仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.11.21
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カテゴリ: 雑感
高校生になった娘が言うには、○○(娘の名)んチって一軒家(いっけんや)なの?とたまに言われるそうだ。仙台市内のマンション住まいの子女も少なくないからなのだろう。ウチって閑静な住宅街と称して良いのかと娘に確認されたが、それでいいんじゃないのかと適当に答えておいた。

それにしても、集合住宅でなければ一戸建てというのが大人の感覚だが、高校生では、いっけんや、というのが普通なのだという。面白いものだ。

一軒家(屋)というと、山裾の畑の中の曲がりくねった道を行くと、角の松の木の脇にひっそり佇んでいて、烏がカーと鳴いている風景だ。この場合、「一軒」というのは長屋ではないということを意味しているのでは勿論なくて、周囲を見わたしても家はここしかないという空間的外縁をも同時に示している。郡部によく三軒屋敷などという小字名があるが(そんな場合のお屋敷はかなり上等のものかも知れないが)、いずれにしても農耕社会で生きてきたわが祖先の大地に根付いた観念であり心象風景だ。しかし、今時の子ども世代には、家が一軒という機能的な観念なのだろう。

ところで時分の学生時代の意識に立ち戻って考えてみると、例えば間借りにしても独立的な建物に住んでいたヤツがタマにいて、通常のアパートや下宿などにいる多数派からみると、一軒家と呼んだかもしれない。あるいは、そのヤツが一軒家だと自慢していたような気もする。

この場合、一戸建てというのは相応しくない。なぜなら、一戸建てとは、ひとかどの、あるいは人並みの家を意味すると同時に、サラリーマンが苦労の末にやっと建てました、という社会的なプロセスがおのずと織り込まれた言葉だからだ。スネをかじる学生がいえるはずがない。

こう考えれば、今時の高校生だって、一戸建てというはずはないのも当然か。





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最終更新日  2012.11.25 16:15:07
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