み雪降る 越の 大山
行き過ぎて
いづれの日にか 我
が里を見む (巻 12-3153
)
み雪降る 吉野の 岳
に 居
る雲の
よそに見し児に 恋ひわたるかも (巻 13-3294
)
筑波嶺
に 雪かも降らる 否
をかも
かなしき児ろが 布
乾さるかも (東歌 巻 14-3351
)
ぬばたまの 黒髪濡れて 沫雪
の
降るにや来ます ここだ恋ふれば (娘子 巻 16-3805
)
み 園生
の 百木
の梅の 散る花し
天
に飛び上がり 雪と降りけむ (大伴家持 巻 17-3906
)
降る雪の 白髪
までに 大君
に
仕え 奉
れば 貴
くもあるか (橘諸兄 巻 17-3922
)
天
の下 すでに 覆
ひて 降る雪の
光を見れば 貴くもあるか (紀清人 巻 17-3923
)
山の 峡
そことも見えず 一昨日
も
昨日
も 今日
も 雪の降れれば (紀男梶 巻 17-3924
)
新
しき 年の初めに 豊の 稔
しるすとならし 雪の降れるは (葛井諸会 巻 17-3925
)
大宮の 内にも外にも 光るまで
降れる白雪 見れど飽かぬかも (大伴家持 巻 17-3926
)
庭に降る 雪は 千重
敷く 然
のみに
思ひて君を 我
が待たなくに (大伴家持 巻 17-3960
)
立山
に 降り置ける雪の 常夏
に
見れども飽かず 神
からならし (大伴家持 巻 17-4001
)
立山
に 降り置ける雪の 常夏
に
消
ずてわたるは 神
ながらとそ (大伴池主 巻 17-4004
)
婦負
の野の すすき押しなべ 降る雪に
宿借る今日し 悲しく思ほゆ (高市黒人 巻 17-4016
)
立山
の 雪し 消
らしも 延槻
の
川の渡り 瀬
鐙
漬
かすも (大伴家持 巻 17-4024
)
雪の 上
に 照れる 月夜
に 梅の花
折りて送らむ 愛
しき児もがも (大伴家持 巻 18-4134
)
わが園の 李
の花か 庭に降る
はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻 19-4140
)
この雪の 消
残る時に いざ行かな
山
橘
の 実の照るも見む (大伴家持 巻 19-4226
)
ありつつも 見
したまはむそ 大殿の
このもとほりの 雪な踏みそね (三方沙弥 巻 19-4228
)
新
しき 年の初めは いや年に
雪踏み 平
し 常かくにもが (大伴家持 巻 19-4229
)
降る雪を 腰になづみて 参り来し
験
もあるか 年の初めに (大伴家持 巻 19-4230
)
なでしこは 秋咲くものを 君が家の
雪の 巌
に 咲けりけるかも (久米広縄 巻 19-4231
)
雪の 山斎
巌
に植ゑたる なでしこは
千代に咲かぬか 君がかざしに (蒲生娘子 巻 19-4232
)
うち 羽振
き 鶏
は鳴くとも かくばかり
降り敷く雪に 君いまさめやも (内蔵縄麻呂 巻 19-4233
)
鳴く 鶏
は いやしき鳴けど 降る雪の
千重に積めこそ 我
が立ちかてね (大伴家持 巻 19-4234
)
白雪の 降り敷く山を 越え行かむ
君をそもとな 息の緒に思ふ (大伴家持 巻 19-4281
)
言
繁
み 相
問
はなくに 梅の花
雪にしをれて うつろはむかも (石上宅嗣 巻 19-4282
)
梅の花 咲けるが 中
に 含
めるは
恋ひや 隠
れる 雪を待つとか (茨田王 巻 19-4283
)
大宮の 内にも 外
にも めづらしく
降れる大雪 な踏みそね 惜
し (大伴家持 巻 19-4285
)
み 園生
の 竹の林に うぐひすは
しば鳴きにしを 雪は降りつつ (大伴家持 巻 19-4286
)
うぐひすの 鳴きし 垣内
に にほへりし
梅この雪に うつろふらむか (大伴家持 巻 19-4287
)
川 渚
にも 雪は降れれし 宮の内に
千鳥鳴くらし 居
む所なみ (大伴家持 巻 19-4288
)
松が 枝
の 地
に着くまで 降る雪を
見ずてや妹が 隠
り 居
るらむ (石川内命婦 巻 20-4439
)
高山の 巌
に 生
ふる 菅
の根の
ねもころごろに 降り置く白雪 (橘諸兄 巻 20-4454
)
消
残りの 雪にあへ照る あしひきの
山
橘
を つとに摘み 来
な (大伴家持 巻 20-4471
)
初雪
は 千重に降りしけ 恋ひしくの
多かる 我
は 見つつ偲はむ (大原今城 巻 20-4475
)
み雪降る 冬は 今日
のみ うぐひすの
鳴かむ春へは 明日
にしあるらし (三形王 巻 20-4488
)
新
しき 年の初めの 初春
の
今日
降る雪の いやしけ 吉事
(大伴家持 巻 20-4516
)
梅の花ひとり見つつや 2024.01.13 コメント(6)
梅一輪の春咲きにける 2023.01.14 コメント(8)
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