もう…何がなんだか日記

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お尻ダンス

ネタバレ注意！

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「警察官は殺人鬼！？」なドラマも早くもシーズン3。

1の時に、“アメリカ版必殺仕置人”だと書いたけど
回を重ねるつれ、そうした傾向からどんどん離れたドラマになってきているのが興味深い。

アメリカのTVドラマの特徴は、とにかく続けること！だそうで（笑）
ならば、それこそ『仕置人』風に毎回何か悪事を働く人物が登場して
そいつをデクスターが始末して視聴者も溜飲を下げてオシマイ…
とした方が無難なんじゃないかと思う。

でも、逆に物語はどんどんデクスターの内面に焦点を当てたものになっていく。

1の前半までは表と裏の顔がハッキリと分離していた…というか
表の顔は裏の顔を隠すための仮面にしか過ぎなかった。

デクスターの殺人への抑え難い欲望をコントロールする術を教えてくれた父親、
技術や「掟」を与えることは出来ても、行為そのものには耐えられなかった父親、
そうした諸々を含めて、血の繋がりのない息子を愛してくれていた父親が
デクスターの前に幻影として度々現れるところに、それが象徴されてたかも。

2を経て、父親の「掟」から解放され自分なりの生き方を模索していた彼は、
見知らぬ人を殺してしまったり＞結果的に悪人だったけど
愛している人を安楽死させることになったり＞善悪はともかく彼女は喜んでいたけど
自分でも思わぬ方向に微妙にズレていく。

表の顔を“仮面”のままにしておく最後の砦（？）であった恋人リタの
妊娠＝父親になることも悩んだ末に受け入れ
遂に結婚さえも決意する。

ミゲル。

周囲に「壁」を作っていると評されていたデクスターが
彼を親友と認める。
表の付き合いだけでなく、裏の顔を分かち合おうとする。

葛藤すればする程、デクスターは“普通の”人間に近づいていく。

悔やむことさえもない。

暴走し、許せない存在になってしまったミゲルを手にかける時も
見ているこちらは痛々しく感じ辛い思いがしたのだけれど…
デクスター自身は、1で兄をそうした時より遥かに冷静だった。

リタが結婚暦を隠していることに、却ってホッとし
夫婦でも互いに秘密は持っているものだと結論付けるところに少し笑ってしまった。

人間的といえばラゲルタも、どんどん人間味を出してきているな。
ミゲルとの過去といい、エレンとの友情といい、何だかいじらしい感じだった。
エレンとの初対面の時に一緒に食べたガナッシュケーキを、
ラストでデボラと一緒に食べるところが良かった。

デボラは予想通り、毎回違う男性と恋に落ちてるけど（笑）
1は悲劇、2は仕事を取る形になり、3では両方ゲット…というのが良かった。

マスオカが途中で拗ねちゃったところは、少しばかりハラハラしたけど
元通りになっただけでなく、恋人も出来た様子だし
エンジェルも離婚の痛手から立ち直って新恋人が出来たし
レギュラー陣の状況も明るくなってきて良かった。

良かった良かったって陳腐な感想でスミマセンスミマセン。
でも、それだけ皆に親近感を抱いているってことっすよ（＾＾）

まだシーズン4、5と続く予定なので
デクスター自身も周囲の人々も、まだまだ変わっていくのだろう。
続きを観るのが楽しみ。

デクスター役のマイケル・C・ホールさんはガンを患っていると聞いたけど
頑張ってほしい。
デボラ役のジェニファー・カーペンターさんと結婚したそうで、
遅まきながら、おめでとうございます ♪♪♪

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