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臨床開発に携わったB型肝炎の血液マーカー「コア関連抗原(HBcrAg)」がこの3/24に正式に治療ガイドラインに収載された!いまのところ、主だった役割を果たす血中マーカーというわけではないが、これをきっかけに多くの先生方がいろいろな使い方をして、用途が広がることが期待できる。いろいろな病態で測ることにより、興味深い知見がたくさん得られることと思う。Sequential治療導入の指標の一つとしてHBcrAgの名前が入った意義は大きい。何年もかけてデータを取り、薬事承認を経て、市場に展開した製品開発者としては、とてもうれしい。もう、私の手を離れて、プロダクト・マネジャーが販売を推し進めてくれているが、もっともっと広まって欲しいと願う。祝! HBcrAg、B型慢性肝炎治療ガイドライン収載!祝杯を上げよう!
2011年03月28日
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今夜、島根の私の実家から10日ぶりに東京に戻ってきました。原発事故に伴う放射能漏れの問題が続いてはいますが、余震も減り、東京にも日常が戻りつつあることから帰京のOKを出しました。しかし、いまだ福島原発事故の先行きが不透明なので、子供達は留め起きました。 思えばこの1週間、なんだかお腹も空いていないのに、気がつくと食べ物を口に運んでいました。気がつくと2kgも体重が増えていました。たぶんストレスによる、過食でしょう。身体もだるく、朝起き上がることができず時差出勤をしていました。それは、地震や原発への恐怖が原因ではなく、妻がいないことだったのだと思います。7年前に妻が急病で入院し、生死の境をさまよった時のことが潜在的に蘇えったのだと思います。あの時は、医療にかかわる仕事をしていながら、妻の本当の病気を見抜くことができなかったことから、後悔と懺悔の毎日を酒におぼれて暮らしました。 ある種のPTSDでしょうか。 これからの不安も消えませんが、妻が帰ってきてくれたおかげで、過食だけは治まりそうです。
2011年03月26日
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私の妻と息子達は東京を離れて、遠い田舎で私の母や兄と一時的に生活しています。母も兄もおっとりとした性格なので、妻ものんびりできていると思いきや...もともと人に気を使いすぎる性格の妻は、田舎でも気苦労をしているようです。ご飯は、母と兄でつくるので何もしなくていいよと言っておいたのですが、手伝わなくてはいけないとの強迫観念から、いろいろ料理をして疲れ果てているようです。慣れない台所で料理をするのは大変です。おまけに、いつも昼間は寝ているのに、がんばって起きていて母の話し相手になっているそうです。 このままでは、妻は避難先で倒れてしまいそうです。そうはいっても、余震や原発事故で大騒ぎしている東京に戻るのはまだまだリスキーなので戻る許可は出せません。困ったなぁと頭をかかえてしまいました。
2011年03月23日
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昔、放射性医薬品の開発に携わっていた時期がある。胸ポケットに線量計をさして毎月被爆量を測っていた。幸い規定以上の被爆をしたことはなかったが、なんとなく怖いなと思っていた。遺伝子が傷つくといっても実感がわかないが、寿命が縮むということだと感じていた。 今回の地震に伴う原発事故は設計が甘かったと言われているが、東京にまで影響が出るとは思ってもいなかったはずだ。まあ、「東電社員が被爆してしまったら保障をすればいい」と言う程度の考えだったのだろう。企業と言うのは、社員を将棋の駒のように考えているところが多いから、その程度のリスクは想定していたに違いない。しかし、今回は施設の外に放射能が漏れてしまったために、東電はさじを投げている。明らかに想定外であった。 原子力発電の開発や稼動において、想定外があってはならない。いかなる事態であっても想定されている必要がある。東電の言い分は、原発開発コストを抑えるために、想定するリスクを小さく見積もらざるを得なかったので想定以上の現実にはお手上げだったということのようだ。つまり、絶対に安全な原発はコストが掛かりすぎて商業的には成り立たないと言っているのだ。 原子力発電所は危険か?理屈で考えれば、安全な原発は作れる。しかし、電力会社は安全な原発は作らない。(作れないわけではない)そんな、リスクを背負ったものとして原発を受け入れるべきなのだと思う。
2011年03月23日
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韓国の友人が、ソウルのホテルは日本からの避難民でいっぱいだと教えてくれた。いろいろな会社の会長などが行っているらしい。国際線のパイロットの中には、日本便への搭乗を拒否する人もいるのだとか。確かに、ヘリコプターが上空から海水を投下するも、ほとんど効果がなく、切望的な気分になった人も多かったであろう。 今現在、福島第一原子力発電所の原子炉や使用済み燃料の保管プールの温度は安定し、危険は去ったかのような印象を受けるが、世界的な風評はまだまだ厳しいようだ。初動での東京電力の情報提供の故意とも思われる遅延。隠蔽体質が反映しているのかもしれない。加えて、日本政府の不十分な情報公開に対しても世界的評価は著しく低くなってしまった。パニックを起こさないために情報のいくつかを隠蔽している可能性もある。このような状況で、われわれ日本人はのほほんと政府や東京電力の報告を鵜呑みにしてよいのか?大いに疑問が残る。 では、海外に避難した人達が日本にもどってくるたまには何が必要なのか...福島第一原発のコンクリートでの封鎖(封じ込め)ができてはじめて、目処が立つのではないだろうか。そのときまで、関東で働くものにとって安らかに眠れる日は来ないと思う。
2011年03月21日
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家族を島根に残して、本日新幹線で帰ってきました。いつもと変わらぬ我が家ですが、今夜は一人でビールを飲んでいます。一人になったのは、家内が長期入院して子供達を島根に預かってもらった時以来です。あの時は、家内のことが心配で、その心配を紛らすために毎晩飲んだくれてました。おかげで、すっかり頭と身体の調子を崩してしまい、今日に至っています。なんだかあの時がフラッシュバックして、ついまたお酒を飲んでしまいました。しかし、明日からはきちんと家の片づけをして、家族の帰りを待ちたいと思います。 キース・ジャレットのケルンコンサートを聴きながら、静かに眠りましょう。スーパームーンの夜に大きな地震が起きないことを祈りながら...
2011年03月20日
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先週の木曜日に島根の実家に避難して4日目。火曜日からの仕事に向けて、私は東京にもどることにしました。病気の家内は、私と一緒に自宅にもどりたいようでしたが、何とか説得してもうしばらく田舎で過ごしてもらうことになりました。見知らぬ夫の自宅で心細いのはわかりますが、安全が優先することは理解してくれたようです。 子供達には、「私にもしものことがあったらお母さんを頼む。これは訓練ではない、本番だからしっかりやってくれ」と指示しました。中学2年の二人の息子は神妙に「わかりました」と言ってくれたので安心しました。 スーパームーンを迎えて東海地震への連鎖が心配ですが、東京にもどることにします。これから、スーパーおきに乗って新山口で新幹線のぞみに乗り換えれば、8時過ぎには家にたどり着けるでしょう。平穏な田舎町で十分充電できたので、戦闘モードで仕事に復帰します。 ところで、今回の帰省で益田名物の鶏卵堂の「鶏卵まんじゅう」を焼き立てで食べることができました。焼きたてのまんじゅうは甘みを抑えた白あんが柔らかくて、絶品でした。いつも実家からの荷物に入れて送ってもらうのですが、改めてファンになりました。 もう、電車の長旅に備えて着圧ソックスを履きました。あとは、昨夜作ったカレーライスを食べて出発するばかりです。
2011年03月20日
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今朝やや遅めに家を出て、家族4人で新幹線と特急スーパーおき号を乗り継いで、島根県益田市に到着しました。新横浜から新幹線に乗りましたが、そこで新幹線を待っている乗客の6割以上が幼児や乳児を連れた若いお母さん達でした。やはり、お父さんは仕事で東京を離れられないけれど、奥さんと子供だけは西に避難するというパターンが多いのでしょう。 それにしても、乳児をかかえて、幼児の手を引いて新幹線に乗るお母さん達の姿には少し悲愴感が漂っていましたね。がんばれ、東京のお父さん、避難するお母さん。 途中の津和野は吹雪いていましたが、益田はいつもの通り穏やかな田舎町でした。早めの夕食を終えて一息つき、地震や放射能の心配のないゆったりとした時間を過ごしました。平穏のありがたさを感じました。 息子達は旅行気分ではしゃいでいましたが、家内は慣れない田舎生活にやや緊張気味。とにかく2週間がんばってくれれば、東京にもどれるのでがんばってくれとしか言いようがありません。わたしは日曜日には東京にもどる予定ですが、それまでに原発事故が収束していることを祈ります。 それにしても、今日は7時間近く電車に座りっぱなしでしたが、着圧ソックスのおかげで全く浮腫まず、足は疲れませんでした。やっぱり着圧効果は絶大だなと実感した次第です。
2011年03月17日
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今夜の夜行バスで島根に送り出す予定だった子供達、結局バスの運行取り止めで東京を脱出することはできませんでした。昨夜の静岡を震源とする地震の影響でしょうか。...というわけで、明日、家内と息子達を連れて新幹線で西に向かうことにしました。念のためにDVT予防のソックスを履いて。ようやくこれで一安心できそうです。 しかし、数日後に私はまた東京にもどってきます。その時、東京がパニックに陥っていないことを祈ります。
2011年03月16日
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東北地方太平洋沖地震の余震に加えて、福嶋原発の事故が拡大している。このままでは可能性は高くないものの首都パニックが起こる可能性も否定できなくなった。夕食後、今後のこと、特に東京からの避難について家族会議を開いた。外資系ならともかく、国内系の会社に勤める私は、この決算期に休ませてもらえるわけはないから、非難するためには会社を辞めるしかない。家内はすでに実家がないことに加えて、病気があるため私と離れて暮らすことができない。結局、明日の夕方、中学生の二人の子供達だけ、3週間を目処に私の実家島根に避難させることになった。これで少し、気が楽になった。息子達にはなんとしても生き延びて欲しい。 そんな矢先、静岡で震度6の地震が発生、東京は挟み撃ちとなった。果たして、息子達は無事脱出できるのか?幸運を祈るしかない。
2011年03月15日
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外資系の社員の東京からの脱出が始まっているらしい。海外の友人からも、国外脱出を促すメールが来た。確かに余震の心配だけでなく、今回の大地震が引き金になって東海大地震が誘発される可能性もある。しかし、国外脱出なんて考えてもいなかった。島根の実家への一時的な避難も考えていなかった。 なぜ、東京に固執するのか。そんなに好きじゃない街だと日ごろから言っているくせに、なぜ離れようと思わないのか?仕事のためだろうか、子供達の学校のためだろうか、この土地で落ち着いた生活を送ってきたからだろうか。きちんとした理由が見つからない。 今夜もう一度考えてみたい... ※3/15現在、韓国やシドニー、香港など近隣主要国への航空チケットは2週間先まで完売しているそうだ。 海外へ脱出する友人たちにはDVT防止の意味で医療用の着圧ソックスを送りたいと思う。
2011年03月14日
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ここ東京西部でも輪番停電がスタートになりました。朝から京王線は動かず、会社は自宅待機となりました。1ヶ月続くであろう輪番停電、なかなか大変です。でも、東北の方々の苦労に比べればたいしたことはありません。みんなで乗り切りましょう!
2011年03月14日
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昨日の大地震、東北では甚大な被災者が出ており、言葉になりません。私は都内の9階建てのボロビルの2回で会議中に大きな揺れに襲われました。会議室の壁には大きな亀裂が走り、上階の会議室では天井板が落ちて封鎖されました。会議室のテーブルの下にもぐりこんで揺れが収まったところで外に非難し、その後は終業までデスクワークをこなしました。しかし、電車は全て運休しており、帰宅できる目処が立たない。今夜は会社に泊まりと決め込んで、近所の中華料理屋で腹ごしらえをして、残務を片付けていたところ、私鉄が徐々に運行を再開してきたのです。すし詰め電車ではありましたが、おかげで、何とか2時過ぎに帰宅できました。 しかし、JRはそうそうと当日の前面運休を見合わせるとのニュースを流し、翌日以降に再開を持ち越しました。こんな余震があるかもっしれないよく分からない状態で運転を再開すると、いろいろ問題が出てきて、お客さんから苦情が来るかもしれないと思ったのかもしれませんね。電車で帰りたい人は、どうぞ私鉄をお使いください。といわんばかりのある意味自分本位な対応だと感じました。やはり、JRは今でも国鉄体質が残っているのでしょうか?
2011年03月12日
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最近忘れられていたかのような感のある「悪性中皮種「と呼ばれる肺の腫瘍。原因は、断熱材にたくさん使われていた「アスベスト」。単なる塵埃ではなくて、肺組織に突き刺さるアスベストの恐ろしさは、曝露後20年~50年経って悪性中皮種という形で現れます。全国のアスベスト工場で働いていた人達が老年に至る今日、悪性中皮種を発症してなくなられる方が増えつつあります。その病態は深刻且つ迅速で、なかなかいい治療法もないのが現実です。アスベストはすでにほとんど使われなくなってきていますが、潜伏期が長いことから、日本での発症ピークはこれから10~20年後ではないかと考えられています。この「悪性中皮種」の診断を補助する検査薬の臨床開発に関わったことがあります。岡山労災病院の岸本卓巳先生や兵庫医科大学の中野孝司先生にお話をうかがっているとやるせない気持ちになったことを思い出します。「診断しても助からない病気を診断することにどれほどの価値があるのか...」「しかし、診断により悪性中皮種でないと判明すれば、その肺疾患にはいくつもの治療法が選択できる。だから、できるだけ早期に悪性中皮腫との鑑別診断することが必要となる...」本人だけでなく家族までもが、いたたまれないほどの苦しみを味わうであろう悪性中皮種と戦うひっつの手段として役立って欲しいものだと願う。可溶性メソテリン関連タンパク質(SMRP)の開発は、私の職業人生で2つ目のピカ新製品でした。(ひとつめの、B型肝炎マーカーのHBcrAg,B型肝炎ウイルス関連抗原も絶賛販売中)
2011年03月04日
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