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さぁさぁ、『アシガール 第26戦』だ~~!今回は一言でいうと「唯ちゃん心折れる」の巻。ここから先はネタバレ注意です。捕えられたおふくろ様を見て、堪らず出てきちゃった唯ちゃん。そのまま羽木家取締方頓所内の牢屋の住人に…(そのかわりといっちゃ~なんだが、おふくろ様は解放されました)今夜中には若君が戻って来るんだから、明朝にはすべて解決する…はず。。。でも牢に入れられたショックは大きいのでした。その頃若君は何をしていたかと言うと…自転車にぶつかりそうになった女子高生(たぶん)を助けておりました。そしてその女子高生に一目惚れされ、家まであとをつけられるというオマケもついちゃいました。でもちょっと変わった好みをお持ちの若君なので、尊くんが「あ カワイイ」と思ったその女子高生の顔をまったく覚えておりません。それどころか「唯ほど好もしい女子には会うたことがない」!!まぁね、これまでじっくり読んできたからね。若君はカワイイ系より面白系がお好きだって把握してるけど。尊くんにしてみれば青天の霹靂(道明寺が言うと「晴天屁こき」)でしょう。ぴゃっとおののいてしまいましたとさ。それを見た若君は極上の笑顔で「唯と同じことをするの」とのたまうのたまう。(唯ちゃんに聞かせてあげたい)「姉上 さぞや大変な目にあってるでしょうが その苦労は報われるかもしれません」 (尊くん心の叫び)しかし…夜が明けても若君が戻ってきてない?若君は死んじゃったの?と唯が思うのは無理からぬことで…今まで走り続けてきた唯ちゃんですが、ここでぽっきり心が折れてしまいました。これから取り調べっていう時に熱を出してダウンしちゃいましたよ。ホントに若君どうしちゃったの?以下来月号へ続く!!現代でもモテにモテてる若君様。牢屋に入れられてくっさい飯を食ってる唯ちゃん。いつになったら再会できるのか…もう長いこと若君と唯ちゃんのツーショットを見てませんね…来月号あたりで何卒よろしく!
2014年01月30日
今日はちょっと暖かくて最高気温が0℃を超えました。また明日から寒くなるそうで…2月発売コミックの詳細はこちらです。02/05 白泉社 ヒノコ 3 津田 雅美 450円02/05 白泉社 会長はメイド様! 18(完) 藤原 ヒロ 450円02/17 講談社 ましろのおと 10 羅川 真里茂 450円02/20 白泉社 執事様のお気に入り 16 伊沢 玲/津山 冬 450円う~~ん、『SWAN モスクワ編』出ませんね~~~雑誌ではもう完結しているようで、次巻(4巻)が最終巻なんだと思うんですが…こんなに待っているのに… つれないなぁ…
2014年01月25日
黒執事(18)18巻の表紙はシエル。ぺろっとカバーをめくるとそこには黒宮司…うっかり祠を壊してしまったシエルが、野に放たれた様々な妖怪と和解したりバトルしたりするボーイ・ミーツ・モンスターストーリー! …かもしれない。天狗に扮したセバスチャンのお鼻がシュールだ…この巻で「寄宿学校編」完結。シエルが召使いたちとお買い物に行く「その執事、滑走」を挟んで、「魔女の呪い編」がスタートです。ここから先、ネタバレありますのでご注意下さい。前巻最後で校長の正体がわかっちゃいましたね。ここではP4(監督生4人)がデリックを殺害し、暁学会に蘇生を依頼した理由が明らかになります。デリックは家柄も申し分なく優秀で真面目ないい子ちゃんでしたが、それはあくまでも表の顔。裏ではおカネにモノを言わせてやりたい放題。副校長までもデリックと癒着していることがわかりました。「学園の伝統と規律を守るため」4人はデリック(とその仲間&副校長)を撲殺してしまうのです。「教育と洗脳は紙一重、まるで伝統の奴隷」って、シエルいいこと言います。4人は放校処分になりました。牢獄送りにならなかったのは温情ではなく、女王の血縁者(=デリック)が引き起こしたトラブルを隠ぺいするためです。さて、気になる葬儀屋の目的です。以前の動く死体とデリックには明らかに違いがありました。デリックには一瞬とはいえ意識があったという点で進化しています。「死者も素材(エピソード)があれば進化できる」未来への願望を走馬灯(レコード)に繋いだら、限りなく人間に近い動く死体が完成すると葬儀屋は言うのですが…気持ち悪いだけだと思うんですが、なんでそんなことをするんでしょうね~どうやら「定められた終わりの先を見たいだけ」なんだそうですが、はて、なんのこっちゃ???ここでセバスVS葬儀屋のド派手バトルが繰り広げられるという期待を見事裏切ってくれちゃって、葬儀屋は消えていくのでありました。事件が一応おさまって、シエルの報告を聞いた女王陛下がこれまた…「動く死者、私怖いわ」なんてしおらしいことを言ったその口で、「もし、その怪物が味方になれば そっちの方が素敵」…にこやかな顔してなんちゅーことを…わたしゃ、あんたが一番怖いわ!陰惨な事件のあとは皆でお買い物っっ!メイリンにはメガネ、フィニには麦わら帽子、スネークには大きなバッグ(ヘビ収納用)、バルドには飴を買ってあげてました。シエル、時に優しい。私はスネークびいきですので、新しいカバン(ヘビ入り)を誇らしげにかけている姿に萌え萌えでした…暗い話の間にほのぼのエピが入るとほっとしますね。葬儀屋が持っていた遺髪入れの一つが、シエルの祖母・クローディアのものだと判明。かなり前から葬儀屋とファントムハイヴ家には関係があったみたいです。謎がいっぱいのまま、「魔女の呪い編」がスタートです。今度の舞台はドイツ。ドイツ南部で不可解な死亡事件が発生し、シエルは女王から調査を依頼されます。死者の共通点は、死亡する前に呪われた森に入っていたこと。この森は「ヴェアヴォルフの森」と呼ばれており、足を踏み入れると魔女に呪われると言われています。ドイツの黒い森、魔女の呪い!オカルティックなお話来た~~!今回は召使いたちも総動員(タナカさんもね)でドイツ入り。スネーク(=ダン)が「ドイツ語がわかるのか?」と聞き、フィニが「あ … うん ちょっとね」と困ったような顔で答えるシーンがあります。これ、あとあと関係あるんでしょうね… フィニの過去話が出てくるか?さて、馬車を買い取ってヴェアヴォルフの森へ入っていくシエル御一行。今までは、森へ入る → 即効死亡だったのに(はて?)、シエル達はガラガラと森の中を進み、無事村へ到達します。その村なんですが、女性ばっかり。おまけに何百年前の服だ??とシエルに言われるくらい(ppp)時代錯誤の服装をしています。その上、彼女たちがサリヴァン様と呼んでいる領主は、なんと女の子(幼女)でした!う~ん、これぞ黒執事の世界!(勝手に決めつける)呪い、魔女(?)、密告者…これって…「魔女の呪い編」本格始動!! 19巻は2014年初夏発売!!
2014年01月23日
裁判長!ここは懲役4年でどうすか以前から裁判モノには関心があり、タイトルにも魅かれたので読んでみました。「傍聴は国民の権利」確かに! 裁判が密室で開かれていたら怖いことになるかもだし…今までにも裁判傍聴記の類は読んだことがあります。でも何なんだろう、この不快な読後感…「ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ」確かに、様々な人間模様が繰り広げられているんだろうから、ワイドショー顔負けのリアリティでしょうね。下手なワイドショーより面白いだろうと思います。でも刑事事件の場合、そこには被害者や遺族が存在しているのです。「こいつ、絶対やってるよ」と思わずにはいられない被告だっているでしょうし、まったく反省していない被告もいるに違いありません。でも、そうでない被告だっているんですよ。裁判当事者たちは思い出したくないことでも思い出さなければなりません。自分が言いたくないこともさらけ出さなければなりません。それを全然関係ない傍聴者(関係ある傍聴者もいますが)の前でしなければならないのです。どんなに辛いだろうと思います。その気持ちが少しでもわかるなら、傍聴する側にも礼儀が必要だと思うのです。そういう配慮がこの本からは感じとれません。特にわいせつ事件などは、被害状況をもっと事細かに聞きたがっているようで悪趣味です。不謹慎です。裁判はワイドショーでもなければ、小説でもありません。今の世の中、いつ被害者や加害者になるかわかりません。自分は絶対犯罪に巻き込まれないだろうと言い切れる人は誰もいないでしょう。「明日は我が身」なんです。そして、興味本位な傍聴者が「無料だし、ワイドショーより面白いから」裁判を傍聴にくるかもしれないのです。うわぁ… やだやだ…【内容情報】(「BOOK」データベースより)ワイドショーも小説もぶっとぶほどリアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる。殺人、DV、詐欺、強〇…。突っ込みどころ満載の弁明や、外見からは想像できない性癖、傍聴席の女子高生にハッスルする裁判官。「こいつ、絶対やってるよ!」と心の中で叫びつつ足繁く通った傑作裁判傍聴記。
2014年01月19日
日本人の知らない日本語(4)今回は今までとは趣向が変わりまして、外国(ヨーロッパの国々)で日本語を学んでいる人たちのお話です。蛇蔵さんと凪子先生、そしてドイツ女性のクララさんがヨーロッパ諸国を巡り、各国の学校で日本語を学ぶ学生さんを紹介しています。訪れた国は7か国(フランス・ベルギー・ドイツ・イギリス・オーストリア・チェコ・スイス)。どこの国の人たちも、1~3巻に登場した人たちに引けを取らない強烈さ!特にスゴイのがフランス戦隊ニホンスキーのオールマイティな気配りイケメン グリーン君。「ルームメイトに掃除をさせる」というお題の会話の授業中、「おまえ 掃除 約束した 守れ 守らない 嫌い」とか言う学生がいるなかで、グリーン君がぶちかました超模範解答がこれだっ!!「 なぁ 俺ら 一緒に暮らして長いじゃん?言いたくなかったけど 最近のお前にはマジ耐えらんね 掃除するって約束も守んねーし」しかも…非の打ち所ないキムタクボイスで、カンッペキな渋谷の兄ちゃん発音!!うほ~~、フランスにキムタク降臨!「ちょっ マジで!」とこちらにもキムタク降臨!グリーン君は日系航空会社でバイトをしていて敬語が完璧なんだそうです。T.P.O.によってキムタクバージョンも使いこなす多才ぶり。素晴らしい! フランスでは日本の漫画は「MANGA」として知られているそうで、人気があるのはちらっと聞いたことがありますが想像以上ですね~。フランスにブック〇フがあったのにはべっくらでしたが、この人気っぷりからすると当然のことですね。ベルギーの本屋のガラス全面に『黒執事』のセバスチャンの等身大パネルがあり~のドイツの学校にはルパンととっつぁんのポスター(なぜか江戸時代風)があり~のオーストリアのゴスロリ嬢は自国の歴史を『ベルばら』で学んだり~のなんだかとっても親近感を感じてしまいます。ベルギーのジャニーズファンの彼女、『るろ剣』の中で私の一番好きなキャラは斎藤一であります!!(だからなに?)【内容紹介】海の向こうで、日本語を勉強している人たちに会ってきました。シリーズ累計200万部の大ベストセラー、最新刊がついに登場!第四弾となる今作では、おなじみ凪子先生と漫画担当の蛇蔵さんが海外上陸!舞台は海外! ヨーロッパを中心に現地のオタク事情などもご紹介しています。さらにユニークな学生たちが続々登場です。
2014年01月18日
月の影 影の海(上巻)【内容情報】(「BOOK」データベースより)「お捜し申し上げました」 女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会う者に裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦へ来たのか、戦わねばならないのか。怒濤のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。月の影 影の海(下巻)【内容情報】(「BOOK」データベースより)「わたしは、必ず、生きて帰る」 流れ着いた巧国で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、“半獣”楽俊との出会いだった。陽子が故国へ戻る手掛かりを求めて、雁国の王を訪ねた二人に、過酷な運命を担う真相が明かされる。全ては、途轍もない「決断」への幕開けに過ぎなかった。先日取り上げた『魔性の子』は十二国記シリーズの外伝でして、この『月の影 影の海』はシリーズ第一作になります。『魔性の子』とは直接関係ありません。が、これを読んだら異世界のことが(少し)わかってきました。この後の『風の海 迷宮の岸』に『魔性の子』の主要人物・高里が登場します。あらすじをものすごく簡単に言ってしまうと、女子高生・中嶋陽子が突然現れた「ケイキ」と名乗る男に異世界へと連れて行かれ、さまざまな艱難辛苦を乗り越えて慶国の王になるまでのお話です。「十二国記」はこの世界と、地図にはない異世界とが舞台になっていまして、二つの世界は『蝕』と呼ばれる天災のような現象によって繋がります。異世界には慶、奏、範、柳、雁、恭、才、巧、戴、舜、芳、漣の十二の国々があります。それぞれの国には麒麟がいて、天意に従って王を見出し、玉座に据えます。そして王は天啓のある限り永遠の命を持ち、国を治め、麒麟はそれを補佐します。細部の細部まで詳しい描写がなされています。地理・気候に始まって政治のしくみや役職まで、こんな詳細設定で作者はよく混乱しないものだと思います(私は既に斜め読みですわ、すみません・・・)。異世界に叩き込まれた陽子を襲う試練が半端ない!妖魔に襲われたかと思ったら親切を装った人に騙され裏切られ、頼みの綱の「ケイキ(景麒)」は捕らわれの身。疑心暗鬼になっちゃって、ひたすら陽子を助けてくれる楽俊を見捨ててしまうまでに。。。ここら辺は読んでいて非常に辛かったですね。荒んでやさぐれてしまった陽子が、慶国の王になる決意をするまでの心の揺れ動きがこれまた細かいのであります。言葉使いも段々それらしくなっていくんですね。慶王・陽子の出発点です。それにしても楽俊、延王!『魔性の子』の高里といい、この二人といい、このシリーズにはなんと魅力的な人が出てくるんでしょう~~!うっかり(!!)言ってしまうけど陽子よりはるかにいいよ、楽俊、延王!あ、延麒もね!
2014年01月15日
海月姫(13)東村さん、ご結婚おめでとうございます!巻末のおまけマンガにきれ~~に全部持っていかれた感じでしたね…本編より強烈です。帯には「衝撃展開!! 裸の蔵之介が月海と…!?」そして「バスルームで倉下月海さんに迫る鰐淵議員の次男・蔵之介さん」おぉぉ~、色っぽい話きたぁ~~~?月海ちゃん、鼻血噴出か???えり足社長(カイ・フィッシュ)の秘書・ファヨンに連れていかれた月海ちゃんを追って、超高級ホテルへやって来た蔵之介(と花森さん)。花森さんのそろばん教室の友・すぎもっちゃんの協力で月海ちゃんのお部屋を突き止めました。そこで蔵之介は高級ブティックで服を買い(注:女物 蔵ちゃん何着ても似合うなぁ…)、カイ社長のお金でルームサービス頼みまくり。食べまくり飲みまくりでしたたかに酔っぱらった蔵之介は、そのままお泊りすることに決めました。さ~てフロに入るかっ!ってことで帯の衝撃展開になるのですね。お風呂場で足を滑らせてのびちゃった蔵之介を月海が助け起こそうとした時、裸の蔵之介が月海をぎゅ~~と抱きしめて & 「行くな 月海」。通常はここから恋バナが始まろうもんなんですが…相手があの月海ちゃんだってのがなぁ… 蔵之介が必死こいてたその頃、王子様(シュウシュウ)は…イタリアで浮かれに浮かれまくってました…頑張ってはいるんですがちょいと的外れですね…そしてそのクラゲの指輪はいったい…月海ちゃんなら喜んでくれると思うけど、今は指輪より身売りの件をどうにかしないとじゃない?毎度のことながらズレた奮闘ぶりに、うっかり萌えてしまったですよ。無事帰国したシュウシュウが買ってきたお土産はビスコッティー…壊滅的なセンスです。。。花森さんの提案(入れ知恵?)でパスポートと着替えをとりに戻った蔵之介のかわりにシュウシュウが月海ちゃんのストーカー見張りをすることになるのですが、変装した月海がわからず見失ってしまうことに。一方、えり足社長(カイ・フィッシュ)はシンガポールにおりまして、教会での幼友達(?)の結婚式に出席しています。カイとファヨンはこの教会で育ったようですね。この頃の出来事が、実業家カイの原点だったみたいな…さて、14巻ではキリリとしたシュウシュウが見られるか!?でろんとしたクラゲの指輪を月海ちゃんがはめる日はいつ?(色もでろんとしていそうで怖い…)【内容紹介】お姫様(月海)は魔王(えり足野郎)に監禁中! 王子様(中年童貞)はヴェネチアで婚約指輪オーダーメイド中! 魔法使い(蔵之介)はお姫様をストーキング中! 尼~ずはすきやき摂取中!…って食べてる場合じゃねぇYO!
2014年01月12日
猫弁と透明人間昨年12月に『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』を読んだ時は、“猫好きに悪い人はいない。その代表が百瀬だぁ!”くらいにしか思っていませんでした。正直2冊目はないなぁ…と思ったくらいにして。。。でもなんとな~く2冊目にも手を出してみたんですね。“すっごい天才でぬぼ~としていて温かくて優しい人”なのは2作目も変わりません。なのにどうしたわけか今現在私の中で百瀬株が急騰中です。そして大福さん(2作目では亜子さんになってます)に対する印象もがらっと好転しちゃいました。1作目の大福さん、実は好きじゃなかったんです。いえ、イイ人だっていうのはわかります。わかりますけど、好きな人(=百瀬)へのアプローチの仕方が姑息だなぁと思っていたのです。“何もそんな裏技使わなくても、真正面から堂々といけよ!”と思っておりました。その「あーちゃん」が一人の孤独な老女を癒してくれたと知った百瀬が彼女を抱きしめる場面では、“百瀬、でかしたっ!! いい人と出会えて良かった!”と心から祝福できたのです。そうです、“ふ~~ん…”くらいの感想しかなかった1作目と比べ(ゴメンナサイ)、2作目では思いっきり感動してしまったのです。一体なぜなんだろうと考えた末、透明人間(=沢村透明 さわむらとうめい じゃありません すけあき と読みます)が、どうも私の「気になる人カテゴリー」のどストライクだからという結論に達しました。いやいや、それ百瀬と亜子の高感度upと関係ないし・・・と思いますが、沢村の繊細さやぎこちない優しさがストーリーに厚みを増しているんではなかろうかと感じるわけでして。沢村と百瀬。この二人は将来好敵手になるんじゃないかなぁ、なってほしいなぁ、できれば同じ事務所で揃って大活躍してくれないかなぁと、妄想は果てしなく広がるのでした。「はじめておたよりします。ぼくはタイハクオウムが心配で、昼も眠れません。 透明人間より」百瀬のもと届いた一通のメール、それは沢村透明から送られたものでした。(沢村は法律王子と呼ばれる弁護士・二見のゴーストで、小学生の時のある出来事が発端で話をしなくなり、今まで20年もひきこもりを続けています。)自身が解決した事件に関係していたオウムが気になり、沢村は百瀬にメールを送ったのです。メールの依頼を受けた百瀬はオウムを保護し、透明人間にオウムを託すべく、その正体を探り始めます。沢村が気にかける母娘、医療ミス裁判、そして遂に透明人間の居場所を突き止めた百瀬。人間関係が交錯しつつ、物語はみんなが幸せになる方へ向かっていきます。今回も誰一人として死ななかったし(当たり前)、不幸にならなかった。猫もオウムもみんな幸せ。読み終わって“よかった、よかった”としんみりしてしまいました。あっ、百瀬と亜子の高感度upの理由ですが、思い当たりました。百瀬は「素直に感謝できる人」です。世間からみたら「可哀そうな」生い立ちにも感謝している。人に笑われても、「あんなに笑ってもらっている」と感謝できる。足りないところを数えるのは簡単だけど、ありがたいと思えるのは難しいです。そんな人が魅力的でないわけがありません。そして、風采の上がらない百瀬の内面にいち早く気がついた亜子さんもきっと魅力的な人なんです。【内容情報】(「BOOK」データベースより)百瀬太郎は、おひとよしの天才弁護士。ペット訴訟で放り出された猫を引き受け、事務所は猫でいっぱいに。そんな百瀬のもとに、新たな依頼人“透明人間”からメールが届いた。メールを読んだ百瀬は、タイハクオウムの杉山を救出し、またしても事務所に連れて帰る。-なぜ人は自分のそばにいる人を大切に思えないのだろう?そばにいてくれるだけでありがたいのに。人を、猫を、依頼人を守るため、百瀬太郎は今日も走る。数々のピースがあたたかく繋がる、『猫弁』シリーズ第二弾。
2014年01月11日
月曜日の水玉模様これは!!面白い! 洒脱!! とにかくいいっ!加納朋子さん作品はこれが初めて(だと思う)なんですが、この1冊でファンになっちゃいました。(随分とお手軽なファンだこと…)この小説の主人公・片桐陶子は丸の内に勤めるOLです。通勤電車で知り合ったリサーチ会社調査員・萩と一緒に、身近で起こったちょっとした事件を解決していきます。月曜日から始まって日曜日で終わる7話からなる連作短編集で、それぞれの曜日に登場する人たちが最後日曜日に終結し、大団円を迎えます。事件と呼ぶには大げさな出来事も含まれていますが、主人公・陶子さんの冷静で客観的な推理が冴えわたり、そのクールさを和らげる役目を萩くんがばっちり果たしています。読んでいてとても気持ちいい一冊です。マンガや小説を読んでいると “お~~~!スゴイなぁ!! 尊敬しちゃうなぁ~~ 自分もこうなりたいけど、ちょっと、いやかなり無理だよなぁ”と思う人が出てきたりします。自分を敵視していた人をいつのまにか味方に引き入れてしまう人のことですが、そういう人って最強なんじゃないかと思います。気まずい関係になってしまうと大概は距離をとって当たらず障らずの関係を保つのですが、ごくごく稀にそんな敵対関係(一方的含む)を改善しちゃう人がいるんですね。この陶子さんもそういう人なんだろうと思った次第です。平凡なOLをしている陶子さんと敵対する人はいないのですが、やっぱりそこは仕事の世界。敵とはいかないまでもいけすかないヤツもいるわけで…そんないや~~なヤツに窃盗の疑いがかけられた時も、陶子さんの観察は理性的。う~ん、私情に流されない女性ってやっぱりカッコいい。サバサバしていてしっかり者の陶子さんと、ほわ~としているけど鋭い癒し系の萩くんのコンビを筆頭に、いい意味で一癖あるぼんぼこ親父・五十嵐社長や、仕事はいまいちだけど優しい後輩・真理などなど、脇キャラも素敵なんです。連続する「日常」も少し気をつけて見てみれば、ミステリー要素満載なのかもしれません。これは読んで損なしっ!! 通勤のお供にオススメです。【内容情報】(「BOOK」データベースより)いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだったー。丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。【目次】(「BOOK」データベースより)月曜日の水玉模様/火曜日の頭痛発熱/水曜日の探偵志願/木曜日の迷子案内/金曜日の目撃証言/土曜日の嫁菜寿司/日曜日の雨天決行
2014年01月10日
赤髪の白雪姫(第11巻)表紙は白雪とオビ。あれ? ゼン王子の立ち位置って…今までにゼン&白雪の表紙ってあったかなぁ。それでいいのか、ゼン…おまけに帯には「第二王子の妃選び開始?」という衝撃!これは荒れる?と思ったけれど、蓋を開けたら王宮でのほのぼのした日常が描かれておりましたとさ。こんなまったりした巻もよいですね。リリアスからユズリ達がやって来て再会を喜び、皆で薬膳茶を調合して和気あいあいお茶したり。で、気になるゼンのお妃選びですが、無事逃げ切りました!まぁ、茶番に付き合わされた木々嬢はお気の毒でしたけどね。そういえば前巻でちらっとほのめかされた木々の意中の相手は…やっぱりあの人でしたね!!わかってはいたけど、木々嬢ポーカーフェイスだからなぁ…そして、なんと王宮内に白雪の部屋が与えられましたっ!!ユウハの嫌味にも毅然としている白雪がえらく男前です。このマンガに出てくる女性陣はカッコいいですね。話変わって… 陛下ってご健在だったんですね…いらっしゃるのは当たり前なんですが、影が薄くてですね…その陛下から書状がきまして、王位を渡しに戻られるそうな。4ヶ月後に戴冠式が執り行われることになりました。ゼンと白雪を取り巻く環境にも変化がありそうな。でもこの二人、何があっても大丈夫でしょう。そう思わせてくれる11巻でした。巻末の特別編は、木々嬢がゼンの側近に加わった頃のお話です。初めて木々を呼び捨てにした時のミツヒデの赤面ぶりと、対照的な木々のしら~~っとした顔がツボ!!ゼン、ミツヒデ、オビの3人がトランプをしている4コママンガもあります。暇な夜にヤロー3人が揃ってトランプ…淋しい… 淋し過ぎる…さて、気になる記事のタイトル“たとえばウサギとカメ”とは… これです!! 【内容紹介】白雪達の元に嬉しい来客!リリアスからやって来たユズリ達との再会を喜ぶが…!?一方、最近続々と縁談の申し込みが舞い込み始めたゼン。見合いの相手を集めた夜会をするように言われるが、イザナにある申し入れをして!?特別編も収録の第11巻!!(2014年1月刊)
2014年01月08日
魔性の子『十二国記』の序章にあたる作品。例によって例の如く、『十二国記』シリーズをまったく読んでいないまっさらな状態でこの本を読み始めました。そして例によって例の如く、この本を読み終わったあとに『十二国記』シリーズを一気読みすることになったのです。主人公の教育実習生・広瀬とその教え子・高里の共通点、それは故国喪失者だということ。広瀬は幼い頃死にかけたことがあり、その時に体感した世界こそが、自分がいるべき場所だと確信しています。そしてその世界へ戻れないことに苦悩しているのです。一方の高里ですが、彼は本当に異世界から来た存在だということが後々はっきりします。この異世界が『十二国記』シリーズに繋がっているのですが、この作品にはどこの国とまでは書かれていません。高里をいじめた者は必ず事故に遭う(最悪の場合は死んでしまう)ので、彼は周囲の人たちから距離を置かれています。孤立する高里を気にかける広瀬は、同じ故国喪失者なのだから彼と自分はわかり合えると思い、彼をかばい続けるのです。しかし高里の周りで起こる不可解な事件はどんどんエスカレートしていき、マスコミに追い回され、広瀬も彼を守りきれなくなった時、ようやく高里は自分は何者か、どこから来たのか、自分を守って事件を起こしていたのは何だったのかを思い出します。そして、「自分を置いていかないでくれ」と懇願する広瀬をこの世界に残して自分のいるべき場所に戻っていきます。このあとシリーズEpisode 2『風の海 迷宮の岸』を読み、“あぁ、あれはこういうことだったのね!”と納得(この『魔性の子』には十二国に関する情報が出てこなかったので)。シリーズを全部読んでからこちらを読んだ方がいいのかもしれませんが、私としてはこれが一番先で良かったと思います。って、結果論なんですけどね。この小説はホラーのジャンルに入るんでしょうが、そこに収まりきらない魅力がありました。同胞だと思っていた高里は、実際に異世界の者だった。高里はいるべき場所に帰れたのに、自分は帰れない。帰るべきだと思っている場所が存在するかもわからない。一人取り残される寂寥感。高里に嫉妬する自分の汚さに対する絶望。最後の広瀬の叫びがこの小説の主題ではないかと思うのです。【内容情報】(「BOOK」データベースより)教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は崇る”と恐れられているのだ。広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが…。彼の周りに現れる白い手は?彼の本当の居場所は何拠なのだろうか?
2014年01月07日
聖☆おにいさん(1)年が明けて初の大笑いマンガはコレ!!主人公は目覚めた人・ブッダと神の子・イエスのお二人。お二人は世紀末を無事に越え、東京・立川でアパートをシェアしてバカンスを過ごしています。バカンスだっていうし、そしてあのお二人だし、どんだけ豪華版だろうと思いきや、これが実に質素なのであります(お二人は有給休暇中で、振り込まれるお給料は一ヶ月二人で26万円!)。ブッダは家事全般を受け持ち、イエスの衝動買いを諌め、スーパーのチラシチェックもすれば、特売セールも見逃しません。真面目で几帳面なブッダとは反対に、イエスはフリーダム。ジョニー・デップに似ていると(たまに)言われ、ご本人も意識している模様。まずは形から入るタイプで、いろいろと無駄なモノを買ってはブッダに叱られています。恐れ多くもこのお二人を主役に持ってきちゃうこの発想!こんなんでいいの?と思わせといて、妙にしっくりくるキャラ設定!ちょっと!ちょっと!!こんなこと描いたら抹〇されちゃうよ~~~という心配も吹き飛ぶシュールさ!偉大なお二人がすっごく身近に感じられ(立川に住んでいるってあたりからしてホント身近だわ… ←立川近辺に住んでいたことがあるので・・・)、あまりにも人間臭すぎて情けないくらいです。そのくせ“あぁ、やっぱり偉大だわ!”と思わせるところもあったり、不思議な吸引力があるマンガです。新年早々笑ってしまいましたよ(それも微妙に黒い笑い…)。現在9巻まで出ています。8巻までしか読んでいないので、さっそく9巻購入しま~~す!
2014年01月02日
明けましておめでとうございます!2014年が素晴らしい一年になりますように!さっそくですが、2014年1月発売予定コミックの詳細はこちら。01/04 白泉社 赤髪の白雪姫 11 あきづき 空太 450円01/04 白泉社 夏目友人帳 17 緑川 ゆき 450円01/18 スクウェア・エニックス 黒執事 18 枢 やな 590円あり? ありり??『SWANモスクワ編(4)』の発売はまだですか?レオンに会えるのをず~~っと待っているんですけど…そう言っておきながら、雑誌は買わないのが私。。。あ、『アシガール』は唯一の例外です。
2014年01月01日
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