小生の銀輪散歩の道すがらによく立ち寄って珈琲タイムを取ったりしている馴染みの喫茶店 cafe de nana のお店の方に万葉に関する話をしてくれと頼まれたことは、以前の日記にも書きましたので、ご記憶のお方も居られるかも知れませんが、そのお話をする日が今日でありました。
(参考)「 弓削の川原の埋もれ木の・・そして新生ナナ
」
2014.2.26.
「 風邪が治ったらMTBが入院
」
2014.4.1.
「 民族笛とカンクレス
」
2014.4.16.
午後2時から4時まで約2時間のお話でした。万葉集と小生との出会いの話から始めて、今回は有間皇子の話と大津皇子の話をし、関連の歌を鑑賞するというか紹介するという、まあ言わば万葉入門編のようなお話をさせて戴きました。少しでも万葉集、万葉歌に興味を持って戴けたら、という気持ちでなるべく分かり易くお話をした心算ですが、はてさて皆さんのご感想や如何にであります(笑)。
参加者は男性が3名、女性が6名。講師の小生を含めて総勢10名ですから、アットホームな雰囲気でありました。
本日、取り上げた歌は以下の通りです。万葉ファンならどなたもご存じの有名な歌ばかりであります。
籠
もよ み 籠 持ち ふくしもよ みぶくし持ち この丘に 菜摘ま す兒 家聞かな 名 告 らさね そらみつ やまとの国は おしな べて 吾 こそをれ しきなべて 吾 こそませ 我こそは 告 らめ 家をも名をも (巻1-1)有間皇子の歌
磐代の 浜松が枝を 引き結び
真幸
くあらば また
還
り見む (巻2-141)
家にあれば 笥
に盛る 飯 を 草枕大津皇子の歌
百伝ふ
磐余
の池に 鳴く鴨を
今日のみ見てや 雲
隠
りなむ (巻3-416)
あしひきの 山のしづくに 妹待つと
吾
石川郎女の歌
吾
を待つと 君がぬれけむ あしひきの
山のしづくに ならましものを (巻
2-108
)
草壁皇子の歌
大名兒
彼方
野辺に 刈る
草
の
束
の
間
も
吾
忘れめや (巻
2-110
)
大伯皇女の歌
わが背子を 大和へ
遣
ると さ夜ふけて
暁
露に わが立ちぬれし (巻2-105)
二人行けど 行き過ぎがたき 秋山を
いかにか君が ひとり越ゆらむ (巻2-106)
神風
の 伊勢の国にも あらましを
いかにか
来
けむ 君もあらなくに (巻2-163)
見まく
欲
り わがする君も あらなくに
いかにか
来
けむ 馬疲るるに (巻2-164)
うつそみの 人なる
吾
や 明日よりは
二上山
を
兄弟
とわが見む (巻2-165)
磯の
上
に
生
ふる馬酔木を
手折
らめど
見すべき君が ありといはなくに (巻2-166)
(参考)本日のお話に関係する当ブログ記事
有間皇子関係
藤白坂・岩代から白浜へ
2009.3.16.
藤白坂・岩代から白浜へ(続)
2009.3.17.
大津皇子関係
磐余銀輪散歩(2)・今日のみ見てや雲隠りなむ
2012.10.11.
磐余銀輪散歩(3)・ときじくの花
2012.10.12.
草壁皇子関係ほか
明日香小旅行下見
2009.11.24.
梅の花ひとり見つつや 2024.01.13 コメント(6)
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