偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2016.11.26
XML
カテゴリ: 若草読書会

 本日26日は若草読書会の例会でありました。
 今回は、智麻呂・恒郎女ご夫妻に主役になっていただこうという企画。お二人でお好きな歌や思い出のある歌を熱唱いただこうと、ヤカモチが勝手に決めてご両名に「押し付けた」、手抜きヤカモチの手抜き企画の趣向でありましたが、これは本を読まない読書会を自称するわが若草読書会の伝統芸と言うかお家芸でもあります。
 千の風からあざみの歌、青葉の笛、かえろかえろの歌、色んな讃美歌など、智麻呂さんのソロ、お二人のデュエット、皆で合唱と、「歌声喫茶」風の時間を過ごしました。
 参加者は、主役のご夫妻に、凡鬼・景郎女ご夫妻、祥麻呂さん、小万知さん、ひろみの郎女さん、久しぶりの和郎女さん、初参加だと思うが、かつて日本基督教団小阪教会でご一緒だった和〇さん、そして小生を含めて全10名でありました。
 来月4日は恒郎女さんのお誕生日とあって、小万知さんや和郎女さんらがご用意下さった花束のプレゼントもあったほか、余興とて景郎女さんが「なぞなぞ遊び」や楽しい絵本の話をして下さるなど、賑やかで楽しい読書会となりました。
 ということで、何と言って紹介できる写真もありません。
 会の途中で席を外して智麻呂邸の向かいの小さな公園に煙草休憩に出た折に見付けたヒメツルソバの写真でも掲載して置きます。

ヒメツルソバ (1) (ヒメツルソバ)

ヒメツルソバ (4) (同上)

ヒメツルソバ (2) ヒメツルソバ (3)
(同上)

 さて、このヒメツルソバ。春に咲く花と秋に咲く花とがあるのですな。別に品種が異なる訳ではなく、同じ株が春と秋二度咲くのであるから、春姫蔓蕎麦、秋姫蔓蕎麦と呼んだりはしない。しかし、歌的には春姫、秋姫と呼んだ方が面白い。
 今年の春咲きのそれを見て、同じ感想を抱いたものか、春姫、秋姫で歌を1首作っているようです。
<参考> 墓参・花散歩・姫蔓蕎麦からアメリカデイゴまで 2016.6.4.

ヒメツルソバ (6) ヒメツルソバ (7)
(同上)

 そして、昨日25日は大学の同期会・夕々の会の例会。
 普通、同期会と言えば卒業年次の同じ者の集まる会であるが、この夕々の会は入学年次の同じ者の集まりである。中学は勿論、高校でも留年は滅多にあるものではないから、入学年次が同じなら卒業年次も同じになる。しかし、大学では留年が結構ある。本人が意図してのものもあれば、意図せずのものもあって、事情はまちまちであるが、我々の頃は3分の1近くが留年というのが普通であったようだ。大学側は卒業年次で第何期卒業とするから、同窓会名簿なども卒業年次でグループ分けされている。しかし、卒業年次が同じでも入学年次が違うと、当人同士には「同期」という意識は生じない。卒業年次が違っても、入学年次が同じ者の間にこそ「同期」意識がある。そんなことで我々は入学年次を同じくする者の集まりとしての同期会を持っているという次第。
 今回は入学以来今年が〇十年という節目ということもあって、関西近辺在住者で集まっていたこの会に東京方面その他地方在住の同期にも参加を呼びかけようと企画したのであるが、これは見事失敗。唯一東京から参加を表明していた西△君も親戚に不幸があって急遽前日に参加取り消しとなり、いつものメンバーでの開催となりました。
 その名が示す通り夕刻に集まって会食をするのが恒例であるが、今回は2部構成とし、第1部は母校キャンパスを久々に訪問して学内を散策してみようという趣向。第2部は母校近くの店で懇親の宴会。

 第1部は阪急石橋の阪大博物館前に午後2時集合。第2部は午後4時半頃から同じく石橋にある料亭「がんこ石橋苑」で宴会。
 参加者は岡〇君、黒〇君、小〇君、佐〇君、谷〇君、蝶〇君、道〇君、中〇君、西〇君、枦〇君、深〇君、藤〇君、古〇君、前〇君、守〇君と小生に、第2部から参加の出〇君、広〇君、堀〇君を加えて全19名。

阪大石橋キャンパス (大阪大学石橋地区)

 大阪大学法学部同窓会・青雲会の事務局長をやっている黒〇君の案内で学内を、と言っても法学部の関連だけであるが、散策・見学しました。現在大阪大学会館となっている旧イ号館や図書館やサークル棟などは昔の面影を偲ばせてくれるが、そういったものはごくわずかにて、すっかり様変わりで、年月の経過とはかくあるものかと感じさせられるのでありました。
 参加者の中には卒業以来とは言わないまでもそれに匹敵する程に久々の訪問という者も居て、その変貌ぶりに驚きを禁じ得なかった向きもあったようだ。小生は、ちょっとしたきっかけから同窓会に関わりを持つようになって、特に2007年度と2008年度だったかに同窓会長までやらされたこともあって、しばしば母校キャンパスを訪問しているので、そういう感慨は過去のものになっているが、枦〇君のように、阪急石橋駅を降りて母校へ向かう、かつては通い慣れた通学路であった筈の道で、道に迷うという御仁も現れる始末であるから、母校のキャンパス散策も案内役の黒〇君の先導がなければ、何処が何処やら分からなくなるという次第であったのでした。

模擬法廷にて (2) (模擬法廷を備えた教室)

 第2部は、守〇君の手配してくれた「がんこ石橋苑」で懇親会。
 下の石橋苑由緒の説明板にも記載されているが、中井エンジニアリングの創業者中井氏の広い邸宅がそのまま「がんこ石橋苑」に生まれ変わっているのである。

がんこ石橋苑 (1) (がんこ石橋苑)

 石橋苑由来の説明板を覗き込んでいるのは、同期の西〇君と谷〇君であったかと思うが、小生もこの説明板で初めて「石橋」の地名の由来を知りました。

がんこ石橋苑 (2) (同上・石橋苑由来)

 懇親会はいつも通りのとりとめもない話と飲み食いでありましたが、幹事の守〇君の指名で各自近況や言いたいことをスピーチすることとなり、それぞれ「その君らしい」スピーチを楽しく拝聴。
 最後に記念写真を撮って解散という段になって、スピーチの後に思い付きで作って隣席の道〇君に戯れに示した和歌について、これを披露せよとのこととなり、その戯れ歌を皆で犬養節で朗誦してお開きとなりました。

もののふの 八十爺めらが 汲み交はす がんこの酒や 石橋の苑
                                     (偐家持)

(本歌)もののふの 八十をとめらが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
                      (大伴家持 万葉集巻19-4143)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.11.26 23:10:49
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:若草読書会と夕々の会の例会(11/26)  
小万知 さん
昨日の若草読書会では楽しいひと時を有難うございました。
前日と二日続きのお出かけのご様子、貴重なお時間を割いていただき感謝です。 
 お勉強の本はなく、懐かしの歌集と讃美歌、景郎女様の絵本で最初から和やかな雰囲気で昔懐かし歌声喫茶風、智麻呂様ご夫妻も最高の笑顔でした。恒郎女から1曲づつのエピソードも聞かせていただき、お二人の青春時代に私たちも引き込んでいただきました(笑)
いつも智麻呂様は花束を受け取る人だったので、今回は是非、智麻呂様から奥様に渡していただきたい思いからでした。
 景郎女様のなぞなぞ道場では、けん家持様はさすがご名答の連続、お得意のチャチャも入り大盛り上がりでした。
けん家持様がお帰りに鳴られた後もひろみ様は何度も駅まで車を出してくださり送ってくださいました。行く時も駅傍で待機してくださっていたのにすれ違いになり、本当にご迷惑をおかけしました。ご連絡の労をとってくださり感謝です。
 写真のヒメツルソバ、春姫秋姫のネーミング、可愛くて良いですね。花も喜んでさらに蔓を伸ばしてゆくことでしょう。 (2016.11.27 09:26:14)

小万知さんへ  
けん家持  さん
   >昨日の若草読書会では楽しいひと時を有難うございました。
 こちらこそ有難うございました。加えてサンドイッチご馳走様でありました。
 この処、出不精をかこっていましたが、珍しく二日続きのお出掛けと相成りました。
 新しく和〇さんがご参加下さるなどもあって、愉しい読書会でした。本を読まず、歌だけでしたから読書会ではなく「歌会」でしたでしょうか。主役の智麻呂ご夫妻の歌は勿論のこととして、景郎女さんの余興も楽しく、和郎女さんからの参加者皆へのタペストリー風十二支の押し絵のプレゼントも嬉しいものでありました。
 もっとも、小生は途中退席の失礼を申し上げてしまいましたが、退席後、和郎女さんからのプレゼントを席に置き忘れたままであったことに今頃気付いています。
   >写真のヒメツルソバ、春姫秋姫のネーミング、可愛く
    て良いですね。花も喜んでさらに蔓を伸ばしてゆくこ
    とでしょう。
 春姫と言えば佐保川を、秋姫と言えば龍田川を想起しますから、春姫蔓蕎麦は佐保姫蔓蕎麦、秋姫蔓蕎麦は龍田姫蔓蕎麦と言い替えてもいいでしょうかね。もっとも、小生がヒメツルソバで連想したのはその語呂からツルツルとザル蕎麦をすすっている、「戴いている」姿であり、余り色気のないものでありましたから、余り「戴けぬ」ことにて御座候。
(2016.11.27 10:09:12)

Re:若草読書会と夕々の会の例会(11/26)  
こんにちは(^^♪

昨日は楽しい会に出席させて頂き、いつもありがとうございます。
若草読書会も大学同期会も ヤカモチさんが居られなければ 事が進まない会だと よくわかります。
昨日は 智麻呂・恒郎女ご夫妻の美しいハーモニーと皆様の歌声を楽しみ、お二人の大学時代の恋を聞かせて頂き、湧きましたね。
さすが、景郎女さんは、園児児童だけではなく、大人の私達をも惹き付けて楽しませてくださいました。
その後、小万知さんのサンドウイッチや恒郎女のおでんを戴き、和郎女さんの手芸の数々(毎年新年のブログで手芸を見で 羨ましく思っていたのですよ)、凡鬼さんの大根、果物もたくさん戴いて帰りました。
前の小さな公園には足を踏み入れた事がありませんが、ヤカモチさんと 小さな草花達とは 顔馴染みでしょうね(#^.^#)

いつも 企画して下さり ありがとうございます。
連日のお出掛け、気苦労お疲れが出ませんように...
(2016.11.27 13:10:30)

ひろみちゃん8021さんへ  
けん家持  さん
   >昨日は楽しい会に出席させて頂き、いつもありがとう
    ございます。
 こちらこそです。まだ新参者なれど、すっかり溶け込んで居られますね。流石ヤカモチの同期です(笑)。
   >若草読書会も大学同期会も ヤカモチさんが居られな
    ければ 事が進まない会だと よくわかります。
 そんなことはありません。控えめヤカモチ。片隅でおとなしく致して居りまして、会は皆さんのお陰で順調に進行します。同期会の方は、しっかりした幹事と世話役が居りますので、小生なんぞが出しゃばる幕もなく、その必要もないのであります。
   >昨日は 智麻呂・恒郎女ご夫妻の美しいハーモニーと
    皆様の歌声を楽しみ、お二人の大学時代の恋を聞かせ
    て頂き、湧きましたね。
 はい、小生なんぞは何度となくお二人の恋の話はお聞きして居り、つい茶々を入れたくなります(笑)。
   >さすが、景郎女さんは、園児児童だけではなく、大人
    の私達をも惹き付けて楽しませてくださいました。
 はい、芸達者の多い若草読書会でありますな。これからも色々と新発見をして下さいませ。小万知さんのサンドイッチも恒郎女さんのおでんも和郎女さんの押し絵も凡鬼さんの大根も、みな「おもてなし」の心に溢れたもの、おもてなし(表無し)で、裏も無し、心置きなく召されよと、「年増の低い声もする」(中也)・・であります。
   >前の小さな公園には足を踏み入れた事がありません
    が、
 小さすぎますので、足を踏み入れるはよけど、足を踏み外さないようにご注意、であります。あそこは小生の喫煙コーナーになっています。
(2016.11.27 21:16:29)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

けん家持

けん家持

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

岬麻呂@ Re[1]:岬麻呂旅便り335・松本、甲府、浜松(12/02) New! MoMo太郎009さんへ 何時もコメント下…
MoMo太郎009 @ Re:岬麻呂旅便り335・松本、甲府、浜松(12/02) New! 岬麻呂さん、凄い行動的なんですね。 「い…
岬麻呂@ Re:岬麻呂さんへ(12/02) New! けん家持さんへ 健人会ご出席に4日お出か…
岬麻呂@ Re:岬麻呂さんへ(12/02) けん家持さんへ 日本銀行券に使われた本栖…
けん家持 @ 岬麻呂さんへ   >早速ご紹介くださいまして    有…
岬麻呂@ Re[1]:岬麻呂旅便り335・松本、甲府、浜松(12/02) ひろみちゃん8021さんへ 何時もありがとう…
ひろみちゃん8021 @ Re:岬麻呂旅便り335・松本、甲府、浜松(12/02) こんばんは(^^) 今回の旅は お仕事仲間…
岬麻呂@ Re:岬麻呂旅便り335・松本、甲府、浜松(12/02) 家持様 早速ご紹介くださいまして有難うご…
岬麻呂@ Re:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) 家持様 ビックジョンさんへ お返事遅くな…
けん家持 @ ビッグジョンさんへ  ご覧いただき感謝です。   >いつもの…

お気に入りブログ

エンドウ豆は順調に… New! ビッグジョン7777さん

ナルバリッチ  ビリ… New! くまんパパさん

湘南 大磯を歩く(そ… New! MoMo太郎009さん

「真理のひびき」中… New! lavien10さん

江戸川橋周辺を歩く New! 七詩さん

プランター野菜 収穫 New! ひろみちゃん8021さん

嬉しいお届けもの。 New! ☆もも☆どんぶらこ☆さん

ブランコのない公園… 龍の森さん

「おぎの美術館」へ… ふろう閑人さん

作楽神社 龍水(TATSUMI)さん


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: