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1月9,10,11日はえびす祭り 9日は宵えびす、10日は本えびす、11日は残りえびすと呼ばれていますが えびす様は商売の神様、 なので、この3日間は市内中央にあるえびす祭りは大賑わい 笹の枝に俵とえびす様や小判を吊った「福笹(ふくざさ)」、これはえびす祭りにだけ売り出される商売繁盛の縁起物、商家では、これを1年間次の年のえびす祭りまで神棚に祀って、また翌年古いのを返して新しい福笹を頂いてきます 青々とした福笹を抱えて帰る人と、一年間家を守って茶色になった福笹を提げた人、参詣の人、その人出を当て込んだ露店で参道は歩けないくらい 境内入り口ではお正月のしめ縄やお飾りも受け付けて、焚きあげてくれるのでしめ縄の入った大きな袋を持った人も大勢いて境内立錐の余地もなく、警察の人達が警備に出張しています 私吉祥天もいつものイクコさんとお参り、入り口でしめ縄をえびす様の法被着た氏子さんに渡して社殿前のお参りの行列に並び、お参りしてきました しばらく並んでようやく賽銭箱の前に来たのでちょっと覗いて見たら さすが、えびす様、千円札がいっぱい・・・これが夜になると、商家の人達が店を閉めてから、こちらは本気でお参りに来るので万札、縁起のいい数字の小切手も飛び交うのだとか・・・ 我々もちょっとがんばって500円投入して 「家内安全」「世界平和」などお願いしてきました そしてえびす祭りも終わった12日、ちょっとした用事があってえびす神社の前を通りかかると あの喧騒がうそのように静まり返ったえびす神社 境内はちりひとつなく掃き清められ、打ち水の後 なんとなく有難いような気持ちになって、拝殿前に行ってお賽銭入れて鈴を鳴らしてふと見ると、拝殿の中にも何人か、お掃除の最中 用を済ませて帰り道でマサミさんの店に立ち寄って 「今えびす神社に行ってきたの」と言うと 「数えてた?」 「何を?」 「お賽銭・・・神社の人達が皆で数えてるのかと思った・・・すごい量だから皆で数えないとね」 さらに、翌日、ヨウコさんに「昨日えびす神社に行ったの」と言うと 「数えてたでしょ、皆でこうやって」とお札を数える振りをするので 「やっぱりえびす様って、そんな感じがするのかしら」と言うと 「商売の神様だから、お金、って思ってしまうのよねそれにニュースでお札がいっぱい入った賽銭箱写したりするから・・・」 「天神様も年末年始大賑わいだったけど」 「天神様はやっぱり学問の神様だから・・・お賽銭のこと言ったりするとなんだか悪いような気がして・・・道真さんが、こうお札なんか数えてるところ想像すると有難味がなくなるような気がするのよね・・・ でも、これからシーズンだから天神様大流行りよね それに国家試験や資格試験にだって天神様に行くから、あちらのほうが年中流行ってるよね でも、えびす様って聞くと、なんだかお札が宙を飛びまわってるような感じがするのよね・・・やっぱり商売の神様だからかな・・・ニュースの影響もあるし・・・」 神様とお金についてしばらく考えを巡らせた二人でした ・・・えびす神社に近い人に聞いたら、祭りの3日間はずっと銀行の人が詰めていて、硬貨などはシャベルですくって、袋に入れて、交代で銀行に運ぶのだとか・・・
2013.01.15
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ノロウィルスが大流行しております 昔、四国と本州は交通手段が船だけだったので、神戸大阪の物資も人の行き来もすべて港から 病気の流行も港から、だったのに、今は本四架橋ができ、飛行機もごく普通の交通手段になったので、ノロもインフルエンザも県内各地で一斉に流行るようになってしまった ・・・という話をしたら 県下一のK港付近で子供時代をすごしたというミエさん(70歳)が 「そうよ大きな船が着いて、大勢の人が乗ったり下りたり、貨物船もひっきりなし、就職や引っ越しの時にはテープ投げあって・・・きれいでね、いつも友達と港を見に行ってたの」 「それがね」・・・と何かを思い出したミエさん 「どうしたどうした」と乗りだすネタ枯れ吉祥天 「その頃港を取り仕切ってたのが**組の親分だったんだけど、その親分が亡くなってね・・・そのお葬式があるっていうんで、関西中から組関係の人が来る、ってことになって、県警は大騒ぎ、県内全部の警察官集めて警備したんだって 子供は外で遊んじゃいけない、って言われてたけど 親分のお葬式会場は向こうは霞んで見えないくらいずら~っと花輪が並んでね、その周りには警察がずら~ 楽しみの少ないあの当時、こんな派手なこと、見に行くな、って言ってもそりゃ無理よ お葬式の日には有名な親分が大勢来るっていうんで、港は警察と野次馬でいっぱい、もちろん私だって、近所の友達と行ってたわよ そしてね、神戸からの船がついて、タラップから降りて来たのが 00組の組長の代理、っていう男の人・・・組長が高齢だからだったらしいけど この人がね・・・」と声張り上げて乗りだすミエさん 「どうしたどうした」こっちも乗りだす吉祥天 「子供の私には大人に見えたけど、まだ30代だったんじゃないかな・・・ こう・・・白いトレンチコート着て・・・トレンチコートなんて名前知らなかったけど、後で聞いたの、外国映画で見たことあるだけ・・・こんなのこっちじゃ誰も、金持ちの人も着てなかった こう・・・肩をそびやかしてゆらりゆらりとタラップ下りてきて・・・周りには子分らしい若い男が大勢、こう・・・かしこまるような格好でついてくるの 私思わず『うわ~すごい』って声をあげたら、一緒にいた友達も『映画俳優みたいやな~』って・・・後は感嘆のため息ばっかり そりゃもう、鶴田浩二か高倉健か・・・」 当時を思い出して遠い目をするミエさん 5秒後 「それからよ、吉祥天さん」・・・声の調子が変わった 「小学生高学年から中学生の男の子がどんどん家出し始めて・・・ 皆そのトレンチコートにぼーっとなって、小学生なんかはお金持ってないから密航、中学生も持ってるお小遣い握りしめて・・・ そんな子が船の中や神戸で大勢保護されて 事情聞いたら全員『00組に入れてもらおうと思って・・・』だって それで学校と警察が相談して、先生方が港で交代で見張り番したの ウチの父も中学校で教えてたから休みの日も港に見張りに行ってたわよ 家では親御さんも気をつけてたから、それでまあ、沈静化したけど 余程印象が強かったのね それから何年かして、神戸や大阪に就職した子達が、初めてお正月に帰省するとき、まっさらの白っぽいトレンチコート着て帰ってくる子が大勢いたの あれ着て船のタラップ下りる時はあの組長代理になりきってたのかもね」 ・・・今は貨物船ばかりが目立つK港の昔の物語でした・・・
2013.01.08
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昨日、テレビをつけたら箱根駅伝を中継していました 強風の中、体温を奪われながら、タスキをつなぐために極限まで力を使い果たしてフラフラになって倒れ込む選手、号泣する選手、泣きながら抱きかかえる仲間、 「すごいな~、何がここまで駆り立てるのか」と呟く体育系全く不案内の吉祥天 そして思い出したのが、昨年・・・といってもつい2週間前ですが・・・ 参加したある忘年会 司会者に「では今年の心に残る出来事を語っていただきましょう」とマイクを差し出されたのはK先生・・・産婦人科医 立ち上がってマイク片手におもむろに語り始めるK先生 「私、メタボを克服しようとマラソンを始めまして2年、だいぶお腹も引っ込んで、これならば、と満を持して吉野川マラソンに挑戦しました」 吉野川マラソンというのは2003年から始まった徳島県走ろう連合会主催、徳島県、市、大学、国土交通省、四国放送などが後援するマラソン大会で、吉野川に沿って5キロ、10キロ、ハーフの3コースを制限時間3時間で走るというものですが 吉野川に沿って走るのは、景色も気持ちもいい、とかで年々参加者が増え、日本中からエントリーが来るようになって、最近では先着順になりました これにはボランティアが大勢必要になるわけですが、四国八十八箇所を有する徳島県では古くから「お接待」と言ってお遍路さん達をもてなす伝統があるので市町村や婦人会などが次々と名乗りを上げ、コースにはずらりとテントが並んで給水や食べ物を並べ、阿波踊りやゆるキャラも総出演で旗を振って応援しています 「それで、ですね」とK先生 「走り始めてしばらくすると、テント張ってあって、そこでうどん配ってるんです・・・好きなものでうどん食べて・・・しばらく走ったらこんどは蕎麦米ぞうすい(蕎麦の実で作るぞうすい、郷土料理)これもいただいて、しばらく走ったら今度はフィッシュカツ(これも郷土料理、魚のすり身にカツの衣つけて揚げたもの)・・・これだけ走ったんだから、とこれもいただいて・・・こんどはぜんざい・・・それから半田そうめんやら祖谷蕎麦、なると金時・・・もうからだが重くなって・・・ 結局制限時間三時間を大幅オーバーして五時間半でゴール 来年は気をつけて食べずに走ろうと思います」 「はぁ、それは・・・」フォローに苦しむ司会者・・・すばやく雰囲気を変えようと 「ではL先生(こちらも産婦人科医)お願いします」 L先生おもむろに立ち上がって 「いや、私もK先生とは走り仲間で、私はK先生より一年早く、妻と始めたんですが、吉野川マラソン完走できたんで、では、と神戸マラソンに挑戦したんです 妻も一緒に走り始めて・・・神戸の街を調子よく走って、テントがあったので給水しようかと立ち止まったら・・・どらやきだったんですよ・・・好物のPのどらやき・・・神戸は昔からお菓子のレベルが高く有名店がたくさんあります・・・ それで立ち止まってどらやき食べて、さあ、走ろうとしたら、突然足がつってしまって・・・あとはもう歩きです 食べずに先に着いた妻には『なにしてたの』って・・・ いやもう・・・ほんとに・・・」 お二人は今年も挑戦するそうです 私体育に弱い吉祥天は・・・ こちらのほうが好きです
2013.01.04
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