星とカワセミ好きのブログ

2021.08.18
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カテゴリ: ペット / Pet
「先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学/小林朋道/築地書館/2010年4月25日初版発行」を読みました。

小林朋道さんは鳥取環境大学教授で、大学やフィールドでの思いがけない出来事を通じて、生き物の生態を生き生きと書かれています。本はシリーズ化されており、私が読んだ他の本は、「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」、「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!」、「先生、モモンガの風呂に入って下さい!」、「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!」など、興味津々になるタイトルが並びます。

「先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学/小林朋道/築地書館」のp13から「ヒキガエルも脱皮する、そして皮を食べるのだ。 実はアカハライモリもそうだった」という章があり、とても面白かったです。

p16では、小林先生が脱皮中の大きなヒキガエルを見つけたのですが、驚くことにそのヒキガエルが、脱皮したその自分の皮を自分で食べていたことが書かれています。
ヒキガエルが口に透明な布のようなものを食べていましたが、それは、ヒキガエル自身の胴のあたりから伸びていた皮だったそうです。
人間がシャツを脱ぐとき、シャツの下端をつかみ、裏返しにし、頭にかぶるようにしながらズルズルひっぱって脱いでいくやり方がありますが、その手に持ったシャツの下端を、そのまま口に飲み込んでいくようなことをヒキガエルがしていたそうです。
p18では、「ヒキガエルは、シャツを裏返しに脱ぐように脱皮しながら、その(古くなって脱皮した)皮を食べていたということである」と書いてあります。
その後も、ヒキガエルの特性について、驚くような記述が続きます。

p41では、アカハライモリの脱皮について、「アカハライモリも、子どものころから、”シャツを裏返しにして脱ぐように”体の後ろから脱いでいき、それを食べるのである」と書いてあります。



p45からは、ヘビの脱皮について書かれており、「頭の先からしっぽにかけて、靴下を脱ぐように、ヘビが裏返しに皮を脱ぐ」とあります。
脱皮殻の顔のアップ写真があり、確かに裏返しになっていました。

私は田舎で得たへビの脱皮殻を保管しています。それをよく見ると、確かに皮が裏返しになっているようです。今まで、皮の中からするりとヘビが抜け出ていたと信じていたので、皮を裏返しになりながら脱皮していたというのは驚きでした。確かに、脱皮殻の目の部分が凹(へこ)んでおり、裏側が膨らんでいました。

カメの脱皮は、甲羅の皮が剥がれていきます。

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↓「先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学/小林朋道/築地書館/2010年4月25日初版発行」


↓p1。


↓ p10~11。目次。


↓ 本の裏表紙。アカハライモリの脱皮殻。手袋のような手。



↓ p44。 アオダイショウの脱皮殻。


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↓ お腹が赤く、模様がある。


↓ 我が家のアカハライモリの脱皮。皮は地面に擦って、後ろにずらしているように見えた。





↓ 脱皮した殻を、口に入れて食べるアカハライモリ。


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↓ 田舎にあったヘビの皮。私の部屋に保管している。





↓ ヘビの顔の部分。上があごの部分で、下が目の部分。


↓ ヘビの頭の皮。上があごの部分。

↓ 確かに、脱皮のときに皮を裏返しているようで、外側の模様が内側にあり、内側の模様が外側にある。


↓ 頭とあご。


↓ 皮をひっくり返して、頭を上にして、あごを下にした。






↓ 脱皮殻は裏返しなので、模様が凹んでいる。


















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↓ カメの脱皮。皮がめくれている。









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最終更新日  2021.08.25 05:19:37
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