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今回の修理は、「Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ(発売日:2002/2/15)」だ。MDデッキを2台搭載し、MDからMDへのダビングが可能な一台だ。 スピーカー保護がパンチングメタル製のものは希少だ。[Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ] ■主な故障と原因 CD再生時に擦れ音発生 → 防振ゴムのヘタリMD再録不可 → MD光ピックアップの劣化表示部バックライト不点灯 → LED故障■修理 分解・組み立てし易く、メンテナンス性は良好だ。 MD-A(再生)とMD-B(録音・再生)。MD光ピックアップ(SONY KMS-260E)と録音磁気ヘッドは両者で共有しており、ダビング時にはAとBを往復しながら録音をする仕組みになっている。 MD光ピックアップは、劣化が顕著だったために交換した。 ATRAC ICは、「Panasonic MN66621BRG」をMD-A用とMD-B用の2個搭載している。 ビクター(JVC)のMD搭載のラジカセ(コンボボックス)タイプの機種は、サービスマニュアルがほとんど入手できないため、思うように修理ができないのが残念なところだ。 今回は、他のミニコンポとMDユニットが同一と確認できたので、 MDユニットごとこのミニコンポに移し変え、調整を実施した。 さて、CD再生時の擦り音は、防振ゴムが劣化で経たり、スタビライザーにCDをチャッキングできないことが原因と判明。 防振ゴムを交換し、自作フェルトの下駄を履かせ、高さを調整して補修した。 表示部バックライト不点灯は、LEDの故障が原因。標準でデモ機能が動作するため、常時LEDが転倒している使用であることがLEDの劣化を早めたと思われる。LEDの明るさと色合いを調整・交換して修理。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年12月23日
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ぼちぼちと機械修理を楽しんでいる。今回はアイワのミニコンポだ。 アイワと言うと、中高年には馴染み深い会社だが、若者には知らない人も多いだろう。 同社は、1951年に設立された企業だ。 カセットデッキに定評があり、バブル期に発売された高級カセットデッキは、今も人気が高いようだ。 2002年、経営難からソニーに吸収合併され、ソニーの1ブランドとしてAIWAが残る。しかし、2008年にソニーからAIWAブランドの終息が宣言され、現在に至っているそうだ。 そんなアイワのミニコンポ「XR-FD5」 の故障品を修理した。アイワの製品を修理するのは、初めてだ。 修理をしているとメーカーや機種、時代で設計や仕組みが異なり、非常に興味深い。当時、製造に関わった人々が、何をどう考えた形にしたかに思いを馳せると更に面白い。[修理が完了したアイワのミニコンポ「XR-FD5」]■故障内容カセットテープの音がこもるMD再生不良片方のスピーカーのウーファーから音が出ない■故障原因の予想と修理方法テープ磁気ヘッドの汚れ → 分解して無水アルコールでクリーニングMD光学レンズのの汚れ → 分解して無水アルコールでクリーニングスピーカー内部配線の断線 → 分解して再接続■修理 ともあれ分解だ。この機体はかなりキレイな部類だ。 分解していて一番嫌なのは、タバコの煙でスモークされた機体だ。どんなに丁寧にクリーニングをしても、タバコ臭が僅かに残り、機器の発熱と伴に漂ってくる。 この機体は非喫煙環境で使われていたようで、タバコ臭やヤニの付着はまったくない。 さて、カセットテープユニットまでは、簡単に分解できた。 [カセットテープユニット] テープユニット自体は、ゴムベルトの劣化もなく汚れも少ない。磁気ヘッドとゴムローラー、ゴムベルトを無事にクリーニングした。 電子基板を外して分解を進める。 この手のオールインワンのミニコンポは、上から順番に分解していかないと、それぞれのユニットを取り外すことができない構造となっていることが多い。 さて、フロント操作パネルを外すと、MDドライブユニットだ。各ユニットと電子基板を接続するケーブル類の取回しがかなり煩雑だ(元に戻せるかな(^_^;)。製造時の苦労がしのばれる。[MDドライブユニット(金属の箱)] MDユニットの金属カバーを外し、光学レンズと磁気ヘッドを無事にクリーニング。 [MDユニットと光学レンズ] 更に分解を進め、CDドライブユニットを取り外す。 [メンテナンス中のCDドライブユニット] CDトレーのロック機構が、初めて目にする仕組みで少々手間取ったが、何とかクリアー。分かってしまえば、なるほどの仕組みと思うのはいつものことだ。 ここでもう一つ初めて目にしたのが、CD光学レンズの防塵カバー機構。レンズの移動と伴に自動開閉される仕組みだ。これはユニーク。お陰でCD光学レンズの曇りは少ない。そのレンズをクリーニング。 これで故障箇所を一通り修理したことになる。ここで一旦元通りに組み直し、故障が直ったかを確認する。 OKだ! 再び分解し、各ユニットやパーツを清掃。洗浄できるものはキレイに洗浄する。そしてきれいになった部品を組み立てて完了だ。二回目なので、組み立ては多少手際が良い。 次はスピーカーだ。 スピーカーはミニコンポに比べると、圧倒的に簡単な構造だ。しかし、ねじを巧みに隠してあったりすると、分解を始めるまでに時間がかかる。 このスピーカーも最初は六角ボルトを外すだけと思っていたら、なんとダミーだった。本当のねじは、スピーカーカバーの取り付けゴム穴の下に隠れていた。 [化粧板を外して分解中のスピーカー] この写真の状況まで来れば、後の分解は簡単だ。各スピーカーユニットに傷や凹みはない。 分解を進める。 各ユニットを接続する配線が出てくる(写真撮影忘れ)。ユニットや配線に断線はないようだ。配線はハンダ付けではなく、端子接続されている。端子の接点不良を疑い、端子を磨いた。元通りに組み直して、故障が直ったかを確認する。 OK! これで故障箇所の修理は全て終了。予想した原因が見事的中した。滅多にないことだ(^_^; さて、最後に修理が完了したミニコンポとスピーカー、ラジオアンテナや外部機器を接続し、システムとして機能するかをテストする。 テストと言っても、専用の測定器(すごく高価)がある訳ではないので、 実際に再生や録音をしながら、耳で聞いて音とびや歪がないかを確認だけだ。 ただし、全ての機能をテストしていたらいくら時間があっても足りないので、再生/録音/入力/出力を中心に機能テストを行う。 それでもこの機種の場合、CD/MD/カセット/ラジオと4つの音楽ソースがあるので、再生だけでも各1時間、合計で4時間は試聴を行うことになる。 録音やその他の機能を確認すると、延べ7時間以上はテストする勘定になる。無論、終始張り付いている訳ではないが、再生テストの時は、別作業をしながら終始聞き耳を立てることとなる。 さて、本コンポはまったく問題なし。一発合格。 因みにCDチェンジャー等、複雑な機構を持つ機器になると、一晩中再生テストをさせることになる。朝起きて、CDが詰まっていたりするとガックリと来る。 そんな作業を経て修理が完了した機器は、オークションで嫁入り先を探すことになる。良い嫁ぎ先が見つかるようにと、少し父親の気持ちになる。追記 分解や修理は、危険のないように注意し、 自己責任で行ってください。また、分解や修理をするとメーカー保証や修理が効かなくなる場合があることにも留意し、あくまでも自己責任で行ってください。
2010年09月01日
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今回の修理は、「ビクター RC-Z1MD MDラジカセ(発売日:2002/09/13)」だ。 同社独自の音場再生回路「αサウンド」とカラーイルミネーション搭載している。 [ビクター RC-Z1MD MDラジカセ] 機能と価格を高水準でバランスさせた大衆向け製品の手本のような一品だ。■主な故障と原因CD再生不良 → ディスク回転用モーターの劣化故障TAPE再生録音不良 → ゴムベルトおよびピンチローラー劣化 ■修理 ビクターのラジカセは構造が良くまとまっており、分解と組立ては容易な部類だ。 MDメカニズムは同社オリジナル。CDは他社製と同社オリジナルの場合とがある。この機種は、ビクターオリジナルのメカを搭載していた。CD光ピックアップは入手困難な「OPT-73B1」だ。 CDは再生されないが、CD光ピックアップは発光(直視厳禁)し、初期動作を実行していた。しかし、ディスクが回転していない。手でディスク回転を補助してやると、うまく再生を行う。どうやら原因は、ディスク回転用のモーター劣化のようだ。 幸いなことに、同系のCDユニットがあったので、これと交換して復旧とした。 次はカセットテープだ。手動でメカニズムを動かしてやると、駆動用ゴムが劣化して伸びていることが判明。また、ピンチローラーのゴムも劣化による効果が著しいことも分かった。 私の経験的にビクターのピンチローラーゴムは、他社と比較した場合、経年劣化が顕著に思われる(使用環境による寿命差有り)。同部品はウレタンゴム製と推測たれるため、加水分解が促進され易い高温多湿な使用環境で使用すると、劣化が促進される。 ビクターに純正部品を確認したところ、ピンチローラー単体での提供はなく、「ヘッドセット」として再生録音磁気ヘッドと一体部品(2000円程度)としての提供になるとのことで、価格的に断念。 幸いなことに、同系のTAPEユニットがあったので(^_^;、これと交換して復旧とした。 お決まりの調整を行い、全復旧、修理完了とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月27日
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昨日、「固定電話をIPフォンに交換」を書きましたが、本日時間が取れたので屋根裏にネットワーク系を集中化する工事を行いました。 これまでは、2階のパソコン室にインターネット用のケーブルモデムを設置していましたが、IPフォン用のケーブルモデムや分配器も増えてしまい、設置していた本棚の下段がグシャグシャしてしまうので、思い切って屋根裏へ移設したものです。 屋根裏への2種類のケーブルモデムの設置は、既に業者が完了してくれていますので、私の工事は、 既設の家庭内LANと電話系ネットを屋根裏を起点に繋ぎかえると言うものです。(1)ケーブルモデムの固定 床転がしとなっているケーブルモデムをすのこを切って作った設置台に固定します。 機器の固定には、100円ショップで売っている園芸用の平ビニル被覆針金を使いました。施工が簡単で放熱口を塞ぐこともありません(少々見た目が悪い)。 ACアダプタは、コードを輪っかに結びまとめ、ねじ込んだ「よーと」にぶら下げました。 (2)既設LANケーブルの切断と両端加工 屋根裏を経由して1階と2階の情報コンセントを繋いでいたLANケーブル2本のうち1本を切断し、両端にRJ45コネクタ(RJ45用モジュラープラグ 10個入り)を取り付けました(私が使ったのは専用かしめ工具が必要なタイプ。最近は、不要なタイプも発売されてます)。 そのうち、2階のパソコン室へいっているLANケーブルをインターネット用のケーブルモデムに接続します(今回は長さが足りなかったので、RJ45延長コネクタを使用してケーブルを延長)。 (LANケーブル) 電話(IPフォン)の方は、昨日業者さんが加工をしてくれましたので、完了済みです。 ところで、全てのケーブル端には、原則丸タグを付け、ケーブルの取違を防止するようにしています。(これは私の作業)。 (電話線)(3)情報コンセントの再加工と室内LANケーブルの交換 通信テストの結果、ケーブルモデムとパソコンが10Mbpsでしか接続てきませんでした。原因は、「a)情報モジュラジャック(埋込型)の施工不良」と「b)室内LANケーブルの性能不足」でした。 「a)」は、撚りが無くなった線を切断し、新たに結線し直しました。「b)は、そもそも10Mbpsまでしか対応してないケーブルであることが分かったため、100Mbps対応のものに交換しました。 本棚裏の壁に情報コンセントを設置しているので、本を入れるとそんなに目立ちません(設置した10年前はここに本棚が無かったので、今回本棚の裏板をカットしてしまいました。息子はわくわく、妻は「あーぁ」とにらんでました(^_^; )。 1階も同様に情報コンセントの再加工を実施。 と言うことで、無事にネットワーク系を屋根裏に集中化することができました。いやぁ、汗だくでしたが、こういうのが好きな私には、楽しい時間でした。作業後のビールは最高でした! 一点問題があるのは、夏場の屋根裏の気温40度超にケーブルモデムが耐えられるかと言うことです(機器の動作気温は0度から40度)。上記の写真も夜に撮影しましたが、屋根裏は30度でした。暑い!
2009年06月18日
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久しぶりのDIY。スピーカーを壁掛けにした。 壁に掛けたのは、Victorのミニコンポ「MX-S7WMD(1999年製)」のセットスピーカー(SP-MXS7WMD)で、3ウェイで再生周波数域が40~20Hkzとなかなか良いスペック。 ただ、センタードームに修理しきれない凹みがあり、オークションには出品するには憚られる状態。しかし、音はちゃんと出るので、捨てるには大変惜しい。壁掛けか、天吊りにして作業部屋のBGM用のスピーカーとして使用しようと考えていた。 適当な金具を探していたところ、液晶ディスプレイ用のモニターアーム「サンワサプライ モニタアーム CR-LA303」が安価に入手できたので、スピーカー用に流用(自己責任で)してみた。 上記スピーカーは約3kg。モニターアームの耐荷重は12kg以下なので、十分だ。 内容物には、水準器まで含まれており、申し分ない。アーム金具も、しっかり丁寧に作られた印象を受ける。 スピーカーの裏板より、壁面の方が強度が弱いため、壁面用の金具をスピーカーに、スピーカー(モニター)側の金具(ねじ穴が多い)を壁面に取り付け、荷重分散に配慮した(ねじは手持ち品を使用)。 スピーカーコードは予め設置してあったため、作業は30分ほどで完了。 スピーカーの角度が上下左右に90度の範囲で自在に調整できるため、音場設定も簡単にできた。 なかなか良い状態で設置ができたと自画自賛。
2011年12月16日
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今日も暑かったですね。 夕方、伸びすぎた紫陽花を剪定したので、生けてみました(庭木の剪定は私の担当)。 花器にしているのは、ヒノキのひつ桶です。「子どもの頃が懐かしいよねぇ」と衝動買いしたひつ桶です。しかし、ヒノキの灰汁がなかなか抜けず、移したご飯に臭いが移ってまずくなったので、屋根裏で10年も寝かしていました(^_^; 昨日、屋根裏のネットワーク工事をした際に「もう灰汁も抜けたろう」と、出してきたのですが、ぜんぜん抜けてませんでした。やっぱり外に出して水に晒しておかないとだめですね。 と言うことで、外で水を張って置いてあった桶に紫陽花を生けちゃいました。なお、私は生花を習ったことはありませんので、そのあたりは大目に見てください。 でも、「玄関脇がいい感じじゃない」と 妻と自分は気に入っているのですが。
2009年06月19日
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前回のキッチン用混合水栓に次ぎ、浴室のシャワー付サーモスタット混合栓を交換した。 既設水栓は竣工時に設置された約30年前のものだ。一般的には10年前後が製品寿命とされることを考えると、随分と長く使えたものだ。 数年前に不調のシャワーヘッドを交換したが、最近はサーモスタットの調子が悪く、湯温調整にムラがあった。[既設シャワー付きサーモスタット混合水栓] 同様の水栓は、ホームセンターや通販などで約1万円からで入手できる。専門業者さんから調達すると、工賃込みで約4万円からの費用がかかるようだ。 さて、今回新たに購入したのは「SANEI SK1800DS9-13」だ。既にメーカー製造・販売を終了した製品のようで、送料込みで約1.2万円で販売されていた。 同水栓の交換要領は、SANEI社の「水まわり解決帖」の当該ページに従ったので、こちらを参照いただきたい。また、新しい水栓にも、施工・取扱説明書が添付されており、こちらも参考にした。 以下、施工写真を順に紹介する。 偏心管を取り外すと、ザルボと呼ばれる部品も一緒に外れてしまった。 このザルボは偏心管と固着して取り外すことができなかった。 急遽ザルボの寸法を測定し、最寄りのホームセンターで調達。このザルボと呼称する部品、同じSANEIの物を購入したが、品名は「継足しソケット(ツギタシソケット)」と異なる名称が付けられていた。説明書とは呼称が異なるため、注意が必要である。 ザルボ(継足しソケット)用の六角スパナ(六角レンチ 12mm)も併せて調達。[SANEI SK1800DS9-13 シャワー付サーモスタット混合栓] 説明書には、定期的(3-5年)な部品(逆止弁2個 税別定価\1,400/個)交換の指示がある。また、製品寿命は10年前後との記載もある。交換部品1個が約千円から5千円超(工賃別)であること、また、新品の同水栓が1万円程度であることを考えると、10年毎で同様の水栓をDIYで新品交換する方が得策のようだ。 故に次の交換は、10年後の2029年頃だ。 (おわり)
2019年04月19日
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新聞の折込チラシに今年も木耐協の住宅耐震診断の広告が入っていました。ピンクのわら半紙に黒単色印刷の簡素な作りです。[木耐協の耐震診断チラシ] 木耐協の紹介や無料耐震診断の概要が書かれています。 チラシの内容によると、耐震診断の依頼者の内、25.21%が耐震改修を実施しておられるようです。つまり、約75%の依頼者は、改修の必要無い住宅にお住まいか、改修を見送られたと言うことになります。色々調べると、どうやら費用的な理由で耐震改修を見送る方が多いようです。 確かに耐震診断の費用が木造住宅の場合で5~15万円と京都市の耐震化普及啓発パンフレット「京の明日は耐震から!」にありましたから、壁や床、天井を剥がして改修となると、50万、100万円と費用がかかってしまうのでしょうね。 住宅ローンだけで結構な支出を占めてますから、計画的に貯蓄していないと100万円単位の買い物は憚られますよね。
2010年01月23日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 パーソナルオーディオシステム(2000年6月発売)」だ。CDトレーが開閉しないと言う故障だった。[SONY ZS-D55(2000年6月発売)レストア済み] この機種のCDトレーは、揺りかごのように円弧を描いて出てくる凝った仕組みだ。 内部は下記のような状況。粉塵も少なく、程度は良い。前面部に向かって電子基板等が幾層か重なった構造で、分解/組上げの難易度は少々高めだ。 [ZS-D55の内部の様子] カセットテープ部は上部にあるため、直ぐに取り外すことができた。駆動ベルトの劣化も無く、清掃とアジマス調整のみでOKだった。 [ZS-D55カセットテープ部] CDプレーヤー部は取り外すのに一苦労。設計者は、さぞや苦労して実装方法を考えたのだろう。CDトレーが出ない原因は、 グリスが不足し、開閉ギアの噛み合わせがずれていたためだった。 ここで一旦組み戻し、CDが正常に再生されるかを確認。NG(^_^;だ。再度分解する。 [ZS-D55のCDプレーヤー部] CDピックアップは、 初めて目にする「DAX-11」という形式。インターネットにもほとんど情報は無かった。 レーザー出力を調整するのだが、組上げないと正常にCDを読み取るかの確認ができないと言う難儀な設計だ。 何とか調整ができ、CDを読み取るようになったが、CDによってはNo DISKとなってしまう。CDピックアップの寿命が近いようだ。 こうして修理が完了したZS-D55は、別途リモコンも入手し、現在寝室で目覚まし時計代わりに愛用している。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月19日
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今回の修理は、「Panasonic SC-PM77MD MDミニコンポ(発売日:2003/04/20)」だ。 CD5枚をセットできるCDチェンジャーを搭載し、WMAやMP3の音楽データ形式の再生に対応する。また、HighMAT レベル1規格で作成されたCD-RやCD-RWなどのメディアにも対応している。[パナソニック SC-PM77MD MDミニコンポ(本体:SA-PM77MD、スピーカー:SB-PM77、リモコン:EUR7711050)]■主な不具合症状と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCD制御基板の故障CDチェンジ不良 → ゴムベルトの劣化カセットテープの再生・録音等不可 → ピンチローラー及びゴムベルトの劣化、各部の錆など■修理 複数枚のCDトレーを有するCDチェンジャーは、省スペースではあるものの、その機構はとても複雑で、分解や組立には集中力と時間が必要だ。本機種に搭載されるCDチェンジャーも、その類だ。 CDチェンジャーのゴムベルトを交換。 次いでCD光ピックアップ(Panasonic製 RXQ1013)を交換するも、CD-RWの再生に失敗する。更にCD制御基板も交換し、回復を確認した。 カセットTAPE部は、走行系の経年劣化が激しい。 まずはピンチローラーを交換。キャプスタン軸や磁気ヘッドを研磨・清掃。 ゴムベルト2本中、劣化した1本を交換。 各電子基板のハンダ付劣化部を500箇所ほど補修。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年03月09日
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今回の修理は、MDドライブを2台搭載する「ビクター NS-X7WMD」だ。両MDとCDが動作せず、CD扉が開かない言う故障状態だ。 [理前のビクター NS-X7WMD] 外装汚れをサッと拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 バブル期製造の製品は機能重視で分解も難解だが、崩壊以降の製品はコスト重視のために組み立て易くできている。即ち分解もし易いことが多い。[分解中のNS-X7WMD][CDとMDユニットを取り外したNS-X7WMD] NS-X7WMDは、きわめて分解しやすい機種だった。動作不良のCDユニットには、レンズに曇りがあったため、これをクリーニング。 CD扉の開閉はゴムベルトを使用していたが、このベルトが劣化して伸びていた。このため、CD扉を開くことができなかったようだ。ゴムベルトを交換した。機械的な異常は他になかった。 次に動作不良のMDユニットに取り掛かる。 [NS-X7WMDのダブルMDユニット] 分解して分かったのだが、2台のMDユニットを搭載していると思っていたのだが、なんと1つのMDピックアップユニットを共有する仕様となっていた![1台のピックアップを共有するNS-X7WMDのダブルMDユニット] 2つの客室を行き来する接客係のようにピックアップ部が両デッキを行き来するようになっていた。 2台のMDユニットを搭載するより、こうした方が全体としてコストダウンできたのであろう。レンズクリーニングとメカ機構の清掃とグリスアップを行った。 筐体の洗浄と破損箇所の修理を行い、組上げを行った。[修理の完了したNS-X7WMD(落札済み)] 動作を確認する。珍しく一発OKで修理完了。なかなか良い音だ。MD to MDコピーもバッチリだ。一発で修理が完了することは、ほとんどない。ひどい時は、五回くらい分解・組立てを行い、修理断念ということもある。 修理成功の確立は、60%くらいだろうか。もちろん新品部品をメーカーから取り寄せて修理すれば、90%以上の確立で治る。しかし、部品代が高くつき過ぎるので原則行わない。修理を行うプロセスの面白みにも欠ける。(^_^; そんな訳で、修理し切れなかったラジカセやコンポが屋根裏に多数積まれ、二個一修理される機会を待っている。 --- 趣味で修理したラジカセ/ミニコンポを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/
2010年11月28日
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洗濯機用の排水トラップを取り付けました。 学生時代からアパート暮らしの長かった私は、洗濯機は「洗濯機パン」に設置するものと思い込んでいました。しかし、今の一戸建て住宅に転居したところ、洗濯機パンが付いていませんでした。なので仕方なく、防臭キャップで排水管を塞いでいました。[防臭キャップで塞いでいた洗濯機の排水パイプ] ゴキブリなど害虫の侵入は阻止できていたのですが、風呂の水を落としたりすると、どうしても防臭キャップと床の僅かな隙間から、悪臭が上ってきました。10年も使ったので(^_^;、思い切って排水トラップが付属する洗濯機パンを設置しようと調べました。 すると洗濯機パンを設置しなくても、排水管内に収まる洗濯機用の排水トラップがあるのを発見!【カクダイ】 通気弁つき洗濯機用排水トラップ【50】 (426-002) 洗濯機パンを設置しようと思うと、排水パイプを床下で切断し、床に穴を開け直して・・・などと、大げさな工事が必要なようだったのですが、この洗濯機用排水トラップならば、トラップを排水管内に挿入するだけで取り付けが完了します。素晴らしい。 と言うことで、こちらの商品を注文し、取り付けることにしました。取り付けは至って簡単でした。製品に付属の説明書に従って取り付けるだけです。製品以外に必要な材料として、シリコンオイルと塩ビ用ボンドがありました。[排水管接続用ソケットを取り付け][トラップの挿入][洗濯機の排水ホースを接続] 作業時間は30分ほどでした。 今回、「通気弁付き~」の製品を選択したのは、「破封」という現象への対策です。我が家は、トイレ、洗面台、風呂が一連の排水管で繋がっています。これまでは、洗面台と洗濯機の排水管を防臭キャップで塞いだだけだったので、良い意味で空気が自由に出入りできる隙間があり、破封が生じませんでした。 しかし、先日前者には、気密性の高い防臭ゴムを取り付けました。後者も同様に気密性のある排水トラップで仕上げると、破封の発生する恐れあります。なので「通気弁付き~」の製品を選択することにしました。 結果、悪臭は見事に止まりました。また、トイレや風呂水を流した時には、今回取り付けた洗濯機用排水トラップからそれらの排水音が聞こえますので、うまい具合に通気弁が機能し、破封を防いでくれているようです。 ただし、直径50mmの排水管内にトラップを持つ構造上、ゴミが溜まり易いようです。説明書にも定期的な清掃の指示がありましたので、そのようにメンテナンスしたいと思います。 (おわり)
2009年12月20日
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今回の修理は、「SONY CFD-DW83 CDラジカセ(1988年製)」だ。この機種も「バブルラジカセ」。中堅機種といったところだ。 私のオークションでを通じ、懇意になった方からの再注文だ。同型機を2台所有されており、「ダメ元でも良いので、見て欲しい」との依頼だ。 依頼品の到着後、早速診断作業に着手。 前回のSONY CFD-700よりもきれいだ。スペックが低い分、音響性能は良いが劣化し易い部材の使用が少なく、何とか修理できそうな感触だ。[SONY CFD-DW83][前面パネルを外したところ][DodecaHONEが見える] [CDピックアップはKSS-210A。もう一台はKSS-210B] [それにしてもネジが多い!][カセットテープ駆動ゴムベルトを張り替える] [オートリバース用ギアのカムが減って動作不良]■故障状況 2台ともカセットテープが「巻戻し不可」の状態。それ以外は問題ないようだ。恐らく原因は、駆動用ゴムベルトの劣化による弛みだと思われる。 1台目を順調にオーバーホールし、組立。途中動作確認でCDピックアップが発光しないことが判明(直視せず、デジカメを介して目視確認)。 CDピックアップを交換したりといろいろと手を尽くした結果、この機種の仕様であることが判明。 CD再生しないとレーザー発光がないという仕様だった。がっくり。まる一日近く原因追求作業に費やしてしまった。まぁ、いい勉強になったと納得する。 結果、2台ともカセットテープ駆動ゴムベルトの張替えと各部調整等で見事に復活。前回のCFD-700は全滅だったので、何とか面目躍如(^_^)v。 現在、最終動作確認中。順調に行けば、明後日には返送できそうだ。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年02月23日
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今回の修理は、「SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年)」だ。同時期に発売の「ZS-7」の下位機種だ。愛称は「ソナホーク」。 何とか修理できないかとご相談いただいた。 [SONY ZS-5 CDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミスTAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化■修理 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。 マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年11月28日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-02 MDラジカセ(発売日:2000/7/1)」だ。外見の趣が異なるモデル「MDX-01」もラインアップ。かつカラーバリエーション(前者3色、後者5色)も展開し、”より自分らしい選択”を売りにした一台だ。コンパクトな筐体にCD/MD(MDLP非対応)/AM/FMチューナーを装備する。[ケンウッド 本体:MDX-02-S、リモコン:RC-MDX0001]■主な不具合症状と原因CDの認識に失敗したり音跳びする → CD光ピックアップ及びCD基板の電解コンデンサの経年劣化MDの挿入/排出/再生等ができない → MD基板の電解コンデンサ及びMD光ピックアップの経年劣化AM/FMともに受信不可 → TUNER基板のハンダ付け部劣化操作ボタンの大半が誤動作したり操作できない → 押下式スイッチの経年劣化右スピーカーの出力が少し小さく、また電源を切った直後に「ズズズ」様の異音 → パワーアンプICの入力側の電解コンデンサの経年劣化(写真掲載無し)■修理 各部の動作確認の後、分解開始。 まずは、操作ボタン誤動作の原因である押下式スイッチ(タクトスイッチ)を交換。 CD光ピックアップ(CDOPU)「SONY KSS-213CL」を「KSS-213C」に交換。(これまでの修理経験では、同機種のCDOPUには「KENWOOD(JVC) KCP3H」が使用されていた) CD基板の電解コンデンサをすべて同等品に交換(下記の写真は交換前のもの)。 MD基板を取り外す。 同等スペックの固体電解コンデンサがそろわないため、セラミックコンデンサで代替交換。因みにATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 MDの挿入/取出しは回復したものの、MDの認識や再生は不可。MD光ピックアップ(SONY KSM-260B)を交換。 仮組してCDとMDの動作確認・調整を実施。 今回交換した部品。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2021年08月18日
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今回の修理は、「SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ(1998/9/21)」だ。ソニーが「MDピクシー」の愛称を冠し、5枚MDチェンジャーと5枚CDチェンジャーを搭載、オプションにはパソコン接続キット(PCLK-PX1)等も用意され、TAPEからMDへの移行と、MDの普及を狙った充実の一台だ。[SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ] 2000年以前の機種なので、MDLPには非対応だ。 ■主な故障と原因 CDトレー開閉不可・CDチェンジ不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化CD再生不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化に起因いくつかの操作ボタンが動作不良 → 押下式スイッチの劣化■修理 不具合症状を確認し、分解開始。 CDチェンジャーメカは最下段に位置しており、上にある全ての機能ブロックを取外さないとメンテナンスができない。 ようやく取外したCDチェンジャーメカ。CDが取り出せずにセットされたままだ。 このCDチェンジャーメカ(CDM53-K1BD33)には、4本のゴムベルトが使用されている。バンコードで自製し、交換。仮組み立てし、機能の回復を確認。 幸い、ゴムベルトは純正品が調達できたため、後日これらに再交換した。CD光ピックアップは「SONY KSS-213B」を搭載。 MDチェンジャーメカ(MDM-C1E)の不具合報告はなかったが、念のために目視点検。MD光ピックアップは「SONY KMS-260A」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」が使用されていた。 押下式スイッチ(タクトスイッチ)が48個も使われている。内、劣化のある12個を交換。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年04月21日
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今回の修理は、「KENWOOD DP-7PRO CDプレーヤー(発売日:1997/09/30)」だ。ミニコンポ「PRO-7」シリーズのCDデッキだ。 当時、同社ミニコンポのフラッグシップシリーズで、同デッキは30,000円(税別)、セット定価は96,000円(税別)となっている。弟分シリーズにSE-7がある(リンク先は諏訪公房さん)。[ケンウッド DP-7PRO CDプレーヤー]■主な故障と原因CDトレー開かず → ゴムベルト劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化CDトラバース歯車の亀裂破損 → 同歯車の経年劣化ハンダ付け部の劣化■修理 ひとしきりの点検と清掃を終え、分解に着手。ミニコンポは、機能ごとにデッキ1台にまとめられているため、分解は容易だ。 まずはCDローディングベルトを交換し、トレーの開閉回復を確認。 CDを認識しなかったり、再生が非常に不安定なため、 CD光ピックアップ(SONY KSS-213C)を交換。暫定再生を確認するも、音とび発生を確認。 CDトラバースメカを分解・清掃。 歯車への粉塵侵入以外にも、歯車自体の亀裂破損を確認。経年によるストレスクラックだ。現状、亀裂は歯に達していないため、音とびの直接的な原因には至っていないと思われる。 最近、この手の劣化故障が増加してきた。 早晩亀裂が歯に達して音とびの原因になると推定できるため、今時点で交換を実施。 本機種は、底面に着脱式の開口部が設けてあり、CDの点検・調整が容易になっている。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月06日
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今回の修理は、「SONY CP-55 磁気カードリピーター(発売日:2000年 1995年以前)」だ。外国語(主に英語)学習用の教育機器としてソニーが設計・製造し、公文(KUMON)などの教育・教材販売業者を介して市場に流通した「音声繰り返し学習機(リピーター)」の一台だ。同シリーズには、他に「CP-1100」「CP-1200」「CP-7000」「CP-33」などがあるようだ。なお、本機種には「KUMON」の青色シールが貼付されていた。 紙製カードには、音声を記録した磁気テープが添付されており、これを本機に挿入すると、その内容が再生される仕組みだ。また、直前に再生された音声情報は、本機器内部に一時記憶される仕様になっており、「REPLAY」ボタンを押すことで「繰り返し」再生可能で、これが呼称「リピーター(Repeater)」の由縁だ。■主な不具合症状と原因磁気カードが送れない=磁気カードが走行しない=音声が再生できない → ゴムベルトの経年劣化故障電池再生しかできない → ACアダプタの不在■修理 教育機器ではあるが、音声をリピートする機器であるため、本ブログの「SONY CDH-101S CDリピーター」を検索され、当方に修理の依頼をいただいたようだ。 分解したところ、磁気カードの再生メカニズム(磁気ヘッドやモーターなど)は、音楽カセットテーププレーヤーのそれと共通するものが多い。 同様にメカはゴムベルトで駆動されており、これが劣化してスリップし、不良の主原因だったことが判明した。これを採寸・自製・交換して回復を確認した。 主電子基板のハンダ付劣化部を補修。 本機は乾電池のほか、ACアダプタによる動作が可能な仕様となっているが、これが不在であった。そこで本機に所定のACアダプタと互換性のある後発の純正中古品を入手した。しかし、これを用いて本機の動作を確認したところ、その動作が不安定となることが判明。確認したところ、同ACアダプタのDC変換後の直流波形が多分に不安定であることが判明し、これが本機の不安定の原因と判明した。 このACアダプタの修理にはその分解が必要となるが、特殊ねじが用いられており、専用工具が必要なことが判明。その専用工具・修理工賃・部品代の入手費用の合計を見積ると、互換性のある市販のACアダプタ(オーム電機 AudioComm ACアダプター トランス式 6V 500mA [品番]03-1995)を購入した方が多分に安価であったため、こちらを採用することにした。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年04月29日
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今回の修理は、「Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー(発売日:1978年)」だ。 光る矢印で同調方向と程度を知らせてくれる、ダイヤル選局式の一台だ。[Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー]とにかく小さい。しかし、重量が3kg近くとかなり重い。また、操作し易いよう、前面側の足の一部を起こすことができる。■主な故障と原因選局不良 → 選局ダイヤル固定ねじの緩み■修理 選曲できないのは、選局ダイヤルの固定ねじの緩みが原因だった。選局メモリも少しずれていたが、ナイロン糸の伸びが原因のようで、この調整のみで修正できた。 キャビネットを外す。重い重量は、何とこのキャビネットだった。材質は不明だが、オールダイキャスト製だ。外部は年代相応の劣化があるが、内部はきれいだ。特に不具合箇所はない。接点に復活材を塗布し、可動部に注油。半田付けの劣化もないようだ。 クリーニングし、組み戻して作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月22日
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今回の修理は、「AIWA CSD-EL300 CDラジカセ(発売日:2000/5/1)」だ。 過去にも修理事例を紹介した一台だ。 [アイワ CSD-EL300]■主な故障と原因突然、電源が入らなくなった → 電源トランスの故障■修理 点検したところ、確かに電源が入らない。 分解し、電源周りを点検。 本体のACソケット側に付帯する、ACプラグ挿入検出スイッチ(リードスイッチ)に異常はない。 しかし、電源トランスの二次側に出力がない。また、一次側コイルの導通もない。 本機種は乾電池による直流電源でも利用できるため、テスト用電源を用いて直流12Vを印加すると、電源ONを確認できた。 以上から、故障原因は、主電源トランスの故障(一次側コイル内断線)と推定。同仕様の新品トランスの入手が困難なことから、同型中古機を入手し、この部品を移植することにした。 同トランスを付帯基板ごと移植交換したところ、無事に回復を確認した。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年04月04日
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今回の修理は、 「Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー(1997/2発売)」だ。いわゆるSONYで言うところのカセットウォークマンだ。 これまで、部品が小さく肩がこりそうなので、修理を敬遠していたのだが、オークションを通じて懇意になった方からの依頼があったため、入手・修理を一括して行わせていただいた。 [Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー] 依頼は「メーカーや機種は問わず、乾電池駆動可能なもの2台。有線リモコン不要」との依頼だったため、人気があり割高なSONYのものはあえて避け、中古流通数もSONYについで多いPanasonicを選択した。 乾電池を内蔵できる機種は、メーカーを問わずほとんど存在しないようなので、外付け乾電池ボックスを取り付けて使用いただくことで機種の選択肢を広げることに同意頂いた。 実際に入手した機種は、 Panasonicの「RQ-SX55」「Q-SX55V」「RQ-SX20」「Q-SX35」の4種、合計6台だ。ここから2台を使える状態に修理した。■主な故障状況と原因モーター音はするが再生不可 → ゴムベルト劣化モーター音もせず、再生不可 → カセットテープ検出センサー破損再生音に揺らぎがある → 再生ヘッドやピンチローラーの磨耗・劣化 とにかく全ての部品が軽薄短小だ。目が痛い(^_^;。 Panasonicの場合、機種が異なっても内部構造や使用部品はほぼ同じだということが調査と分解により判明した(年台により2系統に分かれるようだ)。 ゴムベルトを確認すると、6台中6台とも劣化してのび、プーリーが空転する状態だった。 ゴムベルトを交換するには、ねじのほかに数箇所のハンダを除去する必要があった。 ゴムベルトは0.5mmと細く、手持ちは無かっため、応急的にゴム手袋の指部分を細く切って代用し、故障箇所の確認作業を行った。 確認の結果、ゴムベルトを交換できれば、とりあえず再生して音の出ることが確認できたので、Panasonicの代理店を通じてゴムベルトを取り寄せていただいた。1台に2種のゴムベルト「RDV0037(定価100円)」と「RDV0038(定価200円)」が必要だった。上記機種でも異なるゴムベルトを使っていた機種もあり、既に在庫なしという回答だった。 ゴムベルトを交換すると予想通り再生した。ただし、固体により再生音に揺らぎの大小があったため、グリスアップやヘッドユニットの入れ替えを行い、何とか2台を仕上げ(残り4台はNG)、昨日無事に納品を行うことができた。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月21日
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実家の母から修理の相談があった。 新しい電子辞書を購入したものの、機能が多くて使い辛いので、古い電子辞書「SII TR-9700(発売日:1998年頃)」が修理できないかとのこと。当時35,000円ほどしたようだ。■主な故障と原因電源が滅多に入らない → [電源]ボタンのプリント配線の断線+スイッチ接点の劣化液晶表示部の開閉留め具が効かない → 同ラッチの破損■修理 症状を確認の上、分解。この年代の電気製品は、「爪」よりも「ネジ」固定が多いので、分解し易い。 侵入している粉塵を除去しつつ更に分解。 電子辞書のキーボードは、多くのリモコンと同じく、導電性ゴムを押下して直下の電気接点に通電させる型式を採用している。このゴムと接点が汚れや磨耗で、電気的に接触不良となり、上記の不具合を呈する。 同部を清掃の上、導電性ゴム部にはアルミ箔を添付(上写真)。接点にはハンダを薄く溶着(下写真)。 しかし、回復しない。同接点付近に僅かな液漏れ跡があったので、母に聞いたところ、「[電源]ボタン付近にお茶を少しこぼした」とのこと。 同部印刷配線の同通を点検すると、対向側接点にこれが無いことを確認。代替修理として、ジャンパー線(黄色)を設置したところ回復を確認。 液晶表示部の開閉留め具が効かないのは、ラッチのバネ部が内部で破損していた。疲労破損と推定される。手持ちのゴム管を小さく切って、そのバネの代替修理とした。 以上でほぼ復旧。ただし、[電源]ボタンがたまに誤動作するが、これが限界。 以上で修理完了とさせてもらった。母曰く「まさか直るとは思わなかった。新しい辞書にどうしてもなれない場合は、古い辞書を貰い受けに行く」とのこと。母の奮闘を期待したい。
2016年01月16日
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階段下の押入が湿気るので困っていました。湿気の原因は、床下と裏面の風呂場のようです。板壁や床板が湿気を吸うのと、僅かな板材の継ぎ目から床下の空気が流入してくるのが原因のようです。 同所に新しく収納棚を設置したかったので、それに先立って湿気対策を実施することにしました。 色々と考えた挙句、まずは手っ取り早く、空気が通るように階段の蹴り込み板(押入の天井部)に換気口を設置することにしました。[階段の蹴り込み板に開けた押入換気用の穴] ドリルでΦ30mmの穴を押入側からは最も上部にある蹴り込み板に等間隔で10個開けました。効果としては、戸の開閉時に空気が流れるようになり、以前より湿気少なくなったようです。しかし、日が経つに連れて押入の湿気具合が増していくことに変わりはありませんでした。 根本的な対策としては、床下土間と壁面裏の風呂場の湿気を断つ必要がありそうですが、大仕事になるので、前向きに検討したいと思います。
2009年11月13日
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和室の床下に防湿シートを敷いている時、なんと床の間下の束柱と束石の間に8mmほどの隙間があるのを発見しました(T_T)。[宙に浮いている束柱] ちょっとショックでした。確かに床の間の敷居を踏むと、「ぎしっ」と音がしていました。心配になり他の束柱も点検しましたが、幸いなことにこの1ヶ所だけでした。 ところで束柱をまじまじと観察すると、ノコギリで挽いた跡があっりして、「なぜ、こんな廃材を使っているの?」と、そのいい加減さに気分を害しました(-_-#。 確かに束は家の構造には無関係ですが、床を支える大切な部位です。その部材である束柱にノコ挽きの跡が残っているのは、大変残念に思いました。これを施工した大工や現場監督は、自分の家を建てる時も同じことを許すのですかねぇ? 上記の寸足らずの束柱も、そんな意識の低い人たちの仕事の結果なのでしょう。 さて、 気を取り直し、寸足らずな束柱の修繕です。 検索してみると、最近はプラ束や鋼製束が1本数百円程度で市販されています。しかも、高さ調整までできるようです。なんて便利な。これに交換することに決めました。 しかし、近所のホームセンターに探しに行くと、そこでは販売されていませんでした。必要な本数は1本だけ。通販で購入するには送料の方が高くつくので、今回は足りない長さを継ぎ足すことにしました。8mm足りないだけなので、何かを挟もうと思います。 問題は、 どんな材質のものを挟むかです。変形・腐食せず、8mm厚に加工できるもの。ホームセンターを物色しまくった結果、家具転倒防止板にしました。[束柱と束石の隙間に差し込んだ家具転倒防止板] 楔形で表面が波型になっており、 写真のように両側から隙間に挟むと、噛み合って隙間を塞いでくれます。最後は両側から木槌で叩くと、家具転倒防止板はぴたりと隙間に収まりました。床の間の敷居を踏んでも「ぎしっ」と音がしなくなりました。[隙間にぴたりと収まった家具転倒防止板] これで応急処置は完了です。プラ束への交換は、和室の床下を張り替える時にでもやりたいと思います。
2009年11月29日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理は、ヤマハの機械式メトロノームだ。昭和50年/1975年製造と、私が修理した機械の中で最も古い。故障の症状としては、まったく動かないとのことだった。 外観は大きな傷もなくきれいだ。丁寧に使われていたことが察せられる。しかし、確かにまったく動作しない。ぜんまいを巻いてみると、既にいっぱいまで巻かれている感じだ。とりあえず分解してみる。[裏蓋を取り外した機械式メトロノーム][メトロノームから取り出した機械部] メトロノームの分解は初めての経験なので、機械部を取り出し、機構を観察する。 動力はぜんまいバネ、歯車とカムを介して振子の付いた針を左右に動かす仕組みだ。拍子用のベルを鳴らす歯車も繋がっている。昔の円盤オルゴールを思わせる形状の歯車だ。 極めてシンプルな機構で、見たところ破損や部品の脱落はなさそうだ。手の力で動力を補助してやると振子が動く。 潤滑用に赤茶色いグリスがあるが、これが硬化している為かと思い触ってみたところ、硬い。松脂のようになってしまっている。動作不能の原因は、これだ。 早速硬化したグリスを洗浄する。使用したのは自動車用金属部品の脱脂に使う溶剤だ。いつも自転車部品の洗浄に使っている。[硬化したグリスを洗浄] 角度を変え30秒ほど噴射洗浄すると、徐々に動き出した。どうしても落ちない固着グリスは竹べらでこそげ落とした。快調に歯車が回る。 新しいグリスを塗布し、ケースに収め直す。見事に動き、拍子用のベルもチンチンと鳴ってくれる。 [修理の完了したヤマハ製の機械式メトロノーム] 念のため、動作精度を確認。テンポを60に設定したときの秒数をキッチンタイマーで測定。OK。誤差は1秒未満。 機械式のメトロノームは、現在でも少数種が数社から販売されているが数千円から数万円の価格だ。一方、乾電池で動く電子式メトロノームは、千円を切る価格からあるようだ。機能も後者に軍配が上がる。 何でもかんでも電子式の現代、電気を使わず、ぜんまいを動力に動くメトロノームは、極めて「エコ」だと思う。私は迷わず「ぜんまいバネ式」を選択したいと思う。 かくて、私が小学生の頃に製造されたメトロノームは再び動作するようになり、早速息子がリコーダーの練習に活用している。ちょっと嬉しい。
2010年12月20日
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今回の修理は、「ONKYO CBX-Z1 CDチューナーアンプ(発売日:2006/11/30)」だ。 iPod再生に対応した一体型本格オーディオだ。大きさは、一般的なラジカセと同程度。ただし、可搬用ハンドルは装備しない。音は素直な印象で、低域もまずまず再生される。[ONKYO CBX-Z1 CDチューナーアンプ] ■主な故障と原因 CD取り出し不可 → EJECTスイッチ動作不良■修理 iPad再生に対応したラジカセ型デザインの筐体。既にTAPEもMDも搭載されていない。 ここからの分解には+1のロングドライバーが必要だった。 この時代のスロットインCDを搭載した機種は、製造をSHARPに委託しているようだ。 CDユニットを取外す。 CD光ピックアップは、「MITSUMI PXR-560X」だ。この時代のSHARP、ONKYOで見かける。特に異常はなく、メカクリーニングのみ実施。 操作スイッチは全滅。劣化して抵抗値が大きくなり、誤動作を生じさせていたようだ。タクトスイッチ全11個を交換。 半田付けの劣化を補修。その他各部のクリーニング、組戻し、点検、調整して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年08月09日
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今回の修理は、AMアンテナの先端加工だ。ラジカセがMDドライブを搭載しだした頃から、AMアンテナが内蔵されなくなり、外部のAMループアンテナを必要とする機種が多くなった。 当初はスピーカーケーブルと同様にアンテナ線をネジ締めしたり、はさんで使用するものが多かったのだが、年代を下るに従い、専用のコネクタを採用するものが多くなった。 [専用コネクタを採用したAMアンテナの接続口] 専用のコネクタは使い易いのだが、中古機器にこのコネクタの付いたAMアンテナが付属してくることは、まずない。しかもメーカーや機種によってコネクタの形状が異なるため、別のAMアンテナを流用しようとしても口が合わなくて困る。 私が出品する表品を落札頂いた方から、AMループアンテナの希望(稀です)があれば無料で差し上げているのだが、 最近、ラジカセを落札された方から先端を加工頂けないかとご相談があり、試みることとにした。 今回、コネクタに代用したのはICソケットだ。 専用のコネクタは入手が難しいためだ。また、見つかっても発注数が1000個単位など、個人使用の手に余る場合が多い。他にもいくつかの材料で試作したが、加工性、価格ともICソケットが最も良かった。[丸ピンICソケット][AMアンテナ線と2口に分割したICソケット][半田付け接続したAMアンテナ線とICソケット] このICソケットを2口に分割し、AMアンテナ線と半田付けして接続する。絶縁と保護を兼ね、熱溶着剤で包み、結束バンドで留めた。 [代用コネクタで接続したAMアンテナ線] 本体側の接続ピンの間隔を調整し、無事に接続完了。受信も良好だ。次回から要望があればこの方法で対応することができるようになった。
2010年12月23日
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今回の修理は、「アイワ CSD-EL300 CDラジカセ(発売日:2000/5/1)」だ。 語学番組や音楽番組の録音、目覚まし代わりに利用するなど、実用的な機能をすっきりデザインでまとめた一台だ。 [アイワ CSD-EL300 CDラジカセ] ■主な故障と原因 FMロッドアンテナ欠損 → 交換修理テープ再録不可 → ゴムベルト劣化■修理 ともあれ分解。 センターに各機器と基板が集約された設計。 テープは、ゴムベルト2種中1種が見事に破断。これを交換して復旧。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213F」だ。この年代、他社が「KSS-213C」を使用する中、アイワは標準的にこのタイプを使用していた。恐らく、レンズ上に防塵シャッターがあるため、埃に強いことが理由だったのだろう。 一方、FMロッドアンテナは、根元のヒンジから先がぽっきりと折れて欠損していた。根元は再利用し、ヒンジから先の部分を補充した。 各部クリーニングをし、組戻して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年07月06日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDデッキ搭載オールインワンコンポ(2000年9月発売)」だ。ソニーの“pepz(ペップズ)”シリーズの一機種で、MDLPに対応し、3CDチェンジャーが特徴の一台だ。 良くできた機種で、メンテナンスもし易く、音もバランスが取れていて、普通に使用する上ではなんら問題のない機種だ。 [修理の完了したSONY CMT-PX5] ■故障状況CDトレー開閉不可(稀に開閉)CDチェンジ不可MD音とび 原因を推測する。CDチェンジャーの不具合は、ギア破損か駆動ゴムベルトの劣化が多い。ギア破損の場合は交換部品が入手できず、修理断念となるケースが多い。原因が後者であることを祈りつつ分解に着手する。[底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計] ねじを外しにかかると、底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計となっていた。後のメンテナンスに配慮した設計に好感が持てる。 カバーを外し、左右のねじ2本を外すとごっそりと底部が外れ、ここにCDドライブユニットある。 とりあえずCDピックアップユニットを取り外し、メンテナンスする。 [自動開閉式シャッター付きCDピックアップユニット] CDレンズの防塵・防曇のために自動開閉式シャッターが付いた設計となっており、こちらも好感がもてる。以前紹介した「AIWA XR-FD5」と同様の機構だ。この設計が功を奏し、やはりCDレンズ部の汚れは軽微であった。 さて、今回の本命となるCDチェンジャーの修理だ。まずはユニットを分解しながら動作を観察し、動作原理を分析・理解する。 すると、ユニット後部にあるプーリーと歯車がCDチェンジやトレーの開閉をしていることが判明。動力伝達には、ゴムベルトが使われている。 指でプーリーをまわしてやると、チェンジ機構が機能し、トレーが排出されることを確認。どうやらモーターの動力伝達に使用されているゴムベルトが劣化で伸びてプーリーが空転し、動力が伝わっていないことが原因のようだ。 早速ゴムベルトを交換してやる。 CDチェンジャーのゴムベルトには大きな力がかかるため、劣化も早いようだ。定期的な交換が必要だろう。 次にMDの音とびを修理する。十中八九、レンズの汚れが原因だ。 [汚れて曇ったMDレンズ] 案の定、MDレンズが曇っている。録音用の磁気ヘッドにも汚れの付着が認められた。ユニット内の埃を除いた上で、レンズと磁気ヘッドをクリーニングした。 仮組し、動作を確認する。一発OK! 修理完了。再度バラしてオーバーホール。各部を清掃/調整/注油を行い、最終組上げを行った。 動作確認作業を行う。CDチェンジャーの確認は、特に念入りに行う。正常動作を確認。復旧完了だ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月24日
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今回の修理は、「Panasonic RX-ED707 CDラジカセ(発売日:1998年10月)」だ。 同社独自のコントロールパネル「コブラトップ」を搭載したCDラジカセ最後の一台だ。 [Panasonic RX-ED707 CDラジカセ] ■主な故障と原因 TAPE1/2とも再生・録音動作不良 → ゴムベルト劣化 バックライト不点灯 → ランプ球切れ■修理 分解は底面から行う。 TAPE駆動モーターの半田付け2箇所を取り去らないと、主基板が取外せないなど、少々分解が面倒な機種だ。 因みにCD光ピックアップは、「Panasonic RAE0152Z」だ。 同社はパーツ型番を部品に記載していないので、その確認作業に手間がかかる。 TAPEはゴムベルト3種4本が全て劣化(切れ、伸び、硬化)していた。それぞれ経路を採寸し、バンコードで代替品を製作。全て交換した。 コブラトップ部を取外す。 バックライトは特殊電球。シリコンゴム製のホルダーに納まっている。取り外すと、やはりフィラメントが切れていた。電球の両端には、8.75Vの電圧がかかっていた。 バックライトの色調と明るさを考慮し、赤色1個と黄色1個のLED計2個で代替修理。LEDの電流・電圧値を調整するため、抵抗器も追加する。これらを限られたスペース内にどのように取り付けるかに頭を使う。 各部クリーニングをし、組戻し、点検・調整して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年07月20日
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今回の修理は、「SANYO MD-U4 MDラジカセ(発売日:1999年4月)」だ。1980年代に 「おしゃれなテレコU4」のCMキャッチコピーで一世を風靡した、同社ラジカセのU4シリーズを冠して発売された、MD搭載ラジカセだ(カセットデッキ非搭載。MDLP非対応)。本機はシルバー色で箱形の"MDG-U4T"だが、他にオレンジ色で外形に丸みのある"MDG-U4R"がある。[三洋(サンヨー) MDG-U4T][マスコットの「ダックスフント」がトコトコ歩く液晶表示] [別売のパソコン接続キットで、パソコンからMD編集が可能だったようだ] [専用AC電源アダプタ。乾電池でも使用可能] ■主な不具合症状と原因操作ボタンが全て誤動作する → タクトスイッチの劣化故障MD再生/録音不可 → 検出スイッチの劣化故障TUNERが雑音しか聞こえない → 操作ボタンが操作不可に起因。TUNERに故障なし外部入力が機能しない → MD録音可能な状態にしないと機能しない仕様(故障ではない)■修理 何とか電源は入ったが、大半の操作ボタンが誤動作するため、操作による各部の動作点検がほとんどできない。 まずは、これを解決する。 分解して操作部のスイッチ形式を確認したところ、滅多に見ない種類のタクトスイッチが表面実装されていた(写真の緑色のスイッチ)。アルプス電気社製のようだが、既に同社では同等品を製造していなかった。 数社を調査したところ、Panasonic社で代替可能なスイッチ(写真の白色のスイッチ)の製造を確認。全数17個を交換したところ、無事に操作ボタンの機能回復を確認した。 操作環境が回復したので、各部を操作し、機能点検を実施。TUNERは選局操作できなかっただけで、特に異常は無なかった。 一方、外部入力とMDは、全く機能しないことを確認できた。 結果的にMDは、同メカの状態を検出する検出スイッチ(5個)の内部接点劣化が原因であることが判明。いずれも入手困難なスイッチのため、接点回復剤を用いて機能の回復をはかった。 MD光ピックアップには、「SONY KMS-280A」、ATRAC ICは「SONY CXD2652AR」 が搭載されていた。MDメカニズムを含め、ユニットごとSONY社製と思われる。 これらの型番を調査すると、主にポータブルMDレコーダー(MDウォークマン)などの製品に搭載されるパーツと判明。確認できたところでは、SONY MZ-R50、AIWA MR-P1などに搭載されていた。 これらの説明書等を参照した結果、外部入力機能は、「MD録音可能な状態」にないと、入力信号をモニタできない仕様であるとの結論に至った。 具体的には、MD録音する必要はないが、「録音可能なMDが挿入されていること」、「その状態をMDデッキが正常に検出できること」が、必要条件だった。 本機種は、「ポータブルMDレコーダーにスピーカーが搭載されたもの」と理解した方が、仕様的に納得し易い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年07月19日
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トラックボール(エレコム M-DPT1MRBK)の右ボタンの調子が悪くなったので交換をした。■不具合と対応の履歴2019年11月:同トラックボールの使用開始2023年08月:右ボタンのクリックができなかったり意図せずダブルクリックになる不具合が発生2023年09月:延命処置を実施(分解して右ボタンのスイッチの電気接点を研磨・清掃)2024年05月:先の不具合が再発。再発防止のため、以下のスイッチ交換を実施■修理 分解開始。 まずは底面のねじを外す。ねじは六角星形の特殊ねじで、電池ボックスの中や滑り止めシートの下にこっそりと配置されている。対角寸法が合うマイナス精密ドライバーを使用して計7本を取り外した。「8ボタン+チルトホイール」が装備されるため、複数種のスイッチが多数使用されている。 今回故障のスイッチは右ボタン用のもので「オムロン D2FC-F-7N(10M)」が使用されていた。エレコム社の宣伝文句にも「OMRON社製の1000万回高耐久スイッチ」と謳われている。因みに同形のスイッチは計4個使用されており、内オムロン製が2個、残る2個はKailh社製であった。察するにスイッチの使用頻度を想定してスイッチのメーカーと種類を使い分けているようだ。 さて、交換したいスイッチ「オムロン D2FC-F-7N(10M)」だが、残念ながらオムロンに標準ラインナップされていなかった。ネット検索でデートシートも見つからないので個別注文品と思われる。 そこで標準ラインナップから上位互換品(耐久性が2,000万回以上)と思われる「オムロン D2FC-F-7N(20M)」を選択して交換。無事に回復を確認した。 一方、楽天市場やAmazonでオムロン社や同じ型番を謳う互換製品が多数検索される。これらはデータシートが不在(=仕様や性能が不明)のため安心して採用できない。故に購入はしっかりとした販売店を選択したい(当方はマルツオンライン(DigiKeyの取次)で購入)。追記 検索を進めると入手性の良い「オムロン D2F-01F」で代替交換する事例が複数あった。データシートを比較すると形状や寸法は同じだが、細かな仕様の違いが複数散見された。故に代替交換の是非は各自で判断されたい。(私なら出所不明の互換品を使用するより「オムロン D2F-01F」で代替交換する)※以下、オムロンの各製品データシートより抜粋◎ マイクロスイッチ D2FC-F-7N(20M) 歯切れの良いクリック感を備えた、長寿命で高信頼性の操作用極超小形基本スイッチ。マウスなどの操作用途に最適動作に必要な力(OF)0.59N耐久性、機械的/電気的 2,000万回以上(300回/分)定格電圧 DC6V 1mA ...等々◎ マイクロスイッチ D2F-01F 豊富な端子バリエーションを持つ極超小形基本スイッチ動作に必要な力(OF)0.74N耐久性、機械的/電気的 100万回以上(60回/min)/10万回以上(30回/min)定格電圧 DC 30V 0.5A / AC125V 1A ...等々(おわり)
2024年06月03日
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ついでに入札していたケンウッドのMDX-G7が落札できました。台所の壁にかけて使用する予定です。 手元に届いたので、早速動作確認と清掃作業を行いました。[ケンウッドMDX-G7(2001年製の中古品)] 出品者のコメントでは、ACアダプタに難はあるが、スピーカーから音は出たとの記載でした。が、音は出るものの、妙に小音量。最大音量にしても、シャカシャカした音しか聞こえません。スピーカー部に耳を着けて聞いてみると、どうやら高音用のツイーターユニットからしか音が出ていないようです。 「ジャンク品扱いで」と記載がありましたので、クレームは付けられません。この辺りが中古品オークションの醍醐味でしょうか(^_^;。 清掃を兼ねてスピーカー部を分解してみました。すると左右いずれのスピーカー部も、中音を受け持つスコーカーユニットのボイスコイル部分が破損していました(T_T)。[ボイスコイルが破損して音の出ないスピーカー部] ボイスコイルの内側に2段重ねの永久磁石がある構造なのですが、接着剤が劣化して上部の磁石が外れていました。これでは音が出る訳ありません。 う~ん、困った。修理するにも交換用のスピーカーユニットが手元にある訳で無し。とりあえず、外れた磁石を撤去しました。めちゃくちゃ強力な磁石です。[外れた磁石を撤去したスピーカー部] この状態で音だし確認をしたところ、僅かに音が出ました! ボイスコイルの端部を押し潰すように張り付いていた磁石を撤去したことでコイル部分が動くようになり、音が出たようです。 そこで更に可動するようにと、潰れていたボイスコイルを丹念に展ばしてやりました。 すると、音が戻って来ました! もう片方のスコーカーユニットも、同様に復旧作業を実施。こちらも音が戻って来ました! 銅線が見えていたACアダプタも修理し、何とか復活できました。動作するようになると、修理も楽しいですね。[修理したACアダプタ][修理をして音が戻ったケンウッドMDX-G7(中古品)] ただし、音は悪い・小さい・低音出てないの三重苦状態です。でも、音が出ないよりは、ずっと良いです。 そのうちスコーカーユニットの交換をしましょう。 (おわり)
2010年04月19日
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今回の修理は、「SONY CMT-M3 MDミニコンポ(発売日:2005/10/21)」だ。 この年代、もはやソニーでさえ音響的な差別化が困難な時代で、視覚的な511色カラーウインドウを特徴とせざるを得なくなっていた。消費者の大半が低価格を優先して久しく、本機種もOPEN価格設定ながら、標準小売価格が2.5万円となっており、販売末期には1.5万円前後であったようだ。メーカーとしても低価格を優先し、無難な仕上がりと薄利に甘んじざるを得ない時代の一機種と言える。 それでも、昨今電気店に僅かに並ぶ同類の音響機器よりは、音質が良いと感じる。[SONY CMT-M3 MDミニコンポ(本体:HCD-M3、スピーカー:SS-CM3、リモコン:RM-SM3)]■主な不具合症状と原因MDランプが点滅して動作しない → スピーカー出力系ICの故障等幾つかの操作ボタンの誤動作 → 同ボタン背後の操作スイッチの経年劣化■修理 電源投入と同時に「本体のMDボタンが点滅」し、以後の操作・点検ができない。同症状から出力系または電源系ICの故障と推定。双方ともに入手困難なICがあることから、同IC搭載基板を交換するのが適切と判断。中古の同基板を入手・交換し、回復を確認した。 次いで操作ボタンに誤動作を確認。点検もままならないため、操作スイッチを全交換。 電気二重層コンデンサ2個の性能劣化を確認。これらも交換。 大量のハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年04月28日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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ソニーの平面型スピーカー「SS-X300」を入手して以来、平面スピーカーにハマってしまった。ソニーやアイワ、テクニクス、富士通テンなど合計7セット14本と増殖中(^_^;。[中古で集めた平面スピーカーたち] もちろん、現在は販売されていないので1980年台の中古品である。しかも、高級機は未だに数万円と高額で取引されている。私はオーディオマニアではないので、ここにお金をかけるつもりはない。普及機種・故障品を安価に入手し、メンテナンスして音が出てこそ楽しい。まぁ、修理マニアですな。 さて、平面スピーカーにハマった理由だが、「音が驚くほど良い」の一言。具体的には、次の感想だ(以前も書いたが)。透明感がある音(透き通った湖を覗いたような、透明感ある音)解像度が高い音(バックでこんな楽器が鳴っていたんだ)大きさの割りに意外と低音が出る(ベースや大太鼓が聞こえる)フラットでリニアな音圧特性(低音から高音まで同じ傾向の音)音量が小さくても、上記の傾向に変わりはない費用対効果が高い はっきり言って、私がこれまで聞いたスピーカーの中で、最も良い音に感じた。 音の良し悪しは、料理の美味い不味いと同じで、個人の嗜好とその場の雰囲気に大きく左右される。よって、自分が「いい音」と「感じた」スピーカーやその他の音響機器を選べば良いと割りって考えている。 ここで、平面スピーカーをドライブするアンプだが、相性が良いのは1ビットデジタルアンプを搭載した機種だ。アンプとスピーカーの特性が同じ傾向のためだろう。 私は、ΔΣ1bitデジタルアンプを搭載したシャープのSD-CX11を使っている。これも中古で入手し、修理したものだ。 逆に独自の音作りをし、既に定評のある機種やメーカーのアンプは、相性が悪いように感じる。 しかし、これだけスピーカーが増えると聞き比べをしたくなるものだ。「そんなことより、置き場所のことを考えて!」とは妻の弁。 また1セット届いたようだ。
2010年09月09日
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- お知らせ -本機種は、「修理困難機種」です。修理を検討の方は、このリンク先も参照下さい。■■■ 今回の修理は、「SONY D-2010 CDラジカセ(1989年発売)」だ。ソニー直販の高級CDラジカセ「セレブリティ」の前身モデルだ。[SONY D-2010 CDラジカセ] 製造年代的にバブルラジカセだが、時代に反したシンプルなフォルムと機能の少なさは、その中では異色な存在だ。 当時の定価は約20万円。定価設定に恥じない音質は、今も健在だ。■主な故障状況と原因テープ動作不良 → グリス固着、ベルト劣化、ピンチローラー劣化ラジオ選局不能 → 選局用ワイヤーの脱落CD再生時に激しい雑音 → 機能選択スイッチの接点劣化押下式スイッチ誤動作 → 接点劣化アルミ天板ヒンジ破損 → プラスチック製ヒンジ折れ■修理作業 今回はかなりの重症患者ぶりだ。しかも、バブル経済期のラジカセは配線コードが多いので、分解と組立てを思うと気分が憂鬱になる。本機も、機能が少ないのに、配線コードはやっぱり多かった。 なぜか分解図が底面と内部に貼ってあった。 ラジオ選局用のワイヤーが外れている。張りなおしてダイヤルメーターとの周波数ずれを調整。 次はCD。なぜかCD光ピックアップは三洋電機製(SANYO SF-87)だ。古いパーツなので、ユニットも手の込んだつくりだ。電子基板への直付け配線も多い。 クリーニングと出力調整でCDを安定に再生するも、時折スパイク状のノイズが発生する。この時点では原因不明。 今回最も時間を要したのがテープデッキだ。同社同時期のラジカセ「CFD-900」と同じ形式のデッキメカだ。 まずはざっとクリーニングし、劣化したゴムベルトを張替え。 再生/録音は復旧するも、ヘッドリバース/早送り/巻き戻しができない。 ヘッドリバースしないのは、ばねが1箇所外れていたためだった。早送り/巻き戻しができない原因は、各所へのグリス固着だった。メカユニットごと脱脂洗浄したところ、全て復旧。 アンプ基板をクリーニング。 スピーカーユニットも目視確認。フルレンジもサブウーハーも、さすがに立派なマグネットが装着されている。 音量ダイヤルの裏には、LEDがねじ止めされる懲りよう。天板のヒンジは見事に折れていた。強度が十分でなく、経年使用に耐え切れなかったのだろう。補強補修。 とここでCD再生時のスパイクノイズの原因を発見。機能選択スイッチだ。このタイプのスイッチは、接点が劣化し易い。ゆっくり切り替えると雑音が再現する。基盤からスイッチを外し、分解・接点研磨で復旧。 こうして作業結果を文書にして振り返ると、たいした作業をしたようには見えない。しかし、原因を見つけるまでには、試行錯誤と時間がかかった機種だった。やっぱりバブルラジカセの修理は、手間ひまが掛かるな。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2011年11月09日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX81 MDラジカセ(発売日:2003/9/25)」だ。 CD/MD(MDLP対応)/カセットテープ/FM/AMを搭載したオール イン ワン ラジカセだ。CD→MDに6倍速で高速録音できる。[パナソニック RX-MDX81 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因MD再生不可 → 異物(紙片)侵入MDローディング不良 →粉塵の侵入、ローディング用ゴムベルト劣化カセットテープの挿入不可 → ローディング用ゴムベルト及びグリースの劣化カセットテープ再生/録音不良 → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化操作ボタンの誤動作 → 押下式スイッチの経年劣化■修理 まずは不具合症状を確認する。MD再生不可の原因は、内部にラベル紙片が残留し、MDレンズを遮っていたためだった。 分解開始。 取り外したカセットテープブロック。TAPEメカとローディングメカが一体組品となっている。このタイプのローディングメカは、経年使用や劣化による故障が多い。 メカを清掃・注油し、劣化して延びたカセットテープローディング用ゴムベルトを交換する。 メカを清掃・注油し、カセットテープのゴムベルトを交換。 同ピンチローラーを交換。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF2200A-12V」、ATRAC ICは「Panasonic MN66624RL」を搭載する。 まずはMDメカへ侵入した粉塵を除去。 劣化して硬化・亀裂の生じたMDローディング用ゴムベルト。 MDローディング用ゴムベルトを交換。 押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは「Panasonic RXQ1013」。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年12月27日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M37 MDラジカセ(発売日:2000/11/21)」だ。 広がり感のある「パノラマサウンド」とゲーム再生ポジションを装備した一台だ。 リッチになったゲーム音楽を意識した設計仕様が時代を映している。 [ソニー ZS-M37 MDラジカセ] 機能仕様や内部構造を見ると「系譜 ZS-M30 → ZS-M35 → ZS-M37」と発展してきたようだ。 ※【訂正】ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。 ■主な故障と原因 CD再生不良 → レンズ汚れ■修理 CDレンズが曇っていた。これをクリーニングすることで、無事に復旧。 「パノラマサウンド」を実現するために搭載された2Way4スピーカー。通常再生でも、なかなか良い音で再生してくれる。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。 MDピックアップは「SONY KMS-210B 【訂正】KSM-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だ。 各部クリーニングをし、組戻して無事に復旧。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年06月30日
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今回の修理は、「SONY TA-F333ESR プリメインアンプ(1988年製)」だ。電源部やヒートシンクにチューニングを施すことで完成度を高めたプリメインアンプと言うことだ。アンプ入門機ではあるが、バランスも良く価格も手ごろで、中古機でも人気があるようだ。 [修理の完了したSONY TA-F333ESR プリメインアンプ] アンプ修理は敷居が高くこれまで敬遠していた。電気工学の知識と測定機器がないと原因特定と調整ができないためだ。しかも、大きくて非常に重い。この機種でなんと21kg以上もある。 しかし、今回入手をきっかけにダメ元で挑戦してみた。■主な故障状況と原因セレクターやボリューム操作でガリガリ音がする(スイッチ類接点劣化)入出力できない端子がある(半田クラック)スピーカー出力が不安定(リレー接点劣化) 耳で聞く限り、上記以外の不具合はないようだ。オシロスコープで波形を測定すれば、耳では検出できない乱れを確認できるようだが、所持していないものは仕方がない。 と言うことで、いつもと変わらない作業内容で済ますことにした。早速分解。 外装の隙間から見えてはいたものの、凄まじい埃の積もり方だ。良い機器を使うからには、相応の定期メーカー保守を行ってやりたいところだ。クリーニングだけでも一苦労だ。 健康にも悪いので、取り急ぎ埃を吸引した。おぉ、思ったよりきれいだ。写真左から電源部(10kg以上の重量)、Aクラス段(12,000μF)とパワー段(24,000μF)用の電解コンデンサーとパワー段基板、ヒートシンク(放熱器)、Aクラス段基板だ。 各ユニットを全て降ろした。各部とも重たいので落下には要注意だ。怪我をすれば元も子もない。 [TA-F333ESRのGシャーシ] 無振動・無共振設計を追及したアコースティカリーチューンドGシャーシ(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)だ。 ごついシャーシだが、思いのほか軽量だ。素材を確認するとアルミ製ではなく、繊維強化炭酸カルシウムだそうだ。クリーニングのため、洗浄・乾燥した。 各ユニットのクリーニングと修理に取り掛かる。 [防振フレームを取り外し、全容を見せた巨大な電解コンデンサー] それにしても巨大なコンデンサーとヒートシンクだ。電源を入れてから使用可能状態になるまで、7秒ほどもかかるのはこいつに電気を貯めているためだろう。 各パーツは、左右対称に配置されており、整然と美しい。基板下部の左右にバイアス電圧調整用の半固定ボリュームが見える。 ヒートシンクを外すと硬質な透明のフィルムがはさまれていた。詳細は不明だが、硬くて脆く薄くはがれるので、雲母のようだ。耐熱性のある絶縁体として使用されていると推測したがどうだろうか? スピーカー切り替え用のリレーだ。密閉型ではないため、簡単にカバーを取り外し、クリーニングすることができた。 次はセレクターだ。接点数は異なるが、合計4つ使用されている。基板から取り外して分解すると、明らかにカーボンが付着し、汚れている。ここまで汚れが酷いと、少々接点復活剤を塗布した程度では復旧しない。丹念に汚れを取り除く。 入出力端子やスピーカー端子、スイッチ類も一つずつ汚れを取り除いた。 入出力端子の幾つかには、半田クラックが確認できた。念のため、各基板も含め主だった100箇所ほどの半田を修正した。 組み上げて動作確認をする。上記の症状は見事解消。ブログに書くとたいした作業に思えないが、実は延べ5日も要している。 修理も完了して気分も良いはずなのだが、なんとなく不満が残る。やはりオシロスコープで波形を見ながら調整できないことが不満なのだ。 どうやらアンプ修理は、再び敬遠ということになりそうだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年04月25日
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今回の修理は、「Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ(発売日:2007/4/26)」 だ。パソコンなしで簡単にSDメモリーへ音楽を録音できるのが特徴の一台だ。 [Panasonic SC-NS550SD SDミニコンポ] 音楽の著作権を厳格に捉えて設計されており、SD-Audioフォーマットに対応した機器/ソフト以外では再生できない仕様となっている。■主な故障と原因CD再生不可 →CD光ピックアップ劣化■修理 今回最も手間取ったのは、「分解」だった。2007年製と新しい機種と言うこともあり、随分とシンプルな作りになっていながら、分解するには分かり難い設計になっていた。3D-CADの賜物と言ったところだろうか。 ここまでの分解は簡単。 しかし、このプラスチックの台座を外さないと、その後の分解ができないことを探り当てるまでに小一時間を要した。 CD光ピックアップは、「Panasonic製 RXQ1476」のようだが、同社パーツは型番の明記はない。クリーニングのみで復旧。半田付けの結果が多数認められたため、予防的に補修を行った。 スピーカーユニットはフルレンジ1つのみだが、良い印象の音に聞こえるのは、技術進歩の結果と言ったところか。以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月20日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・注油し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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妻が自転車でたくさん買い物をするため、着脱式リアバスケット(OGK「RB-009B2」着脱式リアバスケット)を装着しました。 妻曰く、「トイレットペーパーとかを買うと、前カゴだけでは乗せ切れない」とのこと。バスケットの着脱は簡単で、普通に使えるようです。 自転車への取付は、リアキャリアが着いていれば10分ほどの簡単な作業です。(取付取扱説明書)(商品内容)(取付ベース装着時の下面) 不要な時はバスケットを外しておけるので、スッキリとした印象になります。 (リアバスケット未装着時)(バスケット底部) 別途、飛び跳ね・引ったくり防止ネット(100円ショップで購入)とバスケットの盗難防止鍵(自宅にあったおもちゃのカラビナで代用)は、あったほうがいいでしょう。OGK「RB-009B2」着脱式リアバスケット OGK 「TN-2」飛び跳ね防止ネット共和 セーフタイト ミニネット L (防犯グッズ) ワイヤー付き3桁ダイヤル錠【メール便OK】 サークルワイヤーロック PL646
2009年07月10日
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今回の修理は、「SHARP MD-F250 MDラジカセ(発売日:2002/2/25)」だ。MDLPと音楽用CD-R/CD-RWの再生に対応した「MD studio(エムディースタジオ)」シリーズの一台だ。 [SHARP MD-F250 MDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ故障TAPE動作不可 → 部品多数欠損MD録音終了時に異音発生 → MD光ピックアップのホームポジション検知センサーの劣化■修理 この年代の機種、特にシャープのこのシリーズは、分解・組み立てがしやすい。分解すると直ぐにCDとTAPEユニットにアクセスできる。 TAPEユニットは、ピンチローラーなど、多数の部品が欠損している。恐らく、カセットテープが取り出せなくなり、強引に取り出したときに欠落してしまったのだろう。幸い同系のTAPEユニットがあったので、こちらから欠損した部品を流用して修理した。 CDは、レーザー光が確認できない。CDピックアップを交換し、論理調整を実施すると無事に復旧した。因みにCD光ピックアップは、「SHARP製 HPC1LX」 だ。 各基板を確認すると、半田付け劣化が多数確認できた。全て補修した。 MDは録音終了時に異音発生があった。録音が完了し、MD光ピックアップがホームポジションに戻ったとき、それを検知するセンサーが劣化し、正しく動作していないようだ。 このMDユニットはシャープ製(MD光ピックアップ「HPM312S」、ATRAC IC「LR37816A」)で、検知用に5個ほどの各種マイクロスイッチが使用されていた。 問題のマイクロスイッチ(検知センサー) の導通を確認すると、抵抗値が大きい。接点部に接点復活材を流し込み、導通を回復させることで復旧した。念のため、他のマイクロスイッチも同様に修理した。 筐体や各部も分解・洗浄。組み上げて修理完了だ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年03月09日
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今回の修理は、「DENON D-A03 システムコンポ(発売日:2001年8月)」だ。 短い奥行きで、シンプルなデザインと高音質を実現した「ラピシア」シリーズの一台だ。[DENON D-A03 システムコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ故障一部スイッチ誤動作 →スイッチ接点劣化CDトレーカバー割れ■修理 設置面積が少なく音も良いので、個人的に好きなシリーズだが、分解には少々"コツ"が必要だ。分解は、筐体を前後部に分割するのだが、噛み合わせ部にシームテープが貼られており、少しずつ力を入れながら分けていかないと、分割が覚束ない。 分解できれば、後はユニット単位で修理ができる。 後ろ半分には、電源ユニットとスピーカーシステムが設置されいる。 前半分には、主基板、CDユニット、表示部、操作部がある。 電源ユニットには、多数の半田付け劣化があることが多い。点検し、全て補修する。 CDピックアップは、「SHARP HPC-3LX」だ。 国内での入手が困難なパーツだ。今回はレーザーの発光が確認できなかったため、交換修理した。 MDユニットは、丸ごとシャープ製だ。 MD光ピックアップは「HPM312S」、ATRAC ICは「LR37816A」だ。 MDユニットは、CDやTAPEユニットより密閉度が高いため、粉塵による汚れが少ない。レンズと磁気ヘッドを中心にクリーニングする。 今回はこれで無事に復旧。ただ、最近は修理が完了できないケースが増えてきた。CDが所定の性能が出ないのだ。どうやら、いずれのケースでもCD制御基板のICに故障があるようで、CDピックアップを交換しても修理が効かない。 当方は個人診療所と同じで、高価な診断機器を所有していないため、これ以上はお手上げで、修理を断念することにしている。ICも入手できないしね。追記(2014/10/21) 交換テスト用に使用していた同CD光ピックアップの一部に故障があったことが判明。正常品に交換することで、無事に復旧することを確認した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年03月02日
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これまで自転車(GIANT CROSS CS-3000(2002年製))に付けていた純正のアルミ製リアキャリアが壊れてしまい、新しいものと交換しました。 丈夫なものが欲しかったので、スチール製のMINOURA「MT-800N」リヤキャリア(耐荷重18kg)にしました。リアの反射板は付属しませんので、純正についていたものを外して流用しました。取り付けボルトとステーは、近所のホームセンターで調達。 また、私の自転車のように大きさが700Cや27インチと大型の場合、リアフェンダーとMINOURA「MT-800N」リヤキャリアの干渉を避けるため、「専用オプション:MINOURA FB金具【MT-800N専用 脚延長金具】(下の写真)」が必要でしたので、同時に購入して取り付けました。 MINOURA「MT-800N」リヤキャリアに限りませんが、取付の際、フレームエンド部に取付用の穴(ダボ穴)が空いている必要があります(私の自転車にはありませんでした)。私の場合、フレームのシートステイに取り付けるプラチックの部品も付属していたので、これで取り付けようと思っていたところ、後のVブレーキと干渉するのでNGでした。 悩んだ挙句、下記写真のようにシートポストの固定ボルトに取り付けました。 後からPALMYさんのページを確認すると、「MINOURA MT-800用シートポスト止バンドセット(下記写真)」なるものがありました。このあたりが通販でパーツを調達し、DIYする醍醐味ですね。(^_^; 昔懐かしい折りたたみ式のサイドバスケットもつけました。なかなかいいですよ。先日近所で両サイドに付けているクロスバイクを見ました。初老の男性で、買い物の荷物を満載されてました。実用的でいいなぁ。レトロな横側取付!より多くの荷物を積みたい時のリアバスケット(後ろ籠・後ろカゴ)【ブリヂストン】折りたたみサイドバスケット(SBK-1)
2009年06月16日
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近頃の回覧板が既存ポストに入りきらない。このため、雨の日は投函物が全て水浸しに。思い切って大型ポストを設置することにした。 [メイワ ステンレス大型ポスト MK-820ダイヤル鍵付 左開き扉タイプ] 私が子どもの頃(40年も前だ)は、回覧板を回すのは子どもの仕事で、「回覧板ですぅ~」と隣家の人に手渡しすることが多かった。 しかし、昨今は我が家を含め、日中不在のお宅が多くなり、ポストに投函するようになった。昔はB5紙中心だった回覧板も、今はA4紙と一回り大きくなり、もはや古い既設の郵便ポストには入り切らない。 このポストのサイズの違いを見て欲しい。 大きさはW470×D195×H350mmで、回覧板も余裕で投函可能だ。因みに旧ポストは、モルタルで壁に接着されており、取外せないのでそのままだ。 内部にはクッション材と水濡れ防止材の二種類が装備され、投函物を保護するようになっている。 材質はステンレス。壁面への固定は、取り付け説明書に従い、付属のコンクリートアンカーとステンレスねじ4個で行う。 工具として、コンクリート用ドリル、+ロングドライバー、金槌、メジャー、水平器を使用した。 ダイヤル錠付き。ただし、番号の変更はできない。 明日の朝刊は、新旧いずれのポストに投函されるか、少々楽しみだ。
2015年02月21日
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今回の修理は、MDラジカセ「AIWA MR-X3(2001年製)」だ。カセットテープとMDが動作せず、FMアンテナが折れ、CDは再生すると音とびすると言う多重苦状態だ。 [整備前のMDラジカセ「AIWA MR-X3」] サッと外装の汚れを拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 [分解中のラジカセ] ラジカセの分解には、穴の奥にあるねじを外すために長いドライバーが必要だ。 [伸びて外れたカセットテープレコーダーのゴムベルト] カセットテープが動作しない原因は、ゴムベルトが伸びて外れていたためだった。 [液漏れした電解コンデンサ(中央水色)] 主基板の大型電解コンデンサに液漏れした後があったので、交換が必要だ。 [CDユニットを取り外して整備] CDユニットは問題ないので清掃のみでOK。 [MDユニットを取り外して整備] MDユニットもメカ故障はない。クリーニングとグリスアップを行う。 [カセットのゴムベルトを交換(橙色)] カセットのゴムベルトを新しいものと交換する。バンコードと言う好きな長さで切って繋げて使うものを使用した。[液漏れしたコンデンサを同等品と交換] 液漏れした電解コンデンサは、同容量のものと交換。[前面パネルのネット部を再塗装] 筐体はきれいに洗浄。錆や塗装剥げの合った前面パネルのネット部は再塗装した。マスキング作業と塗料の乾燥に時間がかかる。 後日組み上げた。が、カセットテープがピクリとも動かない。再び分解して確認すると、 カセットテープ駆動モーターのリード線が断線していた。組み立て時に切ってしまったようだ。 リード線を剥き直し、ハンダ付けする。 [カセットテープ駆動モーターのリード線が断線] 分解、組み上げを行うと、この手のトラブルがまま発生する。トラブル原因が分からず、そのままお蔵入りすることもある。 さて、再び組み直して完成だ。後日専用リモコンも入手できたので、2ヶ月ほど我が家で活躍してもらった。[整備が完了したMDラジカセ「AIWA MR-X3」] --- 趣味で修理した中古オーディオを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/追記 分解や修理は、危険のないように注意し、 自己責任で行ってください。また、分解や修理をするとメーカー保証や修理が効かなくなる場合があることにも留意し、あくまでも自己責任で行ってください。
2010年11月20日
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取り付けから23年も経過した台所用の金属性換気扇。かなり劣化が進んだので、全て交換することにした。[23年間ご苦労様の台所用金属製換気扇 National FY-25PM1] Panasonicで調べると、同じ形式の金属製換気扇(FY-25PM5)を製造していた。細部が改良されているものの、ほぼ同じ仕様だ。枯れた製品のようなので、安心してオプションの屋外フードと防鳥網を含めて選定し、注文した。 中三日でメーカーから直送されてきた。早速、古い換気扇を取外して交換作業に着手。 新しい換気扇は。 見た目はまったく同じ。 油受けに「使用期限:15年」 のシールが貼付されていた。このように明示されると、目安になって良い。 取り付けはネジ三本で完了。電気配線も説明書に従って機器内を取りまわり、既設のコンセントに挿すだけ。よく観察すると、細部が改善されている。 羽を取り付け試運転。音が静かだ。しかも運転の強弱調整ができるようになった。 続いて屋外フード(FY-HDA25)。価格と耐久性をバランスし、アルミ製を選択した。こちらはネジによる組み立て式。 ポリプロピレン樹脂製の既設屋外フード。 さすがにぼろぼろで、指で押すと穴が開く箇所もある状態。 新しいアルミ製の屋外フードに交換。防鳥網(アルミ製)も取り付けた。かなり目立つが、誰も見ないだろう。取説に従って防水のシーリングも実施。 作業は、2時間ほどで完了。設置枠は既設を流用したので、短時間で済んだ。次の交換は、15年後の2029年だ。 (おわり)
2014年09月11日
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