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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介してきました。サルナシと思われる果実です。(2017年10月10日撮影)。☆サルナシかどうかの確認が必要ですが、サルナシは、北海道から九州の山林、とくに林縁に生えるマタタビ科マタタビ属の落葉つる性植物です。☆サルナシ(猿梨)の名は、猿がよく食べ、実の形が梨に似ているので名づけられたそうです。改めて、花の時期と果実の時期に、サルナシかどうかの確認を含めて観察したいと思います。☆サルナシかどうかを含めて、お分かりの方は、コメントでお知らせください。
2018.01.31
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ヨシの花です。(2017年10月10日撮影)。☆ヨシは、北海道から九州の湿地に群生するイネ科ヨシ属の多年草です。茎は、高さ1~3メートルになります。☆ヨシの葉は、長さ20~50センチ、幅2~4センチの広線形で、水平に開出し、先端は下垂します。☆ヨシの花序は、円錐状で長さ15~40センチの暗紫色で、先端は下垂します。☆ヨシの小穂は、長さ10~17ミリで、2~4個の小花からなるそうです。小花の基部には、長い白毛があるそうですが、確認できません。☆ヨシ(葦)の名は、古くは「アシ」と呼ばれていたものが、「アシ」は「悪し」に通ずるとして「ヨシ(良し)」と呼ばれるようになったという説があるそうです。「アシ」は、葦が青々と生い茂っている様を見て、青芝(あおし)と名づけられ、その青芝(あおし)が転訛して「あし」と呼ばれ、葦(あし)という和名になったそうです。☆ヨシの花言葉は、「音楽」「深い愛情」「従順」「神の信頼」などだそうです。「音楽」は、クラリネットやサクソフォーンなど西洋木管楽器のリードとして使われることに由来するのでしょうか。
2018.01.30
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ヤマウルシと果実です。曇天の日で、携帯用のコンパクトデジタルカメラで撮った写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2017年10月10日撮影)。☆林の中で鮮やかに紅葉したウルシの仲間の低木、葉の形などからヤマウルシと考えました。ヤマウルシは、北海道から九州の山地や丘陵に生えるウルシ科ウルシ属の落葉低木です。☆ウルシ科ウルシ属では、ヤマウルシ、ハゼノキ、ヤマハゼが似ているそうです。いずれも奇数羽状複葉で、小葉は4~8対です。ただし、小葉の側脈の数が、ヤマウルシは6~10対、ハゼノキは20~30対、ヤマハゼは13~20対です。ヤマウルシの小葉の先端は短く突き出して尖っていますが、ハゼノキは尾状に長く伸び、ヤマハゼはやや尾状に長く伸びているそうです。☆ヤマウルシは雌雄異株で、葉腋から総状花序を伸ばして5月に開花するそうです。秋には果実は淡褐色に熟し、やがて果皮が割れて白色で黒い縦縞がある種子が見えるようになるそうです。☆次の機会に、改めて詳しく観察したいと思います。
2018.01.29
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。メマツヨイグサの花です。(2017年10月10日撮影)。☆メマツヨイグサは、北アメリカ原産で明治時代後期に渡来し、現在では全国的に道端や荒れ地に普通に見られるアカバナ科マツヨイグサ属の帰化植物です。茎は下部からよく分枝し、高さ0.5~1.5メートルになります。☆メマツヨイグサの茎には、上向きの毛が生えているのがわかります。☆メマツヨイグサの葉は、長楕円状披針形で先端は尖り、縁に浅い波状の鋸歯があります。葉の中央脈は赤色を帯びることが多いそうですが、写真でも中央脈が薄っすらと赤色になっているのが確認できます。☆メマツヨイグサの萼は、先が4枚に分かれ、萼筒が長い円柱形なので、あたかも花柄のように見えます。黄緑色の萼筒には、細かい毛が見えます。4枚の萼片は、花びらの開花とともに後ろに反り返ります。メマツヨイグサの子房は、萼筒の基部にあり、萼筒よりは濃い緑色です。☆メマツヨイグサの花は、黄色で直径が2~5センチです。花弁の先端は少し凹んでいます。☆メマツヨイグサの花は、暗くなってから午後8時ごろから開花し、翌日、陽が高くなる頃には萎んで(しぼんで)しまいます。花びらは4枚で、雌蕊は花柱の先端が4つに分かれており、雄蕊は8本あります。☆マツヨイグサとコマツヨイグサは花が萎むと赤く変色しますが、メマツヨイグサやオオマツヨイグサは花が萎んでもほとんど赤く変色しませんので、区別できます。☆メマツヨイグサの蒴果(さくか)は、2~4センチの円柱形です。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。2枚以上の心皮が成熟すると、果皮が乾いて心皮の境または背部が縦に裂け、種子を散布します。☆メマツヨイグサ(雌待宵草)の名は、オオマツヨイグサ(大待宵草)に似ていますが、花の大きさが小さいことから名づけられたそうです。「待宵草」は、宵を待って花が咲くことから。☆メマツヨイグサの花言葉は、「浴後の美」「恋に恋するお年頃」「無言の恋」「ほのかな恋」「移り気」「静かな恋」「和」「協調」だそうです。
2018.01.28
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。キク科ヤブタバコ属の種名がわからない花です。ミヤマヤブタバコなどの可能性も考えましたが、よくわかりません。(2017年10月10日撮影)。☆その2。☆その3。☆その4。☆2016年夏にも、同じ植物を五色沼自然探勝路で見つけました。(2016年8月1日撮影)。☆キク科ヤブタバコ属の種名がわからない花、種名をお分かりの方は、ぜひコメントをお願いします。(2016年8月1日撮影)。
2018.01.27
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ミゾソバの花です。(2017年10月10日撮影)。☆ミゾソバは、北海道から九州の溝や水辺に多いタデ科イヌタデ属の1年草です。茎は地を這い、節から根を出し、上部は立って30~70センチになります。☆ミゾソバの葉は、卵状鉾(ほこ)形で4~10cm、先は鋭く尖っています。葉の形から、別名は「牛の額」です。☆ミゾソバの白花品種シロバナミゾソバの花も見えます。☆ミゾソバの花柄には、腺毛があります。☆ミゾソバの花は、茎の先に頭状につきます。萼は5つに深く分かれ、雄蕊は8本、雌蕊柱頭は3つに分かれています。写真でも、左上の花で、雌蕊柱頭が3つに分かれているのが確認できます。☆ミゾソバ(溝蕎麦)の名は、溝など湿気のある所に生えていて、見た目がソバ(蕎麦)に似ていることから。☆ミゾソバの花言葉は、「純情」だそうです。
2018.01.26
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ミズナラと果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ミズナラは、北海道から九州の山地に生えるブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。高さ25メートル、直径1.5メートルに達します。樹皮は灰褐色で、深く不規則な裂け目があります。☆ミズナラの葉は互生し、枝の先に集まります。葉柄は無いか、ごく短いのがミズナラの特徴です。☆ミズナラの葉の葉身は倒卵状長楕円形で、基部はくさび形に狭くなり、縁には大型の鋸歯があります。全般的にコナラに似ていますが、葉は長さ8~14センチメートルと大きく、逆に葉柄は2 ミリメートル以下と短いのがミズナラの特徴です。☆ミズナラの堅果は卵状楕円形で長さ1.5~2.5センチメートル、濃褐色に熟し、殻斗(かくと)は椀形で小鱗片が密にあり堅果の2分の1ほどを包んでいます。☆ミズナラ(水楢)の名は、材に大量の水分を含み燃えにくいことから名づけられたそうです。「ナラ(楢)」は、葉が広く平らであることから「なら」、枝に残った葉が風に鳴る(ナル)ことから、若葉・若枝がしなやかなので「ナラナラ」から、若葉の軟らかいさまの「ナヨナヨ」からなどの説がありました。春の芽生えの時期に軟毛が密生している若葉を見ると、しろうと自然科学者の実感では、若葉の軟らかいさまの「ナヨナヨ」に由来すると思ってしまいます。(2016年4月8日撮影)。
2018.01.25
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。マムシグサの仲間の果実です。(2017年10月10日撮影)。☆マムシグサは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。テンナンショウ属は、30種余りもあり、一部を除いて変異が多く中間的な形質を示すものもあるので区別が困難だそうです。花の時期が終わっており、マムシグサの仲間の果実とします。☆マムシグサ(蝮草)の名は、花の様子が鎌首をもたげて舌を出したマムシを連想させるという説と、偽茎部とそれを包む皮(鞘状葉)にある模様がマムシを連想させるという説があるそうです。☆マムシグサのそれぞれの果実には、種子が4個入っているそうです。
2018.01.24
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ハンノキと果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ハンノキは、北海道から九州の水湿のある低地や湿原に生えるカバノキ科ハンノキ属の落葉高木です。ハンノキは、幹が高さ15メートルから20メートルに達するそうです。幹に見える紅葉は、ツタウルシです。☆近くに沼がある湿地で、ハンノキが立派な林を作っています。ハンノキは、湿地で森林を形成する数少ない樹木だそうです。☆ハンノキは、雌雄同株・雌雄異花で、2~3月に枝の先端に尾状の雄花序が2~5個下垂し、雌花序は雄花序の直下の各葉腋に1個づつ1~5個付くそうです。☆ハンノキの果実は、毬果状の果穂になり、未熟な時は緑色をして堅いそうです。果穂は秋に熟して暗褐色になり、扁平な卵状円形の実がこぼれ出て、果穂は木質化して翌年まで残ります。☆ハンノキ(榛の木)の名は、開墾の意の古語「墾(はり)」がもとで、古名「榛の木(ハリノキ)」となり、転化してハンノキになったそうです。☆ハンノキの花言葉は、「忍耐」「剛勇」「不屈の心」「荘厳」などだそうです。ハンノキは、根に根粒菌を持っていて空気中の窒素を固定して肥料を作り、他の植物が育ちにくい湿地や痩せて劣悪な条件の火山地などでも育つそうです。これらの花言葉は、そんなハンノキの特徴から考えられたのでしょうか。
2018.01.23
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ノリウツギの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ノリウツギは、北海道から九州の日当たりの良い原野や山地に生えるアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。新エングラー体系の分類ではユキノシタ科となっていますが、クロキストン体系ではアジサイ科に分類されているそうです。(2016年8月1日撮影)。☆ノリウツギの花は、円錐状の花序が特徴的で、他の種と容易に区別できるそうです。日本原産のアジサイ属の中では、唯一円錐形の花序をもつ落葉低木だそうです。ノリウツギの花は、たくさんの両性花とともに、ふちに4枚の白い萼片がある装飾花があります。(2010年8月13日撮影)。☆ノリウツギの花は、花が枯れてからも茶色くなって翌年まで残ります。☆ノリウツギの花は、果実とともに装飾花が冬になっても残っているのが特徴です。☆ノリウツギの花の果実を見ると、雌蕊の花柱3本が残っているのが見えます。☆2016年の夏に観察したノリウツギの両性花です。両性花の花びらは5枚、雄蕊は長いものと短いものが5本ずつで10本、雌蕊の花柱は3本で、花びらが散ったものは柱頭が褐色になっています。(2016年8月1日撮影)。☆2016年の夏に観察したノリウツギの4枚の白い萼片がある装飾花です。(2016年8月1日撮影)。☆ノリウツギについては、「ノリウツギ【裏磐梯での自然観察 その21】」(2016年2月1日の日記)で紹介しました。◎ノリウツギ【裏磐梯での自然観察 その21】(2016年2月1日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160201/
2018.01.22
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ヌスビトハギの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ヌスビトハギは、北海道から九州の山地や藪かげに生えるマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。花は、まばらな長い総状花序を作って咲きます。6~8ミリの柄のある果実は、種子1個を含む節に分かれる節果で、普通は2節からできています。それぞれの節は偏平で半円形、間は大きくくびれ、折れたように曲がるのが普通です。☆ヌスビトハギの果実は「ひっつき虫」で、果実の表面には先が鉤状に曲がった微細な毛が密にあり、衣服にひっつきます。散歩の途中で、ズボンについていたヌスビトハギの「ひっつき虫」です。☆ヌスビトハギの果実には、表面に曲がった毛が密生するというのですが、写真ではわかりません。確かに、ズボンにはついているのですが。☆ヌスビトハギの果実の中には、6ミリ程度の腎臓形の種子が入っているそうです。☆2016年8月に撮影したヌスビトハギの花です。ヌスビトハギ花は、淡紅色で細長い花序にまばらにつき、長さ3~4ミリ程度です。ヌスビトハギの花は、旗弁は円く直立し、竜骨弁は小さく淡色、翼弁は淡紅色で前に突き出しています。(2016年8月1日撮影)。☆2016年8月に撮影したヌスビトハギの果実です。果実の先端には曲がった刺があり、刺にも鉤状の微細な毛があるそうです。(2016年8月1日撮影)。☆ヌスビトハギについては、「ヌスビトハギ【裏磐梯での自然観察 その19】」(2016年1月26日の日記)で紹介しました。◎ヌスビトハギ【裏磐梯での自然観察 その19】。(2016年1月26日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20160126/
2018.01.21
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ニシシギ科の植物の果実です。マユミの品種なのかもしれませんが、種名はわかりません。(2017年10月10日撮影)。☆裏磐梯の湿地で、たくさんの赤い実がなっている落葉低木を見つけました。野鳥が糞とともに種を落としたものが芽生えて、成長したのでしょうか。高さは、2メートルほどです。☆周りにはヨシ(葦)が生えています。湿地に1本だけ、赤い果実が鈴なりの木が目立ちます。☆茎は灰褐色で、左右対称に枝が出ています。☆葉は対生で、赤く紅葉しています。☆葉身は楕円形(長楕円形)で、周りには細かな鋸歯があります。☆果実の付き方から見ると、新しい枝(本年枝)から集散花序を出して花を咲かせ、果実ができたようです。☆こちらの果実の付き方も、新しい枝(本年枝)から集散花序を出して花を咲かせ、果実ができたようです。☆萼は、4つの萼片に分かれています。☆果実の果皮は濃紅色で、果皮が4つの分かれており、鮮やかな朱色の仮種皮に包まれた種子が見えます。☆果実を下から観察してみました。やはり、果皮は4つに分かれています。☆以上の特徴から、ニシシギ科ニシシギ属の落葉低木に間違いないと思います。全てマユミの特徴と共通しているように思いますが、マユミの果皮は薄ピンク色なので、頭を傾げてしまいました。☆なお、調べてみると、マユミは「秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる」という記事を見つけましたので、マユミの品種なのかもしれません。
2018.01.20
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ナギナタコウジュの花です。(2017年10月10日撮影)。☆ナギナタコウジュは、北海道から九州の山地の道ばたに生えるシソ科ナギナタコウジュ属の1年草です。草丈は、高さ30~60センチになります。☆ナギナタコウジュは、茎がよく分岐し、全体に強い香りがあります。☆ナギナタコウジュの茎は4角で、表面に下向きの軟毛があります。葉柄や葉の表面にも軟毛が見えます。☆ナギナタコウジュの葉は対生し、長さ3~9cm、幅1~4cmの卵形から狭卵形で先は尖り、縁には鋸歯があります。☆ナギナタコウジュの葉は、0.5~2センチの葉柄があり、葉の裏面の脈上と表面にまばらに毛があります。葉柄にも軟毛が見えます。☆ナギナタコウジュは、9月から10月に葉柄から伸びた枝先や茎の先端に花穂を出し、淡紅紫色の小さな花をつけます。花は片側だけに偏ってつき、花穂は薙刀(なぎなた)状に曲がります。☆ナギナタコウジュの花冠は、長さ約5ミリの唇形花で、縁は細かく裂け、あたかも毛が生えているように見えます。花の反対側に苞が整然と並び、苞は中心部が最も幅広く、縁には短毛がありますが、背面は無毛です。☆ナギナタコウジュの花は、1つの苞に5個の花がつくそうですが、確認できません。☆ナギナタコウジュの花は、雄蕊が4本で下の2本が長く花冠より付き出しています。雌蕊は内部にあり確認できません。萼は長さ約4ミリで毛が密生し、先端は5つに分かれているそうです。☆ナギナタコウジュ(薙刀香需)の名は、ナギナタ(薙刀)は秋に枝先に咲く花穂(かすい)が薙刀(なぎなた)のように片面だけについて反っている様子から、コウジュ(香需)は芳香がシソとハッカを合わせたような香気があり中国の香需(こうじゅ、中国名:香薷)という薬草に似ているので、ナギナタコウジュと呼ばれるようになったそうです。☆ナギナタコウジュの花言葉は、「匂い立つ魅力」だそうです。全草に精油を含み、強い香りがあることに由来するそうです。
2018.01.19
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ツルウメモドキの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ツルウメモドキは、北海道から沖縄の山野の林縁に生えるニシシギ科ツルウメモドキ属の落葉蔓性植物です。☆ツルウメモドキ樹皮は灰色で、本年枝は黄緑色で無毛ですが、次第に赤褐色になります。☆ツルウメモドキの葉は互生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~8センチの楕円形または倒卵形です。☆ツルウメモドキの葉の縁には、浅い鋸歯があります。両面とも無毛で、葉柄は長さ1~2センチです。☆ツルウメモドキは雌雄異株で、これは2016年5月に咲いた雄花です。葉腋から短い集散花序を出し、雄株では数個の雄花が咲きます。雄花のつくりは、先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、5本の雄蕊です。雄花の雄蕊の葯からは、花粉が出ているようです。(2016年5月6日撮影)。☆こちらは2016年5月に咲いたツルウメモドキの雌花です。葉腋から短い集散花序を出し、雌花が咲きます。先が5つに分かれている萼、5枚の黄緑色の花びら、雌蕊は黄緑色の花柱が伸び柱頭は白く3つに分かれています。薄茶色の葯がある退化した5本の雄蕊がみえます。(2016年5月6日撮影)。☆ツルウメモドキの果実は蒴果(さくか)で、直径7~8ミリの球形で、10~12月に黄色に熟します。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ツルウメモドキの果実は、熟すと黄色い果皮が3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出し始めます。果実の果皮が割れて赤い仮種皮に覆われた種子が見えるようになるのは、同じニシシギ科のマユミ・ツリバナ・コマユミ・ニシキギ・マサキと共通の特徴です。☆黄色い果皮は3つに分かれています。黄色い果皮が開ききった果実では、赤い仮種皮に3つのスジが見えます。赤い仮種皮に包まれた種子は、長さ約4ミリだそうです。ツルウメモドキの実は、鳥や獣にとって冬の貴重な食料になるようです。☆ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来する説や、蔓性植物で実の形がモチノキ科モチノキ属のウメモドキに似ているからという説があるそうです。黄色い果皮が落ちた赤い仮種皮に包まれたツルウメモドキの実が、ウメモドキの赤い実に似ているという説にも一理あるような気がします。☆ツルウメモドキの花言葉は、「大器晩成」「真実」「開運」「強運」などだそうです。「大器晩成」は晩春から初夏に花が咲いてから緑の実が黄色く熟して赤い仮種子に包まれた種子が現れるまでの期間が長いことからつけられ、「開運」は希望や幸福のイメージを持つ黄色の果皮が3つに裂けて真っ赤な仮種子がいきおいよく飛び出す姿を例えたという解説がありました。
2018.01.18
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ツリフネソウの花と果実です。(2017年10月10日撮影)。◎ツリフネソウについての詳しい説明は、「ツリフネソウの花。【秋の静岡県富士宮市での自然観察・その16】」(2017年12月8日の日記)で詳しく紹介していますので、そちらをご覧になってください。(2017年9月26日撮影)。◎ツリフネソウの花。【秋の静岡県富士宮市での自然観察・その16】(2017年12月8日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20171208/☆ツリフネソウは、北海道から九州の山中に湿地に生えるツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草です。ツリフネソウは、高さ50~80センチで、茎はやや赤みを帯びているそうです。ツリフネソウの花序は、葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つけます。花後に、果実ができます。☆ツリフネソウの果実は、長さ1~2センチの肉質の蒴果(さくか)で、熟すとちょっとした刺激ではじけて種子をはじきとばします。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ツリフネソウの果実は、刺激で果皮が5片にはじけてクルクルと巻き、種子をはじきとばすということですが、果実が膨らみ、5本の筋が目立ちます。触ると、今にもはじけそうです。☆熟した果実に触ると、はじけて種を飛ばしクルクルと巻いてしまいました。☆ツリフネソウの花言葉は、「安楽」「期待」「私に触らないで」などがあるそうですが、「安楽」は細長い花柄にぶら下がって揺れている様子からイメージしたのでしょうか。「私に触らないで」は、熟した果実に触れると弾けて種子を飛び散らすことから名づけられたのでしょうか。
2018.01.17
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ツタウルシの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ツタウルシは、北海道から九州の山地の落葉樹林内に生えるウルシ科ウルシ属の落葉つる性植物です。☆ツタウルシは、蔓から気根を出して、他の木の幹を這い上っていきます。☆ツタウルシの樹皮は黒褐色で、小さい皮目が無数にできるそうです。☆ツタウルシは、日の当たる樹冠部で枝を広げ、秋には紅葉します。☆ツタウルシの葉は互生で、3出複葉です。小葉は卵形または楕円形で、先は短く尖っています。葉にウルシオールを含んでいるので、体質によってはウルシと同じようにアレルギー反応で、かぶれることがあるそうです。ツタウルシは、野生のウルシの仲間の中では、かぶれる毒性分の強さが最も強いそうです。☆ツタウルシは、雌雄異株です。これは実が見えますので、雌株です。5~6月に葉腋から総状花序を伸ばし、黄緑色の小さな花を多数つけるそうです。☆ツタウルシの果実は、核果で8~9月に黄褐色に熟し、直径5~6ミリの扁球形で縦の筋があり、表面には短い刺毛が散生します。写真では、表面に散生する短い刺毛がわかります。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆ツタウルシの果実は、後に黄褐色の外果皮が剥がれ、白いロウ質の中果皮が露出します。黄褐色の外果皮のある果実とともに、外果皮が剥がれて白いロウ質の中果皮が露出した果実が見えます。☆ツタウルシ(蔦漆)の名は、つる性植物でツタ(蔦)のような樹形であることと、ウルシの仲間であることに由来します。日本漆総合研究所のホームページによると、ウルシ(漆)の語源は、「うるしる(潤汁)」、「ぬるしる(塗汁)」、「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」ともいわれているそうです。☆ツタウルシの花言葉は、「変動に耐えよう」「頭脳明晰」だそうです。
2018.01.16
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。タニウツギの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆タニウツギは、北海道西部から本州(東北・北陸・山陰地方)にかけて日本海型気候の山地に自生するスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木です。下部からよく分枝して株立ちになり、高さ5メートルほどになります。花の色が美しいため、古くから庭園などに鑑賞目的で植栽されているそうです。☆タニウツギの樹皮は、灰褐色で、縦に裂けて剥がれ落ちるそうです。☆タニウツギの葉は対生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~6センチの卵状楕円形です。☆タニウツギの葉の先端は鋭く尖り、基部は円形から広いくさび形で、縁には細かい鋸歯があります。☆タニウツギは、5~6月に枝先や上部の葉腋に桃紅色または紅色の花を2~3個ずつつけます。花冠は長さ2.5~3.5センチの漏斗形で、先は5つに分かれています。花後に、萼片の下部にあって細長く花柄のように見える子房が膨らんで、円柱状の果実ができます。☆タニウツギの果実は蒴果(さくか)で、長さ1.2~1.8センチの細い円筒形です。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆タニウツギの果実は、10月頃熟すと上部が2つに分かれて、長さ1ミリほどの楕円形の種子を多数出し、種子の周囲には翼があるそうです。☆タニウツギ(谷空木)の名は、谷間などに多く生えていることから「谷」の「空木」と名づけられました。空木(うつぎ)とは、茎の中の髄が消失して中空になる木を言いますが、タニウツギは中空ではなく白い髄が詰まっているそうです。☆タニウツギの花言葉は、「豊麗」「豊かで美しい」「豊穣」などだそうです。「豊麗」「豊かで美しい」は桃紅色または紅色の花に由来するのでしょうか、「豊穣」は田植えの時期に花が咲くため「田植え花」とも言われていることに由来するのでしょうか。
2018.01.15
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。シロヤナギの木と虫えい「ヤナギエダマルズイフシ」です。(2017年10月10日撮影)。☆シロヤナギは、北海道から本州の東北地方に分布し、河畔に多く見られるヤナギ科ヤナギ属の落葉高木です。樹高は、20メートルにもなります。☆シロヤナギは、樹皮や葉の裏が白いので名づけられたそうですが、白い幹です。☆シロヤナギの葉は、長楕円状披針形ないし披針形で、長さ5~11センチ、幅1~2センチで、先は鋭く尖っており、縁には細かい鋸歯があります。葉の裏面は、シロヤナギの名前の通り粉白色です。枝に虫えい(虫瘤)が見えるのが気になります。☆シロヤナギの虫えいは、ヤナギエダマルズイフシです。ヤナギエダマルズイフシは、ヤナギマルタマバエによってシロヤナギなどの小枝に形成される準球形ないし紡錘形の木質の虫えいで、大きさもさまざまです。☆ヤナギエダマルズイフシは、直径5~18ミリ、長さ8~20ミリ、表面は滑らかで緑色、日があたる部分はやや褐色をおび、虫えいが成熟すると表面の皮が鱗状に浅く縦にささくれて茶褐色に変色します。☆虫えいの中に紡錘形の幼虫室があり、中に幼虫が1匹入っているそうです。虫えいは8月上旬に出現しはじめ、8月下旬までには大きくなって目立つようになり、9月下旬にはほぼ完成し、幼虫は虫えい内で越冬し、翌年の春に蛹化するそうです。☆シロヤナギ(白柳)の名は、芽出し時期に新葉が白い毛に覆われることや枝にも白い毛があり、樹全体が白っぽく見えることから名づけられたそうです。樹木全体が白っぽい印象です。
2018.01.14
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。サルノコシカケです。詳しいことはわかりませんので、記録として紹介しておきます。(2017年10月10日撮影)。☆サルノコシカケは、サルノコシカケ科の広葉樹の生木の幹や枯木に発生するそうです。大部分は、木材を分解して栄養源とする腐朽菌だそうです。☆サルノコシカケは、多年生であるため年々成長して直径5~25センチ程度、大きいものは50センチにもなるそうです。サルノコシカケ(猿の腰掛け)の名は、大きいサルノコシカケの仲間は木に発生している状態が半円形の形をしており、サルが腰をかけるイスのように見えたことから名づけられたそうです。
2018.01.13
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。コマユミの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆コマユミは、北海道から九州の丘陵や山地の落葉広葉樹林内や林縁に生えるニシキギ科ニシキギ属の落葉低木です。下部から多数枝分かれし、高さは1~3メートルになります。驚くほどたくさんの果実が見えます。☆コマユミは、多数枝分かれしています。枝にコルク質の翼があるのがニシキギで、翼のないものをコマユミといい、ニシキギの変種とされています。☆コマユミの樹皮は灰褐色ですが、若い枝は緑色です。明らかにコルク質の翼はありません。☆コマユミの葉は対生で、葉身は長さ2~7センチ、幅1~3センチの長楕円形または倒卵形です。先は鋭く尖り、基部はくさび形で、縁には細かく鋭い鋸歯があります。☆ニシキギは、モミジやスズランノキとともに世界三大紅葉樹に数えられ、美しい紅葉を錦にたとえてニシキギ(錦木)と名付けられたそうです。ニシキギの変種のコマユミの紅葉も、ニシキギと同じように鮮やかな赤が美しいと思います。☆コマユミは、5月から6月に集散花序を出し、淡緑色の花を数個つけます。花弁は4個で縁には鋸歯があり、雄蕊は4個、雌蕊は1個です。果実は10~11月に熟し、熟すと果皮が裂開して橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。☆コマユミの仮種皮に包まれた種子は直径約8ミリで、仮種皮を取り除いた種子は直径約5ミリだそうです。ツグミやシジュウカラなどの野鳥が食べ、仮種皮を消化吸収したあと、種子をフンとして排泄することによって、種子が散布されます。仮種皮は、種衣ともいい、花の珠柄または台座が発達して種子の外側を覆って種皮のように見えるものだそうです。☆コマユミ(小真弓)の名は、同じニシキギ科のマユミに比べて葉も樹高も小さいことから。☆コマユミ独自の花言葉はないそうですが、ニシキギの花言葉は「危険な遊び」「あなたの定め」「あなたの魅力を心に刻む」「深い愛情」などだそうです。
2018.01.12
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ゲンノショウコの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ゲンノショウコは、北海道から九州の山野のふつうに見られるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。白紫花と赤紫花があり、白紫花は東日本に、赤紫花は西日本に多いそうです。☆9月に撮影したゲンノショウコの花です。(2017年9月26日撮影)。☆9月に撮影したゲンノショウコの若い果実です。心皮の上部がくちばし状に伸び、その下端に種子がある子房が丸くなっています。(2017年9月26日撮影)。☆ゲンノショウコの熟した果実です。熟すと5つに分かれ、裂片は種子を1個ずつ巻き上げます。☆ゲンノショウコの熟した果実を上から観察したものです。5つに分かれた裂片が種子を1個ずつ巻き上げています。☆ゲンノショウコは、開いた実の形が神輿の屋根のように見えるので、ミコシグサ(神輿草)の別名がついています。☆ゲンノショウコの花については、「ゲンノショウコの花。【秋の静岡県富士宮市での自然観察・その8】」(2017年11月30日の日記)で紹介しました。◎ゲンノショウコの花。【秋の静岡県富士宮市での自然観察・その8】(2017年11月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20171130/
2018.01.11
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。カンボクの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆カンボクは、北海道から本州中北部の山地の日当たりがよくやや湿った林の縁などに生えるレンプクソウ科ガマズミ属の落葉小高木です。高さは、6メートルに達します。ガマズミ属はスイカズラ科に分類されていましたが、APG植物分類体系ではレンプクソウ科に分類されているそうです。☆カンボクの葉は対生し、広卵形で中ほどまで3つに分かれています。裂片は先が尖り、粗い鋸歯があり、中央の裂片は伸長するものもあります。葉の形で、ガマズミ属の他の種と区別できるようです。☆カンボクの花期は5~7月で、散房花序が短い側枝の先に2対の葉とともにつくそうです。小さな両性花の周りに、5枚の萼片がある白い装飾花(不稔)がついているそうです。8月から10月に、果実が赤く熟します。☆カンボクの果実は、長さ6~9ミリのやや球形の濃赤色の液果で、苦くて食べられないため、葉が落ちた後も赤い実をつけたまま冬を越すそうです。液果(漿果)とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、軟らかい果実のことだそうです。☆カンボク(肝木)の名は、「肝」はかんじんかなめの意で、古くは切傷木(せっしょうぼく)とも呼ばれましたが、打撲や捻挫の救急薬に用いられたことによるという説がありました。☆カンボクの花言葉は、「年齢を感じる」だそうです。どんな由来があるのでしょうか。
2018.01.10
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。オオウバユリの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆2016年の夏に撮影したオオウバユリの花です。オオウバユリは、北海道と本州(中部地方以北)に自生するユリ科ウバユリ属の多年草です。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの果実は蒴果(さくか)で、中には大量の種子が入っています。オオウバユリの果実は裂開し始めており、裂片が格子状の繊維でつながっているのがわかります。果実は3室に分かれ、それぞれに2個の種子が並んで積み重なっています。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆オオウバユリの種子は長さ約12ミリ、周囲に幅約2ミリ翼があります。この種子の数を調べた方によると、1個の果実に600~650枚の種子が入っているそうです。☆ヤマユリの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆2016年の夏に撮影したヤマユリの花です。ヤマユリは、本州(近畿以北)の山地の草原や林の中に生えるユリ科ユリ属の多年草(球根植物)です。火山地帯には多いということなので、裏磐梯などは生育に適しているようです。(2016年8月1日撮影)。☆ヤマユリの果実は、他の百合と同じように蒴果(さくか)で、中には大量の種子が入っています。果実は6つの陵がある紡錘形で、3室に分かれ、それぞれに2個の種子が並んで積み重なっています。☆オオウバユリの花については、「オオウバユリ【裏磐梯での自然観察 その5】」(2017年1月6日の日記)で紹介しました。◎オオウバユリ【裏磐梯での自然観察 その5】(2017年1月6日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20170106/☆ヤマユリの花については、「ヤマユリの花」(2017年7月13日の日記)で紹介しました。◎ヤマユリの花(2017年7月13日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20170713/
2018.01.09
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ウド(ヤマウド)の果実です。(2017年10月10日撮影)。☆2016年の夏に撮影したウド(ヤマウド)の花です。ウド(ヤマウド)は、北海道から九州の山地に生え、高さが1~1.5メートルになるウコギ科タラノキ属の大型の多年草です。料理に分野では、林の際や半日陰の傾斜地に自生するものを山ウド、日の当たらない地下の室で栽培された茎の白いものを白ウドと区別することが多いそうです。(2016年8月3日撮影)。☆ウドの葉は、2回羽状複葉で、ほぼ水平に広がります。☆ウドの花は、散形花序を総状につけ大きな花序になります。☆まだ果実が黒く熟していないものもありました。☆ウドの果実は、卵球形で直径3ミリの液果で黒紫色に熟します。液果(漿果)とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、軟らかい果実のことだそうです。☆ウドは山地のあちこちに生えているのを見かけますが、群生しているのを見かけません。ウドの果実は、さまざまな野鳥の餌になって、糞とともにばら撒かれるようです。☆ウド(独活)の名前の由来は、諸説があるようです。風のないのに動くように見えるので「うごく」と呼ばれ、しだいに「うど」になり、漢字の「独活」の字もそれに由来するという説。また、本来は「生土」の意味で、土から芽が持ち上がるように出てくることを表わした名前という説。「独活」は漢名(中国の薬草名)だそうです。(2016年8月3日撮影)。☆ウドの花言葉は、「健康美」「柔軟性」だそうです。
2018.01.08
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。イワガラミの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆2016年の夏に撮影したイワガラミの花です。イワガラミは、北海道から九州の山地に生えるアジサイ科イワガラミ属の落葉つる性木本です。幹や枝から気根を出して這い上り、長さ10メートルにもなるそうです。イワガラミは、大きな木や岩に絡んで伸び、大きな株では幹の太さが5センチを超えるものもあるそうです。(2016年8月3日撮影)。☆イワガラミの花序です。装飾花の白い萼片が見えます。イワガラミはツルアジサイに似ているそうですが、ツルアジサイの装飾花の萼片が4枚あるのに対して、イワガラミは1枚なので区別できるそうです。(2016年8月3日撮影)。☆10月の果実の時期にも、装飾花の萼片が残っているのが見えます。☆イワガラミの果実は、長さ5~7mmの倒円錐形の蒴果(さくか)で、先端に花柱が残り、写真では確認できませんが10個の稜があるそうです。9~10月に熟すと稜間で裂開し、両端が尖り線形で長さ3~3.5mmの種子が出るそうです。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆イワガラミ(岩絡み)の名は、木の幹や岩に絡みつくことに由来します。☆イワガラミの花言葉は、「忠実」「平凡」だそうです。
2018.01.07
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。イケマの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆2016年の夏に撮影したイケマの花です。イケマは、北海道から九州の山地の林縁に生えるキョウチクトウ科イケマ属(以前はガガイモ科カモメズル属に分類されていた)のつる性多年草です。太い根茎があるそうで、茎は蔓状で長く伸びています。葉腋から長い花序柄を出して、球形の散形花序をつけます。(2016年8月3日撮影)。☆イケマの花冠は黄緑色で、深く5つに裂けており、後ろに反りかえっています。白い花びらのように見えるのが、副花冠です。(2016年8月3日撮影)。☆白い副花冠は内と外に2つに裂けており、裂片の間に密を貯めているそうです。(2016年8月3日撮影)。☆イケマの果実は、細長く伸びて10センチほどの袋果になり、種子には長い種髪(白毛)がつき風によって散布されるそうです。花と果実を観察したので、次の機会に種髪(白毛)がついた種子が風によって散布されるのを観察したいものです。☆イケマ(生馬)の名は、アイヌ語(イ=それ、ケマ=足)が語源で、「根の太い蔓草」あるいは「神の足」という意味だそうです。誤って「生馬」の字を当て、根を家畜、特に馬の薬として用いたという説明がありました。馬の病に効くとするのは、イケマを「生馬」の意にとるところから来た迷信だそうです。(2016年8月3日撮影)。☆イケマの花言葉は、「怖いもの知らず」だそうです。アイヌの家では、イケマを乾燥させて蓄えていたといわれ、イケマを身につけておくと、伝染病などから守られると考えられていたそうです。また、葬儀のとき、夜道の一人歩き、漁や旅のときにも身につけて、魔除けとして使われていたそうです。
2018.01.06
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。アラゲハンゴンソウの花です。(2017年10月10日撮影)。☆アラゲハンゴンソウは、北アメリカ原産の帰化植物で、第2次世界大戦以前から北海道の牧場で知られており、今では全国に広がったキク科オオハンゴンソウ属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。☆アラゲハンゴンソウは、茎はまばらに分岐し、高さ90センチほどになります。☆アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)の名の通り、茎や葉に粗い剛毛が密に生えています。葉は長楕円形で、茎の上部のものは無柄で互生しています。☆アラゲハンゴンソウは、直径7センチほどの頭状花を花茎の先に付け、舌状花は黄色で14枚前後だそうですが、この写真では8枚です。萼片にも粗い剛毛が密に生えているのがわかります。☆舌状花の数は変異があるようで、こちらの花も舌状花は8枚です。アラゲハンゴンソウの筒状花は、暗紫色で円錐形の花床についています。☆前年の2016年に同じ場所で撮影したアラゲハンゴンソウの花です。舌状花は、10~15枚ほどありました。(2016年8月1日撮影)。☆アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)の名は、茎や葉に粗い剛毛があるハンゴンソウ(反魂草)です。日本に自生するハンゴンソウ(反魂草)の名は、「反魂」は魂を呼び戻すことで、手のひらのように裂けた葉が下を向き幽霊の手を連想させることから名付けられた説や、死線をさまよっていた者がこの薬草で助かり魂を戻らせたという説があるそうです。☆アラゲハンゴンソウの花言葉は、「正義」「公正」「正しい選択」などがあるそうです。いったいどんな由来があるのでしょうか。
2018.01.05
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。アメリカセンダングサの花です。(2017年10月10日撮影)。☆アメリカセンダングサは、北アメリカ原産で日本には大正時代に渡来し、北海道から沖縄の湿った土地や道ばたに生えるキク科センダングサ属の1年草です。☆アメリカセンダングサの茎は暗紫色で、4稜があって角ばり、高さ0.5~1.5メートルになります。☆アメリカセンダングサの葉は対生で、長い柄があって、3~5(7)小葉の複葉です。☆アメリカセンダングサの小葉は、長さ3~13センチの卵状披針形で先が尖り、縁には大きさが揃った三角形の鋸歯があります。☆アメリカセンダングサの頭花は黄色で、上部の枝先に1個ずつつきます。☆アメリカセンダングサの頭花は、筒状花のみで、葉状の総苞が花を取り囲んでいます。総苞片は6~12個あり、葉のように大きくて目立ちます。☆10月上旬でしたので、アメリカセンダングサ花は若い果実になってきており、ひっつき虫になる2本の冠毛が見えてきています。☆よく見ると、冠毛には下向きの刺があるのがわかります。☆アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の名は、アメリカ原産であること、センダングサ(栴檀草)は葉がセンダン(栴檀)に似ていることから名づけられたそうです。センダン(栴檀)の葉は互生、2~3回羽状複葉で小葉は卵形または卵状長楕円形で、縁には鈍い鋸歯があります。センダングサとセンダンの葉は、ともに羽状複葉で小葉は卵形または卵状長楕円形、縁には鋸歯があるところが似ているようです。☆アメリカセンダングサの花言葉は、「近寄らないで」と「陽気で騒がしい」だそうです。「近寄らないで」は「ひっつき虫」と呼ばれる種が服に付くと取りにくいため、陽気で騒がしい」はアメリカが陽気で騒がしいイメージがあることに由来するそうです。しろうと自然科学者は、「近寄らないで」に共感しました。
2018.01.04
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ミツバアケビの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ミツバアケビは、北海道から九州の山野にふつうに生えるアケビ科アケビ属の落葉つる性木本です。小葉が3枚なので、ミツバアケビと考えました。☆アケビは掌状複葉で小葉は5枚ですが、ミツバアケビは3出複葉で小葉は3枚です。ミツバアケビの小葉は長さ2~6センチ、幅1.5~4センチの卵形で、先端は少しへこみ基部は丸く、縁には大きな少数の波状鋸歯があります。☆ミツバアケビは、雌雄同株で、4~5月に葉腋から総状花序が斜めに垂れ下がり、花序の先端には雄花が10数個、基部側に大型の雌花が1~3個つくそうです。この果実は4個付いているように見えますが、よく見ると果柄が2本見えており、左側の3個と右側の1個のようです。☆ミツバアケビの果実は、長さ約10センチの長楕円形の液果で、10月に熟します。熟すと紫色を帯びて、裂開します。☆ミツバアケビの種子は黒褐色で、長さ4~5ミリです。☆ミツバアケビ(三葉木通、三葉通草)の名は、「ミツバ」は葉が3小葉であることから、「アケビ」の名は果実が熟すとぱっくりと口を開けることから「開け実」から「アケビ」に転訛したという説が一般的だそうです。漢字名の「木通」や「通草」は、ツルを利尿剤に用いることから「小水を通じる木」からの命名であるという説や、つるを切って吹くと空気が通るからという説などがあるそうです。左上に見える葉は、ミツバアケビの名前の通り3小葉です。☆ミツバアケビの花言葉は、「才能」「唯一の恋」だそうです。
2018.01.03
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介します。アキノキリンソウの花です。(2017年10月10日撮影)。☆アキノキリンソウは、日本全土の日当たりの良い山地に生えるキク科アキノキリンソウ属の多年草です。☆アキノキリンソウは、草丈30~80センチで、茎の上部に黄色い頭花を散房状や総状に多数つけます。☆アキノキリンソウの茎葉は、長さ7~9センチの卵形から卵状楕円形で、基部は細くなって葉柄の翼に続くそうです。葉柄の翼は、確認できません。☆アキノキリンソウは、枝の上部に直径約1.3センチの黄色の頭花を多数つけます。☆アキノキリンソウの花は、周りに舌状花があり、内側に筒状花があります。☆アキノキリンソウの花の周囲に1列に並ぶ舌状花は雌性で、2~9個つき、花びらは細長く雌蕊だけがあります。☆この写真では、花の舌状花の付け根から、先端が2つに分かれた雌蕊花柱が伸びているのが見えます。☆アキノキリンソウ(秋の麒麟草)の名は、花がベンケイソウ科キリンソウ属のキリンソウに似て秋に咲くことから。別名のアワダチソウ(泡立草)は、たくさんの花が咲く花穂の形を日本酒が発酵する時に出る泡に例えたものだそうです。☆アキノキリンソウの花言葉は、「予防」「幸せな人」「要注意」「警戒」「用心」「安心」「幸せな人生」などだそうです。どんな由来があるのでしょうか。☆アキノキリンソウは雄性先熟ですが、雄性先熟については2017年11月9日の日記で紹介しました。◎アキノキリンソウの花が咲いています。(2017年11月9日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20171109/
2018.01.02
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☆2012年2月28日から始めた「しろうと自然科学者の自然観察日記」ですが、今年2月末で丸6年を終え、7年目に入ることになります。[写真は、東伊豆で撮影した富士山です。(2017年4月18日撮影)。]☆ウォーキングコース(玉川上水)での自然観察を中心に始めた「しろうと自然科学者の自然観察日記」でしたが、旅行先や植物観察会などでの自然観察へと領域を広げてきました。[写真は、那須高原で撮影した雲海です。(2017年8月22日午前7時56分撮影)。]☆新たな植物との初めての出合いがあり、観察し、調べ、整理し、「しろうと自然科学者の自然観察日記」で紹介していくという作業を地道に継続してきました。[写真は、静岡県富士宮市で撮影した富士山です。日の出の太陽を背に、空に太陽の影が見えます。(2017年9月26日午前6時6分撮影)。]☆「しろうと自然科学者の自然観察日記」は、毎日アップすることを原則にして、本日で2,135日継続し、累計アクセス件数は196万件となりました。最近の一日当たりの平均アクセス件数は、約3,000件です。[写真は、静岡県富士宮市で撮影した白糸の滝です。本滝の一部を除いて、そのほとんどが富士山の湧水です。(2017年9月26日撮影)。]☆本年もよろしくお願いいたします。
2018.01.01
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