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中国の古典『聊斎志異』の一篇を基にしたもの。まあ『聊斎志異』については手塚治虫『新・聊斎志異』で知った程度でこの映画の元ネタもネットでチラリ目にしたことがあるだけ(^^;)その限りでは、映画はかなりアレンジを加えている。人間に化けた妖魔が人間の妻になろうと画策する話でホラーファンタジーが土台にはなっているのだけど―個人的には何と言ってもドニーよー!ドニー兄よー!というところで(笑)だからアクションシーンも見どころとなってはいるのだけど―メインはラブストーリー。それも妖魔と人間の三角関係。★☆★ネタバレあり★☆★狐の妖魔@小唯と彼女のために人間の心臓を取るトカゲの妖魔@小易。小唯は将軍@王生の妻の座を狙っているのだけれど人間の世界を制覇するとか自分の餌にすべく多くの人間を捕えるとか“悪”のためだと思ったら(最初はそうだった可能性もあるけど)そうではなくて、王生を本気で愛してしまったから。ここにちょっと説得力足りないかな…という気もするのだけどそもそも2人の出逢いを考えてみると彼女が盗賊団の虜だと思って助け出した王生の態度はカッコ良かったよね。カッコつけ過ぎか?という感じもあるけど>こらこらでも、裸同然の彼女に布を投げてやり、抱きかかえて救出…だもんなあこれは惚れるわなあ…それに、やはり美男子だし。夢のシーンで髪を長く垂らした王生@チェン・クンの美しさには一瞬、ドニー兄を忘れてしまったほど>ぉジョウ・シュン演じる小唯は妖艶さと清純さを併せ持っていて王生が惑わされるのも、まあ無理はないかなあ…って感じだし。それでも妻@佩蓉のために理性を働かせようと努力する王生の姿は良かったし真に愛しているのは妻@佩蓉だという姿勢を崩さずにいるところは感心したのに最後の最後でのあの告白は何なのよ!?という気がしなくもない。まあ、小唯にとっては、そこが救いとなったのだろうしそれ故にハッピーエンドで済んだのだろうけど(^^;)佩蓉の方は、王生とドニー兄の2人に求愛され王生を選んだという過去があるわけでそれが今度は王生と小唯との三角関係に悩まされることになりある意味、因果応報みたいなところはあるんだけど…それにしても、妖魔の汚名を着せられて死ぬ道を選ばされるなんて気の毒過ぎるよなあ。夫と妖魔が惹かれ合っていることを認めまた他に犠牲者を出さないために自己犠牲を払う…というところは彼女を王生に託し姿を消した後彼女に頼まれて妖魔退治のために戻ってきて身を捨てて戦ったドニー兄の姿と重なる。だからドニー兄の扱いをもっと大きくしなさいよ!と思ってしまうのは贔屓目が過ぎる?(笑)まあ、アクションシーンは結構あったし歌まで聞けたし(笑)あの髪型(前髪垂らした結髪)は可愛かったし新しい人生&恋は手にしたし彼もまたハッピーエンドだったからOK。メインの女性2人より個人的には魅力的に感じた夏冰の成長物語にもなっていたな。ということで全体を眺めてみるならばやはり、佩蓉の一途で誠実な愛が要で彼女があってこその物語になっていると思う。とはいえラストで狐の姿でうずくまる小唯はさすがに哀れを催した。これが一番印象に残っている。『画皮/Painted Skin』 2008年/シンガポール・中国・香港監督・製作:ゴードン・チャン出演:ジョウ・シュン(小唯/シャオウェイ)、ヴィッキー・チャオ(佩蓉/ペイロン)チェン・クン(王生/ワン・シェン)、ドニ―・イェン(龐勇/パン・ヨン)スン・リー(夏冰/シア・ビン)、チー・ユ―ウ―(小易/シャオイー)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/1240-9e5bbbcd☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんち完全版DVD聊斎志異ドラマ版DVD-BOX
2013.10.20
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蒼井そら主演。ちゅーても、私はAVは管轄外なので分からないのだが(^^;)以前に何かのドラマ(一般のTVドラマ…もしかしたらミッチーの『八雲樹』だったかも?)にゲスト出演したのを観たことがあって、名前だけは覚えていた。中国では大人気だそうだ。この映画では軽い知的障害のある高校生くらいの女の子の役で台詞が少ないのは中国語力の問題かも…という穿った見方もできるけれど別に違和感はなかった。ちょっと過激なシーンはあるので、そのための起用かも…という見方もできるけれど可愛くて清純で幼気で…というキャラを不自然なく表現していたと思う。もう一人の主人公@キットが彼女のために命をかけるのも「うんうん分かるよ」って感じ。そのキットを演じるジュノ・マックは歌手だそうだけど坊主頭のせいかタカ&トシを連想してしまって困った(笑)でも、普通の青年っぽさが出ていて良かった。目力があるし良い方向にも悪い方向にも「若さ」が生きていたと思う。★★★ネタバレあり★★★猟奇的殺人事件腐った警察踏みにじられた純愛復讐暴力の連鎖…何となし韓国映画を連想した人は少なくないかも(笑)全体的に面白かったんだけど、個人的に納得できない部分も。主人公2人が受けた仕打ちはあまりにも酷くて復讐したくなる気持ちはよく分かるからどうしても2人に肩入れしてしまう。ターゲットになる連中が少しは良いところがあるとかやむを得ない事情があるとか罪悪感に苛まれているとかせめて復讐に脅える姿を見せてくれていたら幾分かは彼らに同情する気持ちも湧いたかもしれないけどそういう描写はなかったなあ…寧ろ主人公達を一方的に悪人扱いし、排除することしか考えてない感じ。だから復讐を完遂してメデタシメデタシ…な話なら溜飲が下がってスッキリ!だったかも。それでも勿論、復讐なんて推奨できるものではないから主人公が悲しい結末を迎えることにして後味を苦いものとするという程度なら良かった様な気もする。でも、そうじゃなかった。なかったのは良いんだけどつまり予想できない展開になってくれるのは寧ろ嬉しいことなんだけどえ?そう行く?って感じ(^^;)だって一番悪い奴が背景も描かれず、ひたすら悪い面しか見せなかった奴が5年後(イキナリ5年後ってのにも笑ってしまったけど)聖職者になってるってどーよ?一連の出来事を経て自分の罪深さを反省したとかならともかくあの言い草では一方的に主人公達を悪者にしてるだけでそれを「許した」なんぞと上目線で語ってみせて…どこに信仰があるわけ!?つーか信仰心とか宗教とかをバカにしてね?まあ、これだけなら真に悪い奴は自己保身のためなら神をも利用するのねと、さらに怒り心頭で見つめることになり直後の復讐シーンをより効果的にするための“タメ”とも取れるけどさらにその後に続く展開が…いや、絵ヅラとしてはまあ面白いと思うんだけどさでもなあ…幾ら子供は時に残酷になれるとか、単純なだけに過激になれるとか無理クリ思う様にしてみても、やっぱ非現実的。彼らがそれ程までにあの聖職者モドキを慕っていたとしたら「お前ら上手く乗せられてんなー」ってところだし(^^;)仮に彼が本当に真摯に聖書に従った生き方をしていてそれ故に子供達が心酔していたのだったとしたら彼は罪は許すべきと説いていたわけだから「お前ら却って彼を裏切ってるじゃん」ってことになる。つまりさ「許す」ことが一番の復讐…だとか暴力の連鎖の悲惨さ…といったメッセージを込めているみたいだけれどもそーいう作品にはなっていない気がする。「悪」はどんな形を取っても「悪」で一般人はいつまでも「悪」に蹂躙されるばかりという印象が強く残ってしまった。主人公2人が、あまりにも悲しい。『復仇者之死』 2010年/香港監督・脚本:ウォン・ジンポー出演:蒼井そら(ウィン)、ジュノ・マック(キット)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/924-ff751564☆クリックしてね♪(3つも多過ぎ?)☆ にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんちDVD香港版DVDジュノ・マックCD
2013.02.07
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中国では清末四大奇案の一つとして有名な馬新貽暗殺事件をベースとした物語。清朝末、太平天国の乱を背景に義兄弟の契りを交わした3人の男達の友情や夢や裏切りを描いたもの。★★★ネタバレあり★★★男達の物語だけれど女性が1人絡む。…のは良いんだけどどうして女はこーいう役回りになってしまうのだろう?何かちょっと悲しい。その女性リィエンはアルフの妻なのにパンと通じてしまう。貧しさ故に売られたリィエンをアルフが助けたのがそもそもの始まり。そのことをパンに話すリィエンはアルフを「幼馴染」と呼んだ。恋人とか好きな人とか言わずに…今の夫とも言わずに。何度も家出しては舞い戻る…というのを繰り返しているとも言っていた。アルフに恩義とか「情」とかは感じていても愛してはいなかったのかも?いつも満たされない思いを抱えていたのかも?パンと再会した時、夢中で彼のいる場所へ走っていく彼女はまさに恋する乙女で、可愛いとは思った。でも、ハッキリ不倫関係に陥ってしまってからは何だか、ふてぶてしさも感じてしまった。それでも、まだ少しは同情もしていた。抑えても抑えても惹かれてしまうことはあるものだ…と。でも、ウーヤンに殺されそうになった時必死で言い逃れしジタバタするところはやっぱり女の醜さだな…と何とも虚しい思いがした。ま、同じ女として、同じ状況になったら同じことしそうな気はするけど(^^;)固く結ばれていたはずの男達にズレが生じ始めたのは…いや、3人3様、立場も性格も異なるのだから最初から全く一致していたとは言い難い。それでも同じ方向を向いていたはずの彼らの間に知らず知らず広がっていた溝があろことに気付いたのは蘇州城での戦いの時。私は単純な人間だから>分かってるって?しかも遠い先よりも、すぐ目の前の出来事に心惑わされてしまう方だからこのエピにおいては断然アルフに共感した。つーかキリスト教を信奉する太平天国軍なだけに蘇州城主は自分の命を犠牲にして4000人の部下達を救おうとした。そんな彼の気持ちには何としても何としても答えてやりたい、やらなければ…と思った。だから、彼らを皆殺しにするというパンの決断には怒りを感じた。でも、パンはパンで屈辱に耐え僅かな食糧を確保してきたのだ。前進するためには切り捨てるしかない…という理屈は分かる。涙を流しながらパンに従うウーヤンがここでは一番正しい判断をしたと言えるのかな。その前に、同じ軍の若者達が女性達に暴行した時は元盗賊のアルフは見逃そうとしたのに対し貧しい者が平和に暮らせる世の中を作りたいとの理想を掲げるパンは若者達の処刑を命じた。ある意味、正反対の行為に見えたけどつまりは、足元のアレコレではなく遠い先をパンは見据えているということだね。そんなパンの理想にアルフも同調したけれど熱い心を持つアルフには足元のアレコレだって見逃せない。ではパンは常に正しかったかというと、そんなことはない。リィエンの件が象徴している。彼がアルフ暗殺を企てたのはリィエンのためだとウーヤンは解釈しリィエンを殺すことにしたわけだけれどその解釈は完璧に正解ではないけど、間違いでもないと思う。理想の実現のために権力を得ようとしたパンだけれどいわゆる権力欲だってあったと思うしアルフ個人に対してはリィエン絡みの複雑な思いがなかったとは言えないよね。それに、いくら先のことのために今を切り捨てると言っても彼の決断はあまりに冷酷過ぎる気がする。同じ“必要な犠牲”でも、蘇州城主のそれとは正反対で自らを捨てるのではなく他人の屍の上を歩いて行くこと。そう思う私は甘いのだろうけどね。でも、遠い先で理想を遂に実現させ今迄の犠牲の何百何千倍の人々を幸福にできたとしてもそれで過去の人達をも救えたことにはならないと思うんだけど…でも、もしかしたらこれはパンが歩むべき道を挫折してしまう悲劇…なのかもしれない。そういう見方も出来る。結局のところパン自身もまた捨て駒扱いだった。自分が目指した権力の座に既にある人々により簡単に切り捨てられてしまったのだし。それにしてもパン@ジェット・リーのシリアスな演技もなかなかだしアルフ@アンディ・ラウも熱演していたし魅力的だったけどウーヤン@金城武が、やっぱ良いなあ。もう、アップになる度に一服の清涼剤の様。実に美しいのですわ>ミーハー勿論、キャラ的にもねパンとアルフの間に立っているところが良いよね。各エピの中で、正反対の2人の考えを選択し支持する。ナレーションが彼なのも、そこを強調している。そんな彼が独自に行動したことで物語は終わる。『投名状/The Warlords』 2007年/中国・香港監督:ピーター・チャン出演:ジェット・リー(パン・チンユン) アンディ・ラウ(ツァオ・アルフ)金城武(ジアン・ウーヤン)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/890-3939358d☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんちDVD(コレクターズエディション・初回限定盤)ブルーレイ(完全版)ビジュアルブック
2013.01.13
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お正月映画の一つ。だから、ひたすらオメデタイ>ぇクリスマスソングの替え歌で始まって終わり「良いお年を」の言葉で締めくくられる明るいドタバタ時代劇ミュージカル。製作者であるレイモンド・ウォン扮するマー・ロンダイとロンダイの弟マー・ロンクイが自己紹介ソングを歌った時は「うへえ…」と思ってしまったんだけど>こらこら直後のシーンでレスリー・チャンが爽やかに登場し歌い出すとホッとしたしホンワカもしたので正解かも(笑)とにかくレスさんはプレイボーイの本領発揮という感じで妖艶に女性を口説いたかと思えば積極的に迫ってくる女性にオタオタする純情ぶりも見せ登場する度に衣装は勿論、無造作な長髪、キッチリした結い髪、ムサい髭面…と色んな顔を披露。歌にダンスにアクションも。だから、まずはレスリーPVとして楽しむべし!物語の方はシンプル。絡まり合うラブストーリーと純朴な村人達を堕落させようとする新村長の企みの二本柱。でも、どちらも軽~く解決。まあ、誤解がこじれてドロドロ展開になったり陰謀により人々が大きく影響を受けたり…というのはイライラして苦手な方なのであまり入り組まずに早くに片付くのは個人的には悪くはない。ないけど…じゃあ面白いかというとイマイチ面白みが足りない(^^;)村長が村を乱すために売春宿を作ったり酒に媚薬を混ぜたりするんだけど前者は結局、村人達は乗ってくれないから観光客相手に出稼ぎの女性達を使う…というナンダカナな顛末(笑)後者の方も大したことなくオシマイ。ただ、そんな風にお色気路線で攻撃を加える村長が彼に一目惚れした村娘から色仕掛けで迫られ逃げ惑う…というところは皮肉っぽくて良いかも?事情で正体を明かせないレスさんが取り合えず名乗るのがキム×タクヤちゅーのはナンダカナ(笑)あ、それとレスさんが仮面を被ってカンフーで戦うシーンがあるんだけどその仮面がウルトラマンになるところは笑ってしまったよ。『九星報喜/Ninth Happiness』 1998年/香港製作:レイモンド・ウォン監督:クリフトン・コー出演:レスリー・チャン(マー・ロンチョン/キムラタクヤ)、ン・シンリン(チーワン)ケニー・ビー(ダップ)、ジジ・ライ(ホン)、アマンダ・リー(ガウガウ)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/876-c0d23925☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんち↓中古>残り僅かですぜ↓これ買っちゃったんですわよウフ↓何とレスさんのTシャツ
2013.01.01
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血を流して横たわるファン・ビンビンが美しい…雑誌に載っていた写真に惹かれて観ました。思っていたのとは随分違う内容だったけれど、感動しました。公式HPによると、ベースになっているのは『史記』(司馬遷)に記されている『趙氏孤児』で雑劇、京劇、新劇等、様々な形式で繰り返し舞台化されている有名な物語なのだそうです。映画化はこれが初めてで、大きくアレンジしてあるらしいです。★★★ちょっとネタバレあり★★★春秋時代の晋の国武官・屠岸賈は君主を暗殺し、その罪を趙朔に被せ、趙氏を全滅させてしまいます。趙朔の妻であり君主の姉である荘姫は混乱の中で出産し、子供を逃がすため自害します。その子供を託された彼女の主治医・程嬰は身代わりに妻子を殺され自分の息子に付けるはずだった名前“程勃”をその子供に付け復讐の道具とするべく育てることを決意するのでした―ポスター等ではファン・ビンビン主演の様な印象ですが、実は早くに退場してしまいます。程嬰の妻@ハイ・チンも亡くなってしまうので、後は男ばっかり(笑)程嬰@グォ・ヨウと屠岸賈@ワン・シュエチーの渋い演技対決といった趣です。それに絡む韓厥@ホワン・シャオミンが美形なのと程勃役の子役及び15歳になってからを演じるチャオ・ウェンハオが可愛いのでそこがちょっと目の保養という感じ>ぉ趙氏孤児を見つけるために屠岸賈により国中の赤ん坊が連れ去られるところは子供のイエス・キリストを狙いヘロデ王が国中の幼子を殺させた話を思い出させます。程嬰の実子を趙氏孤児と思い込んだ屠岸賈が、その子を床に叩きつけて殺すところは「うわっ」と叫んでしまいましたが(^^;)それと引き換えに他の子100人は無事に親の元に戻してくれたのでヘロデ王よりは良い人かな…実際、程勃のことは心から可愛がってくれたので全くの悪人として描かれているわけではないですね。ていうか、そういう人間味も併せ持った屠岸賈だからこそ程嬰の復讐が生きるわけですけど。我が子の様に愛している程勃の正体をある日突然知らされその手により殺される…こんな凄い復讐はないと思います。ただ、こういう場合当の程勃に予め真相を明かすべきですよね?最初は、まだ幼いうちは酷だし態度を装うのも難しいだろうから黙っているのだろうと推測して観ていたのですが15歳になってもまだ…というところに疑問を抱きました。なので程勃はどんどん屠岸賈に懐いていき程嬰には逆らう様になっていくので観ていてちょっとハラハラしました(笑)勿論、殺伐とした復讐物語で終わるのが良いのか悪いのか判断は難しいけど…「父上」と呼んで慕っていた人を事情が事情とはいえイキナリ憎むことなどできず程嬰を裏切ることだって考えられるし見事に復讐を果たしたとしても心に深い傷を負うかもしれない…とにかく巻き込まれて不幸な経験をした程嬰が気の毒でこれ以上辛い目には遭ってほしくない…という気持ちで、こちらも葛藤しながら観ていました。屠岸賈が屋根から程勃を飛び降りさせるところと戦で程勃が敵に囲まれた時に取った行動には色々と考えさせるものがありました。前者では程嬰との違いが出ていてここに程勃が後にしなければならない選択の根拠が示されているのかなとも思えたし後者は、成長した程勃を容姿から趙朔の子だと見破りながらもそれに勝る愛情を屠岸賈が持っていることを示していてもしかして、どんでん返しに繋がってしまうのかなとも思えました。それだけハラハラさせた割には結末はアッサリしていた気もするけど(^^;)でも、主人公は程勃ではなく程嬰なわけですからあそこで程嬰の心境の変化が示されるのが良かったです。結局のところ程嬰も屠岸賈も血の繋がりのない息子を愛したということなのですね。それによって2人は「敵」ではなく表裏一体とも言えるし違う意味の「敵」になったとも言えるのかも?>穿ち過ぎ?その波乱の生い立ち故に程勃=運命の子と見ていたのだけれど程嬰と屠岸賈にとって「運命の子」だったのね…と遅まきながら気づいたのでした>鈍過ぎ?ラストは屋敷の中で…でもフラフラと歩き続ける、あるいは前を向いて倒れる程嬰の姿…でもそれぞれ感動的だったと思うけれどそうではなく、程嬰は振り向きました。そこで、ドッと涙が溢れました。まだ15歳の程勃は可哀想だったけどでも、2人の父(実父を含めれば3人)の呪縛から解かれ母親が望んでいた「普通の人生」を歩んでいける様になったのですよね、きっと。それにしても韓厥の存在は尻すぼみだったな(^^;)まあ、父子の物語なのだから仕方ないですけど。『趙氏孤児/Sacrifice』 2011年/中国監督/脚本:チェン・カイコー原典:司馬遷『史記』☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/756-cbd99b17☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんち↓DVD 【送料無料】運命の子 [ グォ・ヨウ[葛優] ]↓ノベライズ 【送料無料】運命の子 [ 陳凱歌 ]
2012.10.07
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「胸に響くの、あなたの声が」中国でベストセラーになった小説『玉観音』を映画化したもの。作者の海岩はラブストーリーの名手と言われているそうです。ラブストーリーといってもヒロインは麻薬捜査官だし、銃撃戦も出てくるしフィルム・ノワールの雰囲気です。ストーリーは起伏だらけで非常にドラマチックなんだけどラストに救いがなさ過ぎ…(^^;)★★★ネタバレあり★★★玉観音とは、玉(ヒスイ)で作られた観音像のことでヒロイン@アン・シンは、いつもこの玉観音のペンダントを身に着けています。どことなく顔が似ていると婚約者ティエチュンからプレゼントされたものです。チラと検索したところによると、原作では婚約者の死後に彼の母親から形見に貰ったものとなっている様です。観音に似ていると言われながらそして「安心」という名前を持ちながらヒロインは恋愛関係になった男性を次々と不幸にしていきます。これって皮肉なのかな?それとも男性が惹かれずにはいられない魅力溢れる女性というところが観音ぽい?未熟な私にはよく分かりませんでした>スミマセンスミマセン原作は未読なんですが、全体的な物語構成からいうとアン・シンの最後の恋人となるヤン・ルイとの関係が主体で過去から延びる“影”としてマオ・ジェの存在があるのかな?という気がします。あるいは、夫であるティエチュンを含めた3人の男性が同じ重みを持って3つの物語を紡ぐ形になっているのかな?映画では、マオ・ジェが中心というか要になっていてヤン・ルイは、2人の悲劇を額縁の様に飾る役という感じかな(酷?これはあくまで私の個人的感覚なので賛否両論あることでしょうがヤン・ルイとティエチュンはルックス的に同じカテゴリーに入ると思うんです。双方とも面長で、ちょっとモッサリっしている(笑)いや、劇中ではヤン・ルイはプレイボーイだしティエチュンもカッコイイという設定ですが。で、間に登場するマオ・ジェは少年ぽさを残した明るい美形のニコ君なのでやはり彼との恋を際立たせるための手かな?という気がします>贔屓目過ぎ?でも、ニコ君だけ香港出身だから、やはり狙ってる部分はあると思うな。麻薬捜査官という精神的にも肉体的にも大変な仕事に就きティエチュンとは遠距離恋愛結婚を控えているものの仕事は辞めたくない…そんな葛藤を抱えているアン・シンがひょんなことで知り合ったマオ・ジェに惹かれていったのは仕方のないことだったのかもしれません。何つっても初登場シーンでのニコ君は文字通り水も滴るイイ男ですし(^^)お互いの背景をよく知らないうちに燃え上がってしまった恋。でも、その恋に身を捧げるのではなくアン・シンはティエチュンのもとに戻ってしまいます。ここんとこの心理もよく分からなかったな。ティエチュンの魅力がハッキリ描かれていなかったせいもあるでしょうね。アン・シンはマオ・ジェと一緒に入る時の方が明らかに生き生きとして楽しそうでしたし。で、その後に悲劇へと雪崩れ込んでいくわけなのですが―アン・シンのせいで警察に捕まり両親を亡くしたマオ・ジェがアン・シンを憎む様になるのは、仕方ないっちゃー仕方ないんだけど…自分が麻薬取引に手を染めていたのが原因なわけだから自業自得だしアン・シンと出逢わなくても遅かれ早かれ同じ事態に陥ったことでしょう。可愛さ余って憎さ百倍ってことなんだろうしやりきれなさを全て彼女にぶつけてしまっていたのだろうけど…ちょっとナンダカナ…と思ってしまいました>冷たい?それでも最初の襲撃の時は咄嗟に兄を止めたりしてアン・シンへの思いはまだ消えていないのだと安心する部分もあったのだけどラストでは完全に憎しみに支配されちゃってる、って感じでしたよね?何処かにまだ愛情が残っている、もしくは死の間際に思い出す…という方が私好みだったなあ…>私の好みなんでどーでもいい?まあ、そもそも「そこに帰るなよ!」ってことだしマオ・ジェ達も「もう知ったのかよ?」って感じだしちょっとツッコミどころはありましたが(笑)それにしてもさ、子供を連れ去られる時に「あなたの子よ」と言えば良いのに…言うか言うかと思ってたのに言わないんだもの。その後の電話では言ったけど多分、あの時点で既に子供は殺されていたのでしょうね。だからマオ・ジェは最後まで「俺の子だというのはうそだと言え」と言い続けていたんですよね。子供だけは助かるというオチだと思っていたので、ここはちょっと辛かったなあ…ならばせめてアン・シンは助かってヤン・ルイと新しい人生を始めてほしかったです。それもダメなら、せめて…本当に、せめて相討ちだったら良かったのになあ…と、まあそのくらい救いのない結末でした。観音像に祈りを捧げたヤン・ルイが荒野でお坊さん達とすれ違うシーンで終わるんですが途中で灯籠流し(?)みたいなのも出てくるし玉観音のペンダントと合わせて底に仏教的な思想が流れているのだろうと思われますが無知な私には理解しきれませんでした>スミマセンスミマセン諦念とか諦観とか無常観みたいなものなのかな…?『玉観音/Goddess of Mercy』 2003年/香港監督:アン・ホイ出演:ヴィッキー・チャオ(アン・シン)、リウ・ユンロン(ヤン・ルイ) ニコラス・ツェー(マオ・ジェ)、チェン・ジェンビン(ティエチュン)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/700-6b379d03☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ ☆朝ドラ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆ 【送料無料】デスパレート 愛されてた記憶 [ ツェー ニコラス ]価格:3,192円(税込、送料別) 【送料無料】玉観音 [ 海岩 ]価格:1,995円(税込、送料別)
2012.08.19
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いやあ、泣けます。まさに男泣きの映画。でも、女の私でも泣けます。つまり、この映画に泣けない奴は人間じゃないっ!と断言したくなる映画です>大丈夫か?歴史大作であると同時にオールスター出演による娯楽作。冒頭でジャッキー・チュンが登場したかと思うとイキナリ殺されてしまうしドニ―・イェンはダメ男だしレオン・ライは小汚いしエリック・ツァンは警部だしニコラス・ツェーにレオン・カーフェイにフー・ジュンにファン・ビンビン…等々豪華過ぎるぜっ!って感じの顔ぶれです。さすがに皆、存在感もあってオーラもビンビンで、いわゆる群像劇なんだけど散漫になることなく、寧ろ各エピが際立って見えます。ジャッキー扮する楊衢雲(ヤン・チューユン)暗殺事件から5年後に時は移り1906年、日本に亡命中の孫文が蜂起計画を話し合うため香港を訪れることになります。前半は、孫文が来るまでのアレコレ。各キャラの背景や、先の展開に向けての伏線張り(死亡フラグちうヤツですね)が主で派手な見せ場はあまりなく、ちょっと取っつき難いかもしれません。でも、この前半が面白い!という人もいるから侮れませんぜ。後半は、いよいよ孫文がやって来て、会合を終えて帰るまでの一時間500人から成る暗殺団と僅か8人の義士団の戦いをリアルタイムで描きます。アクションに次ぐアクションで萌えますぜ~。やはり一番目を引くのはドニ―でしょう。聞くところによると、一旦は撮り終えたアクション・シーンに納得できないドニ―が自分のスタッフを呼び寄せて急遽撮影し直したんだそうです。本当に素晴らしいです。戦いのシーンだけでなく、人混みの中を走り抜ける姿が物凄くカッコイイです。妻子と楽しそうに自転車に乗る、決して叶わない夢を見て死ぬところは号泣ものです。彼と双璧を成すのがレオン・ライですね。端正とか気品という言葉がピッタリの彼が汚れに汚れた姿で登場するのも面白いし愛してはいけない人を愛し悲劇を招いてしまった過去を持つ設定が似合っているし身体を清め鉄扇を手に敵の前に佇む姿は美しいです。まあ確かに、この歴史を土台に今を生きる中国の人達とアジアの歴史なんて学校で習ったかどうかさえ忘れている日本人(私のことだけどね)とでは、重みも感動も天と地の差だとは思うんで(^^;)歴史を土台にしているとはいえ娯楽色たっぷりのフィクションであること主要人物達のほとんどが実際には革命のことなんて碌に理解していない人々であること歴史に名前を残すことのない庶民であることが実に効果的だと思います。孫文自身やその思想がどーのこーのじゃなくて平和や幸福の象徴として見なすことでそれぞれ心の傷を抱えた人々が彼を守ることに命をかけるのです。これは国も立場も考え方も違っていても共感できる設定だと思います。それを体現しているのがニコラス・ツェー扮するアスーですよね。彼は無学な車夫で、それこそ孫文のことなんて全く知らないんです。ただ、仕えている主人とその息子に喜んでもらいたいという気持ちで動くだけなんです。そして恋人との結婚を夢見る普通の若者なんです。孫文の身代わりを務めるのが、その主人の息子だと知り、ただ泣くところも良いし他のメンバーと違い武器も武術も使えない彼が敵に必死でしがみ付きアッサリ殺されてしまうところが何とも切なく感動的です。何でも彼の顔が綺麗過ぎるので傷跡を付けることにしたんだとか。傷があっても綺麗なんですけど(笑)超イケメンのニコ君が、ちっとも華麗ではないこの役を選んだところが超イカシてますよね。ともかくも、思い出すと泣けて仕方ない映画がまた一つ増えました。『十月圍城/Bodyguards and Assassins』 2009年/香港・中国監督・テディ・チャン☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/645-a6b509e8☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!☆映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんち 【送料無料】孫文の義士団【Blu-ray】価格:3,899円(税込、送料別) ■中国映画DVD■十月圍城~孫文の義士団(DVD)価格:1,880円(税込、送料込)↓懐かしー 【DVD】ジェネックス・コップ/ニコラス・ツェー [OPL-30612] ニコラス・ツエー【2sp_120427_b】価格:1,481円(税込、送料別)
2012.07.01
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指は5本揃って拳になる―1980年代「船」という名を持つ、台北の繁華街モンガを舞台に高校生5人組が黒社会に入り友情も自分自身も壊れていく…という物語。韓国映画『チング』を思い出させる映画です。『チング』はノスタルジックで悲痛な印象が残っています。もう随分前に観たきりなので、今ならまた違う見方になるかもしれませんが。この『モンガに散る』は、もっと明るくていわゆる“爽やか青春物”という感じがします。まあ実際、前半はちょっとコミカルなタッチで描かれています。彼らが大勢の若者達と大乱闘するシーンなど、何となし楽しそうですらあるんです。5人が笑い合っているシーなんて、それが大人のヤクザ達との食事の時であれ5人だけで他愛ないジョークを交わしているだけの時であれもう本当に楽しそうなんです。彼らはただ、お互いが好きで、一緒にいるのが楽しくて、ただずっと、そうしていたかっただけ…なのだと思います。主人公@モスキートが母一人子一人で、転校してきたばかりだし、それまでずっとイジメられっ子だった…という設定は5人の絆の強さを象徴していると思います。初めての友達で大切な大切な親友で兄弟の様でもある…という。兄弟つまり“家族”を見出していたという意味でゲタ親分は父親ということになるのですが実際、メンバーの一人@ドラゴンの父親であるしその堂々とした頼り甲斐のある様子に理想の父親像を見ていたのだと容易に想像はつく…ハズなのですが鈍い私は、すぐに分かりませんでした(^^;)鶏のモモ焼きを一緒に食べるシーンでやっと気づきました。いくら何でも遅過ぎ?自分の感覚を棚に上げると、この点は少ばかり描写不足だという気がしました>ぉとはいえ、モスキートの人生を変えるきっかけとして鶏のモモ焼きが二回も出てきたのには何だか感心してしまいました。で、前半と雰囲気がガラリと変わって、悲劇が訪れるのですがゲタ親分が殺され、メンバーの一人で実質的にリーダー格だったモンクの裏切りが判明しモスキートの“家族”が崩壊していきます。大陸からやって来た極道が彼の実父だったという設定は少しばかり取って付けた様な気がしないでもなかったのだけれど“家族”という観点から見ると、成程!と感心するのでした。そこには台湾の歴史も関わってきます。1987年―戒厳令が解除された台湾に大陸からの極道が進出してきて旧勢力を駆逐していった年。モスキート達はまさにこの流れに巻き込まれていったわけです。彼らの悲劇は台湾という国の悲劇でもあったわけですよね。モンクとドラゴンの、ちょっとBLチックな(?)関係性の方が目立つしドラマチックだし受ける要素だと思います。だからラストでモンクにとどめを刺すのがドラゴンというのは仕方ないんだろうなあ…モスキートでも良かった気はするのだけれど、でも、モスキートにとっては救いになったのかもしれません。モスキートは両手を広げ、モンクの中に残っている友情への信頼感を見せそれに応えたモンクを裏切った形になったわけでそれなのに、お互いが友情を信じて笑顔で死んでいく…というのが感動どころである反面、「それってどーよ?」って気持ちも湧いたので(^^;)それとも、お互いの立場を理解し合い、結果的には殺し合うことになってしまったけれど友情は抱いたままなのだと純粋に信じることができたってことなのかな。ここがツッコミどころと思ってしまう私は人間への不信感が強いってことかも(^^;)ともあれ、モンク役イーサン・ルアンの存在感というかカリスマ性が素晴らしいです。ルックス的にはモスキートの方が好みに近いんだけど>個人的好みでも、高校生の設定だと分かった時は、さすがにビックリしました(笑)『??/Monga』 2010年/台湾監督:ニウ・チェンザー出演:イーサン・ルアン(モンク/和尚)、マーク・チャオ(モスキート/蚊子) リディアン・ヴォーン(ドラゴン/志龍)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/428-8089f39dクリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆ 【25%OFF】[DVD] モンガに散る価格:2,993円(税込、送料別) 阮經天、趙又廷デュエット曲収録★お取り寄せ★台湾映画のサントラ『モンガに散る』2CD+DVD【YD...価格:2,500円(税込、送料別) 2010年春節、台湾で大ヒットした作品の写真&メイキングブック★お取り寄せ★阮經天(イーサン...価格:2,700円(税込、送料別)
2012.01.06
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ジェイ・チョウ(周杰倫)初監督作品。脚本も音楽も担当。勿論、主演も。不思議な少女とのラブストーリー。前半はジェイ扮するシャンルン視点で描かれるフンワリとした初恋物語でその所々に仕掛けられた謎が、後半になって少女@シャオユーの側から次々と解明される。韓国映画によくある構成だな。ラストはまたシャンルン視点に戻り、一つの解決を示す。音楽学校の生徒という設定が彼に合っていて良い。ピアノ・バトル等、ピアノを演奏するシーンが多くて楽しい。↓以下、ネタバレだらけ(笑)↓★ ★ ★ ★ ★ ★ ★シャオユーが他の人達には見えない、というのは序盤、シャンルンが名前を尋ねるシーンで分かってしまうのでどうなのかな…と、その時は感じたけど心配無用で、なかなか捻りが利いた物語になっている。シャオユーがシャンルンにしか見えない…という描写が続いたかと思うとクラスメートのチンイーと言葉を交わすシーンや用務員さんがシャオユーを見たと話すシーンが出てくる。その双方では逆にシャンルンは彼女を見ていない。この“特定の人にしか見えない”という特質から、シャオユーはゴーストなのだと解釈していた。でも、その時によって見える人が変わるのだとしたら、それだけでは説明できない。そしたら、彼女は過去からのタイム・トラベラーだと判明する。ここのところも、一つの捻りかなと思う。“謎”は多分、シャオユーが呟いていた(楽譜に書かれていた)「最初に出逢った人が運命を決める」とかいう言葉やシャオユーが予め歩数を数えておいて目を閉じて教室まで歩く姿から過去からやって来た時に最初に目に入った人のみが、こちらの姿を見ることができる…というルールがあるのだと解釈すれば納得がいく。何故?何故?という気もするけど(笑)タイム・トラベル物って作品によって色々なルールがあるから、これはこれで良し>ぉシャオユーの時代は1979年>ジェイの誕生した年だシャンルンの時代は1999年。“現代”もリアル世界よりは過去なので、ちょっとレトロな雰囲気がある。風景も建物も美しい。シャンルンがシャオユーを自転車の後ろに乗せて長くカーブした木の橋(?)を渡るところは実に素敵だった>うっとりそれにしても、シャオユーが可哀想過ぎ。そりゃあ、未来に何度も行っただの未来人(シャオユーの時代にはまだシャオルンは生まれていない)と恋に堕ちただの思春期の女の子が言い出したら「妄想」と思うのは仕方ないかもしれないけど…精神病だと思うなら、まずは専門医に診てもらうよう取り計らえば良いのに完全にオカシイと決め付けて最初から厳重な監視体勢に入るとは…しかも周囲にバレバレだし…知った男子がからかう(ていうか、完全にイジメ)のも野放しだし…たった一人の家族である母親も娘を庇うでもなく、ただ家に閉じ込め薬を飲ませるだけ…彼女が本当に病気だったとしても、あれでは追い詰められるばかりで悪化の一途だろう。アンソニー・ウォン扮するシャンルンの父親にして教師は“現代”での父親としての姿は、お茶目でカワイイ。それだけに“過去”におけるシャオユーへの対処が不味過ぎるのがナンダカナ…若気の至りってことなのかしら?あの苦い経験により人間的に成長したってことなのかしら?でもって、彼が息子を失う結果になってしまったのはもしかして“報い”なのかしら?卒業式のシーンで、シャンルンが一旦会場に戻るもチンイーに借りたブレスレットを返すだけで、すぐまた引き返したのが良かったな。シャオユーが姿を消してから、表面上はチンイーに乗り換えちゃったみたいに見えたから>ぉここで本当の気持ちをハッキリ示したってことだよね?悲劇的なラストを想像していたので、意外なハッピーエンドにホッとした。最後の一音を弾いたのか弾く前に死んでしまったのか、際どいところでストップモーションになるけれど…その時点でシャオユーも既に死んでしまっていたし死後の世界で再会した…という解釈もできるかもしれないけど…でも、それならシャンルンを見たシャオユーが喜ぶどころか知らない人に向けるような表情だったのが説明できないと思う。あれは多分、シャオユーが時を超える以前、シャンルンに出逢う以前の時間にシャンルンが飛んだからだと思う。ラストの卒業写真がイマイチ分かり難かったのだけどあそこに写っていたのはシャオユーとシャンルンだよね?シャンルンは過去に行くことに成功しシャオユーと新たな未来を生きることになった、ってことだよね?20年の開きしかないので、年を取った2人と若い2人が同時に存在していそうで混乱しそうになるけど歴史は変わってしまい、若いシャンルンはもう生まれないのかもしれない。シャオユーに悲劇は最初から起きずシャオユーの母親は娘の死を信じようとしないまま“妄想”に生きることもなくシャンルンの父親は過去を背負って生きることもなく恐らくシャンルンではない別の息子に恵まれシャオユー&シャンルンが2人して幸せに長生きする世界になったのだと思う。とても良い雰囲気の作品だった。やるじゃん、ジェイ・チョウ!って感じ(^^)『不能的・秘密』 2007年/台湾監督:ジェイ・チョウ出演:ジェイ・チョウ(シャンルン)、グイ・ルンメイ(シャオユー) アンソニー・ウォン(シャンルンの父)、アリス・ツォン(チンイー)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/321-739322ccクリックしてね♪(3つも多過ぎ?) < にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆ 【送料無料】言えない秘密価格:2,993円(税込、送料別) 即発送!■送料無料■初回限定盤■ジェイ・チョウ CD+DVD【The Era/跨時代】11/1/12発売価格:3,499円(税込、送料込)
2011.09.25
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冒頭からして残酷シーンがあるので注意!ちょっぴりネタバレあり―韓国映画だと思って借りてきたら、香港映画だった(笑)アジア映画が一緒くたに置いてある店もどうかと思うが>知る限り何処の店も同じジャケット写真を見てチェ・ミンシクだと思い込んだ私も難だなと思う(笑)いや、香港映画も好きだから全然OKなんだけど。主演は香港四天王の一人、アーロン・クォック。といっても私は他の3人(アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、レオン・ライ)の出演作は何本か観ているし、顔も馴染みなんだけど何故かアーロンだけは随分と昔『風雲ストームラーダーズ』を観たっけなあ…程度でよく覚えていなかった>スミマセンスミマセンアイドル的存在だったアーロンが演技面で新境地を見せたのが本作。実際、物語が進むにつれて彼の顔も雰囲気もどんどん変わっていく。最初はワイルドで若々しく次は端整で大人っぽくやがて狂気を滲ませていき悲しみと後悔でのたうちまわり悪鬼の如く薄ら笑いを浮かべ絶望し放心した様になったかと思うと復讐心で鋭い表情に変わっていくのだ。これは、なかなか凄いと思った。連続猟奇殺人事件を追う刑事が捜査を進めるにつれ、自分を犯人だと示す証拠が次々と見つかり疑心暗鬼になっていくが…という物語。何せ彼は何故か部分的記憶喪失になっていて自分が潔白との確信がない。でも、自分のことを冷静に調べる勇気もなく、証拠をこっそり処分するばかり。そんな弱さから、結局のところ、彼も殺人者になってしまう。そしてクライマックスでは、サイコキラーの顔になっていく。それが面白いと思った。事件の描き方はショッキング。高層アパートの上階から一人の男性が落下してくるところから始まる。こーいうシーンて、ちょっと不自然な格好で横たわった人物の下側に血が広がっていく…というのが定番だと思うんだけど、本作では即死どころか、血まみれで立ち上がってみせる。でも、次の瞬間に片足が…という非常に痛い描写なのだ。勘違いしてたくらいだから何の前知識もなく臨んだ私は「し、失敗だったかも…」と、ここでビビッてしまった(^^;)もう一つ監禁されていた女性が瀕死の状態で逃げ出すものの…というシーンが、これまた惨い。でも、ホラー映画というわけではない(と思う)。真犯人が分かった時、「霊」の仕業かと疑う台詞があるのだけど「オカルティックなホラーじゃないよ、心理と理論のミステリーさ!」という作り手の宣言に聞こえた。…とはいえそのオチってどーよ!?という気はしなくもなかった(^^;)まあ、そういう例は現実にあるみたいだしそれをネタに使うのは「あり」だと思うけど。あそこで声がイキナリ吹き替え(もしくはボイスチェンジ?)になっちゃうところがナンダカナ…な印象を強めているのかも?あと、もうちょいテンポ良く話を進めてほしかったかも。『殺人犯/MURDERER』 2009年/香港監督:ロイ・チョウ出演:アーロン・クォック(レン・クォン)チャン・チュンニン(レンの妻・ヘイオイ)、チョン・シウファイ(クァイ)チェン・クァンタイ(タイ)、チン・カーロッ(アンディ)ジョシー・ホー(レンの妹・マン)、タム・チュンヤッ(レンの養子・チャイチャイ)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/244-1fc58738クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち 【25%OFF】[DVD] 殺人犯価格:2,993円(税込、送料別) 【ポイント8倍】送料無料!!【DVD】オールド・ボーイ プレミアム・エディションチェ・ミンシク [...価格:4,179円(税込、送料込) 【レア】サイン入!アーロン・クォック(郭富城)空手道 Power of Love 2002(中古)-CD価格:3,300円(税込、送料別)
2011.07.10
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この映画を観た人は絶対この邦題に苦情を言うと思う(笑)センスを問われるよね。『インファナル・アンフェア 無間笑』はパロディ映画だから、寧ろ上手い!と褒めたい。『インファナル・デイズ』はコメディだし昔の映画だし、寧ろこの邦題で日本でDVD化されたのだろうと思えば許せる>ぇでも、この『インファナル・ディパーテッド』はシリアスで切ない映画なのでバッタもんみたいな邦題には、ちょい泣けてくる(^^;)本家『インファナル・アフェア』との共通点は、アンソニー・ウォン(やっぱ警官役)とフランシス・ン(やっぱマフィアのボス役)が出演しいて潜入捜査官を描いた作品という点。違うのは、捜査中の話ではなく、ボスを逮捕したことで任務が終了し、警官に戻ってからの話だという点。『アフェア』もそうだったけど希望に燃えて警察官になったのに、なった途端に真逆の世界に放り込まれるわけで…最初のうちは、もしかしたら特別任務を与えられたと誇らしく思えるかもしれないけど、それこそ映画じゃないんだから(笑)美味しいとこ取りってわけにはいかない。全身をどっぷりと、その世界に浸さなければならないし生活全体が真実であり偽りであり…という、まさに“On The Edge”。主人公ホイサンは、その様な生活を8年も過ごしてきた。念願の警察官に晴れて戻れたといっても、それは立ち居地が変わったというだけで心も身体も、そう簡単に切り替えることなんて出来ない。恋人にも去られ、友達にも裏切り者と白い目で見られ…まあ、それはボスのダークが皆に報復をしないよう言い残しておいたからで、そうでなければ、これだけで済むはずはなかったのだけど。つまりダークは男気のある大きな人物だったってことで…それは逮捕される時の落ち着いた態度にも表れているよね。彼の下で働いていた時のホイサンは彼を常に“悪人視”していたわけではないだろう。寧ろ、心の底では慕っていたんだと思う。そんな彼を“裏切り”、警察官に戻ったホイサン。同じ、小さな子供を持つ男に相対した時ダークは子供を気遣ってホイサンに外に連れ出すよう命じたけれどロン@警察官は意に介さなかった。警察=白、マフィア=黒 のはずなのにホイサンの目に映る様子は警察=黒、マフィア=白 …という、まさに“黒白道”。まあ、最後になってそのロンこそがホイサンの気持ちを一番理解してくれていた…ってことが分かるんだけどもうちょっと早ければ良かったのになあ…。『アフェア』のヤンは警察官に戻れないまま殺されてしまった。戻れさえすれば…という思いが残った。でも、戻れたとしても、ホイサンの様な悲劇が待っていたのかもね。ホイサンが潜入捜査官に選ばれたのは警察の制服が似合わなかったから…と、冗談とも本気ともつかない台詞があった。それを気にして鏡の前で制服を直すホイサンの姿が象徴的。後ろ向きになってシャツの裾を確認し、向き直ってベルトを外しシャツを引っ張るとズボンがずり落ちてしまう…慌てるホイサンが何とも悲しく切なかった。『黒白道/On The Edge』 2006年/香港監督/脚本:ハーマン・ヤオ出演:ニック・チョン(ホイサン)、アンソニー・ウォン(ロン)、フランシス・ン(ダーク)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANKドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますやっくんち 【23%OFF!】インファナル・ディパーテッド(DVD)価格:3,072円(税込、送料別) 【23%OFF!】インファナル・デイズ ~逆転人生~(DVD)価格:3,072円(税込、送料別) インファナル・アンフェア 無間笑(DVD) ◆20%OFF!価格:3,192円(税込、送料別)
2011.01.08
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『Exiled(放・逐)』 2006年/香港監督:ジョニー・トー脚本:セット・カムイェン、イップ・ティンシン撮影:チェン・シウキョン受賞歴:2007年香港金紫荊奨・最優秀作品賞、最優秀監督賞 2006年金馬奨・アクション部門特別賞 2006年シッチェス・カタロニア国際映画祭・最優秀監督賞出演:アンソニー・ウォン(ブレイズ)、フランシス・ン(タイ) ニック・チョン(ウー)、ラム・シュー(ファット)、ロイ・チョン(キャット) ジョシー・ホー(ウーの妻)、リッチー・レン(チェン)、サイモン・ヤム(フェイ) ラム・カートン(キョン)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★いやあ、マイッタよこれ!始まったその瞬間からカッコイイ!『インファナル・アフェア』で印象的だったアンソニー・ウォンとフランシス・ン共演。カッコ良くて可愛くて、もう全編、見せ場だらけで、男は男泣き、女は「萌え~!」の世界。男の友情…オヤジの中に住む少年…クールなようでお笑い要素も満載…そして美しい映像…とにかく画面構成が良い。カーテンに隠れているシーンなんて最高に美しい。銃撃戦が美しいなんて最強かも。様式美というヤツだね。とても香港映画っぽいというか、東洋っぽいという感じ。それでいて後半は荒野が舞台になって西部劇の雰囲気になる。何でもありなんだけど、でも面白いから許す(笑)何でも全編アドリブで撮ったのだとか。随分昔、ジャッキー・チェンかブルース・リーか忘れたけど香港では脚本を予め用意しておくと、すぐにパクられてしまうためその時その時必要な分だけ俳優に渡して撮影するとか聞いたことがある。だから慣れてる手法なのかもしれないけど、それでも凄いのは凄い。確かにストーリー的には行き当たりばったり的なところはある。そう思って観るからかもしれないけど(笑)でも、狭い空間を利用した美しいアクション・シーンがアドリブだなんてとても信じ難い。でもって、この映画で描いていることは細かいストーリーではなくてまさにこの映像と男の友情の美しさに他ならないのだと思う。何せ、登場人物達の背景も、事件の発端も、詳しい説明は何もない。肝心の友情だって、たった一枚の写真が映るだけ。でも、その写真で皆が幼い頃から仲良かったんだな…という必要不可欠な情報はちゃんと伝わってくるから問題ない。ラスト近く、本当なら緊迫したシーン、色々な思い入れがあって暗く重いシーンになるところで、この愛すべきオヤヂ達は歓声を上げながらインスタント写真を撮るのだよ。狭いボックスの中を大の男4人がギュウギュウ詰めになる。それからレッドブルの缶を蹴ってサッカーをする。もう最高。そして泣ける。全てが終わった時に缶が落ちてきて、さらに出来上がった写真が出てくる。そこは少しばかりアザトイ気がしなくもなかったけど、そういうカッコつけ、けれん味、それこそが香港映画だなあ…という感じで、やっぱ良いのだよ。悪ガキのままオヤヂになり、悪ガキのまま死んでいくオヤヂ達。悪ガキのままの笑顔で。変に女が絡まないのがまた良い。しかも、脇に出てくる女達の現実的なこと…夢に生きるオヤヂ達と何て対照的。男だったら「男で良かった!」と思うだろうけど私は女だから、しょーもない女達の行動も分かる(笑)でもやっぱり、こういうオヤヂ達が愛しいよ。クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますDVD/Blu-ray 期間限定 Special Sale 洋画エグザイル/絆 スタンダード・エディション 【DVD】DVD/Blu-ray 期間限定 Special Sale 洋画[初回限定盤 ] エグザイル/絆 プレミアム・エディショ...インファナル・アフェア 三部作 SPECIAL PACK
2010.03.22
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主演:ケン・チュウ(ジャーフェイ)、ジジ・リョン(シャオジャー)韓国映画『リメンバー・ミー』のリメイク。現代に生きる男性@ユ・ジテと二十年前の世界に生きる女性@キム・ハヌルとが無線機で繋がって言葉を交わすという、SFファンタジー。あちらは、もう随分前に観たので細かいところは覚えてないけど静かな美しさを讃えた作品だった。覚えている限りでは、かなり忠実にリメイクしていると思う。ついでに言うと、同作品をリメイクした日本映画も以前に観たのだけど退屈して挫折しちゃったんだよね>スミマセンスミマセンで、こちら香港&台湾版は、ケン・チュウとジジ・リョンのコンビで、舞台は上海。のめり込むという程には行かなかったけど自然にすんなり観ることが出来た。韓国版では、女性の方の視点に合わせて観ていた。現代青年を演じているのは贔屓のひとりジテ君であるにも関わらず。香港&台湾版では、男性寄りの視点で観ていた。演じているのが台湾のF4のひとり@ケンだからかな(笑)そのせいか、こちらは爽やかなイメージが強かったように思う。【ネタバレあり】ストーリー的には同じなので以前には疑問だったり不満だったりした事が、今回で納得いったような気がする。初恋を諦めてしまうシャオジャーの決意が、あまりにも悲しくて、歯がゆかったんだよね。あの時点では先輩も彼女のことが好きだったんだから無理に身を引く必要ないのに…と。勿論、そうしたら息子であるジャーフェイは存在しなくなってしまうだろうけど、そんなんどーでもいいじゃん!>こらこら韓国版の先輩は、親友に少しばかり心が揺れてる雰囲気がなきにしもあらずったので余計にそう思ったのかも(笑)だって悔しいじゃん!>おいおい香港&台湾版の先輩は、特に親友に気がありそうでもなかったので彼女の諦めが、より純粋に感じられたのかな…という気もする。つーか、ケン・チュウを消しちゃったらダメでしょー!と思ったからかな>ジテ君は?ジテ君の立場は?歴史を変えてシャオジャーと先輩が結ばれて、生まれた息子もやっぱジャーフェイだった…という結末でも良いのでは…?それじゃヒロインの好感度が下がるか(笑)でもさ、彼女が振ったから先輩は親友の下へ行っちゃったんじゃ?無線機のイタズラ(?)ありきの結末じゃん。電波が繋がった時点で既にタイム・パラドックスが生じてしまったんで本来は彼女&先輩で決まりだった…とも考えられるよね。どうしても別れる道を選ぶしかないなら後に先輩より素敵な男性に出逢って結婚し、生まれた娘が彼の恋人となる、あの女の子だった…というのが良いかも…?それじゃ情緒も何もないかしら?(笑)ともかくも、彼女のそうした決意を聞いた時ジャーフェイがガックリと頭を垂れるところが良かった。韓国版ではそういうシーンがあったかどうか覚えてない>スミマセンスミマセンラストは香港&台湾版はちょっと不満。韓国版はキム・ハヌルはキム・ハヌルのままつまり年配の女優に交代することもなく、老けメイクもせず若々しいまま、優しい笑顔を浮かべているところが遠めに映ってああ、彼女は今、幸福なんだ…と信じることができて、シミジミとした終わり方だった。香港&台湾版では彼女の後姿だけ。顔を映さない、というのも上手い手だとは思うもののその後姿が何となし、うらぶれた感じがして(^^;)あれでは彼女が幸福なんだか不幸なんだか分からないじゃんよー。でも、その後のジャーフェイ&恋人の明るい様子からすれば幸福、という結論なんだろうけど。それと無線機、そこらに捨てんじゃねーよジャーフェイ!>ぇ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★『愛、断了線/SKY OF LOVE』 2003年/香港・台湾監督:タン・ファータオ脚本:ミン・ユエ撮影:リー・ビンビンクリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますF4 Film Collection スカイ・オブ・ラブ 特別版《送料無料》ケン・チュウ[朱孝天]/Getting Real(CD)【送料無料】ジジ リョン 梁詠? / 禮物 輸入盤 【CD】
2010.01.20
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『傷城/Confession of Pain』 2006年/香港監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック脚本:アラン・マック、フェリックス・チョン受賞歴:第26回香港電影金像奨ベスト・シネマトグラフィー(最優秀映画技術)音楽:チャン・クォンウィン主題歌:香港版『傷城秘密』(デニス・ホー) 日本版『Secret』(浜崎あゆみ)出演:トニー・レオン(ヘイ)、金城武(ポン)シュー・ジンレイ(スクツァン)、スー・チー(フォン)、チャップマン・トウ(チョイ)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★トニさんは、やっぱ素敵だなあ…というのが第一印象かな(笑)オフの写真とか見るとオーラを消し去っているので「何、このオッサン」って感じなのに>こらこらこら映画の中ではセクシーで知的で存在感あってカッコイイ。金城武は、大別すれば彼に近いタイプかなあ、と漠然と思っていたのだけどこうして並ぶと甘い雰囲気がより際立って、また違う魅力がある。そんな2人が、お酒を片手に談笑するシーンは、ちょいヤ○イっぽさも漂ってこれは良い映画かも…という快い予感で満たされた。…が【以下ネタバレあり】トニさんが犯人だと最初から明らかにしてみせたのは、果たして正解だったのかなあ?最初、殺人犯人を殴りつけるシーンで、これはちょっと『トレーニングデイ』っぽい話なのかな、と思ったけどあんまり関係なかったみたい。まあ、彼が内部に何か恐ろしい感情を抱えているらしい…ってのは窺えたけど。義父が殺されるシーンで彼の顔を映さないでおけば、上記のシーンと手口(物で何度も殴る)が同じってことから彼への疑惑が生まれてミステリーの面白さが味わえたんじゃないかと思うんだけど>考え浅過ぎ?とはいえ、犯行現場に立つ金城クンと、犯行時の状況とが重なるシーンは面白かった。でも、金城クン自身の恋人に関する過去の状況が現在の彼と重なるシーンはちょいと分かり難かったな。枕を押し付けて殺してしまったのは恋人の浮気相手?恋人自身じゃないよね?…分からないのは私がおバカ過ぎるからですねそうですね(^^;)浮気相手はラスト近くで昏睡状態と語られるから、あれは幻覚ということになる。トニさんと同じように殺したいほどの憎しみを一時は抱いたけれど、それを振り捨てることが出来たってこと?それが、2人の行き先を分けるものとなった…ってこと?で、トニさんが犯人ということが予め示されてしまっているから、興味の方向は、その理由のみになる。事件そのものは悲惨だけど、理由その他でもう少しドラマ性が欲しかった気が…でもって、それが明かされる過程は、さほどスリリングではなかった気が…ススス、スミマセンスミマセンとはいえ、復讐のみに生きてきたトニさんが利用するだけのつもりだった妻をいつしか愛するようになり、でも、その妻に憎まれ…という結末は、悲しかったな。恋人の死で、嫌いだった酒に溺れるようになり、それでも冒頭で出てきたウイスキー中心でビールは苦手…という金城クンは可愛かった。真相に辿り着いた時も、飲まずにはいられず、フラフラになってトニさんの前に現れたのも切なくて良かったトニさんの妻は、ちょっと固い感じがしたけどスー・チーは対照的に柔らか過ぎたから、丁度良いバランスなのかも?>ぇそれにしてもスー・チーって若い。チャラチャラした、ちょっと頭の足りない女の子の役(だよね)も違和感ないし。見方によっては彼女の役は必要ないとも言える。もっと男だらけの話にしても良かった。でも、彼女が唯一ホッとする存在なのも確かなんだよな。あ、チャップマン・トウもいたっけ>ぉそれでも、エンディングはちょっと明る過ぎた気がするんだけど。同じく「傷ついた男」なのに、正反対の結末を迎えた…ってことを強調してるのかもしれないけど、トニさんの悲劇が薄れちゃったよ。とはいえ、トニさん&金城の2ショットは美味しかった。ビジュアルと雰囲気は素敵な映画デス。クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります傷だらけの男たち(初回生産限定)傷だらけの男たち(傷城)電影寫真(写真集)【お取寄せ商品】トレーニング デイ 特別版
2009.08.18
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2004年/香港 『精装追女2004/ LOVE IS MANY STUPID THING』監督/脚本:バリー・ウォン出演:ショーン・ユー、チャップマン・トゥ、エリック・ツァン、ラム・ジーチョン レイモンド・ウォン、アテナ・チュウ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★く…くだらない…(笑)笑いました。笑えますよ。笑いたい時には是非どうぞ。名作『インファナル・アフェア』シリーズのパロディです。だから警察学校のシーンから始まるのだけど、ハート形の胸毛を付けたチャップマン・トゥが目に映った時点でどうしよう…と思ってしまいましたわよ(笑)『アフェア』の方ではキョンを演じていたチャップマンが、こちらではヤン。ヤンを演じていたショーン・ユーが、こちらではキョン。これに『少林サッカー』で空渡りを演じていたラム・ジーチョンが加わってトリオで潜入捜査官を務めます。唯一イケメンのショーンがハジケてます(笑)チャップマンは、ルックス的には三枚目に属するのだろうけど何気に哀愁が漂っているので、所々でシリアスな表情を浮かべている時はトニー・レオンのヤンがソコハカトナク重なったりします>私だけ?とはいえ、内容はシリアスな部分は全くありません(笑)デブ・ネタから始まって、ホモ・ネタもあって、お色気ネタ中心。「迫る~ショッカー!」とか、貞子とか、日本のネタも入ってます。ミュージカルに女装に、香港通じゃないと分からないスターのネタも。個人的に、ちょツボだったのはジョン・ウーのパロディかな。鳩と二挺拳銃が出てきた時は大笑いでした。ボスのサムは『アフェア』と同じくエリック・ツァンが演じているのですが表情の作り方が凄くて、今にも血管が切れそうで笑う前にちょい怖かったかも(笑)『アフェア』の悲劇的な部分は上手く回避してありました。ラストも「そうだよね、悪から善に変わりたいのは皆同じだよね」って感じ>ネタバレ?エレベーターも笑っちゃいました。それにしても、本当の“無間道”は結婚とは…(^^;)とはいえ、真面目な人が観たら怒り狂うかもしれませんので、ご注意下さい。クリックしてね♪(3つも多過ぎ?)◇にほんブログ村 映画ブログ◇◇人気映画・TVBLOG◇◇人気ブログランキングへ◇ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち☆【20%OFF!】インファナル・アンフェア 無間笑(DVD)インファナル・アフェア 3部作スペシャル・パック 【初回限定生産】■ショーン・ユー■余文楽:THE SURVIVOR-生還者(CD+VCD)
2009.07.30
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『MADE IN HONGKONG/香港製造」1997年/香港監督・脚本:フルーツ・チャン中国返還を目前に控えた香港を舞台にしたフルーツ・チャン監督の3部作の一作目。第2作『花火降る夏』は大人、第3作『リトル・チュン』は子供を主役に置いている。そして、この『メイド・イン…』は若者。ティーンエイジャー。―何の希望もない、若者達の閉塞的な日々をリアルに描いている。使い捨てフィルムを繋ぎ、たった8万ドルの制作費と少人数のスタッフで作られた…とかそれまでの香港映画のイメージをガラリと変えた…とか沢山の話題がある映画だけれど、何と言っても特筆すべきはサム・リー発掘!―と思うのは私だけじゃないよね?スケボーで遊んでいたところをスカウトされたというのは有名な話。ともかく、この映画はサムなしでは絶対有り得ない…とさえ言える。3部作全てにサムは顔を出していて、『花火…』では全く違う人物の役だけれど『リトル…』では、この『メイド…』のチャウの後の姿でラストにちょこっと現れる。後の…といっても、この映画に「後」はないので、そこが何とも切ないのだけどね。感想を書こうと思いながら、言葉が出てこない。中国返還に向けての香港の人達の心情を知らない私が偉そうな事は語れない。ただ…行き場のない若者達の心情は―勿論、自分とは状況からして違うといえば違うんだけど―でも、底の底で、感覚がシンクロする部分があるように思う。某雑誌で某精神科医が某映画(これとは全然関係ない)について書いた文章の中に「人間は、自分のトラウマに直接やさしくタッチされる体験をすると、言語化できない感動に陥ってしまう」とあったのだけれどもしかしたら、この映画は私にとって、そんなカテゴリーに入るものなのかも(笑)なので、粗筋を書くことで、感想の代わりにしたい。これは、ある意味、“体感”する映画だと思うので。随分前に従兄妹に借りたビデオで観たので記憶がハッキリしてない箇所も多い。だから、↓は私の独断と偏見が入り混じった粗筋。主人公チャウは低所得者向けのボロいアパートに住む若者。父親は愛人と家を出て行った。母親は生活費の心配で頭がいっぱい。チャウは高校に進学しないことに決めた。学歴がなくたって成功する奴はいる…ジャッキー・チェンとか。口ではそう言いながら、バスケとバイトの毎日だ。バイトは借金の取立て。組織のボスは、同じような若者達を大勢集め入れている。彼らにとってボスは唯一人、自分達を理解してくれる大人のように見える。でもボスの目的は、組織の下っ端として自由に使える人員を確保すること。チャウはあくまでも一時的な“バイト”で留めるつもりでいる。知的障害があるために虐められていたのを助けたことから弟分になったロンがある日、飛び降り自殺した見知らぬ少女の遺書を拾った。取立てに行った先で知り合った少女ペンと3人で、その遺書を宛先に届けることにした。一通は、少女が恋していた学校の体育教師だったが、彼は受け取った遺書を封も切らずに破り捨てた。もう一通は彼女の両親宛だったが、途中でビビッて失敗したので郵送することにした。そんな中、ペンが移植する以外直る当てのない重病なのだと知り、いつしか彼女を愛するようになっていたチャウは何とかしてやりたいと願った。母親の貯金を盗んだ…母親は家を出て行った。お金のために、拒否し続けていた組織の仕事を引き受けることにした…それは殺人。土壇場で怖気づき、失敗に終わった。臓器移植カードにサインしておいた…すぐ後に重症を負った。対立する組織に遣わされた自分と同じような若者に、ドライバーで刺されたのだ。ペンの母親は医者に臓器移植を頼んだ…でも奇跡的に命を取り留めた。退院すると…ペンもロンも死んだ後だった。私が、この映画で強烈だったのはラストでのチャウの回想シーン。ペンとロンの復讐を果たし、自分も死を選んだチャウの、意識が途切れる間際に見た夢。3人で高台にある墓地で、自殺した少女の墓を探しながら3人で大きく手を広げてはしゃいでいたシーン。それは、失われてしまった日々の残像であると同時にまだ人生をスタートさせたばかりの若い3人が羽根を広げて飛び立っていこうとしている3匹の蝶のように見えたのだった。今でも、ふとした時にその姿が目に浮かび、涙が溢れてくる。ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち☆クリックしてね♪◇人気映画・TVBLOG◇【形式:CD】オリジナルサウンドトラック/メイド・イン・ホンコン◇新品DVD◇ 【エンタメポイントアップ0423】 花火降る夏 中古》【DVD】リトル・チュン洋画
2009.05.10
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‘03年 香港監督、撮影、プロデューサー:アンドリュー・ラウ監督、脚本:アラン・マック脚本:フェリックス・チョン出演:アンディ・ラウ(ラウ)、トニー・レオン(ヤン)、アンソニー・ウォン(ウォン) エリック・ツァン(サム)、レオン・ライ(ヨン)、チェン・ダオミン(シエン) ケリー・チャン(リー)、チャップマン・トウ(キョン)★ネタバレありです。まあ、基本的に私のレビューはネタバレを気にしてないんですが(笑)でも、この作品はネタバレ無しに観た方が面白いので、未見の方はご注意下さい。* * * * * * *三部作最終章。サイコっぽい内容で、ちょっとビックリしましたけどまあ、ラウの末路としては必然というか当然というか(^^;)最初は、自分と同じ潜入マフィアを探し出し、ひとりひとり抹殺していく冷酷なラウを描くのかと思っていたんですが、それは既に終了しており、新たに出現したヨンに疑惑を抱き、振り回されていくラウの物語でした。新たに、というのは観客にとってであって物語世界では以前から存在していたことになっているのですが。でも、違和感はなかったですね。香港四天王のひとりレオン・ライが素敵です。…てことで、これはラウが遂に壊れていく物語です。『無間道』というタイトルからいって、冷徹に生きていける彼ではないのは明白ですね。「善人になりたい」との願いを抱き、その願いのために殺人をも犯していく…という皮肉な生き方を選んでしまった彼です。平静でいられるとしたら、その願い自体がまやかしになってしまいますよね。もうひとつビックリしたのは、『I』『II』では孤独や苦悩が強調されていた感のあるヤンが実は結構、明るい楽天家であったことと、ヨンとシエンという仲間との交流があった、ということです。最初は「おいおい」と思っちゃったんですが>こらこらトニー・レオンが、こういうヤンをこそ演じたかったと言っていて納得しました。確かに、明るさがなければ緊迫した状況の中で何年も耐えることは出来ませんよね。『I』で屋上で向かい合うヤンとラウは、鏡に映る自分自身と向き合っているかのようでした。それが今回の明るいヤンと精神的に暗く追い詰められていくラウではラウの苦悩が際立つという効果はあるものの、前二作で続いていた2人の対比という点はどうなるのか…?ヤンは現在は既に亡く、ここで何度も登場するのは過去の姿なわけですから、むしろヤンは輝いているべきなんですよね。ますます濃くなっていく闇の中で、ラウはヤンの光を求め、同化しようとするのです。予告でDr.リーとのキスシーンがあるのを知って、ええ~、プラトニックな仲じゃなかったの!?と、これまたビックリ。でも、妄想だったのでホッとしょました>ぉ『I』で、最後に逢った時にやっと互いの気持ちを確認し合ってたのですものね。その後、ヤンが出かけるまでの間にどのくらいの余裕があったかは知りませんが>ぇ(って、変なところに拘ってますか^^;)この妄想癖がある(?)というのもヤンとラウの共通点かもしれません。で、このDr.リーを鏡として、ラウは再びヤンと向き合います。鏡像が完璧な形で完成します。「何故チャンスをくれないんだ!?」物語の最初の方で、ヨンの目の前で自殺した潜入マフィアのチャンと同じ台詞をクライマックスのシーンではラウが言うことになります。「あいにく俺は警官だ」ヤンと同じ台詞をヨンの口から聞いて、ラウの鏡像にヒビが入ります。額を撃ち抜かれたヤンの最後の姿が脳裏をよぎり、同じようにヨンの額を撃ち抜き、ラウはもうひとつの鏡を壊してしまいます。ヤンとヨンという似たような名前は、こういう意図があったのかもしれませんね。額を撃つという行為は、ヤンがシエンの脚を撃ったこととも対比されているのでしょう。警官であるヤンは致命傷にはならない部分を撃つよう訓練されていたけれど、マフィアの場合は命を奪う目的で撃つわけですから…つまりラウは結局のところ、マフィアでしかなかった…警官にはなりきれなかった…ということなのだと思います。しかし、三作ともラストは主要人物が額を撃たれて死ぬとは…凄い纏め方。死ねなかったラウは、まだ無間道の中にいます。サムの妻マリーの幻は、最初から最後まで彼が愛していたのは彼女だけで彼の人生は彼女によって大きく変えられてしまったことを表しているのでしょうか?彼女が彼を撃ったのは、彼への許しなのでしょうか?彼のラウとしての精神は、その時に死んだのでしょうか?車椅子の上でモールス信号を打つラウは、ヤンになりきってしまいました。他人には、戻ることの出来ない無間道の中にいる彼しか見えませんが外界を遮断してしまった彼の心の中では、本当になりたかったものになれてもしかしたらラウは幸福なのでしょうか?いや、それこそが無間道なのでしょうか?ラストの方で、ヨンとシエンが屋上で亡くなったヤンを偲ぶところヨンが自分の最後を悟っているかのように、カメラを通してシエンに語りかけるところちょっと甘い感じもしますが、男の友情に十分ほだされました(^^)チェン・ダオミンがまた良い味出してました。☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇インファナル・アフェアIII 終極無間〈ONE DISC EDITION〉(期間限定)(DVD) ◆20%OFF!インファナル・アフェア 3部作スペシャル・パック 【初回限定生産】サントラ/インファナル・アフェアIII オリジナル・サウンドトラック
2008.01.09
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‘03年 香港監督、撮影・プロデューサー:アンドリュー・ラウ監督、脚本:アラン・マック脚本:フェリックス・チョン出演:エディソン・チャン(ラウ)、ショーン・ユー(ヤン)、アンソニー・ウォン(ウォン) エリック・ツァン(サム)、カリーナ・ラウ(マリー)、フランシス・ン(ハウ) フー・ジュン(ルク)、ロイ・チョン(ロ・ガイ)、ハウ・カイチー(サンスク) チャップマン・トウ(キョン)* * * * * * *善人でありたい…オープニングがまず面白かったですね。ウォン警部がシミジミと昔話をしている相手は何とサム…という意外性。まだ小物で、お人好しっぽい印象のサムと、悪徳警官っぽいウォン…『I』のサムが警察で食事をするシーンとは対称を成しています。始まりは1991年。それぞれの人物が今とはだいぶキャラが違っていました。さらに1995年、1997年と時は進み、さらに変わっていきます。若き日のラウは比較的単純な若者という印象です。口の片側を上げてニヤリと笑う顔など、まだ子供っぽさが残っていて全ての動機がサムの妻マリーへの愛というのが、何かカワイイです。その愛が遂に報われずに終わった時、彼はマリーを敵に売ります。ゲームをリセットするみたいに…。そしてラストシーンで同じマリーという名の女性に出会って、笑顔を取り戻します。ゲーム再開です。「阿鼻とは時間・空間・量の際限もなく苦しみを受け続ける地獄である」と、冒頭で説明文が入りますがラウはそんな風に、どの時間どの空間にいる時も、繰り返し繰り返し同じものを追い求めていくのだな…と思いました。決してゴールに辿り着くことはなく…。感情的な理由で動くラウだから、やがて「善人でありたい」という希望を持つようになり『I』での彼に繋がっていくのが、すんなり納得できました。ヤンの方は少しばかり複雑です。潜入捜査官に選ばれたのは能力を認められたからで、警察学校を退学になるのは、そのための偽装と解釈していたのですが、そうではなく、身内がマフィアだから…という事実が判明します。この設定は凄いと思いました。ヤンもまた、自分を取り囲む悪の世界から逃れて「善人でありたい」と願っていたのです。ラウと対照的な存在だと思っていたのが、実は相似形であったのです。そして、その「善人でありたい」という願いを叶えるために縁を切りたかった悪の世界に逆に積極的に入り込まねばならない…という皮肉。キョン(彼もカワイイ)との出逢いのシーンで、ヤンの中には激しい暴力的な要素があることが伺えます。それとも、あれって国民性かしら?(笑)でも、必要以上な仕打ちでしたよね。あれは彼の中に息づく“血”なのかもしれないし、幼い頃から見聞きしていた周囲の行動に無意識に影響されているのかもしれないですよね。それが、その世界にどっぷりと浸ることによって、さらに磨かれてしまう…という皮肉。ここのところが、とても面白いと思いました。ついでに言うと、ルックス的には彼が一番好みだなあ(笑)他の登場人物では、ハウが非常に良かったですね。冷徹に事を運ぶ知性派マフィアなんですけど、家族愛は深くて最後はそのために初めて感情的になり、冷静さを欠いた行動を取ってしまいます。そもそも彼が表に出てきたのは父の死によってですし、涙を一筋流して、それを指で軽く拭き、グラスの酒を半分地面に零すシーンにとても情感が溢れていました。フランシス・ンのクールな存在感が光っています。マリーを演じたカリーナ・ラウも魅力的でした。『I』では男のドラマとしては秀逸なのに女性が絡む部分はイマイチだったんですがこちらは全ての物語の発端を作ったのが他ならぬマリーという点が非常に良いです(笑)キャラ的には、どちらかというと古い女性のタイプだと思うんですけど>ぉでも、カッコイイ姐さんでした。やはり演技派フー・ジュンのルクも素敵でした。基本的に温かい人物で、今回の黒ウォンと良いコンビでした。彼が亡くなることによって黒ウォンが変わるというのも面白かったです。その死のシーンは『I』でのウォン自身の死のシーンと対称になっているのでしょうが、それを知ってからウォンの死を思うと、感慨深いですね。新人だった時に先輩を目の前で殺され、犯人の額を撃てなかった(つまり殺せなかった)と後悔していたウォンが親友を殺され(それも自分の身代わり)、最終的にハウの額を撃ち抜くことによって長いトンネルから抜け出ることができたのだなあ…と甘いことを考えてしまいました。サムもまた変わりました。1997年、香港返還の日。窓から花火を眺めながらマリーを思って涙を流す彼は昔の彼のままだったのに、次の瞬間には満面に笑みを浮かべてパーティに出て行きます。マリーの望み通り、彼は遂にボスとなりウォンとの友情も終わります。友情と呼べるものでは最初からなかったのかもしれないけど。ちょっぴりノスタルジックで、ちょっぴり青くて、ちょっぴり甘くて…悲しい物語でした。REVIEWの部屋に映画・ドラマの感想を載せてます☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇インファナル・アフェア 無間序曲(DVD) ◆20%OFF!インファナル・アンフェア 無間笑インファナル・アフェア 無間序曲 オリジナル・サウンドトラック
2008.01.03
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‘02年 香港監督、プロデューサー:アンドリュー・ラウ監督、脚本:アラン・マック出演:トニー・レオン(ヤン)、アンディ・ラウ(ラウ)、アンソニー・ウォン(ウォン) エリック・ツァン(サム)、チャップマン・トウ(キョン)、ケリー・チャン(リー) サミー・チェン(マリー)、エルヴァ・シャオ(メイ) ショーン・ユー(若き日のヤン)エディソン・チャン(若き日のラウ)* * * * * * *「俺は警官だ」従姉妹にDVDを借りたので久し振りに観ました。以前はヤン寄りに観ていました。ヤンの深い悲しみを湛えたような瞳が何よりも印象的で、それが、この映画の全体を支配していると感じたのでした。今回は幾分、冷静に観ることができたかな?>ぇ偶然にも警察学校の同期生だったヤンとラウ。退学になり学校を去っていくヤンと、彼の後姿を見つめるラウ。警察で取調べを受けるヤンと、取り調べをするラウ。…正反対の立場の2人が徹底的に対比されて描かれていきます。もう10年も潜入捜査官を続けてきて、普通の警官に戻ることを切望しているヤンと同じ期間を潜入マフィアとして生きてきて、本当の警官になりたいという願いを持つラウ。…いつしか2人の姿は重なり合っていきます。ヤンは、自分の正体を知る唯一の人物であるウォン警部を殺されサムの疑いをそらすために、マフィアの中では友達的存在だったキョンの死を利用します。ラウは、自分を警察に送り込んだサムを殺し同僚の警官@実は同じ潜入マフィアも殺して、彼を身代わりにします。…ここまで来ると、すっかり相似形です。屋上でヤンがラウの額に拳銃を突きつけるシーンはとても絵になってるなあ…というだけでなく>ぉ鏡に映った自分と向き合っているようなものだな…という印象も受けました。…いや、それって甘過ぎる見方かな(笑)ヤンはウォン警部ともキョンとも良い関係を築いていたと思います。ウォン警部には、予定よりも任務が長引いていることに文句は言いながらも最後には笑い合っていたし>ある意味、父親的存在?キョンは単純で気の良い奴だから、マフィアの中では気を許せる存在だったと思います。Dr.リーへの恋心は最後に報われたし。ラウは表面的には同僚達と上手くやっていたけれど、どちらかというと警察では浮いた存在だったように見えました。サムに対しては言うまでもないですし。最後には、唯一愛している妻マリーの信頼を失ってしまいます。そういう意味では相変わらず対照的なままですよね。でも、そうした内面的なものが違い過ぎることで「善人でありたい」というラウの希望が悲痛なまでに迫ってきます。さすがにヤンの最後には衝撃を受けました。手を下したのがラウではないことが暗示的だと思います。自分の望みを叶えるためにヤンをも殺すことのできるラウだったら、かえって彼の心は救われたかもしれません。その冷徹さが罪の意識を感じさせないという意味で。でも、意に反し鏡の向こう側の自分を失ってしまったラウは果てしない心の葛藤の中に落ちていくのです。無間道とは死後の世界でなく、生き続ける苦しみだと思います。REVIEWの部屋に映画やドラマの感想を書いてます☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇インファナル・アフェア(DVD) ◆20%OFF!インファナル・アフェア 3部作スペシャルパック【初回生産限定】(DVD) ◆20%OFF!珍しいです!グレー&ブラック モーシッシブレスレット
2008.01.02
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『香港国際警察/New Police Story 』 2004年 香港監督:ベニー・チャン出演:ジャッキー・チェン、ニコラス・ツェー、ダニエル・ウー、チャーリー・ヤン シャーリーン・チョイ、テレンス・イン* * * * * * *か~な~り遅まきながら観ました>いつものことだがやっぱ、ニコ君は男前っすね。所々でボケをかましてるのがよろしい。ダニエルさんも端正な顔立ちで素敵です。角度によってアンディ・ラウに似ている気も…。…って、最初から観方を間違ってます>ぇジャッキーの映画って、良くも悪くもジャッキーの映画で彼の独壇場になっちゃってるとことか>それはそれで魅力ではあるけどアクションは凄いけどストーリーがちょっと薄いとか>笑いはあるけど突っ込みどころがありますよね。でも、この作品は、ニコ君始め主役級スターが複数起用されていてそれぞれ見せ場を持たされているし、暗い事件が起きて、泣きのシーンが沢山あり、ストーリーを重視した作りになっています。ジャッキーの泣き顔が、こんなに沢山出てくる作品って、今迄なかったかも?もう一つ目立つのは、ニコ君が着ているコートかな。『踊る大走査線』で織田裕二が着てたのと同じようなデザインですよね。そう思って観ると、作品自体も『踊る』っぽい作りかな…とも思えます。実を言うと、私は『踊る』はイマイチ乗れなかったんですよ>映画版の方(TVは未見)でも、こっちは面白かったんで、もしかしてジャッキーのことだから日本で大ヒットした『踊る』に対抗して、自分ならもっと面白く出来る!ってところを示した作品なのかな…なんて思っちゃいました>スミマセンスミマセンオープニングは、いつものジャッキーだな…って感じで、主たる事件に臨む段では、ジャッキーも部下達も緊張感がなく、ちょっと奢ってる様子で「これは危ない」と思ったら、案の定の結末になって、話はいきなり暗くなります。その後、ニコ君が登場すると明るくなるんですけどね。勿論、アクションが一番の見所です。ひとつひとつのシーンが派手で面白いんですけど、例えばバスを止めようとするエピなど、主筋には直接関係ないのにここまで長くするのかい…って印象は受けます。つまり、見た目のインパクト優先のため、物語全体の流れは緩くなってる気もしなくもなくもなくもなく…(以下略でも、走るバスの屋根の上に乗ったり、坂になってる所を滑り降りたりビルから落下したり…と、アクションのひとつひとつがもしかしたら、過去の作品へのオマージュになってるのかもしれません。ここは、手をたたいて楽しむのが正解でしょう。悪役=ダニエルと仲間達は、ちょっとオタクっぽいところが現代的かも。全てがゲーム感覚で、他人に対し冷酷で残虐なんですけどクライマックスで実の親達が訪れるなり腰砕けになっちゃうのが肝心なところで大人になりきれていない若者達って感じで、これまた現代的かも。悪役と対決する最初の方のシーンとクライマックスのシーンとが似たパターンになってるところが面白いです。事件を解決しただけでなく、似たような状況をクリアできたってことでジャッキーがトラウマを克服できたことが強調されていて後味が良いです。ジャッキーは誰をも直接、大怪我させたり殺したりすることはなかったのが優しさを表していて、これまた良いと思います。人形の首を直したりするところなんかも象徴的。ラストでニコ君の正体が明かされるところなんかも、ちょい粋かも。大切にしていたコートが、あそこに脱ぎ捨てられていたのは少々疑問だけど(笑)でも、この事件でニコ君も過去の傷を癒せた…ってことなんですよね、きっと。☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇【送料無料選択可!】香港国際警察/NEW POLICE STORY コレクターズ・エディション [初回生産限...ポリス ストーリー スペシャルセット DVD-BOX(5000枚限定生産)(DVD) ◆20%OFF!ニコラス・ツェー【謝霆鋒】one inch closer
2007.05.26
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オレと一緒に行かないか―キムタクが出演するということで、日本ではえらく話題になった映画です。でもレスリー・チャン迷の従妹が言うには、この作品はレスさんへのオマージュなんだとか。画面や台詞や物語の端々に、彼の面影が見え隠れするのだとか。だから、レスさんの亡霊を追い求めるつもりで、この作品を観ました。残念ながら私には、従妹ほどには彼を感じられなかったけれど、少しは彼に逢えました。例えば、チャン・ツィイーが鏡の前でダンスのステップを踏むところ、『欲望の翼』でレスさんが鏡の前で踊る姿が脳内でかぶさって、ドキッ!としましたよ。本当に。冒頭でいきなり近未来の世界が映ります。そこにキムタクの日本語のナレーションが重なるので、一瞬「あれ?」という気がしました(笑)でも、こういうSFチックな設定は好きですから、期待感が増しました。ところが、それはトニー・レオンが書く小説の中の世界で、現実は1960年代。いきなりクラシカルな世界に戻ります。トニさんが演じる主人公は、『花様年華』と同一人物です。でもマギーを失った彼は、当時の真面目な雰囲気から一変して、軽い遊び人になってしまっています。トニさんは外面から役に入っていくタイプだそうで、以前と同じ扮装で違う内面を演じるのは難しく口髭をつけるのを自ら提案したそうです。いやらしさが醸し出されて、かえって良かったと思います(笑)そのいやらしさ(ぉぃ)は、チャン・ツィイーとのエピソードに色濃く出ています。ていうか、そこにしか出ていなかったような気も…(以下略何ちゅーか、ウォン・カーウァイ作品ですからね、解釈の仕方も色々だと思うんですが、ひじゅに的解釈で言いますとですね…トニさんの、『花様…』で結ばれずに終わったマギー・チャンへの愛と未練―周囲の出来事を観察し、自分自身の心情も含めて、書かずにはいられない作家根性―そんな物語です>実も蓋もない?主に4人の女性と、トニさんとの関わりを描いています。○コン・リー彼女は最初と最後に少ししか出てきませんが、それがかえって印象的です。最初の方では、何故か不自然に口紅を滲ませて去っていく彼女が映るんですが、最後の方で、それはトニさんと最初で最後のキスを交わした後だったのだと分かります。彼女は偶然マギーと同姓同名で、トニさんは無意識にマギーの面影を彼女に求めます。でも勿論、彼女はマギーではなく、また彼女自身も何か重い過去を背負っているらしく、お互いにそれらを捨てられない2人は別れていくことになるのです。○カリーナ・ラウ彼女は『欲望の翼』のレスさんの恋人その人です。若くして亡くなったレスさん(ああ、ここにも彼の亡霊が)を忘れられない彼女は、その心の穴を埋めるために色々な男性と関係を持った挙句、彼女を本当に愛していたチャン・チェンに殺されてしまいます。その舞台となったのが、あるホテルの2046号室でした。マギーと過したホテルの部屋と同じ番号の2046号室>これこそ「2046」の秘密!?カリーナ事件のため借りることができず、トニさんは隣りの2047号室に泊まることにします。そこが象徴的。カリーナの物語に彼は直接関わることなく、第三者として観察し、『2046』という小説を書きます。○チャン・ツィイー次に2046号室を借りたのが彼女でした。チャイナ・ドレス姿は綺麗だけれど、マギーの貫禄やしっとりした雰囲気には負けるかな>スミマセン彼女は恋人とシンガポールに行く約束をしていたらしいのですが別れてしまいます。職業は娼婦のようで、トニさんはその様に彼女を扱います。でも、彼女は本気で彼を愛してしまいます。マギーとの別れの後、トニさんは生活のためにプライドを捨て、やりたくない仕事もするようになり女遊びも覚え、ちょっと嫌な男になってしまいました。前述したように、その点がこのエピで表されているのですが、時間取り過ぎって気がしました(^^;)いずれにしても、トニさんは彼女との出会いもまた、小説に取り入れるのです。○フェイ・ウォン彼女はホテル支配人の娘で、キムタク演じる日本人青年と恋に落ちます。日本語を一生懸命勉強したりして、いじらしく可愛い女の子です>「女の子」に見えるのよ、これがしっかし、髪型変えたキムタクってイケてねー!彼女も小説を書いていて、しかも才能もあるらしく、トニさんは仕事を手伝ってもらいます。代筆までしてもらっちゃっているのです>こらこら2人はとても気が合うのですが、彼女は既にキムタクを愛してるのでトニさんとは恋仲にはなりません。そう、愛にはタイミングも必要なのですよね。トニさんは彼女とキムタクの物語を『2047』という小説にします。でも設定はキムタクでも、中身はトニさん自身が投影されるのです。ここでのキムタクはなかなかカッコイイです。アンドロイドのフェイに恋して、「オレと一緒に行かないか」と囁き続けますが>ちょっとシツコイ?壊れて反応が鈍くなっているフェイからは返事が貰えず、彼女は別の誰かを愛しているのだと勝手に解釈して去っていくのです>おいおい4人とも、とても綺麗です。ひじゅには特に、フェイの肌の美しさにうっとりでした。アンドロイドと言われても違和感なし!です。フェイ迷でもある従妹によると、彼女はエラと鼻の形がすっきりすればまさに絶世の美女になるところだけれど…でも、あの団子鼻が愛しいのだそうです。何か納得(笑)『花様…』のラストでトニさんが穴に向かって囁いた秘密の言葉…私はそれが、キムタクが言った「オレと一緒に行かないか」だと思ったのですが、従妹は違うと言います。真相はどうなんでしょうね?それと、キムタクは「2046」から戻ってきた唯一の人物であるはずなのに、ラストが「戻ってきた者はいない」というナレで終わっちゃったのは、どーなんだよ!?それからエンディングで映る2046年の風景の中に、「LG」のマークが目に付いたんですけどあれって韓国の会社ですよね?違う?もしかしてスポンサーなんですか?―ところで、2046年というのは香港が中国に変換されてから50年目に当たる年で、中国政府は、それまで香港は現状維持のままでいくと約束したんだとか。すぐに変化を強いられるのは困るけれど、50年も経ってしまえば元々の部分も自然に変化してしまっているはず。もしかして、それが本当のテーマなのかもしれません。映画の中の(小説の中の)2046年は、SFではよくあるような、暗く無機質な雰囲気の世界です。そこに住む人々は、失われた過去を求めて「2046」へ行くのです。―「やっくんち」 より転載―☆やっくんち☆ ←『花様年華』レビューも書いてます^^◇人気映画・TVBLOG◇『2046』 『花様年華』 『Legend』
2006.02.04
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―厳密に言うとTVドラマなんですが…(^^;)香港と台湾合作、主演はデッキー・チョン他にもサム・リー、ニコラス・ツェー、エリック・ツァン等豪華メンバーが揃っている。そうそう、日本からは飯島愛さまもご出演されている。この作品に出会ったのは、もうしばらく前なのだが最初の1枚しか置いてなかったのだ>レンタルDVD店この作品がとってもとっても気に入った私は、続きが入荷するのを待って待って待っていた。でも、どうやらレンタル版は出ていないらしい(定かではないじゃ、買おっかな♪と思って検索したら………高い。BOX2巻で\20000超えちゃう。ほとんどBOX売りのヨン様出演作を大人買いしてるアジュンマ・ペンドゥルは本当に凄いなあ…!尊敬の眼差し!でもね、さすが楽天!20%引きのお店があったよ。それでも超ビンボーな私にはイタイのだが…注文してしまった。たった今の出来事。―それで、嬉しくって日記に書いたというわけです(^^;)ちなみにレンタルで観た分は下記にレビュー載せてますので、良かったら読んでね。(宣伝してしまったわ、きゃ!)http://www.yakkunchi.com/
2005.04.01
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