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楽天お友達のかつしちさんのおうまカレンダーが 発売1周年を迎えたので、記念にほんもんの「おうまカレンダー」をいただきました!!。。。。。。って、ずいぶん前にこの日前後に着く手はずで送ってもらったはずなのに、まだ着きませんがな。かつしちさんとはちょっと前からブログで懇意にしていただいていて、「のろいのイタリア」の実情もずいぶんとわかってきたご様子だったのだが。。。。まだまだ甘いようである。まあ、それはともかく1周年のお祝いと、送ってもらったという「事実」のお礼に「いくきーととかつしちのコラボTOP絵」を色違いのおそろいで、送ったわけなのだが、電子送信と郵便局送信のスピードの違いで、こちらのほうが早く着いてしまったわけなのだ。解説をするならば、3匹の木製おうまはかつしちさんの持ち馬である。彼はたくさんの「おうま」を持つ大馬主なのだが、その中でもわたしのお気に入りの3匹を使わせていただいた。イメージは「競馬場」。今では競馬場というのはデートスポットにもなるぐらいおしゃれなようだが、あえて1970年代ごろのタバコくさいおっさんたちが、競馬新聞を持ってたむろしているようなノスタルジーなイメージで描かせていただいたのであった。郵便といえば、この間は実家からの荷物がたった2週間で着いたから超びびった。でも、友達が冬の衣類を実家に送ってもらえるように頼んだら、着いたのは翌年の春だったしなあ。。。でもでも、あるひとが、待ってる荷物がいつまでも来ない、と気をもんでたら、近くの農家のひとが「これ、お宅の荷物?うちの納屋に放り投げてあった。」と持ってきてくれたとか、あ、こういうこともあった!!友達のお父さんが金箔張りの名刺を日本で作って送ってもらったところ、もう10年も届いていないとか、ああ、前の家に住んでいたとき、中国から荷物が届いて、うちは中国とも関係があるから、何の疑いも無く封を開けたら、知らない中国人の若いきれいなお姉ちゃんの写真入り「独身証明書」で、大切なものだろうと、表に書かれたまったく違う住所と名前を(郵便局員は字が読めんのか?!)たどって届けに行ったら、婚約者らしい脂ぎったイタリア人のどう見ても30歳以上年上だろう、というおっさんが受け取って、すごく引いてしまったとか、あ、でもこれはほんの数例ですからご心配なく、かつしちさん。とりあえず、3ヶ月は待ってみて着かなかったら、マルペンサの税関に殴りこみをかけます!!そんなわけで、いつになるかはわかりませんが(汗)、おうまたちが我が田舎家に無事に到着した暁には必ずやUPしますので、気長に待っててください。こんなコラボ、結構楽しいな。←一言イタリア語 ちなみにイタリアではコラボレーションは「共同作業」ではなく、「アルバイト」的な意味合いが強い。あ、でもこの場合は「共同作業」ね。*****ところで、わたしの周りのイタリア人に言わせると、ここミラノと周辺ではそれぞれになわばりがあるらしい。たとえば日本人 - デジカメとブランドのでかい紙袋をかかえて高級ブテイック街モンテナポレオーネ地区。ドイツ人 - でかいリュックでミラノ周辺の湖のほとりアメリカ人 - 短パンタンクトップでドウモに入ろうとしていつも警備員に制止されるのでドウモの扉の前をたむろする。ルーマニア人- 汚いマクドの紙コップを持ってぼろぼろのアコーデオンやギターを弾きながら地下鉄列車内中国人 - スカーフやおもちゃを籠につめてレストラン廻りや中央駅改札前アフリカ人 - 偽ブランド品を床に拡げてドウモ周辺フィリピン人 - ミラノで一番人種的に多いらしい。しかしなわばりは清掃などで各家庭内に潜伏しているため、表ではあまり見ない。エクアドル人 - 運送業でトラックやワゴン車の上エジプト人 - ピザ屋内部といった感じで日本 - テクノロジーとアニメと電化製品イタリア - サッカーと思い込んでいることがわかった。日本がブラジル戦で負けたとき、上品なイタ公友人がこうのたまった。「サッカーはね、イタリアの伝統なんだよ。日本は上記のように他のとりえがあるから、いいでしょ?」と。そうなのか?日本はたくさんのものを持ちすぎているのに、サッカーで世界のTOPに登りつめようという野望は欲張りすぎ、と言いたいのか?しかし、今夜の試合は彼が思っているように勝つだろうか?ここで負けたら「イタリアにはな~んのとりえもない。」ってことになるのか?そういえば、後悔していることがひとつある。ずいぶん前から我が家は新しいTVが欲しかったのだが、ずっと我慢してきた。イタリアの大型電化製品チェーン店「メディアワールド」が「この期間中にTVをお買い上げの方にはイタリアがW杯で優勝した暁には代金をすべて還元します 。」セールをやっていたのだ!買っときゃよかった。この広告を見たときは「この会社、絶対イタリアが優勝できないと見越してるな。」と思ってたのだが、このまま行けば12年ぶり?のベスト4入りと、優勝すら夢じゃなくなってきたのである。あ、でももしかしたら今頃、マフィアたちがメディアワールドに金を積まれて、ドイツまで暗躍しにいってるかもなあ。余談だけど前回の日記のペルー人に昨夜名刺を渡した。彼はたいそう喜んで「またきっと、何度か頼むことになるけどよろしく。」やっぱりこのまま終わらないのか。。。。。。_| ̄|○
2006.06.30
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ミラノはここ数日、異様に暑い。最近歩道に無数の穴ぼこが開けられている。形は四角、丸とさまざまで、まるでキクイムシに喰われたような穴だ。その正体はアスファルトが暑さで溶けてめり込んだヒールのかかとの痕だと、想像は簡単についた。日本は暑くても道路が溶けたりしたことはあっただろうか?おまけに昨日とおとといは会社のエアコンが効かなかった。なんでもビルの地階にあるフィットネスクラブのエアコンから水が漏れて床が水浸しになったので、ビル全体のエアコンを止めなければならなかったそうである。はた迷惑もいい話だ。で。昨日は短パンにタンクトップでぞうりを履いて出勤しようとするとおっとに「今からプールに出勤?」とからかわれた。誰にどういわれようと構わない。とにかく暑いのだ!!その中の自分を表現するなら「塩をかけられて縮みいくナメクジ」である。エアコンといえば、アンナの家のエアコンもつけたら、たちまち壁から水が滲み出した。ビルを建築中にこのエアコンもオプションでとりつけたのだが、壁の中でパイプが曲がって?折れて?いたらしい。彼女の家も我が家同様、問題のつきない家である。修理に来る業者のために2日会社を休んだ彼女。壁は壊さなければならず、修理費用は払わなければならず、とにかくなんで、無実の消費者がさらにここまで苦労をしなければならないのか、自分に重ねて腹が立ってしまうので、あまり真剣に彼女の愚痴を聞かないことにしている。そんなエアコンの効かなかったおとといはイタリアのトッティが試合終了ぎりぎり前のゴールで勝利をもたらした日であった。17時始まりの試合は当然見れなかったわたしは電車に乗り、田舎駅前で待っていたおっとのクルマに乗り込むなり「ゴール!」という声をラジオで聞いて試合が終わった。あとはTVのスポーツダイジェストでその瞬間だけを見た。しかし。なぜだか我が社の同僚たちはわたしとレセプションの女の子を残して全て試合を観ているのだ。というのは、前回のように16時始まりの提示18時終わりの試合ではなく、17時始まりの提示から1時間ずれた19時終わりだったので、あんなに苦労してアンテナを持ってくるようなことはせずに、社長がいないことをいいことに全員が終業前に逃亡したのであった。大汗日本とエクアドルが負けた今、どこのファンでもなくなったわたしとW杯に興味の無いレセプションの女の子だけがバカみたいにエアコンの効かない社内で熱のため頭を朦朧とさせながら、18時まで待って外に出たのだ。外の街はちょうど試合も半ばで誰も歩いておらずゴーストタウンと化していた。しかし人間が存在している証拠に何回か遠くから大勢の「うおうっ!!」という雄たけびを聞いた。そしてほとんど無人の電車に乗り込んだわたしは自分の生真面目さに腹を立てたのだった。ところで最近わたしは本気でエクソシストにでもお払いをしてもらおうかと考えていたのだが、お隣のカルラが昨日エジプト旅行から帰ってきて、お土産にパピルスに手描きで描かれたスカラベオの絵をくれたのだ。「家の厄除けに。」きれいなブルーと金色で描かれたスカラベオはいかにもご利益がありそうである。さっそく天井に貼るか。。?ああ、そうだ。今日は印刷屋に帰りに寄って、頼んだ名刺を取りに行かないと。。。憂鬱だ。なぜならこの名刺、おっとのワゴン車を買いたい、というペルー人に頼まれてデザインしたのだが、結局そのペルー人はワゴン車を買うことはうやむやにしてしまって、名刺の話だけが残った。わたしとしては、おっとのワゴン車を買ってくれるのだし、デザイン料はわずかしか取らず、印刷代だけもらってサービスで引き受けたので、なんだか納得がいかない。そんな気持ちの根底には別のこともある。覚えておいでの方は少ないかとは思うが、このペルー人、おっとが雇うことを拒否した今もなお不法滞在者の旧東欧国出身者コスティカ を闇を承知で雇うことに決めたのだ。彼の商魂はなかなかたくましく、イタリア国内の運送業にとどまらず、コスティカの国までビジネスの手を伸ばすことを考えた。そのビジネスをペルー人は穏やかな口調でわたしたちに打ち明けたのだが、わたしはそれがどういうことを意味するのかすぐにわかってしまった。そのビジネスの内容は:ワゴン車を使ってのコスティカの国-イタリア間の人の運搬。まあ、言ってみれば個人経営の長距離バスのようなもの。しかし、それならどうして彼は物品運搬用のおっとのワゴン車が欲しかったのか?それに不法滞在者のコステイカをそのために越境させるリスクを考えないわけがない。つまり、わたしが解釈したのは「コスティカの国からの闇の難民運搬」である!この短期間でイタリア語がすっかり上達したコスティカは自信たっぷりで「絶対この商売はうまくいく!」と言う。イタリアに不法入国出来たぐらいだ。どこか抜け道を知っているのだろう。そんな難民を運ぶにはわかりやすいバスよりも窓の無いワゴン車に荷物と一緒に忍ばせるほうがいいに違いない。頼まれた名刺、もとい、名刺というより名刺型の「チラシ」に近い内容をコスティカの国の言葉でぎっちりと書き込まされたのだった。しかも全然関係ない小型バスの絵をつけて。今のわたしは難民の不法移入に力を貸す、チンピラみたいな気分だ。きっとやつらが警察に捕まっても、名刺を作ったわたしまで責任が追及されることはないだろうが、こんなヤクザな仕事を引き受けてしまった自分に自己嫌悪に陥っている。わたしが日本に居たときなら、こんな仕事プライドが許せなかった。危険の匂いを感じ取った瞬間に上手に逃げていたはずだ。年々、そんな「感知力」が鈍ってきていると思う。それはこんなイタリアにいるせいか?年齢のせいか?ああ、悩むことまでがうざくなってきたからもう考えるのはやめよう。名刺を受け取ってペルー人に渡す。それでこの話はもうおしまい。後はやつらがどう利用しようと知ったことじゃない。
2006.06.28
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おとといの昼、社長は出張に出かけた。飛行機の切符の領収書を見ると行き先は「ドイツ」であった。汗本当に仕事で行ったのだろうか?真実は本人のみが知るのである。(ちなみに我が社の下の階の出版会社の社長も「トスカーナに出張に出かける。」と言って消えたそうである。)そういったわけで、我が社は昨日から総出をあげて忙しく働いた。プログラマーたちはTVが見れるソフトを会議室のPCにインストール、朝からビルの屋上にあるアンテナに繋ぐことを試みるが、焦燥の時間が過ぎるばかりで、繋ぐことができない。チロ「仕方がない、家に戻って室内アンテナを取ってくる。」と出て行き、しばらくするとほこりのかぶったアンテナを持って帰ってきた。しかしPCにこんなステレオタイプのアンテナは繋ぐことができないので、倉庫からこれもほこりのかぶった古いTVをチプリアンが探し出してきてデザイン室の真ん中にデンッと備え付けた。スイッチを入れる。しかし、超写りが悪い!!OOOOOOOOOOOHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!時計を見ると16時から始まる イタリア-チェコ戦まで1時間を切っている。我々は全力をそそいでアンテナを窓の外に出してみたり、ゴミ箱にセロテープで留めてみたり、画策をして国歌が流れ出すころ、ようやくちょっとノイズは入るものの仕方がないかと、TVを囲んで全員で座ったのだった。結果は2-0。イタリアが勝ったとはいえ、なんだか冴えない試合だった。途中、退屈してサイトの批評を覗き込んだり、あまり集中が出来ないまま終わった感じ。試合終了は終業時間のちょっと前だったというのに、ホイッスルが鳴ったと同時に同僚たちはぶ~ぶ~言いながら帰宅したのである。経過がどうであれ、勝ったんだからいいじゃないか?それに比べて3時間後に始まるわたしたちの試合は。。。。わくわくどきどきだった。日本戦って観たことないけど、これに勝たなければ後がないから、きっと選手たちは特攻精神で頑張ってくれるだろう。たとえ相手がブラジルでも。。。!19時にちずMilanoさんとミナミの繁華街、ポルタジェノバで待ち合わせる。昨日予告したわたしが見に行く場所は、ミラノの南にあったからである。わたし「ねえねえ、誰か誘った?」ちずMilanoさん「うん。。。でもさ、誘った人の半分も来ないよ。」わたし「どうして?」ちずMilanoさん「だって遠すぎるよ、中心街から!」そ。。。そうなのか? わたしは田舎者なのでポルタジェノバからトラムで15分なんて、余裕で中心街だと思っていたのだが??ちずMilanoさん「それにこれって、ブラジル系のレストランじゃないの? もしものことが起こって日本が勝ったりしたら、わたしたち、生きて出てこれないよ?」はっっっっっっっ!!!!????気がつかんかった、そ~いやこのレストランの名前、ポルトガル語っぽい!!!わたしは慌ててレストランに電話し、さりげなく店のメニューを聞いた後「これって、イタリアンじゃないですよね?」と切り出す。レストラン「違いますよ、うちはアルゼンチン系です。」ほ~。。。。危なかった。ポルタジェノバでアペルティーボもそこそこに、暑さで体調が悪いちずMilanoさんを 気の毒なことに、急き立ててComuna Bairesに向かったのだった。気持ちがはやってしかたがない。絶対「君が代」を選手たちと一緒に合唱するんだ!!途中まで歩いてトラムに乗る。トラムの中には2人の日本人の女の子が座っていた。そういえば、彼女たち、待ち合わせ場所で見たな。あの辺は日本人が多いからスルーして見てたけど。もしかして、もしかして。。。。広告効果があって一緒に試合を見てくれるひとたちかっ!?トラムは確かにとても中心街とはいえない、何もない運河沿いに着いた。地図を見ながらレストランに向かって歩くと彼女たちも距離を置いてついてくる。あ#~~~~~、やっぱり!!わたしはうれしくなって振り返り、手を大きく振って先頭に立ったのだった。アルゼンチンレストランは古ぼけた大きな庭を持つ屋敷にあった。垣根の向こうから「いくきーとちゃん!」とすでに到着していた友人ルミブーたちが手を振る。大きな鉄の門を入ると庭がまるでキャンプ場のようになっていて、友人たちは無造作に並べた木のベンチでビールを飲んでいた。ルミブー「いくきーとちゃん、こんなところどうやって見つけたの?なんだかすごいところだね。」わたしは辺りを見渡した。まるでi puffiか、七人の小人たちの隠れ家みたいだ。これをアニメにしたらそれはそれは、楽しい森の絵が描けそうだ。庭の真ん中に木の櫓が組まれて大きな布が張ってある。こ、これが。。。噂のビッグスクリーンか。。。。蒸し暑いは、蚊だらけだわ、BBQを炭火でやっているおかげで煙がもくもくだわ、確かにすごいところである。このレストランはあのエクアドルの試合を観に行ったときにチラシを貰って見つけたのだ。サイトを見れば、室内はアーティスティックでいいと思ったんだけど。。。。まさか屋外でやるとは思わんかった。スマヌわたしはルミブーに挨拶をして後列の女の子たちを振り返る。彼女たちもおずおずと廻りを見渡している。そこでみんなで簡単な自己紹介。この彼女たちは外部お友達ayaMilanoさん そのお友達のけいこさんだった!感激!!そこからぞくぞくと日本人や日本人に連れられたイタリア人たちが集まってきた。みんな顔の広いちずMilanoさん関係者なのだが、実はその中の2人がルミブーの友達とか、狭いミラノを感じさせる日本人会のテーブルが出来上がっていった。しかし。おっとがまだ来ない。携帯に電話をすると「レストランのちょっと前の道で火事が起きて、道が封鎖されちゃったよ!とにかくすごい渋滞になってるから遅れる!」げげげ。「あ、始まるよ!」と誰かが叫んだので慌てて振り返るとビッグスクリーンで日本が「君が代」を歌いだした。しかしボリュームが低すぎて歌が聞こえない。行動の早いちずMilanoさんが店員に「ボリュームを上げて!」と頼む。しかしボリュームが上がったのはちょうどブラジルが国歌を歌いだしたところだった。怒試合が始まり、まもなく日本がゴール!わたしたちは奇声をあげ、ビールで乾杯する。おっとにいそいそと電話をするがまだ渋滞に揉まれたまま。しかし、みなさんもご存知なようにこのゴールのおかげで目が覚めたブラジルに反撃ゴールをされて、前半は気持ちの悪いまま終わったのだった。休憩時間に写真を撮っているとやっとおっととヤギ仲間のペルー人チェザーレ、そしてお初のMixi友達Eriちゃんが「火事でここにたどり着くの、すごく時間がかかっちゃったよ~。」と到着して全員が揃った。後半戦が始まった。おっとはJFAのユニフォームまで着せたというのに、ブラジルに点が入ると「ゴール!」と叫ぶ。わたしたちは「うっそ~っ!!」「ぎゃ~~っ!!!」と大騒ぎである。ちずMilanoさんは怒ってしまって遠くに離れた。わたしたちは「酔っ払わないとやってられんわっ!!」とぐいぐいビールを飲み、あちこちから日本語の野次が飛び、おっとはべネゼエラ人のウエイトレスに「スミマセ~ン、ビールクダサイ!!(日本語)」と何度も叫ぶはで、大騒ぎとなっているうちに1-4のボロ負けで日本が負けた。_| ̄|○日本選手、チームワークが全然なっとらんやん!!ジーコ監督の失望した顔が大写しとなる。あ~あ。日本の夏は終わった。わたしたちはふくれっ面で、さらにビールをあおった。やがてレストランのオーナーであろう男性がスクリーンの前におずおずと出てきた。「日本人の皆さま、本日は誠に残念な結果となりました。ですが、ただ今より『楽焼』の実演と室内におきまして有名歌手のコンサートを行いますので気を取り直してお楽しみください。」屋敷から音楽が流れ始めた。しかしわたしたちは誰も立ち上がらずこのみじめな敗北をいろいろと評価していると、たちまちあたりが煙くさくなってっきた。見れば、「楽焼」の器が出来上がったようである。わたしたちはさっそくそれを見て、触ってなんだか小学校の社会見学のようだった。そうか、「楽焼」ってこんなんなのか。。。結果的には試合はぼろぼろだったし、蚊だらけだったけど、とても楽しい会であった。今度はみなさん、エクアドルの試合のときに集まる?(次はもうちっと中心街で探します。反省)お疲れ様でした~!!!
2006.06.23
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昨日はいろいろな方に励ましてもらってありがとうございます。さすがに事件直後は思い詰めて「不動産屋め、五寸釘で呪い殺したろうかっ!!」と本気で計画をしていたのですが、そういう東洋のやりかたの効能に不安を覚えてやめました。今はヨ~ロッパ風の呪い方を検索中です。誰か効き目のある呪い方を知っていらしたら、教えてくださいねっ!とにもかくにも、小鳩な脳みそを振り絞ったところで、今回のようなどんでん返しが繰り返し起こるので、我々の弁護士が何か報告してくるまで、悩むことはやめました。(←ヤギ化進行中)もちろん現実逃避です。***そういうわけで!明日はいよいよ日本対ブラジル戦!昨日、エクアドルはドイツに 0-3とボロ負け。。。まさに傷心に塩をすりこむような状態だった。_| ̄|○っつーか、試合は昼間だったから仕事中で観ていないし、どういう試合をしたのか知らないのだけど。。観ていないから、といえばわたしは未だに日本の試合を観たことがない。イタリアは「SKY」という有料放送の会社がW杯の放映権を独占してしまい、「SKY」に入らない限り、観れないのだ。←独裁国家か?とりあえず、国営放送「RAI UNO」がイタリア戦とその他の強豪の試合だけは放映するのだけど、国営放送的「しょぼい」試合は放映しない。つまり「日本戦」なんて、明らかに蚊帳の外なのである!!2003年はよかった。全部の試合をTVで放映していたから、イタリア戦の時にはみんな仕事の手を休めて会議室に集まり、全員で応援したよなあ。。。しみじみ。日本戦を独りでこっそり観ていても、社長、何も言わなかったし。で、明日の日本対ブラジル戦はとても楽しみなのだ。「ブラジル」という強豪と試合をするおかげでTVでも放映するし、今年はきっと最後になるかもしれない試合だから何人かの日本人の友人たちと外のビッグスクリーンのあるところに応援に行くことにしたし、これで日本が奇跡を起こしてくれたらさらにうれしいだろう。再び広告!ミラノ、ミラノ近郊のみなさん、こぞって日本を応援しませんか?!もしも、わたしたちが行くところに来る人がいて、わたしたちを見つけたら「おう、いくきーと!」または「まるちゃん、元気?」と気軽に声をかけてください!盛り上がろうではありませんかっ!!念のため、プロフィールに限定2日間限りで2人の写真を載せておきます。(あしゅら男爵風)6月22日(木) 21時よりPalamazda (ex-Palavobis) - via Sant'Elia, 33Telefono: 02- 33400551MM1 LAMPUGNANO駅から 徒歩350m_____Comuna Baires(入場無料)via Parenzo, 7 - 20143 - Milano - ItaliaTel: 0039 0289121317 - Fax: 0039 0289121317http://www.comunabaires.it/eventi.htmMM PortaGenova駅から 2のトラムNegrelli行きで10個目の停留所Negrelli - Parenzo。そこから徒歩150m。_____その他Parco SolariPza.Duomoわたしは今のところ2番目のComuna Bairesに行く予定です。この日はBBQがあるらしい。(食べ物につられるわたし)ではでは!!
2006.06.21
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突然だが、なんかもう日記をやめたくなってきた。こんな日記が続くなら、もう書きたくない。昨日の朝。わたし「本当にわたしも仕事を休んで同席しなくて大丈夫?」おっと「大丈夫だよ、きっと30分ほどで済むだろうから、ぼくが仕事の合間に立ち寄るだけで充分だ。」こうしてわたしが会社でのほほんとW杯観戦のお誘い日記を書いていた間、先日予告した日 よりも早めに我が家に裁判所指定の建築士(ペリート)が家の状態をコントロールに来たのだった。もちろん彼だけではなかった。我々の弁護士が雇ったジオメトラ(建築鑑定士)、あの憎っくき不動産屋のアンドレアと彼の雇ったジオメトラも同席したそうだ。コントロールと話し合いは30分どころか、延々3時間半にもおよんだそうだ。その間、おっとが何度もわたしに「あの証拠写真、どこにある!?」と聞いてきたりしていたのだが、その電話の向こうでいつも誰かが怒鳴り、言い争いになっているのが聞こえて訳のわからない不安にハラハラした。夕方。わたしは仕事が終わり、いつものようにセバスティアンおっとにお迎えの電話をかけるとおっとは蚊の泣くような声で「今、ペリートたちが帰って行ったよ。これで午後の仕事が全部パーだ。とにかく会社に戻らないと。。」わたしは胸が潰れそうになり「わかった、今日は歩いて帰るわ。でもその前にひとつだけ教えて。今日はうまくいったの、いかなかったの?」おっと「。。。。今夜、帰宅したら話すよ。」あああああああああ!!!!ど~してそういう曖昧なじらすような応え方をするかなっ!?わたしは田舎駅からの道を歩きながらあらゆる悪い状況を想像してみるが、こんな初体験のことに、さっぱり検討がつかない。やっと汗だくになって家に帰り着き、玄関のドアを開けるなり、かばんを投げ出してシャワーの下に飛び込んだ。こんな時間から仕事に戻ったおっと、きっと帰りは遅いだろう。夕ご飯、何にしようかな。。シャワーが終わり、キュッと蛇口を止める。すると浴室の向こうからTVの音が聞こえた。え?おっと、もう帰って来たんだ??わたし「おっと~、もう帰って来たの?」とバスタオルで身体を拭きながら叫んだ。耳を澄ますが返事がない。なのにTVの音は確かに聞こえる。誰か、家の中にいるのか!?着替えて浴室を出ると、やはりおっとが帰っていて、ソファの隅で黒い闇を作っていた。わたしはかなり引いておずおずと「どうなったの?」と聞く。おっとはしばらく黙ってTVを観ていたが自嘲的に「会社もお客もひどい怒りようだったよ。当たり前だよな、なんの連絡もなく仕事をすっぽかしちゃったんだから。こんなこと、はじめてだ。。」うんうん。でもわたしが聞きたいのはそのことじゃなくて。わたし「え~っと、シャワー浴びてきたら?その間に夕ご飯の支度するし。」きっとおっとはまず頭の中で話すことを整理したほうがいいだろう。おっとはわたしの言葉を無視し、TVを観続けた。というか、TV画面は観ているけれど、思考はどこかに行っている感じだった。わたしは諦めて2階にあがり、片付け物をして降りてくるとおっとの視線がようやくわたしのほうを向いたので、横に座る。おっと「ぼくら、いったい何か悪いことをした?」は?おっと「うちのジオメトラが最初にコントロールに来て出した屋根の修理の見積もりは12,000ユーロだ。つまり屋根を全部替えなければ問題は解決しないって事さ。でも」をを、やっと話す気になったか。おっとは続けて言う。「やつらの雇ったジオメトラは3500ユーロだと抜かしたんだ。それに加えてアンドレアが『こんなの瓦を少し動かすだけで済むだろ、ボリ過ぎるなよ。』だと。」わたし「今までそうやって瓦だけ動かしに来て、何も解決しないから裁判になったんじゃない!?屋根の状態、ペリートは見たんでしょ?」おっと「全員で屋根に上がって見たさ。ところが一番最後に見たときより、きれいになっているんだよ!?」わたし「そ、それって。。。」おっと「うん、ルイジの奴が、ぼくたちが昼間仕事で居ないときを見計らって、また修理に来やがったんだ。」わたし「でも。。でも、そういうことがありうるから証拠写真を撮っておいたんでしょ?!」とついついトーンが高めになる。おっと「普通なら、証拠写真が効いたさ。でもね。。。」わたしはごくりとツバを飲む。おっと「アンドレアが雇ったジオメトラと裁判所のペリートはやたら親しくってね、どうも、友達らしい。」え?えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?????????????????????????????????????????OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!き、汚い。汚すぎる。やり方が汚すぎるっ!!!!!!!!!!!!!!このイタ公マフィアたちめっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おっと「残念だけどうちのジオメトラはミラノ人、ここには詳しくないんだよ。でもアンドレアの奴はこの狭い地域人だから、『蛇の道は蛇』ってやつで、どのペリートがいつ来るなんてとっくに知っていたわけさ。だからきっと、ルイジにコントロールが来るまでに修理させ、友人をジオメトラに雇った。きっとこのペリートにも金を握らせているだろうってのが、うちのジオメトラの観測ってわけ。」そういえば、この間の裁判のときもアンドレアの弁護士は親しげにペリートに挨拶を交わしていた。このとき、イヤな予感はしたんだけれども。。。おっと「うちのジオメトラは『奴らのジオメトラと裁判所のペリートはきっと彼らの間で裏打ち合わせをするに違いないから、事態は難しくなった。裁判が予想をはずして長引くかも。』だって。」OOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO................................おっと「でもうちら、今までにかなりお金を費やしてきたでしょ?今日のペリートだって500ユーロ。なんで奴らの友達に500ユーロも払わなきゃいけないんだよっ!?ぼくらはこんな馬鹿げたことに支払いを続けるためにあくせく働いているんだよ?」わたし「。。。。。。。。。」おっと「アンドレアの奴、それを見抜いていて『ぼくらはいつまででも闘う覚悟はあるよ。金はあるからね。』と抜かした。」わたし「でも奴らの言う3500ユーロぽっちじゃ、それこそ何の問題解決にもならないよ!」おっと「ちなみにこの3500ユーロは、今までにかかった弁護士代、裁判代込みだってさ。バカにしている!!それにあの騙し取った間取りの変更を市役所に届出なかったお金も、立派な見積書の証拠があるのにうやむやにしていた。」い、いいいいいいいいったい奴らはどこまで悪者なんだ!!!!!!?????????おっと「。。。。。。。。。。。もうぼく疲れた。どうする、まだ裁判続ける?」わたし「う。。。。。。。。。。。。」と言葉に詰まった。おっとの弱気が感染しただけじゃない。悔しいけれどちょっと前、わたしたちはおっとのいつものヤギ的軽はずみ行動で経済破綻し、確かにこれ以上、裁判を続ける経済力がない。わたし「今日のことがどういう結果として、弁護士から連絡があるか待つしかないよ。。。」と声を振り絞って言うのがやっとだった。この後おっとは元気なく立ち上がり、シャワーを浴びに行った。おっと、今日はすまない。独りでそんな辛い状況に立たせてしまった。しかも仕事を無断放棄までさせてしまって。。。。わたしは取り合えず冷蔵庫に残った生ハムを取り出し、パンを切ったが、あまりのショックで立ちくらみがして座り込んでしまう。しかしおっとが浴室から出てきたので、何もない振りを装い、食べ始めた。いつもはかじりついて観るW杯も上の空、生ハムも2~3切れ食べて気分が悪くなったのでやめた。おっとも同様だった。こんなおかげで昨夜は悪夢を見ては醒め、怒りを思い出しては必死で目をつぶり、の繰り返しでほとんど眠ることができなかった。なんであの平和日本を捨てて、わたしはイタリアにいるんだ!?と、痛切に思った昨夜。
2006.06.20
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小ネタ1:先週金曜の朝、コックさんはわたしと一緒に大きなスーツケースを抱えてミラノ往きの通勤電車に乗った。コックさん「これ、ガリバルデイ駅行きだから、モンツァで中央駅行きの電車に乗り換えます。そうすれば中央駅からリナーテ空港行きのリムジンが出てるから歩かなくていいし。」わたし「そうだね。」電車は満席だった。コックさんはわたしにスーツケースの上に座るように薦め、この数日のアルベロベッロとマテーラの旅行の話をする。モンツァ駅に近づいてきた頃には、わたしたちは会話をやめ、なんだか胸がいっぱいになってきたのである。お別れの言葉を切り出そうかと口を開いたと同時にコックさんの携帯が鳴ったので、黙り込むわたし。コックさん「いよう、ピエトロ(仮名)、電話したときにさっさと応えてくれよ。俺、ガリバルデイ駅じゃなくて、中央駅に着くことにしたから。間違えないで来てくれよな!」コックさんが話しているうちに電車はモンツァ駅に着いてしまったので、わたしは慌てて腰が抜けそうなほど重い彼のスーツケースを引っ張り降ろした。そして再び電車に乗り込むと電車のドアが閉まる。コックさんはドアの外のホームからまだ携帯を片手に持ったまま、わたしに手を振った。なんだか半端なお別れだった。さて、感傷に浸るか。。。と空いた席に腰を下ろす。しかしだんだん腹が立ってきた。あのやろ、うちではここ数日、控えめを装っておいて、ちゃっかりミラノで誰かに迎えを頼んどるんじゃないか!?やっぱりコックさんは最後まで コックさんなのだった。****小ネタ2:実は先週からわたしはおっとのクルマで最寄り駅まで通勤している。なぜなら。イタリアの学校はふざけたことに先々週の金曜日で長い夏休みに突入したため、バスまで夏休みに突入したのである!(バスの運ちゃんたちも夏休みに入ったのか?うらやましすぎるぞっつ~か、季節労働者のようだ。)おかげでそんなふざけた事情を知らなかった初日は徒歩で駅まで行って汗だくになった。わたし「。。。というわけで、自転車を買うことに決めたよ。」おっと「どこにそんな余分なお金があるんだ?」わたし「。。。。。」←おまえのせいだろっ!と声を大にして言いたい。おっと「たとえお金があっても君の運転なんてもう、信じられないね。自転車だろうが、スクーターだろうが、全 面 禁 止 !!」こういったわけで子供の夏休み期間が終わるまでセバスティアンなおっとの送迎と相成った。往きは出勤時間がほとんど同じなのでいいのだが、帰りはヤギなので適当である。何度日陰のない駅前でこんなに待つなら歩いてたぞ!というぐらい待たされた。わたしがこっそり自転車を購入する日はそう、遠くないだろう。*****小ネタ3:昨日のW杯では日本がクロアチアに同点だったのはショックだった。2002年まで知名度のなかったエクアドルは決勝8入りしたってのに。。。日本の次の相手は強豪ブラジルである。土曜日、そんな宿敵ブラジル人のひとりのエルトンが我が家にイタリア対USAの試合を観に来たとき。エルトンはアンチイタリアなのでUSAが1点入れたときに「ゴーーー―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッル!!」とこの田舎町全体に響き渡る奇声をあげて、外を走り回ったのである!あんたっ!この瞬間、この田舎町全体を敵に廻したのがわからんか!?っつーか、自分の家でこれが出来る勇気がないなら、よそでもやるなっ!!!!!しかしこの試合もへなへなの同点で終わり、笛が鳴ったと同時にウイリアムが「おう、試合はどうなってる?」と大量のビールを抱えて我が家に現れた。しかたがないので、このつまらなかった試合の話をダラダラとビールを飲みながらウイリアムにしていたのだが、ふとエルトン「いくきーと、日本の最後の試合はブラジルだよね?」わたし「最後かどうか、わからないよ。」エルトン「きみたちのジーコ監督はブラジル人だって知ってるよね?まあきみたちがぼくらに勝つのは無理にしても、彼が監督家業で日本からお金をもらっている以上、同点までは持っていかせるかな?」ど~ゆ~ことだよっ!!!???くっそ~、こんなに日本がなめられていいのかっ!?しかしエルトンの嫌な予言どおり、昨日の日曜日のクロアチア戦でブラジルに2点差以上で勝たなければ、後がなくなってきた。かなり手ごわい相手ですが、ミラノ、ミラノ近郊のみなさん、大和魂を挙げて一緒に日本を応援しませんか!?ミラノで大きなスクリーンで応援できるところを見つけました!6月22日(木) 21時よりPalamazda (ex-Palavobis) - via Sant'Elia, 33Telefono: 02- 33400551MM1 LAMPUGNANO駅から 徒歩350m_____Comuna Baires(入場無料)via Parenzo, 7 - 20143 - Milano - ItaliaTel: 0039 0289121317 - Fax: 0039 0289121317http://www.comunabaires.it/eventi.htmMM PortaGenova駅から 2のトラムNegrelli行きで10個目の停留所Negrelli - Parenzo。そこから徒歩150m。_____その他Parco SolariPza.Duomoわたしは今のところ2番目のComuna Bairesに行く予定です。この日はBBQがあるらしい。(食べ物につられるわたし)
2006.06.19
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マンロー見たぞ!あのグランデフラテッロの。 サンバビラで。昨日は裁判所に行くまで時間があったから、バービーちゃんのおうちのようなブリブリグッズばかり、しかも目の飛び出る値段で売っている店になにげに入ったら、マンローが顔の半分もあるサングラスをかけて、TVのような派手な服を着て、キテイちゃんのビニールバッグにキテイちゃんグッズをぽんぽん景気良く放り込んでいた。ああ、この生活はTVの中だけじゃなかったのね。*****さて、昨日も裁判だった。あの◎◎ちゃんのでもなく、前回の我が家のでもなく、1年前のもんで男くん事件 の裁判である。いったいいくつ裁判を抱えなきゃいけないんだ!?今回の裁判はミラノの中心地の裁判所にて、である。わたしはミラノの裁判所といえば政治家や資産家の汚職があるたびにニュースで映し出されるドウモの近所の白亜の大裁判所しか知らない。わたし「あの裁判所でいいの?」おっと「うん、あそこ。11時半始まりだから11時半に集合ね。」わたし「。。。おい、せめて11時15分に来やがれ。」怒わたしは半日休暇を取り、いつもと変わらぬ時間に起き出して、ミラノの銀行に行ったり、おっとの会計士のところに行ったりして忙しく奔りまわり、裁判所の前に11時15分ぴったりに着いた。裁判所への大階段の中腹に立って、目の前を走る大道路を見ながらおっとを待つ。ヤギなので当たり前なのだが来ない。後ろを見ると片目のつぶれた軍隊帰りのような男の子が大きなブルドッグを連れて座り込んでいる。ちょうど寝そべったオスのブルドッグのオシリがわたしのほうをむいていて、大きな◎玉がわたしの目を釘点けにしそうになったので、慌てて目をそらした。そこに「いようっ!兄弟。」とよれよれのポロシャツを着た目つきの怪しい男が近づく。片目男「おう!お前も出てきたのか?何年だ?」ポロ男「10年だった。罪状は「Phisico furto」だってさ。なんだよこれ?」片目男「知らねえなあ。」2人は連れ立って「あち~な、アイス買いに行こうぜ!」と消えていった。え~っと、え~っと。。。。。。本当にこの裁判所でいいのか?ここって、前回と同じく「刑事専門」ってやつじゃ?11時半ぴったりにおっとが着いた。遠くから近づくおっとを見て、階段を上ろうとすると「降りて来いよ!」おっと「ここじゃないんだ、あっち。」とわたしの手を引っ張った。おいおい、やっぱり違ったんだ。あんたがここやって、言ったんだろうが?わたし「本当のところ、裁判は何時からなのよ?」おっと「今はそんなことを言ってる時間がないんだ!早くしないと!!」おっとは走り出した。わたしは走れない。おっと「何やってるんだよ、早く!」わたし「うっき~、あんたがわたしに正確な住所と時間を言ってたら、そっちで待ってたよ!?」わたしはびっこを引きながら走り、やっと着いた裁判所は、待ち合わせのところよりもずいぶん離れたところだった。怒この裁判所は民事専門のようである。前回と違うのは、まるで市役所のような簡素な建物で、まるでガイジン専門警察クエストウラのようにたくさんのひとが長い列を作って待っている。おっとの携帯が鳴った。弁護士からだった。弁護士「遅いですよ、今どこなんですか?!」おっと「裁判所の前で列に並んでいます!」2階の窓が開いて、弁護士が顔をのぞかせた。「もう裁判は始まっています、列に並ばないで横入りして来てください!!」と叫んだ。その叫び声が効をなしたのか、わたしたちは横からすりぬけて裁判所内に入るが、誰も文句を言わない。大急ぎで2階に駆け上がる。ああ、しかしミラノにはこんなにも民事で揉めている人たちがいるのか??!!長い長い廊下の突き当たりにわたしたちの部屋があった。弁護士がドアを開けて走ってきた。弁護士「いいかい、君は何を聞かれても『加害者のクルマが突っ込んできたんだ。』と言うんだよ。それだけでいい。」と早口でわたしにささやいて部屋に入った。中に入ると前回同様、やっぱり診察室みたいだった。しかし裁判官は前回のような爺ちゃんではなく、もうちょっとしっかりした感じだ。今回は加害者側は誰もいない。わたしとおっとと我々の弁護士だけだ。全員であたふたと席に着く。裁判官「あなたは座る前に左手をあげて『わたしはウソの証言をしないことを誓います。』と宣誓をしてください。」わたしは初めてのことに目を丸くしながら手を挙げ、「ワタシハウソノ証言ヲシナイコトヲ誓イマス。」とオウム返しに言うと、弁護士がクスリと笑った。裁判官は弁護士のほうを向き「彼女、イタリア語が話せるのかね?」わたしが席に着きながら「たぶん。。。大丈夫だと思います。」と答えると裁判官は安心したように書類を拡げた。実はもんで男くんの裁判はこれが初めてじゃない。事故から1年も経った今、わたしは証人として呼ばれたのである!裁判官「7月◎日、ボローニャからミラノへの高速道路の途中、もんで男くんにルカ氏のBMWが突っ込んできたと。本当かね?」わたし「そうです。」当たり前じゃないか?裁判官「なんでそのことを知っているのかね?」わたし「なんでって。。。その場にいたからに決まっているからじゃありませんか?」裁判官「君はいったいマルちゃんのなんなんだね?」わたし「妻です。」そんなことも事前に知らなかったのか?裁判官「君の口からそのときの状況を語ってくれないか?」わたしは弁護士をちらりと見た。彼はこの口頭応議を書類に書き込むので必死でこちらに目もくれない。う~ん、どうしたものか?わたし「えっとですね。。。」と口を開く。あいつがウインカーも出さずに我々の車線に入ろうとして突っ込んできたこと、おっとはよけようとしたが、スピードが出ていてよけきれなかったこと、ぶつかった衝撃は凄かったが、とにかく怪我はなかったこと。。などを語った。本当は1年前の日記にも書いたような酔っ払いのようなフラフラ運転をしていたこととかも言いたかったのだが、先述の弁護士の「いいかい、君は何を聞かれても『加害者のクルマが突っ込んできたんだ。』と言うんだよ。」という言葉が引っかかり、それだけにとどめて置いた。裁判官「それじゃあ、怪我はなかったんだね。」わたし「はい。」裁判官「彼ら2人は事故後すぐにこの書類を作成してたかね?」と示談の書類を見せる。わたし「はい。」裁判官「君はこの書類を見たことがある?書かれた値段も知っていたかい?」と修理工場の見積書を見せる。わたし「はい。」裁判官「修理工場には同行したのかい?」わたし「いいえ。」裁判官「じゃあ、君は見積もりの作成された時点に関しては何も知らないわけだ。」わたし「はい。」裁判官「OK.奥さん、もういいですよ。退室なさってください。」と最後に弁護士が必死で書いていた書類にサインをさせられ外に出たのだった。待つこと10分ほど、やっとおっとと弁護士が出てきたのである。弁護士「では次の裁判は7月12日です。これは、わたしだけが出席しまして結果を報告します。」と去っていった。わたし「おっと、どうなったの?」おっと「う~ん。。たぶん大丈夫。賠償金、支払われると思うよ。」わたし「そう?1年経ってもどうにもならないなんて、なんかあんまり期待出来ないね。保険会社の弁護士、無能なんじゃないの?」わたしはいい加減、腹を立てていた。だってこんな証言、事故後もっとすぐにするもんじゃないか?それに、今回裁判が長引いている一番の理由は修理工場が作成した見積書がやや高値だったということで、それを不服に加害者が支払いを拒否、裁判となったのだ。しかし。1年前の日記でも記述したように、彼は我々のように、明日の食費にも困っているようではなく、ぴかぴかのBMWに乗り、いかにもリッチマン風だった。それに当然この修理代は保険会社から支払われるもので、彼にとっては痛くも痒くもないわけだ。なのにどうしてここまでごねるのか?イタ公リッチマンだから、どこの馬の骨ともわからないガイジン夫婦に負けるのがイヤで嫌がらせをしてるんだろうか?それともお金持ちの暇人で、こんな騒ぎを起こして楽しんでいるのだろうか?あ、書いてるうちにちょっと推理が出来てきた。自分が加害者の場合、被害者のクルマの修理代は保険でカバーされるけど、自分のはカバーされないよね?天秤にかけて、自分のBMWの修理代のほうが高くつくから(うちのクルマより激しく壊れてたし)、あくまでも自分を被害者にして、修理費用を出来るだけ安くあげる魂胆なのか??でもそんな差額。。。。リッチマンそうだったのだけども。???。。。。わからん。とにかく、腹が立つ。さっさと勝訴で終わりたいよ。
2006.06.15
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前回の日記はあまり面白くなかったようです。まあ書いていたわたしもお腹をぼりぼり掻きながら、頬杖をついてダラダラ書いてました。。。。ハッ!待って!? なんかわかった気がする。もしかしてみなさんでわたしの不幸を願っているから、こんなに不幸なのか!!??OOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!ショッ~~~~~~~~~~~~ク!!!!!!!!!!!悪いけど今日も引き続き面白くないネタだよ、ケッ。****コックさんとのお別れの日はせまった。そういったわけで、わたしたちはちょっとおセンチになり、コックさんも前回の日記のように、控えめ(?)になっている。土曜のパーテイの余韻で昼ごろ起き出した日曜日は素晴らしくいい天気だった。わたしとおっと「せっかくだから外に行こう!」コックさん「どこ?」わたしとおっと「え~っと、レッコ湖とか?」コックさん「行った。」おっと「ベルガモとか?」コックさん「もう20回ぐらい行ったよ。」「。。。。」ここでわたしとおっとのネタがつきた。ソファに身を投げ出して黙ってTVに目をやる。コックさんは一緒にソファに座り「地球の◎き方」のページをめくった。コックさんが「ねえねえ!これに行こう、ここから近いよ!」と見せたページの街は「クレスピ ダッダ」という小さな街だった。ロードマップで見れば、確かに我が家から近い。わたし「へえ~、こんなところ、何があるの?」コックさん「町ぐるみで『世界遺産』に指定された街、としか書いてない。」それだけで充分だ。わたしたちは着替えて、さっそくクルマに乗り込んだ。クレスピ ダッダは、2本のアッダ川が合流したところの間にあるロードマップから見ても小さな町だ。隣接の街まではすぐに着いたのだが、「クレスピ ダッダ」という道路標示さえない。迷いに迷って、近隣のひとたちに聞きながらやっとそれらしいところにたどり着いたのであった。確かに渓谷は雰囲気がいいな。 城らしきものはあるけど、見学できないよ。同じような家ばかりが整然と立ち並んでいて、何が『世界遺産』なんだ?暑い日だった。わたしたちはBARに入ってカキ氷アイスを買い、お店のおばちゃんに「ここ、クレスピ ダッダですよね?」と聞く。おばちゃん「そうだよ。」と無愛想に応えて次の客の相手にかかった。わたしたちはちょっとがっかりして外に出してあるベンチに座ってアイスを食べ始めた。何気なく見やったBARの外壁に貼られた色あせたポスターに「ユネスコ世界遺産」という文字を発見し、思わず近寄って読んでみる。ここは1800年代末、南ヨーロッパではじめて出来た工場労働者のための社宅村らしい。その人的功績を表彰してユネスコに登録されたのだ。地図の通り、大きな工場の前に整然と同じ形の家が並んでいる。コックさん「じゃあ、ここは工場が見所なんだ。工場に行こう!工場!!」工場の正門はBARからまっすぐ歩いた右。日曜日だからか?閉まっていた。その古めかしい工場はなんだか、ナチスかなんかの収容所を連想させた。わたし「わたしだったら、こんなところに住みたくないな。」だって、大きな煙突のそびえる工場からやっと仕事が終わって出たと思ったら、目の前がもう家なのだ。しかもみんな同じ形で特徴がない。近所付き合いも仕事の上下関係で、さぞや楽しくないだろう。寝て起きたら、また工場の中に吸い込まれていく。その繰り返しを何年も、何年も。。。おっと「ものは考えようだよ。仕事と家が保証されている村なんて理想的じゃないか?」そうかな。。。と思いつつ、工場の家並みを挟んでまっすぐ歩いた突き当りの公園へと行くと「観光案内所」があった。コックさん「あ、絵はがき買おう!」中に入るとこんなしょぼい村なのに、各種絵はがきや関連書籍、地図が結構並んでいるのに驚く。案内所のお姉さんに地図をもらって、壁に貼ってある古い工場内の写真を指差して説明を求めた。残念ながら工場の一部は2年前まで機能していたが、とうとう時代の波には勝てず、閉鎖したらしい。中には屋内プールなどの娯楽施設もあって、いかに労働者を楽しく働かせるか策を練ったあとがある。一番最初に見えたお城は当時の工場創立者のもので、今は子孫が管理。現在はもう20年前から売りに出されているが、しょぼい村なので歴史的価値があるので保存に費用がかかる。しかし博物館にして入場料を取れるような観光客が頻繁に来るような場所ではないので、誰も買い手がつかないらしい。村の社宅には現在は元工場従業員の子孫のお年寄りばかりしか住んでいないので、村をあげて観光地にする予算もなく、年々さびれていっているそうである。ヘルプ!誰かこのお城を買いませんか!?この後、わたしたちは公園をまわり、高台の元診療所だった家をながめたり、洗濯場を見学して帰途に着いた。まあ、自然あふれる渓谷に突然こんな景色が広がるのを見るのもいいかもしれない。ミラノやベルガモにお住まいの方、一度見学しても損はない村ですわ。ユネスコだし。ちなみに村の紹介サイト。http://www.villaggiocrespi.it/そしてこの夜、コックさんは夜行バスでアルベロベッロへと旅立ったのであった。明日、もう戻ってくるけどね。←さすが日本人旅行者。
2006.06.14
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先週金曜日、コックさんからわたしに電話があった。コックさん「明日、1回お宅に伺って、もう一度ミラノに戻ります。」わたし「なんで?」コックさん「荷物が増えちゃって、1回で運べなくて。もしかしたら3回になるかもしれない。」わたし「ふう~ん。」わたしはコックさんが言いたいことがわかっていた。しかし、いつもこのパターンででしゃばり過ぎて余計な親切をしていたので、意地悪く向こうから「おねがい、クルマで迎えに来て。」の言葉が出てくるまで黙っていることにする。しかし、いつまで経っても出てこない。ついにわたしは我慢が出来なくなって「まあ。。。そうだね。。。そういうことならちょっとおっとに相談してみるよ。」と言ってしまった。ああ、アホやな。しかしどこまでも意地悪なわたしはおっとに言わないまま放っておくと土曜日の朝コックさんからおっとに「今から行きますから。」と電話があった。おっと「うんわかった。で、荷物は?多いの??え~、電車で2回も往復なんてしなくていいよ、迎えに行くよ。ワゴン車が必要?え?クルマで充分??わかった、すぐに行く!!」ふ、どうせこういうことになることはわかってたんだけどね。****こうしてコックさんは土曜の朝にやってきた。この日は金曜日にサルデーニャ島に向けて旅立つコックさんのお別れパーティ。おっとは遭う人、誰でも誘っていたので招待客は11人に膨れ上がった。おっと「これだけの人数になるとピザだな。」買出しを済ませて家に戻るとおっととコックさんはさっそくキッチンを片付けてきれいに台を拭き、その上で小麦粉を練りだす。その姿はそば打ち名人か、パン屋さんのようである。ひととおり小麦粉を練り終わって寝かせると、その間にオードブルを作る。この手際の良い共同作業の光景はまるで漫才コンビ夫婦のようだ。わたしはその間に干していた洗濯物をしまって、部屋を掃除していると、ご近所のカルラ夫婦がテーブルとイスを持って来てくれたのを皮切りに、続々招待客が集まってきたのであった。ちなみにこの日のメニューはオードブル: 生ハム&フルーツ←イチゴ、マンゴ、メロン、桃を使用。生ハムにはメロンが規則だと思っていたが、他のフルーツとでも結構おいしい。 ちずMILANOさんお持たせの巻き寿司詰め合わせはあっという間になくなった。メイン: 各種ピザ ←1枚づつ焼いて、切り分けてなくなるとまた焼いて、の繰り返しで結構な量を食べた。デザート: カルラお手製のテイラミスと目目さん18番のヨモギケーキ。ひたすら食べて、飲んで、しゃべって、楽しかったとさ。めでたし、めでたし。
2006.06.12
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前回の日記にも書いたW杯エクアドル戦。わたしはわたしの財布とおっとの財布、両方を握り締めて出かける支度をしているおっとをにらんでいた。そうしないと、ヤギなおっとは来週の通勤のために取って置いたガソリン代すら飲み代に使い果たす危険性があるからである。おっとは苦笑いしながら「大丈夫だよ、試合が済んだらすぐに帰るよ。ところで君は来ないの?」わたしは毎正月のようにシャンパンのビンが空中を飛び交う荒れ狂ったミラノの中心のドウモを想像し身震いした。「呑んだくれのあんたの友人たちとなんて一緒に試合を観たくない。」おっと「違うよ、今日はエクアドル大使館主催の招待客だけの観戦だよ。どこかを借り切って大きなスクリーンで観戦するんだ。」なんだ。。。。。それを早く言えよ!!あの大使館のお姉さんとはもっともっともっともっともっともっともっともっと親しくなっておいた方がお得に違いない!と、言うわけで結局はおっとと共に「湯気の工場」という名前のコンサート会場に観戦に行ったのであった。21時始まりの試合に19時半には到着したわたしたち。まだ大使館関係者しか到着しておらず、みんな黄色いエクアドルのユニフォームを着て、イスを並べたり、飲み物やおつまみの屋台を準備している。お姉さん「あら、早かったね!ところであんたたち、ユニフォームは?」本当はお金がなくて買えなかったおっとであるが「ユニフォームでミラノに来るのは気が引けて。。」とお茶を濁す。それからイスを一緒に並べたり、小さな子供たちの相手をしていると、だんだんとやはり黄色いユニフォーム姿の招待客が集まってきた。ずらりと無数のイスが並び、会場の準備が整う。お姉さんは「イスが足りないから、早めにお座りなさい。」というので、いぶかしがりながら一番後ろの席に遠慮がちに座って待っていると、試合20分前には結構広いコンサート会場がユニフォーム姿やエクアドルの国旗を身にまとったひと、民族衣装のひとで埋まり、外まではみだすほどになったのである!これって招待客だけでしょ?それにしてもすごい数だな。。。と思っていると試合開始。会場全員が立ち上がってスクリーンの選手たちと一緒に胸に手を当て国歌を合唱した。エクアドルの国歌はなんとなく勇ましく陽気だ。これからの凄まじい試合を前にぴったりな曲だ。これが日本の「君が代」だったら、なんだか試合前に撃沈してしまいそうな。。。。汗試合はなかなか凄かった。責めも守りも頑張っている。しかし選手は黒いひとばかりで、エクアドルがどこの国か知らない人が見たらアフリカかどこかの国じゃないかと勘違いされそうだ。全然関係ないけどエクアドルが太古、インカ帝国の支配下にあったときも、戦争には黒人兵士が活躍したそうである。彼らは機敏で勇猛だからだそうである。そんな勇猛な選手たちの活躍の結果、2対0でエクアドルが勝った!会場の観客は声を枯らして叫びまくり、みんなで「ばんざ~い、ばんざ~い!!」と跳ね狂った。凄かった。ドイツまで行かなくてもなんだか生の試合に触れたようでお得感があったのだった。実はこの後が夜通しお祭り騒ぎに発展するんじゃないかと、半分おそろしく、半分期待したわたしだったのだが、招待客たちは試合が終わるとあっさり居なくなってしまい、数えられるほどの人数と大使館員だけが取り残されたのだった。(←ああ、やっぱりおっとの友人たちとは種類が違う。)わたしたちはイスや屋台を片付けながら、おっとが持ってきたシャンパンで大使館員みんなで乾杯した。その後、売れ残ったキト特産のホットワイン(ヨーロッパのものと良く似ている)を飲みながら辺りを見渡すと、柵にもたれてエクアドル人らしいおっさんとイチャイチャしているアジア人の2人の女性が目に留まった。おっと「ねえねえ、あれ日本人だよね?」うん、それっぽい。興味はそそられたがこの3人の周りの熱いハートのバリアで近づくことがためらわれた。なんで3人でイチャイチャ?(←お子様いくきーとにはミステリーな世界。)もしかしたら、この2人もどこかのブログでわたしのような日記を書いているのだろうか?と、ふっと思った。
2006.06.12
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今日からワールドカップが始まる。ドイツ VS コスタリカエクアドル VS ポーランド。本来ならこのエクアドル戦、チケットも買って数人のおっとのエクアドル人友人たちとドイツまで観戦しに行く予定だったのが、おっとの「無計画ヤギ的浪費」により行けるどころか、前回も襲った「食うのも困る」状況 まで落ちてしまった。おっとは今夜はミラノの中心に特設された巨大スクリーン前まで応援に行く。ドイツまで応援に行くのと違って安上がりだが、この試合に勝とうが負けようが、この後全員で呑んだくれにどこかのクラブかパブに出かけるのは簡単に予想がつく。きっと40~50ユーロぐらいの出費だろうが、今の我が家には、それっぽっちのお金も貴重なんだぞ!!!???くっそ~~~~~、考えて見りゃ、ここまでわたしが地に落ちたのは、ぜ~~~~~んぶ「無計画ヤギ的浪費」のおかげだ。マジで別れたろかっ!!??*****さて昨日はturbo717さんもコメントしてくれたことなのだが、こういうずるい奴、しっかりイタリアにも存在するのだ。(って、イタリアの方が自然か?)ちなみに同僚アンナとマッシモとわたしはほぼ同時期に家を購入したのだが、マッシモの家: 中古物件購入。ひとつの部屋の上が上の階の住人のテラスにあたり、雨が降るたびに天井から水漏れする。上の階の住人と揉めている最中である。アンナの家: 昔の工場跡を改築したモダンな高級マンションを購入。しかし廃材を使ったずさん工事により、家の壁には絵を飾る穴すら開けられない。 壁が崩れるからである。汗 その他、壁の半永久生乾き状態によるカビの被害、ガス漏れ、エアコンの排気口の不作動、Etcで住人全体で裁判を起こした。しかし建築業者はすでに倒産した後で、責任者問題の追求から始まった。と、。。。。。。。。。。。イタリアにまともな家はないんかいっ!!!!?????アンナの家の例をとれば、我が家と似ている。彼らの場合も裁判所指定の建築士が来るまでに、訴えられている建築業者がこっそりと来て、外壁のカビの上にペンキを塗って立ち去って行ったそうである。我が家も弁護士を雇ったとたんにこっそりルイジがやってきて、落ちた瓦を元に戻して行ったのだが、それ以前に瓦が落ちたその日に撮った証拠写真があったので、この行為はルイジにとってなおさら不利になったのである。しかしルイジは大しぇーもだから、またこっそり修繕に来る可能性は大である。屋根の今の状態の写真はたくさん撮った。こっそり来たところで家の中には入れないから、階段と壁のしみはどうしようもないだろう。とにかく気が抜けない。なぜなら不動産屋の弁護士と裁判所指定の建築士、きのうの顔合わせで「ああ、どうもどうも。」と知り合いのようだったし。昨日は「裁判が我々の勝利になるまで」と書いたけど「裁判が我々の勝利になり、完全に家の修復作業が終わるまで」ストレスの日々は続きそうである。改めて言うが、安い物件を買ったつもりはない。この町に1年落ち着いて、改めて周りの物件と見比べれば、我が家は結構な値段だ。これはこの田舎町に決めるまで、見比べていた他の物件が全て都市のもので、比較対照にあまり役立たなかった反省点もある。「安かろう、悪かろう」ならある程度の、例えば階段の質とかの、妥協はする。「高かろう、悪かろう」だから怒りが収まらないのだ。しかし哀しいかな、今までの経緯を見るとおっとは「金の亀」を買ってばかりなのだ。今回もまた。。。。。。はあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。_| ̄|○
2006.06.09
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お久しぶりです。ここ数日、いろいろな事件は発生しまくっていたものの、諸処の事情で日記に書けず(書くことも恐ろしいぐらい、あ~んなことやこ~んな事が起こっていたと、皆さまご想像で楽しんでくださいっ!)、もどかしい思いをしておりました。さて、これはわたしたちの家の裁判の話です。苦笑タイトルどおり、今朝9時半がいよいよ裁判初日だった。わたしたちは前日から落ち着かず、とうとうといまで落ちてしまった屋根の写真を何枚も撮ったり、お隣のカルラたちと不安を紛らわせ、勇気を出すべく長いこと外で立ち話をしたりして過ごし、今朝は目覚まし時計が鳴る1時間以上も前に起き出して、まだまだ早いのに早々に家を出発したのだった。裁判所の場所はGPでお馴染みのモンツァ市の中心街。早く着き過ぎたわたしたちはとにかく裁判所の前に行く。ここの裁判所は商店街のど真ん中にあって、警察の囚人護送車が扉の前に停まっていなければ、なんの建物だかわからないような地味なところだ。はじめて中に入った。中は広いホールになっていて、正面には最近描かれたであろうへたくそなフレスコ画がある。女神が天秤と剣を持ち、悪を罰している画だ。それを取り囲むように小さな裁判室が並んでいる。わたしたちはホールの隅の小さな赤い待合室のような安っぽいイスに腰掛けて周りを見回した。ホールにはたくさんのひとがいた。わたしたちははじめてなので、おっとは冠婚葬祭にしか着ない唯一のスーツを着、わたしものりの当たった白いシャツでかしこまって登場したのだが、そこにいるひとたちは、ジーンズ、Tシャツ、などと普通。というか着崩れた感じを受けた。ちらほらスーツ姿が見えるのは各々の弁護士だけのようだ。やっと我々の弁護士との待ち合わせの時間の9時15分になるがまだ彼は現れない。緊張は高まる。わたし「わ、わたし、うちの弁護士が来る前に不動産屋のほうが先に来たら、殴っちゃうかもしれない!ウッキ~!!」おっと「ヘタなこと、するなよ。」汗おっとの携帯が鳴った。弁護士「どこにいるんですか?」おっと「裁判所の中ですけど?」弁護士「ああ、それじゃああなたたち、刑事専門の裁判所の方に間違えて行かれたんですな。外に出てくださいな。」ああ、どうりでこっちの裁判所は強面なおっちゃん、おばちゃんが多かったわけだ。外に出ると、角から弁護士が手を振っているのが見えた。弁護士は角を曲がり、突き当たりにある宮殿を改造した立派な裁判所に我々を導いたのだった。さっきのエセフレスコ画とは違って、本物のフレスコ画が天井に描かれてある大理石の階段をあがりガラス張りの回廊を突き当りまで進んだところで弁護士はある立派な扉の前で止まった。扉に貼られた紙を確認する。紙には時間割が書かれていて「9:30 まるちゃん&いくきーと」という文字が目に留まったので安堵した。そして下を読むと「9:40 権兵衛」「9:50 花子」と10分おきの時間割ではないか!?なんじゃこりゃ?まるでホームドクターの患者の時間割みたいだ。扉が開いて、秘書らしい女性が顔を出した。「9:30 まるちゃん&いくきーとの関係者の皆さま~、お揃いでしたらご入室してくださ~い。」呼び方までが看護婦のようだ。おっとはそそくさと真っ先に部屋に入った。その後について慌てて入ろうとするとでっぷりとしたおっさんが「先に入らせてもらうよ。」と押しのけて入っていく。そして、我々の弁護士が入り。。わたしは辺りを見渡したが、憎っくき不動産屋の姿はどこにもない。やがてどこから現れたのか、2人組の男が「不動産屋の弁護士です。」と入ってきた。中はまるで診察室のような小さな部屋だった。TVなんかでよく見る裁判台があって、傍聴席がたくさん並んだ部屋を想像していただけにちょっと気が抜けた。医者、いや裁判官がデスクの向こうにちょこんと座っていて、「まあまあお座りなさいな。」とまるで老医師のように歯の抜けたもごもごとした口調で薦めてくる。デスクを囲んで全員で座った。が、イスがひとつ足りなかったのでわたしはおっとの後ろに立つ。裁判官はもごもごと「あんた、ご婦人を座らせないと。。」とおっとを叱咤する。わたし「わたしが立ちたいんです。」裁判官「いや、ご婦人をだねえ。。。」なんだかぼけた爺ちゃんを相手にしているようだ。ちょっと心配になった。爺ちゃんは本日の出席者の名簿を確認する。不動産屋は委任状を弁護士に託して欠席。爺ちゃん「あんた誰?」と鼻眼鏡越しにわたしを見上げる。わたし「いくきーとです。」爺ちゃんは書類を目を細めて見つめながら「いくきーと、いくきーと。。。ああ?」不動産屋の弁護士がたまりかねて、裁判官の書類に書かれたわたしの名前を指でついた。爺ちゃん「ああ、いくきーとさんね。」本当にぼけた爺ちゃんを相手にしているようだ。かなり心配になった。爺ちゃんは書類を開き、弱々しい声で3行ほど読んだ。その横で秘書がPCに向って別の書類をカタカタと作成していく。わたしは言ってる内容も、書類に書かれている内容もちんぷんかんぷんだったのだが、とにかく難しい顔をして立っていることにした。そうしているうちに、不動産屋の弁護士が、爺ちゃんをさえぎってどんどん発言していくではないか?うちの弁護士を見れば、うんうんとうなずいているだけである。わたしは緊張のしすぎで頭がぼ~っとしてしまって、訳がわからないままうちの弁護士が無言なことに無性に腹を立てていただけである。←情けなや。あっという間に10分が過ぎた。やっと一番最初にわたしを押しのけて入っていったおっさんが口を開いて「6月22日の15時でよろしいかな?」とわたしたちに聞いてきた。おっとは「ハイ、結構です。」と答え、わたしも「????」となりながらもウンウンと同意した。←ああ、情けなや。それを聞いて秘書があっという間にPCの中の書類にその日付を書き込んでプリントアウトし、各弁護士に配る。おっとの背中越しにプリントを見て、我が家に裁判所指定の建築士が被害状況を確かめに来る日時だということが、やっとわかったのであった。我々は立ち上がり、部屋から出ると、さっそく秘書が「次のかた~。」と呼び、別の集団が入室した。わたしはこっそり弁護士に「最後に日付を決めたのは誰ですか?」と聞く。弁護士「裁判所指定の建築士だよ。」ああ、そういうことだったのか。回廊で裁判所指定の建築士は挨拶をして出て行き、不動産屋の弁護士のひとりも「急ぎますので。。」と去っていった。残るはわたしとおっと、我々の弁護士と残りの不動産屋の弁護士。わたしは我々の弁護士と残りの不動産屋の弁護士をしげしげ見つめた。我々の弁護士は弁護士事務所を開いているわたしの友人のお姉さんの同僚なのだ。本当はお姉さんに担当してもらいたかったのだが、彼女は別件で忙しく、それがかなわなかった。この同僚はネクタイをきちんと締め、見た目からもいかにも「いいところで真面目に育ったお坊ちゃん」タイプである。それに比べて不動産屋の弁護士はノーネクタイで襟のボタンをだらしなくはずし、日焼けしたいかつい顔のいかにも「悪者側の弁護士」タイプである。口がやたらに立つところはあの悪者不動産屋とイメージをだぶらせる。なんか、言い負かされそうやん!!??彼らふたりはしばらく話し込んだ後、別れた。当然のことなのだが、事前にいろいろと話はついているらしい。この後、我々の弁護士はおっととも2~3言、会話を交わして別れる。わたしはこの間の弁護士事務所での裁判所の署名まで、この件に関しては事故のおかげでついていっていなかったので益々どうなっているのかわからなくなった。わたしはわからない不安に胸をハラハラさせておっとに「どうなってるの?」と聞いた。おっと「6月22日に裁判所指定の建築士が、我が家に被害状況を確かめに来るんだよ。その後、不動産屋はその建築士の指示に従って工事を始めるらしい。」わたし「え。。 そんなに簡単なの??もっと泥沼のように揉めると思ってた。」おっと「今までの話でぼくがわかったのは、やつらも負けがわかっている裁判を伸ばして余計な浪費をしたくないってことさ。とにかくこちらの申し立て通りの修理がなされるかどうかは、6月22日の建築士の判定しだい。後はうまく行くように祈るしかないよ。」わたし「。。。で、慰謝料なんかは踏んだくれそうかな?」←悪者日本人おっと「弁護士もね、いろいろ動いてくれたみたいなんだけど、せいぜい700ユーロ払ったのにやらなかった市役所への間取りの変更届けの分が戻ってくるだけみたいだよ。」700ユーロといえば、弁護士代とトントンだ。な~んだ。おっと「でもさ、脅しに負けて示談にしなくてよかったよ。あいつら、示談、ってときに修理代も更に巻き上げる魂胆だったけど、裁判所を挟めば無料でやらなくちゃいけないしね。」当たり前じゃないか?っつーか、最初からちゃんとやってたら、こんな強制労働をする必要はなかったんだ、バカたれ。おっと「ああ、ちょっと安心した。やっとまともな家に住めるようになるのかあ。」わたし「油断は禁物だよ、これまでいつもどんでん返しばっかりだったじゃないっ!!」まったく。裁判が完全に我々の勝利となって終わるまで、もとい、完全に家が修繕されるまで絶対に油断はしないつもりである!!が。。。。。こんなに大事なことなのに、話についていけてない自分がもどかしい。トホホホホ。。。。。。。
2006.06.08
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病院でのリハビリが終わる前日、会社でも続けられるリハビリ運動の指示を受けたので、真面目に毎日頑張っている。そのリハビリというのは:足を縦に拡げ、足の筋を伸ばしながら大股で歩く。すばやく動けないので、なかなかイライラする。トイレに行くたび、コーヒーを飲みに休憩コーナーに行くたびに、そうやって歩いているのだが。。。おかげで「カメレオンちゃん」(←歩き方が酷似しているため)と最近、同僚に呼ばれるようになってしまった。涙わたしと同じような骨折をしているどこかの大のおっさん会社員もどこかの会社の中で、こんな歩き方をしているんだろうか?先日皆様に相談に応じてもらった通勤方法は解決しつつある。自転車でもバイクでもない。だって、よく考えたらここはイタリアだ!会社の時間帯は決まっているけど半分フレックスみたいなものだ。あのサントドミンゴ共和国帰りのチロ なんて、会社から徒歩10分以内の近所に住んでいるってのに、いつも10時ごろ出社してきて定時の18時にはもういない。汗なので、往きは最近定時より20分ほど遅れて着く始発のバスに乗ることにした。しかし、チロと違ってわたしは小心者なので、18時ちょっと過ぎまで働き、退社する方法を取っている。帰りのバスは、我が家行きはもう終わってしまってないのだが、すでにバスの運ちゃんたちはみんな「アミーチ!(お友達)」。今のところ、別路線の最終バスに、停留所は存在しないのだけど、ギリギリ近くで降ろしてもらっている。ああ、これだから田舎っていいなあ。しみじみ******ところで先日、なぜコックさんが着の身着のままで一夜をホームレスのようにミラノ駅をさまよい、我が家に始発でやってきたかというと。正確に言うと、始発で直接来たのではない。彼は負け惜しみが強いので、まずは終点のベルガモまで行って時間を潰し、朝10時ごろ、何食わぬ顔でやってきた。コックさんは時々週末にうちにやってくる。来るときはいつも、金曜の夜中とか、土曜の午前中にいきなり「そっちに行きますから!」と言ってくる。やってくると、まずは日本語でわたしに溜まりに溜まった仕事やイタリア生活の愚痴を口を挟む隙をあたえず発散する。そして、大好きなスーパーでの買い物を楽しみ、帰るとパスタなどの簡単な夕食をたまに作ってくれて、おっととソファの上でだらだらとTVを観て、夜通しおっととPS2で遊んで、日曜日はそんなことだから昼ごろにぼさぼさの髪で起き出すが、また昼寝をし、寝ぼけた目で夕食を食べてミラノに帰っていく。というパターン。うちはバカンス用の田舎の家じゃないんだけども。汗今回もそうやって土曜の午前中に連絡があったのだが、ちずMILANOさんとの約束があったので断った。だっていつものパターンを見れば、約束を変更してまでコックさんを迎えるようなたいしたものではない。すると、また日曜の朝に「そっちに行きますから!」(←この時、すでにベルガモから我が町往きの電車の中)昨日食べ過ぎて、飲みすぎて疲れてるのにな。。。とドアを開けたら、よれよれのシャツとぼさぼさの髪で立つコックさんがいたのだった。そしていつもの通り、愚痴がはじまった。今までの日記からご存知の方が多いとは思うが、このコックさん、憎らしいぐらいの幸運に恵まれて某高級ホテルのシェフのひとりとして働くことになったのだが、とにかくイタリア語が出来ない。職場に入り込めたはいいものの、言葉の壁は仕事をちっともスムーズに進められないのだ。コックさん「言葉が出来ないから、たった今、学校を卒業したばかりのひよっ子にまで、訳わかんないことでバカにされるしさあ。」と悔しそうに唇を噛む。あるある、外国居住者の苦悩の基本やね。コックさん「今回はルームメイトと喧嘩して昨夜から家を飛び出してきたんっすよ。」コックさんは某高級ホテルの従業員用レジデンスに住んでいる。家賃がタダな上、結構いいレジデンスなので腹が立つのだが、独りなので、アパートを3人でシェアしているのだ。一番の古株がシングルルームに住んで、新米のコックさんはひよっこの一人のスイス人とダブルルームで寝起きしている。わたし「どうしたの?」コックさん「昨日ね、仕事で疲れて帰ってきてすぐに寝たかったのに、スイス野朗がずっとラジカセがんがんにつけててさ、何度か音を下げてくれって頼んだんだけど聞かないし、俺が下げたらまた上げやがるから、腹が立って、ラジカセ投げつけて家を飛び出してきたんっす!」わたし「はあ、で?」コックさん「昨夜は夜通しミラノ中央駅をさまよってました。中央駅って夜中は警官だらけっすねえ。何人にも滞在許可証の提示を求められましたよ!」わたし「。。。。。」そういえば、思い出した。わたしも一度ならず母とこんな感じに大喧嘩になって、家を飛び出したことがある。結局は行くあてがないので、数時間後にしぶしぶ家に戻っていた。が、いつも扉は固く閉ざされていたので、父が帰宅するのを待って一緒にそそくさと入っていった。が、それって小学生の頃だ。ひよっこ相手にそんなにムキになるコックさんって。。。。。かわいい。 違コックさん「でももう、どうでもいいんっす。後2週間後にはあんな奴と一緒に寝ることもないんですから!」そうなのだ、ちょっと前まではコックさん「もう、こんな大きなホテルのレストランはイヤです。何十人ものお皿をまとめて作らなきゃいけないから、数こなすのに必死で、こだわっているどころじゃないんですよ。地方の、もっと小さなこだわりのあるレストラン探します。」と常々言っていたのである。ところが。彼が6月から見つけたのは、さらに大きいサルデーニャ島の某有名リゾートホテル内のレストランだった!おいおい、矛盾しているぞ!コックさんは得意そうに「いやね、先日スカラ座の近くの某有名レストランで働く日本人と知り合いましてね、転職したい話をしたら、このホテルを紹介してくれたんですよ。でも紹介だけはするけど、後は全部自分でやれって。。。。」わたしは急いで言った。「もう半年以上もイタリアに住んでるし、前例があるから全部ひとりでやれるよね? ねっ!!??」そして続けて慌てて話題をそらす。「いいなあ、サルデーニャ!蒼い海、蒼い空!!」作戦は成功した。コックさんはうれしそうに「そうなんっすよ、絵はがきで見たら海がめちゃめちゃキレイなんっす!それにこのホテル、海のまん前なんですって!従業員はホテルの一角に住むことになるし、休憩時間が今より多いらしいんで毎日海で泳ごうっ!!」チッ、この野郎。仕事じゃなくて海に釣られたか。しかし夏のサルデーニャ、うらやましすぎるぞ!コックさん「でね、今のレストランを辞めて次のレストランで働くまで1週間あるんですけど、レジデンスは出て行かなくちゃならないんです。その間、ここに泊めてもらえます?」え。。。。?おっと「いいよ~、おいでよ。」コックさん「でね、その間、インターネットも使わさせてほしいんですけど。。。」おっと「いいよ、好きなだけ使いなよ。」コックさん「さすがフラテッロ(兄弟)!さんきゅ~。」こいつら、いつから兄弟になったんだ?。。。というわけで再来週からまたもやコックさんが我が家に来ることになった。しかしなんか、おもしろくない。
2006.06.01
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