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美濃加茂市太田町にある生涯学習センターで2月20日、岐阜大学と農業生産法人FRUSIC(渡辺祥二 代表取締役)、美濃加茂市が共同で行っているヤギの放牧による緑地再生に向けた研究の実績報告会を行いました。
ヤギの放牧は、荒廃地などの除草方法としてコスト面や環境面などから注目されています。今回の報告会は、ヤギの放牧を緑地や里山の再生につなげられるかを一昨年から研究してきた成果を報告したものです。
そのうち、同大学の八代田真人准教授と研究室生からの報告では、ヤギを放牧した際の除草の様子やヤギの健康面、放置竹林への対策などの視点から研究の成果を発表。ヤギは、背丈より小さいものであれば葉を食べることから、竹の繁茂を抑えることも期待できることを報告しました。
また、FRUSICの渡辺さんからは、ヤギの窃盗事件が全国的にもニュースに取り上げられたことを挙げながら、ヤギの放牧が注目されていることを話した上で「話題だけでなく、事業として成り立たせるための対策が必要」と民間企業からの視点を踏まえた提案がありました。
会場に訪れた市民ら約70人は、それぞれの報告をメモしながら熱心に聞き入っていました。
また、会場内では加茂農林高校が、ヤギのふんを利用して栽培したサツマイモで作ったスイートポテトが配られ商品化に向けたアンケートも行われました。
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