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読書案内「BookCoverChallenge」2020・05 17
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「フィッシュダンス」徘徊 2021年9月21日 メリケンパークあたり 2021年9月21日火曜日です。三宮のシネ・リーブル神戸で映画を観て、ふらふらと南に向かって歩きました。映画館の前の道を西に向かえば大丸の前から元町商店街、そのまま商店街を西にJR神戸駅まで歩くのが通常の帰り道コースです。 で、今日は南に向かいました。タバコが吸いたかったんですね。まあ、なんとなく人込みを避けたい気分もありました。 海岸通りまで出て、そのまま歩道橋を渡って、というところでこの物体が目に入りました。「フィッシュダンス」というオブジェです。いつもそばを通るのですが、今日は夕日のせいでしょうか、少し印象が違いました。 けっこう古くからここにあります。隣はホテル・オークラで、メリケンパークの入り口あたりです。フランク・ゲーリーというアメリカの建築家の作品です。ご覧の通り魚が跳ねているのですが、この魚は「鯉」なんだそうです。 JR元町駅の東を通って、大丸の前を南に下る通りを「鯉川筋」というのですが、川はおそらく暗渠になっているのでしょう、見えませんが、その鯉川という川の河口がこのあたりだったようで、その川の名前にちなんで「鯉」なのだそうです。 目の細かい金網を継ぎ合わせて作られたオブジェで、地震の前からありました。いつもは灰色に見えるのですが、今日は錆が浮いているのでしょうか、夕日のせいもあるのでしょうね、全体が赤く見えているのがうれしくて写真を撮りました。 高さが20メートルを超えるそうですから、実は結構デカイのです。地下に埋められた「鯉川」の化身がこの辺りで地上に跳ねだしてきている風情です。デカさがうれしいのですが、全景を映すのはなかなか大変です。うれしくて周りをウロウロしました。タバコを吸うことを忘れています。 ちょっと離れて座りました。ここで、ようやくタバコを一服です。夕方の5時前で、夕日の当たっているところと日陰のコントラストにスマホ写真機が文句を言っている感じですね。 もう少し離れるとこんな感じです。街灯が灯る直前だと思うのですが、スイッチがあれば点けてみたいところですが、残念ですね。 さて、ポートタワーの下を通って、神戸駅まで歩きます。でもなんか、いい拾い物をした気分で、暗い映画のことを忘れました。 ところで、今日見た映画は「ホロコーストの罪人」というノルウェーの映画で、老夫婦が裸にされてガス室に送り込まれるシーンが哀しい作品でした。人通りのない道を歩いていると二人の表情が浮かんできて、やはり、やるせないのですが、跳ね上がる「鯉」のおかげでしょうか、いつものボンヤリ歩きで神戸駅にたどり着きました。 駅は勤め帰りの人でごった返していました。まあ、しようがないですね。 ボタン押してね!
2021.09.24
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「港めぐり 林崎から明石川河口あたり」二人徘徊 2018年 秋 久しぶりに散髪しました。で、秋だというのに、いや、秋だからか、ますます涼しい。お出かけということで、買ってもらった帽子を試しにかぶると、まだきついですね。「きついなあ。散髪してもあかんな。頭デカすぎやな。あんな、たこ焼きのおいしいお店があるって、散髪屋さんのヒグチくんがいうてたよ。」 「まだきついの?それ、LLよ。ほんまぁ…?それで、どこよ、たこ焼き屋さん?」 「林崎やって。林小学校ってあるねんて、その学校のまえ。海側。」 「山陽電車やなあ、わたしも行くわ。」 「歩けるか?ウロウロしてしまうけど、ええんか?」 「うん、たこ焼きやろ!歩ける、歩ける。」 山陽電車の「林崎」の駅を降りて、小さな明石焼きのお店を捜して東に歩き始めました。今日はチッチキ夫人と二人づれです。「あっ、ここ、ちゃう?泉屋さんやろ。ここや、ここやわ。」 「のれん出てる?」 「出てる出てる。大丈夫、やってはるわ。」 無事「泉屋」さんという、目的のお店に到着。中華そばとたこ焼きを食べて、満足満足!「南に行ったら林崎の港、東、あっちな、に行ったら明石川。港に行ってみる?」 「ううん、あっちに行こう。川のある方。」 「西新町の駅に行ってもええよ。歩いて、明石川渡って帰れるか?足、痛ないか?」 「大丈夫。歩けるよ。さっきのタコ焼き、やっぱり、口の中やけどしとうわ。」「ぼく、ビール飲んだもん。あせるからや。」 とりあえず、東に向かって、ウロウロ歩きます。明石警察の前に到着しました。「明石警察てこんなとこにあんのやね。あっ、このマーケットちょっと寄ってもええ?」 「ええよ、外で煙草喫ってる。」 ・・・・・・・・・・・・・「何買うたん?」 「ブンダイの最中。丁稚羊羹もあってんけど。」 ブンダイというのは、明石の和菓子屋さんの名前です。 しばらく、思い付きの買い物をぶらさげて、また東へ歩きます。ようやく衣川中学の東側、明石川の堤防沿いの道にたどり着いた。そこから川沿いを北に歩いて橋を渡り、もう一度川沿いを河口に向かって歩きました。 西の海に陽が沈んでいくところでした。 空は曇っていて、西の水平線あたりだけが明るく光っています。正面には淡路島が見えます。ほんとうは写真の風景の左に明石大橋が見えています。 堤防の上の歩道を東向きに歩くと明石港のハズレに出ます。もう一つ高い堤防によじ登らないと南に行けません。「上に上がれるか?ぼくは何とかなりそうやけど。」 「あかんわ。上がられへん。」 「しゃあないな、そしたら歩いてその辺のお宮さんめぐりでもするか。この辺、なんかよおけあるねん。」 堤防からコンクリートの階段を降りて、港に面した家並みの路地を北に進むと、蛭子(えびす)神社、伊弉冊神社、岩屋神社と三つの神社がありました。 チッチキ夫人は小さいお社でも、一つ一つ、出会った神社にはお参りしたいらしいです。 伊弉冊神社の御手水の水場が「漱石」ならぬ、「漱水」と、正しく彫られているのを嬉しがって写真を撮りました。 しばらく歩いて、淡路への渡船乗り場にやってきました。播淡汽船です。 二人ともトイレに駆け込みホッとしました。「ヤレヤレ、まにあった。」 「涼しいから、なんにも飲んでないのにね。」 「雨が降らんでよかったな。ちょっと、そこで煙草喫うから待っとってな。ほら、あれが昔の灯台。」 「ホリイケさんに連れてきもうたんやんな。ゴンズイ釣って、毒や毒やいうて大騒ぎやってん、子供ら。」 最後に立ち寄った魚の棚で残り物のエビとカンパチを買って、明石の駅前に帰ってきました。 たまには、ふたりで徘徊するのも悪くないかもしれない。何か、特別にしゃべることがあるわけでもないのですが。2018/11/03追記2019・11・03 世間では文化の日ということですが、我が家では、毎年チッチキ夫人の誕生日です。今年はヤサイクン一家が、芋ほりの帰りとかで、ケーキとサツマイモ山盛りを持ってやってきてくれました。 上の記事は去年の今頃の、二人徘徊をアップしたものです。ブログサイトの引っ越しがまだ済んでいません。ボタン押してね!
2019.11.06
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流政之『神戸海援隊』 徘徊 2018年11月11日 メリケンパークあたり 「この前、案内した『独特老人』に登場した、彫刻家流政之いう人の石像がメリケンパークにあったはずやな。」 元町商店街の四丁目と三丁目の境の交差点を海に向かって、つまり南に歩くと、正面にポート・タワー、左手にホテル・オークラで、ヨタヨタ歩き続けるとメリケンパークです。 「おっ、あったあった。あれやあれや。」 公園の一番海側の広場に「神戸海援隊」と名付けられている五人の石像が立っていました。 「えっ?これ、どっちが前やろ?海見てるんとちゃうんか?海に尻向けとんねやな。神戸の街か?いや、六甲山か?今日は、あっこに泊まろか?ってホテル・オークラ見てんのかいな?」「あっ、ぼく、さっきからそこぐるぐるしとるけど、何周めや。その石のおっさんら、海援隊いうねんで、知っとるか?」「ああ、ちょうどええわ、ぼくがおるから、サイズがようわかるやん。なんか、かわいいやっちゃ、いう感じがええな。保育園のお友だちがならんでるみたいやなあ、ぼく。まだおむつしてるのもおるみたいやで。まあ、こんなデカい子はおらんやろけど。」「これ、どこまでが顔なんやろ?前向きに突き出てんのは、あごかな?エライ、しゃくれやなあ。ウッドペッカーやな。いや、ウッドペッカーはくちばしかあ?前からは影になってて、表情がようわからんな。まあ、どこが顔かもわからんけど。」「夕日があたって、後ろ姿のほうが明るいな。うん、やっぱり、こっちが後ろやろな。脚は短いけど、これがお尻やろ。」「そこに立ち続けてんのも、まあ、大変やなあ。そこそろ帰るわな。また、冬になったら来るわ。」「それにしても、エエ天気になったな。向こうのポートタワーもホテルも置きもんみたいやな。」 東の方には雲もあるけれど、港の上空は秋晴れの青空。西日が、明るくさしていて、気分がいい。 もうちょっとしたら冷たい風も吹き始める。寒風の中の立ち姿も面白いかもしれない。 2018/11/11ボタン押してね!
2019.08.19
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「だんだんガメラになるところ」徘徊日記 2019年 林崎港の夕暮れ 明石川と伊川の合流地点から、南に下って西に橋を渡ります。しばらく西に向かって走って(もちろんバイクで)、それから南に下ると林崎の漁港に出ます。夕暮れ時の港は静かなものです。 空に、まだ白い月が浮かんでいます。 「こういうの好きやなあ。うまいこと撮れたらええんやけどなあ」 東の方から飛行機がとんできました。 「ああ、うまく撮れるかなあ?飛行機見たら撮りたなるんやけど。これはなんでやろ。あんなとこ、どうやってピント合わすんかなあ」 港の西の端の突堤に上がって西の海を望むと、空は夕焼けし始めていて、雲が湧き上がっています。「おっと、『だんだんガメラになるところ!』やないか。」 突堤から降りて港を歩いているとたくさんの猫たちでした。 「猫や、よおけおる。親子やな。」 「あっ、あんたは子猫やね。そんなところで何してんの?隠れてるの?ちゃんと隠れてなさいよっていわれてんの?」 もう一人、いや、もう一匹いました。 「あんたあ、あっちのおか―ちゃんそくりやんか。おや、まだおるの?」「ああ、そんなとこからじっと見てんねや。そしたら、もう帰るわな。さいなら。」「あっ、そうや、これからは、港の猫さがして徘徊したろ。」 去年も来ました。「それにしてもエエ風やなあ。来週は台風かなあ?」ボタン押してね!
2019.08.11
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