2023年07月29日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
那智わたるさんが亡くなった事を今朝、ニュースで知った。
宝塚歌劇団トップスターとして一時代を築き上げた大型トップスターでした。
1953年初舞台で何度かの組替えを経てトップスターになり、その後、演劇専科として活躍。
1968年6月30日東京宝塚劇場「ピラールの花祭り/マイ・アイドル」で宝塚歌劇団を退団。

(退団公演、東京公演のパンフ)


退団公演のサヨナラショーは5日間に渡って開催。
「エスカイヤ・ガールス」からの選曲が多いのは本人にとって一番思い出深い作品なのだろうか。
これは名曲ばかりで構成されています。サヨナラショーはレコーディングされていないのかな。



那智わたるさんの生の舞台は観た事がないのですが、後追いで主題歌レコードや実況録音盤を聴いて

その後、写真集、プログラムなどを神戸や大阪の古本屋で探し回ったり、
親戚の叔母が熱狂的な宝塚ファンだったので貴重な物を譲り受けたりして那智わたるさん関係の物は
かなり揃えた。
それをきっかけに1940年代〜60年代の宝塚歌劇に興味が深まって、その時の今、上演してる作品よりも
昔の物ばかり聴いたり観たりするようになっていった。
40年代〜70年代初頭の作品はとにかくカッコいい!
キャストもバンドも曲も音楽レベルの高さを凄く感じる物が多かった。

ずっと応援してた一路真輝さんが退団した事をきっかけに昔の物に興味が出てきたように思う。
一路さんが退団して各組いろいろ観てもあまり感動できなくなってたから
丁度、昔を知るのに良い時期だったのかも。
そのおかげで戦前の物から資料集めたりして古き良きを知り、宝塚歌劇がより好きになった。


次に真帆志ぶきさん、上月晃さん、内重のぼるさん、古城都さんと
50〜60年代のスターにハマっていった。
それ以前のレジェンドのようなスターはプログラムと写真集でしかほとんど知る事が出来なくて
ハマる所にまではいかなかった。実況録音盤やスタジオレコーディング盤がほとんどないのが大きい。
明石照子さんぐらいからレコード盤はありますが、それ以前のSP盤は聴けないのでどんな歌声や


那智わたるさんが亡くなった事を知り、生の舞台を一度でも観たかったと思った。


今日は那智わたるさんの偉業のひとつでもある「風と共に去りぬ」の主題歌の事を。
初演のスカーレットを演じ、3年に渡って大人気公演の主演を務めた。






A面「スカーレット・オハラ」
作詞 菊田一夫さん  作曲 古関裕而さん


初演の「風と共に去りぬ」は帝国劇場で上演された。1966年に全編、1967年に後編と
分けて上演されるほど原作に近く深く描かれていたようです。
スカーレットもレットバトラーもWキャストでした。

スカーレットは有馬稲子さんとまだ宝塚現役生の那智わたるさん。
レット・バトラーは宝田明さんと高橋幸治さん
メラニーは淀かおるさん
アシュレーは仲谷昇さん
ベルは浜木綿子さん
マミーは京塚昌子さん
ミドー博士は益田喜頓さん

1968年公演のスカーレットは那智わたるさんのシングルキャストで公演された。

当時から宝塚歌劇団からのキャストが多かった。
1970年の再演は内重のぼるさんがスカーレットを演じた。なぜか「神宮寺さくら」の芸名で出演。
1974年のスカーレット役は上月晃さんが演じた。
1987年からは大地真央さんがしばらくスカーレットを演じました。

1966年は初演、それも世界で初めての舞台化でした。
大ヒットロングラン公演になったそうです。
何でも初演がやっぱり凄い。

この曲は劇中で歌われる事はなかったのだろうか…(ストレートプレイだったので)
アシュレーへの想いからレットバトラーとの出会い、そして惹かれて行く様をセリフも加えて
ドラマチックな構成と編曲の楽曲になっています。
セリフを聞いていると那智わたるさんがどんな風にスカーレットを演じたのか少しわかるのがうれしい。





B面「タラの歌」
作詞 菊田一夫さん  作曲 古関裕而さん  編曲 河辺公一さん

タラの大地が頭に浮かんできそうなのんびりとしたパートから始まる。
この曲も構成が複雑でドラマチックなミュージカルナンバーのようです。

1960年8月公演「華麗なる千拍子」
左の青いスーツが那智わたるさん、
次から、黒木ひかるさん、天城月江さん、春日野八千代さん、寿美花代さん、毱るい子さん、
内重のぼるさん



「ビバ・ピノキオ」では那智わたるさんはコオロギの役でした。
ピノキオは寿美花代さん



「エスカイヤ・ガールス」の東京公演パンフ






この作品はレコードで聴いて好きになった作品。何回聴いたかわからないほど聴いた。
絶対にこの名作は再演してほしい!



50周年の年は宝塚歌劇熱が尋常じゃないほどに盛り上がって、中でも那智わたるさんの人気は目立っていたとか。この東京公演のパンフには異例とも言える菊田一夫さんからの注意の紙が入っています。


応援が過激になりすぎて芝居中でも愛称を叫びまくる人が増えてきたようです。
ここまで菊田一夫さんが書くって事はよほどの事。





通常のプログラム30円と解説と場面の配役が掲載されてる冊子も10円で販売していました。



この頃、東京公演のチラシは見開きで長細いものでした。
「エスカイヤ・ガールス」のチラシ


那智わたるさん関係のものは、まだ1割も載せてないので少しずつ載せていきます。





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最終更新日  2023年07月29日 08時34分43秒


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