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1月14日にここで、市内に現れたサルの話を書きました。 サルは市内の城山で目撃されてからは、行方は杳として知れず・・・もう2週間になります・・・ 今日、タクシーに乗りました。 話好きの運転手さんが「朝、お客さんを乗せて県中央部の山道を走っていて鹿を見た」という話をしてくれました。 「鹿ね・・・鹿はきれいよね・・・そのあたりだったら、サルなんかもいるんでしょう?」と言うと、 運転手さん、くるりと振り向いて・・・ちょうど赤信号だったので・・・ 「お客さん、サルなんて・・・そんな山奥行かなくても、もうそこらへんにいっぱいいますよ・・・悪いですよ~あいつら・・・」 そこで信号が青になったので、また前に向いて、車を運転しながら 「私の妹、N市の海沿いにいるんですけどね、サルがね、冬になると海辺があったかいっていうんで、群れになって、海辺に避寒にくるんですよ・・・団体で・・・それでね、昼間はのんびりと海辺で遊んで・・・車が通っても平気なんですよ。横目で見て『ふん』てなものですよ・・・それでね、妹の家、庭に柿の木があって・・・柿が熟れたから採ろうと思って、柿の木の下に行ったら、サルがもう先に行ってて、熟れたヤツを食べてるんですよ、木の上で・・・そして下の人間に柿ぶっつけるんですよ・・・まだ熟れてないヤツを・・・ちゃんと区別してるんですよ・・・ウチの柿の木ですよ・・・なのになんでサルに食べられたうえに柿ぶっつけられなくちゃいけないんですか・・・もう腹立って・・・」 「サルに柿、ぶっつけられて・・・なんか猿蟹合戦みたいな・・・」 「ほんま・・・そしたら、ウチの妹カニかいな・・・あれ、あんまりきれいじゃないな・・・」 「う~ん・・・でも皆が敵討ちしてくれたから・・・人望があったのよ、きっと」 「・・・でも、あれ、クリだのウスだのに助けられるんでしょ・・・ウスに助けられる、っていうのもなんかこう・・・情け無い」 「ほんとに・・・」 ちょうどそこで家に着きました・・・助かった・・・
2007.01.29
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朝9時過ぎ・・・いつものタニさんの理容美容院へ行ってきました。 いつものとおり丁寧で静かな奥さんと話好きのご主人・・・ の、はずが・・・ご主人がいない・・・奥さんだけ 「あら、ご主人は?」と聞くと 「今頃朝ごはん食べてるんですよ」と苦笑しています。 どうしたの?いつも朝すませてふたりで出勤してくるのに・・・元気なのなら、ま、いいや、とシャンプー台に座りました。 シャンプー台から鏡の前の椅子に移った頃にご主人が、脇の小部屋から出てきました。 「あ、いらっしゃいませ」と頭さげたまま待合室へ・・・ おかしい・・・いつもなら、すぐ横に来て、奥さんを手伝いながら「あのね、吉祥天さん・・・」とにぎやかにおしゃべりが始まるのに。 ご主人、待合室の隅にあるCDプレーヤーのところに行って、なにか探しています。 ここのお店は普段はラジオ放送、それにご主人の好きな音楽をBGMに流しています。 ・・・やがて・・・ ♪ウ~ウウウウウ~ウ~ウウウウウ~・・・「北の国から」のテーマソングが流れてきました・・・ じっと聞いているご主人・・・私の前の鏡に映っています・・・ そして今日はなぜか、いつも静かな奥さんがいろいろと話かけてきます。 おかしい・・・これは・・・さては・・・諍いがあったな・・・ ♪ウ~ウウウウウ~ウ~ウウウウウ~バックに流れる「北の国から」 どのくらいの時間が過ぎたか・・・ 突然、ご主人立ち上がり 「吉祥天さん、なんかこう、元気の出る音楽かけてみましょうか。お客さんにいただいたんですよ。」 息詰まる雰囲気に落ち着かなかった私、吉祥天、 「お願いします!」 「では・・・」と答えて17秒後 「♪こんにちわ~こんにっちわ~世界の~くにから~・・・1970年のこんにっちわ~」 「あ、これ、『世界のくにからこんにちわ』って万博の歌・・・知ってるでしょ?」 ・・・知ってます・・・ 奥さん、じろりと見て「ほかにないの?」 「では次・・・」 「♪オリンピックの顔と顔、それちょちょいのちょちょいの顔と顔~」 「これ、『東京五輪音頭』・・・ものすごく売れたんですって~」 ・・・知ってます・・・東京オリンピック終わって10年以上たっても盆踊りでかかってました・・・椅子ぐっと掴んで、必死で笑いを堪える吉祥天・・・ 「もう!ほかにないの?」奥さんさっきより声が大きい・・・ 「えーと・・・じゃ次・・・」 「♪雪をけたてて、タッタッタッタッ・・・せんせい~蕎麦屋か~・・・」「これ、俵星玄蕃・・・これくださったタカハシさん、これが一番好きなんですって・・・タカハシさん、ウチのお客さんですけどね、偉いんですよ。ずいぶんお歳だけど、パソコン教室通って、曲も好きなのをこうやって編集できるようになったんですから・・・それをこの前くださったんですよ。」 「もっと違うの戴いてよ!」と奥さんが叫びました・・・ 結局もとの「北の国から」に戻りましたが・・・ 三波春夫さん・・・上手です・・・
2007.01.26
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「ちょっと聞きたいんだけど・・・」とトモちゃんが電話してきました。 トモちゃんは主人のイトコで歯科医、私もお世話になっています。口数は少ないけれど丁寧な診療をしてくれます。 主人が電話に出ました。 「ほらあの注連縄ね・・・それに暮れに吉祥天さんが持ってきてくれた、ピンクや白の丸いのが柳についたの・・・」-話し始めるトモちゃん 「うん、餅花」-受ける主人 「そう、その餅花と注連縄・・・それがね、ほら、あの山際の神社・・・ほら、あの・・・」 「金比羅さん?」 「いや、もっと下のほう」 「天神さん?」 「いや、もっと平地の北側の・・・ほら、あの・・・結構有名な・・・」 「00比古神社?」-これは県北部、隣のN市にあります 「えらい北に行ったな・・・そんな遠いところと違う、もっとこっち寄り」 「それじゃ、00神社」・・・これは県中央部 「それ安産の神様じゃないか・・・ウチの子もう大きい」 「それじゃ薬0寺」・・・もう自棄・・・これは県南端、海辺にあります。 「えらい南に行ったな~そんなに遠くない、もっと近く・・・ええと・・・ここまで来てるのに」 「それじゃ、えべっさん・・・これ以上は名前知らない」 「だいぶ近い・・・ほらえべっさんの角、南に折れて、00橋渡って、交差点で東に折れて、まっすぐ行って・・・」 「明神さんか?」 「あ~それそれ、明神さん、よく思い出してくれた。」 「明神さんはお宅のご町内やないか~明神さん思い出すのになんでワタシ00比古神社から、薬0寺まではるばる・・・それで、明神さんがどないしたって?」 「その明神さんで注連縄や御札、焼いてくれる、っていうんでお母はんが踏み台にあがって、注連縄下ろそうとしたら、膝ががくっていって、それから痛みが出てきたんで、診察頼もうかと・・・」 ここで一気に脱力した主人・・・ 「ウチ、小児科やから、大人のお年寄りは無理や~」 「でも、歯医者よりはマシだろう?」 「そういうことじゃなくて・・・」 ・・・最後の気力を振り絞って、主人は、トモちゃんのお母さんのかかりつけの近所の内科医院を聞き出し、そこでまず診てもらって、場合によっては整形外科を紹介してもらったらいい、と勧めました。 「じゃ、そうするわ。お母はん、知らないところ行くの嫌がるから0ちゃん(主人のこと)のところで診てもらおうと思ったんだけど」と、トモちゃんは電話を切りました。 「膝の痛いの言うのになんで00比古神社や、薬0寺まで・・・疲れた・・・」と主人はしばらく横になっていました。・・・ 昨日トモちゃんに電話したら、内科でもらった湿布薬でだいぶよくなった、とのことでした・・・
2007.01.23
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まさみさんの年賀状が10日を過ぎてから到着しました。 そして本人が16日にやってきました。 「ごめんね。年賀状遅くなって・・・なにしろおおあたりで・・・」 「なにがあたったの?」と聞くと ・・・まず、クリスマスの福引でストーブがあたった・・・ 「やった~」と喜んでいると、ご主人が元旦の出勤にあたった・・・ クリスマスが終わってすぐ、妹さんの一家がノロウィルスにあたって全員(5人)寝込んだ・・・ので、まさみさんは車で20分の妹さんの家に行って、買い物したり、お粥を炊いたり・・・ 帰ってくると、息子さん(小学校2年と4年)が家のなかでボールを蹴って遊んで、それがまさみさんの大切な00の陶器人形にあたって、手が折れて、服にひびが入った・・・ そして年末、こんどはまさみさん一家が次々とノロウィルスにあたって寝込んだ・・・ご主人は幸いどうもなくて、元旦に出勤できました・・・ さらに・・・年あけてから、ご近所の友達と温泉に行った姑さんが、長湯をしてお湯にあたって皆に介抱される騒ぎになり、まさみさんはおわびとお礼に回ったそうです。 「と、いうわけで年賀状が書けなくて、おそくなってしまって、ごめんね」と、まさみさん。 「そんなこと、いいのよ・・・たいへんだったね」と答える吉祥天 「うん、でもね、お年玉年賀葉書は2等賞があたったの」とまさみさん 「すごいじゃない~私あたったことないわ~たいへんだったけど最後に2等賞でよかったね。」と言うと 「そのくらいじゃ気がおさまらないわ・・・今度のジャンボ宝くじ、いつだった?」と聞くので 「グリーンジャンボかな?」と答えると 「よし、それ買おう。あたるかもしれない」とまさみさんは言いましたが たしかグリーンジャンボは春・・・それまでこの「見境なし、なににでもあたるパワー」は続くでしょうか・・・
2007.01.20
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サイトウさんの愛犬マサノスケ・・・柴犬5歳 はじめは家の外の犬小屋で飼っていたのですが、3年前の雪の日、「寒いのにかわいそうだ」と家に上げたところ子供達が大喜び、おじいちゃんおばあちゃんの行くところどこにでも付いてきて、お客様にも愛想よくご挨拶する、というのですっかり人気者になり、晴れて座敷犬になって3年・・・ 冬暖かく、夏涼しい家でお昼寝、子供さんのおやつにお相伴、時々遊びに来るおばあちゃんおじいちゃんのお友達も「マサノスケちゃんに」とおやつを持ってきてくれるので、マサノスケ、どんどん太り・・・ 上から見ると、茶色い背中は広々として、飛行機だって発着できそう・・・というわけで「航空母艦」というあだ名がつきました。 その航空母艦のマサノスケ・・・略して「空母のマサ」、お正月明けにいきなり腰が抜けて、立てなくなってしましました。 サイトウさんはおろおろしながらおばあちゃんとふたりでマサノスケを抱えて車に乗せ・・・重くてひとりでは抱えられなかったので・・・動物病院へ担ぎ込みました。 先生の診断は・・・肥満して、腰骨に重量がかかりすぎたため・・・と判明 治療法は・・・マッサージ、ダイエット・・・ このままだと腰の神経がマヒして半身不随になります、と言われました。 真っ青になったサイトウさん一家・・・家族交代でマッサージして、一応腰は立つようになりましたが、とにかく体重を減らさねば、また立てなくなる、というので、それからはキャベツや白菜などの野菜中心の食事に変えたのですが、野菜ばかりでは栄養も足りなくなるし、マサノスケが嫌がるだろうし、なにかいいものは・・・と、いう話を聞きました。 そこで思い出したのが、ここでもよく登場する次朗ちゃん・・・たしか次朗ちゃんも太りすぎたとき、けいこさんが特製のダイエットクッキーを焼き、次朗ちゃんはそれで見事ダイエットに成功したとか・・・ この話をするとサイトウさん 「お願い、吉祥天さん、私にもそのダイエットクッキーの作り方、教えてくださるようお願いして・・・」と頼まれ けいこさんに話すと 「いいわよ~それじゃメールでレシピ送るから・・・」 20分後にはレシピ、送られてきました。 ・・・オカラと小麦粉を同量、無塩バターと混ぜてはちみつ大さじ1、さらに豆乳で耳たぶくらいに練って、180℃のオーブンで1時間焼く・・・のだそうです これをさらにサイトウさんに送信しました・・・ サイトウさん、たくさん焼いて空母のマサに食べさせてる、と言いました ・・・それから1週間・・・ 結果はまだ聞いておりません
2007.01.17
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ここでも時々登場する、ドレスメーカーのようこ先生の店は市内にありますが裏は山で神社があります。 お狸様のほこらもあります。 ある日の午後、ようこ先生は近くの郵便局へ行こうと店を出ました。 すると店の前に、茶色いふわっとした背中がうずくまっています。 「どこの子供さん?」と覗き込もうとするよりはやく、背中が振り返りました。 赤い顔・・・全身茶色い毛・・・ 「サルだ~」ようこ先生は驚きのあまり声も出ず、立ちすくみました。 するとサルはゆっくりと立ち上がり、ゆうゆうと山の方へ歩いてゆきました。 サルの姿が消えてからようやく我に返ったようこ先生は店に飛び込んで 「サルが~」と叫びました。 息子さんや縫い子さんや売り子さんが飛び出してきました・・・ 「ほんとにサル?」 「なんでまた・・・ここは市内で国道沿い・・・車だっていっぱい通ってるのに」 「そんなに大きくて、逃げないなんておかしい・・・」 「もしかして動物園から逃げてきたんじゃ」 「ここで見られる前に他の人に見られていないのかしら」 とにかく、一応届けておかなくては、と警察に電話しましたが、どこからもサルを見た、とも飼っているのを逃げられたという届けも出ていない、とのことでした。 そしてその日の夕方、大きなサルが市の中央の城山に現れた、というニュースがテレビで報じられました。 翌日、ようこ先生の店に行った私 「この城山のサルはようこ先生の目撃したサルかどうか」で一同白熱した議論を繰り広げたのでありました。 「大サルが一日に2匹も現れるとは思えないから、この2匹は同一サルに違いない」 「しかし、ここから城山まで行くには、市中央部の繁華街を抜けなくてはならない。サルがどうやって城山までたどり着けたか」 「道路を通れば、必ず目撃される」 「電線を伝えば・・・」 「それには大きすぎるし、それでは余計に人目につく」 「それに途中に川があるし・・・」 「車に乗ったか」 「どうやって・・・」 「そっとトラックの荷台に乗れば」 「う~ん」 結論は出ずじまい・・・ そしてサルもそれから目撃情報無し・・・ それからというもの、ようこ先生の店の一同は店を出るときに必ず、前の道路から山をずーっと見回すようになりました・・・
2007.01.14
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1月の9,10,11日はえびす祭り。 七福神のひとりのえびす様ですが、福の神、商売の神様、というわけで関西では「えべっさん」と呼ばれて盛大に祭られています。 総本社は西宮ですが、関西中あちこちにえびす神社支社があります・・・もちろんわが町にも。 昨日は本えびす・・・夜7時から会議があるので、その前にちょっとお参りしてきました。 近づくにつれ、道路には車、歩道には人・・・普段の10倍くらい えびす様にはなぜか鯛と笹がつきもので、ここの掛け声は 「商売繁盛で笹もってこい」・・・しょうばいはんじょでささもってこい、 参道にはえびす様と笹の飾りがずらっと並んでいます。 昨年のえびす祭りで授けられた「福笹・・・ふくざさ、笹に俵や小判がさげられていて、これを1年間神棚に祭って、翌年のえびす祭りに神社にお返しして、新しいものに取り替えます。 ずらっと並ぶ露店、古い福笹を持って神社に向かう人と新しい笹を持って帰ってくる人、見物の家族連れ、子供達のグループ、会社帰りにお参りする人達で大混雑の参道・・・お社に近づくのも一苦労です・・・あちこちに交通整理のお巡りさんが立っています。 ようやく鳥居をくぐって境内に入り、本殿前の行列に並びました。 隣にはおじさんがふたり 「00はん、お賽銭なんぼするん?」・・・とグレイのマフラーに帽子のおじさん 「ワシ、『ご縁があるように』って5円玉1本持ってきた」・・・00はんが答えます。 「ワシ、『しじゅうご縁がありますように』って45円」・・・これはグレイのマフラー 「へえ、うまいこと考えはったね」と00はん 「なるほど~」・・・横で吉祥天心の中でうなずく・・・ ようやく賽銭箱の前に着きました。 「それではご縁の20倍」と訳のわからない計算で100円投げ入れる私吉祥天・・・ そっと覗くと、10円、50円、100円、の硬貨にまじってお札もあちこちに・・・底が見えないくらい溜まっています。 ・・・お祭のあいだはずっと銀行員が詰めっきりで、硬貨でずっしり重いかばんを何度も銀行に運ぶ、と聞いたことがあります ・・・えべっさん、大繁昌です・・・ 境内を出て、会議までにちょっと時間があるので、露店を見て歩きました たこやき、鯛焼き、お好み焼き、クレープに焼き鳥、飴(福飴といいます)にカステラ焼にフランクフルトにおもちゃに風船、りんごあめ・・・ なかに1箇所、行列ができている店がありました。 見ると「プチ鯛焼き」と書いてあって、ふつうの鯛焼きの3分の1くらいの鯛焼きをずらりと並んだ鯛焼機で手際よく焼いています。 鯛焼きはカスタードとつぶあんの2種。 一人が種を流してあん、カスタードをのせて機械を返すと、もうひとりが焼きあがったのをバットの開けてあん、カスタードと分けて並べ、最後の一人が注文を聞いて手際よく箱詰めしてお客さんにわたしてお金を受け取り・・・ぴったり息があって流れるような手さばき・・・ 「へぇ~」と見ているうちにうれしくなって 「ご注文は」と聞かれたとき、つい「あん30匹、カスタード20匹ね」 ・・・乗りやすい吉祥天・・・ 「はい50匹、ありがとうございます。ちょっとお待ちくださいね。あ、待っていただくあいだに」と、焼きたてを1匹くれました。 「あ、ありがとう」と熱いのをかじっているうちに、手際よく包んで、餡入りの箱には赤いサインペンで「あん」と書いてありました。 ずっしり重い焼きたての鯛焼き50匹を抱えて、会議会場へ行き、 「えべっさん行ってました。お年賀です。お好きなほうをどうぞ」と箱ふたつ差し出すと 「いや~鯛焼き、こんなかわいいのあるの」 「うれし~ぬくぬく~」 「私あんこ」 「カスタードがいい~」 「この大きさがいいわ~」 「おいし~これどこにあるの?」と、全員のお腹の中へ・・・ えびす様の鯛のご利益か会議はスムーズに終わりました。 残った35匹のうち、20匹はあんこ好きの職員があったいうまに平らげ、 15匹を家族で「えべっさんがね~」と言いながら食べています。 ・・・あの鯛焼機、欲しい・・・
2007.01.11
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歩いて10分ほどの国道沿いの、ラーメンの00亭・・・よく流行っていて休日の夕方などは行列ができています。その00亭が、この受験シーズンに3月5日までの期間限定「合格ラーメン」を売り出しました・・・ので、親戚に受験生を持つ、好奇心の強い吉祥天夫婦、さっそく行ってきました。 ・・・吉祥天だって、幸福の神様、合格とは深い関係がある・・・と思います 店が混み始めるのは午後5時頃から、なので4時半に家を出て、寒風のなかを歩いて「00ラーメン」ののぼりがはためく、00亭に到着。 予想通りまだ先客はナシ。 メニューを書いたカウンターの上の壁の、ひときわ目を引く大きな新しいポスター・・・「合格ラーメン」 席に着くや否や「合格ラーメンふたつください」と注文。 ポスターには合格ラーメンの写真と横になにか書いてあります。 ・・・ごひいきくださるお客様のために合格ラーメンを考案しました ・・・自慢のとんこつラーメンの上に必勝を祈って「とんカツ」を乗せました ・・・目が出るように朝産みの卵のゆでたまごを乗せました。卵は二つに切って両目が開いたところを表現しています ・・・ご希望の方にはお名前を書いていただければ、我が県の受験の神様00大権現・・・ここは猫がご祭神です・・・でご祈祷を致します ご祈祷料込みで、合格ラーメン880円・・・末広がりのめでたい数字です 「はぁ~」と読んでいるうちにも、カウンターのむこうでは「ジャ~ッ」と油の音がして・・・カツを揚げているらしい・・・「シャッシャッ」と麺の湯を飛ばす音がして・・・ 「はい、おまたせしました。合格ラーメンです」・・・来た ・・・大振りの丼の端から端まで、橋を架けたようにトンカツが5切れ並んでいます、橋の下にはこってりとしたとんこつスープの海に浮かぶもやしとねぎ、メンマ・・・麺は見えません・・・そして傍らに縦二つに切ったゆで卵・・・ おお~迫力・・・力つきそう・・・カロリーありそう・・・なんてたって必勝、合格祈願だから・・・ カツをかじりつつ、とんこつ海から麺を引き上げ、ねぎをからめてすすっていると 「ご希望がありましたら、ここにお書きください。00大権現でご祈祷いたしますので」と、氏名、住所、年齢、干支、それにお願い事を書くようになっている黄色い用紙を置いていってくれました。 カツ、卵入り合格ラーメンをたいらげたふたりは、用紙に和歌山のトオル君の名前を書いて 「志望校に合格できますように」と書いてきました。 「代理が食べたのでもいいのかしら」 「お願い欄にはトオル君の名前書いたんだから、00大権現にはトオル君の名前が行くんだから」 「つまり代参ですね」 ・・・というわけで合格ラーメンの代食をして代参してきました。
2007.01.08
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ご近所のタニさんの美容理容室にいってきました。 いつものとおりもの静かで丁寧な奥さんと話好きのご主人。 時間が早かったのでお客は私一人・・・ シャンプーが終わるのを待ちかねて、ご主人が話しかけてきました。 「あのね、吉祥天さん、このまえのクリスマスに嫁さんのお父さん・・・00町(県中央部の山間部にあります)に住んでいて・・・わたしら『じいちゃん』って呼んでますけどね・・・今73ですけどね・・・そのじいちゃんが、突然歯が痛くなったんですよ・・・」 「ふんふん、それで・・・」興味津々の濡れ髪の吉祥天・・・ 「それでね、今年のうちになおしとかないと、暮れには病院閉まってしまうからってばあちゃんに言われて、車に乗って山を降りかけたんですよね・・・」 「それで・・・それで・・・」 「そしたらね・・・山道で・・・出たんですよ・・・」 「何が・・・」 「いのししが」 「はぁ~」 「そしたらね、じいちゃん、その場に車止めて、後ろの座席から丸太持ち出して・・・そんなものどうして車に乗せてたんだか知りませんですけど・・・丸太持って、いのししを追っかけたんですよ・・・車?山の中ですからだれも来ません、大丈夫大丈夫・・・ そしたらね、いのししがくるっと向き変えて、突進してきたんですよ」 「お~っ・・・それで?」 「ところがじいちゃんすこしも騒がず・・・吉祥天さん知ってます?いのししの急所・・・ここ、眉間なんですよ・・・眉間をねらって丸太でゴン・・・」 「それでぇ?」 「見事仕留めました。一発です。」 「すごい!」 「それでね、それからじいちゃん、そのいのししを車に担ぎ込んで、町役場へ行きました。」 「はぁ?] 「あのね、役場にね、いのししの尻尾持って行くと1万円くれるんですよ・・・畑を荒らす害獣駆除なんだそうで・・・」 「それでね、肉のほうはね、専門の業者に持ってゆくとキロ当たり8000円で買ってくれるんで、いのしし30キロだから、8000円×30で24万・・・なんですけどね。」 「売らなかったんですよ~」・・・ドライヤーを使いながら、後ろから奥さんが初めて言葉を挟みました。 「しし鍋するから来い、って皆を呼んでくれました。」 「よかったね~」 「吉祥天さん、しし鍋食べたことあります?あれ臭いんですよ・・・私好きじゃないんですけどね・・・」と奥さん。 ふと気がついて・・・ 「おじいちゃん、歯医者さん行く途中だったんじゃないの?歯はどうなったの?」と聞くと 「あ、歯ね・・・気がついたら、痛くなくなってた、っていいますから、どうってことなかったんじゃないですか・・・その後痛くなったって話聞かないし。」とご主人 「ほんとにもう・・・今年の干支食べて・・・バチあたって夜中に痛くなったって知らないから・・・いのしし追っかける前に歯医者行けばいいのに」と奥さん そこで髪が乾いたので帰ってきました。
2007.01.05
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今を去ること8年前・・・ 1999年、世間で世紀末だ、新世紀だ、ミレニアムだ、と騒いでいた12月・・・ ハラさんの娘さんのマユミさんが出産することになりました。 予定日は12月27日・・・それが予定日を過ぎてもきざしはなく・・・ 28日、29日、と日は過ぎ・・・ 「このままゆくと元旦になるかもしれない・・・元旦だとすると・・・ミレニアムベビー・・・すごい!」とハラさんの目は期待に輝きました。 おりしも・・・ マユミさんの出産予定の産院は市内でも有数の大きな病院だったので、各新聞社やテレビ局が、記念すべきミレニアムベビーの記事を書こうと、おおみそかから、機材を運び込み記者やカメラマンを待機させることになりました。 「やった!」俄然張り切るハラさん・・・ 「がんばれ、何が何でも元旦までがんばれ、元旦に産んだら、栄えあるミレニアムベビー・・・新聞にもテレビにも出るんだから。」とハラさんはマユミさんを叱咤激励しました。 そのかいあってか、マユミさんのがんばり(なんのがんばりだかよくわかりませんが)が効いたのか、30日も何事も無く過ぎ・・・ 1999年、12月31日、午後陣痛マユミさんのが始まりました。 ・・・産院に運び込む時、ちらりと見ると、病院のロビーには各テレビ局のマークのついた機材が運び込まれ、腕章をつけた記者や、レポーターらしき人が打ち合わせをしています。 「よし、きた!」武者震いをひとつしたハラさん、病室でマユミさんの枕元に座って 「マユミ、がんばれ、元旦まで後0時間。0時間がんばったら、ミレニアムベビーよ。 0放送も*放送も来てる・・・今見たら00新聞も来てる・・・がんばれ、後0時間」と励まし続けたのでありました・・・ 「夜になって暗くなってくるとね、テレビや新聞の人も多くなってね・・・それ見るとこちらもがぜん張り切って・・・それに、その日に生まれそうな人は後一人いたのよ・・・その人は夜になってから産気づいたのよね・・・負けてはいけない、それがんばれ、って気持ちになって、12時まで後0時間0分・・・0時間0分、って言いながら励ましたのよ」・・・ハラさん談・・・これが励ましに該当するかどうかは定かでありませんが・・・ 「普通、こういうとき、って『がんばれ、がんばれ』っていうのはがんばって子供を産め、ってことでしょ・・・ウチの親のは『がんばって産むな』って言ってるんですよ・・・娘に・・・逆じゃないですか・・・私、もう痛くて苦しくて・・・なのに『後0時間持ちこたえろ、産むな』ですから・・・ほんとにもう・・・母親とも思えませんでしたわ」・・・マユミさん談 ・・・結局・・・ 午後10時半にマユミさん女の子を無事出産・・・ 「後、1時間半だったのにね~結局、もう一人の人が12時過ぎて産んで・・・そしたらテレビカメラや新聞の人がダーッって廊下走って行って・・・くやしい~」・・・ハラさん談 マユミさんの産んだ女の子はチヒロちゃんの名づけられました。 今年のハラさん一家からの年賀状は、ハラさん夫妻とマユミさん夫妻、それにチヒロちゃんがディズニーランドでプーさんといっしょに撮った写真でした。
2007.01.02
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