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夏休みに富山県で学習会があるので、行きたいなあと思っています。そこで、富山県について調べていました。図書館で、富山県の「るるぶ」を借りてきました。ガイドブックの中で、僕の目には「立山黒部アルペンルート」がとりわけ魅力的に映りました。公共交通機関を乗り継いで、かなり高所まで行けるようです。その絶景が、スバラシイ!山は好きなので、ぜひ行きたいなあと思っています。#本格的な登山はできないけど#バスで行ける範囲でいいので行きたい山と言えば、授業づくりネットワーク理事長の石川晋さんが、著書『エピソードで語る教師力の極意』のなかで、登山のことを少し書かれていました。「エピソード12 登山ガイド執筆から学んだ俯瞰する力」のところです。#教育書だけでなく登山ガイドまで書かれているとはスゴイ!晋さんが、登山ガイドの編集代表の方に言われたというのが、次の言葉です。「山は状況によって大きく変わる。 完璧なマニュアルを示してその通りにしなさいというのが一番危険だ」(同書p31より)僕は、これを読んで、「ほほう!」と、うなりました。登山では安全のためにマニュアルを重視するのかと思っていたからです。完璧なマニュアルはむしろ危険だとは!このエピソードはたった1ページしか書かれていないエピソードですが、大変示唆的でした。晋さんはその後、「お気づきの通り、これは、教育の話にそのまま重ねられる指摘なのでした。」と書かれています。(p31)石川晋さんの本は、ジャンルとしては教育書にあたるものがほとんどだと思われますが、他の方の教育書とは、少し違っています。一般的にあまり教育書で語られないようなエピソードや視点が、さらりと含まれているのです。少し違った角度から、大事なことを言っておられることが多いように思います。『エピソードで語る教師力の極意 石川晋』(石川晋、明治図書、2013、税別1760円)明日も、本書から僕が印象に残ったところを切り取って、このブログで書きたいと思います。よかったら、また、見に来てください。▼★オススメ! 石川晋×ちょんせいこ『国語ファシリテーション』 (2023/03/21の日記)
2024.05.10
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昨日の本に続いて、本の紹介です。『億万長者 専門学校 実践編』【電子書籍版】[ クリス 岡崎 ](※紙版は絶版)この本も、タイトルだけ見ると、お金持ちになるための方法が書いてある、お金儲けの本かと思ってしまいますが、そうではありません。人生の成長戦略のことが書いてある本です。本質的なことが分かりやすく、ユーモアたっぷりに、元気な口語体で書かれていて、かなりおすすめできます。たとえば、本書の「自分の市場価値」の章には、次のことが書かれていました。・自分と違うタイプの「成功者」のマネを続けると、だんだん苦しくなってきたり、成功するにも時間がかかってしまう・「自分のキャラクターと近い成功者」のまねをしている場合はOK(p87)自分のキャラに合ったことをするって、かなり大事だと思います。人を指導するときにも、相手に合わせたやり方でないと、成長につながりません。まずは、キャラクター(特性)の把握です。この本には、「自分のキャラクターを見つける6つの質問」も載っていました。(p90-91)僕は「タレントタイプ」でした。タレントタイプは、「感動」することが大好き。楽しいこととか、新しいことが大好き。細かいことは大嫌い。束縛されるのは大嫌い。とにかく自由でありたい。(p92)まったくその通り。僕にぴったり当てはまっています。ただ、本書によれば、好きなことと得意なことは違う、ということです。たしかに。好きなことでも、得意ではないことって、ありますものね。得意なことの診断も本書でできるので、興味がある人は、読んでもらえたらと思います。本書がスバラシイと思うのは、こういった「診断」の対象をまずは自分に向けた後で、相手に目を向けさせようとしているところ。自分に好きなことや得意なことがあるように、相手にも、好きなことや得意なことがあるのです。そして、自分の好きと得意を相手におしつけるより、相手の好きと得意に合わせることが大事であることが説かれているのです。特に「学校の先生」には、このあたりをしっかりとふまえて、子どもたちに向き合ってほしいと思います。本書では学校での先生と生徒の関係も事例として出てきます。結局、それが、商売における極意とも、通底しているのです。第5章「マーケットのとらえ方」には、次のことが書かれています。・これからのビジネスはね 「ASK→FIND→GIVE」じゃなきゃダメ。 つまり、「聞いて、探して、お届けします」が基本なんだ。 「自分が売りたいものを売る」だと、 「MAKE→SELL」になっちゃう。 これじゃあ顧客にニーズを満たしてないし、売れない。(p378)本書の読書メモ、明日に続きます。本書の著者はかなり「感情」を重視しているので、明日は「感情」にスポットを当てます!ではまた明日!
2024.03.28
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夢で見たことを書きます。あくまでも、夢の話ですよー。ある学校の研究発表会に行っていました。司会の先生はその学校の研究を主導されていた先生です。ただ、今年は大学院だか研究機関だかに出向していて、研究のリーダーは後任に引き継がれていたようです。その先生が、「自分がずっと研究で大事にしてきた言葉が、今年は研究内容から消えている。残念だ」と言われました。そして、会場に向けて、「どう思われますか?」ときかれました。隣の先生は、当てられても、答えられませんでした。僕が当てられたので、こう答えました。「今までずっとされていたことが、今年は変わっている。 僕は、それで、いいと思います。 後任の先生が、いろんな方に相談しながら、考えられたというプロセスが大事だと思います。 今までの先生のものを踏襲した方が、見た目もよく、いいものに思えたかもしれません。 でも、今のメンバーで考えるというプロセスこそが大事なのではないでしょうか。 結果よりも、プロセスです」こう言うと、なぜか会場全体から拍手が沸き起こりました。(あくまでも、夢の話です。)実は、「学校は、結果よりも、プロセスを大事にしないといけない」ということを最近強く思っています。たとえば「テストの点数」というのは結果です。テストの点数がとれないからと、何度も同じテストの再テストを受けさせられている子どもたちがいます。そういう点数が大事ではないとは言いませんが、それにこだわりすぎているのではないでしょうか。プロセスが充実していることが、大事です。そのうえで、自然と結果も出ている、という流れが理想なのではないでしょうか。結果を最初から追い求める風潮は、能力主義的価値観の中で、能力が低いとみなされた人を排除する教育につながっていきます。インクルーシブ教育とは、誰も排除しない教育のことです。それは、結果よりもプロセスを重視するという価値観のもとでしか、なしえないのではないでしょうか。(「結果」よりも「プロセス」というテーマでAIが描いた画像です。)▼「好奇心のスイッチ」が入ると、子どもは自ら学びだす! ~『探究の達人』その2 (2023/09/03の日記) ▼「初めは自由に遊んでなれ親しむ」 ~孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』その3 (2023/08/19の日記)
2023.11.17
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他の学校の先生から学ぶことも多いですが、同じ学校の先生から学ぶことも多いです。昨日は4年生の先生の研究授業でした。とっても楽しい音楽の授業でした♪ICTを使われましたが、「いつもちょっとトラブル」がICT。動作が重かったり、子どもが操作ミスをしたりして、うまくいかなくなることも。この先生がすごかったのは、1人1台端末でうまくいかない子のこともあらかじめ想定して、端末で試行錯誤する活動を、紙の上でもできるようにいくつかを「紙バージョン」で作られていたこと。実際に端末上でうまくいかなかった子は、端末での活動から紙での活動に切り替えて活動していました。「ICTは使うけれど、ICTだけに頼らない」「そっちが使えないときは、こっちを使う」というのは、とても大事ですね。(;^ω^)ルートが複数あるというのは本当に大事です。「特別支援」的な考え方だと、「子どもに合わせて複数用意する」ということがあるわけですが、今回の授業のように、「リスクに備えて複数用意する」というのも大切だな、と思いました。予定していた通りにいかないということを、想定しておく。人生の乗り切り方に通じる極意を教えていただいた気がします。ありがとうございます。
2023.09.23
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昨日ブログに書いた「漢字」関連の取組について、詳しく書きたいのですが、今日もばたばたで、ちょっと余裕がありません。明日以降に持ち越したいと思います。ぜひ明日以降もまた、見に来て下さい。お願いします。今日はさくっと軽くいきます。突然ですが、今日は、漫画家の赤塚不二夫さんの誕生日です。『ザ・バースデー』という本に、書いてありました。#この本は、日付ごとに、誰の誕生日かが書いてあります。#その人にまつわる印象的なエピソードも書いてあります。#絶版ですが、オススメの本です。『ザ・バースデー 365の物語(7月〜12月)』(ひすいこたろう+ふじさわあゆみ)「9.14」のページを開くと、「これでいいのだ!」の文字が目に飛び込んできました。有無を言わさぬ肯定に、大変、勇気づけられました。日々けっこういろいろあるので、これでも「これでいいのか?」と悩むことも多いのです。でも、「これでいいのだ!」と自信を持って、自分が選んだ行動をとりつづけていていいのだ、と思えてきました。錯覚かもしれませんが・・・。今日のブログも、これでいいのだ。では、また、明日!▼「これで、いいのだ!!」~「スーパー・サウンド・コレクション アニメ吹奏楽」 ↑このブログを読んだ方は、ぜひリンク先のCD商品サイトの試聴→5曲目を!
2023.09.14
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『冒険の書 AI時代のアンラーニング』の読書メモのつづきを書きます。『冒険の書 AI時代のアンラーニング』(孫 泰蔵、日経BP、2023/2、1760円)↓過去記事はこちら 第1回 第2回 第3回 第4回今日は、第3章「考えを口に出そう」(p155~)を参照します。さあ、いよいよ僕が本書で一番衝撃的だった「能力という名の信仰」という話に入っていきます。この話はいきなりだとなかなか腑に落ちにくい。僕たちが能力主義の社会に染まりきっているためでしょう。順を追って、いきましょう。p167~の「循環論法のトリック」のところで、本書では、こう書かれています。・「高い能力こそが良い結果の原因である」と考えるようになった。(p170)これがまさに循環論法であり、トリックなのです。ただ、僕は循環論法ということ自体がよく分からないので、別の角度から考えてみたいと思います。#エクセルの数式のエラーで循環論法のエラーが出てもよく分からない。本書には、人間が「能力」を信じるに至った経緯が、様々な角度から書かれています。その中で、「自分たちを機械のようなものだと考えるようになった」(p174)という説明のほうが、僕には分かりやすかったです。たしかに、人間は機械ではないのに、近代化の中、人間を機械のように数値化したりデータ化したりするようになってきました。#子ども時代は戦国ゲームで武将の能力を数値化したゲームで遊んでいました。本書では次のようにまとめられています。・能力というのは、あくまで結果論であり、同じようなことをしている他人との比較でしかない。・フィクションでしかない(p176)あなたは、これを読んで、どう思いましたか?結果論ということは、どういうことでしょう?たとえば同じ人間であったとしても、バッターボックスに打者として立って、5打数4安打であれば「能力がある」と見なされ、5打数0安打であれば、「能力がない」と見なされるということです。実は僕はエクセルでランダムで結果が変わる野球ゲームを開発しています。→ ダイナミック・ベースボール 脳内野球この野球ゲームにおいて、実は、こういうことは、頻繁に起こっています。この野球ゲームでは「能力」の値を設定することができます。能力の値が高ければ、よい結果が出やすく、能力の値が低ければ、よい結果が出にくくなるようにプログラミングされています。ただ、ゲームはランダム性を取り入れているので、確率の要素がからんできます。設定した能力値が低かろうが、偶然良い結果がでれば、良い成績になります。設定した能力値が高かろうが、偶然悪い結果になれば、悪い成績になります。「設定した能力値」というのは本来は目に見えないデータですので、目に見えるデータは、成績のみです。「設定した能力値」は、成績と必ずしもイコールになりませんが、成績だけで判断すると、成績がよければ能力が高い、と判断することになります。でも、これはゲーム制作者の視点で見ると、間違っています。「いや、それは、偶然だよ」「そんなふうには、つくっていないんだけどな」ということになります。本書では上の事例のように、たまたまにすぎないのに能力を決めつけてしまうようなバイアス(認知のゆがみ)を、「成果バイアス」(p178)として説明しています。また、このように結果から能力を評価する社会の危うさについても、述べられています。・結果論で物事や人を評価する社会は、 自分たちの首をしめることになる・結果論で失敗をこきおろす社会では、 人々はリスクをとって大胆な決断や行動をすることをためらう(p178)結果だけで一喜一憂するということは、プロセス(過程)よりも結果を重視するということです。僕は、本書を読んで、「結果よりも、やはり、プロセスを大事にしなければ」と思いました。本書には、「人間のすべての活動は本来、好きだから楽しく真剣にやっている、ただそれだけで十分なはずです。」(p180)と書かれています。結果を気にしなければ、過程を満喫して、もっと楽しく過ごすことができそうです。僕はこれを読んで、「評価する」ことの負の面に気づきました。「評価」で思い出すのは、「評価する授業」と「評価しない授業」を僕が目の当たりにしたときです。「評価する授業」は、一般的な、普通の授業ですね。「評価しない授業」というのは、今は、ほとんど目にしなくなりました。ただ、小学校に「外国語活動」が新しく入ってきた当初は、この授業には評価がありませんでした。子どもたちは、英語で歌を歌ったり、単純なゲームをしたりして、楽しんでいました。そして、「楽しかったどうか」でアンケートをとると、なんと、「楽しくない」と答えた子がまったくいない、ということが起こっていました。あのときの子どもたちは、「学び」を「遊び」のように楽しみ、ただ楽しむだけで、済んでいたのです。「外国語活動」自体は今もありますが、小学校でも高学年が「外国語科」という教科に変わり、評価が入ってきたことで、「外国語活動」の時間も、活動そのものをただ楽しめばよいというものではなくなってきている気がします。本書の「評価は人から自信を奪ってしまう」(p182)という指摘に、僕はかなり衝撃を受けました。同時に、自分の今までの経験から、かなりうなづけるところを感じました。では、いったい、「評価」をせずに、何をすればいいのでしょうか?実は、本書では、「評価にかわるなにか」(p185)についても、模索されています。そのひとつが、「アプリシエーション」です。なんと、『人を動かす』のなかの言葉です。『人を動かす 文庫版』 [ デール・カーネギー ]「アプリシエーション」はもともと英語なので、日本語での説明がちょっと難しいのですが、本書では次のように説明されています。・ある人や物をきちんと理解する・相手の良いところを理解してほめるというあたたかいまなざし(p186)・ただそれが「ある(在る)」ということがいかに「ありがたい(在り難い)」ことかという点に意識を向けた態度(p187)・尊敬と愛情と感謝(p188)いろいろな言葉で言い換えられていますが、伝わってくるものがあったでしょうか?興味を持たれたら、ぜひ本書を実際に読んで、すべての説明に目を通していただければと思います。僕が部分的に抜き出したところだけを読むより、ストーリーとして、文脈の中で読まれた方が、絶対に分かりやすいと思います。とりあえず僕は、「人を動かす」のオーディオブックを、もう一度聴き返しました。長くなりました。最後に、第3章の終わりに挿入された「Q&A」のところから、1カ所だけ引用して終わります。・「能力はあくまでも結果論であり、相対評価でしかない」(p211)あなたは、いかが、思われたでしょうか?次回は、第4章「探究しよう」に入ります。では、また明日、お会いしましょう!!▼人生がパッと開ける、斎藤一人さんの考え方 ~『神はからい』 (2006/07/28の日記)↑斎藤一人さんが『人を動かす』の本をすすめていることが書いてあります。#僕も、おすすめしています。
2023.08.21
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前回の日記で、丹波篠山市のヴィーガン料理のお店のことを書きました。実はその後、丹波篠山市内で演奏会があり、そちらにも家族で行ってきました。今回は、そのことを書きます。丹波田園交響ホールでおこなわれた、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの公演です。指揮者は西村友(ゆう)さん。指揮だけでなく、作曲や編曲もされている方です。作曲された作品が、全日本吹奏楽コンクールの課題曲になったこともあります。↓これです。ある英雄の記憶~「虹の国と氷の国」より人気ゲームの「モンスターハンター」のBGMみたいな勇壮な曲です。たぶんですが、この方は、ゲーム好きですね。(笑)この演奏会のなかで、指揮者の西村さんが、こんなことを言われていました。「指揮者は、最終的には消えてもいいと思っている」この話を聞いて、「教育者」もそうだな、と思いました。最終的には、消えてもいい存在。消えることを目指して、今に関わらせていただく存在。「自分」というものも、そうありたいと思いました。「楽譜は、まずは歌うこと」ということも、言われていました。指揮者は全パートの楽譜を歌うことから始めるので、36倍の時間がかかるそうです。指揮者は、全てのメンバーの立場に身を置き、そのメンバーに課すことを、自らにも課す。指揮するということは、それほどまでに重いことなのだと思いました。指揮者 = リーダー と読み替えれば、いろいろな業種や立場に置き換えられるのではないでしょうか。もしそれが教育者であるならば・・・ある子どもの立場に自分を置き換えて課題をやろうとしてみて、自分ならどう思うか。それを思い描けていないならば、真に全員参加の授業なんてできない。指揮者のにこやかな表情と温かな語り口から、逆に、前に立つ者の覚悟の厳しさを感じました。西村さんが編曲された「市音でしか聴けない」という「ライオン・キング・メドレー」。とても素晴らしい編曲でした。それぞれの楽器の立場に身を置くからこそできる編曲だったのではないかと思います。素材をアレンジするということ。自らが輝くのではなく、メンバーを輝かせるということ。48年目の誕生日に、よいプレゼントをいただきました。ありがとうございました。▼「キャラバンの到着」でいろんな楽器の演奏を聴き比べ♪ (2023/06/10の日記) ▼4/22(土)とっておきの音楽祭 in 丹波篠山 (2023/04/16の日記) ▼♪8/20~の吹奏楽コンクール関西大会のライブ動画が、配信予定! (2022/08/19の日記) ▼おうちでの子どもの楽器練習に、本気で付き合う♪ (2021/09/24の日記)
2023.06.17
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自然学校が終わってから、調子が下り坂の5年生がいるそうです。ああ、そういえば、僕もそうです。このところ、めっぽう調子が悪くて、いけません。ただ、人間だから、調子がよい・悪いというのは、当然あります。大切なのは、調子がよいとか悪いとかに関係なく、ブレない自分の軸とか芯といったものが、あることです。そういうわけで、今回からは次の本を読み返していきます。『ブレない人は、うまくいく。 迷わなくなる55の方法』【電子書籍】(中谷彰宏)上のリンクは電子書籍ですが、僕が持っているのは、紙の本です。紙の本は絶版のようですので、古本でお買い求めください。この本を読むと、「ブレない人」というのはどういうものかが、よく分かります。その中に、こんな記述がありました。・悪口を言われることは人のためになっている・自分の悪口を言うことで、その人たちは仲よくなっている・嫌われることを怖れるのは、あえて不自由を生み出しています。・不自由は、一番疲れます。(p40より)何年か前に『嫌われる勇気』という本が大人気になりました。『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎)2人の登場人物による会話で進行する小説にしたことで、とても読みやすくおもしろいものになり、一世を風靡しました。その後の自己啓発小説にも大きな影響を与えました。その『嫌われる勇気』の中谷版とでも言うべきものが、上の引用箇所から、感じられます。中谷さんはもちろんアドラー心理学の人ではありませんが、「ブレない人」であり、自己の哲学をしっかりと持たれている方でもあります。こういった本を読むと、「自分も、人の意見は気にせずに、自分を貫こう」という気持ちになります。そして、自分を貫いた方が、周りに遠慮しながら生きていくよりも、圧倒的に元気に生きられるはずなのです。疲れていて元気がないときこそ、こういったことを思い出したいものです。▼税所篤快『未来の学校のつくりかた』 ▼「だからええねん。ありのままで」 ~尾崎里美『ちっちゃいおっちゃん』
2023.06.07
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近年、名作文学を短いページ数で簡単にまとめたものが出版されたり、それのマンガ版が出版されたりしていて、世の中の人はよほど忙しくて時間がないのだろうと思います。かく言う僕も、そのひとりですが。名作世界文学をつまみ食いするマンガを読んでいたら、カフカの『変身』が載っていました。↓この本です。『よちよち文藝部 世界文學篇』 [ 久世 番子 ]マンガはそれぞれ、わずか7ページずつ。忙しい中でも、かる~く読めます。ストーリーのマンガ化ではなく、作者が出てきて解説めいたことをするという趣向。いや、解説というより、文学作品から受けた印象をテーマに、好き勝手書いているという感じです。本格的な文学解説でないところが、かえっていいです。「変身」の最後のページに、ハッとさせられることが書いてありました。・グレーゴル・ザムザは 本当に虫に変身したのでしょうか ”変身”したのは 家族の方だったりして(p27より)僕は、これを読んで、「ああ。そうかもしれない」と思いました。そして、こういった、逆転の発想って、大切だと思ったのでした。ちなみに「変身」は、通して読んだことはありません。(「虫」は、きらいなんですよね・・・)「自分が、自分が・・・」と思っていることが、実は、他者のことであったり、「あのひとが、あのひとが・・・」と思っていることが、実は、自分のことであったり。アドラー心理学で「悪いあの人、かわいそうなわたし」ということを学んで以来、そういったことを頻繁に思っている、そんなわたしです。「逆転の発想」といえば、「逆転裁判」のアニメを最近見たのですが、これも、よかったです。この作品のテーマこそ、まさに、「逆転の発想」です。絶体絶命から、逆転の発想で、逆転勝ちする展開が、とてもおもしろいです。ゲームが原作なのですが、かなり前のゲームなのですっかりストーリーを忘れていて、大変おもしろく拝見しました。『逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜 1 』(読売テレビ・A-1 Pictures )逆転していくシーンでかかるBGMが最高です。人生これから逆転したい方は、ぜひ、見てください。ゲームをやる時間がない人にも、おすすめです。ゲームで3時間かかるストーリーが、30分に凝縮されています。(笑)▼NHK教育番組「昔話法廷」が面白くて考えさせられる (2021/09/26の日記)▼「いろいろな未来のオプションを考えること自体に治療的意味がある」~『心理療法の本質を語る』1 (2018/10/30の日記)
2023.05.02
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このところ、このブログではAIの驚異的な進化について書いていました。紹介した具体例からは、「AIが人間の代わりをするようになった」というのを、まざまざと感じていただけたのではないかと思います。2つ前のブログでは「これでは人間はいらないんじゃないか・・・」ということも書いています。僕の、正直な感想です。今後のことって、悪いほうに心配しだすと、けっこう心配の種が見つかって、不安に拍車がかかってしまい、抜けられなくなるんですよね。AI社会のことだけではないですが、「不安」に感じてしまうとき、自分の脇に置いておきたい本を、今日は紹介します。『心に灯をともす』(福島正伸、イースト・プレス、2012、絶版)本書において、福島正伸さんは、こう書かれています。・これから世の中がどうなっていくのだろう、と心配になるのは、 「世の中は自分の力ではどうにもならないものだ」 と考えていることが、前提にあるということです。 そうではなく、 「どのような世の中であろうとも、その中で何をしようとするのか、どう生きるのかは私たちの自由であり、自分の努力次第で、自分の人生やこれからの社会を素晴らしいものにすることができる」 と、考えたらどうでしょう?(p84より)まさに、そうです!社会は、人がつくっていくものなのです。AIが登場しようが、何が登場しようが、それは、変わりません。自分が自分の社会に主体的にかかわって、社会を作っていけるのだという認識を、忘れないでおきたいものです。自分次第で、変えていけるものが、きっとあるはずです。福島正伸さんは、「これから世の中をどうしていきたいのかを考えるのです。」と言われています。(同書p84)「どうなるのか、を心配するより どうしたいか、でワクワクする」(同書p85)年度末でそろそろ来年度のことが心配になってきた時期でもあります。どうせなら、自分たちでしっかりと準備して、ワクワクするようにしたいものです。▼福島正伸『真経営学読本』2 ~「『みんな大好き!』って言ってみたらどうだろう」 (2023/02/04の日記)▼福島正伸『1日1分元気になる法則』1 ~思い出してみよう! (2010/06/13の日記)
2023.03.03
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土日の勉強会を受けて、「自分もがんばろう」と思えたので、自分を鼓舞する本を読み直しました。↓読み直したのは、コレ!『 あなたが「あなた」を超えるとき 煮つまりから抜けだす55の方法』(中谷 彰宏、ダイヤモンド社)『あなたが「あなた」を超えるとき』というタイトルが、まず秀逸です。著者の中谷彰宏さんは博報堂におられたことがあるそうです。博報堂と言えば泣く子も黙る大手広告代理店です。キャッチコピーを何千何万と考えられてこられたんでしょうね。印象的なフレーズがとても魅力的です。中谷彰宏『あなたが「あなた」を超えるとき』(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・もっと上で本当の壁に当たっている人から見ると、 「なにテンション低いこと言っているの?」 という感じがします。(p36より)怒られました! これは、ガツンときます。 40を超えると、なかなか怒ってくれる人もいないので、本で怒られる体験ができるのは貴重です。 (怒ってくれるのはヨメサンくらいです。) ここで言われていることは、本当にそうだと思います。 こういうことを言われると、「ああ、たしかに」と思います。 本当に厳しい修羅場で戦っている人たちも、一方では、いるわけです。 僕は、まだまだ本気を出していないのに、甘えたことを言っていたなあ、と反省します。 「本気を出さなくちゃ」「精一杯やらなくちゃ」という気になります。・実は、笑える言い訳は本当の言いわけではなく、ネタです。 失敗をネタにできる余裕があるかどうかです。・失敗をネタにしよう。(p155より)若い頃の僕は、よく怒られていました。 本質は変わっていないので、たぶん、転職したら、また怒られる日々がやってきます。 一応、同じ職業を20年続けてきたので、経験値で怒られなくなっただけです。 怒られ方にも、上手な怒られ方と、へたな怒られ方があるようです。 僕は、怒られ方も、下手でした。 言い訳が、多かったです。 父には、よく、「理屈を言うな」と言われていました。 理屈をこねまわすタイプでした。 中谷さんによると、言い訳は、 「いやあ、またこんな失敗しちゃったよ」(笑)と言って 笑いをとるためのネタだそうです。 これが、なかなか、まねできません。 ただ、笑える失敗は、毎日やっています。 ついさっき、帰宅するときにもありました。 雪が降る中クルマで帰宅したので、翌朝バンパーが凍らないないように、バンパーを立てていたら・・・ なんと、後ろのバンパーが、とれちゃったんです! 一所懸命つけようとしたのですが、いくら思いっきり押し込んでも、くっつかないんです。 しかたがないので、明日車屋さんに行ってつけてもらおうと思います。 めっちゃ時間が経ってから、気づきました。 バンパーやなくて、これって、ワイパーやった ・・・ネタになってたでしょうか? ちょっとツッコミどころがありすぎて・・・ みなさん、ついてこれてませんね。 すみません。・やることは、 1 速くやる 2 量をこなす の2つです。 決してクォリティーではありません。(p160より) これもまた、僕に響いたところです。 僕は基本的に、しっかり準備をしてとりかかるタイプです。 だから、遅いです。 大学時代にゆめタウンでバイトしていましたが、 「おそい」とよく怒られていました。 「牛乳は、両手で持って出すんだ!」と言われていました。 僕は、片手で出していました。 おっと、これは、準備とか、関係ありませんね。 ちなみに、片手に1本ずつ持って両手で出していると、また怒られました。 3本ずつ持って出すのが正解です。(笑) 学校だと多動なADHD傾向の子どもが「落ち着いて座っていられない」と非難されるのですが、社会に出たら多動でどんどん行動する人のほうが、成功しているようです。 失敗してもどんどんやる人のほうが、経験値がぐんぐんたまって、ぐんぐん成長していきますからね。 学校では「考えてから動け」ということを教えているような気がしますが、現実は逆のことをやったほうが、いいのかもしれません。 中谷さんの会社の信条は、たしか、クイック&クール・アクションでした。 クオリティよりも、早くやること。 早く手をつけて、速くやって、早く終わらせる。 考えすぎると、動けなくなります。 気づくと、何もしないまま、時間だけが経っています。 気をつけないといけません。▼「こぼれ球でいいんです。」 ~税所篤快『突破力と無力』 (2020/05/31の日記)
2023.01.30
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昨日のブログ記事に続いて、箕輪厚介さんの『死ぬこと以外かすり傷』の読書メモ。本日が、第2回です。『死ぬこと以外かすり傷』(箕輪厚介、マガジンハウス、2018、税別1400円)第6章「生き方」以降に書かれている具体的なところを参照し、箕輪さんの生き方に感化されたいと思います。箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』その2(p138から最後まで)(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・僕はただ自分が読みたい本を作るだけだ。(p141より)・大切なのは自分の心がどれだけ動くか。(p143より)・自分の心がワクワクするか・どれほど努力をしても夢中な人には勝てない。(p161)こういった言い切りが、カッコイイ! 自分軸で考えるのが徹底されています。 だから、他人の評論に揺り動かされない。 僕みたいに人の顔色をうかがって迷いながらやっていると、話が進まないですものね。 徹底的な、自分軸ですね! 自分がいいと思ったことをする。 自分がいいと思ったものを作る。 このシンプルなことを、どれだけ徹底できるかだと気づかされました。 僕も「自分の本を作りたい」ということをずっと思っています。 また、本だけでなく、ゲームも作りたいし、音楽も作りたい。 そのときに、「人気」を気にせずに、どれだけできるかどうか。 自分がいいと思ったものを、作りきれるかどうか。 試されている気持ちになりました。 今、自分のホームページを新しく作ろうとしています。 まずは、そのホームページを、本当に自分が作りたいものにできるかどうか。 勝負です。 ▼にかとまの新ホームページ ・問われるのはその1冊が誰かの心に深く突き刺さるか。 実際の行動を変えるかどうかだ。(p154)僕がこうやって読んだ本から影響を受けるように、 僕も、誰かに影響を与えることができるかもしれません。 よくばらず、たった一人に、伝える。 本当に、心がけていきたいところです。 このブログだけに限りません。 関わらせていただいてる全ての人たちに対して。 その人の心に、どれだけ突き刺すような何かを残すことができるか。 悪いことではなく、よいことで。 それだけの影響を与えられたら、最高ですね。・失敗もトラブルも全部、話をおもしろくするためのイベントだ。(p163)失敗するたびに、へこみ、いやになり、行動にブレーキがかかっている自分がいます。 でも、失敗を後で笑って話すためにも、失敗を気にせずにやり続けることが必要ですよね。 失敗に鈍感になり、笑い飛ばしながら突き進む明るさを持ちたいと思います。前のブログ記事にも書きましたが、本書は最初はオーディオブック版で聴いていました。このオーディオブック版が、すごくよかったのです。普段本を読まない方も、こちらなら夢中になって聴けるかもしれません。お試しで数分間聴けますので、騙されたと思って、ちょっと聴いてみてください。オススメのオーディオブックです。▼死ぬこと以外かすり傷(オーディオブック版) https://audiobook.jp/product/240955オーディオブックはAudibleも有名ですが、こちらは別会社です。聴ける本が微妙に違うので、Audible派の人も、こちらもチェックしてみると、「耳だけ読書」の幅が広がると思います。箕輪さんが編集された以下の本を、さらに追加でネットで注文しました。読書から受けるエネルギーを自らの行動エネルギーに変えていきたいと思います。↓『たった一人の熱狂』 (幻冬舎文庫) [ 見城徹 ]『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』【電子書籍】[ 堀江貴文 ]
2023.01.16
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昨日のブログは、小学生YouTuberの革命的な「漢字学習法」の提言動画について紹介しました。これは皆さんにも衝撃だったようで、かなりの反響がありました。詳しい方から追加の情報もいただくことができ、より一層「この子はスゴイなー」という思いを募らせています。実は、この子のYouTubeには、前回紹介した「漢字mission!」の動画以外に、「漢字missionについて」という、ほとんど同名の別の動画があります。昨日は同じ内容だと思ってスルーしていたのですが・・・そちらの動画には、ご本人のコメントが一番上に固定されていました。そのコメントのリンクをたどっていくと・・・なんと、このお子さんが、12歳で起業されていることが分かりました起業年月日は、2022年2月22日だったようです。今では研修講師として企業研修などを受注しているのだとか。ううむ、すごい・・・。僕は、ぜひ、参加したいです。↑小学生で起業されたレウォンさんがインタビューに答えられている動画です。YouTube講演家の鴨頭さんが、その著書『カンタンに売れるのになぜYouTubeをやらないんですか!?』の中で、次のように書かれていました。・マーケットは大きく、その中でピンポイントで勝負すべきだ(p112)前回・今回と紹介させていただいたお子さんは、まさにこの「ピンポイントで勝負」ということを実際にされているお子さんのように思いました。実は、今日通級で見させていただいたお子さんも、ピンポイントで集中すればかなりできるお子さんでした。視野を広く、あっちこっちを見て操作・対応しないといけないときとは、段違いのパフォーマンスを発揮されていました。「ピンポイントで勝負する」って大事だな、と思います。そう言いつつ、僕はいろんなことに気が散っているのですが。「コレ」と決めたことに邁進しつつ、成果を出す2023年でありたいです。(関連するかもしれない過去記事)▼矢印を貼り付けるという発想 付箋「ココサス」 (2014/03/26の日記)
2023.01.12
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3日前から以下の本の読書メモを書き始めました。言いたいことが多すぎて、なかなか終わりません。今日で、もう4回目です。『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』(本田 晃一、SBクリエイティブ、2017、1540円)(これまでの記事)▼第1回: 「人は長所で尊敬され、短所で愛される」 ~『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』その1▼第2回:「そもそも・・・」 ~『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』その2▼第3回:ステキなビジョンを描いてみせよう! ~『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』その3第2章「運も幸せもみんな『人』がつれてくる」の続きからです。前回最後の次回予告で書いていた、「相手の『喜びフォルダー』をポコポコ開けよう」の話に入っていきます。そろそろペースをあげて、飛ばしていきたいところです。本田 晃一『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』その4 ~第2章の途中のp112からp147まで~(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「こいつはダメなやつだ」という目で見ると、 相手はどんどんダメになっていく。 「この人は素晴らしい人だ」と思っていると、 どんどん素晴らしくなっていきます。・「俺がいないと、この会社はダメになる」 →本当にその会社はどんどんダメになっていく(p115より) 「こいつはダメなやつだ」というフレーズで思い出すことがあります。 僕が子どもの頃に大好きだった、マンガ。 「奇面組」です。 超個性的で、世間的には「ダメ」な人間の集合である5人組。 その存在を通して、ぶっとんだ笑いの中にも、「ダメなことじゃない」ということを訴えてくる伝説のギャグマンガです。 個性とかキャラクターとかいうものの重要性をこれほどまでに訴えてきたマンガを、僕はほかに知りません。 このマンガがアニメ化されるにあたって、主題歌の中にある歌詞が採用されました。 「あいつはだめなやつと レッテル貼られたって」 曲名・歌手名は「うしろゆびさされ組」。作詞は秋元康です。 「レッテル貼り」というものを強烈に否定していたのが、「奇面組」ではなかったかと思います。 僕は、強烈に、影響を受けました。 このマンガの全巻を何度も読み返しながら、僕は中高生時代を過ごしました。(笑) 世間の「レッテル貼り」に強烈に反発していたつもりが、気づけば僕も大人になり、親になり、いつのまにか子どもたちを、レッテル貼りしてしまってるかもしれません。 「ダメだと思うから、ダメになる」 最近ますますわが子を叱ることが増えてきています。 (反抗期なので・・・) 自分勝手でわがままなところばかり、目についてしまいます。 (「スマホ依存」のところとか・・・) でも、ほんとうによくしようと思ったら、叱るにしても「あなたは素晴らしい」と思って叱ることが必要なんだと思います。 ほんとうは、それが、背景に隠れているはずなのです。 それなのに、それを忘れて、目の前の現象だけを、「ダメだ」と叱ってしまいます。 短絡的で、目の前の現象に振り回されている自分を反省します。 いや、自分のことも、「ダメだ」と思わない方がいいですね。 自分も、人も、「素晴らしい」を前提に。 そういった前提を大事にしていきたいです。 ・目をキラキラさせて「すごーい!」と言う習慣を身につけてください。(p116より) 昨日は出張先で、勤務先の学校の子どもに会いました。 1年生の子どもたちは、どこで会っても、目をキラキラさせて、笑ってくれます。 目をキラキラさせた人は、最強です。 小さい子どもたちの、その習慣から学びたいです。 そして、「おめめキラキラ」を伝染させて、世界中がおめめキラキラになる世の中にして、楽しく暮らしたいです。 本書p123には、裁判で争う相手に最初に花を贈る弁護士の話も、出てきます。 「戦うんじゃなくて、ともに幸せになるために」という話に、じんときました。 戦っているように見えても、ともに幸せになるために対峙している。 他の人間関係でも、そういった気持ちで対峙できれば、自分の中のいやな気持ちも消えて、気持ちよく戦えるようになるのでは、と思いました。 将棋のプロやスポーツのプロは、きっとそういう気持ちで戦っています。 たとえ戦うように見えても、戦うことは、目的じゃない。 ともに幸せになるために。 もう少し本書を読んでいくと、対人関係で一言不満をこぼしたいときには、その相手に「どうしましょう?」と訊くといいらしいです。(本書p123-131) そうすると、「二人で問題を共有しながら、建設的な解決に向かって」いけるそうです。(p128) 問題を相手に見るのではなく、相手とともに、問題を見る。 相手が問題だと思っている自分が問題だ、と言えるかもしれません。 ・説得するよりも共感する・相手の話をひと通り、全部聞いたあと、「だからこそ!」と言うんです。(p130より) 僕が一番苦手とするところです。 共感なくして、説得なし。 わが子が中学生になって言うことを聞かなくなってきたからこそ、頭ごなしの言い方は絶対に聞かなくなってきています。 共感、苦手だけど、やってみます。無理くり飛ばしてきましたが、やっぱりまだ第2章の途中です。(笑)次回は、「相手の『悲しかったフォルダー』がパカッと開いたとき」「女は共感してほしい生き物、男は認めてほしい生き物」の話です。なんだか「サザエさん」の次回予告みたいになってきました。この本の読書メモが長寿番組になってきて、年内に終わるかどうか、心配です。ま、いいや。それでは、また、明日!(関連する過去記事)▼平田オリザ『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』 (2022/12/04の日記)
2022.12.27
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わが家の子どもたちは昨晩少し早いクリスマスプレゼントをもらって、大はしゃぎでした。(大人の都合でサンタは早く来ます。)はしゃぐって、大切。大人になっても、はしゃぎたいものです。そんなあなたに、この本を。『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』(本田 晃一、SBクリエイティブ、2017、1540円)↑リンク先から、試し読みできますよー。印象に残った個所がかなりある本です。そこで、今日はこの本の第1章だけを紹介します。第1章は、「マインドセット」について、書かれています。マインドセットがすべてを決めます!心地よいマインドセットが、心地よさを招きます。どうせなら、楽しくてハッピーなマインドセットで、過ごしましょう♪『はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法』その1 ~第1章より~(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「人は長所で尊敬され、短所で愛される」・「カッコ悪いところを見せると、読者さんがむしろ喜んでくれることがわかりました。 そうか、人は長所で尊敬されて、短所で愛されるんだって気づいたんです。 欠点は欠点ではなくて、自分に欠かせない点だったんです」(p58、ひすいこたろうさんの言葉) 僕は短所を隠す傾向が強いです。 このブログでも、いいことばっかり書いてるような気がします。 でも、実際には、短所だらけなんですよね。 うまくいかないことが多くて、へこんでばかりなので、せめて人前に立つ自分を、ちょっとでもよく見せようとしてしまいます。 でも、ほんとうに愛されている人たちって、たしかに短所で愛されている人たちです。 たとえば名作マンガの主人公に短所がなかったら、ストーリーに感情移入できませんよね。 テレビや映画でイキイキと輝いている人のことを考えても、バリバリ短所がある人ばかりです。 僕も、短所をそんなに気にしなくてもいい、と思えるようになりたいです。。。 ・「別に僕がうまくても下手でも関係ないよね」(p70、心屋仁之助さんの言葉) 心屋仁之助さんは歌手でもないのに武道館でライブをするという夢をかなえた方です。 実は僕も歌手でもないのにライブで歌いたいと思っているので、同類です。 この方のマインドセットは、すごいです。 セルフイメージがポジティブすぎます。 もはや、うまいとかへたとかがどうでもいいレベルにまで、マインドセットを高めています。 うまいとかへたとかにこだわっているうちは、まだまだなんですね・・・。 心屋仁之助さんの考え方に、かなり勇気をもらえました!・自分は何をしてもほめられる存在なんだ、という美しい勘違い(p72)こういう勘違いができるようになりたいです! 子どものころに愛されて育つと、こういう勘違いをしやすいのかもしれません。 でも、大人になってからでも、まだ間に合います! 自分で自分をほめるのです! 自分が自分の親になり、自分を育てればいいのです! よくやった、自分! すごいな、ブログ書いてるなんて!(笑)・やる気のなさの後ろには「やる気になり始めている」気持ち、 落ち込んでいる気持ちの後ろには「上向きに行きたい」気持ちが隠れています。・フィルターを通す前はみな美しいもののかたまりなんです。(p80)他人の姿にいやな姿を見てしまったとき、 フィルターを通す前の美しい姿を想像する。 これも、すごい考え方です。 いやだと思う心は、自分の中の見たくない部分を見てしまったことの裏返し。 裏の裏には、ポジティブな気持ちが隠れているのです。 見えないけれど、裏にある気持ちに気づくことができれば、裏を見るか、表を見るかを、自分で選択できるようになります。 気持ちには、裏があるし、裏があるから、表がある。 裏があることに気づくことで、自分にも他人にも、「OK」が出せそうです。今日はこの本の第1章から、印象的な言葉を取り上げてみました。自分にとってはかなり印象的な内容が多くて、「これはずっと覚えておきたい」と思いました。あなたにもお役に立つところがあれば、幸いです。また続きを書きますね。(関連する過去記事)▼中谷彰宏『チャンスは「あたりまえ」の中にある。』3~「欠点で人間同士仲よくなっていける。」 (2012/03/02の日記) ▼「だからええねん。ありのままで」 ~尾崎里美『ちっちゃいおっちゃん』 (2022/07/19の日記)
2022.12.24
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がんばってますか?がんばっているあなたに水を差すようですが、無理してがんばっていると、ある日突然、壊れてしまうかもしれません。「がんばりすぎかも」と思う人は、「がんばらなくていい」という本をたまに読んで、バランスを取りませんか?というわけで、タイトルにひかれて買ったのが、この本です。↓『がんばらなくても死なない』(竹内 絢香、KADOKAWA、2020、1210円)コミックエッセイです。作者の実体験が、マンガになっています。つらつらと流し読みのような感じで読んでいたのですが・・・最後のほうの、以下の部分が、僕に刺さりました。マンガ家である作者が、他のマンガ家の作品がバズっていることをうらやましく思う場面です。・私はこのバズっている作品と同じものが描きたいのか? 答えは「ノー」だった。 私は「自分自身の作品をよりよくしていきたい」のだ。・どんなに他人をうらやましく思っても 私が突然その人になることはできない。 私は私の装備で戦っていくしかないのだ。(p94より)僕はマンガ家ではありませんが、趣味で音楽を作ったり、ゲームを作ったりしています。ちょうど今、「星の王子さま」という自作曲の詞の見直しを何度も何度もやり直しています。そんな中で、他の人がうらやましくなることも、あります。でも、「そうだよな」とこれを読んで思いました。自分は、自分の作品をよりよくしていきたいだけなのだから、人と比べることなんて、ないんだ、と。創作はつまるところ、自分しか頼れない。人と比べるものではなく、あくまでも、自分。自分が、自分の今のせいいっぱいを出し切れるかどうか。創作以外にも、通じるのかもしれません。もうすぐ2022年が終わります。終わるまでに、出し切りたい、と思います。おっと。それも、「がんばらずに」ね。(関連するサイト)・自作曲「星の王子さま」の歌詞は、12/3時点の詞をサイトに反映させていますが、そこから、またさらに何度も変わっていっています。 「これでとりあえず確定」と思ってからも、まだ変わっていくので、 まだまだ確定ではない状態です。 創作する者の醍醐味である、この過程を楽しみたいです。 ▼「星の王子さま」(サン=テグジュペリ『星の王子さま』のイメージを借りて) http://www.ne.jp/asahi/nikatoma/music/soundVQ/hosiouji3.html
2022.12.21
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だいぶ期間が空いてしまいました。檄忙しかったのですが、連日のイベントラッシュが少しずつ落ち着いてきました。ちょっと小休止。やっと、読書メモの続きが書けます。『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)「問題」にぶち当たったときに、その問題をさらっと解決するためのリフレーミング思考がいっぱい書いてある本です。今回が、第5回。今日で、最終回です。↓これまでの記事は、こちら!▼頭の中でのネガティブ・ループをどう脱するか?(齋藤一人『人は考え方が9割!』その1)▼「子どもたちはそのままでいいんです。」~齋藤一人『人は考え方が9割!』その2 ▼「嫌なことは嫌と言っていい」 ~齋藤一人『人は考え方が9割!』その3▼そこに愛があるか? ~齋藤一人『人は考え方が9割!』その4齋藤一人『人は考え方が9割!』その5(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「このままじゃダメだ」と思うほど、波動の法則でそれが現実になるんです。 だから、そのままでいいって認めてあげるといいですよ。・わざとやらないと思うから腹が立つのであって、できないことをさせる必要はないんだよね。(p179)この土日に、県の教育研究集会がありました。 その中での「インクルーシブ教育分科会」での話を、思い出しました。 僕たちは、「できないこと」にこだわりすぎているのかもしれません。 そういうのを、能力主義と言います。 能力主義は、できることがあると、自信を持てます。 しかし、できないことがあると、自信がなくなります。 これは、同じことの、裏表です。 学校教育だとなかなか「できないことをさせる必要はない」と割り切れないかもしれませんが、でも、本当は、できないことをさせる必要は、ないかもしれないのです。 「そのままでいい」は、実は最強の言葉です。 大切なことは、人の勇気をくじくことではなく、エンパワーメントすることなのではないでしょうか。 もしも自分が、その立場なら、どう思うか。 「あなたはできないんだから、もっとがんばれや」と言われたら、どうなのか。 そんなことを、思いました。 ちなみに、一人さんの例は、夫婦での事例です。 僕は、その事例で言うところの「できない旦那」にあたるので、一人さんみたいな考え方をしてもらえると、気持ちが楽になるな、と思いました。今回引用したところは179ページからだけですが、ここが今の自分に一番印象に残ったところです。あかんところを、お互いに、にこにこ笑いあって、許し合って、補い合えたらいいね、と思う今日この頃です。そして、あかんたれな僕のことも、どうぞ、許してください。
2022.11.16
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スッキリ眠れないのが続いています。ま、眠れているから、いっか。というわけで、頭の中をスッキリさせるべく、一人さんの本を読み返す、第2回です。↓前回の記事は、こちら。▼頭の中でのネガティブ・ループをどう脱するか?(齋藤一人『人は考え方が9割!』その1) 齋藤一人『人は考え方が9割!』その2(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・子どもたちはそのままでいいんです。 どんな言葉がけをしたら態度が改まりますかって、そんなの何言っても変わるわけがないよ。 病院で騒がれるのが嫌だったら、すいている時間に連れていくとか、工夫してあげたらいいんだよね。 問題だと感じるのは、子どものせいじゃなく、お母さんの考え方の問題なんです。 この子たちみたいに元気な子って、それだけで最高に幸せなんです。(p49)・落ち着きのなさは一代で事業を興す人の特徴だから、いいことだと思っていた方がいいですよ。(p50)子育てに関する悩み相談に関する回答です。 非常に、示唆に富んだ回答だと思います。(^^) 「この子はいい子」「この子は悪い子」みたいな価値判断って、危険です。 子どもも、自分も、追い詰めてしまいます。 僕は職業柄、ADHDのお子さん(多動性や衝動性、不注意のあるお子さん)を指導させてもらっていますが、根本には、「おもろいやっちゃなー」みたいに、今の子どもをにこにこ受けとめているみたいなところがあります。 子どもを変える方法っていうのは、もしかしたらあるかもしれませんが、子どもの短所は見方を変えれば長所になるのであって、でこぼこを直して平均的な人間を作ることが子育てや教育ではないと思っています。 僕は、短所を長所として生かす、その子の特性を生かすという考え方をすることが多いです。 「なおす」は、なんだか教育者の視点としては、ちがうような気がしています。 教育を表す英語EducationのEducateは、ラテン語の「引き出す」が語源です。 子どもが持っているものを、ひきだす。 大人の都合で矯正することとは、異質なものだと思っています。 何をするにしても、まずは子どもを受けとめるところからですね!・だから、心配するのはやめな。 なんとかなるって信じ続けてごらん。(p54)心配は、エネルギーを奪いますよね・・・。 ちなみに、心配を表す英語anxietyは、「締めつける」が語源らしいですよ。 心を自分から締め付けずに、一人さん的な考え方で、心を解放したいものです。 一人さんのシンプルな言葉にふれて、安心する自分がいます。ここまでで、レッスン1の「一生続く『幸せの土台』をつくろう」を読み返し終わりました。本書のレッスンは全部で5つあります。あなたも、悩みを解き放って、安心するために、この本を読んでみられると、いいかもしれません。『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)次回以降も、また続きを書きますね。それでは、また、次回!
2022.10.27
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「世界最高のプレゼン術」という本を読み返していました。今回の記事も、昨日の続きです。さらに具体的に、「世界最高のプレゼン術」の実像に迫ろうと思います。『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』[ ジェレミー・ドノバン ]今回は、本書の中盤の備忘録です。(前回の記事は、こちら→ ▼『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』)本書には、かなり魅力的なTEDトークの数々が、紹介されています。その中でも僕は、ブレネー・ブラウンの主張に大変興味を持ちました。・心のもろさは苦しみの源だという考え方から、パワーの源だという考え方へ。・心のもろさをありのままに受け入れましょう。(p107より)・「なんてすばらしいんでしょう。 だって自分がこんなに傷つきやすいと感じるのは、生きている証だもの」(p108より)※両ページとも、ブレネー・ブラウン「傷つく心の力」による。僕が追い求めてやまない、「だめな自分が肯定される」考え方のように思いました。自分の弱さが、強みになるという逆転の発想。人生につまずきがちな僕に、救いをくれそうな予感に満ちていました。この講演を検索してみたところ、すぐに見つかりました。↓これです。▼ブレネー・ブラウン: 傷つく心の力 | TED Talk実際にトークを視聴してみました。TEDトークはどれもすごさに満ちていますが、このトークもすごすぎて言葉を失いました。流ちょうな和やかなトークで始まりますが、核心部分では声のトーンをおさえてゆっくり話をされるので、英語ですが、ずっしりと胸に響いてきます。もちろん僕は英語を聞いて意味はとれませんので、右サイドに日本語を表示させています。「Read Transcript」というボタンを押すと、日本語で講演内容がすべて右サイドに表示されます。この機能を使えば、日本語訳の本を読むかのように、英語のトークが理解できます。やっぱりすごいや、TEDは。
2022.10.20
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小林正観さんの本は、たまに読みたくなります。肩ひじ張らずに、ラクに読めます。この本も、よかったです。『人生は4つの「おつきあい」』 (サンマーク文庫) [ 小林正観 ]覚えておきたいことが、2つありました。・「運は動より生ず」・運をよくするためには、よく動くことです。(p141より)先々週の日曜日は、よく動き回りました。後でスマホの歩数記録を見てみたら、合計で2万歩も歩いていました。おかげで、翌日からは筋肉痛でした。動くことで分かることは、多いですね。おかげで、美味しいパン屋さんを新しく発見したり、絶景ポイントを発見したりしました。たまには、行ったことのないところに行って、刺激を受けると、いいですね。・私たちは喜ばれるために、この世に生まれてきた。・すべての人は敵でもなくライバルでもなく、みな友人であり、仲間である。 そのように味方を増やしていくことこそが人生なのだと、心を切り替えてみる。 そして、出会った人をみな味方につけていく。(p151より)まさに、「無敵の生き方」です。無敵とは、すごく強いことではなく、敵がいないこと。敵は、自分の心が作っているのであり、メガネを変えてみれば、みな、味方なのかもしれません。味方がどんどん増えていく人生。すてきですね。おかげさまで、たくさんの味方に出会いました。残りの人生で、味方に恩返しする生き方が、できるかな。
2022.08.30
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とっても分厚いビジネス小説、『ザ・ゴール』を読み終わりました。(画像は、公式サイトより)流れ作業の中で、各自のパフォーマンスは制約を受けるということが非常に具体的に描かれていました。メインとなる舞台は、工場なのですが、そこで起きている問題と同じことが、子どもたちを連れて出かけるハイキングにおいても起こります。実に見事なストーリー構成でした。ボトルネックにどう立ち向かうか。人が組織だって行う全てのことに通底する原理が、ここにありました。あまりにも陥りやすい間違いから、視点を上向かせ、全体を客観的に俯瞰的に見させてくれる本。小説形式で面白く、しかも、役に立つ本でした!部分最適に長けている日本人がこれを読むと全体最適のしかたも覚えてしまって太刀打ちできなくなることを懸念した著者が、長い間日本語訳を禁じていたそうですが、今回こうやって日本語訳を読むことができて、よかったです。『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』[ エリヤフ・ゴールドラット ]↑電子書籍版↓紙の本は、コチラ。試し読みもできます。『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』 [ エリヤフ・M.ゴールドラット ]僕が買った本のオビには、ジャパネットたかたの高田明社長と、ノーベル賞を受賞した山中伸弥さんの推薦の言葉が載っていました。ううむ、すごい。。。・「面白いことを教えてあげよう。 作業員が手を休めることなく常に作業している工場は、 非常に非効率なんだ」(『ザ・ゴール』p132より)上に引用した箇所のような感じで、セリフのやりとりを中心に、困っている主人公が、メンターとなる教授に導いてもらうストーリーです。公式サイトに行くと、なんと今ちょうど新しい映画版ができたところみたいです。▼ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か|公式サイト|ダイヤモンド社本書の後書きには映画化されたこともふれられていたのですが、なんと、それとは別に、今回、アニメ映画化!オンライン試写会は8月の終わりから9月にかけて、順次、開催されるようです。2022年8月31日(水)18:30~20:10 (18:15~接続開始)2022年9月15日(木)18:30~20:10 (18:15~接続開始)2022年9月28日(水)18:30~20:10 (18:15~接続開始)詳しくは、『ザ・ゴール』アニメ映画試写会サイトにて!こういったアニメを活用した研修自体は、すでに始まっているみたいです。↑本書の内容の一部が本当に分かりやすく紹介されています! ぜひ観てみてください。
2022.08.15
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古本屋で、とてもユニークなタイトルが、目に飛び込んできて、思わず買ってしまったのが、1ヶ月前。『立ち読みしなさい!』(苫米地英人、ありがとう出版、2013、1400円)「立ち読みしなさい!」というタイトルなのに、買ってしまいました。しばらくはこれから読む本の本棚に並べていましたが、1ヶ月経って、ようやく手に取りました。読み始めると、一気に読んでしまいました。主張はとてもシンプル。しかし、説得力がありました。ときおり挿入されるマンガでのエピソードも、分かりやすい事例として、効果を上げていました。本書で一番印象に残ったのが、次の主張です。「抽象度を高くしましょう」この解説が、文章の中だけでなく、マンガの中でも、されています。マンガで見て、一気に分かりました。「障害を俯瞰する」ということです。アリの目で見ていては、障害の全体像も、周りの様子も、はっきりとは分からないのです。昔のドラクエの2Dマップのように、空から見下ろす観点をとれば、「ああ行って、こう行ったら、いいじゃないか」と、一目瞭然なのです。昔から僕は3Dが苦手でした。3Dだと、何をどう行っていいのか、分からなくなるのです。2Dで見下ろすことができると、全体像が見えるので、安心します。この、「地図を見る」というのが、まさに、「抽象度を高くする」ことなのです。僕は具体的で分かりやすいことが大好きなのですが、その一方で、抽象度を高くすることも、必要なのだな、と思いました。抽象度の高い世界に、冒険に行きたいと思います。・遙か上空から見れば 抜け道を見つけるのは 容易です。・人生はある意味 巨大迷路のようなもの 地上にいては 迷う事も多々ある しかし視点を高く持てば ゴールまで迷わずに行くことができます。(『立ち読みしなさい!』p215 より)
2022.08.14
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四角大輔さんの本を偶然読んで以来、主張にとっても共感して、他の本も読み始めています。今日は、『やらなくてもいい、できなくてもいい。』という本の中で、僕が一番覚えておきたいと思った言葉を、メモしておきます。『やらなくてもいい、できなくてもいい。 人生の景色が変わる44の逆転ルール』(四角大輔、サンマーク出版、2010、絶版)その言葉が、こちら。 ↓「自分自身で判断しない人が、王道に行きがち」(p216)最後の最後の章で、書かれている言葉です。ここに至るまでに、自分らしさを大事にすることが、具体的な体験の例を交えながら、何度も書かれています。だからこそ、「王道を行く」ことが、もしかすると、何も考えないことになっていないか、という警告として、ストンと胸に落ちてきました。王道を行くこと自体は、いいと思うのですが、何も考えずに、「みんなが行くから行く」、「みんながやるからやる」、みたいな思考停止は、絶対に避けたい、と思いました!過去に書いた、四角さんの本の読書メモは、こちら。 ▼四角大輔『自由であり続けるために』その1~「なくても別にいい」 ▼四角大輔『自由であり続けるために』その2~「まず歩く」 ▼四角大輔『自由であり続けるために』その3~「すべてを捨てたつもりでも残るモノがある」
2022.07.10
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「なぜ、きみは忙しいのか?」という帯が、目に入りました。ぼくは、思わず、買ってしまいました。『人生のプロジェクト 』(Sanctuary books)(山崎拓巳、サンクチュアリ出版、2007、税別1400円)というわけで、今日は山崎拓巳さんの『人生のプロジェクト』という本の読書メモです。壮大な題名ですが、基本的には仕事におけるプロジェクトの段どりを解説した本です。オールカラー、写真豊富、しっかりした紙質の豪華本。こういった本を作る、というのも一つのプロジェクトですね。僕も来年度は本を作ろうかと思っています。非常に共感できることがいっぱい書いてありました。覚えておきたいことも、いっぱい書いてありました。新年度、新しいプロジェクトに臨む、すべての皆さんに、どうでしょうか? 山崎拓巳『人生のプロジェクト』 (顔文字以降の緑文字が、僕のコメントです。) ・素敵な目標を立てると、仕事はゲームになる (p53より) まずは、目標を立てるところからですね。目標がないと、何をめざしているのか、わかりません。そうすると、これでいいんだか悪いんだか、判断ができない。僕は、「なんでもゲーム化すれば楽しくなるんだ」と思っています。そのためには、まずは目標です。ゴールを決める。ゴールなくして、スタートなし。ぐるぐる同じところを回りたくなければ、ゴールを決めよう! ・A・B・Cという3段階の目標を決めておいた方がいい。 もしもかなったら、小躍りするほど嬉しいのがA目標。 …クリアできたら最高。 ちょっとがんばれば達成できるかもしれないのがB目標。 …ここをめざす。 絶対いける自信があるのがC目標。 …なにがあってもクリアしたい。(p75より) 目標を3段階設定するというのは、ほかの本でも読んだことがある気がしますが、ヤマザキタクミさんの本の表現は、わかりやすいです。 これを読んで、「ああ、これが足りなかったな」と、今年度のプロジェクトについて反省しました。 子どもたちへの指導についても、言えそうです。 目標が1つだけだと、 「できたか・できなかったか」だけになってしまいます。 そんな単純なものじゃないですよね。 プロセスでは、いろいろ起こるんです。 いろいろ起こることを踏まえて、ゴールを修正する余地も、最初から残しておく。 ゴールは、決まっているけど、選べるということ。 余談ですが、子どもたちへのサッカーの指導でも、 サッカーゴールを増やすと、面白いですよ。 ゴールは1つでないといけないと、思い込んでいるかもしれません。 ゴールを描く段階から、頭を柔らかくしましょう! ・まずはひとりで「パーフェクトに成功している絵」を思い描き、そのときの自分の感情を先取りしてみよう。 ・頭の中で何度もリハーサルすればいい。 プロジェクトが成功し、満足げに笑っている自分の姿からビデオを巻き戻し、繰り返し見ている感覚だ。(p95より) ほかの成功哲学の本でも、よく言われていることです。 僕は寝るときに、成功を思い描く「成功リハーサル」をするようにしています。 成功を先取りするのは、気持ちいいですね。 成功の感情は、成功する前から、感じられるのです。 ドラえもんのひみつ道具でも、こういう道具があった気がします。 先取りして、いいのです。 ・小さい作業に分解しておく。・目安は「5日以内」に終わらせられる程度。 (p118より) 締め切りを決めることは必要ですが、締め切りまで長すぎると、 かえって取り組まないことにもなってしまいます。 小さい締め切りが、5日以内にくると、いいですね。 なるほどです! ・CHECK 所要時間の調整・いままでに経験のない作業…予想される時間に20%加える 複数のメンバーで取り組む作業…意思疎通をはかる時間として10%加える (p123より) 僕は、昔から、仕事時間の見積もりが甘いです。 今は少しマシになったかもしれませんが。。。 たいてい、うまくいくことだけを考えています。 そして、「決めた時間になったけど、まだ終わりません」というのを、繰り返しています。 見通しの甘さは、プロジェクト全体の進行に響きますね…。 上に書いてあったことは、自分への戒めとして、覚えておきたいと思います。 新年度になって新しい仕事を任されることもあるでしょう。 前にやったことがある仕事なら、だいたいの時間の見積もりは、予測がつきます。 問題は、やったことのない仕事の、時間の見積もりです。 やったことのない作業は、2割増し。 複数人数で協力する必要があるなら、さらに1割増えて、合計3割増し。 3時間かかると思っているなら、実際には4時間かかる。 そういう見通しが持てるようになると、いいですね。 僕の場合、3時間かかると思っていたのに倍ぐらいかかっていたことが多いので、 そもそも根本的な見積もりが間違っていたのかもしれませんが・・・。 ・頻度×深度=コミュニケーション。 (p152より)・仲間たちと何度も話そう。 特別な用事なんてなくてもいい。・「そんなつもりじゃなかった」という、あなたの”つもり”は関係ない。 「なにを伝えたか」ではなく「なにが伝わったか」なのだ。 一度用件を伝えたからといって、安心しないでほしい。 (p153より) コミュニケーションは、僕の最も苦手とするところです。 だからこそ、「頻度×深度」は、覚えておきたいところです。 要件を伝えただけで、「伝えた」「伝わった」と思い込んでしまうことなんて、ざらにありますぅ。 最後に、本書の写真ページに添えられた、キーフレーズの中から、僕のお気に入りのフレーズを2つ紹介して、終わります。その1!・怖がらなくてもいい。 死ぬこと以外は かすりキズだ。 (p143より)その2!・Fake it until you make it ! (できるまで、できるふりをしていなさい。) (p211より)プロジェクトとは本来、楽しいもの。恐れずに、前を向いて、楽しんで臨みたいものです。レッツ、チャレンジ!!P.S. 本書には、DVD版もあります。定価は5000円ですが、今なら中古で安く手に入るようです。【中古】DVD▼山崎拓巳 人生のプロジェクト 実践セミナー▽レンタル落ち(リンク先現在価格1299円) ▼米光一成『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』4~ゴールが見えてくるから対話する (2010/02/11の日記) ▼米光一成『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』2~対立は必要である。 (2010/02/06の日記)▼『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』7~勇者は提案せず!提案を受けろ! (2010/02/15の日記) ▼福島正伸『キミが働く理由(わけ)』4~「何のために働くのか?」毎日語ろう (2010/01/25の日記)
2022.03.27
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昨日の神戸新聞に掲載されていた広告。そのキャッチコピーがとても気に入ったので、紹介します。「自分のハードルは、 自分で選べた方がいい。」英語のNHKテキストの広告でした。▼NHKテキスト(NHK出版)公式サイトネットではこのフレーズは出てこないので、昨日の新聞広告限定のキャッチコピーだったのかもしれません。NHKテキストの『基礎英語』とか、中高生時代に、めっちゃお世話になりました。何十年も続いているのですね。サイト上で簡易テストをやっているので、久しぶりに英語の問題を解いてみました。問題は全8問でした。結果は、45点!ブランクがあることを考えると、妥当なところでしょうか。「解答・解説」を見ると、直感的にはそうだと思ったけれど、頭で考えて別のを選び直した問題が、ことごとく、間違えていました。直感の方が当たっていました。もう少し直感を信じたいと思います・・・。今は英語を学ぶにしても、いろんな学び方がありますね。僕の学生時代よりも、10倍くらいに増えているんじゃないでしょうか。今は本当にいろいろな学び方が選べる時代です。学校での学習も、変わらなければなりません。「みんながするから、する」というのは、そろそろやめていかなければなりません。自分のハードルを、自分で選ぶ。自分で選んだ目標だから、がんばれる。特別支援教育では、かなり以前から「個別の目標」「個別の課題」が重視されてきましたが、すべての子どもたち、すべての人たちに、それを重視する時代が来たと思っています。僕も、自分のハードルは、自分で選んで、乗り越えていきます。自分のことは、自分で決めよう。
2022.03.19
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『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか? 〜真の幸せを生きるためのマイルール28〜』(絶版。リンク先は電子書籍)(ひすいこたろう+滝本洋平、A-Works、2016、1300円※現在は電子書籍のみ)たくさんの本を出版されている ひすいこたろう さん。軽妙な書きぶりがとても面白くて、彼の本をよく読んでいます。彼の本は基本的に自己啓発本なんですが、著名人のエピソードを「生き方」にうまく絡めて紹介されていて、刺激を受けます。今回紹介するこちらの本は、著名人の「オレルール」から、「あなたはどうですか?」と問いかけてくる内容。自分のことをもう一度見つめなおす効果が得られます。僕が特に印象に残ったのは、自分が嫌いな人をどう捉えるかについてです。秋元康さんは次のように言われていたことが、書かれていました。・「僕は定期的に嫌いな人に会うようにしているのです。 なぜなら嫌いな人というのは、自分に似ているか正反対か、どっちかなんです」・秋元さんは、嫌いな人を鏡にして、自分の心を観察しているんです。・嫌いなものから貪欲に学ぼうとしているんです。・さすが、「人生ムダなし!」を信条とする秋元さんらしい考えです。(同書p98より)本書の後半に、これに通じる「ミッション」が出てきました。・嫌な人は、過去の自分だと思って優しくしよう。 すごい人は、未来の自分だと思ってたくさん学ぼう。(同書p243より)本書は、章の最後に「ミッション」がついています。ノートのようになっていて、自分の考えを書くようになっています。僕は、何も書けなかった=何も思い浮かばなかったミッションが半分くらいありました。まだまだ、自分を見つめることが足りないようです。(^^;)最後の方には、究極的に大事なことを問い直すような内容も出てきました。最も大事なことは、皆さん、何だと思いますか?本書では次のようなことが書かれていました。・子どもの頃、学校のテストでは、いつも正解を探すことが求められました。 でも、大人になったら違うんです。・答えはいつも愛なんです。(同書p292より)学校でのテストや評価に慣れすぎて、僕も勘違いをしたまま大人になった気がします。大人になっていろんなことが分かってきて、先ほどの教えが、「そうだよな」とすんなりと分かるようになってきました。まだまだ正解を求めてしまうところはありますが、正解よりも大事なものを見ていかないと、と思います。最後の最後は、次のような言葉で、本書から背中を押されました。・やりたいことをやる。 そのために、「やりたい」ではなく「やる」と決めてしまう。 そうやって覚悟を決めれば、転がるようにすべては動き始めるのです。(同書p304より)自分が大切にしていることをやっていこう、と改めて思いました! ▼『常識を疑うことから始めよう』 (2019/09/25の日記) ▼日常生活に効果音をつけて、子どもらしさを取り戻そう!~『ザ・バースデー 365の物語(7月〜12月)』 (2021/10/25の日記) ▼『あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。』 (2019/02/04の日記) ▼『明日が見えないとき キミに力をくれる言葉』 (2019/03/29の日記)
2022.01.09
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石や風など、ありとあらゆるものから、いのちを感じていた賢治。職場への行き帰りに聴いている「アドラー心理学」にも、彼に通じるものを感じます。アドラーは「共同体感覚」の共同体の範囲を、人間だけにとどまらず、生物や無生物にまで、大きく広げて考えていたそうです。大きな宇宙の中に生かされている「わたし」。今日も、賢治の声を聴いてみましょう。鳥山敏子『賢治の学校』の読書メモ、続きです。今日は、第2章の「生徒とつながっていた賢治」からです。『賢治の学校 宇宙のこころを感じて生きる』(鳥山 敏子、サンマーク出版、1996、絶版)鳥山敏子『賢治の学校』その2(p96から最後まで)・賢治がいかに「比べる」ことの怖さを意識していたか・「いっさいのものと比べない」ということは、賢治を深く理解するうえで重要なキーワードだ。 (p113より)・子どもたちのもっている天のこころが、比較されることをどんなに深いところからいやがっているかを賢治はしっかり感じている。 (p114より) 比較することは学校教育の随所に見られますが、この弊害を強く感じていたのが賢治でした。 鳥山敏子さんは、比べない教育を実践すると、子どもたちが非常に生き生きと、本来持っていた「天のこころ」を存分に輝かせ始めることを語っています。 賢治の童話を読む際には、「いっさいのものと比べない」という思想を気に留めて読むだけで、理解がぐっと深まるのではないでしょうか。 学校教育に携わる者として、深く胸にとどめておきたいことでもあります。・「なぜならおれは すこしぐらいの仕事ができて そいつに腰をかけてるような そんな多数をいちばんいやにおもうのだ」(p122 賢治が生徒たちに贈った詩より)賢治に叱られたような気がした、詩の一節です。 賢治は物語を残し、詩を残すことにより、直接教えた生徒たちだけでなく、そのあとに続く多くの人たちにとっても、「先生」になりました。 僕にとっても、間違いなく、宮澤賢治は、「先生」です。・「私の話すことは、頭で聞くんじゃない。 からだ全体で聞きなさい」・「教科書なんかは家へ行って読めばよい」・「教科書は、ほとんど関東、関西の例ばっかり、データが向こうのものだ。ここ花巻の自覚した農民になるには、ここのことを知れ。それには私の話を聞いたらいい。教科書は参考にならん」(p135 教え子が語る、賢治先生の言葉より)賢治の言葉のひとつひとつが、今の学校教育の限界を的確に表しているように思えてなりません。 たしかに、教科書は、日本の人口が多いところに寄った記述が多いかもしれません。 教科書を神格化するのではなく、教科書をどう使うかを考える頭をもつことが大切です。 学びを教科書に依存するのではなく、自らのからだで学ぶことを、もっとしていったほうがいいのでは、という気にもなりました。・いまの教育の欠点のひとつは、正しいことと正しくないことを仕分けし、正しくないとされる部分をねじ伏せてしまうところにある。正邪、善悪、美醜、偉い偉くないの判断が何を基準になされているのか。いまの社会にとって都合よく決められたそれらを、からだのふるいにかけ、見直すことも「賢治の学校」の仕事なのである。(p246)宮澤賢治の童話には、誰が偉くて誰が偉くないかなどということは、ほんとうにわからないものだ、ということなどが、幾度となく、描かれています。 「虔十公園林」(けんじゅうこうえんりん)は、特にそのことを強く感じた話です。 あまり有名でない話かもしれませんが、多くの子どもたちに、そして、多くの大人たちに読んでいただきたい話です。 『虔十公園林/ざしきぼっこのはなし』 (宮沢賢治のおはなし) [ 宮沢賢治 ]本書の著者、鳥山敏子先生は、2013年に亡くなられています。亡くなられたその日まで、子どもたちに実際に授業をされていたそうです。鳥山敏子先生が創設された東京賢治シュタイナー学校は、こちら。▼東京賢治シュタイナー学校 https://www.tokyokenji-steiner.jp/
2021.12.03
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図書館で借りて、鳥山敏子『賢治の学校』を読みました。『賢治の学校 宇宙のこころを感じて生きる』(鳥山 敏子、サンマーク出版、1996、絶版)宮澤賢治の思想が、非常によく分かる1冊です。宮澤賢治の言葉には、ずっと前から、記憶に残っている言葉がたくさんありました。そのなかでも、特に共感した言葉が、あります。「世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はあり得ない」これを知った当初は、長い間ずっとこの言葉が頭の中に響いていました。今でも、その通りだと思います。この言葉の背景に広がる「宇宙のこころ」が、この本では解説されています。鳥山敏子さんだから書ける、実践に裏打ちされた、宮澤賢治論です。宮澤賢治は短い間でしたが、学校の先生をしていました。そのときの教え子たちに、鳥山敏子さんは取材をされています。非常に興味深く拝読しました。今回は第1章の終わりまでの読書メモを書きます。鳥山敏子『賢治の学校』(冒頭からp95まで) ・教え子たちが思い起こすシーンのほとんどは、雲を眺めたり山や林を見たりして本当にたわいもなく喜んでいる賢治の姿だ。 (p18より)・まっ青な空に、白い雲がただ流れていくのを見て、先生は、こころから喜ばれるのです。雲に声をかけられるのです。「おおい」と。……「いいなあ、根子君」。……損得勘定のまったくない先生なんです。(p64-65より) 僕も自然は大好きで、コンクリートジャングルのような都会ではなく、自然と共に生き、暮らしたいと思っています。今は都市化がどんどん進んだ時代なので、そういうふうに思っている人は多いでしょうね。 映画監督の宮崎駿さんも同じように思っている人のひとりでしょう。 「風の谷のナウシカ」などを見ると、人は自然を離れては生きられない、というメッセージを強く感じます。 宮澤賢治の場合は、文学作品の中でそれを表現しただけではなく、自らその生き方をまっとうしようとしたところに、凄みを感じます。 賢治のからだは、自然と一体化するところにあったのです。・自分の目がとまる外界、こころひかれる外界はただの外界ではなく、自らの内界の表現でもあるのだ。賢治の外界描写は、すべて賢治の内界の表現そのものである。(p30より)・いつも何かを意図し、こういうふうに教育してやろうというのが授業とされているが、そういうものは決して生徒には伝わらない。伝わるのは、無意識のうちにからだから溢れ出てくるものだけだ。(p34より)教育では教師の「意図」が大事だとよく言われます。 ただ、本書で語られるような賢治の教育は、そういった意図的教育を超えたところにあります。 あこがれざるを得ません。本書の第1章の最後には、賢治が雑草に心を寄せ、休息時にお尻の下でつぶされる草花に思いを寄せいているところが描かれていました。僕は子どものときから学校で「雑草を引きましょう」という草引き集会があると、「雑草にも命があるのに、人間の勝手で引っこ抜かれるとは、かわいそう」と思っていました。しかし、農業として野菜などを得るためには、雑草は引かねばなりません。野菜は食べるが雑草を引くのはかわいそうだという僕は、とんだ甘ちゃんにはちがいありません。それに比べ、賢治は農民として生きていく道を選んだのです。農民として雑草を引かねばならない。引かねばならないが、心で詫びながら引いている。僕のように無責任にではなく、責任をもって自然とともに暮らしているのです。宮澤賢治の背中から学ぶべきことは、たくさんあるように思いました。
2021.12.02
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教育界の先人から学ぶところは非常に大きいです。もうずいぶん前ですが、上田薫先生の著書を読んだときの読書メモを書いておきます。『人が人に教えるとは 21世紀はあなたに変革を求める』 / 上田 薫 / 医学書院(古本)僕がいたく共感した部分だけを、特に抜粋して引用します。上田薫『人が人に教えるとは』 ・画一目標によって子どもを画一化することこそ最悪なのである。 個性を殺すことはその人間のいのちを奪うことにほかならない。(p139より)僕は、得意と不得意の差が大きい方です。 また、職業柄、得意と不得意の差が大きい子どもたちを応援しているところが、少なからず、あります。 自分の個性を認めてもらいたい、という思いが、人一倍強いですし、子どもたちの個性についても、同様です。 ですから、上田先生の言葉からは、自分の考え方の後押しをしてもらったような気がして、大変心強く感じました。 教育界で「個性尊重」が叫ばれて久しいですが、今こそ、本当にそれが必要な時代が来ていると思います。 AIができることをみんなができても、あまり意味がないのです。 その人らしさを発揮して生きていく時代です。 一人ひとりが、換えが効かない存在にならなければなりません。 というか、最初から、換えが効かない存在なのですが。 それを教育が規格的な工業製品にしてしまってはならないのです。 ・教師が成長するとは、現秩序に忠実な優等生への、教室のまんなかを占領して教師の都合に合わせる子どもたちへの愛着を、はっきり絶つことができるようになるということである。 つまずきがちな隅っこの子を大事にできる、いや愛することができるということである。・はずれの子どもたちに救いの手を伸ばすというのではなく、教師が彼らに身を寄せていくということなのである。仲間にならずにいられなくなるということなのである。 (p183-184より) 厳しいなかに、愛を感じる言葉です。 だれに向けて授業をするのか? 教師人生の最初の頃は、優等生に向けて授業をしていたような気がします。 しかし、最初の2つの勤務校で、しんどい子に合わせる、ということを教わりました。 「愛することができる」とか「仲間にならずにいられなくなる」というのは、その子どもにしたら、とてもうれしいことではないでしょうか。 教えてやるんだという傲慢な気持ちからは生まれない感情です。 教師は、教えなくてもいいのかもしれません。 ただ、愛すればいいのかも、しれません。 金言の多い本ですが、自分にとってもっとも響いたところだけ、引用させてもらいました。 皆さんにとっても、影響力のある言葉だったのでは、と思います。僕はよく知らなかったのですが、戦後の教育を牽引した先生のお一人だそうです。そういった先生方の言葉は、生き方がにじみ出ているような迫力がこもっていることが多いです。現代の流行りの教育書だけではなく、たまにはこういった先人の教育書も読んでおきたいものです。 ▼『学力‐子どもからはじまる教育』~教育の原点から教育の方向性を問い直す (2009/01/15の日記) ▼東井義雄先生 (2018/08/09の日記)
2021.11.23
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鴨頭さんの「私は自分の仕事が大好き」シリーズ第3巻、『私の働き方改革』を読みました。【中古】 『私は自分の仕事が大好き(3) 私の働き方改革』(鴨頭嘉人)「働き方改革」と言えば、仕事の合理化とか時短といったイメージですが、本書は「考え方」の本。なぜか「働き方」=「働く時間の捉え方」というイメージが世間には根付いていますが、まっさらな気持ちで改めて考えると、「働き方」=「どう働くのかという、考え方」とみなしたほうが、素直な捉え方だと言えます。本書には、仕事に本気で向き合う中から生まれてきた、名言・至言がいっぱいです。=======================『私の働き方改革』 ・仕事の価値は 自己評価がすべてです。 自分の仕事の価値は 他人が決めているんじゃない。 (p34)本書冒頭の中の言葉ですが、これが本当に重要だと思います。 子どもの勉強についてもまったく同じ。 評価されるためにやっているとしたら、やらされ仕事なわけです。 それは、本来の姿ではありません。 学校でも企業でも、「言われたからやっている」というのが蔓延していますが、それが一番いけません。 本書は、それに真っ向から立ち向かう書なのです。 僕の尊敬する生き方は、坂本龍馬の生き方です。 世の中の人がどう言おうと、自分の信じる道を行く。 ひとに、左右されない。<チンドン屋 宮田わかなさん の言葉>・私が売っているのは物ではなく、 空気感、縁起良さ、人を笑顔と元気にすること (p153) 本書にはたくさんの人のお仕事レポートが掲載されています。 世の中を明るくするチンドン屋のお仕事も、それを誇りに思うわかなさんも、本当に素敵です。 こういう考え方は、チンドン屋ならずとも、すべての職業に通ずるものだと思います。<高校教師 岩永光弘さん の勤務先の 奥田理事長の言葉>・先生の言うことを聞かない生徒を、「まず、喜ばせろ!」 (p251)・「生徒が一生懸命になのに、 何で先生たちが一生懸命になれないのだ!」 (p252)岩永さんの報告の中にある、奥田理事長の「非常識な改革」の中の言葉。 これを聞いて岩永さんは、大きな衝撃を受けたそうです。 改革の根底には「教育はサービス業だ」という言葉がありました。 徹底した改革の結果、荒れた教育困難校から、 「生徒の”やりたい”をとことん応援する学校」へと変貌を遂げたそうです。 僕は昔、現役の先生から「教育はサービス業じゃないんだ」という声を聞いたことがあります。 ただ、僕の考えは当初から「教育はサービス業」という考えに近かったです。 ただ、サービスとは言っても、子どもが望むものを与えるということではありません。 将来の投資に向けてのサービス業です。 サービスとは、個々のニーズにこたえ、ニーズに合ったものを提供することです。 「特別支援教育」は「スペシャルニーズ・エデュケーション」ですが、通常の教育だって、ニーズにこたえてやっていかないといけないと思っています。 とはいえ、世の中は「教育はサービス業じゃない」と考える人のほうが主流のようです。 このテーマで教育論議をすると、面白くなりそうです。 <高校教師 岩永光弘さん の言葉>・「本気」 理事長と出会って12年、私はこの「本気」という言葉を何回、何百回、何千回と聞かされたのでしょうか?・本気という言葉の持つ本当の意味は、絶対に、頭で考えてもわからない (p254)・毎日学校に行くときに、本気スイッチが入るのがわかるのです。 すると、何をやっても楽しい。・本気で働くって楽しいんです。 (p255)この理事長のすごさが伝わってきました。 学校の先生を変えるだけの熱量をもって、粘り強く「本気」という言葉を言い続けてこられたのですね。 くだんの理事長は2年後に校長になり、本も書かれています。 『ヤンチャ校長、学校を変える』 (奥田 修史、宝島社、2013) <農家 渡部佳菜子さん の言葉>・イメージが作り物ならば、 「私が作ったっていい」 「そうだ! 私が作ろう」 (p264)・よーし!本物のイメージガールになってやる!! 恥ずかしがったり、気後れしている場合じゃないんだ。 だって、未来の福島の農業を作っていくのは、この私なんだから。 (p265)原発事故による風評被害でマイナスイメージから手に取ってもらえなくなった福島の野菜。 そんな状況を「イメージは作り物なのだから、変えられる!」と前向きにとらえて頑張られた渡部さんの姿に感動します。 =======================いかがでしたか?世間一般の「働き方改革」とは違った内容ですが、こういった本も世の中には必要だと思います。働くことについての、夢や希望をいただきました。いくつになっても、夢や希望は大事にしたい。 ▼「イメージが伝わっているんです。」 ~鴨頭 嘉人『夢を叶える5つの力』 (2021/08/05の日記)▼鴨頭 嘉人(さんの子どもの、)『自己肯定力』 (2021/07/04の日記)
2021.09.22
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『眠れなくなるほど面白い哲学の話』『眠れなくなるほど面白い哲学の話 大人の教養書シリーズ』(中谷彰宏、リベラル社/星雲社、2020、1400円)====================内容紹介(「BOOK」データベースより)哲学とは、青春論だ。 正解のないことを、自分に問い続けよう。2500年分の哲学者の思想をイッキに解説。目次(「BOOK」データベースより)序章 どうして、哲学が気になるのかな。/第1章 やっぱり、幸せがいいね。-古代ギリシャ/第2章 「リーダー」がいれば、困難を乗り越えられる。-宗教/第3章 「自分が動くこと」で、世界を変えられる。-ルネサンス/第4章 「学ぶこと」で、人は成長できる。-産業革命/第5章 「面白がること」が、未来をつくる。-現代====================生き方に影響を与えるのは、良書です。本書は、そんな良書の集積を再構成!生き方を考えるヒントがあふれています。時系列に哲学者の思想が分かりやすく紹介されています。中谷彰宏流の現代の身近な例での例え話が添えてあります。その個性的表現が、光っています。現代の哲学者に近くなるほど、直接的な学びになりました。後半は線をひきまくり、ページの端を折りまくり。前半はもしかすると少々退屈かも?↓自分に言われているような気がしたのは、たとえば次のところです。=======================『眠れなくなるほど面白い哲学の話』 ・「いいこと」と「悪いこと」、「正しいこと」と「間違っていること」を気にし過ぎなのです。 (p67) ・「すべてのことを説明してもらわないと心が落ちつかない」というのは、その人の弱さです。 (p101) ・すべての人が愛されています。 それに気づいていないだけです。 愛とは、もらうものではありません。 「こんなにしてもらっている」と、気づくことです。 (p106) ・あらゆる人は、学ぶことで昨日と違う自分になります。・単に知識をのせていくことではありません。 学ぶ前の自分とまったく別人になれるのです。 (p147) ・ハイデッガーは、「不安が人間のエネルギーだ」と言ったのです。 (p177) ・プレッシャーが、最高の幸福だ。 (p182) ・ロマン・ロランは「人間はどん底で成長する」と定義しました。・人間は、上り坂で成長するのではなく、どん底で生まれ変わります。 (p186) ・与えられた材料でなんとかつくり上げていくのは、「ブリコラージュ」という考え方です。 これが幸せをつくる上で大切なことです。 (p208) =======================実は、中古で買いました。古本屋には、いい本がいっぱいある。(^^;)『眠れなくなるほど面白い哲学の話』 (大人の教養書シリーズ) 【中古】
2021.08.12
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非常に自分にとって衝撃を与えた本があります。このブログで本を紹介するのは、基本的には全部読み終わってからなのですが・・・まだ3分の2を読んだだけですが、紹介します。ただ、本の中の言葉は、今回全く引用しません。すべて、本から影響を受けて、自分の中で出てきた言葉だけ、書きます。『テトラポッドに札束を』『テトラポッドに札束を すべては絶望から始まる』【※絶版。リンク先は電子書籍】(和佐大輔、幻冬舎、2013(電子書籍は2014)、約1000円)リンク先の商品説明より====================内容紹介12歳、テトラポッドに激突、首から下の運動機能をすべて失う。17歳、机上のパソコン上で起業、くわえたわりばし一本で年商1億円を達成。25歳の現在、ネットビジネスのカリスマと呼ばれる。伝説のブロガー・アフィリエイターの70億分の1の成功法則!====================上で読んでもらっただけで分かるとおり、10代で重い障害を負った後、高校生の時にビジネスで成功するという数奇な人生。そこから発せられるメッセージは、非常に遠慮のないものでした。だからこそ、グサッと刺さるものがありました。3日ほどかけて読んだ後、寝ながら自分のことを振り返ってみました。本気で自分のことを問い直してみました。ちょうど僕の所属する教育系SNSグループで「哲学対話」へのお誘いが来たこともあって、自分と自分で、「てつがく」をしてみました。本書の著者の和佐さんに乗り移ったみたいになって(笑)、自分で自分に対して説教してみました。「自分をさらけださないで、うわべだけつくろったって、だめ」「経験値をためれば、社会で必要な仕事はできる。 でも、歯車の1つになるのが嫌で、個性的な仕事がしたいなら、自分をさらけ出して突き抜けないと、社会に必要とされない」「あなたは器用だから、本気を出さないでも、とりあえずとりつくろって、なんとなくできたように装うことはできる。 でも、それでは人に好かれないし、本当に必要にされない」「申し訳ないけど、あなたは能力に依存しているだけだよ」能力があると本気を出さずにできてしまうので、漫然と生きて、充実感のない日常を過ごしてしまうのではないか。人生で本当に大切なことは、できるか・できないかではなくて、本気で自分をさらけ出すことではないか。そんなふうに思いました。自分と向き合って自分と対話するきっかけになりました。本というのは、ただ情報を吸収するだけではなく、著者の生き方や考え方に影響され、自分が生まれ変わるきっかけともなるものだ、と改めて感じました。「みんチャレ」でこの本の著者を紹介してくださった「とみー」さんに深く感謝します。 ▼”仕事をしに行く”んじゃなくて”知恵を出しに行く” ~『マンガでわかる!トヨタの仕事哲学』 (2016/04/29の日記)▼幸せになる『マスターの教え』~抵抗も行動も、両方必要! (2008/01/21の日記)(※冒頭のアイキャッチ画像はフリー画像サイトイラストACより)
2021.08.11
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キングコング西野さんが著書の中で紹介されていた次の本を、図書館で借りて読みました。『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』 (佐藤尚之・津田匡保、日経BP、2020/11、税別1700円)共感できることがたくさん書いてありました。↓下のが、僕のメモです。汚い字なので読みにくくてすみません・・・。「見ている未来」=「社会的意義」「論理より感情」=「まず自分の思いを語ることから」 「感情ある人間と向き合う」「イイトコロを伸ばす」→「類友」といったことが書いてあります。(本書の中の言葉だけでなく、それに触発されて思い浮かんだ言葉もミックスされています。)本書の中では、その人や企業の大事にしている価値を支持している人たちのことを「ファン」と定義。ほんとうのファンを獲得していくには、自分がほんとうに大事にしていることを、しっかりと発信していかなければなりませんね。本書では具体的な事業における「ファンベース」の取組をマンガをまじえて紹介してあります。個人的にすごく惹かれたのが、「ADDress」です。月4万でどこでも住める!テレワークで仕事をしたい人に居場所を提供し、しかも、空き家問題の解決にもなるという素晴らしい取組です。▼「ADDress」公式サイト https://address.love/テレビの「がっちりマンデー!!」でも紹介されたみたいですよ。▼月4万円で全国住み放題のサービス「ADDress」って? (2021.1.28 TBS Topics)P.S.「レタスクラブ」の「企画は「1行」! 短くピリッと!」も印象に残りました。(本書p105)
2021.08.08
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西野亮廣さんの『魔法のコンパス』に感銘を受け、他の本も読み始めました。どの本も大変刺激的で、新しいチャレンジをし続ける西野さんに、勇気と知恵をいただいています。『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』(西野亮廣、幻冬舎、2017、1527円)こちらは今となっては少し古い本ですが、シンプルで力強い言葉に、背中を押されました。実践に裏付けされた言葉の数々。ここから学ぶことは、山ほどあると思います。人生を自分のものにするために。非常識な成功法則が、ここにある。ひとつだけ一例を。リスクを恐れてチャレンジできないケースへの考え方の例。西野さんの場合、リスクをメリットと捉えて行動の理由にすることがかなりあるように思います。たとえば個展を開いた時の例です。(西野さんは絵本作家です。)個展の開催権を、一般の人にも与えるという。それに対して、「盗まれたらどうするんですか?」と会社から叱られたそうです。それに対する西野さんの答えは、こうです。=======================盗まれたら最高だ。「キンコン西野の絵が盗まれる」というニュースが出れば、確実に盗まれた絵の画像が出る。広告費ゼロ円で、とんでもない広告効果がある(略)安心安全な吉本興業の倉庫に保管しておいても、1円にもならない。(本書p183より)=======================こういう考え方ができる人って、すごいなあ、と思います。リスクがあるというところで、思考停止していない。リスクの後、めぐりめぐってメリットがやってくるのでは、ということに思考をめぐらせることができる人。こういう人の考え方にふれると、凝り固まった脳みそがほぐされて、物事を柔軟に考えることができるようになります。ビジネス書ですが、「柔軟な思考」を身に着けたい、すべての人におすすめです! ▼「向かい風も追い風!」 ~西野亮廣『魔法のコンパス』 ▼「知識」は何のためにあるのか?(西野亮廣さんのアメブロより) ▼映画「えんとつ町のプペル」を鑑賞しました。
2021.07.15
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心理セラピストの尾崎里美さんの本を、一時期、集中して読んでいました。その中から、ブログで紹介しそびれていた、『想像して創造する』を紹介します。紹介しそびれていた本というのは、影響を受けたところが多すぎて、紹介するポイントがしぼれずに、保留になっていた本ばかりです。ただ、そういう本が、今、どんどん溜まっていっています。このままだと影響を受けた本をまるで紹介できないまま、本の海に沈んでしまいそう・・・。そんなわけで、「エイヤッ」と気合いを入れて、紹介することにします。『想像して創造する 望み通りの未来を創るイマジネーション力』(尾崎里美、カナリアコミュニケーションズ、2007、1400円)【電子書籍版】本書も、著者の他の本と同じく、とても読みやすいです。また、ほかの著名な成功哲学の本と重なるところも、多くありました。著者が経験から学んだことをこうやって共有していただけるのは、本当にありがたいことです。=======================『想像して創造する』 ・何をやっても学びがある。・自分が目指す場所、自分が目指す人たちと できるだけ関わる (p31) とにかく読みどころが多すぎるので、いちいち引用するわけにはいきません。 だから、要約すると、こういうことになります。 学びは、自分からおこなうもので、待っているものではない。 目指すところがあるなら、なおさら、自分から関わっていかなければならない。 もちろん、そのときには、壁と思えるものや、ハードルと思えるものも、次から次へと登場します。 だからといって、尻込みをしていたら、始まりません。 尾崎里美さんの場合も、いじめと思えるようなことも経験し、それを乗り越えるということも、されています。 ただ、本書に書かれているその乗り越え方は、なかなか興味深いです。・無視していたスタッフも、ことあるごとに私が笑わせるものだから、つい無視するのも忘れて笑ってしまい、結局辞めさせるのをやめたということでした。・いじめに合っているようなものでしたから、私はあえてスタッフ1人ひとりとのコミュニケーションを重視したのです。 (p53) 尾崎里美さんはセラピストですが、笑いをかなり重視されているそうです。 無視に対しても笑いで関わるとは、さすがと言わざるを得ません。 具体的にどんな話で笑わせたのかも、書いてありました。 (内容は、本書p53~54をご覧ください。) つらい関わり方をされても、明るく前向きに関わっていく尾崎里美さんは、本当にすごいです。 イメージのチカラの例を語っておられる本書後半の次の表現も、上の事例に通じるところがあります。 ・サメと戯れ、一緒にサメと泳ぐ。 もう戦わない。・「みんなこわいと思っているけど、一緒に遊ぶと楽しいよね」・太陽の暖かさを感じながら 毎日を楽しむ。 (p151) ここは、第5章「想創力」の中の、1節。 イメージの中でのことですが、非常に示唆的です。 イメージングって、よく分からないと、うさんくさく感じるかもしれませんが、どんなイメージを持っているかどうかが先にあって、出会いのときの印象を決めているところがあります。 肯定的で親和的なイメージが描けた後なら、怖いサメとだって、笑顔で出会える・・・かも? ・15時以降、仕事をしない国があります。・何が正しくて、何が間違っているのか。それは国によって違うのです。 つまり常識というのは、ないのです。 (p178) 僕たちはいつも「常識」に縛られています。 でも、今いる国の外に出れば、常識はまるで変わってきます。 だとしたら、常識なんて、本当は、ないのです。 ないものに縛られてしまうのが、人間の面白さであり、愚かさでもあります。 常識をないと思うことで、少なくとも、心は自由になります。 引用元のp178では、具体的に常識に縛られていない人として、野球選手の新庄剛志選手が例として挙げられています。 常識に縛られていない人は、だからこそ、周囲を楽しませることができる。 尾崎里美さんのように明るく楽しく生きていこうと思ったら、常識から抜け出すことは、最低条件の1つかもしれませんね。 ======================= 本書の終わりの方には、足助(あすけ)体操のことが載っていました。この著者のオススメならば、と思って、こちらも今しがた、注文しました!『これで安心「医療体操」増補新版』 [ 足助次朗 ] いいと思った本は、数珠つなぎでどんどん読んでいます。紹介したい本は、まだまだ、溜まる一方です! ▼尾崎里美さんの教え~『夢を叶える 0.1秒で人は変われる!』 (2021/03/27の日記)▼尾崎里美『幸せの真実 本当の自分に還る』 人間関係と心の問題を考える寓話 (2021/03/01の日記)
2021.07.12
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伝説の野球まんが、『キャプテン』をご存じでしょうか。今から約45年前の作品ですが、今でも根強いファンがいる名作です。当時としては画期的な、魔球や秘打が出てこない等身大の野球まんがとして、非常に人気を集めました。かくいう僕も、主人公のひたむきな努力に胸を打たれ、元気をもらいました。その続編が、なんと今、書店に並んでいます。その名も、『キャプテン2』です。『キャプテン2 第1巻 レガシーを作れ!の巻』(コージィ城倉/著 ちばあきお/原案、集英社ジャンプコミックス、2021/5、税別480円)あの名作の続編が、これ以上ない出来栄えで読めることに、びっくりします。作者のちばあきおさんはすでに亡くなられていますが、コージィ城倉さんがその「レガシー」(遺産)を見事に受け継ぎ、単なる続編としてではなく、今の時代に合った要素も取り入れてストーリーを展開されています。「よくぞこれだけのものを描かれたものだ」と、非常に、感動しました!『キャプテン』というまんがは、公立中学校の野球部のお話。代々のキャプテンがそれぞれの個性を活かし、とんでもないひたむきさでチームを創り上げていきます。特に初代キャプテンの谷口くんは努力の人で、谷口くんのひたむきさに胸を打たれた人が日本中で続出しました。おそらく今もなお谷口くんファンは増え続けているのではないでしょうか。当時は、アニメ化もされました。アニメの主題歌「君は何かができる」も、シンプルな中に訴えてくるものがある思い出の曲です。名作は、名曲も生みますね。今の時代に『キャプテン』の精神が復活することを、とてもうれしく思っています。著者のコージィ城倉さんは、すでに『キャプテン』の続編『プレイボール』の続編を、みごとな「ちばあきおタッチ」の絵柄で描いてこられていました。『プレイボール2 第11巻 動きはじめる試合の巻』(コージィ城倉/著 ちばあきお/原案)そして、満を持しての、今回の『キャプテン2』。先に書いた『キャプテン2』における「今の時代に合った要素」というのは、実は「練習時間を短くして、質を高める」という合理的な練習方法のことです。その練習方法につながる「アドバイス」の一場面で、次のようなセリフがありました。====================「うまい」か「下手か」じゃないんだ「丁寧」か「雑」かなんだよね(p73より)====================何かをする上での大事なことについての意識が、変わりました。非常に、勉強になりました。野球の練習以外のことにでも応用可能な考え方です。少しでも興味を持たれた方は、お読みいただければと思います。(関連する過去記事)▼「努力」したくてたまらなくなる! 不朽の野球漫画『キャプテン』 (2009/06/29の日記)
2021.05.29
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思考の落とし穴に、はまってませんか?僕は、はまっています。はまりまくって、身動きとれません。1人で考えていると、どうしても別の視点がとりにくくて・・・。そういう意味でも、人と話す、みんなで考える、って重要。でも、人と話すのが苦手なので(^^;)読書をして、いろいろな考え方・ものの見方があることに気づこうとしています。たとえば『Think Clearly』のシリーズは、ホントにクリアにものの考え方や事例を書いてあるので、参考になります。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』 [ ロルフ・ドベリ ]『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』/ロルフ・ドベリ/安原実津前2作のことは、去年、ブログに書きました。今回は、そのシリーズの最新版『Think right』の読書メモを書いておきます。『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』(ロルフ・ドベリ、サンマーク出版、2020/6、税別1700円)↑リンク先は電子書籍版============================= 『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』 ・「自分がその客のことを大好きだと信じこませることほどいい方法はない」 ジラードの必殺テクニックは、かつての客も含めたすべての得意先に、毎月、「あいさつ状」を送ることだ。 (p57) 挨拶状の中身はたった一言、「あなたが好きです」だけらしいです。 営業の極意というのは、こういうところにあるようです。 同じことをするわけでなくても、こまめに連絡を取って好意を感じてもらうことで、よい循環を保てることは、あるでしょうね。 「好き」こそ、好循環を続けるエンジンなのです。 自分にとっても、相手にとっても。 僕は感情よりも理屈に偏りがちなので、「理屈抜きに好き」の威力を過小評価しているよな、と自分で自分のことを思います。 ・「ネズミの死骸を届けたものには報酬を与える」。 こうすれば、ネズミによる作物の被害が減ると思ったのだ。 ところが、この法律が施行されると、報酬を少しでも多くももらおうとする人々によってネズミが繁殖され、増えてしまった。 (p125) 引用したのはベトナムが独立する前の植民地政府による法律の事例。 あー、僕も同じような失敗をおかしてしまいそうです。 「こうすれば、こうなるだろう」と思い込んでしまって、失敗する。 たとえば、悪意のある者やライバルが、「そうするなら、こうする」と打ってくる手を、全く想定できていない。 「こうすれば、こうなるだろう」と思い込んだ自分のことを、「なんてアタマがいいんだ~」と思って最善だと疑わないので、こういうことになるのかな? 今読んでいる小説も、三方丸く収まる理想的なやり方を思いついたけれど、それを悪用しようとする人が現れる、というストーリーなのですが、まさに、「理想通りにいかない」というのがこの社会の難しいところ。 理想的な法律を施行したけれど、抜け道があった、とかはわりとよく聞く話。 準備段階で、どれだけ想定できるか、ですね。 ただ、一方で次のようなことも、本書には書かれています。 ・ゼロリスクを追求するのは、ばかげている。 ・毒は分量によって 毒にも 薬にもなる(p291) リスクは常にあるものです。 また、すべてを想定しておくことも、できません。 それが分かっているかどうか。 完璧を期そうとして失敗することも、それもまた、よくあることです。 リスクも想定外もある、ということも想定した上で、やっていく。 後になって「え???」と慌てない。 「想定外のことも起きるって、想定してたよ~」と涼しい顔で言いながら、修正していけたら、いいな、と思いました。 ============================= 引用部分は本書の中で僕が個人的に印象に残ったところだけです。かなり広範囲にいろいろ書いてある本ですので、気になった方はご一読ください。シリーズの他の本の読書メモも、去年書きました! (関連する過去記事)▼「他人の評価からは 自由になったほうがいい。」~『Think Clearly』 (2020/07/13の日記)▼1文字から連想させる実験、「思い込み」しやすい例 ~『Think Smart』 (2020/07/14の日記)
2021.03.07
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「学ぶ」ことに関する多くの本を読んできました。「学ぶ」ことのそもそもの捉え方が大事だな、と気づかされました。「なぜ学ぶのか」というそのものずばりの本質的な問いをタイトルに掲げた本があります。『なぜ学ぶのか 科学者からの手紙』 [ 板倉聖宣 ]仮説実験授業を提唱された板倉聖宣先生は、学ぶことの本質を見ておられました。この本では、非常に具体的な1つの事例を取り上げ、学ぶことの意味を子ども向けに分かりやすく問いかけています。本書の中の「なんのために覚えるのか」(p6)は、僕も子ども時代にずっと疑問に思っていたこと。知識を、自分の役に立つか立たないかのどちらかで判断し、「役に立たないものは覚える必要がない」と思っていました。(今でも、そうですが・・・。)しかし、この本を読むと、学ぶことそれ自体が面白いという、原点のような気持ちを思い出していくことができました。本書の冒頭で取り上げられている非常に具体的な1つの事例というのは、「ジャガイモのいもは、茎」というものです。いかにも、覚えても意味がなさそうな知識です。(^^;)それよりも食べられるか食べられないかの知識のほうが重要かもしれません。板倉先生は=========================・「ジャガイモのいもは、じつは茎の変形したものなんだ」というような知識は、感動的に教えられるのでなければ、いくら教えてもなんにもならないのではないか(『なぜ学ぶのか 科学者からの手紙』p11)=========================と書かれています。本書では、歴史上はじめてそれを知った人たちの感動や、どうして教科書に載るようになったのかといった経緯も含めて、大きな視野から「学ぶ」ということについて学びなおすことができます。そもそも人間にとって「学ぶ」とは、必要があるからとか、役に立つからという理由でおこなわれるものでも、なかったのかもしれません。=========================・人間というのは、<自分で考えるのがたのしい>というようにできている(『なぜ学ぶのか 科学者からの手紙』p53)=========================「学ぶ」ということを、狭くとらえすぎてしまうと、しんどくなってしまいます。そもそも学びは喜びに満ち溢れたものだったのです。「学ぶ」とは学校の勉強だけを指しているものでも、ありません。たとえば学校の勉強とは対極とも思える「ゲーム」にしても、そこから学ぶことができます。日本で初めてプロのゲーマーになった梅原大吾さんはこう書かれています。=========================・どうでもよく思えることにも、必ず気づきがあり、自分なりの答えに行き当たる。 その答えが正解かどうかは、あまり重要ではない。 それよりも自分自身で考え抜き、何かしらの答えや新たな考えを見つけることのほうが大事なのだ。(『勝ち続ける意志力』p96)=========================『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」 』(小学館101新書) [ 梅原 大吾 ]梅原さんはゲームばかりしていてそれで世界一になり、プロになった方ですが、「学ぶ」ことから逃げて、楽をしてプロになったわけでは、決してありません。「ゲーム」と捉えるとイメージがわきにくいかもしれませんが、僕は本書を読んで「これはプロの将棋指しの考え方と一緒だ!」と思いました。将棋のプロが考えて考えて考え抜くことを何千何万回と重ねてプロになったのと全く同じでした。一般的な気晴らしとしての「ゲーム」とは対極にある「学び」を、彼は積み重ねてこられたのだと思います。梅原さんの本を読むと、主体的に取り組む姿勢こそが大事なのだと気づかされます。「これが大事だから」とされた知識をただ受け取るだけよりも、自分で大事だと思ったことを積極的に受け取ろうとしたり、自分で考えようとする姿勢こそが、「学ぶ」ことの本質的な意味なのかもしれません。そうすると、トラブルからこそ最も学べる、ということにもなります。斎藤一人さんが「困っているんではない。学んでいるんだ」と言われていたのがずっと頭に残っています。学ぶことの意味が分かっている人は、壁にぶち当たっても、「困る」ことなく、学び続けていける人ではないでしょうか。最後に、『山崎拓巳の道は開ける』という本の中の1節を紹介して、終わります。数多くの成功する考え方を、分かりやすく説いている、おすすめの本です。その中には、次のように書かれています。=========================・「次のレースまでの課題発見の場」と意味を与え代えると……。 「学ぶことへの喜び」として 壁は 姿を変えるのだ。(『山崎拓巳の道は開ける』p170)=========================送料無料【中古】『山崎拓巳の道は開ける』梅原さんの取り組み姿勢とも重なります。大事なのは、どのような意味を与えるか。2021年、あなたは、目の前のことに、どのような意味を与えますか。
2021.01.04
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ヒフミヨイさんの『ゆる仏道』というコミックエッセイ本があります。 『ゆる仏道』 (コミックエッセイの森)(ヒフミヨイ、イースト・プレス、2019、1100円)オビの言葉は、「もっと 気楽に 生きられる」。生きづらさを感じる人に贈る心を軽くするための仏教解説マンガです。実はヒフミヨイさんの夫が、「悟っている」らしいのです。いわく、「夫は今を楽しんでいる」「夫は何か諦めている」(p27より)うーむ。「悟り」をここまで分かりやすく語った本があっただろうか。夫を描くだけでなく、ブッダを描いた場面もあるのですが、その場面では「中道」の説明があり、少々専門的な印象がしました。中道とは、「2つのものから離れて 矛盾対立を超えること」だそうです。(p59より)この説明を読んで、平行読書で読んでいた坂本龍馬のエピソードが重なりました。坂本龍馬はまさに矛盾対立を超える行き方を具現化した最も有名な人物の1人だと思います。同時に、自分を振り返って、以下に1つのことにこだわっているかを反省します。本の後半は、ブッダの教えのかなり核心的なところにもふれている気がします。p92の「幸せを願う言葉」の紹介は、非常に僕の心に響きました。====================「自分を含めた生きもの全ての幸せを願う言葉を念じると 幸福を感じやすくなる」「私が幸せでありますように 私の親しい人が幸せでありますように 生きとし生けるものが幸せでありますように 私の嫌いな人が幸せでありますように 私を嫌っている人が幸せでありますように 生きとし生けるものが幸せでありますように」(p92より)====================詳しくは「慈悲の瞑想」で検索してみてください。仏教の極意である「般若心経」についても、分かりやすく解説されています。「般若心経ロック」というのがあると、この本で初めて知りました。現代語訳の出だしが、「超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?」らしいです。(p103より)めっちゃ親しみやすい!今は本当にいろいろなのがありますねー。(関連サイト)▼『般若心経』をロックな言葉で現代語訳!超スゲェ楽になれる方法って?(grape編集部 公開:2015-10-06 更新:2015-10-07)調べてみたら「般若心経ロック」以外にもいろんなアレンジが作られています。う~む、何でもありだなー。般若心経を持ち帰った玄奘三蔵もびっくりだ。最後にp121から。「良いも悪いも 表裏一体 持ち合わせた特質の 悪い所だけではなく 良い所も 見出すようにすれば 気質の違うそれぞれが きっとハッピーに!」幸せは考え方次第。「落ち込むこともあるけれど、私は元気です!」と言えるようになりたいです。
2020.11.29
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昨日、5年生の教室に入りましたら、1人1冊伝記を手にし、そこから学んだことを1人1枚のワークシートにまとめていました。子どもたちが着目した偉人のエッセンスから、僕もたくさんの刺激を受けました。ところで、本日11月17日は本田宗一郎の誕生日だそうです。昨日子どもたちが書いていた偉人のエッセンスにも共通することですが、本田宗一郎さんも「あきらめない」方だったようです。365日すべての日に誰の誕生日かがエピソードと共に記されている『ザ・バースデー』という本があります。【中古】 ザ・バースデー365の物語 7月〜12月 / ひすいこたろう, 藤沢 あゆみ / 日本実業出版社 [単行本(ソフトカバー)]【ネコポス発送】その本では、本田宗一郎さんのエッセンスは「シロウト力」とまとめられていました。折しも、僕自身、自分のふがいなさにかなりうちのめされる日々を過ごしていたところでした。原点に返り、シロウトとして開き直り、シロウトだからこそ「知ろうと」愚直に努力していきたいと思いました。自分を離れ、偉人に学ぶことで、自分に返していけるものが、ありますね。本田宗一郎さんのシロウト力 =「常識に縛られず、まず、実際に自分の手で試してみる力」 (『ザ・バースデー』p302より)
2020.11.17
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自己啓発系の有名なものの中には、大人向けの内容を10代の若者向けにアレンジしたものが存在します。「7つの習慣」とかが有名でしょうか。7つの習慣ティーンズリニューアル版 [ ショーン・コヴィー ]自己啓発というよりスピリチュアルよりかもしれませんが、有名な『ザ・シークレット』にも10代向けのものがあります。ザ・シークレットTO TEEN [ ポール・ハリントン ]行動面よりも心の面で、どっちの方向を向いていいかわからなくなったとき、こういう本を読んでみるのも、いいかもしれません。============================= 『ザ・シークレットTO TEEN』 ・テレビのチャンネルを変えるのと同じことなのです。 (p29より) 自分が変えられるのは自分。 「テレビのチャンネル」という、若者になじみのものを例にして、分かりやすく「考え方」の初歩にいざなってくれます。 ・喜びや幸せな気持ちを宇宙に放射することに集中すれば良いのです。 (p59より)「宇宙に放射する」という表現が面白いですが、比喩ではなくて、これが大事なのです。 10cm目の前のことに心の焦点を当てるのではなく、宇宙をイメージすることは、大事なことだと思います。目の前のことに振り回されている僕が言うのも何ですが・・・。 ・人生の目的は 楽しく過ごし、幸せになることだ (p247より)「人生の目的」なんて、日常ではまったく意識せずに過ごしてしまいますが・・・「ザ・シークレット」が教えてくれることは本当にシンプル。 目的は、意識するだけで、近づけるものですよ! なりたいイメージがあるなら、イメージすることが、大事です。 ============================= 人生で大切なことは、本当にシンプルなことなのかも、しれません。迷ったときは、こういう本を手にしてみるのも、いいですね。
2020.09.20
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8月8日のオンラインセミナーの録画を先ほど視聴しました。申し込んだ人の特典で、事後に視聴できるものです。今回視聴したのは、麹町中で校長をされていた工藤勇一先生のお話です。▼【オンライン同時開催】植松努氏X工藤勇一氏★サマースクール online (主催:認定NPO法人くさつ未来プロジェクト)その中で「デンマークサッカー協会少年指導10か条」を紹介されていました。とてもいい内容だと思いますので、シェアします。 ▼プレーするのは子どもたち!デンマークサッカー協会から学ぶ、親のための10カ条 (「サカイク」(ジュニアサッカー(少年サッカー)の保護者向け情報サイト内)デンマークサッカー協会 少年指導10ヵ条 子どもたちはあなたのモノではない。子どもたちはサッカーに夢中だ。子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる。子どもたちから求められることはあってもあなたから求めてはいけない。あなたの欲望を子どもたちを介して満たしてはならない。アドバイスはしてもあなたの考えを押し付けてはいけない。子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂まで踏み込んではいけない。コーチは子どもの心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない。コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。コーチは子どもを教え導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ。工藤勇一先生も日本の教育や日本の社会を変えていかなければいけないと言われていましたが、「子どもの主体性」を大事にする教育は欧米諸国のほうがずいぶん進んでいるようです。
2020.08.14
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「夢をかなえるゾウ」を知っていますか?そうです。あなたの夢をかなえる方法論を面白おかしく説く、自己啓発系のエンタメ小説です。ご存じと思いますが、タイトルの「夢をかなえるゾウ」というのは、ゾウの姿をしたガネーシャという神様。関西弁でしゃべる、食いしん坊で自己顕示欲の強い神様です。先月、なんと久しぶりに第4弾が出て、びっくりしました。今回も楽しく読ませてもらいました。『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』(水野敬也、文響社、2020/7、税別1580円)さすが期待を裏切らない!今回はこれまでと少し違って「死」と向き合うことがテーマです。「死」を想うことで、「生」を考えることにも通じる。広範な知識が随所に織り込まれ、エンターテインメント小説でありながら、深い。オビには、「自分、今の生き方やったら 死ぬときめっちゃ後悔するで。」とあります。「死ぬときに後悔しないように」というのは、僕が数年前に大病を診断されたとき、非常に痛切に感じたことです。命は、有限であり、生きられる時間は、限られています。後悔しない生き方を考える上で、非常に有益な参考書になると思います。その中で特に印象に残ったのは、「他者の欠点を受け入れる姿勢を持つ」(p326)ということ。これはガネーシャが出す数々の課題の一つ。物語のかなり後の方になります。その課題が出される2ページ前に、「完璧な状態を望めば望むだけ、完璧やないことにイライラしたり、苦しむことになるわな。 たとえば、完璧な美しさを望んどる人は、顔にできた小っさなできものがめちゃめちゃ気になって何も手につかんくなったりするもんやろ」(p324)という、ガネーシャの台詞があります。僕は、これ、非常によく分かります。身に覚えがありすぎて、身もだえしました。ガネーシャの説明は、いつもながら、わかりやすさ抜群です。頭の中にすぐイメージが浮かび、「うん、うん」とうなづいてしまいます。その後、ガネーシャの提案が3つ出てきますが、そのうちの1つが、「見る場所を変える」というもの。「欠点があるちゅうことは、その欠点が支えてる長所が必ずあんねん。 せやから、その長所にも目を向けるようにしてみいや」(p328)という助言が続きます。これって、子どもたちに関わる大人にも、言えることですよね。つい、嫌なことやできていないことが目について、イライラしてしまうことが多かっただけに、大いに反省させられました。欠点よりも長所に目を向ける。自分に対しても、相手に対しても。すべては考え方次第であり、イライラしてしまうのは自分の見方がそうなっているからだ、と思いました。非常に大事にしたい哲学です。
2020.08.09
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成功法則の本はいろいろあります。しかし、読みやすく、面白いものというと、かなり貴重です。斎藤一人さんの本は、読みやすく面白いものの中の、最たるものでしょうか。今日は、斎藤一人さんのお弟子さん、柴村恵美子さんの『例外思考』から、並外れた成功の秘訣を紹介したいと思います。『斎藤一人 必ず成功する例外思考』(柴村 恵美子、KADOKAWA、2018、1400円)『斎藤一人 必ず成功する例外思考』【電子特典付き】【電子書籍版】この本の帯には、「楽しく挑戦すれば、誰でも成功できる!」と書いてあります。しかしこれは、万人受けを狙った生ぬるい表現です。極論すれば、この本はズバリ、事実を頭の中で捏造しよう、と言っています。頭の中でですよ。実際に帳簿とかを捏造しちゃだめです。(本書の中に、「捏造」という言葉は出てきません。 僕が捏造しました。 もとい、翻案しました。 意味は同じだと思います。)実際の本書の中の言葉は、たとえば次のような感じです。=========================・どんなに嫌なことがあっても、一人さんはそれを楽しいことに変換して、涼やかな表情をしている (p5より)・嫌なことを 頭の中で 楽しいことに変えている (p50より)・頭の中で、理想の姿になった自分を妄想して喜ぶ (p51より)・嫌な記憶があるときは、大好きなものと入れ替えてしまえばいい・うんとインパクトのある楽しい記憶に書き換えるといい (p55より)・なんでもいいから自分の都合のいいように考える (p114より)=========================ね?一言で言うと、頭の中で捏造することを勧めていますよね。こういうことができるようになると、楽しく生きられます。事実は変えられないと思っていますか?いいえ、事実は変えられます。頭の中で、捏造するのです!ちなみに、一人さんは、「妄想する」という言葉が好きみたいです。
2020.01.08
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僕が子どもの頃、学校の図書室には基本的にマンガはありませんでした。そんな中で例外的に置かれていたのが、手塚治虫のマンガ。高校の図書室には『ブッダ』があり、初めて通しで読んだ記憶があります。『ブッダ』は仏教の創始者、お釈迦様の伝記ですが、人間と人間の愛と憎悪というものを様々な場面を通して伝える名著。今回は、そのブッダの中のシーンを解説と共に振り返る本をご紹介します。「まんが『ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方」(手塚治虫、プレジデント社、2016、税別1300円)著者名は手塚治虫になっていますが、手塚治虫さんは1989年になくなっておられますので、マンガに添えられている解説はおそらくプレジデント社の長坂さんによるものかと思います。「穏やかな働き方」がタイトルになっていますが、対人関係を穏やかにすることのメリットは働く時以外でも大いにあるもので、「働き方」に限定されるものではありません。『ブッダ』という作品のテーマを考えるなら、普通に「生き方」でよかった気がしますが、どうなんでしょう。僕がこの本で学んだことは一言で言うと、「全ては自分に還る」ということです。人生生きていればいろんな人に出会い、いろんなことがあります。そのときどうするか。すべては、自分次第です。こういった本の中の記述も参考にしながら、自己と人との向き合い方を考えておくことは、大切なことだと思います。少し前のブログで考えた「怒り」についての考察とも、つながりますね。(▼「怒り」や「病気」との向き合い方 ~『悪魔とのおしゃべり』より)=============================「まんが『ブッダ』に学ぶ穏やかな働き方」 ・誰かのミスが発端で起こったことでも、 機械のトラブルがあったとしても、 突き詰めていけばほとんどの場合、 あなたにもできることがあったと気づくはず。・うまくいかない原因も、その解決法も、自分の中から探すものです。 (p32より) 8/26のブログでは、「『怒り』は相手に期待しているから発生する」ということにふれました。 相手というのが、人でなくて機械のこともあります。 思い通りにいかない。 だから怒る。 このベクトルを、自分に向ける。 すると、「思い通りに行かない」→だから、「自分が自分を改善する」となる。 自分が変えられるのは自分。 どちらが建設的か。 成長している人というのは、こんなふうにすべてを自己改善に生かしている人なんだろうなーと思います。 ・恨みを消す唯一の方法、 それはやられてもやり返さず、忘れること。 最初に手を下げたほうが、そのあと心理的にも楽になれます。 (p48より) ・負のオーラを持つ人は、相手にしない。 (p54より)・「その人間はおまえが手をくださずとも いつか自然に死んでいくのだと考えなさい」 (p56より) ・人と話すことは、自分と対話すること。 どんな言葉も行動も、自分の心がけ次第で 新たな成長の糧となります。 (p118より)=============================ちなみに、本書をお持ちの方は、カバーを外してみてください。本書の中で出てくるマンガのハイライトがたくさんちりばめられています。 この本には電子書籍版も、あります。カバーを外す楽しみはありませんが、電子版のほうがいい方は、こちらをどうぞ。「まんが『ブッダ』に学ぶ 穏やかな働き方」【電子書籍版】(手塚治虫)
2019.09.01
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わが家には、本棚があちこちにあります。その中の一角が「とてもよかったので、いつかブログで紹介する本」の一角です。今日はそこから1冊取り出した、こちらの本を紹介します。『上達する人・長続きする人』(辻秀一、ヤマハミュージックメディア、2006,1400円)本のタイトルに「音楽を最高に楽しむためのセルフコーチ力」と副題がついています。しかし、音楽をやる人だけに限らない、かなり有効なやり方が具体的に書かれています。ちょっと紹介しますね。=============================『上達する人・長続きする人』 ・セロトニン系の喜びは 結果ではなく過程を大事にすることで生まれます。 「クリスマスプレゼント、あの人に何をあげたら喜ぶかなぁ」と考えているだけでセロトニンは発生しているのです。 (p27より)幸せホルモンと言われることもある、セロトニン。 こんなふうにカンタンに出すことができるのですね。 子どもの頃幸せだったのは、こんなふうに「こうなるかなあ、ああなるかなあ」とニヤニヤしていたことが多かったからかもしれません。 さあ、あなたも、今からニヤニヤしましょう!・暗い表情を意識的に明るい表情に変えることです。 口の端を上げることだけでも表情は変わりますよね。 感情は伴わなくても笑顔を作るのです。 そうすると脳が錯覚を起こします。 「あれ!? 楽しいのかな」と脳が錯覚することで身体にいい影響を与えるホルモンが出てくるのです。 (p46より)楽しくなくても、笑顔を作る。 そうすると、楽しくなる。 他の本でも何度も読んだのですが、忘れてました。(^^;) これを読んで、あわてて笑顔を作りました。 ちょうど楽しくなくなっていたときだったので、よかったです。・「今ヘタな自分だとしても、続けていくうちに曲の良さを味わうように演奏できて、その時の自分はまるでおいしいお料理を食べたときのようにシアワセな気持ちだろうな」といったセロトニン系の楽しみを味わっている自分像が描けたならどうでしょう? やんわりと気持ちが高揚してきますね。 (p74より)・3ヶ月後の自分のビジョンを何かひとつでも描ければいいのです。 (p75より)しなければいけないことがあったとして、今はそれが上手にできなかったとしても。 「3ヶ月後」「半年後」「1年後」 うまくいったときのこと、達成したときのこと、そういう状況をありありと思い描いて、楽しく取り組みたいものです。 いやいややるのか、楽しんでやるのか。 大きな、違いです。=============================音楽をやる人意外にも通用する本書ですが、音楽をやる人なら、よけいに当てはまることが書いてあると思います。本書の中には音楽に関係することがいっぱい出てきます。僕はこの本の「あなたが音楽をやっていて楽しいことは何ですか?」の質問のところに、いっぱい書き込みをしていました。そういった自分が答えた「楽しいこと」の中身を改めて読み返すだけでも、ワクワク・ニヤニヤの気持ちを取り戻すために役立つ気がします。
2019.05.20
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偉人・著名人の名言・迷言。短い言葉で「おっ」と思う。すぐに読めるので、忙しいときは、そういう本を好んで読みます。そこで今回は、『「がんばれ!」でがんばれない人のための"意外"な名言集』を紹介します。『「がんばれ!」でがんばれない人のための“意外”な名言集』(大山くまお、ワニブックス、2016、1300円)=============================『「がんばれ!」でがんばれない人のための"意外"な名言集』 ・「人間嫌いを直す方法は一つしかない。 相手の長所を見つけることだ。 長所は必ず見つかるものだ。 デール・カーネギー」 「人間嫌い」の人は、きっと感性が豊かなのでしょう。 だから、相手のイヤなところや足りないところが見えてしまい、嫌いになってしまうのです。 ならば、豊かな感性を使って、相手の長所を探してみてください。 (p146より)・「人の欠点を指摘しても得るところはない。 私は常に人の長所を認めて利益を得た。 ゲーテ」 (p147より)僕は「人間嫌い」のところがあります。 でも、それを相手のせいにしていると、なんにも解決しないんですよね。 自分の物の考え方や、人に対する見方を変えないといけないと思っています。 この本の著者大山くまおさんは、「感性が豊か」と、まず持ち上げてくれます。 だから、この人の言うことを聞いてみようか、と思えるのでしょうね。 豊かな感性を使って、イヤなところだけでなく、いいところもキャッチする。 自分の中のバランスをとるためにも、ぜひ、心がけていきたいことです。・「微笑と握手には金も時間もかからない。 そして商売を繁盛させる。 ジョン・ワナメーカー(マーケティングの先駆者)」 (p180より)・「人間は、最も多くの人間を喜ばせたものが 最も大きく栄える。 徳川家康」 (p180より)商売で成功した人の話を、よく読みます。 人間相手の商売で成功するというのは、人間関係で成功するというのと、同じだと思っています。 どんな仕事にも、通じるんですよね。 その成功の根底には、「人を喜ばせる」という、シンプルな原則があります。 お金がないから、時間がないから、と言い訳ばかりしていても、何の成功もできません。 人を喜ばせることは、お金も時間もなくても、微笑みや握手などで行うことができる。 改めて、自分に問いたいと思います。 できること、やってますか?・「落ち込む人っていうのは、自分のこと過大評価しすぎやねん。 過大評価しているから、うまくいかなくて落ち込むのよ。 人間なんて、今日できたこと、やったことがすべてやねん。 明石家さんま」 (p292より)さんまさんのこの名言は、ずいぶん前にどこかで見つけて、 テキストで打ち込んでPCに保存していました。 落ち込むことが多かったのですが、 「そうか、自分のことを過大評価しすぎやったか」 と、腑に落ちて、気が楽になりました。=============================名言を、ポケットに。自分を支える名言、座右の銘を、ポケットや財布、スマホの中、あるいは自宅PCの中に入れて、折に触れて見ると、いいですね。自分にピッタリと合う名言との出会いは、とても貴重だと思います。
2018.12.30
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本棚整理中につき、2018夏の読書メモ第2弾。 自己啓発小説の分野では大変有名な喜多川泰さんの『ソバニイルヨ』です。 『ソバニイルヨ』 (喜多川泰、幻冬舎、2017,1400円) ・あらすじ(上のリンク先より) ======================== 勉強が嫌いで、周りからどう思われているかばかりを気にして毎日生活している隼人。さらに、些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友達との関係がもつれ、孤立することになってしまった。 ある日、自分の部屋に帰ると、そこには見慣れぬ物体が。 それは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージだったーー。 ======================== ロボット・ユージのことを隼人は最初嫌っていましたが、ユージの言うとおりにやってみるといろんなことがうまくいくようになっていき、2人はどんどん親密に・・・。 主人公隼人と自分を重ねながら、生き方・考え方について学ぶことができる良書です。 では、ロボット・ユージのセリフを少しばかり、紹介します。 ======================== 『ソバニイルヨ』 ・「アイを知レバ、自然と『自分だけ』ッテ考えナクナル」 ・「隼人がアイを知レバ、時間はカカルケド、隼人の周りから隼人ヲ傷つけようとスル人はダンダン減ッテク。アイを知らなけレバ、ドンドン増エル」 (p98より) アイを教えてくれるロボット「ユージー」の言葉。 アイとは何か。 難しいテーマを、子どもにも分かりやすいように教えてくれるユージーは、本当にありがたい存在です。 ・「怒りっぽい人や、イライラしている人ホド、誰かに頼ッテ生キテル」 (p99より) ・「自分の1日の幸せは、誰かに頼って作り出すモノデハナク、誰にも頼らず自分で作り出すモノダ」 (p101より) 誰かに腹を立てたり、イライラしてしまうとき、どういった考え方でそれを解消していくのか。 人のせいにしている性癖がそれを生んでいるとしたら? 自分を変えない限り、イライラしてしまう人生は続いてしまう。 人は誰かに頼らずして生きられないけれど、意識が人のやることなすことに向きすぎているとしたら、もっと自分ですべてを引き受けていく姿勢になった方が、いいかもしれません。 ・「勉強にしても、何にしても 必要最低限を超えないと損だ」 (p134より) これも、意識について。 特に、夏休みの宿題なんて、「終わらせればいいんでしょ」になってしまいがち。(笑) 「どうせやるのなら」と高いレベルで取り組む姿勢は、著名人の子どもの頃のエピソードを読むと、至る所に感じられるところです。大成する人は、必要最低限ではやってないですね。 ======================== アイを教えてくれるロボット・ユージ。 うちの家にも、ほしい。(^0^) AIの進化はめざましく、すでに家庭用ロボットは少しずつ普及し始めています。 ロボットの形こそとっていないものの、話相手になってくれたり、いろんな命令を聞いてくれるスマートスピーカー(AIスピーカー)がその代表。しりとりの相手をしてくれたり、なぞなぞを出してくれたりはするようです。 アイを教えてくれたら、完璧ですね。 電子書籍版もあります。試し読み可。 ソバニイルヨ【電子書籍】[ 喜多川泰 ] 今まで喜多川泰さんの本はたびたび紹介しています。 どの本も、本当に素晴らしい内容です。 (過去の紹介本) ▼喜多川泰『手紙屋』~あなたが成功した後に出会う大応援団 (2010/11/28) ▼『心晴日和』~第1部 美輝 十四歳 (読書メモ) (2010/09/16) ▼喜多川泰『君と会えたから・・・・・・』~今日一日を精いっぱい生きる。 (2010/09/28) ▼喜多川泰『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』 (2011/2/14) ▼喜多川泰『賢者の書』1 ~まずは、受け入れる。 (2010/9/21)
2018.08.11
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前回かなり常識を超越した「べてる」の話でしたので、それと似ているちょっと心理学系の本を紹介したいと思います。前回の話がわからなくても、今回の話ならわかるかも?いわゆる、「リフレーミング」の本です。僕は書籍で読んだのですが、もうすでに絶版なのか、楽天で調べると、電子書籍でしか出てきませんでした。『悩まない! 技術 人生を変えるリフレーミング思考』【電子書籍】[ 堀公俊 ]この本の最初の方に、「弱みという名の個性を生かす」(p15)と出てきます。前回の話と同じような主張です。しかし今回はなにしろ「リフレーミング」です。科学的です。いや、ほんとは科学的なのかどうなのかはよくわからないのですが、それでも、なんだかわかった気になることは、うけあいです。=============================『悩まない!技術 人生を変えるリフレーミング思考』(p23より)・自分は被害者で相手が加害者だと思うと、相手を変えるしかなくなります。・発想を転換して、自分が加害者で相手が被害者だと考えてみてはどうでしょうか。=============================僕は前回、発想を逆転させることが大好きだと書きました。これは、「リフレーミング」に通じます。中でも、「加害者」と「被害者」の転換、これは特に大事な思考法ではないでしょうか。いわゆる「固定観念」を覆し、楽になれたり、相手に共感できたりすること、うけあいです。ところでこの本では「言葉のネガポジ変換をしてくれるスマホのアプリ(ネガポ辞典)」のことも、さらっと言及されていたりします。(p75)このスマホアプリは、隙間時間にちょこっと見るだけでもなかなか面白いアプリです。発想の転換に使えますので、よかったらチェックしてみてください。(無料です。)▼ネガポ辞典: ネガティブな表現を、なんとか強引にポジティブな表現に変換してくれる辞典(実は、本も出てます。電子版も。▼『ネガポ辞典』【電子書籍】)最後に、この本の「おわりに」で触れられていることを紹介します。これもまた、「べてる」に通じる考え方かもしれません。=============================(p221より)・大胆なリフレーミングをするには2つのことが求められます。 (1)「これもアリなんじゃないの」と考える”無節操さ” (2)「それも面白いんじゃないの」と考える”遊び心”=============================無節操に、遊び心を忘れず、いきたいと思います。
2017.11.14
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「しなくちゃいけないことが、あるんだ」僕がだいぶ前に、家で口癖のように言っていた言葉です。アーノルド・ローベルの「お手紙」に出てくるセリフ。光村図書の2年生の国語教科書に載っています。絵本では「ふたりはともだち」という本に所収されています。【絵本&絵本雑貨】がまくんとかえるくん:ふたりはともだち これだけは揃えたい絵本厳選50冊。お話の中での「しなくちゃいけないこと」は、ともだちのがまくんに、お手紙を書くことでした。僕は、この話を思い出すと、いつも、「しなくちゃいけないこと」は、「したいこと」なんだ。と思います。「しなくちゃいけないこと」を、いやなことと捉えてしまうのではなく、積極的にやりたいことと、イコールの言葉として捉える。そういう考え方をすることで、「しなくちゃいけないこと」に対する取り組みが、前向きの、プラスのものになると思います。実は、僕が以前そう思っていたことを、このところ、ずいぶん長い間、忘れていました。「しなくちゃいけないこと」が多すぎて、ノルマの渦に巻き込まれてしまっていました。それを楽しむことができずにいました。「しなくちゃいけないこと」を楽しむ余裕がなかったな、「しなくちゃいけないこと」を「したいこと」と捉えて自分から実践していく気持ちがなかったな、と、あらためて、反省しました。実は今週、職場で新年度業務てんこもりの一週間を過ごしました。他の人が自分よりももっと決められた仕事を進んでやっておられるのを見て、こういったことを、久しぶりに思い出しました。「しなくちゃいけないこと」は、「したいこと」なんだ。決められているからしかたなくやるのではない。自分しかやる人がいない。だから、自分が進んでやるんだ。
2017.04.08
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