第141回智麻呂絵画展
またまた智麻呂絵画展であります。今月3回目になります。この時期は花、花、花で描く題材には事欠かずで、智麻呂氏の筆も大いに進むようであります。かくて絵画展開催担当のヤカモチ館長も忙しいこととなります(笑)。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記からどうぞ。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
絵画のみをご覧になられたい方は下記からどうぞ。
フォト蔵・智麻呂絵画集
先ずはムラサキハナナから。これは、ヤカモチ館長のブロ友のビッグジョン氏が同氏のブログに掲載されていた写真から絵にされたものであります。 (参考)ビッグジョン氏のブログ記事 「ムラサキハナナ」 2014.4.8.
上記参考のビッグジョン氏のブログ記事へのコメントに添えた偐家持の歌は、
むらさきに さくもあるとは なのはなの
そのなもしらじ むらさきはなな (偐紫田舎式部)
というものでありましたが、もう1首、戯れ歌を作ってみましょう。
むらさきに 匂へる花菜 うるはしみ
ひとつは絵にも われ描かめやも (大若草皇子)
(本歌)むらさきの にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに 吾恋ひめやも (大海人皇子 万葉集巻1-21)
上のイタドリと下のタケノコは、智麻呂氏と同じデイサービスに通って居られる坂◎氏が、智麻呂氏の画材にとお持ち下さったものです。
万葉歌の「 路の辺の壱師の花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻を
」(巻11-2480)に出て来る「壱師」は彼岸花のことだとするのが一般的であるが、このイタドリの花だという説もあるので、それを踏まえて歌にするならば、
吾がために 壱師摘みたる 君あてに
描きし壱師の わが絵ぞこれに (偐智麻呂)
タケノコは前回に続いての「連作」ですね。
のこのこと きたるたけのこ うれしみと
ゑにしぞこめむ おもひのたけを (にせともまろ)
上の蔓日々草と下のナガミヒナゲシは散歩の道の辺にて見つけられたものを写生されました。どちらもその花の可憐な佇まいに似ず、生命力のあるなかなかに「しぶとい」花であります。人は見掛けに依らない、と言いますが、花もそのようであります。
手弱女
は 花に 比
ふの 多かれど 手強女
なれる 花もあるなり
(恐妻家持)
眺むれば ながみひなげし 可愛けど
はびこり過ぎて 困るこの頃 (在来植物組合)
つつじ花 にほえをとめと 咲くからに わが恋妻の 花とや呼ばむ
(愛妻家持)
木瓜の花が好きだと仰っていたのは、タイにご在住のわがブロ友のウーテイス氏でありますが、この絵は同氏に捧げましょうかね(笑)。
この木瓜の花は、智麻呂邸のお近くのお宅の門柱の上に飾られていた鉢植えの木瓜です。智麻邸からの帰りに、そのお宅の前を通り掛かった処、そのお宅のご主人が鉢植えに水をやって居られました。「見事なボケですね。」と状況がこの花を挟んでのものでなければ、どやされそうな発言のヤカモチでありましたが、ご主人のお許しを戴いて撮影させて戴きました。その写真を智麻呂氏にお持ちしたら、このような絵となった次第。
これも、ヤカモチが花園中央公園の花壇に咲いていたものを撮影して写真をお持ちしたのですが、それをモデルにして描かれました。根も葉もない花だけのネモフィラですら(笑)。
今日の展覧会は以上です。最後までご覧下さり有難うございました。またのお越しをお待ち申し上げて居ります。
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