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今日2016年10月30日は、日本百名山第80座目として立山三山(雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m))にアタックです。実は、10月29日にソロナイトで、富山県側の称名滝から、トローリーバスやロープウェイ、ケーブルカー等の文明の利器を一切に使わずに登ろうと計画、埼玉から約400kmを下道を走って登山口に10月28日の午後に到着しました。またもや雨男全開、雨風が強く吹き荒れています。この称名滝までの道路は、管理道路で午前7時~午後5時30分までしか通る事が出来ないのは知っていました。駐車場に到着した時は、数台の車が停まっていましたが、観光客でしょうか、午後4時過ぎには、林道管理の車1台のみ。コンビニのお弁当をつつきながら、周囲の様子がなんかおかしいと思ったら、この駐車場は、なんと「夜間駐車禁止!!」 すなわち日中わずか10時間30分で立山ピストンをしないといけない事になります。自分の登山計画では、コースタイムは19時間、とても10時間30分でピストン出来る距離ではありません。長距離のドライブで疲れているのに加えて、この事態にテンションも最低、風雨も増々強くなって来ます。もう放心状態。でも80座目という記念すべき山行、なんとか頂を踏みたいという気持ちがふつふつと沸いて来ます。もう1度気を取り直して地図とにらめっこ。「そうだ妥協して文明の利器を使ってでも登ろう!!」でも、帰りの事を考えると立山駅からでは辛い、正反対の長野県側の扇沢駅からトローリーバスやロープウェイ、ケーブルカー等利用して、室堂平まで行く事を考えました。称名滝から扇沢駅までは、立山連峰の巨大な山体をぐるりと日本海まわり迂回して約70km、約3時間です。思いついたら直ぐに実行、称名滝を遠くから眺め、途中、悪城ノ壁を見学して、サルに見送られて、一路、長野県大町を目指します。扇沢駅近くの市営無料駐車場には午後8時ぐらいに到着しました。 相変わらず雨は降り続き、駐車している車もまばらです。コンビニで買った弁当やビールで腹ごしらえ、やる事も無いので、明日の天気回復を祈りながら直ぐに就寝。29日午前5時頃に起床するも、雨は小降りになったものの、相変わらずガスッていて、周囲の山々の眺望はありません。午前7時30分始発のトロリーバスが走り始める1時間ぐらい前から、ポツポツと登山者が扇沢駅に向かい始めています。午後は回復の見込みの天気予報ですが、折角、一万円近くもかけて室堂を往復するのであれば、やはりこの天気は、出発する気がしません。今日は止めて明日に期待しようと、もう1日、この駐車場で留まる事を決めました。 ただやる事も無いので、FBで山トモと情報交換したりして暇潰しするも、時間を持て余してしまいます。山トモから、温泉に行ってみては?との提案をもらって、それは妙案と一旦、扇沢から大町に下山する事にし、以前、鹿島槍ヶ岳に登った帰りに立ち寄った日帰りの湯「薬師の湯」700円でまったり。この頃、信濃大町界隈は、しょっちゅう来ているので、遠くに旅している感覚はゼロです。 また扇沢に戻りますが、ようやく天気も回復して周囲の山々も望めるようになりました。明日の好天が期待できます。10月末になると山の夕暮れも早く、午後5時過ぎには薄暗くなって来ます。早々と夕飯の定番のちゃんぽん麺のスープでカット野菜とソーセージを煮込んで、それをツマミにビールで一杯、〆に麺を投入して腹ごしらえ。午後7時には就寝。30日午前4時半に起床、朝食と出発の準備です。2日も待ったので、ここは午前7時30分の始発に一番乗りを目指し午前6時15分駐車場を出発、券売所に向かいます。 午前6時50分に開く券売所は、雨上がりで気温は7℃ほどと結構寒いですが、すでに3人の登山者が並んでいました。午前6時50分、室堂までの通し往復キップをJAFの割引で9050円でゲット。いやぁ、それにしても高い!!まずは午前7時30分発のトロリーバスで黒部ダムへ向かいます。ブルーの照明でライトアップされた50m区間は、破砕帯と呼ばれる毎分63トンもの湧き水での最難関工事区間。話には聞いていたものの当時の技術で、このトンネルを掘削した工事関係者の根性が凄いと思いました。約16分で黒部ダムに到着。 ここから次のケーブルカーに乗る為、黒部ダムのアーチを15分ほど歩きます。巨大な構造物と、ダム底まで186mと国内一位の目の眩むような高さ、そして見上げるとダムを囲む周囲の霧氷で白く輝く山々、素晴らしい美しさです。次のケーブルカーの発車時間まで間が無いので、のんびりはしていられせません。先を急ぎます。 午前8時10分発のケーブルカーに乗車、最高斜度41度、ほとんど垂直じゃんというような急斜面、このケーブルカーもよく敷設できたものだとビックリ。わずか5分で黒部平に到着です。 黒部平は、霧氷で真っ白の世界。ここからは、ロープウェイに乗り換えて、だいかんぽうに向かいます。1本も支柱が無いロープウェイ、これも凄い建設技術だと思います。ロープウェイの中間地点を越えて、雲海がぱっ~と晴れると、周囲には立山連峰や北アルプスの山々が青空の中にそびえ立ち、息を飲む美しさです。高額な運賃を支払っても価値があるなぁなんて思いました。 だいかんぽうからは、最後のトロリーバスに乗車、このトンネルの頭上には、立山の雄山が天を突いてそびえているとのアナウンスがあります。早くその雄姿を見てみたいと気が逸ります。 約10分の乗車で、室堂平に到着です。ここで登山届を提出して、午前9時、クライムオンです。目標の立山三山が、ハッキリと目視できます。最初の目標は、一ノ越山荘です。 緩やかな登山道は、極めて整備されていて、登山道と言うよりは、ハイキングコースです。午前9時53分、一ノ越山荘に到着。天気は極めて良いのですが、風が強くて寒いので、ウィンドブレーカー代りにレインウェアを着こんで、最初の頂である雄山をめざします。ここからは、けっこう急登のガレ場に表情が変わります。急登でキツイですが、眺望もどんどん良くなって来ます。午前10時51分、雄山(標高3003m)に無事に登頂です。 突風で体がもってかれるぐらいで、氷点下以下の風で体感気温がどんどん下がって来ます。けっこう薄着の登山者が多く、口々に「寒~」と。次に目指すは、立山連峰の最高峰の大汝山(標高3015m)です。多くの登山者が雄山までで引き返している為、稜線部には、人影はありません。途中、稜線部から下を見下ろすと、黒部湖のブルーの湖面が周囲の山々を映し込んでいます。午前11時30分、大汝山(標高3015m)に登頂成功です。 この山頂からは広大な室堂平とミクリガ池一帯が見下ろせます。少し右に目を移すと2012年に日本初の氷河と認定された御前沢の残雪が目視できました。氷点下で風が強い為、長居は無用と最後の頂の富士ノ折立を目指します。映画「春を背負って」の舞台となった大汝山休憩所は既に冬季閉鎖されておりヒッソリ。流石に映画になるだけある素晴らしい眺望です。 さらに五竜、唐松、白馬を望みながら稜線部を15分ほどで富士ノ折立(標高2999m)に午前11時40分、登頂成功です。これで念願の日本百名山80座を6年4ケ月でクリアです。この富士ノ折立から北方向、剱岳方面の稜線は極めて美しく広大なもので、次回は、剱岳へ縦走をしてみたいなぁと思いました。南には槍ヶ岳の穂先も目視できました。 今日は、称名滝を紹介してくれた山トモが室堂まで午後2時過ぎに来てくれるとの事で、室堂に急いで下山開始です。 雄山から一ノ越までの下りは、高度感があり登りとは異なる目線で、見下ろす一ノ越山荘方面の眺望が素晴らしいものでした。 後2時予定通り室堂で山トモと合流、ミクリガ池、ミクリガ池温泉方面を散策、雲ひとつ無い立山三山、そして池の鏡面に映り込む立山三山の息を飲む美しさ。日本百名山80座の中で、3指に入る眺望と言えるでしょう。 クリガ池温泉の反対側の谷は、ゴウゴウと蒸気が上がり、活火山である事を誇示していました。のんびりとミクリガ池温泉にも浸かりたいところですが、さいたままでの帰路を考えると、ゆっくりしている時間はありません。山トモとは、またの再会を約束して、ミクリガ池温泉で別れ、一人下山を開始です。 トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、トローリーバスと乗り継いで、無事、午後16時20分、扇沢駅に到着、さいたまに午後9時25分に無事帰宅しました。全走行距離は、863km、あの称名滝の悪天候からの長い3日間でしたが、この日を待った甲斐がありました。 【コースタイム】(ピストン・休憩含む)室堂 ~ 一ノ越 ~ 雄山 ~ 大汝山 ~ 富士ノ折立・登り:2時間40分・下り:2時間【歩行距離】計測せず【歩 数】計測せず
2016.11.20
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今日10月10日は、日本百名山第79座目となる北アルプス笠ケ岳(標高2898m)にアタックです。笠ケ岳は、槍ケ岳や穂高連峰の西側に位置していて、どちらかとマイナーなイメージがありますが、昨年、槍ケ岳登頂時に、いつもどっしりとした山姿を見せてくれていた笠ケ岳に、興味を抱いていました。今回は、3連休だったので土曜日夕刻に埼玉から全線下道で、新穂高温泉の深山荘横にある登山者用無料駐車場に到着しました。ただ現地は、雨が降り続いていて、またもや雨男全開です。この笠ケ岳のピストンは、コースタイムが長いので、午後10時過ぎにナイトで出発しようと計画していたのですが、この雨の中をレインウェアを着こんで出発する事に躊躇を感じました。「てんきとくらす」の山天気予報を確認すると明後日は天気も回復するとの予報。「今晩から登るの止~めた!!」と即決。持ち込んだビールとワインとツマミで、まったりと過ごして就寝。 朝は、まだ雨が降っていますが、やがて霧が出てきて小康状態に。朝食を済ませてしばらくすると雨も止みました。暇~、まだ午前9時過ぎ。「そうだ!朝風呂に深山荘の混浴露天風呂に行ってみよ!!」と徒歩5分ぐらいの深山荘に川沿いに向かいます。深山荘の帳場で500円を支払い、足早に露天風呂に向かいます。手前に女風呂の内湯があり、奥が男露天風呂で、階層構造になっていて、上段、中段の岩風呂です。そして下段は、混浴露天風呂になっています。川沿いで、解放感満点です。密かな期待をしていましたが、残念ながら貸し切り状態でした(笑)お湯は、硫黄泉ですが、それ程、硫黄臭はキツクも無く、丁度良い湯加減でした。お酒も持ち込み可との事、今度はぜひ気の合う山トモとまったりと楽しみたいと思いました。 駐車場に戻り、ビールで一人乾杯。朝から飲めるなんて、なんて至福なんでしょう。お昼からは昼寝、そして早い夕食を作って就寝、深夜のナイトアタックに備えます。 午後10時25分、ガスッてはいるものの、すっかり天気も回復、新穂高登山指導センターで登山届けを提出、クライムオン!!まず、めざすは、笠ケ岳新道登山口です。ゲートをくぐり、登山口までは、林道歩きとなります。 依然としてガスッていて、見通しは利きませんが、トラックも行き来するような林道で、ルートは超明朗で問題はありません。午後11時28分、笠新道に到着です。笠新道は、北アルプスの三大急登とも評されていて、直ぐに急登がはじまり、杓子平を経て、次の目標の稜線部の標高2800mまで6時間20分と長丁場です。ただ真っ暗で先が見通す事が出来ませんから、ただただ一歩一歩を重ねて行くだけです。 午前1時12分、杓子平との中間地点(標高1920m)の道標に到着です。更に、高度を稼ぎ標高2100mに午前2時8分に到着です。この道標には、「槍、穂高が一望できます」とありますが、シルエットすら、まったく目視できず。唯一、麓のポツポツと僅かな夜景が見えるだけでした。午前2時30分に標高2200mの道標を通過です。 登山道は、除々にガレ場に表情を変えて来ました。杓子平に午前3時39分に到着。気温もおそらく氷点下、小休止で、じっとしていると汗冷えで、急速に寒さが襲ってきます。直ぐに、再出発して、稜線までのガレ場に取り付きます。うっすらと稜線部のシルエットが見えるのですが、まだ距離感は良くわかりません。 午前5時過ぎ、振り返ると槍、穂高連峰などが雲海から突き出しているのが目視できます。無風で、誰もいない静寂の中、素晴らしい眺望です。ここまで登って来た疲れなども吹っ飛び、夢中でシャッターを切っている自分がいました。午前5時53分、稜線部の笠ケ岳と双六岳の分岐点に、ほぼコースタイム通りの到着です。 次の目標は、標高2737mの抜戸岩です。軽いアップダウンのある稜線歩きとなり、正面には目指す笠ケ岳のモルゲンロート、左手には、槍や穂高連峰が朝日を背にして、荒々しい山肌をさらしています。登山道は、氷点下以下で、昨日の雨の水溜まりがバリバリに凍っており、霜柱も10cmぐらいに伸びていて、気温の低さを物語っています。 午前6時46分に標高2737mの抜戸岩に到着です。「抜戸で体が抜けなぁ~い」とオバカ写真を撮影後、先を急ぎます。 笠ケ岳は、極めて均整のとれた三角形で、まさに笠という命名がピッタリの山です。山体がデカイので、見えていても、なかなか着かないというのが実感です。 笠ケ岳山荘の手前の登りは、これでもかと言う感じ、岩に「ガンバ」とか、「山荘スグソコ」のメッセージに、励まされて、午前7時30分に笠ケ岳山荘に到着です。ともかく頂を踏もうと、そのまま頂上アタックです。午前7時51分、無事に笠ケ岳(標高2898m)に到着です。360度の素晴らしい眺望に涙ものの感激。この笠ケ岳をマイナーと思っていた私の認識が、200%間違いだったと気が付きました。次回は、笠ケ岳小屋で一泊して、まったりと過ごしたいなぁと思いました。 そして、今回の山行きには、もう一つの目的がありました。それは、FBで知り合った高山市在住のヤマ友のKさんとの出会い。リアルにお会いした事が無く、たまたま今回、同じ笠ケ岳を目指しておられる事をFBで知りました。Kさんは、私の3時間ぐらい後を、同じルートで登って来られていて、私が笠ケ岳頂上から下山後、笠ケ岳山荘直下のテン場でラーメンを作っている所に、ご夫婦で登ってこられました。とっても明るくて爽快なお二人に、リアルにお会いする事が出来て、山トモっていいなぁ♪と感じた瞬間でした。コースタイムは、明らかに私に比べて早く、お二人の健客ぶりに脱帽です。しばし談笑して、再会を約束、私は明日の仕事もあり、先に下山を開始です。岩に書かれた「サヨナラ」の文字に、また来るよ!と言い残して、先を急ぎます。 登りとは異なる稜線部の美しさに、何度も笠ケ岳方向を振り返り、その情景を心に刻みます。眼下には、豆粒ほど小さく左俣谷の川と建物が目視できます。あそこまで下りないといけないと思うと、テンションが下がります。午前10時25分、稜線部の笠ケ岳と双六岳の分岐点に到着です。この時間になると、どんどん登山者が登って来られます。すれ違いざまに、「もう下山ですか?早いですね!!」と、「いやぁ、ナイトピストンなので」と返事をすると、「えぇ!!凄いですね!?」と口々に。早目に、お昼ご飯を稜線部で食べようと、アルファ米の五目ご飯で腹ごしらえ。 午前11時39分に、杓子平まで下山。その先、待ち構えている笠新道のこれでもかと続く急下り、「飽きたぁ~」と一人叫びながら笠新道を午後2時15分に無事、登山口まで下山しました。ここで双六岳に登ろうとして時間切れで断念して帰って来た方からも、「笠新道って急登なんでしょ?笠ケ岳山荘で一泊されたんですよね?」との質問。「いや、昨晩午後10時30分出発で、今、ピストンで下山しました。」とお返事したら「ありえません。考えるのも嫌ですと(笑)」確かに急登ですが、先にも記したようにナイトだと先が見通せないから、精神的に暗闇の閉塞感を克服さえ出来れば、意外と辛くないのです。しばらく小休止をして、水場で汗だくの体に、頭から水をかぶってリフレッシュ。 残りの林道を歩き通して、午後3時過ぎに無事に下山しました。長丁場でしたが、またもや山をやってて良かったと大満足のソロナイトでした。次の記念すべき第80座目は、10月30日に立山に登りました。また後日アップしたいと思います。【コースタイム】(休憩含む)新穂高登山指導センター ~ 笠新道登山口 ~ 杓子平 ~ 稜線分岐 ~ 抜戸岩 ~ 笠ケ岳山荘 ~ 笠ケ岳頂上(ピストン)・登り:9時間15分・下り:6時間45分・総行動時間:16時間47分【最高高度】2898m【最低高度】1085m【累計高度(+)】2252m【累計高度(-)】2233m【歩行距離】20.6km(沿面距離)【歩 数】29428歩【平均速度】1.2km【最高速度】5.7km
2016.11.06
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今回10月1日、2日は、日本百名山第78座目として、白馬岳(標高2933m)を選びました。本来なら王道の猿倉から大雪渓を登り、頂上アタックとしたいところですが、今年は、残雪が少なく、クレバス崩落の危険があり9月初旬より登山道が通行止め。仕方がなく北に北上して新潟県の蓮華温泉から白馬大池経由での頂上アタックを計画しました。 今回は、白馬岳頂上宿舎でのテンパクの為、恒例のナイトでは無く、うっすらと夜が明け始めた午前5時39分にクライムオン。天気が悪く今回も雨男全開です。レインウェアにテンパクの重装備、蒸暑いし、まとわりつくような小雨は、うっとおしいし、テンションは下がりまくりです。 白馬蓮華温泉ロッジの裏手の登山道から、まずは、最初の目標である白馬大池をめざします。 登る事、約15分、南方向を振り返ると、もうもうと湯気を上げている黄金湯、薬師の湯、仙気ノ湯と名付けられた露天風呂を持つ源泉帯が目視できます。 「連華の森」と呼ばれるブナ林の登山道をしばらく登り、午前6時31分、白馬大池まで120分の道標(1)に到着です。ペース配分を確認するには、この道標が役立ちます。 途中で、体調10cmはあろうかと思われる山ナメクジに出会いました。山ナメクジは、山ヒルのように悪さをしないので、なんとも愛着がわきます。 眺望のまったく無い樹林帯を登り、ようやく標高が2000mを越えると、植生が突然変わり低木林が増えて来ます。午前7時52分、天狗の庭(標高2093m)に到着です。天気が良ければ朝日岳などの眺望が良いらしいのですが、ガスガスで眺望ゼロ。 ここで、朝ごはんのソーセージパンを頬張り、小休止。目標の白馬大池までは、コースタイム1時間20分。あとひと踏ん張りとダケカンバの樹林帯の登山道を先に急ぎます。徐々に岩がゴロゴロと多くなり重装備には、じわじわと脚に負担がかかって来ます。やがて、草原地帯に飛び出すと、ガスガスの中に、白馬大池山荘が見えて来ました。人気が全く無い山荘に、午前9時48分に到着です。 天気が良ければ、目の前に白馬大池が広がっているハズですが、真っ白で、まったく見えず。気温も低く、じっとしていると汗冷えで、体が急速に冷えて寒さが襲ってきます。休憩もそこそこに次の目標である小連華山(標高2766m)を目指します。雷鳥坂と呼ばれるハイマツ帯のガレ場を登ります。ここには大小のケルンが積んでありますが、この場所で遭難死されたグループがいらっしゃったと後に知りました。 午前11時10分に船越ノ頭に到着です。この先、稜線部の登山道は明瞭な上、勾配もキツク無いので、順調に距離を稼ぐ事が出来ました。 そして幸運にも上空には青空も広がりて、時折ガスが晴れると、周囲の紅葉の山々や白馬大池も望む事が出来ました。そして、雷鳥も至近で迎えてくれて、天気の回復に期待が持てて来ました。まさか、あんな酷い悪天候が、待ち受けているとも知らずに。。。午後0時38分に小連華山(標高2766m)に到着です。小連華山は、再びガスガスで風も出て来ています。殺伐とした頂上に鉄剣が突き刺さっている様子は、なんとも信仰の山という感じと不気味さすら感じました。 この先の白馬岳方面の眺望は、またガスが巻き始めて来て、一末の不安が襲ってきました。幾度かの下りと登り返しを経て、日本ニ百名山の雪倉岳との分岐点である三国堺に午後1時26分に到着です。 ここから馬ノ背を越えて、白馬岳頂上まで、もうひと頑張りです。時折、風も強くガスは酷くなるばかりですが、ガスが切れると雪倉岳方面には、長池も目視できました。 午後2時36分、白馬岳(標高2932.2m)に登頂成功です。写真を撮影していると、やはりソロで登って来られた山岳小説家のIさんに出会いました。 Iさんも、同様に頂上宿舎のテン場でのテンパクとの事、一緒にテン場まで下ります。本来、この季節であれば、ハイシーズンで、たくさんの登山者が登っているハズですが、大雪渓が通行止めに加えて、この悪天候。白馬山荘にも人影はゼロ。まるで廃墟のような寂しさです。 約15分ぐらいで白馬頂上宿舎のテン場に午後3時15分到着して1000円支払いチェクイン。このテン場は、100張のキャパがありますが、先着は1張のみです。雨は止んでいるもの、時折の突風が凄まじく、テントを張るにも、油断をするとテントが吹っ飛ばされる程です。後から聞くと、このテン場は、ふだんでも風が強い事が有名で、過去にも、テントを吹っ飛ばされた方が何人もいるようです。やっとの思いでテントを張り、お楽しみのビールを買いに行くと、スタッフからは、「今日は風が強いので、もし小屋泊に切り替えるなら午後6時までに申し出てください。」との事。と言っても、財布には、ビールを買う小銭と千円札2枚しか持ち合わせておらず、選択枝は、テンパクしかありません。ビールと自参したワインで、まずは、78座目登頂記念の一人乾杯。鍋は、お決まりのちゃんぽんのスープで、まず切り落としベーコンとカット野菜を煮込んでツマミに。〆にちゃんぽん麺を投入して、お腹は満足。 午後7時過ぎには、シュラフにもぐり込んだものの、風は、増々強く、加えて夜半からは雨も加わり、まさにテントの性能試験をしている状況に。バタバタバタ~とフライがバタつく音と雨音が凄まじく、とても寝られるものではありません。耳栓を持ってこれば良かったと、耳に人差し指を差し込んで寝てみようと試みるも、指が気になって寝られるものではありません。何度かウトウトはしたものの、結局、長い夜をじっと朝が明けるのを待つ事になりました。こんな時に考えるのは、このまま天候が更に悪化したら、再度、白馬岳まで登り返して、無事に下山できるか?とか、万一、下山できない場合、会社にどう連絡しようか?とか更に悪い事ばかりが脳裏をかすめてゆきます。一方で、いつものナイトピストンではありませんから、最悪はテントでビバーク出来るとも考えて心を落ち着かせます。ともかく早く出発する事が賢明と午前3時30分に起床、朝ごはん済ませ撤収準備です。幸運にも相変わらず風は強いものの雨は小康状態、午前5時50分にテン場を出発。ここでIさんは不帰のキレット経由で唐松、八方尾根へ行かれるとの事、またお会いしましょうと再会を約束して、一人、白馬岳頂上へ登り返します。 幸い稜線部の風は、それほど酷くは無く、無事に頂上へ登り返し、小連華山もクリア。雷鳥も姿を見せてくれました。 ここまで来たところで、急速に天気も回復、稜線部も素晴らしく、遠く白馬大池も望めるようになりました。 午前9時分には、白馬大池山荘に到着、もうピーカン状態で、あの悪天候は何だった?というほどの素晴らしい天気になりました。早めのお昼とアルファ米のわかめご飯とコーヒーとクッキーで、わずかな時間ですが、至極のまったりした時間を過ごしました。 午前10時15分、白馬大池を出発、じりじりとした日差しの中を汗だくで下山、無事に午後0時50分、駐車場に戻りました。節約の為にテンパクばかりを考えていましたが、こんな悪天候は小屋泊もありだと考え直す山行となりました。次のブログは、10月中旬に登った北アルプス笠ヶ岳ナイトピストンをアップ予定です。【コースタイム(休憩・食事含む)】白馬蓮華温泉 - 天狗ノ庭 - 白馬大池 - 小連華山 - 白馬岳 - 白馬頂上宿舎・登り:9時間36分・下り:7時間【歩行距離】22km【歩 数】31428歩
2016.11.05
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