2008年08月19日
テーマ： 最近観た映画。(40144)
カテゴリ： わだつみ判官の映画サロン
薔薇の名前(Le Nom de la Rose)
物語は、教皇ヨハネス２２世時代のヨーロッパで異端審問や宗教裁判が頻発していた頃のこと。 舞台となるのは、北イタリアの山地に建つ荘厳な修道院です。 そこで、修道士が次々と怪死する事件が起き、フランシスコ会修道士ウィリアム(ショーン･コネリー)と若きベネディクト会修練士のアドソが、事件の真相に迫ります。
事件は、禁書を巡る異端思想を隠蔽するために仕組まれた連続殺人。 無実の女が魔女として処刑されたり、修道士の同性愛があったり、理不尽な異端審問に対しても誰もが目を背け、口を閉ざさなければならない不条理な世界が描かれています。 そして、巧みなカメラアングルと、全編を通じて陰影の濃い映像が、当時のキリスト教社会にあった閉塞感をより強調し、不気味さを演出しています。
この作品、名優ショーン･コネリーが事件を解くウイリアム修道士を好演して、なかなか見ごたえのある作品に仕上がっています。 寝苦しい夏の夜にはピッタリの映画です。(笑)
わだつみ判官 評価★★★★☆
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わだつみ判官
自然散策,博物誌,ガーデニング,木工ＤＩＹ,史跡巡りに歴史検証,政治経済,書画･美術･映画鑑賞,雑学ネタなどを軸に、日々の出来事を毒舌で日記に・・・
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