おしゃれ手紙

2007.09.19
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カテゴリ: 映画
世界中で人気のキャラクター、ピーターラビット。
その作者、ビアトリクス・ポターの恋と波乱の半生をつづる実話ドラマ「ミス・ポター」を見てきた。
映画は、青い絵の具を塗るシーンから始まる。
その青い絵の具のついた絵筆をコップに入れると、美しい青い色が広がる。
ピーターラビットの青い上着の色。

ポター嬢の子ども時代といえば、19世紀の後半。
この時代から20世紀初頭の暮らしや洋服が大好きな私はよだれを垂らしながらみた。
また、イギリスの湖水地方の景色が素晴らしい!!

美しいものがいっぱい詰まった映画だった。
■あらすじ■

世界で一番有名なこのうさぎを生み出した女性こそが、ビアトリクス・ポターである。
時は1902年、新世紀になってもヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。
ポターのような上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得ない時代だ。
しかし彼女の夢は、幼い頃に湖水地方で出逢った大好きな動物たちの絵に物語を添えて、絵本として世に出すこと。
親がすすめる縁談を断り、アーティストとして生きることを目指しているのだ。
ついに出版を引き受ける会社が現れ、ピーターラビットと仲間たちの物語は、たちまちベストセラーとなる。

ポター嬢は、30代以上・未婚・子ナシ。
今で言うところの 「負け犬」。
今なら
「負け犬ですが、なにか?( ̄ー ̄)」とカラリと言えるけれど、今から100年前の負け犬は、そうはいかなかった。


どんな人とでも、結婚しないよりはいい。
結婚していない女性は一人前ではない。
そんな風潮だった。
それは、 同時代のイギリスが舞台の映画、「プライドと偏見」でも、親が必死で娘の相手を探すのを見ても分かる。

そんな負け犬ポター嬢が恋をした。
相手は出版業を生業とする家系の「商人」。
今なら、
「(゚∇゚ ;)エッ!?出版社の社長の弟。
じゃあ、セレブ婚じゃない」と言われるのに、当時は「商人」は、身分が低いと差別されていた。
もちろん、ポター嬢の父親も母親も大反対。
ポター嬢の恋は実るのか・・・。

子ども時代を過ごした、美しい景色が開発のためになくなりそうになった時、ポター嬢は 、「ピーターラビット」の本の印税をはたいて、周りの土地を買い占めた。
自然を守るために・・・。

それが今では英国民の20人にひとり、およそ300万人がその会員という、 ナショナル・トラスト(The National Trust)の始まり。 ピーターラビットとポター嬢がいなければ湖水地方の景色は守られなかったのだ。

ありがとう、ミスポター!!

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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★9月19日 *ススキ/大阪しぐれ:*泣かにゃ笛吹く隣の子* * UP






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Last updated  2007.09.27 13:48:18
コメント(6) | コメントを書く


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Re:ミス・ポター★負け犬の恋(09/19)  
りら88  さん
ナショナルトラストを初めて知った時、発想のすばらしさに感嘆しました。なぜか子どもの頃から土地は個人が所有するものではないと感じていたので、ああ、ちゃんと行動している人の存在を知りなんとなくほっとしました。ではわたしは何かしているかというと、特筆すべきことがありません。これは大きな問題です。 (2007.09.20 23:09:50)

Re[1]:ミス・ポター★負け犬の恋(09/19)  
りら88さん

私は湖水地方に行ったことがありますが、本当に昔のまま残っていますね。
感激でした。
日本では、ナショナルトラストがあまり活発でないのが残念です。

>ナショナルトラストを初めて知った時、発想のすばらしさに感嘆しました。なぜか子どもの頃から土地は個人が所有するものではないと感じていたので、ああ、ちゃんと行動している人の存在を知りなんとなくほっとしました。ではわたしは何かしているかというと、特筆すべきことがありません。これは大きな問題です。
-----
(2007.09.20 23:19:35)

土地を個人が所有すると言う考え方は不遜です  
雑草Z さん
 そこに住む虫や鳥や魚など動物も草花などの植物も自分のものだという考え方は、人間の傲慢以外の何物でもありません。第一そこに住む生き物は移動します(笑)
 政府や企業も、開発する際に、その土地の権利とか何とか言うけれど、人間が勝手に作った権利で、そこに住む動植物が勝手に生存権を奪われていいものでしょうか?
 そういう考え方から発展して、先住民の方々の住む土地も略奪して行った訳です。
 アメリカインディアンもアイヌも、多くの先住民は、土地は人間の所有とは考えていなかったのに、その土地の所有権を主張する白人は何と身勝手なのでしょう!!

ナショナルトラストの始まりが、ピーターラビットの作者だとは、吃驚です。映画はあまり見ませんが、この映画は是非とも子供と見たいものです!!
・・・そう言えば、『河童のクゥと夏休み』もまだ子供に見せていません。(汗)

  (2007.09.24 16:52:46)

Re:土地を個人が所有すると言う考え方は不遜です(09/19)  
雑草Zさん

「ミス・ポター」を見たという人のブログでも、ナショナルトラストのことは知らなかったという人が多いですよ。

アイヌやネイティブアメリカンの自然観って、ほんとうに、似てますよね。
この間みた「河童のクゥと夏休み」でもクゥが、
「神様、ここに住まわせて下さい。
魚を採ることをお許し下さい」というシーンがあります。
アイヌやネイティブアメリカンも同じ考えですよね。オススメです(^-^*)



> そこに住む虫や鳥や魚など動物も草花などの植物も自分のものだという考え方は、人間の傲慢以外の何物でもありません。第一そこに住む生き物は移動します(笑)
> 政府や企業も、開発する際に、その土地の権利とか何とか言うけれど、人間が勝手に作った権利で、そこに住む動植物が勝手に生存権を奪われていいものでしょうか?
> そういう考え方から発展して、先住民の方々の住む土地も略奪して行った訳です。
> アメリカインディアンもアイヌも、多くの先住民は、土地は人間の所有とは考えていなかったのに、その土地の所有権を主張する白人は何と身勝手なのでしょう!!

>ナショナルトラストの始まりが、ピーターラビットの作者だとは、吃驚です。映画はあまり見ませんが、この映画は是非とも子供と見たいものです!!
>・・・そう言えば、『河童のクゥと夏休み』もまだ子供に見せていません。(汗)
> 
> 
-----
(2007.09.25 22:36:42)

TBありがとうございました!  
shimikotoshiori  さん
「負け犬」とはおもしろい切り口ですね!
「プライドと偏見」で、自分の家が持てて安堵しているエリザベスの親友の姿に、
痛ましさを感じましたが、そういう時代ですよね。

ポターとミリーは、ぜひお友達になりたいような、おもしろくて魅力的な方たちでしたね~
そしてユアンのノーマンのチャーミングさは、絶品!!(笑

私もTB打たせていただきますね。
(2007.09.27 21:44:49)

Re:TBありがとうございました!(09/19)  
shimikotoshioriさん

「プライドと偏見」大好きで私はテレビ版を何回も繰り返しみています。
ほんとうに女性には大変な時代でしたね。
エリザベスの友人もあんな人と結婚しなくてもと思うような人と結婚しましたよね。
結婚して始めて、一人前と見られた時代でしたから・・・。
これからも、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

>「負け犬」とはおもしろい切り口ですね!
>「プライドと偏見」で、自分の家が持てて安堵しているエリザベスの親友の姿に、
>痛ましさを感じましたが、そういう時代ですよね。

>ポターとミリーは、ぜひお友達になりたいような、おもしろくて魅力的な方たちでしたね~
>そしてユアンのノーマンのチャーミングさは、絶品!!(笑

>私もTB打たせていただきますね。
-----
(2007.09.27 22:26:41)

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