おしゃれ手紙

2016.12.29
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カテゴリ: 映画
幸せなひとりぼっち

オーヴェ、59歳、ひとりぼっち。

妻に先立たれたオーヴェは、これから一人で生きていくことに希望が持てず、哀しみにくれていた。
しかし隣りにパルヴァネ一家が引っ越してきたことから、彼の暮らしは一変。
一家は車の駐車やハシゴの貸し出し、病院への送迎、娘たちの子守りなど、オーヴェに罵声を浴びせられても次々に厄介事を持ち込んできた。
やがてオーヴェは隣人に心を開いていき、愛する妻との思い出を話し始める。

  オーヴェの不幸は、小さいころに母親と死別したことに始まる。
子どもにとって、親がいないほどつらいことはないと思う。
母親との会話で大きくなり、母親の愛が子供に自信を持たせるのだから・・・。

母親がいない彼は、無口な父親と暮らす。
家でも会話は、たぶん、最低限のものだったのだろうと察する。

若いころには父親とも死別。
孤独な彼が出会ったのは、陽気で明るく積極的な女性。

妻が出来、子どもの生れるとなれば、これで、彼もひとりぼっちではなくなる・・・。
しかし、不幸は、妻にも襲い掛かる。


子どもの頃、誰にも守られずに育つと「私」という概念が育ちにくく感情のコントロールが苦手になることもあるというが、
彼の場合、そうなってしまった。
だから、周りに対して、イライラし、怒ってばかりいる。

   彼は、車の運転もうまいし、電気関係も明るい。
家の修理なんてお手の物だ。

彼に、コミュニケーション能力さえあれば、もう少し楽しい老後になっただろう。

ジャワ原人とか、北京原人、クロマニヨン人など19もいた原人の中で
ホモサピエンスが生き残った ■のは、
より複雑な、言葉が喋れるという骨格だったからだという。

ホモサピエンスは、自分の得た知識を言葉というツールで、他の仲間の知らせることが出来た。
つまり、コミュニケーション力が高かったから、生き延びることができたのだ。

このように、コミュニケーション力は、大切なことなのだ。

  映画の中には、イランからスエーデンに来た難民女性の家族がえがかれていた。
彼女は、気難しいオーヴェにも、ひるむことなく向かっていく。
そして、彼の心を溶かす・・・。

中東からの難民がヨーロッパ人と結婚というパターンは、これから増えるだろう。
  今、親がいても、やがていなくなる。
子どもがいても、やがては巣立っていく。


一人暮らしの老人は、これから益々増えるだろう。
そんな時に、必要なのは、コミュニケーション能力だ。
そして、相手を思う気持ちだ。
それがあれば、ひとりでも、何とかなるのではと思っている。

スェーデンが舞台だけに、町なみが整然として、きれいだった。

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Last updated  2016.12.29 18:23:57
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