山線の読書日記
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海外の本は滅多に読まないのだが、タイトルと紹介文、そして神楽坂モノガタリで紹介されていたので、迷わずに購入した。裏切られなかった。逆に期待以上だった。著者はポーランド兵で、第二次世界大戦中、無実のスパイ罪で25年の強制労働でシベリアに送られる。著者は仲間6人と協力者を得て、収容所から脱出する。シベリア、モンゴル、ゴビ砂漠、ヒマラヤ山脈と6500キロの逃避行の末、インドに逃れるまでの壮絶なノンフィクションだ。たとえば太平洋ひとりぼっちや植村直己の冒険のむ記録などもわくわくさせてむとてもおもしろい。ただ、厳しい言い方をすれば、いずれも自分から望んで冒険にむとびこんだもの。しかし、本書は絶望的な状態からのがれるためにいかしかたなくいどんだものだ。装備も準備も十分でない中の旅は、想像を絶するもの。よくも今から80年前にこんな旅ができたものだと思う。満州からの脱出記で、藤原ていの「流れる星は生きている」があるが、それの男性版ともいったほうがいいだろうか。生きる執念はこれほどまでに人間を強くするものかと思う。発行:ヴィレッジブックス価格:840円+税初版:2007/11/20評価:A【メール便送料無料、通常24時間以内発送、午後4時までは当日発送】【中古】 脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち / スラヴォミール ラウイッツ / ヴィレッジブックス [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】
2018年01月08日
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