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2012.04.14

永遠の道士様！ラム・チェンイン（林正英）祭 - 第９夜

カテゴリ：林正英＆霊幻道士

　「 永遠の道士様！ラム・チェンイン（林正英）祭 」も今宵が第9夜。
　今回は「霊幻道士」シリーズではないけれども邦題にはしっかり「霊幻道士」と入っている、90年公開の「 新・霊幻道士風水捜査篇 （驅魔警察）」を御紹介。現代の香港が舞台の刑事モノで、ラム先生は道術を捜査に活用するスゴ腕刑事（だが自分勝手すぎて出世できない）役を好演。本作でも繋がってはいないが妙に野太い眉が特徴。短髪も格好いいッ！
なのに日本版のこれ（↓）はないんじゃ…。本作では道服着用シーンなんか全くないのに…
驅魔警察5.jpg

　日本版　

　香港版　

　海外版
　この作品は、第2夜の「 人嚇鬼 」で少し触れた 春秋戯劇學校 で共に京劇を学んだ弟弟子 トン・ワイ （董?）の監督（導演）デビュー作であり、またラム先生の初プロデュース（監製）作でもある。

ウィルソン・ラム （林俊賢）演じる林警官（ラム警部）と ミウ・キウワイ （苗僑偉）演じる彼の相棒・ 2237号達は、店にいた不審な女性に尋問しようとするも、彼女は異様なパワーで抵抗しながら逃走中、交通事故で死亡。
　東坪州出身の彼女の身元確認を東坪警察に依頼したところ、ラム先生演じるベテラン刑事・豊叔（ファン）が ウォン・メイワー （王美華）演じる姪の阿蓮（リン）とやって来る。遺体を確認したファンは女性は事件前に既に死んでおり、死体を誰かに操られていたのではないかと言う。
　ファンのかつての相棒であった、 ウー・マ （午馬）演じる署長の口から報告された検死結果からも女性は一週間前に既に死亡していたことが明らかに。ファンと共に捜査することになったラム警部は、更にファン達と同居までする破目になって大弱り。
　道士としての能力も持つファンが事件を追ううちに、やがて捜査線上に邪悪な妖術を使う九菊一派が浮かび上がり…。

マイケル・ホイ （許冠文）主演作「 ミスター・ココナッツ （合家歓）」で、中国・海南島から出てきた田舎者丸出しの雁南歸（ナム）ほどじゃないけどね（＾＾；

　ラム先生の役どころは相変らず古風で気難しいが頼りになるおじさん刑事。こういう役を演じさせたらラム先生の右に出る人はいないのではなかろうか。実に上手い。
　個人的に見所を挙げればやはりアクション・シーンの数々なのだが、中でも ビリー・チョウ
　ビリーが仕える女ボスを演じているのは、80年代に“ボディビル界の百恵ちゃん”と呼ばれていた 西脇美智子 さん。いつの間にやら香港でアクション女優になり、この作品でも何や訳の分からん女妖術使いという妙な役を見事に演じきっている。彼女の女優魂が本作一番の見所かも…!?

驅魔警察1.jpg