風雲いざなみ日記

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2010年08月14日

判官家のお盆・・・

(6)

テーマ： "あすの日本を考える"(493)

カテゴリ：スピリチュアル・ヒーリングな奥座敷

写真は、６５年目の終戦の日を前にした、わだつみ判官家の盆供養の様子です。　太平洋戦争で跡継ぎを失い、途絶えたわだつみ判官家の一族は五家。　わだつみ判官の家は次男の父がいたため、唯一残った家なので、今年もこうして一族の陸海軍の戦没者を一同に集めて慰霊しています。　大佐から学徒兵まで合わせて１０３の英霊。

一族が散華した戦場は様々。　ミッドウェイ、シンガポール、満州、インパール、フィリピン、ラバウル、サイパン、アッツ、硫黄島、沖縄、神風特別攻撃隊・・・　中には終戦日以降のソ連参戦による戦死も・・・

わだつみ判官が幼い頃、海軍中佐だった祖父は、傍らに座る判官に遠い南の海の話や、近代の洋上戦では航空戦術がいかに勝敗を左右するかなどについてもいつも詳しく語ってくれました。　戦前の祖父はバーボンとＪＡＺＺを愛し、ビリヤードとダンスが得意でアメリカに数年滞在していました。　

そして、当時陸軍憲兵少佐だった母方の祖父同様に戦争には反対の立場をとっていましたが、運命とは皮肉なもので、昭和１６年１２月８日真珠湾攻撃で開戦の口火を切ることになったのです。　負傷の後、祖父は大本営にいたため生きて戦後を迎えましたが、予科練から特攻に志願した長男は、終戦直前に沖縄付近で戦死しています。　長男の戦死を、祖父は夢に出てきた八咫烏(ヤタガラス)に告げられたそうです。

祖父の日記の最後のページにはこんな文章が書かれています・・・

日の丸の旗の下に、この地で千年後に平和を謳歌する人々がいますように。

日の丸の旗の下に、この地で千年後に自由と平等が根づいていますように。

千年後のこの地にも、日の丸の旗が翻っていますように。

（元海軍中佐　わだつみ判官祖父の最後の日記より）

我が家に戦前の賑やかな食卓はありません。　あれから６５年.・・・　こうして我が家は、母と御家老とで、ひっそりとしたお盆を迎えています。先の戦争は、死ななくてよかった多くの若者を死なせ、同時に滅ぶべきでない、日本の美しい精神文化をも滅ぼしてしまったように思います。

戦犯合祀を理由に、国に命じられ、絶望の淵で最後まで戦った人々に礼を尽くさず、卑屈な謝罪外交を続ける戦後の日本・・・　判官は不満に思います。　礼を尽くして謝罪すべきは、国益に殉じた将兵とその遺族にではないでしょうか。

昭和２１年１０月、８歳で父を戦犯として失ない、戦後、 "戦犯の子" と教師にまで石を投げられたりして育った母の背中は、今年も寂しそうです。　戦犯とは、いったい何なのか・・・(怒)

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最終更新日 2010年08月14日 22時43分10秒
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■コメント

Re:判官家のお盆・・・(08/14)

teapotto さん

１００歳以上の所在不明者が続々と・・
日本はどうなってしまったのでしょう・・
親子の繋がりさえも切れてしまう世の中・・
恐ろしいことです・・

日本の美しい精神文化

今となっては死語
何とも悲しい現実 (2010年08月14日 23時07分56秒)

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Re:判官家のお盆・・・(08/14)

八丁掘さん

こんにちは！！！

ご無沙汰しております、、、
今日は何度目の終戦記念日になるのでしょうね、、、
いろいろな思いがこの日にはあるのでしょうが、、、
一日も速く終戦記念日から「記念」が「の」に代わることを望んで止みません、、、
誰が悪いのか？？？
小泉政権、民主党政権、、、
民主主義の世の中でも結局誰が悪いのか？？？ですね、、、
誰ではなくこの国の国民全体の責任ですよね、、、
情報がままならぬ戦時中も情報過多の現在も、、、
この国は何も進歩がないから、、、
観光人俳優が自殺したりするとツアーでお別れに行くバカ女が多すぎ、このバカ女たちこそが、、、
いつも日本を
根底から揺さぶっているのではと小生はいつも思うのであります。。。。。 (2010年08月15日 14時34分18秒)

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Re:判官家のお盆・・・(08/14)

k-0228 さん

こうした多くの犠牲者の方々のお陰で今の平和な日本が有る！
人の命の尊さが薄れ（情け無い）親・兄弟・子供まで虫けらの
如く殺してしまう病んでる輩の多さに申し訳ない気持ちで
いっぱいです。 (2010年08月15日 16時32分00秒)

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teapottoさんへ

わだつみ判官さん

teapottoさん
＞１００歳以上の所在不明者が続々と・・
＞日本はどうなってしまったのでしょう・・
＞親子の繋がりさえも切れてしまう世の中・・
＞恐ろしいことです・・
＞
＞日本の美しい精神文化
＞
＞今となっては死語
＞何とも悲しい現実
-----
人の絆が薄れたというか・・・　少なくとも、年寄りを敬い、子供を愛しむ心は薄れてしまいましたね。
(2010年08月17日 02時28分58秒)

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八丁掘さんへ

わだつみ判官さん

八丁掘さん
＞こんにちは！！！
＞
＞ご無沙汰しております、、、
＞今日は何度目の終戦記念日になるのでしょうね、、、
＞いろいろな思いがこの日にはあるのでしょうが、、、
＞一日も速く終戦記念日から「記念」が「の」に代わることを望んで止みません、、、
＞誰が悪いのか？？？
＞小泉政権、民主党政権、、、
＞民主主義の世の中でも結局誰が悪いのか？？？ですね、、、
＞誰ではなくこの国の国民全体の責任ですよね、、、
＞情報がままならぬ戦時中も情報過多の現在も、、、
＞この国は何も進歩がないから、、、
＞観光人俳優が自殺したりするとツアーでお別れに行くバカ女が多すぎ、このバカ女たちこそが、、、
＞いつも日本を
＞根底から揺さぶっているのではと小生はいつも思うのであります。。。。。
-----
戦争に負けた負い目か・・・

自国の文化の過小評価と、アメリカへの過大評価。
その結果の弱腰外交と拝金主義が招いた必然の結果ですね。

謝罪外交はやめて、せめて共存共栄外交へと転換するべきです！それでも私は不満ですが・・・(笑)

恥を知る、かつての崇高な精神文化を取り戻さなければ日本は滅びます。 (2010年08月17日 02時35分20秒)

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k-0228さんへ

わだつみ判官さん

k-0228さん
＞こうした多くの犠牲者の方々のお陰で今の平和な日本が有る！
＞人の命の尊さが薄れ（情け無い）親・兄弟・子供まで虫けらの
＞如く殺してしまう病んでる輩の多さに申し訳ない気持ちで
＞いっぱいです。
-----
愛国心を持てなんていうつもりはありません。それは、強制されなくても、人として誇りを持つ限り、自然に湧いてくるものだと思いますから。

問題は、人の情・・・　かつての人を愛する気持ち、家族の絆やプライドを取り戻すべきですね。

もう一度、正しい歴史認識を持って、かつての恥を知る精神文化を復興させるべきです。

武士道＝軍国主義じゃないんです。武士道の根本は、簡単にいえば、日本式のフェアプレイ精神であり、他を己と同じように尊重する「礼」、いわば博愛の精神ですよね。
(2010年08月17日 02時42分34秒)

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