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芸術と文化の香りにたまには浸るのも必要かなと思い、大阪・天保山のサントリー・ミュージアム(写真左=あの安藤忠雄氏の設計です)で開催中の「愛の旅人 シャガール展」(サントリー・ミュージアムと朝日新聞社の共催)に行ってきた。 旧・白ロシア(現ベラルーシ)のユダヤ人一家に生まれ、パリで活躍したマルク・シャガール(1887~1985)は「エコール・ド・パリ」を代表する画家。「色彩の魔術師」の異名もある。 花や女性、それにサーカスのピエロ、空飛ぶ馬、天使などのモチーフが多いが、どの絵も色鮮やかで、華やかで、ファンタジックな雰囲気が溢れている。 個人的には、これまでさほど興味のあった画家ではなかった。好みで言えば、ゴッホ、モネ、ダ・ヴィンチ、ピカソらが僕のお気に入りだった。しかし、今回初めてシャガール単独の個展を訪れて、その魅力を再発見した僕。 97歳まで生きた長寿のシャガールは実に多作だった。最初の妻ベラが亡くなった直後以外は、生涯、絵を描き続けた。そして、二度の世界大戦に翻弄されながら、絵のテーマやタッチは微妙に変化していく(ただし生涯一番好きだった色は青だったようだ)。 今回の展覧会は「生と死」「聖なる世界」「サーカス」「愛の歓び」「自画像」という5つのテーマに分けて、生涯に描いた絵や版画から、シャガールの思いを感じとろうという趣向だ。 恋人たちを描いた絵は、シャガールと愛妻ベラがモデルになっていることが多いが、視線が実に温かい(写真右=「エッフェル塔と新婚の二人」=1928年。モデルはやはり画家自身と愛妻ベラ。 (C )ベネッセ・コーポレーション)。 版画は宗教的、哲学的なものが多いが、それはそれで、うとい我々には勉強になる。油絵も数多く展示されていたが、どれも色彩が鮮やかで、圧倒される。 それにしても、今回出展された約130点の絵や版画のほとんどが、国内所蔵の作品(それもなぜか「高知県立美術館蔵」というのが多い)というのに驚かされる。日本にいながら、これだけ上質のシャガールの絵が楽しめる幸せを改めて感じる。 この「シャガール展」は6月25日まで。関西在住の皆さま、お時間がありましたら、ぜひ一度足を運んでみてください(サントリー・ミュージアムの隣には、大阪の人気スポット、水族館の「海遊館」や「天保山マーケット・スクエア」もあります)。【メモ】サントリー・ミュージアム「天保山」へは地下鉄中央線・大阪港駅から徒歩約5分。開館時間は午前10時半~午後7時半、月曜休館。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/30
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誕生日のプレゼントに念願の新しいデジカメを買ってもらいました。去年の分を積み立てておいたので2年分の原資がありました。そこで、奮発して、買ったのは今売っているなかでは、最も新しいタイプの「Canon IXYデジタル800IS」(写真左)です。 テレビでは中田ヒデがCMをやっていますが、最新式の手ぶれ補正機能が付いています。暗いBARの店内とかで、ノーフラッシュで、しかも近接撮影することの多い僕としては、こういうデジカメが欲しかったのです。 縦9cm、横5.6cm、幅2.6cmというコンパクトなサイズで、600万画素。でも、重さは165gと、そんなに軽くはない。他のメーカーでは100gくらいのもっと軽いものもありますが、まぁ、このIXYも首から提げてもそう苦にならない程度の重さです。 ほかの特徴としては、このクラスでは最高の4倍ズーム。 35mmレンズで言えば、140mmレンズ相当までのアップが撮れるそうです(まだ使ったことないけど)。 接写は2cmまでOKだから、ボトルのラベルの細かい文字だって、これからは記録できるぞー。 で、お値段はというと、大阪・梅田のヨドバシカメラで47300円。オープン価格なのでこれが高いのか安いのか分かりませんが、ネット通販をしている家電ショップを見ると、実勢価格は4万円~5万円の間でした。 ただし、ヨドバシでは嬉しいことに、新製品なので何と15%(約7千円分)ものポイント還元がありました。ラッキー!。 メモリー・カードやPCカード、ネック・ストラップ、ソフトケースなど最低限の付属品加えて、6万円ほど。 一応予算内には収まりまって、ひと安心。それにしても、ヨドバシ梅田はいつも賑わっているなぁ…。 で、早速この「IXY800IS」で撮った写真(身近なものばかりで、すみません!)を、あれこれアップいたします(写真は、上から「我が家の花たちでつくったアレンジメント」、2番目は「押し花アート(連れ合い作)」、一番下は「我が家のバルコニーに造った坪庭」)。 パソコンで見ると、以前のデジカメ(同じCanon製の「パワー・ショット」=320万画素)との違いは、あまりわからないような気もします。 でも、液晶モニターで見比べると、やはり美しさは段違い。色も鮮やかで、くっきりしています(新製品だから当たり前か)?。 さぁ、「うらんかんろ」ブログ上での「IXY800IS」の活躍に、皆さま乞うご期待!こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/27
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「BAR」という存在を心から愛している僕としては、これまでブログで個々のBARを批判するのは慎んできた。とくに店の雰囲気とかバーテンダーの人柄とか、技術的なことなどは、主観も入ってしまうので、誉めることはすれど、批判的なことは控えてきた。 しかしさすがの僕も、「これはちょっと、あんまりだよね」と思ってしまった、先日の夜の話を、あえて書いておきたい。友人と一緒に、ある老舗BARに飲みに行き、お勘定をした。僕のよくお邪魔するオーセンティックなカウンターBARでは、普通、お勘定を頼むと、計算をして、最後にトータル金額だけが書かれた小さな紙片だけをちぎって、示す(または手渡す)店が多い。 もちろん、「(飲み食いした)明細を見せてくれ」と言えば、店側はそれを拒否できないのが今の日本の法律(システム)なのだが、そこまで無粋なことをする客はまずいない。そこには、客と店との間に信頼関係があるからである。 そして6~7軒に1軒くらいは、頼まなくても「明細の写し」をくれるBARがある。明細を堂々と出す店は、もちろん基本的には、「うちの店は請求に1点の曇りもありません」という自信の現れなのだろう。 ところが、先日その「写し」をくれたその老舗の「明細書」を翌朝、しらふの時に改めて何気なく見たら、我々が飲んだ4杯の飲み物のお値段以外に、以下のように記されていた。 TC(テーブル・チャージ)700円×2=1400円 ミネラル1=300円 炭酸1=300円 ミネラル、炭酸各300円? それはいったい何だ。水割りを頼まれたら、水代を別に取るだって? その店はスナックかラウンジか? そうではない。れっきとした、オーセンティックなカウンターBARである(300円が高いか安いかの問題ではない)。 ショットで飲めるカウンターBARで、ミネラルや炭酸を別に請求されることなんて記憶になかったので、僕は思わず目を疑った。それに、はっきり言ってチャージを700円もとるような店ではない。店内は狭くて、古くて、かなりカジュアルな店だ(そもそも「チャージ」って何に対する料金=対価かという議論もあるが、それはまた別の機会に譲る)。 このBARは20代から知っていて、昔はよくお邪魔していた(オーセンティックBARなんて、数少ない時代だった)。当時はそんなに高いと思った記憶はなく、リーズナブルに楽しめたと思う。個人的には、ミネラルとか炭酸とか書かずに飲み物代に上乗せするか、明細は見せずにトータル金額だけを伝えてくれた方が、よほど嬉しかった。 時代が変わって、経営者が世代交代して、「商売のやり方を変えたんだよ」と言うならそれまでだが、昔を知っている僕としては、老舗の変節が実に悲しかった。 「店が客を育て、客が店を育てる」とよく言われるが、この老舗について言えば、スナック・ラウンジ商法に転落したのは、客が店を甘やかした結果かもしれない。おそらくは今後、もう2度とこの老舗にお邪魔することはないだろうなぁ…。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/24
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学会で大阪に来られたパブデ・ピカソさんとBAR巡りをご一緒した。パブデ・ピカソさんは、僕と同様、BARが好き。ウイスキー(とくにモルトが)やカクテルが好き。 そして、ピカソさんというHN(ハンドル・ネーム)からも分かるように、絵が非常にお得意。ペンと水彩絵の具を使って描く絵は、BARや酒をモチーフにしたものが多いが、素人の域を超えている。 ピカソさんとは、お互いのブログを通じて対話を続けてきたので、初対面なのになぜか初対面のような感じがしない。待ち合わせ場所で落ち合ったピカソさんと、「時間が惜しいから、さぁ行きましょう!」と早速スタート。 まず、BAR巡りの前に、北新地のバールで急いで腹ごしらえ(すきっ腹でお酒を飲むのは体に悪いからね)。ビール&ワイン、そして小皿料理をあれこれ頼んで、とりあえず胃袋はスタンバイ。 「どこか行きたいBARはありますか?」と聞いたら、「いえ、今夜はお任せします」とのお言葉。で、1軒目に選んだのは、バールからも近くて、僕がよくお邪魔しているBar「K」へ。 この「K」のマスターMさんは、大阪というか関西を代表するバーテンダー。もう16年もの付き合いだが、技術、知識、接客、トークのどれをとっても素晴らしい、バランスのとれた方だと僕は思っている(とくにトークができないと厳しい関西のBAR業界においても、Mさんのトークは他の追随を許さないほど)。 1杯目。僕はMさんおすすめのアメリカン・チェリーのフルーツ・カクテル(写真左上)。ピカソさんはマンゴーのカクテルを頼んだ。ピカソさんは、絵心を刺激されたのか、早速スケッチブックを広げて、あれこれ描き始めている。 ブレンダーにかけたチェリーは、わざと果実部分を粗く残して、食感も楽しめるようにつくられている。甘さと爽やかさのバランスがとれた絶妙な味わい。サクランボにも負けない旨さだ。 2杯目は、僕もピカソさんもともにシェリー樽のモルトを頂いた。僕は「ロングモーン1970年」、ピカソさんは「タリスカー1972年」(写真右上)。どちらも奥行きのあるしっかりした味わいで、オロロソ・シェリーの香りがしっかり染み込んでいて、旨い。 雨模様の天気で、比較的早い時間だったこともあって、Mさんはたっぷりと僕らの相手をしてくれた。絶妙のトークも楽しめて、ピカソさんも満足してくれたかな?(写真右=カウンターでスケッチの色付けに忙しいピカソさんです) さて2軒目はタクシーで6、7分くらいのところ、天満橋にあるBAR「C」へ。この「C」のマスターHさんも、1軒目のMさんに劣らぬほどの素晴らしい腕を持った方(バーテンダーの全国コンクールでも上位入賞されている)。人柄も素晴らしいから、接客も温かい。そして最近は、Mさんに負けないくらいの絶妙トークにも磨きがかかっている。 「C」でも僕はまず、フルーツ・カクテルを頼む。「柑橘系でロングでお願いねー」と言って、あとはHさんにお任せ(写真左上から2番目)。ピカソさんは確か、ウイスキー・バックを頼んでいたように記憶しているけれど、違ったかな? 2杯目に再びモルトに戻った僕は、「SMOKE HEAD」なる名前のボトラーズを飲む(写真左)。カリラがメインのヴァッティド・モルトらしいが、これがめちゃピーティーで、ガツンとくる、クセのある味わい。たまにはこんなアイラ・モルトもいいね。 さて「C」も混んできたので、次なるBARへ転戦しようかとことになった。時刻はもう10時近い。ここでピカソさんが「行きたいBARが1軒あるんですが…。ブログの知り合いがまだ待ってるかもしれないので…」と。 それは曽根崎にある「S」という老舗。僕は最近あまり行っていないが、「いいですよ、行きましょう!」とタクシーを飛ばした。「S」はほぼ満員。幸い、ピカソさんのブログフレンドYさん(女性)はまだ帰らずに待っていてくれた。良かった!(写真右=3人で記念のショット) 「S」で1時間余過ごした僕ら。「さて、次はどうしましょうか?」とピカソさんに水を向けると、「昨日行ったジャズBARにもう一度行ってみたいのですが、いいですか? この近くだったと思います」とのご要望が。おや、ピカソさんも、ジャズがお好きだったのかと思いきや…。 「いや、店の名前=P=が僕の飼っている犬の種類にちなんでいるのに惹かれて、実は昨日一度お邪魔したんです。旅先では2日連続で同じBARに行くと、きっと次来た時も、きっと顔を覚えてくれているような気がして、どこか1軒は必ず2日続きで行くことにしているんです」とピカソさん。なるほど、そういう手もあるなぁ。 店に来た時間が遅かったので、残念ながらもうライブは終了していた。が、グランドピアノがあって、客は僕ら以外に1組みだけ。このシチュエーションを、僕が見逃すはずはない。 ピカソさんにも、せっかくだから僕の演奏を聴いていただこうと思って、お店にお願いしてちょっと(4曲ばかり)弾かせてもらった(僕が弾いている間、店のBGMの音量は大きいまま。まったく気の利かない店長や従業員たち。自分のピアニッシモが聴こえないくらいうるさかったぞー!)。 それはともかく、「今日は(酒量は)これくらいが限界です」と言うピカソさん。時計の針は、もう午前1時を過ぎている。僕もそれそろ限界なので、「レッド・アイ」で締めの1杯。 「P」を後にした僕は、タクシーでピカソさんをホテルまで送って、そのまま家路に。ピカソさん、楽しい夜をご一緒させて頂き有難うございました。長時間お疲れ様でしたー。 即興で描いたとは思えないような素敵な絵(写真左)までプレゼントして頂き、感謝感激でーす。またお会いできる機会を楽しみにしています(ブログでは、ピアノを弾いてる僕の姿はどんな絵になっているかなぁ、ワクワク)。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/21
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バラ第1号が開花して、10日が経ちました。この間、雨が若干多めでしたが、天候にもほぼ恵まれ、バラたちは順調にすくすくと育ってくれています(写真上)。 写真でも分かるように、金閣(黄色)、アイスバーグ(白)=写真右、テキーラ(赤)の成長が著しいです。テキーラは、咲いているほかにもたくさんのつぼみを付けています。 アプリコット・ネクター(写真左)や芳純(写真左下)も、まだ数は少ないですが、ようやく花が咲きました。とても可憐で、上品な花の色です。 ただし、恐れていた病害虫がついに発生しました。 変色したような葉や、虫に食われたような葉もあちこちに見つかりました。 さて、これから病害虫対策に本腰を入れなければなりません。 でも、具体的な方法はと言えば、ガイドブックを見ながらの手探り状態です。 バラを植え付けてくれたガーデンショップのおじさんは、「またそのうちに病害虫対策の指導に行きますから」と言っていましたが、いつ来てくれるんでしょうか? いやいや、他人をアテにしてはいけません。ここは、「自分が育てているバラでしょう。自分で試行錯誤しながら、対策を考えなさい」というバラの神様からの試練と考えましょう。 気を取り直してとりあえず、雨上がりの晴れ間を狙って、「ベニカ」(アブラムシなど虫対策の薬剤)と、「サプロール」(黒点病、うどんこ病対策の薬剤)の1000倍希釈液を、それぞれスプレーで散布しました。さぁ、これからバラづくりの本当の苦労が始まります。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/20
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「M」のマスターも奇跡の快復を果たしたので、久しぶりにBARの話に戻る。ブログで紹介するBARについては一応、東京や京阪神に関しては、老舗をまず優先している。老舗とは言っても、僕の行ったことのある(あるいは今も通う)BARに限定しながらも、もうかなり取り上げてきたつもりだけれど、それでもまだ紹介しきれていない店はたくさんある。 僕がよくお邪魔する馴染みのBARのマスターで、僕がブログをやっていることを知ってる人のなかには、「うちの店は、いったいいつになったら取り上げるんやろか」と思っている方もいるかもしれない。 ご心配なく。いつかは必ず紹介するつもりをしている。ただ、今はそういう馴染みのBARや隠れ家的に使っているBARの名前は、できれば、まだそっとしておきたいと思ってるのも事実。 だから、馴染みのマスターの皆さん、ご安心を…。そして、BAR好きの読者の皆さんには御免なさい(出し惜しみしている訳じゃないんだけど。僕にも、会社を離れて心から落ち着ける場所=BARが必要なのです)。 という訳で今回のBARは、まだ取り上げていなかった大阪キタの老舗。久しぶりにお邪魔したそのBARは、新地本通りから1本北の筋、ほとんど御堂筋寄りのところにある。 Bar「瀧(たき)」(店の入り口の看板は、なぜか「Taki」とアルファベット表示だ=写真左上)。1966年の創業と聞くから、ことしで41年目になる、文字通りのキタの老舗である(写真右=落ち着いた雰囲気の「瀧」の店内)。 ここの名物は、キンキンに冷やした錫(すず)のマグカップで供される「ジントニック」(写真左下)。常連客はなぜか「カンカン」と呼ぶが、これがまた旨い。「大阪でジントニックが一番美味しいBAR」と言われる所以も納得させられる(他にもフレッシュ・フルーツを使ったカクテルも売りだ)。 僕も他の常連と同じく「カンカン」を頼む。接客は、昔と変わらずフレンドリー。カウンターで僕の相手をしてくれたのは若いバーテンダーさんだったが、僕の先日の秋田BAR巡りの話に、楽しそうに聞き入ってくれた。 マスターのNさんも相変わらず若々しい。カウンターには入らず、テーブル席の横に立って、ニコニコと客と談笑している。店内をもう一度ゆっくり見渡したが、たぶん、25年前とそう変わっていないと思う。変わらぬことの良さをかみしめる僕。 「カンカン」を飲み干した僕は、フェイマス・グラウスの水割りを頼んだが、バーテンダーさんはマグを下げる前に、「ライムも、しがんでちゃんと味わってください。ビタミンとらなあきませんよ」と勧めた。そうだった。この「瀧」では、ジントニックに使った、絞ったライムを必ず勧めるのが流儀だった。 久しぶりの「瀧」は、今どきの新地でも珍しい、居心地のいい気楽なBARだった(お値段も新地にしては良心的!)。入り口の看板には「Snack & Bar Taki」とある。そうだ。ここは料理もなかなか充実していたことを思い出した。店のジューク・ボックスもそのまま。今度は、何かリクエストでもしながら美酒を楽しもう。【Bar瀧】大阪市北区曽根崎新地1-8-3 遅ビル1F 電話06-6345-5727 午後5時~12時 日祝休こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/18
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脳梗塞で倒れ、救急車で運ばれたBar「M」のマスターNさんが入院している大阪市内の病院にお見舞いに行ってきました。 部屋を訪ねると、Nさんはなんとベッドに腰掛けて、昼ご飯を食べていました(点滴のチューブが腕に付いたままでしたが…)。 聞けば、左半身のマヒももうほとんどなく、歩くこともできるそうです。見た目は顔の左側が少し腫れているくらい。倒れて約1時間後に病院に着いたNさんは、すぐに、最新の脳梗塞治療薬の点滴を受けたといいます。 この新薬は、(1)以前に脳梗塞を患ったことがないこと(2)発症3時間以内であること(3)腎臓と肝臓の機能がほぼ正常であること--の3つの条件をクリアすることが必要とのことですが、幸いNさんは、3つともOKでした。 驚異の回復は、まさにこの最新治療の賜物。「自分でもほんとに驚いている」と言うNさんです。週内にもう一度検査をし、結果が良ければ、それで退院できるといいます。 主治医からは「今回は発見も治療開始も早かったので、助かったが、次もこううまく行くとは限らないよ」と言われたようです。「早くMへ戻りたい」というNさんですが、「いきなり無理したらあかんよ、絶対に」とクギを刺しておきました。 以上の報告の通り、心配したNさんの病状は一安心。「M」閉店の危機も脱しそうです。「M」は当面、今週は従業員の皆さんとピアノの先生で何とか切り回しています。Nさんもそう遠くない将来に「M」に復帰できそうです。 そして、僕のピアノ演奏の場も、今後も安泰ということになりました。めでたし、めでたし!こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/16
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ブログを通じての友人、トラ松さん(新潟在住)のお店メンズ・ショップ「ガーベル」が13日、「1日大阪出張店舗」をオープン(写真左上)、僕もお邪魔してきた。 場所は、大阪・なんばのビルの8階の一室。「ガーベル」は、新潟の店舗だけでなくインターネットを通じた通信販売もやっているので、全国にファンがいる。この日も関西や四国はもとより、遠くはるばる(なぜか)東京から駆けつけた方もいた(東京なら、新潟の店の方が近いぞー)。 「1日店舗」には、ガーベル特製のネクタイ、ベルト、そして生地見本などが並べられ、どれもトラッド・ファンなら喜びそうなデザインばかりで、しかも良心的なお値段(僕も白いドットの入った紺のニットタイを1本手に入れました=写真右)。和歌山から来られた方は、採寸してスーツを注文されていた。 さて、「店舗」終了の後は、夕方(午後7時)からはトラ松さんを囲んで、約10人で賑やかなオフ会(宴会)。トラ松さんのほかには、同じ新潟のアメトラ雅さん、 Jinさん(東京)、TRADさん(三重)、Denさん(京都)、トライ21さん(大阪)、きんちゃん(徳島)ら、多彩なメンバー(写真左下=オフ会メンバーで貸し切り状態だった「C」。騒いでいろいろご迷惑をかけました)。 場所は、大阪キタのBar「C」。人数が多いので、フリードリンク(ビール、ワイン、ウイスキー…)、フード込みで5千円という破格の料金でお願いした。料理(牛肉タタキ入りサラダ、卵料理、チーズ盛り合わせ、ハギス&美味しいパン、ソーセージとスペアリブの盛り合わせ、炊き込みご飯…等々)がめちゃ充実していて、感激の至り。 オフ会は予定していたのだが、この「C」で開くことは実は、前日に急遽決まった。当初は人数が15人くらいになりそうということだったので、同じキタで、僕がいつもピアノを弾いているピアノBar「M」(キャパが広い)に料理込みでお願いしていた。 10日の水曜日夜には、僕は「M」にお邪魔して、マスターのNさんに「土曜日、よろしくねー」と確認もしていた。ところが、木曜の夜、僕の携帯に「M」の従業員で歌い手のSさんから「大変なことになった。マスターが営業時間中に脳梗塞で倒れて、 救急車で病院に運ばれた。土曜日に大人数の予約を受けるのは私たち(従業員)だけでは難しい」と緊急のメールが入った。 僕はそのメールを見て、愕然とした。「そんな馬鹿な! 水曜日の夜は元気だったのに…」。すぐSさんに電話して尋ねると、幸い、営業時間中あったため、すぐに病院に運べたので命に別条はないということらしい。それでも左半身に麻痺が残っているという。 「M」はとりあえず、臨時休業。今後の復活のめどもこの日記を書いている時点ではまだ分からない。「M」は月に2回ほどピアノを弾く僕にとっては、今ではなくてはならない存在。「M」がない人生は、例えようもなく寂しい(このまま店を閉じるなんて、絶対にやめてほしい!) 今はただ、マスターが一日も早くよくなって、店に復帰してくれることを心から願うばかりだ(Nさんはまだ58歳と若い。きっと元気になって、復帰してくれると信じている)。 そんなこんなの突然の出来事のために、「C」のマスターのHさんには、急に無理なお願いをしてしまった。素晴らしい料理と酒でもてなしてくださったHさん、ほんとにほんとに有難う!こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/14
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2月24日に苗木を植え付けて77日目の今朝、念願のバラの第1号が咲きました! 6種あるうちの「金閣」という黄色いバラ(写真下)です。 上の写真に映っている、右隣の白い「アイスバーグ」も第1号がほとんど開きかけです。あすにも咲くのではという感じです。 小さい花がたくさん咲くのが特徴の「アイスバーグ」には、もうつぼみが数多く付いています。 きょう11日、関西地方は朝から雨です。快晴の下咲く花もいいけれど、雨に濡れた花もまた趣があっていいものです。 幸い、これまで病害虫にも見舞われず、すくすく育ってくれています。公道に面しているため、通りを歩く人たちが結構眺めていってくれます。 少し心配なのは、この綺麗なバラたちが夜中にでも、切られて盗まれないかということ(手を伸ばせば、誰でも触ることができます)。 今のところ、盗難予防対策は何も取っていません。世の人々の善意をただただ、信じたいと思っています(どなたか、目立たない対策で何か名案があればぜひお教えください)。 「金閣」「アイスバーグ」の後には、「ブルームーン」(写真左)と「テキーラ」(写真右下)も控えています。 「ブルームーン」もここ数日内には開花しそうな雰囲気です(色は全然ブルーっぽくありませんが…)。 つぼみがいっぱいついている「テキーラ」は、もう赤い花びらの色が覗いていますが、こちらはさらに数日かかるかもしれません。 残る2品種「アプリコット・ネクター」と「芳純」は、花壇のなかでも少し日当たりが悪い場所にあるので、やや成育が遅れています。 さて、これからは雨の多くなる季節。病気や害虫の兆候が見られたら、早め早めに対策をとっておかねばなりません。 先日は、バラの代表的な病気「国点病」や「うどんこ病」の特効薬「サプロール」も東急ハンズで買ってきました(できれば使わないことを願いますが…)。 こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/11
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秋田の旅・最終日(秋田ネタで4回も引っ張ってすみません!)、5月3日(水)。天気は快晴。空気も澄み切って、田沢湖畔から対岸に望む山々は実に美しい(5月だというのに、山はまだ雪を戴いている=写真左)。今回の旅行では天候にほぼ恵まれた。これも僕の普段の行いが良かったから?(^_^;) 田沢湖はご存じかもしれないが、日本で最も水深(423m)が深い湖。水の色は深いエメラルド色をしていて美しい。しかし、今年はなぜか雪解け水が少ないのか、水量が少ないという。 昨夜泊まった「K心亭」の朝ご飯はさっさと済ませた僕らは、湖畔の道路脇をテクテクと歩いて約20分。「ハート・ハーブ」(写真右下)というハーブ・ガーデンに向かう。 道中、すれ違う車やツーリングを楽しむバイクのナンバーを見ていると、青森、岩手、宮城、栃木、札幌…と、県外ナンバーが目立つ(およそ7~8割も!)。田沢湖周辺は、秋田県内よりも県外の人に人気の観光地のようだ。 「ハート・ハーブ」は、ハーブも含めた沢山の花の販売スペース、見て楽しめるハーブ・ガーデン、地元の土産物ショップのほか、カフェ&レストランもある。昼ご飯にまではまだ時間があったので、僕らはカフェでこの「ハート・ハーブ」自家製のハーブ・ティーを頂く。 ここでは約16種類のハーブ・ティーを自分でブレンドできて、しかも飲み放題というメニュー(ハーブティー・バー)がある(写真左)。もちろん、僕らはそれを頼んだ。 しかし、ハーブ・ティーにさほど詳しくない僕は、どの種類をどの割合でブレンドしていいのかよく分からない。すると、店の従業員の方が、「一応、これがうちのおすすめブレンドです」とレシピのパンフレットをくれた。僕らはそれを参考にしながら、専用カップにスプーンで葉を入れて、自分だけのオリジナル・ハーブ・ティーをつくる。 僕が最初に選んだのは、この店の人気No1という「ローズ・ブレンド」(写真右)。ローズ、ローズヒップ、ハイビスカスが3分の1ずつの割合。他の組み合わせのブレンドもいろいろ飲んだけれど、上品でほのかな甘さのこのブレンドが一番僕の味覚に合った。 「ハート・ハーブ」でリラックスした時間を過ごした僕らは、昼ご飯に予定している「湖畔の杜レストラン・ORAE」へ向かう。歩いて10分ほどの距離。人気レストランなので心配したけれど、幸い時間が早かったので窓側の田沢湖の景色を望めるテーブルに案内された。 で、このレストランで僕らが頼んだのは、名物の「行者ニンニク入り手作りソーセージ」(写真左)と「お豆100%コロッケ」(写真右下)、そしてこの日のおすすめメニューだった「こごみ(山菜)の酢の物」。これがまた歯ごたえがシャキシャキして旨い!飲み物はもちろん、このレストラン自家製の地ビール「こまちラガー」や「味わいデュンケル」(写真左下)。 最近は、日本全国どの地方へ旅行しても、さまざまな地ビールが味わえるのが嬉しい。規制緩和政策の中で僕が一番国民のためになっているのは、このビール製造の規制緩和だと思っているが、それは単に僕が酒好きだからかなぁ。 さて、お昼ご飯も腹一杯頂いた後は、バスで田沢湖駅へ向かい、帰途につくため新幹線で秋田へ。「立ち席特急券」なるものを買って乗り込んだが、車内は東京方面からの観光客で満席。しかし10数分後、角館駅で半数近くの客が降りて、僕らは幸い、残りの45分ほどは座ることができた。 余裕を持って田沢湖駅を発ったので、秋田には午後2時に着いた。秋田空港発の飛行機は6時15分発。まだ時間に余裕があるということで、1日目に定休日で見られなかった「平野政吉美術館」(市中心部の久保田城内にある)に立ち寄る。ここは藤田嗣治のほか近代日本人画家の洋画、さらにゴッホやセザンヌなど西洋画のコレクションで有名だ。 訪れたこの日は藤田のコレクションの何点かは、全国巡回展のため貸し出し中だったが、その見返りに展示中だった佐伯祐三の油絵(写真右下)は、言葉にできないほど素晴らしかった。夭折した佐伯の天才ぶりを改めて確認できたことは貴重な体験だった。 美術館でつかの間の時間を過ごした僕らは、いよいよ秋田とお別れするために空港へ。そして、ほぼ定刻通り飛び立ったJAL便で無事帰宅いたしました。で、ここで日記を終わっては面白くないので少々、蛇足を。 僕らを心地よくもてなしてくれた秋田県のために、どうしても書いておきたいこと。それは、いかに秋田へもっと人を呼び寄せるか…。黄金週間の角館は大賑わいだったが、秋田市内は閑散としていた。角館だって桜の季節以外は、ここまでの人出はないだろう。今回の旅では、集客の工夫がまだまだ足りないと僕は感じた。 秋田県には素晴らしい自然もあり、美味しい海・山の幸もある。そして、米どころ、酒どころである。有数の漬け物文化があり、温泉もたくさんある。これらのメリットを、もっと観光に生かさぬ手はないではないか。 例えば、県内の地酒のほとんどを集め、昼間から飲める地酒専門Barなんて、市内にあっても良さそうだが、なぜか見当たらなかった。漬け物博物館なんて作れば面白い。酒蔵ツアーの定期バスなんかができれば嬉しい(写真左=納豆は茨城が有名だが、秋田の納豆も侮るなかれ、旨いんです)。 長年続く人口減少に歯止めをかける策も必要だろう。「持ち家&一戸建て比率が全国都道府県で2位」(総務庁統計局調べ)というデータは、暮らしやすさを示すもの。加えて県内就業者比率は全国5位と上位なのに、出生率はなぜか全国最下位の47位。 県外に出てしまう地元出身者が意外と少ないのに人口が増えないのは、子どもを生み育てる環境・条件に何か問題があるのだろう。出産、育児・保育、教育などで自治体がもっと手厚い支援策を打ち出せば、きっと秋田の活性化につながると信じるのだが…。 最後に、僕の好きな方言の話題を少し。秋田弁と言えば、か行・さ行・た行がしばしば、が行・ざ行・だ行に転化するのが一番の特徴(東北弁一般に共通する特徴かもしれないが…)。若い人でも、平気で「わがんねぇ」って言ってるのをあちこちで聞いた。 「い」と「え」の音の区別も曖昧で、鼻にかかったような音も特徴だ(聞きようではフランス語にも、ハングルにも聞こえる)。そして、一つの単語が短いのも多い。「け!」(食え)、「く」(食べる)なんて、その代表的なもの(写真右=酒どころの噂は本当だった。秋田は辛口の旨い酒が溢れていた)。 Bar「Lady」のマスターほか優しい秋田県人の皆さんから教わった秋田弁を少し。「めがったー!」(美味しかった!)、「がっこけー」(漬け物食べてみなさい)、「きょうは、ぬぎがった」(きょうは暑かった)、「なしたなや?」(どうしたの?)、「んだんだ」(そうだそうだ)…等々。 もっとも秋田でも10~30代前半くらいの若い世代は普段、友達同士と喋る時でもあまり方言が出ない、というかほとんど標準語に近い(NHKの力おそるべしである)。この世代が大人になった頃には、秋田弁はどうなってしまうのか心配でならない。方言は歴史と伝統が培った一つの文化である。標準語で統一されてしまった日本なんて、見たくもない。 今回は準備不足のため、僕はほとんど秋田弁を披露できなかった(もっとも他の地域の東北弁との区別も付かない)が、次回訪れる際は、少しは秋田弁で地元の人たちとコミュニケーションをとってみたい。ところ変われば、味も言葉も変わる。日本ってほんとに面白い(写真左=秋田土産で僕が一番好きなのは、やはり「いぶりがっこ」)。 3日間、僕らを温かくもてなしてくれた秋田県の皆さん、ほんとに有難う。東北はもっと遠いところというイメージがずっとあったのだけれど、今回の旅でそんな印象はすっかりなくなった。近い将来、また訪れる機会を今は心から願っている。こちらもぜひ見てねー!→【人気ブログランキング】
2006/05/09
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秋田2日目の5月2日朝。ホテルで朝食を済ませた僕らは、次なる目的地・角館へ向かうため早速、JR秋田駅へ。 角館までは秋田新幹線「こまち」(写真左)で約45分。「こまち」は全席指定なので、自由席はない。事前に切符は買っていないし、連休中なので少し心配だったが、意外や意外、駅の券売機で簡単に指定席がとれた。 「こまち」は確か6両編成。しかし号車名はふたケタ。盛岡で八戸から来る東北新幹線と連結して一緒に東京へ向かうためこんな編成になっているとか。最初の大曲(おおまがり)という駅までは、座席が後ろ向きの状態で進む。その大曲駅からは前向きに進行するのが面白い(昔の列車ではよくあったけれど…)。 角館には予定通り、11時前に到着。上り下りとも角館で降りる客が圧倒的に多い。駅前広場はすでに凄い人出。新幹線効果に加えて、映画「たそがれ清兵衛」のロケ地に選ばれたこともあってか、角館は今や秋田最強の観光スポットになっているとか。 天気はほぼ快晴。駅から目指す武家屋敷の家並みがあるエリアまでは、地図はなくとも、観光客の流れを追って難なくたどり着けた。 写真では見て知っていたが、武家屋敷通り沿いの見事な咲きっぷりは、息を呑むばかり(写真右)。通りの長さは1km弱。その両側に満開のシダレザクラが垂れ下がっている。陳腐な表現だが、言葉を失うほど美しい。 シダレザクラと言えば、僕にはやはり京都・円山公園のそれのイメージが強い。家並みの一角にあった説明板によると、このシダレザクラの苗木は、江戸時代、京都から角館に嫁いだ公家の娘が一緒に持ってきたのが起源という。 苗木の成長を見守りながら、遠い故郷を思った娘の気持ちを思うと、少ししんみりしてしまった(あの時代だから、里帰りなどままならなかっただろうし…)。 武家屋敷をはずれて少し西へ歩けば、桧木内川の川辺に出る。そこはまた素晴らしいソメイヨシノの饗宴(写真左)。川沿いの土手約2kmに切れ目なく連なったサクラはまるでトンネルのよう。 僕の地元、阪神間・夙川沿いの桜並木も見事で有名だけれど、この角館の土手の桜並木にはおそらくは勝てないだろう。 さて、桜見物を満喫した僕らは、武家屋敷辺りから歩いて数分のところにある「安藤醤油醸造元」(写真右)へ。ここは嘉永年間創業の老舗だが、今では醤油だけでなく、味噌や漬け物でも有名という(僕は恥ずかしながら名前も知らなかった)。 ここで名物の生醤油やそばつゆ、漬け物(いぶりたくあん)、味噌などをお土産に購入。重い醤油瓶は秋田と同様、宅配便での発送を頼んだ。安藤醤油には観光客用の休憩室もあり、ここでは味噌汁や漬け物、お茶のサービスもある。優しい心遣いが嬉しい。 さて、そろそろお昼時。お昼御飯は、角館で今一番人気のやど「田町武家屋敷ホテル」併設のイタリアン・レストラン「樅の木亭」で。予約が取りにくいので有名なこのホテルだが、レストランのランチは一般利用もOKだ。武家屋敷エリアの外れに位置しているせいか、幸い意外とすいていて、行ってすぐに席につけた。 比内地鶏のミンチと春野菜をたくさん使ったパスタ(写真左)は納得の旨さ。メニューの誘惑に負けて、昼間からつい飲んでしまった地ビール2種「武家屋敷」「しだれざくら」(写真右下)も素晴らしい味わいだった。次回はこのホテルに泊まりたーい。 昼食後、さらに少し散策をした僕らは、駅までの道のりの途中にあった、八百屋さんに釘付けになった。うるい、こごみ、こしあぶら、ばっきゃ、しどけ、みずの実…等々、ほかにも名前も知らない、見たこともない山菜がいっぱい店先に並んでいる(写真左下)。 前日に秋田で食べて感激した「ほんな」も売っている。しかも安い! 行者にんにくなんて、大阪の半額くらいのお値段。家まで鮮度が持つ保証はないが、これは買って食べてみるしかない。数品を買って、持ち帰ることに。 角館での予定をほぼ終えて、いざ田沢湖へ。田沢湖駅までは新幹線(約10分)でも行けるのだが、あえて各停(4駅)に乗ってのんびりと旅を続ける。ドアにある開閉ボタンを押して乗降する2両編成の電車。方言の飛び交う車内。これもまたいい。 さて今夜の宿は、駅からバスで10数分、田沢湖畔のホテル「K心亭」。だが、角館泊まりの予定を急遽、変更してネットで探して取った宿なので、気に入るかどうかは未知数だったが、実際泊まってみた僕らの評価は、残念ながら「バツ」。 部屋はまずまずだが、部屋食の夕食が最悪(何よりもほとんどの料理が冷えている)。なぜかスイーツ系の品がコースに3つも出てくるセンスには唖然とする。また、この時期になぜかカニが出てきたけれど身に味がない。カニ酢も添えられてないのは一体なぜ? 風呂(大浴場)の設備も古くていまいち。料金は、1泊2食付きでも約1万6千円も取ってるから、そう安くはない。僕らも最近は、全国各地の「いい宿」に泊まるのに慣れてしまっているから、やはりこのレベルの宿では辛い(ブログで、これほど辛辣に批評するのも初めてかもしれない)。 という訳で、やはり「旅行するのに泊まる宿の質は一番大切」という教訓を改めて感じた次第。皆さんも、旅をするときは宿選びは慎重に。次回は田沢湖の旅の残りとエトセトラ。引き続き読んでくださーい。人気ブログランキングへGO!→【人気ブログランキング】
2006/05/07
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東北地方へは、高校の修学旅行以来である。しかし、その際は宮城、岩手両県だけだったので、今回の秋田はまったく未体験ゾーン。秋田県と言えば、皆さんは何をイメージするだろうか。米どころ、その米が育んだ清酒。雪国ならではの保存食、キリタンポや漬け物。もちろんハタハタなど日本海側の海の幸も、美味で知られる比内地鶏もはずせない。県面積は全国3位。山林が多くて、山菜の種類も豊かだ。 日照時間が短いので、女性は色白の美人が多い(いわゆる「秋田美人」)のも特徴だ。実際、行って見てそうだった! 少子高齢化、過疎化は秋田も例外ではなく、1980年には125万人あった県人口は現在114万人(ちなみに秋田市は現在33万人)。65歳以上の高齢者の割合は全国第3位という(写真左=JR秋田駅前)。 そんな秋田へ、最初は東海道、東北・秋田新幹線と乗り継いで行こうと考えていたが、調べてみると、このルートでは所要時間なんと約7時間も。これではやはり時間がもったいないと思い、空路を選んだ。ところが、東京からとは違い、大阪~秋田間はJALが1日1便だけ。おまけに早割・特割チケットを使っても、お値段は片道で2万7、8千円ほどする(繁忙期の正規運賃は3万300円)。交通費だけで往復6万円近くは痛い。 思い悩んで知り合いのJTBの人に相談したら、「ホテルとセットで航空券を取ったら、往復で2万円ほど安くなりますよ」と教えてくれた。幸い秋田市内で泊まろうと考えていた「M井アーバンホテル」とセットとなったプランもあり、これはラッキーだった。 朝9時半、伊丹を発ったJAL2171便はほぼ定刻通りに秋田空港に到着。早速リムジンバスで市内へ向かう。出る時の大阪の気温は24度、ところが秋田は15度と、10度近くも違う。やはり日本は狭いようで広い。秋田空港は内陸部の丘のような場所にあるせいか、5月というのに、日陰の山肌にはまだ雪も残っている。 ホテルにチェックインし、大きな荷物だけ預けた僕らは、早速ハラペコの胃袋を満たそうと、ホテルから徒歩数分にある稲庭うどんの老舗「無限堂」(写真右)へ。僕は比内地鶏入りうどん(漬け汁で頂く)=写真左=を、連れ合いはマイタケ天ぷらうどんを頼む。比内地鶏の歯ごたえが、あぁ最高! メニューにあった「ハタハタ寿し」に興味が沸いて、もう1品追加。ハタハタ寿司は麹で漬け込んだ発酵食品だが、身がぷりぷりしていて旨い。同じなれ鮨系のフナ寿し(滋賀県)に比べると全然食べやすいお味だ。 取りあえず空腹を満たした後、徒歩で市内観光へと繰り出す。まずは中心部にある秋田藩主・佐竹氏の居城、久保田城跡の千秋公園へ。公園内のサクラは見事に満開だが、一応、平日ということもあって、酒盛りをしている人は少ない。 城内の建物は廃藩置県後、ほとんどが取り壊された(なぜか天守閣はなかったという)。城内には現在、近年復元された櫓や城門などがわずかに残るだけ(写真右=復元された城門)。 城は封建社会、武家社会のシンボルという側面もあるが、現在では各地で「街のシンボル」として親しまれている。貴重な櫓などが残っていれば、観光面でもどれほど有益だったろうか。城内の佐竹史料館を見学した僕らは、公園向かいのビルにある「秋田県物産プラザ」に土産物の下調べを兼ねてお邪魔する。 ここでは県内の特産品が広いフロアいっぱいに販売されているが、腹が立ったのは、ほとんどの食品に試食サンプルがないこと。関西じゃ考えられない、サービス精神の欠如。「味見もさせんと買わせようというなんて間違うてる!」と連れ合いも不満顔。 観光客の誰かが味見をし、「これ、美味しいわー!」と叫んだら、つられて「私も買ってみよ」と言う人も出てきて、売り上げ増にもきっと貢献するはず。そんな商売人魂はやはり関西が一番かなぁ。 さて、お酒や漬け物など荷物になりそうなものは、物産プラザ内の宅急便コーナーで配送を頼み、次なる目的スポット、徒歩10分ほどの「納豆屋・二代目福治郎」(写真左)へ。納豆と言えば茨城が本場だけれど、ここは地元の納豆通の人気店という。地元6種類ある商品をすべて試食させてくれるうえに、「お口直しにどうぞ」とお茶まですすめてくれるという嬉しい心遣い。これでなくっちゃ。県物産プラザの皆さん、見習ってよー。 試食してみて、好みのタイプを3種類ほど買ったが、一番好きだった小粒の「鈴丸」という商品が最後の1袋しか残ってなかったのが残念。でも、楽天市場でも店を出しているようなので、今度はネットで注文してみようかと思っている。 さて一日目の晩ご飯は、秋田市内きっての飲食街、川反(かわばた)というエリアにある郷土料理の店「てのじ」へ。郷土料理の店はあちこちにあるが、ここは3600円という手頃なお値段で、「秋田の味コース」というのが楽しめるうえに、地酒3種(六舟、とわずがたり、雪の茅舎)の飲み比べセット(1000円)=写真右上=もあるということにひかれたのが大きな理由。 コースは、八郎潟の小魚の唐揚げ、じゅんさい、とんぶりと山芋の酢の物、お刺身、ハタハタ焼き、キリタンポ鍋(またはしょっつる鍋=写真左=僕はこちらを選択)、ガッコ(漬け物)の7品。我々はそれ以外にも、ホンナという山菜のおひたし(写真右)と、比内地鶏の照り焼を追加で頼んだ。 料理のお味はどれも美味しくて、とくにとんぶりの酢の物は山芋に、ウズラの玉子で割って食べるのだが、これが旨くて酒が進む、進む。飲み比べの酒は同じ辛口でも「やわらか系」「まろやか系」「すっきり系」の3つに分かれていたが、どれも「酒どころ・秋田」の底力を感じる芳醇な味わい。 唯一の不満は、照り焼きの比内地鶏に歯ごたえがなかったこと。ただし、家に帰ってもう一度店紹介のページをよく見たら、「硬い地鶏を秘伝のタレで極限まで美味しく柔らかくした人気の一品」と説明書きがあった。硬く歯ごたえがあるのが好みの僕らは、比内地鶏は別の店で食べることにしよう。 さて、腹一杯になった僕らは秋田の夜の締めに、BARへ転戦。秋田きっての老舗BARとして知られる「Lady」(写真左)へ。東京五輪の年の1964年の創業。店内は昭和の雰囲気を残した、とても落ち着いた空間。マスターの中島さんは秋田を代表するバーテンダーの1人。そして、店長の長澤さんは日本バーテンダー協会秋田支部長でもある、若手の実力派。 こんな2人が揃っていて、グッド・バーでないわけがない。僕はとりあえずラガヴーリン16年でクールダウン。そして、長澤さんのオリジナル・カクテルである「ティアーズ・レイク」(写真右下)をお願いした。 田沢湖の辰子姫伝説にちなんでつくられたカクテルは、ウオッカ・ベースで、ライチ・リキュールやペパーミントの香りが効いて爽やか。色は湖水のように美しく、龍のようにカットされたライムのデコレーションがとても粋だ。 遠来の客である僕らに対して、お二人とも実にフレンドリーで、優しい。共通の知り合いでもある銀座のBAR「ル・ヴェール」のSさん(秋田出身)の話などで盛り上がりながら、そして、昨年秋がんのため49歳の若さで亡くなった秋田の名バーテンダーKさんをしのびながら、僕は美酒に酔った。 そろそろ次のBARへ転戦しようかと思って、「近所のBAR『 I 』にSさんという方を訪ねようと思っているんです」と言ったら、長澤さんから「あぁ残念、きょうは『 I 』は休みなんですよ」とショックなお言葉が。 聞けば、秋田はなぜか月曜定休というBARが多いとか。「ゴールデンウイークに休むなんて、困るなぁ…、県外からもお客さん、絶対来るのになぁ、商売っ気ないなぁ…」と、まだ恨み節の僕。 気を取り直して、もう1軒の候補だったBAR「The Bar 1980」へ。ここは先ほども触れた故・Kさんが開いたBARのうちの1軒。今はYさんというマスターが引き継いでおられる。長澤さんが電話をしてくれていたので、Yさんと打ち解けるのに時間はかからなかった。 ここでも、「1980」でもYさんのオリジナル・カクテル「ムリエール」(ポルトガル語で「女性的な」という意味とか)をいだたく。辛口ポートワインをベースにした、すっきり、上品な味わい。しばらくしてカウンターの目の前のスタイリッシュで、おしゃれなボトルに目を奪われた僕を見て、Yさんは「少し飲んでみられますか?」と嬉しいサービス。 「飛良泉」という地元の酒造メーカーが造った焼酎(写真左)という。これがまた、一口飲んで思わず「めちゃ旨!」と声を出したほど。ウイスキーのような雰囲気を漂わせてた不思議な味わい。 秋田のBARで、地元の清酒メーカーが造った焼酎を飲むというのもちょっとヘンかもしれないが、まぁそこはお許しあれ。「1980」で美酒を堪能した僕らは明日の角館行きに備えて、11時前には店を別れを告げた。秋田のバーテンダーの皆さん、温かいもてなしを有難う! 今年は、日本バーテンダー協会の全国大会も6月に秋田で開催されるという。BARの世界でも、秋田がますます注目される街になることを、僕も心から願っている。人気ブログランキングへGO!→【人気ブログランキング】
2006/05/05
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連休の5月1~3日と、旅に出かけました。行き先は生まれて初めての東北・秋田県。秋田市内から角館(かくのだて)、そして田沢湖という旅程です。 例によって、あちこち歩き回っての強行軍(秋田ではBAR巡りも)。見るものすべてが新鮮でした。先ほど(夜9時頃)帰ってきましたが、ちょっと疲れました。 春の遅い東北地方は、このゴールデンウイーク辺りに、サクラが見ごろとなります。そして、今回訪れた秋田も、角館も、ちょうどサクラがほぼ満開。絶好のタイミングでした。 とくに「みちのくの小京都」と言われる角館は、数多く残る武家屋敷の家並みに沿って、美しいシダレザクラが咲き乱れることで有名で、各地からの観光客で、凄い人出でした。 今年、関西で花見ができなかった僕ですが、東北で花見ができて少し幸せな気分になりました。詳しい旅の報告は、後日改めていたしますが、とりあえず、角館の写真(5月2日撮影)を1枚アップしておきます。 それでは皆さん、申し訳ありませんが、日記更新は、いましばらくお待ちを…。おやすみなさーい。
2006/05/03
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