風雲 いざなみ日記

わだつみ判官の奥書院へようこそ!  ここには、消えつつある山野の美しい風景と、忘れられつつある歴史と、残すべき日本の精神文化が、写真や物語とともに綴られています。


今のこの国の繁栄と豊かさは、

先人たちの命を賭けた献身と、犠牲の賜物であることを忘れてはなりません。

四季に彩られる、多様で美しい風土を背景に育まれ、受け継がれてきたこの国の歴史と伝統。

そして、日本人の美徳と誇り高き精神文化は、美しい山野の自然と同様にこの国の魂なのです。

もしも、次の世代へと受け継ぐべき魂がないならば、

私たちは民族としてのありようを失い、語るべき未来をも失います。

それすなわち、亡国を意味するのです。


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2011年06月01日
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カテゴリ: 想い出の書院

平成23年6月1日 午前2時55分、わだつみ判官家の 御家老



せめてもの救いは、おぼつかない足取りながらも夙川の桜並木を歩き、最後に満開の桜を一緒に見られたとこだと思います・・・




振り返れば、ご家老にはどれだけ支えられていた言い尽くせない。 一個のモナカを巡って熾烈な争奪戦を繰り広げ、クルマやバイクで旅をし、山野へもよく一緒に出かけた。 阪神淡路大震災を経験し、避難所では愛想をふり撒いていた御家老。 こうして、判官の復興を傍でじっと見守ってきたんだと思う。 



少なくとも、ひっそりとしがちな我が家に、笑いのネタを提供し続けてくれていた。



長く生きた 火車(かしゃ) になるという・・・ それを教えてくれたのは、大病に倒れた楽天のブログ仲間の 秋月龍樹 さんだった。  「画図百鬼夜行」 には、大猫がうなだれた死んだ女を抱えた姿で描かれている。 昔々のことだけど、人がもっと素朴だった頃には、火車はよく目撃されたという。



「北越雪譜」 には、越後の南魚沼で火車が目撃された様子が記されている述があり、葬儀が終わって棺を運んでいると空がにわかに暗くなり、突然火の玉が現れ、炎に包まれたその大猫の尾は二股に分かれていたという。



また、 「宇治拾遺物語」 には火車は炎を発しながら空を駆けて、人の霊魂を運ぶために、あの世とこの世往来するとされる。



その他、多くの伝承によると、本来の火車は、悪人の魂を地獄へ送るための使者が牽いた車を指したようだが、大猫の姿をした妖怪に牽かれていたことから、妖怪そのものを火車と呼ぶようになったそうだ。



火車は、死者の魂を地獄へ連れ去るものだが、ときに、罪業の深い生者を地獄へ連れて行くこともあるという。生きながら、乗せられるというのは、よほどその人が罪に汚れているという証しで、昔はこの妖怪を恐れて、都人は寝ずの番をしたという。




17年と4ヶ月の生涯を、判官と生きたご家老は死して何に変わるだろうか。 ともかく、これから先の我が家は静まり返り、益々寂しくなることだけは間違いない・・・







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最終更新日  2011年06月01日 22時10分39秒
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