全30件 (30件中 1-30件目)
1
『億万長者 専門学校 実践編』【電子書籍版】[ クリス 岡崎 ](※紙版は絶版)この本の読書メモを続けます。→前回の記事はこちら。今日は「感情」にスポットを当てます!感情を制する者は、世界を制す。いかにして感情をコントロールするか。人生の重大なテーマです。本書の「補講1」には、次のように書かれていました。・目的は「エネルギーを引き出す強い感情」を呼び出すことに成功しているか?ということなんだ。(p400)「イメージング」や「アファメーション」の目的として書かれていました。でもこれは、ほかのいろいろなことの目的に置き換えることもできると思います。本書でも強く書かれていますが、感情というのは「自分を成長させる大きな力」(p400)に直結しています。・倒れても、痛くても、すぐに立ち上がった方がいい。 10秒以内に心の元気をとり戻さないとKO負け!・何より「痛いこと」を怖れるのが一番ヤバいからね。 不安を楽しむことが人生の幸せの秘訣だ。 だったら打たれ強いってのがご機嫌な人生のマスターキーかもね。(p406-407)結局、考えるより先に動け、ということでしょうか。感情は、習慣のたまものなのかもしれません。条件反射で立ち上がる。その習慣が、幸せな感情をつくります。僕はとても打たれ弱いので、「打たれ強いってのがご機嫌な人生のマスターキー」という言葉にはとても共感しました。本書の著者は後書きでも、「人生の質は、感情の質」(p447)「パッションマネジメントはこれからの時代の会社経営の鍵となる」(p458)と言われています。そういえば、斎藤孝さんも言われていました。「ミッション、パッション、ハイテンション」と。『ミッション、パッション、ハイテンション! 働く気持ちに火をつける』 (文春文庫) (齋藤 孝)※絶版につき、リンク先は古本本書の読書メモ、もう少しだけ、続きます。明日はおまけのような記事ですが、僕が経験的に「これ、大事!」と思ったところについてです。明日が本書の読書メモの最終回になります。ではまた明日!
2024.03.29
コメント(0)
前回紹介した本『メンタル脳』の読書メモをもう少し続けていきたいのですが、その前に。前回のテーマは、▼言葉で表現すると、恐怖が減る。 ~アンデシュ・ハンセン『メンタル脳』その1でした。その中で、ハッシュタグ(#)を使って、僕は次の1文を書いていました。#こちらの話を傾聴してくれる人に対して話をすることが、大切。このことは本当に必要だと思うので、僕が以前にまとめた文章の中から、関連する内容をここに転載したいと思います。僕が以前にまとめた文章というのは、『特別支援教育連携マニュアル』というものです。学校における「支援」における「連携」について具体的な情報をまとめたものです。その中から今回紹介する内容は、「学級担任がカウンセリングを受けることのススメ」です。 c 担任への心理的・精神的なサポート 学校での支援の大部分を担任が受け持っていることを考えれば、担任が元気でなければいくら支援体制を組んだところで機能しないということが考えられる。本稿で提案する児童・保護者を支える連携機関は、基本的に担任の相談やエンパワーメント、メンタルヘルスの面でも力になってくれるが、それに加えて担任のカウンセリングを行う専門機関を紹介しておく。 場合によっては担任が責任感を感じすぎて「頑張ろう」と思いすぎるがためにしんどくなっているケースもあるため、第3者が担任の言い分を聞くことに徹したり、リラックスを試みたりすることは有効であろう。 支援チームを組むうえで、支援者が倒れないことは大前提であり、そのためにチームとして役割分担をし、負担の軽減化を図っている。しかし、支援チームの中でどうしても担任は中心的な存在になってしまうので、その精神的負担が今のチーム体制でも軽減できないとなれば、直接的に担任をケアする機関に頼ることも考えるとよい。教員の精神疾患による休職は年々増加している。早めにケアを受ける必要性は非常に高いにもかかわらず1人でがんばりすぎてしまう傾向が強いので注意が必要である。 具体的なサポート機関として、たとえばT市のK診療所がある。内科と心療内科を併設しているので精神科の単科病院を受診するよりは気軽に受診することができる。診療のほかに、申請すればウォーターベッドによる全身マッサージや、音響効果によるリラックスも受けることができる。利用に際しては保険が適用され、経済的に心や体のリラクゼーションを図れる。 子どもに心の問題があると思った時に医療との連携を考えるのと同じように、支援者自身に心の問題があるという場合は心療内科やカウンセラーへの相談・訪問を臆することなく実行し、より悪くなる状態や、抜け出せなくなる状態に踏み込んでしまうことを防ぐことを考えよう。 人間だれしも良い状態の時と悪い状態の時がある。K診療所の精神科医であるI医師は、2014年1月28日の聞き取りの中で、「状態が悪い時に、状態がいい時と比べない。状態が悪い時は、状態が悪いなりに少しでも良かった時と比べるように」と言われた。「あのときは自分はこんなにできていたのに・・・」と今の自分を卑下するのではなく、同じように危機的状態にあったときに、少しでも気が楽になったり、持ち直せたりしたときのことを思い出すようにしたい。どうしても大変な時には気持ちを楽にする薬を処方してもらうなど、具体的な支援を受けることも必要である。(僕が2014年にまとめた『特別支援教育連携マニュアル』内の記述による)校内におられるスクールカウンセラーに話を聞いてもらうのも、いいと思います。どうしても学校教職員は、子どもへの指導や支援が第一になって、自分のことがおろそかになってしまいます。自分が安定していないのに、子どもたちが不安定になるのは、ある意味、当たり前です。特に、経験の少ない担任に対して、周囲の先生方による指導や支援は日常茶飯事かもしれませんが、「話をじっくりおちついて聴いてもらうこと」「気持ちを聴いてもらうこと」は、もしかしたら、全くないかもしれません。「あれは、どうなったの?」「なんで、そんなことをしたの?」「なにやってるの?」先輩教員からそんなことばかり言われたら、子どもでも大人でも、気持ちがしんどくなって当たり前です。#もちろん先輩方は親切心でこういった声かけをされています。経験のない人に対して、そういったことを周囲の人が確認していくことも勿論必要なことであり・・・これは、なかなか難しい問題です。特に、今の学校現場では、経験のない担任であっても、最初から教室をまるごと任されてしまいます。ふだんどうやっているのかが先輩教員からは分からないので、どうしてもいろいろなことを実際どうやっているのかを確認されることが多くなっているのではないかと思います。#職員室の中だけでなく、ありとあらゆる「仕事」のなかで、そういうことは起こっています。#僕は経験的に、特に最初の頃はまったくうまくやることができなくて、周囲からの指導や支援は日常茶飯事でした。#今考えるとありがたかったですが、当時はしんどかったりもしました。こういった状況を考えると、カウンセリング的なことは、すぐ近くの周囲の人たちよりも、まったく無関係の、第三者的な人のほうがいいような気はします。外国の場合、カウンセリングを受けることへのハードルが日本よりも低くて、気軽に話を聞いてもらいに受診しに行っている、ということを聞いたことがあります。メンタルヘルスは、本当に大事です。#たぶん、いちばん、大事です。#すべてのことより#最優先です。思い当たるところがあった方は、ぜひ一度カウンセラーさんのところに行ってみられることを、おすすめします。「聴いてもらうだけ」という、ただそれだけのことが、けっこうばかにできないのです。▼[心理・カウンセリング・セラピー] カテゴリの記事
2024.03.16
コメント(0)
先月、久しぶりに大阪の梅田に行きました。そこの巨大な本屋で買った本を、つい先日、読み終えました。『メンタル脳』 (新潮新書)(アンデシュ・ハンセン、新潮社、2024/1、1100円)入り口近くに置いてあった、その本屋さんオススメの1冊でした。新書サイズで、持ち運びもしやすいです。大人向けの『ストレス脳』を、ティーンエイジャー向けに分かりやすく書き直したものです。読んでみると、なるほど、いいことが書いてありました。脳のしくみを、なぜそうなっているのかの背景も含めて、分かりやすく説明してくれています。たとえば、こんなことです。・話している相手が怒り出したら扁桃体は警報を鳴らします。・扁桃体が働き出すと 心配と不安が募りますが、 「おや、この人は怒っているみたいだ。怖いな」と言葉で表現すると、 今度は 前頭葉の外側の部分が活発になり、 扁桃体を落ち着かせることができるのです。(p70より)話している相手が怒り出したら、冷静に「怒っているみたいだ」と言葉にする余裕はなくしてしまいそうですが、理屈としてはそうなんだ、ということを知っておくと、感情に流されずに、理性で対処することも、できるようになるかもしれません。僕は、怒っている人がとても怖いので、大変勉強になりました。#蛇ににらまれたカエルのようになります。今度そういう人に会ったら、やってみたいと思います!こうやって言語化することの効用は、後のページでも、書いてありました。・安心出来る状況で恐ろしい記憶のことを口に出すと、その時の気分に記憶が色づけされ、少し恐怖が減ります。 何度も話すうちに ゆっくり少しずつ、しかし確実に恐ろしさが薄れていきます。・つらい記憶にフタをするのはNG(p89より)持つべきものは友、そして、安心出来る環境ですね。#両方ないなら、カウンセリングを受けに行くのも、よいです。#こちらの話を傾聴してくれる人に対して話をすることが、大切。僕は、人に話さずに内にためてしまうタイプですが、話すことで恐怖が減るということは、実感としてよく分かります。こういうことは、知識として勉強しなくても、経験として分かっている人も、多いですね。ただ、そういうことを知識として体系化して、こういった若者向けの分かりやすい本としてまとめてくださったのは、とても意義深いことだと思います。ほかにも、役に立つ有意義な内容が満載です。特に「メンタル」というキーワードに興味を持った方は、一度目を通してみては、いかがでしょうか。▼アンデシュ・ハンセン『運動脳』その1 ~運動で、不安を軽減できる!! (2023/02/07の日記) ↑1年前は、同じ著者のこの本を読んでいました!
2024.03.15
コメント(0)
いろいろなことを気にしすぎて、たまに気持ちがしんどくなります。胃が痛くなって、つい先日は結婚記念日で外食を予定していたのに、朝からなかなか食べられずにいました。そんなとき、細川貂々(てんてん)さんの本を読みます。かる~く読める、ゆる~い感じの、リラックスできる絵柄。それでいて、「生きづらさ」に寄り添ってくれる本をたくさん描かれています。気持ちがほっとして、自分の弱さを肯定してくれた気になり、救われる気持ちになります。今日は、そんな本の読書メモを書いていきます。『生きづらいでしたか? 私の苦労と付き合う当事者研究入門』(細川貂々、平凡社、2019、1200円)↑上の本、「当事者研究」という言葉にビビッときて、購入しました。「当事者研究」というのは、「べてるの家」の言葉です。当事者が、自分のことを研究するのです。「べてる」については話すと長くなるので、2006年に僕が訪問した際の記事をお読みください。▼北海道 5日目 「べてるの家」来訪 (2006/08/24の日記)貂々さんのこの本では、「べてるの家」の向谷地生良(むかいやちいくよし)さんも登場されます。本書の中で、向谷地さんは、次のようなことを言っておられます。・「弱い所があるのが人間だからね 私なんか 自己肯定感が低いのは健康的だと思ってるんです」 「人間というのは ネガティブ要素を背負って生きていくわけだから そういうのをごまかして ”人間てスバラシイ” っていうのは逃避だと思う」(p67、向谷地生良さんの言葉)「自己肯定感が低いのは健康的」という、僕が思っていたのとは全く逆のことを真っ正面から言われたことに、まず驚きました。僕は、「自己肯定感が低いのはだめだ・・・」「自己肯定感が低い自分はだめだ・・・」と思い続けてきたのです。そういえば、弱さを強さに逆変換するような、こういった「べてる」の考え方が好きで、よく「べてる」の本を読んできたのでした。最近また、弱いということや強いということについて、いろいろ考えています。結局、弱い自分がありのままの自分なら、それを受け入れろということなのかな。逃避グセは、なかなか、なおりません。しんどい人間関係があると、そこから逃げてしまいたくなる。そんなことばかりです。本書には、べてるの家の向谷地生良さんだけでなく、川村敏明さんも登場されます。川村敏明さんは精神科医です。川村さんは次のように語られています。・「僕は患者さんから いろんな可能性を奪わないってことが大事だと思うんです」 「患者さんも悩んで 友だちとシェアして 共に生きることへの手ごたえを感じないと」 「自分たちの問題を ちゃんと自分の言葉で語れる力を持つことが大事だと」 「一番おもしろいのは 病気が治るよりも 人と人の成長です」 「その人にどういう役割が与えられているか」 「せっかく生きてきたのだから その人にふさわしい役割があるはず」 「病気の人は病気を通して 何か役割を果たしてるんじゃないかって思うんだ」(p79、川村敏明さんの言葉)このブログを通して、いまこうして本書の読書メモというかたちで、自分の思いやしんどさを出しているのも、もしかすると、「シェアしている」ことになるのかもしれません。なかなか、弱い自分を口に出すことが、できないでいます。せめて、こういった書き物のなかででも、ありのままの自分に近いものを出せたなら、それはそれで、いいのかもしれませんね。おもしろいのが、僕がずっと考え続けてきた「共に生きる」ということが、川村さんの言葉の中にも出てきたことです。「共に生きることへの手ごたえ」僕は感じられているのかな。もちろん、いっしょにいろんなことをさせていただいている方々が、何人も、何人もいらっしゃるのですが。#いつもお世話になっております。その関係に「手ごたえ」を感じるべく、まず、自分自身が自分自身の問題に対して、アクティブに関わっていかなければならないな、と思っているところです。今日はなんだかとりとめのない話になりました。聞いていただいて、ありがとう。▼発達障害、パニック障害、うつ病等の当事者からのメッセージ (2008/12/16の日記)▼自己のアイデンティティを言い切るということ(例「明治ですから!」) (2006/09/07の日記)
2024.02.25
コメント(0)
体調不良で年越しをしたので、1月4日になってようやく大掃除をしました。書棚には、本がぎっしり詰まっています。とても学びになった本でもあっても、本はたまっていく一方なので、ブログにどうしても覚えておきたいことだけを書いて、本自体は処分してしまうことがあります。今回書棚から取り出した『ゆるすということ』という文庫本もそのひとつです。『ゆるすということ もう、過去にはとらわれない』(ジェラルド・G.ジャンポルスキ /大内博、サンマーク文庫、2006、530円)実は2009年の4月に、いったんこのブログにこの本のことを書いていました。▼『ゆるすということ』 (2009/04/12の日記)上の日記では、「どうしても覚えておきたいこと」をブログに書きかけて、途中でやめてしまっていました。めっちゃ中途半端な日記になっています!そこで、15年ぶりにその続きを書いて、本自体とはさよならしたいと思います。本自体の要約とか紹介と言うわけではなく、その本の中の、ある心理的なワークの部分だけを抜粋しての紹介です。『ゆるすということ』 読書メモ★「記憶を消す霊薬」のワーク いやなことを10分間忘れさせてくれる薬を手に入れたとします。 この特別な薬を水に入れて、一気に飲み干します。 薬が効いている10分間は、過去のいやな出来事はすべて忘れて、愛の記憶しか残りません。 愛の記憶だけを意識すると、たいていの人は心が静かになり、いまこの瞬間を100%生きられるようになります。(同書p116より)AIに上の説明を絵にしてもらいました。上のワークで僕がポイントだと思うのは、「10分間だけ」という限定の要素です。人間だもの。怒ったり、泣いたり、許せなかったりすることも、あります。でも、ほんの10分間だけ、その感情から自由になり、愛の記憶に身を浸すことができれば、あなたもその身を持ち直すかもしれません。10分間が、身を救うのです。人生思い通りにはなりませんが、「ゆるす」「ゆるせない」は、自分で決められることかもしれません。どうしてもゆるせないとき、上のワークをやって、気持ちを落ち着けるのも、ひとつの方法です。愛の記憶はいつも、あなたの中にあるのです。▼『ゆるすということ』 (2009/04/12の日記)
2024.01.08
コメント(0)
一昨日の夜は、オンラインでつながっている他職種の方とのオンライン忘年会でした。ちょうど前回のブログ記事で「いろいろな職業の方とつながっている、ということでも、見えてくることはずいぶんある」ということを書いていたので、そのつながりで、そのときに教えていただいたことを書こうと思います。Sさんはヨガのインストラクター。なんと、オンラインでヨガの体験レッスンをしていただきました。今はオンラインでできることがほんとにたくさんありますね!ヨガの体験は、ほんとは対面で実際に集まってやったほうがいいのかもしれませんが、オンラインだと気軽にすぐにその場でできるので、やってみるハードルがぐっと下がります。Sさんによると、「ヨガ」とは、「つながり」という意味なんですって。知ってました?ヨガは、自我を抑制し、自然との一体感や人との一体感を得られるものなのだそうです。Sさんご自身は「いつでもどこでも、うるさくても集中できる」と言われていました。もし、イライラするようなことがあっても、「私、こういうことをされたから、イラッとするんだな」と感じて、次の瞬間には、もう忘れているんだそうです。すごい!僕は、すぐに周りに影響されて、イライラしたり、気持ちが落ち着かなくなったりしてしまいます。「これは、ヨガをしたほうがいいかも・・・」と、我が身を振り返って思いました。体験レッスンをしていただいたSさん、ありがとうございました!Sさんのヨガの説明をお聞きしていると、「ヨガって、めっちゃ、ええな!!」と思いました。↓ヨガと言えば、基本はこのポーズだと思いますが、今回はこのポーズはとっていません。 ヨガの呼吸だけ、教えてもらいました。(画像は、写真ACのものです。)
2023.12.18
コメント(0)
『運動脳』の読書メモ、第3回です。▼これまでの記事▼ 第1回:アンデシュ・ハンセン『運動脳』その1 ~運動で、不安を軽減できる!! 第2回:アンデシュ・ハンセン『運動脳』その2 ~ADHDの投薬への警告『運動脳』(アンデシュ・ハンセン、サンマーク出版、2022、税別1500円)今回は、第4章うつ・モチベーションの科学の章からです。アンデシュ・ハンセン『運動脳』3(今回の範囲は、第4章:p163からp207まで)(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「あなたが不機嫌なら散歩に出かけなさい。 それでもまだ不機嫌なら、もう一度散歩に出かけなさい」(p163 ヒポクラテスの言葉より)第4章冒頭からの引用です。 この章では、運動に「抗うつ剤」としての効果があることが語られます。 それも、抗うつ剤よりも、強力なんだそうです。 薬に頼らずにうつを吹き飛ばす! 考えてみれば、運動で気分がスッキリすることなんて、分かっていたはずなのに、いつのまにか僕たちはなんでもクスリで治そうとするようになってしまったのかもしれません。 なお、本書の説明は大変科学的。 章の中では、最強の脳内物質「BDNF(脳由来神経栄養因子)」のことにもふれられています。 このBDNFは、有酸素運動で増えるらしいです。 「有酸素運動」ってよく聞くけど、なんのことだかよく分からなかったので、 調べました。 「長時間継続して行う運動」のことなんですね。(↓調べた先)▼トレーニング:有酸素運動とは (健康長寿ネット、公益財団法人長寿科学振興財団) ちなみに、p189には 「性格も変わる」 と書かれていました。 有酸素運動、強力すぎ。・うつ病とまではいえなくても疲労感が抜けない、あるいは気がふさいで仕方がないといったことはないだろうか。 それなら外に出て走ろう。(p203より)はい。走ってきます! 思い当たること、ありすぎです。本書を読んで、歩くよりも走る方が、気分をスッキリさせる効果が高いことが分かりました。僕は今までウォーキングはなるべくするようにしていたのですが、疲れるのが嫌なので走ることはしていなかったです。これを読んでからは、少しずつ、走るようになりました。ほんのちょっと走ったら疲れていますが、少しずつ体を慣らして、時間を増やしていきたいと思っています。次回、第5章は「記憶力」を極限まで高めるの章です。運動にはこれだけイイコトがあるのに、さらに記憶力まで高まっちまうとは、びっくりです。これまた、興味深い内容です。では、また、次回!(つづく)▼ポストマップで近くのポストを見つけて、そこまで走ろう! (2023/01/04の日記)※本書を知ってすぐに走り始めたときの日記です。
2023.02.09
コメント(0)
大人になると悪夢というものはそんなに見なくなるものですが、このところ、よく見ます。2日前には、4人くらいの人に、よってたかって責められました。今日の夢は、覚えていませんが、なんだか悪い夢を見ていたような気がして早くに目が覚めました。「夢は現実ではない」と分かってはいますが、へこみます。忘れようと思えば思うほど、忘れられなかったりします。精神的なストレスがたまっているのかもしれません。また、睡眠が浅いのが、原因かもしれません。頭の中でのネガティブ・ループをどう脱するか。これは、非常に重要です。おそらく、学校の勉強よりも、重要です。生きるということに直結する、死活問題です。僕はたまに、ネガティブ・ループにはまります。そのたびに、「どうしたらいいか」を真剣に考えます。ネットで検索したり、いい本がないか、探したりします。今回は、「ブログで紹介したい」と思って本棚に並べていたお気に入りの本の中から、1冊を取りだして、読み直してみることにしました。齋藤一人さんの『人は考え方が9割!』です。『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)人によっては、僕と同じように、「そんな考え方をすればいいのか」と思って、希望が持てるかもしれません。一人さんの本は、ちょっと独特なところがあって、不思議なことが書いてあることが多いです。そういった、不思議な話が楽しんで読める人には、おすすめです。齋藤一人『人は考え方が9割!』その1(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・波動の法則で言えば、幸せな波動は周りの人に幸せを呼び寄せるし、不幸な波動は周りにも不幸を呼び寄せるからね。 だからあなたは、いまの環境をありがたいと思って楽しみな。 それで万事、うまくいくんです。(p32)卵が先か、ニワトリが先か、という議論に似ています。 幸せと思うから幸せなのか、 幸せだから、幸せと思うのか。 考え方として、「幸せだ」と先に感じること。 先にそう考えてしまうことで、幸せになれるのなら、そういうものだと受け入れて、幸せになってしまう。 難しく考えていたことが、実はカンタンなことだったというのは、よくあることです。 発想の転換です。 まさに、コロンブスの卵です。 具体的には、次のような例がありました。 読んでいると、おもしろいです。・機嫌の悪い娘を静観していますって言うんだけど、機嫌が悪い人の様子を見ていても、相手の機嫌がよくなるわけがないんです(笑) 娘の様子を見るのではなく、お母さんがもっと遊んでください。 お母さんの遊びが足りないから、いつまでたってもお母さんの機嫌がよくならなんだよね。 (p34)遊んでて、いいんだ!(笑) あんまりこういうアドバイスをする人って、いないと思うんですけど。 なんてカンタンで、「ぜひやろう」と思えるアドバイスなんだろうと、僕は思います。 僕も、ネガティブ・ループのときは、難しく考えすぎて、遊びや笑いが足りなくなっていると思いました。 日頃から遊んでいるつもりですが、もっと遊びます。(^0^) 具体例をさらに続けます。・周りの人が明るい波動を出してあげることが一番なんです。 大切な家族が病気で苦しんでいれば、心配するのは当たり前だし、不安な気持ちもよくわかります。 でもね、みんな心配しすぎなの。 心配は、治療してくれているお医者さんや看護師さんがするもので、周りにいる家族がいくら心配したって病気は治らないよね? それどころか、家族が心配すればするほど心配の波動が出るから、そのせいでお父さんの病気が悪化するかもしれないよ。・明るい波動は、間違いなくお父さんにいい影響があるからね。(p40)「明るさ」って、大事ですよね。 たしか、仏教でも、「灯明」という言葉があったと思います。 明るさをともすのは、人間にしかできない。 自分か、周りにいる人間にしか、できないのです。 僕みたいにネガティブ・ループにはまる人は、「心配しすぎ」と言われると、「たしかに、自分でもそう思っているんです・・・」と、納得します。 むしろ、そうやってはっきり言ってもらえた方が、スッキリします。 そうやって初めて、心配しすぎな自分に気づけるのです。 心配しすぎを、やめようと思います。ここまでの引用部分でも分かるように、実はこの本は、悩み相談のQ&Aになっています。だからこそ、具体的で、悩んでいる人にぴったりの言葉かけが、あふれていると思います。今の自分にはこういう本が必要だと思うので、次回以降ももう少しこの本の読書メモを続けます。みなさんのご参考にもなれば、幸いです。それでは、また、次回!
2022.10.26
コメント(0)
今日は、会議の中で自分の意見が即座に却下されたので、嫌な気持ちがしました。却下された理由は明確で、納得できるものだったのに、器が小さいです。気持ちの切り替えができません。「それは、ちがう」と言われたことを、引きずっています。とにかく自分が否定されたことがカナシイのです。こういう状態を、「大局が見えていない」と言います。自分のことしか、見えていないのです。斎藤孝さんが訳した本で、『その他大勢から抜け出す成功法則』という本があります。この本は、大局を見て行動することを説いています。大局を見ている人は、ちょっとのことでイライラしないし、大きなことを成そうとしているので、エネルギーがわいてくるのだそうです。『その他大勢から抜け出す成功法則—「何か必ずやる人」11の考える習慣術 」』(ジョン・C. マクスウェル、斎藤孝)僕は自分のことと目の前のことしか見えていません。だから、ちょっとのことでイライラするし、すぐにエネルギーが切れて、疲れています。この本に書いてあることは、ほんとうだなと、つくづく思います。本の後書きで斎藤孝さんがそのあたりのことをまとめて書いてくださっているので、引用します。・「大きな視点」でものを見るから、エネルギー値が高くなっていく・遠くまで届かせようとするから、自然に声が大きくなるのと同じ・大局的なヴィジョンを習慣にした人のエネルギーは、ヴィジョンに比例して自然と大きくなる。(p244より)坂本龍馬は大きなものを見ていたので、大きな行動がとれたのです。「何を見ているか」って、大事ですね。ちなみに、本文の中では次のような記述があり、僕は線を引いています。僕に、まんま、当てはまるなあ、と思ったところです。・子供のトイレのしつけだの、成績が悪いだの、車をぶつけただのとうんざりしている親が、今の状態は一時的なものだと夫婦で慰め合うとき、大きなヴィジョンを描くことで救われることになる。(p74)結局、僕は、救われたいのです。でも、そのためには、大きなヴィジョンを描かねばなりません。自分のことより大切なものを、描かねばなりません。そのために、とりあえず、目線を高く上げて、広く、大きく物事を見ようと思います。
2022.10.04
コメント(0)
『ちっちゃいおっちゃん』は、とてもおもしろい本です。ジャンルとしては、自己啓発小説になると思いますが、とにかくオモロイ。『ちっちゃいおっちゃん 笑って学べる心のおべんきょう』(尾崎里美、カナリア書房、2010、税別1500円)「ちっちゃいおっちゃん」は、著者が神戸でおこなっているイメージトレーニングの登場人物らしいのですが、とにかく大人気だそうで、本書のような小説の形で読んでも、すごくおもしろいのです。本書については、過去のブログ記事で一度「感動した」と書いて以来、その詳細にはふれていませんでした。今回はひとつ、この本の内容に切り込んでみたいと思います。本書は、一言で言うと、「さえないオッサンが、関西弁の女の子に出会って、人生で大切なことについて教えてもらう話」。さえないオッサンの自分としては、主人公が自分とオーバーラップして、しかたありませんでした。(笑)女の子の名前は、のぞみちゃん。関西弁でツッコミが激しいですが、大切なことを教えてくれます。そのアドバイスの究極のところを、最終章第4章から、少しだけご紹介します。・「やる気なんかいらんねん。 自分でどんどん”その気”になるんや。 ”やる気”より”その気”やで」(p138より)前回・前々回と、「やる気」の出ない子どもにどうやる気を起こさせるか、という話題を書いていましたが、改めて読み返すと、「やる気」を出させるというより、「その気にさせる」というものでした。「やる気より、その気」似ているようで、違います。「やる気なんかいらんねん」とキッパリと言い放たれると、なんだか、その気になってしまいます。・「正しい生き方なんてないんや。 がんばらんでもええねん」・「なにをしてもええねん」(p148より)究極の、承認。こんなことを言ってもらったら、そりゃあ、生き方、変わります!・「長所と短所は表裏一体。 短所を裏返すと長所やねん。 だから、短所を消したら長所も消えてしまう」・「だからええねん。ありのままで」(p131より)この本を読んでから、僕の中で、次の歌がずっとこだまするようになりました。この歌、好きなんですよね。「ええねん。」トータス松本さんは、僕が非常にご縁のある、兵庫県西脇市のご出身。ちょうどこのあいだ、彼の自伝を古本屋で見つけて、購入しました。よく知っている地名が出てきます。楽しんで読めそうです。『部屋の隅っこには恋のかけら』(トータス松本、ぴあ、2011、絶版)オビより:「トータス松本の44年すべてを語り下ろした決定版」「なにしてもええねん」って言われたら、いっぱい行動できそうです。あっ。もう、その気になってるわ!▼尾崎里美さんの教え~『夢を叶える 0.1秒で人は変われる!』(2021/03/27の日記)▼尾崎里美『幸せの真実 本当の自分に還る』 人間関係と心の問題を考える寓話 (2021/03/01の日記)
2022.07.19
コメント(0)
「引き寄せの法則」と入力したら、「日清瀬の法則」と変換されました・・・。それだと、いったい何の法則かよく分からないね。最近、入力ミスが多いです。『引き寄せの法則』は一部ではかなり有名で、類書もたくさん出ています。今回ご紹介する本は、その中でも、マイケル・J・ロオジエさんが書いてアメリカでベストセラーになり、セラピストの石井裕之さんが邦訳をしたものです。『引き寄せの法則』(著:マイケル・J・ロオジエ、監修:石井裕之、講談社、2007、税別1200円)この本は、演習をする体裁になっており、自分で書き込むページが、各章の終わりにあります。これが、なかなか書けなくて、わりと長い間、ほったらかしになっていました。いちおう最後まで読み終えて(書き終えて)、そしてまたほったらかしにしていたのですが、今回、それを読み返してみました。そこで、これからもずっと覚えておきたいことを、このブログにも書き残しておきたいと思います。たとえば、僕が「私のライフスタイルの願望」として書いた中に、次の一節があります。・不安があっても、不安をエネルギーに活動して、 よい循環に入っている人は たくさんいる。(p134の演習ページに、僕が書いた言葉)こういうことって、日々忙しい中で目の前のことに追われていると、忘れてしまいます。視野が狭くなり、自分の身近な世界だけが、世界のような気がしてしまいます。すると、不安が、マイナスにしかなりません。ところが、世の中全体に目を向けると、不安をプラスのエネルギーにして活動している人がいるのです。また、実際に今までにも、そういう人が、たくさんいたのです。有名な作家さんとかにも、多いですよね。僕はすぐに視野が狭くなるし、漠然とした不安に気分が落ち込むことが多いです。だからこそ、上に書いたような言葉を、ずっと覚えておきたいです。自分が、自分に書いた言葉ですしね。ほかに、本書の中で覚えておきたいと思った言葉には、次のようなものがあります。・これまでの人生で、自分の波動が高かったときのことを思い出してください。(p178より)僕もそれなりに人生を生きてきたので、よいときもあれば、悪いときもありました。よかったことにフォーカスを当てることで、過去に自分からエネルギーをもらうことも、できそうです。元気がないときって、だれか他人から元気づけてもらって、エネルギーをもらおうとしてしまいがちですが、他人に依存していると、他人に左右される人生になってしまいます。そろそろ、自分のエネルギーを自分から引き出すことを覚えていきたいと思います。それなりのことは、やってきたような気がしているので・・・。ちなみに、僕のこれまでの人生の中で、一番波動が高かったときは、大学4年生のときに、1年間演劇をしていたときだと思います!
2022.06.25
コメント(0)
寝床に入っても、寝つきが悪く、最近は2~3時間寝付けずにいることもあります。寝付けないのでオーディオブックで本の朗読を聞きながら、「いつのまにか寝ているだろう作戦」を遂行することも多いです。以前はそれでいつの間にか寝れていましたが、最近はタイマーでオフに設定した1時間半後にもまだ寝付けられていないので、寝床の中で、「あ。終わった」と気づいていることが多いです。睡眠障害のうちの、入眠障害を疑っています。睡眠障害については以前に何冊か本を読んだのですが、最近また悩まされ始めたので、また別の本を買って読んでみました。『マンガでわかる 睡眠障害を治し ぐっすり安眠を手に入れる方法』(逢川 沙伎、新紀元社、2017、税別1200円)マンガで分かりやすく解説している入門書なので、ほとんどのことは前に読んだ本にも書いてあったことでした。ところが、1つだけ、新しいことが書いてありました。オレキシンです。=======================オレキシンは脳の覚醒を調整する役割を果たしています。ですから、不眠ではオレキシンが覚醒のスイッチを押し続けているために眠れないという状態が起こっているということになります。(同書p41)=======================これに、すごく思い当たりました。「これだ!」と思いました。調べてみると、オレキシン受容体拮抗薬という薬があるようです。普段から薬に頼らない生活を心掛けているのですが、眠れない場合の心と体のリスクと天秤にかけて、主治医と相談のうえで、この薬を試してみることにしました。今日処方してもらったのは、デエビゴという薬です。オレキシン受容体拮抗薬には2種類あるのですが、新しいほうになります。「依存性はある」ということなので、気を付けて飲みたいと思います。それでは、おやすみなさい。
2021.09.28
コメント(0)
昨日の午後から調子を崩していました。持病があって、たまに頭痛が来ます。(ついでに腹痛もやってきます。)職場近くの実家に泊まって、回復を図りました。わが子の運動会が台風の影響で延期になり、休養日に当てられてよかったです。ずっと寝てたのですが、今日は寝ながらでもちょっとスマホで動画を観ていたりもしました。まだしんどかったので、「しんどいときに観る用の動画」を探していました。(なんだ、それ。)そこで観たのが、これです。動画と言っても、ほぼ音声です。(だから、寝ながら聴くのにちょうど良かったです。)齋藤一人さんは、日本でも有数の大金持ちですが、幼少期から病弱だったそうです。なので、病気のときは一人さんの話を聞くといいかなーと思って、検索して聞いてみました。すると、「体調が2割でも、絶好調って言うの」という趣旨のことを言われていました。周囲を心配させないためだそうです。これを聞いて、元気が出ました。周囲を心配させないためもそうですが、自分にとっても、「体調悪いな」とずっと言っているよりは、ウソでもいいことを言っている方が、気がよくなります。「病は、気から」ですからね。おかげさまで、絶好調になりました。(笑)明日はわが子の運動会を見に行けそうです。
2021.09.18
コメント(0)
僕の住む市には、いくつか図書館があります。ふだんよく行く一番近い図書館とは違うところに行ってみると、なんとコミックエッセイが大充実していました。冊数上限の10冊を借りてきました。その中の、最後の1冊を、読み終えました。その本を紹介します。『自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと』(わたなべぽん、幻冬舎、2018、税別1000円)コミックエッセイというのは食レポだったり、旅レポだったりするものが多いのですが、この本は、著者の「生きづらさ」をシンプルなかわいいイラストで表現し、その「生きづらさ」を自分なりの工夫で少しずつ解消していかれたエピソードが書かれています。冒頭に、「知っている人を見かけると避けてしまうエピソード」が出てきます。僕にも全く同じことがあります。だから、自分に向き合うつもりで、借りてきました。結果的に、10冊の中で一番、「読んでよかった本」になりました。マンガの中では、自分の子どもの頃がにゅるんとイメージの中で出てきて、そのイメージが喜ぶことをしよう、と決め、実際に行動していくところが描かれています。子どもの頃の自分の声を、大人になった自分が聞いてあげる。子どもの頃の自分と向き合い、結果的に今の自分をも、癒していく。「自分なんて・・・」と思ってしまうことがある人には、もしかしたらすごく響く本では、と思いました。おそらく、心理学の本などでも、本書の内容に似通った癒やしの方法なり理屈なりが書いてある、と思います。ただ、こういう内容をマンガで読める、というのが、すごくいいのです。しかも、当事者の生の声であり、生の体験談です。マンガだからこそ、喜怒哀楽の分かりやすい表現をつたって、ストレートに響いてくるのです。悩みだけで終わらず、基本的には「解決」が感じられる体験談ですので、理想的なほっこり感が醸し出されています。そのため、心にすっと、入ってきます。癒されている著者を見て、読者も癒されるのです。僕自身は、小学生時代、ほとんど話さない子どもでした。外向的か内向的かと言うと、100%内向的な方でした。友達と遊ぶことはありましたが、つながっている感覚は薄かったです。1人でいることや、人と違うことを好みました。だからこそ、「自分が自分の一番の友達」みたいなところがありました。本書の著者は実母から虐待を受けていて、そんな過酷な環境とは比べようもありませんが、自分の過去を振り返って自分の人生を生き直すところからは、「自分もあれから自分を変えてきたんだな」と振り返ることができ、改めて自分を認めてあげることができました。本書のエピローグでは、たまたま放送大学で聞いたという、次のメッセージが書かれていました。「つらい体験をして心にダメージを負った方は 日常生活を営むことすら困難になってしまうことがありますが でもそんな方々が 自ら立ち上がり 行動をするとき どんな人よりも思いがけない工夫や前向きさを発揮して 自分らしい生き方を取り戻すことができると 私は思っています」 (p107)このメッセージは、著者を大変勇気づけましたが、同時に、読者も、大変勇気づけられると思います。過去の自分、幼少期の自分を好きになれなかったり、トラウマを抱えていると思っている人は、ぜひ、読んでみてください。あなたの中のあなたが、元気になると思います。
2021.09.13
コメント(0)
しばらくの間、コロナ禍における音楽教育でのタブレットの活用に書いてきました。今日はちょっと小休止して、全く別の話題です。スピリチュアル系の本の読書メモです。スピリチュアルなテーマの本には、証明不可能なことが書いてあることもあって、僕も全てを信じているわけではありませんが、純粋に読み物として面白いと思います。読んだ本は、これです。『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』(本田健×バシャール(ダリル・アンカ)、サンマーク出版、2019、1700円)バシャールというのは遠い宇宙の存在で、ダリル・アンカさんという人を通して、地球人にお話をしてくださいます。=======================『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』 ・それ自体がワクワクするからやることであって、それをやった結果こうなるであろうと、その先を期待してはいけないわけです。・自分の最大限の力でそれに臨み、その際、いっさい結果を期待してはいけません。 (p55)僕もそうですが、世の中の人はわりと「結果に期待する」ことが多いですよね。 そうではなく、結果よりも、プロセスを楽しむ! エジソンとかイチローとか、歴史に名を残す人たちはみんな、その過程がワクワクしてたまらないから、結果として名を残す業績をあげたのかもしれません。 これとは別に「結果を明確に思い描け」「クリアなビジョンを持て」という教えも、別の人の本にはよく出てきます。それと真逆のことを言っているのが面白いなーと思いました。 結果にこだわりすぎると、落ち込むことにもつながりますし、この教えは、読んでよかったです。 結果に一喜一憂するような人生は、ちょっと人生を楽しみ切れていないような気がしてきました。 結果に、期待しない。(笑) ・「Mind your own business」・人のことには口出ししない、人のことには手を出さない (p63) これは、アドラーの教えと一緒だな、と思いながら読みました。 アドラー心理学でいうところの、「課題の分離」ですね。 英語の慣用句が出てくると、日本語ばかりで理解するより、多面的・多角的に理解できる気がします。(^0^) ・本田: パートナーがほしい、お金がほしいと思った瞬間に遠ざかるということですね。・バシャール: そうです。 ですから、つねにいつも必要なものはもう目の前にあるということを受け入れ、理解することが大切です。 (p69)今までのところもバシャールの言葉からの引用だったのですが、ここで初めて本田健さんとバシャールの対話形式で引用してみました。 バシャールは、「夢をかなえるゾウ」のガネーシャみたい。(^0^) ちょっとびっくりするような教えを、さらっと口にします。 ・最初の第一歩はいつも変わっているということ、すべてが変化しているということに気づくことです。 (p165)今度のコレは、ブリーフ・セラピーの「変化は必然である」というのを思い出しました。 変化に気づくこと。 なるほど。たしかに、変化の第一歩は、すでにある変化に気づくことです。 変わらないものなんて、ないのかもしれませんね。 ・たとえば、自分の本がベストセラーになる!ということが、感覚的に深いところで信じられたら、もうあなたは、新しい平行宇宙に行ったことになります。 (p195)本田健さんのあとがき(コラム)からです。 そういえば僕がバシャールの存在を知るきっかけになった本にも、こういったことが書いてありました。 最後に、同じく、そのあとがき(コラム)から、最後の言葉を引用します。 ・あなたがえらぶほうが、現実になります。 そう、「未来は、えらべる」のです。 (p197) =======================未来は選べるということに、ワクワクしてきました。ワクワクする気持ちを持ち続けて、ワクワクすることをやり続けていこうと思います。コロナ禍なので気がめいっていましたが、ワクワクを捨てずに楽しんでいくぞー!!! ▼「こういう人だと思って対してると、そういう人になる」 (2019/10/27の日記)▼『常識を疑うことから始めよう』 (2019/09/25の日記)▼「イメージが伝わっているんです。」 ~鴨頭 嘉人『夢を叶える5つの力』 (2021/08/05の日記)
2021.08.30
コメント(0)
最近、目の前のことに振り回されて、気持ちがしんどかったのです。 こういうときは、アドラーの本を読むのが、一番。 いい処方箋になりました。 『マンガでわかる!アドラー心理学折れない心の作り方』 (監修:和田秀樹、シナリオ:六原三歩、作画:平純久至) アドラーの考え方は、役に立ちます。 特に本書は、マンガと文章がほぼ5対5の比率で書かれており、互いに補い合っています。 とっつきやすく、わかりやすいです。 ============================= 『マンガでわかる!アドラー心理学折れない心の作り方』 ・心が折れやすい人は、(略) 真面目で、物事にこだわりすぎてしまう人 (p40より) 僕のことです・・・。 ・あらゆる悩みは対人関係に行きつく (p41より) ・「自己決定性」=(自分の)性格を変えることができると考える (p42より) 全ては自分で決められる、変えられると思うこと。 アドラーの神髄は、ここにありますね! 逆に言うと、人のせいにしない、ということ。 ・「目的論(感情)」 =怒鳴られたり泣きつかれたりしても、その目的を考えることで心が折れずに冷静に対処できるようになる! ・「共同体感覚」 =真の所属感 ・「目的論」 =目的さえあれば、1つの道が絶たれても、絶望せずに別の道を探れる! (p43より)上の説明は、表になっている部分からの引用です。 これだけだと分かりにくいですが、安心してください。 それぞれの章ごとに詳しい説明が続きます。 ・心が折れた状態の人に大切なのは、(略) ありのままの自分でいられるようにすること (p45より)ありの~~ままの~~~姿見せるのよ~~~♪ ・STEP1 まずは「これは思い込みでは?」と疑ってみる ・STEP2 「誰がそう決めた?」と自分に問いかける (p66-67より) 結局は、立ち止まって考えることが大事か、と。 ・人付き合いが少ないのだとしたら、どうして誰も自分を愛さないことがわかるのでしょうか? 本人が人付き合いを避けたいための思い込みにすぎない (p68より) ズシンときました。 まさに。。。 ・高いレジリエンスを持つ人は 認知が柔軟です。 (p69より) 全ては、認知です。 つまり、とらえ方です。 ・横の人間関係が築けたら 次は「課題の分離」だ (p101より) 使っています、「課題の分離」。 アドラー心理学のひとつのキーワードですね。 他人の分まで勝手にしょいこまない。 ・怒りの後ろには 落胆や不安といった 一次感情が隠されている カッとなったときは その後ろの一次感情を考えてみればいい (p148より)これも、立ち止まって考えることとつながります。 「一次感情」を考える。 これ、言葉をうまく使いこなせない子どもが、知っている言葉だけで伝えようとする場合にも、見られます。 一次感情をストレートに表現できないとき、往々にしてあります。 ・落ち込んだって 自分を取り巻く環境の受け止め方と行動次第で 何度だって 立ち直れるのさ このまま歌詞になりそうです。 こういう歌、つくろうかな・・・。 ・「明日香は心に500のダメージ!!」 「立ち直る(建設的)▶ 落ち込んだままでいる(非建設的)▶」 (p177より)↑本書で一番面白かったところ。 こういう、RPGやアドベンチャーゲームのような選択肢が心の中に出てくる状態が、自分自身を自分でコントロールする際の指標になると思います。 自分の行動の選択肢は、自分で選べる。 逆に言うと、自分の行動は、すべて自分が選んでいるのです。 ・「私の心は もう折れない」 「感情は自分の本当の目的を教えてくれるパートナーだから」 (p180-181より)自分の感情をパートナーだと見なせると、人生をしっかりと生きていけそうです。 感情に振り回されているのではなく、パートナーとして見ている。 僕はちょっとまだその境地までには達していませんけれど・・・。 ・自分の力で共同体を探し出し、築いていく・できない・ダメな自分も含めて ありのままを受け入れること (p188-189より) できない・ダメな自分を受け入れること。 まずはそこからのスタートですね。 =============================このブログ記事を書いている途中でイライラすることがあり、怒ってしまいました。まだまだ修行が足りません・・・。本を読んだだけで心が折れなくなるわけではありませんが、「折れない」方向性は保持したいと思います! ▼「その人を許すことで、免疫力がつきます。」~中谷彰宏『「つらいな」と思ったとき読む本』 (2021/01/07の日記)
2021.05.17
コメント(0)
ゴールデンウィークですが、在宅主体になってますよね・・・。在宅でできることとしてもっともポピュラーなのは、やっぱり読書でしょうか。(僕は、テレビはあまり見ません・・・。)キングコングの西野さんがおすすめされていた本を、ネットで注文して読んでみました。これが、すこぶるよい!そんなわけで、紹介します。行動経済学まんが『ヘンテコノミクス』。『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(原作:佐藤 雅彦・菅俊一、画:高橋秀明、マガジンハウス、2017、税込み1650円)『行動経済学まんが ヘンテコノミクス【電子書籍版】(税込み1300円)「行動経済学」と言っても、なじみがないと思いますが、「人間って、こういうコトをしちゃうことがあるんだよね・・・」ということを教えてくれます。心理学とか、行動分析とかとも、かなり関わりがあると思います。赤塚不二夫調のまんがが、とっても楽しいです。「マンガ」でも「漫画」でもなく、ひらがなの「まんが」がしっくりくるテイストです。このまんがの中で、一番印象に残った話を、ひとつ。子どもたちの連日の落書きに困っていたおじいさん。落書きをやめさせるために、とった驚きの秘策とは?なんと、「報酬を与える」というものでした。「エエッ!?」ってなりますよね?報酬を与えたら、むしろやめさせたい行動を強化してしまうぢゃないか、と。ところが、どっこい。すっとこどっこい。なんと、報酬を与えた後、与えなくなると、子どもたちは「報酬がもらえないんだったら・・・」と、その行動をやめてしまったのです。逆説的なストーリーで、かなり印象的でした。行動経済学的には、「アンダーマイニング効果」と呼ばれるそうです。「自分が好きでしていた行動(内発的動機)に、報酬(外発的動機)を与えられることによって やる気がなくなってしまう現象」と説明されていました。「報酬が動機を阻害する」という一言でまとめられており、ドキッとしました。(p13より)教育に関わるものとして、報酬的なもので子どもたちを動かそうとすることが、少なからず、あります。(マルをあげる、というようなものも、含めて。)「報酬で人を動かす」ということについて、考え直さざるを得なくなったまんがでした。こんなふうに、知ってビックリ、ためになるお話が、この本には多数、収録されています。読みやすいし、ためになるし、おすすめです!ちなみに、「アンダーマイニング効果」以外に、僕が特に驚いたのは、以下のお話。・上昇選好: 「最終的にもらえるどんぐりが同じだったとしても、 毎日同じ数をもらうより、 最初は少ないけれど 毎日1個ずつ増えていく方が、より 明日を楽しみに、仕事をするようになった」 (p91より)だんだん増えていく、というのがやる気を引き出すんですね。 たしかに! そのためには、最初が少なくても、毎日少しずつ上がっていく方が大事、という考え方、使えそうです!!・目標勾配仮説: 「最終日に30回の腕立て伏せをやれば、 合宿全体で300回の腕立て伏せを 達成したことになると伝える」 →「最後の30回の腕立て伏せに俄然やる気を出した」 (p97より)これ、部活ではよくあるかけ声ですよね。 「ラスト○○回!」 マラソンとかでも、ラストだと分かると、俄然、がんばれます。 「これで終わり」となると、エネルギーの出し惜しみがなくなりますね。(関連する過去記事)▼『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』 (2014/08/12の日記)
2021.05.03
コメント(0)
心理セラピストの尾崎里美さんの本をよく読んでいます。今日は、4冊目に読んだ『夢を叶える 0.1秒で人は変われる!』を紹介します。(前に読んだ本は、この記事の最後にリンクを貼っています。)『夢を叶える 0.1秒で人は変われる!』(尾崎里美・七田厚、しちだ教育研究所、2016、税別1500円(現在は絶版))============================= 『夢を叶える 0.1秒で人は変われる!』 (本書の中には尾崎里美さんだけでなく七田厚さんの発言内容・執筆内容も含まれますが、 引用個所はすべて尾崎里美さんがおっしゃっていた部分です。) ・感情が起きていることを、ただ眺めてさえいれば消えてなくなります。 1分半で消える (p33) この部分の引用を打ち込む際、間違って「感情」を「過剰」と入力してしまいました。 ただ、そのおかげで、気づきがありました。 「あ、今、自分の感情が過剰になっている」と気づくということ。 これができると、いいなあ、と思いました。 尾崎さんによると、感情は眺めていれば1分半で消えるそうです。 なかなかそうやって自分の感情を俯瞰することができていないのですが、もしそれができれば、確かによさそうです。 感情コントロールのための重要な指針をいただきました! ・実は 欠点が個性で、それが才能だったという場合も多いのです。 エジソンの母は、耳が悪いエジソンに「それがあなたの才能」と言ったのです。 そして蓄音機などの発明につながりました。 (p38)・「短所を直すと長所もなくなる」(p39) 短所が実は長所だった、というテーマだけで、物語が1つ書けそうです。 日本の学校教育は短所を矯正しようとしてみんな同じ同質性を目指そうとしているとしてずいぶん批判されています。 短所が長所ならば、直すことはなくなり、「そのままのあなたでいい」にもつながりますね。 基本的には、僕は、それでいいと思います。 みんな違って、みんないい。 短所を長所だと捉えられるように、したいです。 次の箇所も、それにつながる内容です。 ・イタリアのクイズ番組を見ていた時、間違った回答をした人が、 「あら、そうなの。でも、私は自分の答えのほうが好きだわ。これでいいわ」 と言ったんです。 (p44)・クリエイティブ系の人は1人が好きです。 それが才能。 それをお母さんは「なんでみんなの輪に入れないの?」と悩んでいる。 (p45) 僕も思いっきりクリエイティブ系ですので、めっちゃ当てはまります。 飲み会とかは、出たくない。 1人でいるのが好き。 今もこうやって、1人でブログを書いています。 ほとんどの人は、こんなにブログ書かないですよ。 今までに書いたブログ記事が、1996件ですからね。(これが1997件目!) 他の人と一緒に過ごすのが好きな人が世の中には大多数だから、僕なんかは思いっきり浮いています。 ただ、それを才能と捉えれば、そうとも言えるかもしれない。 子どもの中にも、そういう子はいます。 基本的には、本人が困ってないんだったら、親が先回りして困ってもしょうがないかなあ、とは思います。 人づきあいが苦手だと、社会に出たときに困る、というのは正論です。 それは、僕も、困りましたし、人にも迷惑をかけました。 ただ、本人の特性を発揮して貢献できる分野というのがあるので、みんな同じにならなくていい、とは思うのです。 「私は、これで、いい」 本気で思えたら、その人は、強いですよ。 そう思えるあなたであるように、僕は、心より、応援しています。・「目の前に神様がいて、『なんでも1つ叶えてあげる』と言われたら、 いちばん最初に何頼む?」・すると、現実を離れるでしょ。 現実問題として考えると、「無理や」と思う人が多いので。 (p94)このあたりは、イメトレの具体的な方法についてです。 別の本で勉強した、ブリーフセラピーのミラクルクエスチョンにすごく似ていると思いました。 現実をすっ飛ばして、夢がかなった状態にいきなり自分のイメージをすっ飛ばしていく。 現実にすくめとられて考え方すらも動けなくなっている場合、非現実に一気に飛ばすアプローチが効果的です。 僕の場合、この質問の答えとして、すぐに「健康!」と答えました。 元気があれば、なんでもできる! 元気な時には当たり前すぎて価値が分からなかったけれど、元気でないときにはその価値が一気に分かるようになるものです・・・。 昨年度の音楽会で勤務校の3年生が歌った 「元気!勇気!力を合わせればどんなことでも できるんだ」 という歌の歌詞が、いつも僕の頭の中にはこだましています。 (児童用合唱曲「元気 勇気 ちから」エイミー・カワウチ作詞/北方寛丈作曲)最後は、教育ブログらしく、お勉強について。イメトレの具体例の中から、「計算のイメージ」の具体的な言葉がけについて。・今から3つ数えると、〇〇ちゃんの頭がコンピュータになって、計算がスイスイできるよ。 たし算もひき算もスイスイだよ。 1,2,3、はい。 〇〇ちゃんの頭がコンピュータになったよ。 いろんな計算が頭に浮かんでいるね。 それを集中してみると、おでこの裏側にパッと答えが出てくるよ。 (以下、略) (p167)催眠療法とイメージトレーニングは同じ系統のものらしいですが、 こういった言葉がけは、確かに、催眠で使われるものと同じだな、と思いました。 催眠とか暗示というのは、そう馬鹿にできたものでもなくて、けっこう効いちゃうときがあります。 効果云々よりも、なんだかこんな感じで楽しく計算ができるってことだけでも、雰囲気作りに効果があるかもしれません。 正統派の「計算問題を解け」的なやり方とは全く違うアプローチとして、計算を指導する人は、こういうのも知っておくと、指導の幅ができて、いいかもしれませんよ! ============================= 尾崎里美さんの『ちっちゃいおっちゃん』に感動して以来、尾崎里美さんの本を立て続けに読んでいます。催眠療法や心理療法を少しでもかじっていると、この方の言っておられることがより理解できるかもしれません。僕と同じ兵庫県にお住まいだそうで、一度お目にかかりたいなーと思っています。『ちっちゃいおっちゃん 笑って学べる心のおべんきょう』【電子書籍】[ 尾崎 里美 ]『ちっちゃいおっちゃん 笑って学べる心のおべんきょう』 [ 尾崎里美 ](関連する過去記事)▼尾崎里美『幸せの真実 本当の自分に還る』 人間関係と心の問題を考える寓話 (2021/03/01の日記)
2021.03.27
コメント(0)
3月は仕事が怒濤のようにあってなかなかしんどい時期です。次から次へと、まるで少年マンガの強敵に次ぐ強敵のように、倒しても倒しても次が来る。そういうときに大事なことは、「心」です。まあ、いついかなるときでも、極論すれば、「心」が一番大事なのです。それも、「自分の心」です。他人の心を大事にするには、まずは自分の心が安定していること。脅かされないことが必要です。「自分の心を守りましょう」という本があります。このタイトルは、なかなか秀逸です。自分の心が脅かされていると感じたとき、ぜひ読んでみてください。読みやすいです。『自分の心を守りましょう』(伊勢白山道、経済界、税別1300円)============================= 『自分の心を守りましょう』 ・すべてが必ず「絶えず変化する」次元です。 (p28)・苦しい中でも「それでも」生かされている感謝の気持ちを置く (p29) すべては移り変わっていく・・・ しかし、そのときのことに気を取られて、変わっていくことを忘れてしまう。 そうすると、苦しくなります。 逆に、変わっていくことが本当に分かれば、ありがたみも感じられます。 忙しいと感謝の気持ちを忘れてしまいがちですが、「それでも」感謝の気持ちを置くことで、オセロのようにすべてが逆にひっくり返っていくかもしれませんね。 ・ほんとうの安心感とは、「絶対に不動の自分」を見つめることで、内心から起こって「来ます」。・これを釈尊は、「自燈明(じとうみょう)」、自らを明かりにして先に進みなさい、と言いました。 (p43) 周りが変わりゆく中で、自分の中に「不動の自分」を感じることができれば、揺るがなくなります。 前にご紹介した本『幸せの真実 本当の自分に還る』とも通じますが、結局は自分次第なのです。 周りのせいにしてしまっているところから、もう一度、結局は自分次第であるというところに帰ってきましょう。 ・1.それでも、自分は生かされているという視点。 2.この現状でも、「楽しんでやろう」という視点。 (p70)・現状を「静観する」 (p71) 他人のせいにしているところから自分に視点を戻して、むしろそこから周りのおかげというところまで考え方を逆転できると、逆転グセがつくかもしれません。 「逆境○」という特性がつくかもしれません。 逆境を、むしろ楽しめるようになるかもしれません。 成功者はどなたも逆境を乗り越えてこられていますよね。 そこには、苦しみながら乗り越えるというよりも、むしろ楽しんで臨まれていたところがあるのではないでしょうか。 ・自分をまっすぐな柱だと意識してみましょう(p76)・姿勢が悪いと、体内の循環が低下して、胃腸にガスが溜まりやすくなる・おヘソを突き出す感じで、「おヘソで歩く気持ち」を持つことが大切です。(p77)このあたりはかなり具体的な方法論のお話。 考え方だけでなくて、こういった行動指針を示していただけると、自分を変えやすくてありがたいです。 特に僕は油断するとすぐに猫背になりがち。 胃腸にもガスがたまって、そのせいでか、寝込んでしまうことも! 姿勢一つで、大きな変化につながるものなのですね。 オヘソを意識するのは、目印として非常に分かりやすいので、いいと思いました。 忘れずに意識し続けていきたいです! ・人には、どんな嫌な相手にも「静観する」態度が非常に有効です。 そして、どうしても他人に腹が立つ自分がいれば、その自分をも静観します。 自分が何に怒っているのかを、自分で自分自身を静観します。 それが、ほんとうの自分なのかを観ます。 自分とは、ほんとうにそれで怒る人なのかを観ます。(p166)この部分を引用しようとしたときに、ちょうど自分の息子から「ゲームをタブレットに入れて」と言われて、「今ブログを書いているんだけど」と腹を立てることがありました。 おっと、そういえば「どんな人にも静観する」という記事を書いているところだった! そう思い直して静観を心がけましたが、自分の予定を急に崩されると、やっぱりイライラしてしまう自分がいました。 この本に書いてあるとおり、「それが、ほんとうの自分なのか」を観ようとしました。 その程度で怒る、それがほんとうの自分でした。 まあ、しかたないかと思いました。 自分はそんなにえらくないなあ、と思いました。 僕みたいに、あきらめの境地に立つこともあるかもしれませんが、自分で自分を観る、というのは、怒りをコントロールするためには、よさそうです。============================= 特に本書の前半からは、学びが多かったです。なかなか、書いてあるとおりにはできませんが、こうやってブログに書き留めて、意識をしつづけることを、心がけていきたいと思います。(関連する過去記事)→カテゴリ「心理・カウンセリング・セラピー」
2021.03.06
コメント(0)
昨年は、教員免許更新講習をeラーニングで受けました。そのこと自体は、このブログにも何度も書いてきました。(▼過去記事参照)その講習の1つに、あかはなそえじ先生(副島 賢和先生)の講習がありました。副島先生は、院内学級の「赤鼻の」先生です。この講習を契機に、ホスピタルクラウンに興味を持ち、関連書を取り寄せて読んでいきました。以下が、昨年僕が読んだホスピタルクラウン3部作(?)です。それぞれ別の方が著者ですが、どの著者も病院でホスピタルクラウンをされています。(1)『あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ ―ぼくが院内学級の教師として学んだこと』『あかはなそえじ先生のひとりじゃないよ ぼくが院内学級の教師として学んだこと』 (教育ジャーナル選書、副島賢和、学研プラス、2015、1400円)(2)『ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師』『ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師 』(Sanctuary book、大棟耕介、2007、1400円)(3)『パッチ・アダムスと夢の病院』『パッチ・アダムスと夢の病院—患者のための真実の医療を探し求めて』(絶版?リンク先は古本)副島先生のご本を読み始めたのが、5月でしたが、最後のパッチ・アダムスさんの文庫本を読み終えたのは、もう12月に入っていたと思います。この日記のタイトルにつけた「笑顔と自尊感情を取り戻す」は、副島 賢和先生の本の表紙から引用させてもらいました。上の写真では小さくて見にくいと思いますが、表紙の右下、マルの中に「心に傷を抱えた子どもたちに 笑顔と自尊感情を取り戻すために」と書かれています。僕もこれに近いことを心がけて今までいろいろとやってきました。この表紙のコンセプトに、すごくすごく共感しました。(1)『あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ』からは、たくさんのことを学びましたが、1つだけ、僕が今まで思っていたことと違うことを書かれているところがありました。僕は今まで、教育活動のすべてを、子どもたちを中心において考えてきました。すべては子どもたちのために。しかし、この本で副島先生は、全く別の表現を使われていました。「真ん中に置くのはこどもたちではありません。」「彼ら彼女らもチームの一員です。」「真ん中に置くのは子どもたちが抱えている『困難』や『課題』ではないでしょうか」(p139より)ズガーン、ときました。そうです、そのとおりです。子どもたちが対象になってしまうのではなく、子どもたちの困難や課題こそ、一緒に立ち向かっていくべき対象とする。チームで取り組む教育を考えていくとき、とても大事にしていきたい考え方だと思いました。(2)と(3)の本については、明日・明後日の投稿でもう少し書きたいと思います。今年は土日にはさまれたお正月のため、お休みが長い人も多いのではないでしょうか。長いお休みの間に、こういった本の読書は、いかがですか?
2020.01.03
コメント(0)
日々、お疲れでしょう。そうでしょう。そんなあなたに、特別なマッサージがあります。その名も、「包丁マッサージ」!2本のどでかい包丁で、背中とかをたたかれます。これが・・・すごく気持ちいいんです。兵庫県加東市の「音楽の日」のイベント会場に、包丁マッサージの体験があり、受けてきました。10分間、1000円!「包丁マッサージ」なんて、初めて聞く名前で、びっくりしましたが・・・よーく考えると、「これって・・・効くかもしれない!」と思い始めました。コリがとれるだけでなく、開運効果もあるそうです。事前の下調べを怠らない僕としては、さっそくスマホでネット検索。サイトが見つかり、説明を読んでみました。うーむ。なかなか、よさそう。▼包丁マッサージとは(モダンミステリースクール)妻がまず受けました。・・・・。大丈夫。安全そうです!(笑)包丁マッサージの安全性を確認したところで、妻の次に、僕もやってもらいました。タオル越しに2本の包丁でリズミカルにたたかれます。頭から、足の先まで。マッサージはいろいろ受けてきましたが、これは初めての体験でした。うーむ、いいかもしれない!あなたのお近くにも包丁マッサージ師さんがいたら、ぜひ、受けてみてくださいね!ちなみに僕が施術してもらった方のお店は、篠山にあるそうです。▼包丁マッサージ師中島香苗さんの紹介サイト
2019.10.20
コメント(0)
いろいろとしんどいことが多かったので、読書でエネルギーチャージ。しんどいときというのは、自分の考え方に凝り固まっていて、柔軟な考え方ができず、獣が罠にはまったような状態です。こんな時は、人と話す、もしくは本を読むなどで、自分の今の考え方と別の考え方を入れることです。そういうわけで、「名言セラピー」で有名な、ひすいこたろうさんの本を紹介します。『常識を疑うことから始めよう 嵐の時代を生き抜くヒント』 (Sanctuary books)(ひすいこたろう・石井しおり、サンクチュアリ出版、2013、1200円)『常識を疑うことから始めよう』【電子書籍版】[ ひすいこたろう ]病気で身体がしんどい、というときには、ぜひ、次の名言を覚えておきましょう。「健康な人には病気になる心配があるが、 病人には回復するという楽しみがある」(寺田寅彦)(p92より)まさに。現状をマイナスにとらえるのでなく、プラスにとらえる。「どう考えてもマイナス」と思っていても、意識の方向性を変えれば、案外簡単にプラスになるものです。続いては心理学の大家、アドラーのアドバイス。「この処方通りにしたら、きっと2週間で全快します。 それはどうしたら、他人を喜ばすことができるか、ということを毎日考えてみることです」(アルフレッド・アドラー)(p107より)ひすいさんが強調する、「自分を良くしたかったら、自分を良くすることを目指すのではなく、他人を良くしろ」という考え方。しんどいときにこそ、心にとめておきたいものです。最後に、次の問いを自分に投げかけてみましょう。「もし、いま自分が”理想的な自分”だったら、どうするだろう?」(投資家イグゼロ)(p151より)理想的な自分を思い描くことができれば、そこからパワーをチャージできます。人は誰も、良い状態の時もあれば、悪い状態の時もあります。悪い状態の時に、良い状態の自分を、借りてくる。マイナスに凝り固まった自分を抜け出し、理想の自分になって、回復する楽しみを持ちましょう!
2019.09.25
コメント(0)
ブックオフに行くと、たまに掘り出し物があります。(笑)この間見つけたのがコレ!DVD『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった【舞台編】』(こう書房、5600円)ネット上にもほとんど情報が出ていないレアものです。もともとは、香取 貴信さんの本が最初。その後、オーディオブック化されていたり、ご本人のセミナー録音も公開されたりして、僕はファンでした。以下は、本と電子書籍、オーディオブックのリンクです。(本の段階で、IIも出てます。)『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった—そうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ! 』(KOU BUSINESS) 香取 貴信【中古】『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わったーそうか、「働くこと」「教えること」「本当のサービス」ってこういうことなんだ!』【電子書籍】[ 香取貴信 ][オーディオブックCD] 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった (CD) / こう書房 / 香取貴信[オーディオブックCD] 社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった II (CD) / こう書房 / 香取貴信いろいろ出てることは知ってましたが、舞台版があるとは驚きました。僕は舞台を見るのも大好きなので、さっそく購入!タイトルから、ワクワクしてきました。中身は8つのチャプターに分かれています。前半は、香取さんの本の、まんま、舞台化でした。書籍の舞台版をご本人が後で解説しています。本よりも映像のほうが分かりやすい人にはかなりいいと思いました。ただ僕の場合は、香取さんの本は大好きでオーディオ版でも聴いていたので、エピソードはよく知っており、あまり新鮮味がありませんでしたた。(若き日の香取さん役の役者さんは好演していましたよ!)僕が印象に残ったのは、むしろ、後半の加賀屋さんの舞台。加賀屋克美さんは香取貴信さんのお友達で、同じような本を後で出されています。このDVDでは、香取さんだけでなく、加賀屋さんもご本人が登場し、会場をわかせます。加賀屋さんはご本人によるトーク&ライブ。ご本人の「好き」という情熱が伝わってきて、これがおもしろかった!そしてDVDの最後に、「かたいジャガイモに、ストローが突き通るか?」という問題が出されました。え?ジャガイモにストロー?そんなもの、突き通るわけがない・・・と思っていると、すかさず加賀屋さん。「やる前から、『突き通るわけがない』と思っていませんか?」そして、加賀屋さんは見事、ジャガイモにストローを突き通して見せるのです。別に手品ではなく、タネもシカケもないそうですが、一応、「ジャガイモはメークインがいい」とか「ストローはかたいストローがいい」(実演時は、スターバックスのストロー)とか、「ストローは上の穴を塞いでグー握りで持つ」などのアドバイスはありました。(笑)加賀屋さんがやって見せた後、5人のお客さんが舞台上で挑戦。思いを突き通す!というかけ声で皆さんがジャガイモにストローを突き通すところは、感動でした。やる前から、あきらめない。思いを、突き通す。大事ですね!
2019.09.23
コメント(0)
小説になっている自己啓発本が好きで、よく読んでいます。今はアドラー心理学の小説版を読んでいますが、少し前にはNLPの小説版を読みました。【中古】 『夢をかなえるNLP 潜在意識をあなたの味方につける本』(若本勝義、PHP研究所、2010)「NLP」は神経言語プログラミングの略。心理学や自己啓発をかじったことがある人なら、聞いたことがあると思います。僕自身は、心理学を役に立つように体系化したものと捉えています。空手で言うと、より実践的な空手、というような感じでしょうか。(^^)本書は今は絶版になっているようです。もし購入されたい場合は、古本で。=============================『夢をかなえるNLP 潜在意識をあなたの味方につける本』 ・「行動」と「意図」を分けてとらえること。・行動は否定的なものであっても、その意図はそうではなく、逆にリソース(資源)であり、肯定的なものである (p219)これは、ほかの本では「ポジティブ・インテンション」として書かれていることです。 相手と対立してしまうこと、よくありますよね。 その場合でも、相手の肯定的な意図が読み取れれば、どうでしょう。 相手の意図を理解することで、相手との関係性が変わってくるのではないでしょうか。 僕は対人関係に自信がないので、対人関係をうまくやっていきたいと思っています。 対人関係をうまくやっていくうえで、こんなふうに、行動の裏側に肯定的な意図を読み取ることはかなり大切だと思っています。 教育においても、問題行動の裏側に、本人なりの理由がある。 これは、必ずあります。 そこに思い至らなければ、ほんとうの教育はできません。 常に肝に銘じておきたいことです。 ・チューニングをするのは チューニングそのものが目的ではなくて、 より効果的なリードをするという目標が次にある。・あなたがほんとうに相手を効果的にリードしたいのであれば、 やはり、リードをいったん保留して、相手に十分チューニングすることが大切だ。 (p246) チューニングとは、簡単に言うと、相手に合わせること。 技法については、ミラーリングなどの具体的な方法が本書の中に書かれていますが、割愛します。そういうテクニックも知っておくと良いのですが、本書の終わりの方に、「相手と一体化することがコツ」として、次のようなことが書かれています。 ・無意識レベルにチューニングできていると、なぜか相手がほんとうに言いたいことや、言葉の奥に隠れた気持ちが伝わってきます。 より自然に無理なく相手を理解し、共感していくことにつながるのです。・相手に対する『真心』と 相手を『尊重』するのを忘れることがないよう、心からお願いしたいと思います。 (p251) どちらかというとテクニック重視のように思っていたNLPですが、最後に「真心」と「尊重」という言葉が出てきて、僕としてはすごく納得しました。 アドラー心理学では、「尊敬」と「信頼」ということが言われています。 心理学を学ぶ上で、技法よりも大事なことがある。 テクニックを学ぶ一方で、常に、相手を恣意的にコントロールするのではなく、相手に対する真心をもって、一緒に歩んでいきたいという心のあり方を大事にしたい、と思います。 Doingを学びながら、Beingも学ぶ。 やり方(Doing)とあり方(Being)は、つねにセットです。 ============================= たまには、心理学系の小説を読んでみるのも、いいものですよ。それでは、また!
2019.06.17
コメント(0)
体調不良が続いたので、久々のブログ更新です。読みやすい対談型自己啓発本、「ドSの宇宙さん」シリーズの完結編を読みました。『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ』 (小池浩/著)『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ』【電子書籍】[ 小池浩 ]笑いながら読める自己啓発本。ドSの宇宙さんが面白いです。この本の中に、「行動せずに暇だから悩んでいるとも言えるが、 暇になるのが怖いから悩んでいるとも言える」という記述がありました。(p95)アドラー心理学で言う、目的論のことを思い出しました。行動しないために、悩みを作り出しているのではないか???ドSの宇宙さんは、読者に問いかけます。「今、この瞬間、抱えている悩みが全部消えてしまったら、 自分は、やりたいことに向かって スッと踏み出せるのか?」(p95)悩みを行動しないための言い訳にしてしまっている自分がいます。シンプルに考えて、いや、むしろ考えることも待たずに、行動できるなら、行動する。行動できないなら、できることを、行動する。(笑)ドSの宇宙さんは、悩みで行動できないなら、「ありがとう」「愛している」をつぶやくことを奨励していました。マイナスのスパイラルに陥っているときでも、少しでも「できる」ことに目を向ける。今はアドラー心理学の小説版を読んでいますが、そこに通じることがかなりあります。きっと皆さまにとっても、悩み脱出の鍵になると思います。<ほかの 宇宙さんの言葉>「本気で人生変えたいなら、焦点は何よりまず自分だろ? ”誰かのできごと”によそ見してんじゃねえよ。」(p108)悩みというのはあれこれ考えてしまうこと。あれこれ考えないようにするには、集中できる何かを持つこと。集中できる何かがないなら、せめて自分がよいと思う言葉を口癖にすることから始めると、いいかもしれません。僕の場合、「ついてる 元気 すごい」を21日間言おう、と昨日決めました。意識して、続けていきたいと思います。最後に、本書の終わりの方から。作者は「最近とくに感じている大切な秘訣」として、次のことを語ってくれています。「仕事も夢も、 自分の半径10メートル以内すべてが 笑顔になるようなオーダーをすること。」 (p234)アドラー心理学に、「共同体感覚」という言葉があります。アドラー心理学では、共同体感覚や、貢献感が、シアワセのカギを握るとされています。本書では、「周りにいる人たちは、すべて『自分』」という表現がなされています。このあいだテレビで「アラジン」をやっていましたが、アラジンの魔法のランプでは、願いごとは自分の欲のために使われます。普通の人はそうなると思いますが、これが、周りの人全てのシアワセのために願えるようになれば、自分にとっても、周りにとっても、すべてが好循環に入っていくと思います。僕はまだその段階まで達していません。「自分の半径○メートル以内」の、○の中の数字を、少しでも上げていきたいと思います。
2019.06.16
コメント(0)
いよいよ、この本を紹介するときがきました。『心理療法の本質を語る ミルトン・エリクソンにはなれないけれど』(森俊夫ブリーフセラピー文庫1)(森俊夫・黒沢幸子、遠見書房、2015,2200円)僕は森俊夫先生の弟子でも何でもありませんが、著書によって大きく影響を受けた一人です。本書を読んだときは、第1章がまるごと、僕の好きな演劇の話だったので、これまた感激しました。かなり詳しく演劇のことが書いてあって、これを機会に寺山修司の芝居DVDをネットで取り寄せて観た、というぐらい、またまた影響を受けました。僕という人間は森俊夫先生に操られているのかもしれません。実際にお会いしたことはないのですけど。今日は、森俊夫先生の遺された「心理療法の本質」から、「これぞ」という1点を紹介したいと思います。それは、「未来」に焦点を当てる、ということです。=============================『心理療法の本質を語る』 1(一応、p134(第4章の終わりまで)より。) ・未来って思ったようになる。(p122)・とりあえず、いろいろな未来のオプションを考えること自体に治療的意味があるかもしれない。・最初はなんで予想課題で患者さんがよくなるのか、よくわからなかった。 でも、予想をすることで未来のオプションをつくっていたのよ。 (p123) ・一直線でもないし、一方向性でもない。全部逆転できるんだよね。(p125) ・何ならできるんですか? 未来は思った通りになりますからね。 思わない未来はできませんからね。 今晩、どんな未来を思うんですか? これが心理療法なんですよ。(p128) =============================過去のことで、思い煩っていませんか?未来は、あなたとイコールです。思わない未来は、こない。思えば、未来は、来るんです。僕の教育実践の中で、「よそうをしよう」というのがあります。予想を考えさせるから、結果がどうなったか、ワクワクしながら学習に参加するようになります。ひとごとでは、ありません。自分事として、自分の未来を、思いましょう。そして、未来の自分にとりもちをつけ、ひっぱられるようにして、未来へ飛んでいってください。ほら、意識を、未来へ!森俊夫先生のことを全くご存じない、という方は、安くて薄いブックレットでめちゃくちゃ面白く読める本がございますので、そちらをまずお読みください。(^^)その紹介は、僕のこのブログの最初期の頃にしています。▼ブリーフ・セラピー(短期療法)は知る価値アリ!!(2006/6の日記)「なんだ、こんなカンタンなことだったんだ!」と笑っている自分、思い浮かびましたか?(^0^)
2018.10.30
コメント(0)
新年最初の、本の紹介です。タイトルに「まんがでわかる~」と書いていると、ついつい買ってしまいます。気軽に、手軽に読めるものに、手が伸びます。あなたもそうですか?そうですか。(笑)そんなわけで、今回は、『まんがでわかる自律神経の整え方』です。『まんがでわかる自律神経の整え方 「ゆっくり・にっこり・楽に」生きる方法』(小林弘幸・一色美穂、イースト・プレス、2017、1000円)電子書籍版も出ています。『まんがでわかる自律神経の整え方』【電子書籍】[ 小林弘幸 ]自律神経、すっごく大事です。なぜ大事かというと、生活を支える、無意識に働く生命維持装置みたいなものだからです。これが不安定になると、「自律神経失調症」という病名がついたりします。僕もずいぶん「自律神経失調症」を疑ってきました。調子が悪い=「自律神経失調症」みたいな。短絡的です。ま、それだけ整えるために意識することが大事ということです。この本は、自律神経の整え方を分かりやすく伝えてくれます。==============================『まんがでわかる自律神経の整え方』 (太字は、この本の内容。緑文字は僕の個人的な感想です。)・腸は体の免疫機能の70%を担当。・精神を安定させるセロトニンも その95%は腸でつくられている (p34より)腸の大事さは、いろいろなところでいろいろな人が言われています。 腸、超大事です!(笑) セロトニンは、幸せホルモンと言われることもあります。 それぐらい、メンタルにとって、非常に大事なホルモンです。 もはや、腸さえ大事にしていたら、幸せに生きられるとさえ、言えそうです。 そう思うから、僕は毎朝せっせとヨーグルトを食べています。 グラノーラも足して、食物繊維も摂るようにしています。 そして、毎朝2回はうんこをします。・お水は普段から 1日1~2リットルくらい飲むといい・腸も身体もむくみがとれ 血液がサラサラになり メンタルも安定します (p44より)自分のうつ病を直した精神科医の方も、水を飲むようにしたと言われていました。 ジェームス・スキナーも『成功の9ステップ』の中で、 「もっとも重要な栄養素は 酸素と水」と言われています。 僕は昔、「水を買うなんて、もったいない!」と思っていました。 今ではひょいひょい買っています。 起き抜けに水を飲むと、腸が働き始め、1日をスムーズに始められます。・背筋を伸ばして上を向くと 自然に呼吸が深くなります (p48より)歌にもありますね。「上を向いて歩こう」。 あの歌があれだけ愛されているのも、上を向いて歩くことに、 希望を見いだすからなのかもしれません。 背筋を伸ばすのも、いいですね。 僕はとにかく猫背になりがちです。 猫背を治す本も読みましたが、大事なのは実践ですね。 意識すればすぐできること。 すぐできることを、すぐにやるか。 それが1日の明暗を分けるのかもしれません。 大事なことは、シンプルですね。・なんだかやる気が出ないときは 背筋を伸ばして 両手を大きく振って 足を上げて (p67より)僕は消極的な子どもに働きかけるときにも、こういったことを意識します。 早歩きとか、大股歩きとか。 まず自分がやって見せて、子どもにも声かけをして、同じようににさせます。 「歩く」ことは生活の基本動作。 生活をよくするとか、気持ちを上向きにするとかは、結局のところ、「立つ」「歩く」とかの基本動作をどうするかという話でしか、ないわけです。 カンタンですね。 難しいことならできませんが、カンタンなことなら、すぐにできます。============================== ご紹介したように、本当に、カンタンにできることが書いてあります。僕のように、難しいことに尻込みをしたり、すぐに続かなくなるタイプの人間には、こういう、カンタンですぐできそうなことのメリットが書いてある本が、ありがたいです。皆様の新年の生活も、よいものでありますように!ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 おかげさまで累計165万アクセスをいただいております。 (2018/1/3現在) ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2018.01.03
コメント(0)
前回の記事で紹介した、自分の強みを診断するテスト「ストレングス・ファインダー」。僕が受けてみた体験談を書きます。 まず、僕が買った本は前回記事のとおりです。 『ストレングス・リーダーシップ』 (トム・ラス&バリー・コンチー、田口俊樹・加藤万里子 訳、日本経済新聞出版社、2013、1800縁)Webテストを受けるには、本の巻末にアクセスコードがついていますので、それを使います。1冊のアクセスコードは、1人1回きりしか使えません。そのため、中古本だと前の人が使っていればもう使えません。そういうわけで、安い中古本があればそれを買う僕ですが、これは新刊本を買いました。アクセスコードがついている本は、現在では、この本以外にも2冊あります。書名は、『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』、『心のなかの幸福のバケツ』です。それぞれ、値段と、中身が違います。さて、本がネットで届いた翌日に、さっそくテストを受けました。診断できるサイトは、アメリカのギャラップ社のサイトです。https://www.gallupstrengthscenter.com/Home/ja-JP/Index正式名称は「クリフトン・ストレングス・ファインダー」。サイトは多くの言語に対応しており、日本語にも対応しています。テストの信頼性に関しては、僕が買った本の5章に詳しく書いてありました。統計的に、長期にわたって大量のデータで、かなり科学的な裏付けが得られています。p239には「世界中で200万人以上のビジネスマンや学生たちがこの診断テストを受けている」とありましたので、かなりの数です。ネット検索でこれまでに受けた日本人の体験談を数件読みましたが、これもかなり好評で、役に立ったという感想が多かったです。テストは選択式で、直感で次々と選んでいきます。どちらともいえない、というような問題も多いので悩むことも多かったです。(5段階で、「どちらともいえない」という場合は、真ん中を選びました。)所要時間は30分ほど。子どもなどに邪魔されないよう(^^;)、一人で落ち着いてパソコンに向き合える時間を確保してから行いました。1問あたりの制限時間もあり、悩んでいると次に行ってしまいます。時間内なら選び直せるので、悩む場合は仮に「これかなあ」というのをいったんチェックして、そのあと悩むことにしました。即決で次々いけるときもあり、その場合、かなりの時間短縮ができました。全体の中でいまどのへんの問題まできているか、が視覚的に表示されるので、見通しをもって、ストレスなくやっていけました。 結果は、「強み」の TOP 5 が表示されます。34の資質から、TOP 5 の順番がわかります。34個の中の5個なので、かなり個人の特性を踏まえた結果になります。僕の場合の結果は、こうなりました。 一番上が1番の強み。以下、2番、3番、4番、5番と続きます。解説も読むことができ、納得できるものでした。うまくいっていないときは、自分の強みを忘れていることが多いので、今回このテストを受けたことを契機に、強みを忘れず、強みを生かせるようにしていこうと思います。個性を踏まえた生き方指針のようなものを得られるのは、けっこう心強いです。 『ストレングス・リーダーシップ』にはリーダーシップの4つの領域が載っています。34の資質が4つの領域に分類されているのですが、僕の場合、思いっきり、偏っていました。 (『ストレングス・リーダーシップ』p33より)昔から、先頭に立つよりは、参謀タイプだと思っていましたが、そういったことが証明された気がします。何でも自分でしようと思わず、苦手な分野に関しては他の人にリードしてもらう、ということを、もっとしていかなければ、と思いました。そういうわけで、このテスト、ほかの人にも受けてもらって、診断結果をお互いに教え合うのも、いいと思います。チームで何か仕事をするときに、同じような強みを持った人同士よりも、違う強みを持った人同士が組むほうが、全体のためにはよいらしいです。お互いがお互いの強みを認識し、役割分担をしたり、補い合ったり、全体としてうまく機能するようにチームとして動けたら理想ですね!(^0^)そういうわけで、僕と違った強みを持った方々、ぜひぜひ、助けてください。「戦略的思考」や「情報提供」という点では、僕はお役に立てると思います。よろしくお願いします。
2015.05.16
コメント(0)
自分で自分がわからなくなると、人は動けなくなります。逆に、自分のことがはっきりとわかると、進む道筋が見えて、行動できるようになります。しんどくて、どうしていいかわからなくて、もがいていたときに、「だったらこうしてみたら」の指針を与えてもらったと思っています。ありがたいことです。それが、「ストレングス・ファインダー」。Webで受けられる、アメリカの診断テストです。 知ったきっかけは勝間さんの本。『起きていることはすべて正しい』 『起きていることはすべて正しい 運を戦略的につかむ勝間式4つの技術』(勝間和代 、ダイヤモンド社、2008、1620縁)↓電子書籍版 1200縁 【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】起きていることはすべて正しい運を戦略的につかむ勝間式4つの技術【電子書籍】[ 勝間和代 ]この本自体、指針を与えてくれる情報が満載でしたが、「ストレングス・ファインダー」もそのひとつ。Webで検索すると、診断結果はかなり納得できる信頼性の高いものだということで評判も上々でした。この強み診断テストは、「ストレングス・ファインダー」関連書籍を買うことでついてくるアクセスコードを使用することで、Webを介して受けることができます。(コードの使用は1回限り。新刊本を買わないといけません。)僕の場合は、次の本を買いました。 『ストレングス・リーダーシップ』対象書籍3冊のうち、もっとも新しく出たものです。 『ストレングス・リーダーシップ』(トム・ラス&バリー・コンチー、田口俊樹・加藤万里子 訳、日本経済新聞出版社、2013、1800縁) 昨日の夜、テストを受けてみました。すると、今まで漠然と思っていた自分の強みがはっきりしました。自分に自信をもって行動していくために、今回のテスト結果はとても有用だと思いました。そのテスト結果については次回お知らせしようと思います。それでは、また!
2015.05.10
コメント(0)
『森田療法入門-「生きる」ということ』(田代 信維、 創元社、2005、絶版)============================== ◆内容(「MARC」データベースより) 「あるがまま」という生きる上での基本的な態度を会得させる自己是認の療法。森田正馬(まさたけ)が体験的に創案し高い治癒率を示す根治療法とその背景を体系的に紹介。神経症とうつ病の症例に加え、精神分裂病への治療接近を試みる。==============================森田療法の名前は以前から聞きかじったことがありましたが、よく知りませんでした。そのとき漠然とした大きな不安を抱えていたこともあり、どういったものか知りたかったので、読んでみました。そのとき他の方から言われていた助言とそのまま当てはまるようなことがあり、自分を客観的に見れずに混乱しているときには役立つやり方だと感じました。===============================『森田療法入門-「生きる」ということ』(太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・無駄な努力をやめさせて、その迷いのままに迷わせて、 目の前にある仕事を続けさせ、しかる後、立派な人になるように導く。「無駄な努力」というのが、本人にはなかなかわからないのですが、 ハタから見ると、けっこう丸分かりなことが多いようです。 自分の判断が信用できない混乱期においては、 自分が必要だと思う努力をやめ、人の意見を聞くことは かなり大事なようです。・なにものにも立ち向かう気力も体力も失ったときに、 何もせずに居ることはよくないことだと考え(悪智)、 焦ると、その結果は期待通りにゆかず、 自分を責めたり、他人を責めたりすることになり、 事態はさらに悪化し、「とらわれ」から心身の悪循環をきたす。知恵にも、よい知恵と、悪い知恵があるようです。 上に書いてあることは、自分に、非常に覚えがあります。 ・したがって、安静を十分にとり、心身に余力が出てきたら、 身近なもので処理できることから片づけを始める。 目の前の作業を自発的にできる範囲でこなす。 決して、能力、気力、体力以上のことをしない。 これが"あるがまま"の行動である。・絶対安静期間が5日を過ぎると 多くの神経症患者は、何らかの退屈感を自覚し、 身体を動かすことに喜びを感じるようになることが経験的にわかっている。・「気分本位の行動を打破する」ことが大切。 失ったものは、ないという事実唯真に目を向けて立ち上がることが、 この時期(軽作業期)に要求される最大の行動目標。・事実唯真。 事実をよく観察し、事実に基づいて判断し、行動しなさい。 ・一波をもって一波を消さんと欲すれば、 千波万波こもごも起こる 一つの波で一つの波を消そうとすると、 かえってたくさんの波が次々と生じる。 そのように症状を消そうと思っていろいろ手を加えると、 かえってたくさんの新たな症状が出てくるという意味。 症状にかかわり合わないことが大切と諭した言葉。・大疑あって大悟あり 悩みが深ければ深いほど、それが解決できたときの喜びも大きい。 不安が強ければ強いほど創造性豊かなものが得られる。 ・身体のうちでも健康な部分と持病の部分を"区別する"知恵を持ち、 病を"受け入れる平静"さを、そして病の性質を知り、 病と上手に付きあう"勇気を持ちなさい"。 ・「世の中には、たくさんの人間がいる。 2人に裏切られたって、日本には1億人おるんだし、 世界中だったら40億もおるんだから、2人差し引いても、 残り39億9990何万人ってのは、ええ人かもわからんしね。 (いろいろあらーな)」 (竹村健一「人生相談」の一節) ・森田療法では、失敗しない人をつくるのではない。 失敗は人の常である。 しかし、「(症状は)治らずして、(心は)治った」ことを実感できることが 治療の最終目標である。=================================最後の部分は、わかったような、わからないような気がしますが、人生には「無理をしない方がいい」時期もあることは分かりました。エネルギーを蓄えておくと、自然と元気を取り戻してくることもあるようです。あきらめず、ただ「生きる」ということに専念していきましょう。 あるがままに、ただ「生きる」。 ちなみに、いろいろなおかげさまをもちまして、このとき感じていた大きな不安は具体的な行動により少しずつ解消しています。休むときにはしっかり休むこと、少しずつ具体的に行動していくことの大切さを振り返って実感しています。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.11.19
コメント(0)
全30件 (30件中 1-30件目)
1