臨床心理学者の河合隼雄さんの言葉には、
しんどいときに効果的な希望のライムが
いくつかある。
『絶望に効くクスリ』(山田玲司)は、
絶望しちゃうような読者の心を救うために
各界の第一人者と作者が対談し、
その人の壮絶な体験談や、
読者へむけての希望のライムを聞き出す対談マンガだ。
この本はこの本でオススメなので、
未読の方は第1巻から読んでもらいたいが
第6巻に、教育心理学では大御所の
河合隼雄さんが登場する。
この方の言葉はすっきりとして
こころにひびく。
さすが「心の処方箋」を書くプロの臨床心理士だ。
その中でも特に心に響いたもの
ふたつよいこと さてないものよ
(作中の対談最後に紹介される希望のライム)
まったくだ~(^^)
よいこともわるいこともあるのが人生、よいことが2つ続かないからと言ってなげくのはおかしいよってことだ。
そんなかんたんなことでさえ、見失っちまうことがあるからね。
ほかにも、珠玉の言葉が多く紹介されている。
・マジメも 休み休み 言え!
あはは。この笑い飛ばすような痛快さがいいよね。(^。^)
私が好きな番組、NHKの『課外授業 ようこそ先輩』に河合隼雄先生が登場されたときのエピソードも載っている。
河合先生は、まず最初に子ども一人一人と対話して
「 個と個の関係をつくる」ことから始めたんだそうな。
======================== 子供を「児童」というくくりでまとめて見ないで、
一人の人間として認めて対話する。
これは工業社会用の高度なパーツを生産するような教育とは
根本的に違うものだ。
========================
教育がどう変わっていこうとしているのか、
原点的な指針を言われている気がします。
とっても大事なことです。
・「頑張れ」とかは 言うたら あきません。
ただ黙ってそばにおるだけです・・・
大切なことがさらりと書いてある。
普段マンガを読まない人にも、おすすめします。
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