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2004年08月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本軍事情報センター

知られたくない”ヤバイ物”があの墜落ヘリに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「群蝶の木」は、週刊朝日別冊小説トリッパーの、
2000年夏季号に初出誌。
6月13日長崎御嶽2

群蝶の木というのは、ユウナの黄色い花々が、
蝶が群れたように見えることから表現されたようだ。

小説は、部落(シマ)で4年に一度行われる豊年祭が、
御嶽(ウタキ)の森を背景にひらかれた拝所(ウガンジュ)の庭での出来事。

”ひやさっさ、ひやさっさ”と声をあげて、
カチャーシーを乱舞しながら乱入してきた、
老女のゴゼイから始まる。
錯乱したゴゼイは義明に昭正(ショウセイ)と呼びかける!

ゴゼイは戦中、那覇の娼婦館から連れて来られ、
日本軍の将校達の慰安婦をさせられ、
戦後は、シマの売春旅館で米兵相手に、
売春をやらされていた。

ゴゼイは50年以上、そのシマで虐げられて生きてきて、
痴呆になり徘徊を続け、
ついに隣町の老人病院で息をひきとる。



ゴゼイに助けられた記憶と拘り。


「どれくらいの時間、そこで立ち尽くしていたのか。垂直に注ぐ陽に打ちのめされるようにしゃがみこんだ義明に、声をかけたのがゴゼイだった。
”義明やあらんな?何(ぬー)が、こんな所で何してるね?
涙がこみ上げて義明は激しく鳴咽した。
”迷子になったんな、あいやー、こんな小さな童(わらびぬ)の、あが遠さまで一人で歩いて来たんな・・・。”



戦中シマの共同体から外れた、
ゴゼイと昭正(ショウセイ)の切ない束の間の恋。


「木の幹のように固い右腕で、手首をつかまれ、跡がつくのをたしなめながら、潮の匂いがする胸に体をぶつける。太く喉仏の大きな首筋を舐める。
生きた男の体を抱いたのは初めてだった。・・・・・・
・・・・・・・・
うなじから背筋を伝って脇腹を撫で、尻のくぼみに入っていく右手の荒々しい動きに身を捩りながら、垂れ下がったままの左腕を撫で、癒着した指をてのひらに包む。」


三人が織り成す現在(豊年祭)と過去(沖縄戦)。

ゴゼイと昭正(ショウセイ)の洞窟(ガマ)での別れ!


「”何を調べようとしていた。え、正直に言わんか、ああ、日本男児として恥ずかしくないか、この片輪者が、魂をアメリカに売り渡しおって・・・”、石野の軍靴が顔を蹴りつけ、横倒しになった昭正は起き上がれないまま、初めて呻き声を漏らす。
飛び出していって兵隊達にすがりつき、拝み倒して、助けなければ。そう思った。しかし、体は動かなかった。いつ死んでもいい、いや、早く死んだ方がまし、と思い続けてきたのに、手も、胸も、腹も、足も、岩や泥に吸い付いたように動かすことが出来ない。
二人の兵隊が襟首と後ろ手に縛った手首あたりをつかまえ、昭正を引きずり起こす。着剣した兵隊が銃床で鳩尾を突くと、昭正は前のめりになり、罵声を浴びせられて立たせられる。銃を手にした二人の兵隊が出入り口に向って岩の階段を上り、その後に昭正と両脇から体を支える兵隊が続く。最後に軍刀を手にした石野と与那嶺が何か小声で話しながら上がっていく。
洞窟を出る時、昭正は振り向いてゴゼイの方を見た。腕を抱えた兵隊が顔を殴りつけ、外に引きずり出す。
月明かりの陰になって、最後まで昭正の顔をはっきりと見ることはできなかった。
しかし、月明かりを受けた自分の顔は見ることができただろうと思う。いや、できなかったかもしれない。
なぜ、あの時、自分は岩陰に顔を伏せたのか。
戻ってきた兵隊達が話す声に、ゴゼイは耳をふさいだ。」


幾重にも織り込んだ、沖縄戦記憶の細部のイメージは、
あくまでも鮮烈です。

この作品を通して、
群蝶の木(ユウナの黄色い花)や珊瑚のイメージ描写が、
ある種、救済の可能性を暗示してないか!





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最終更新日  2004年08月19日 12時08分29秒


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