考え「懐古談」をやっているうちに、人の話、人の著書の中でピカリと光っていた「大人の知恵」や「大人の見識」がいくつも頭に浮かんできました。‥‥この一冊は謂わば、自分流にそれを寄せ集めて「知恵ある言葉の展覧会」を開いたようなものです。ついては終りの終り、会場の出口のところへ「温」の一字を大きく篆書か何かで書いて飾っておきたいのですが、皆さん素通りせずにじっくりと見て行って下さるでしょうか。” 以下、最終ページをスキャニング。 日本人は軽躁な国民であるということを常に頭の片隅に入れて、物事を考えていく必要があるのだろう。
2008年03月15日
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本を買う時は思わず、著者の年齢を見てしまう。この年齢だったら、このくらいの内容ではないかと勝手に想像する。 著者は73年生まれの34歳であるが、見出しがなかなかである。「自分探し」と「止まらない」がいい。この魅力と、パラパラめくった時の感触で購入した。 自分探しとは今に始まったことではない。人生とは、いつの時代にもよくわからない、永遠のテーマでもある。 以下、表紙裏のコメントを引用 ”気がつけば、世の中には「自分探し」と密接に関わる現象が満ち溢れている。海外放浪やバックパッカーなどの’外こもり’、自己啓発ムーブメントやフリーター増加、路上詩人やホワイトバンドなどなど‥‥。若者を中心として、「自分探し」が止まらなくなっている日本の姿を赤裸々に暴き出す一冊! 夢を追っているうちに「自分探し」の落とし穴へ転落しないための社会の歩き方がここにはある。” 今、若者を中心にいろいろな分野で起きている現象を上手く関連付けて捉えており、例えば、威勢の良い居酒屋の店員や数々のセミナー、ネットを通してのいろいろな催しなどなど、何となく不可解であったことに対して、霧が晴れていくような読後感を覚えた。 一方、自分探しが食い物にされる社会という視点も鋭い。 おりしも、この本を読み終えたとき、海外へ向かう自分探しのたびの原点に取り上げられている小田実の「何でも見てやろう」がNHK教育テレビで特集をしていた。 そして、この時、娘がタイへの一人旅から帰ったきたのも何かの何かの偶然か? シンクロニシティ??といえるほど大げさなものではないが‥‥。 著者ブログ 犬にかぶらせろ!
2008年03月13日
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日曜日に近所の梅林公園へ寄ってみた。まだまだしぶとく花を咲かせている。 紅梅、白梅が美しい。 桜の華やかさとは違い、実に味わい深い花である。
2008年03月10日
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6日の記念日を過ぎてしまった。この日は楽天ブログを開設した日。 早いもので、なんだかんだで丸4年。 ホームページを楽しむ会の会長から教えてもらって、まず、SEESAAで始めたが、使い勝手が良いとのことで、楽天ブログへ変更。 最初はほんの数行であったが、月日を経るにつれて、書く量が増えてきている。 拙い内容であるが、公けに定期的に書き表していくという目標を持つということは、自身のためになっていると思う。 街を歩いていても、ついブログネタを探してしまう。興味が広がるという意味でも良いのだろう。 ところで、この無料ブログ。半永久的にドキュメントされるのだろうか? 個々人の記録が大量に共有、保管される時代。 通信革命の20世紀末からの歴史は未来永劫、この電子化されたものによって、こと細かく記録され、微にいり細にいり分析され、研究されるのだろう。 その一方、ロマンや神秘性が薄れる時代となるのだろうか?? それとも、ある日、強力な電磁波が地球を襲ってすべてが無に帰す???
2008年03月09日
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以前に相田みつを美術館が良かったとの記事がマイミクの方の日記にあり、機会があったので行ってみた。 道元禅師の「正法眼蔵」を愛読していたということで、赤線がいたる所に引かれた、ぼろぼろの文庫も展示されていた。 様々な展示品の中でもひときわ眼を引いたのが「不」という一文字の大きな書。 本人が一番自信があったのはこの作品では?と相田一人氏もコメントしていた。 解説には、「’不’は私の一生のテーマ。般若心経にたくさん出てくる’空’や’無’と同じように、相対分別(比べる)を越えるという意味も含めて使っている。’不’は私の基本的な生き方であり、一生のテーマである」とある。 写真撮影可の作品があったり、喫茶店もあり、いっとき、静かに心を鎮められる空間の演出があり、喧騒な都会の真ん中にあるおすすめスポットである。
2008年03月08日
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「ランダムな世をロジカルに生きよう」との帯の宣伝が良い。 著者は1967年生まれの数学者。統計学教授とは別にアマチュアミュージシャン、コンピュータープログラマー、即興コメディ・パフォーマーといった顔も併せ持つことからも本の内容にもバリエーションが‥‥。 最近は確率統計学がそこいらじゅうで幅を利かせている時代。ちょっとしたことを確率統計で考えられるのと、考えられないのでは大違い。 本書では身の回りにある問題について、いくつもの面白いエピソードを楽しみながら、読み進めることができる。 なかでも、「ランダム」に対する考え方が面白い。これほどいろいろなところで使われ、これほど奥が深いものだとは‥。 他、モンティホールの問題は感覚的にはどう考えても、そんな訳がないと一刀両断で裁いてしまうが‥‥。実は違うという条件付確率の問題。 なにしろ、たくさんの数学者が間違っていると考えたといういわくつきの問題なので試してみる価値は十分にある。 ウィキペディア「モンティホール問題」
2008年03月08日
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この間、ご無沙汰していた先輩から久しぶりにメールを頂戴した。 以下、メール文一部引用 ”先日、新聞みていましたら次のようなことが記載されていました。 インド インホーシス・テクノロジーズ社創業者のナムラヤ・ルムティさん 「毎日5時半に我社の資産はいなくなり、会社の価値はゼロになる。彼らが翌朝元気に戻ってくる会社にするのが我々経営者の役目なのです。」 なんともいい言葉です。人間味あふれた言葉だと思う。涙が出そうです。 これには続きがあり、経済学者(私はとんと知りませんが)の小宮隆太郎さんのメッセージがあり、それは次のようにありました。 「質実な生活、ヒンドウー教の信仰に基づく高い理想と社会奉仕の精神、信仰深く清貧だった土光敏夫さんの生き方と似ている。」と。 ややもすると、私たちは世の中のこと、人のこと。しらないことが多くあります。‥‥‥。” この方からたまにもらうメールは数行の中に、いつも非常に大事なメッセージが含まれている。
2008年03月07日
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日経コラム「文化往来」から、以下、一部抜粋引用 ”人々に大きな被害をもたらす地震、津波、台風などの自然災害。その苦難を乗り越えたときには新しい文化が生まれるのではないか。‥‥。 ‥‥大江健三郎は「私が使う災害という言葉は一般的な使われ方とはズレがあり、戦争などの人為的なものも含む。私の作品はすべて災害によって人間がどう苦しめられ、打ち倒され、そこからいかに回復するかを描く点で共通している」と語った。 災害は確かに悲惨だが、立ち向かい方によっては自然と人間の関係を新たに見いだす契機となりうることが伝わってきた。” 自然との関係を問うシンポジウム「災害と文化―叫ぶ、生きる、生きなおす」に関する記事である。 「環境問題」という大きな難題を今、私たちは抱えている。 自然との共生しか人間の生きる道はない。自然からの警笛に対してそれを一つひとつ確認して、再度、「文化」に落とし込んでいくことが、今、我々に求められている。
2008年03月03日
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今日は娘の卒業式。 式典に出るのはよく考えて見ると、自身のときに遡る。大学の時はいろいろな事情があって出席できず、そして高校のときは僅か10数分だったから、まともには中学以来。だから40数年ぶり。 型どおりに進み、仰げば尊し、蛍の光で目頭が怪しくなる。 最後に「これで終了します。卒業生退場」の宣言からややして、いきなり数人が立ち上がり、叫び始める。これは何だ! 一瞬、四十年前の10数分で終わった卒業式を想起する。が、しばらくして様子が違うことを悟った。一人ひとりが高校での思い出などを手短に声高に叫ぶ。涙を誘う言葉あり、笑いを誘う言葉あり、歯切れのよい別れの言葉が続く。続いて○○先生ありがとう!の大合唱。皆、思い思いに話し、感謝の念で締めくくられた。 あとで、話を聞くと毎年恒例の「ちょっと待った行動」とのこと。 卒業を前にしての皆で心を一つにしての最後の演出。なかなかやるものである。
2008年03月02日
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山本七平といえば、山本教、空気の研究、イザヤベンダサン、「日本人とユダヤ人」などを思い出すが、なかでも空気についての研究は圧巻であると思う。 帯にも書いてある。”なぜ、われわれ日本人は「論理」より「空気」を重んじるのか?” この本は副題に「日本人を理解する75の視点」とあるように、山本氏のいろいろな図書から数ページづつ75項目を抜粋して解説を加えている。 「はじめに」を読めば著者の山本七平に対する想いと山本七平の日本人研究に対する姿勢とが大変に良く理解できる。 以下、「はじめに ―史上最高の日本人論― 」から引用抜粋 ”山本七平は自己顕示のパフォーマンスを嫌う。自分を売り込む気が全くない。読者の役に立ちたいと願っている。知識を振りまわさない。知恵を提供しようとする。日本人が聡くなるために、ちょっと手助けさせていただきたいと口を切る。‥‥ ‥‥山本七平は読者に栄養を届けようとする。咀嚼されることを望む。読者の血肉となって溶けこみたいのである。自分の本を読んで読者がトクをしたと思ってくれることを期待した。世のキラキラした賢明人が、読者を驚かそうと企てるのとは反対に、山本七平は普通人として、読者に納得してもらうことを期待した。読者を上から見おろさず、読者と同じ平土間で、呟き語るのを好んだ。‥‥‥。 ‥‥‥一生なにものにも気兼ねせず、自分なりに考えを深めることに徹したのである。‥‥。 ‥‥山本七平のテーマは一貫していた。ひとりの日本人として、この日本の社会で生きてゆくためには、どんな心得が必要であるのか、それをじっくり確かめたい、というのが終生の願いであった。それは日本人にとっていちばん根本的な問題である。もっとも普遍的な問いかけである。誰もがいちばん頭を悩ませる問題である。だからこそ最もむつかしいテーマである、その難問に山本七平は体当たりした。そればかりを念じつづけたのである。 そもそも、あらゆる学問の目的は、煎じつめたところ、人間、一度しかない生涯を、どのように生きてゆくべきか、という問いに答えることである。‥‥。 ‥‥普通、山本七平の仕事を総称して山本学と呼ばれる。この山本学の目指すところは日本人論であった。日本人とはなにか、日本人の心性、つまり日本人のものの考え方感じ方見かたにはどういう特徴があるのか、その日本人が群れ集っている日本社会はどういう見えざる原理で動いているのか、その日本人社会の運行原理に対処するにはどうすればよいのか、それが山本学の中心課題であった。‥‥。 ‥‥日本人社会の特性の実に多くが、彼によってはじめて見出された。日本人論という課題に関するかぎり、山本七平は史上最高の存在である。” 日本人であるからには、やはり一度は山本七平の考え方に接しておいて損はない。日本人であることに対しての造詣が深まることは確実である。
2008年03月01日
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