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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)【 甘茶偏差値 65 】MANHATTANS / THE DAY THE ROBIN SANG TO ME LP(COLUMBIA 32444)'73「KISS AND SAY GOODBYE」('76)という甘茶ソウルを代表するヒット曲を持つマンハッタンズの73年のアルバム「There's No Me Without You」収録曲。世界的ヒット曲の3年前の作品ということで、まだそれほど垢抜けていない時代の曲という趣き。トラックは71年の「MARVIN GAYE / WHAT'S GOING ON」を参考にした感じ。爽やかな曲調というところにも共通点を感じさせますが、メロディや唱法など、こちらの方は甘茶ソウル寄りな内容になっています。透明感のあるコーラスが曲に華やかさを加味し、なかなかいいムード。「KISS AND SAY GOODBYE」と比べると下心を感じさせない爽やかなスウィートという感じですね。「WHAT'S GOING ON」トラックの持つ軽やかさと爽やかな甘さの同居する時代の生んだ名曲です。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.08.02
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ラバーズロック(2) 【 ラヴァーズ偏差値 62 】J.C. LODGE / I BELIEVE IN YOU '87 「I BELIEVE IN YOU」収録ここまで、1STアルバム「SOMEONE LOVES YOU HONEY」のタイトル曲、2NDアルバムからは、「TO LOVE SOMEBODY」と「STICK BY ME」を紹介してきたジャマイカン・ラヴァーズロックの女王、JCロッジの3RDアルバムのタイトル曲。上記3曲は全てカバーだったけど、この曲はオリジナルみたいですね。かなり良く出来た上質のメロディだけど、他の誰かがカバーしてる訳でもないのが不思議なくらい。曲はゆったりと落ち着いた雰囲気の大人のラヴァーズロック。どこか物哀し気なメロディだけど、悲観することも気負うこともなく、どこか達観し無我の境地に立ったかのような雰囲気が素晴らしいですね。JCロッジの甘くやさしい唱法も流石のもの。時代的にドラムの機械臭のする音が曲にそぐわないのがチト残念。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.07.25
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フリッパーズギターの何が凄かったのか?→『ネオアコで世界一の楽曲を作った』 2021年7月、オリンピックを契機にフリッパーズギターの元メンバーの小山田圭吾の過去の言動が大きな話題となっています。その炎上の影響からか当ブログでの特に彼の赤ちゃん時代の彼の写真を掲載した3つの記事に実に多くのアクセスを頂いています。それとネット上で「フリッパーズギターを知らない今の若い人は・・・」みたいな表現を散見したこともあり、折角の機会なので、フリッパーズギターの何が凄かったのか?を書いてみようと思います。一言で言うと『ネオアコというジャンルで世界一の楽曲を作った』となります。80年代初頭にイギリスを中心に所謂ネオ・アコースティック(略称:ネオアコ)というジャンルが生まれました。オレンジジュース、アズテックカメラ、ペイルファウンテンズが三大ネオアコグループです。特徴は、青春時代特有の甘酸っぱさ、瑞々しさ、痛みを感じさせる良質なメロディをギターポップサウンドにのせてスマートに爽やかにセンス良く展開していること。そして、彼らに強く影響を受け80年代後半に現れたフリッパーズギターは全曲英詩による1STアルバム「海へ行くつもりじゃなかった」において、ネオアコ三大グループをいきなり凌駕してしまった訳です。(当ブログのギターポップ推薦曲(1)においてネオアコ最重要曲を挙げていますので、是非聴き比べてみて下さい。)これは例えて言うのなら、日本のバンドが「ビートルズの抱きしめたい」、「ディープパープルのハイウエイスター」、「レッド・ツェッペリンの天国への階段」、「ピンクフロイドの狂気」を上回る楽曲を作ってしまったようなものなのです。もちろんあくまでもネオアコという限られたジャンルにおいての話ですが・・・。ネオアコというのは非常に感覚的な、聴く人を選ぶ音楽であるので「青春時代の甘酸っぱさ、瑞々しさ」などに感じる部分の無い音楽ファンの方の中には上記ページの楽曲を聴いてもピンと来ない人も多いと思われます。しかし、フリッパーズギターが1STアルバムにおいて、『ネオアコというジャンルで世界一の楽曲を作った』こと、そして熱狂的にそれら楽曲を支持しているネオアコファンが一定数存在することは知っておいて欲しいものですね。(渋谷系とかお洒落なバンドとか高学歴女子御用達バンドなどと取り上げられることが多い感じですが。)因みに、ネオアコグループはその特質上、その多くが加齢と共にその鮮度が落ちてしまうのですが、フリッパーズギターも例外ではなく、私が自信をもってお勧めできるのは、やはり1STアルバム「海へ行くつもりじゃなかった」収録曲がほとんどということになりますね。(個人的にもCORNELIUSの楽曲や小沢健二の最近のものは全く聴いていませんので。)尚、当ブログの性質上、小山田圭吾の炎上ネタ関連のコメントはご遠慮くださいますようお願い致します。小沢健二/FLIPPER'S GUITAR元ネタリストフリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタ推薦曲ギターポップ推薦曲(1) (2) (3) (4)ネオアココンピの世界ネオアコ/ギターポップ映像の世界
2021.07.19
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 65 】MAJESTICS / (I LOVE HER SO MUCH) IT HURTS ME '65どうやらシングル一枚だけ残して消えたロサンゼルスのグループの65年産ノーザンダンサー。近年になってGOLDMINEからアナログが再発されるなどノーザンシーンでは昔から人気のある曲みたいですね。イントロのキャッチーなトランペットの音色が印象的。ちょっと鼻にかかった気だるそうなヴォーカルも味が有りますね。手拍子を交えたバックも臨場感があってグルーヴィ。思わず一緒に手拍子したくなる軽快さはかなりフロア受けしそう。時折早まる箇所なんかも楽しくてイイね。手拍子ものノーザンとして貴重な存在かも知れません。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.07.12
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CAFE APRES-MIDI ベスト10 【 ポップ偏差値 63 】Gal Costa & Caetano Veloso / Que Pena (Ela Já Não Gosta De Mim) '69ブラジルの女性歌手ガル・コスタの1969年のアルバム「Gal Costa」収録曲。同じブラジルの歌手カエターノ・ヴェローゾとのデュエット曲でボサノバ仕様。「CAFE APRES-MIDI OLIVE」に収録されている。因みにタイトルは自動翻訳では「残念なことに、彼女はもう私の好きではありません」とでます。当ブログでボサノバを取り上げるのは珍しいけど、ボサノバといえばお洒落なカフェでBGMに流れていると心地いいという、良く言えばあっさりとした、悪く言えば引っ掛かりの無い曲が多い印象。そんな中でもマシュ・ケ・ナダで有名なジョルジ・ベンが作った本曲は聴きごたえのある、しっかりとしたメロディが秀逸。ガルの透明感のある歌声のバックで心地よく響くアコギやドラムの軽やかさ、ストリングスの優雅さなどにより、清涼感となだらかで味わい深いメロディが共存した良質のボサノバが実現している。「YOU TUBE」で聴けます。ライヴの様子も見れますよ。
2021.07.04
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私の好きなディープソウル MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 68 】CANDI STATON / STAND BY YOUR MAN (FAME 1472)'70 溌剌としたサザン/ディープとして69年のHEART ON A STRINGを紹介済みのキャンディ・ステイトン。キャンディって名前が可愛らしくていいよね。U.S.BDG #367で紹介されているアルバムのタイトル曲である本曲はTAMMY WYNETTEの1968年のカントリーヒットのカバー。オリジナルのゆったりとした和み系の曲調をすこしテンポアップさせ快活で躍動感のあるナンバーに仕上げている。キャンディの生き生きとしていて情感のこもったディープな歌もいいけど、バックの特徴的なベースライン、溌剌とした切れ味鋭いストリングス、曲に厚みを持たせるコーラスなどオリジナルにはない独創的なサウンドアレンジが光る。もちろん元歌のメロディラインの出来の良さあってのことではあるけれども。こうして聴いてみるとカントリーとディープの相性ってなかなか良いなと思います。ちょっと暗い曲が多いディープ界だけど、もっとこの手のカバーがあったら良かったのにね。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.06.28
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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)【 甘茶偏差値 65 】MAGIC TOUCH / BABY YOU BELONG TO ME (ROULETTE 7143)'73甘茶全盛期の1973年にニューヨークの大手ルーレットレコードから出た甘茶ソウル。マジックタッチは翌年に変名のMagic Night名義でも一枚シングルを出してますが、結局シングル合計2枚のみで消えてしまった短命グループということになります。甘茶グループとしてなかなか味のある名前だっただけに勿体ないですね。曲はファルセットリードの静かで落ち着いた雰囲気のスウィートソウル。イントロはピアノや大人の渋みを感じさせるコーラスなどなかなか上品な味わい。メロディはAメロからなだらかで魅力的だけど、やはりサビに入ってからの緊迫感と悲壮感漂う展開が素晴らしい。ファルセットの哀愁感のあるか細い声質と相まって得も言われぬ甘茶ワールドが展開されますね。終盤の盛り上がりも素晴らしい。個人的にかなり昔の山下達郎氏のサンデーソングブックのオンエアで知りました。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.06.21
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音壁の世界(2) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(2) 【 ポップ偏差値 65 】フランス・ギャル / 夢みるシャンソン人形(Poupee de Cire Poupee de Son) '65フランスのギャルによる1965年の世界的ヒット曲でウォール・オブ・サウンド仕様曲。作曲は「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」などで知られるセルジュ・ゲンスブール。バックの演奏はAlain Goraguer Und Sein Orchesterということで、65年ものとしてはサウンドに厚みがあるのが特徴的。ドカドカと激しいドラムに延々と鳴り響くカスタネット、緊迫感のあるストリングスなど音壁要素は濃く出来も良い。前年の64年産フィルスペクターのRonettes / I Wonder辺りの影響を強く感じます。キャッチーで出来の良いメロディで有名だけど、音壁曲としてももっと評価されてしかるべきかと思いますね。特にカスタネットの鳴りっぷりが素晴らしく、ぶっちゃけトラックの使い回しがあって良し。カバーも沢山出ててSPOTIFYで沢山聴いてみたけど、やはり安直にメロディだけ頂きました感が強い曲がほとんどでがっかり。カスタ入りは皆無に等しいですね・・・。(以下に気になった曲を幾つか取り上げておきます。)因みに71年の手塚治虫のアニメ「ふしぎなメルモ」のOP曲の元ネタになってると思うんだけどどうでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。CALOGERO (LIVE)なかなか迫力あるハードなサウンド。ドラムがいいね!NICOLE FELIXOVA , KAREL VLACH SE SVYM ORCHESTREM忠実なコピーに近いけど。やはりオーケストラは一味違う。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(カスタネット)ポップ偏差値合計77777997565
2021.06.14
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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Sweetest Ache / If I Could Shine (Sarah Records)'9090年代初頭の短い期間に活躍したウェールズのバンドのギターポップで、マイナーながらも良質な曲を連発したイギリスのサラレコードからのシングル曲。Sarah Recordsの音の大きな特徴の一つに品の良さと思慮深さを感じるのだけれどもこれはその好例の一つ。ゆったりとした曲調で和める雰囲気だけどノイジーなギターサウンドは聴く人を選んでしまうかも。そのギターにかき消さるかのようにヴォーカルは奥の方で控えめに歌うスタイルで、これは所謂シューゲイザーと呼ばれるサウンドの典型なのかも。ただメロディは極めて甘くなだらかで聴きやすい。恐らくノイジーなアレンジにしなくても名曲になり得たのではないかと推測。そういう別バージョンがあれば聴いてみたいですね。僅か数年の活動で幕をおろしてしまったバンドだけど、曲調と相まって切ない気持ちになってしまいます。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.06.07
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ラバーズロック(2) 【 ラヴァーズ偏差値 63 】DERRICK HARRIOTT / WALK THE STREETS '6760年代初頭から活躍するジャマイカのプロデューサー&歌手のデリック・ハリオットの1967年のロックステディ。スウィートソウルにも通じる濃厚な甘さが特徴的な曲です。後に甘茶ソウル名曲のContinental 4 / Day By Day、FRIENDS / Birthday Song、ESCORTS / Look Over Your Shoulders、あのChosen fewとの共演でのCHI-LITES / Have you seen her、DELFONICS / DIDN'T Iなどなど、実に数多くのカバーをしていることからも、彼が如何に甘茶ソウルに精通したミュージシャンであったかが分かります。これらカバーはオリジナルには及ばないヌルめの出来であることは否めないですが、自作曲である本曲は彼ならではの流石の甘茶センスが発揮された優れもの。しっとりと落ち着いた甘いメロディは品があり、上手くロックステディのリズムに溶け込んでいる感じ。派手さは無いけれど純朴な感じに好感が持てるのと味わい深さもありますね。本場アメリカのスウィートソウル創成期とほぼ同時期にジャマイカでもこうした甘茶曲が作られていた事実には驚かされます。「YOU TUBE」で聴けます。まさかのPVもあり。
2021.05.31
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 65 】CONTINENTAL SHOWSTOPPERS / NOT TOO YOUNG (SEVENTY 7 107)'72どうやらシングル1枚を残して消えてしまったグループが南部ナッシュビルのSEVENTY 7から72年に出したシングルのB面曲。P-VINEからのコンピ「BRIEF ENCOUNTER WITH SWEET SOUL MUSIC」にも収録されていました。オリジナルは作者のグループJackey Beavers Showの68年の作品で、大仰なヴォーカルが特徴のいまいち煮え切らないダンス曲。Karen StriblinやCAMARO'Sといった女性ヴォーカルによるカバーもあるけど更にグダグダになった感じ。その一方で72年の本作は切れの良いオルガンにコーラス、ホーンなど加えてなかなか華やかなサウンド。テンポアップしたリズムにヴォーカルも大仰に歌い込みます。最大の特徴はドカドカと弾けまくるドラムで、元気一杯で踊れる雰囲気の曲に。ちょっと泥臭いけどクラブ受けは間違いなさそうですね。「YOU TUBE」で聴けます。Jackey Beavers Show / We're Not Too Young To Fall In LoveKaren Striblin / We're Not Too Young (To Fall In Love)CAMARO'S / WE'RE NOT TOO YOUNG (TO FALL IN LOVE)明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(弾けるドラム)ノーザン偏差値合計88777788565
2021.05.24
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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)LOOSE ENDS / YOU CAN'T STOP THE RAIN 12"(MCA 23743)'86【 甘茶偏差値 65 】80年代に5枚のアルバムを残したイギリスの3人組ソウルグループの1985年のアルバム「ZAGORA」収録曲。甘茶ソウル百科事典 BILLY'S SELLECT 050でU.S.BDGに記載なし。ということで甘茶ソウル的には王道から逸れた位置づけの曲ですね。曲は雨の音が入るバラード系擬音ソウル。全く泥臭さの感じられない都会的で洗練された雰囲気が特徴的。雨混じりの冷やかな空気の漂う中、哀しみに満ちた甘めのメロディが秀逸ですが、特にサビメロはキャッチーで素晴らしい。因みにルース・エンズは「やり残していること」という意味のようです。「YOU TUBE」で聴けます。「リミックス版」もどうぞ。
2021.05.17
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) カバー200曲聴いてみた Samba de Orfeu / Paul Smith With Ray Brown And Louis Bellson サンバ・デ・オルフェ(オルフェのサンバ) 黒人系のオルフェという男性が主人公の1959年の恋愛映画「黒いオルフェ」の挿入歌(主題歌ではない)。映画では後半子供達が歌って踊る曲として使われています。作曲はブラジルのギタリストのルイス・ボンファ。後にジャズやボサノバ、イージーリスニングなど実に数多くのカバーが作られ今やスタンダードとして馴染まれてる有名なインスト曲ですね。情緒的でどこか物悲しく品のあるメロディが特徴的。SPOTIFYで検索すると200以上該当曲があって驚きますが、一通り聴いてみたのでポップでお勧めな曲を挙げてみます。映画でのシーン黒いオルフェオリジナル・サントラ版António Jobim【偏差値64】ジャズピアノトリオによる高速でグルーヴィな演奏。79年のアルバム「Paul Smith With Ray Brown And Louis Bellson」収録。Paul Smith Trio【偏差値63】サックス奏者による明るく元気で溌剌とした内容。品のあるストリングスやヴァイブの軽やかな音色も好み。BILL PERKINS【偏差値62】テンポアップしたラテン風ジャズピアノ版。OSCAR PETERSON【偏差値62】御存じヴィブラフォン奏者カル・ジェイダーによる上品なサウンド。Cal Tjader【偏差値62】御存じオルガン奏者ウォルター・ワンダーレイによるボサノバ風味。WALTER WANDERLEY【偏差値61】サックス奏者による高速で軽快なライブ版。Richie Cole【偏差値61】トロンボーン奏者によるボサノバ風味。BOB BROOKMEYER【偏差値60】日本人ジャズグループによるかなり高速なカバー。速過ぎるかも。TOHRU AIZAWA QUARTET【偏差値60】2008年のスマートな高速ジャズライブ。正体不明だけど日本人グループかな?THREE DOGS【偏差値60】マリンバ(木琴)による和やかなカバー。BAJA MARIMBA BAND
2021.05.10
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私の好きなディープソウル2 MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 68 】CODY BLACK / THE NIGHT A STAR WAS BORN (Groove City AR 960)'6860年代から70年代にかけて主にデトロイトで活躍したディープ系歌手のシングル曲。シングルは15枚ほど残してますが、結局アルバムは出さずじまいということで、U.S.BDGにも未掲載という結構マイナーな歌手って感じですね。ただ残された曲には名曲もありマニアには人気の高い歌手みたい。自作のこの曲は、ミディアムテンポのゆったりとした曲。曲調は明るく女性コーラスも入って快活な雰囲気もあります。メロディに派手さは無いけれど全体に出来は良く、特にサビのフレーズはキャッチーで秀逸。かなりこってり・ねっちょりと個性的に歌いまわす唱法は味わい深く魅力的でここが玄人受けする要因かと。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.05.04
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ZOUK その華麗なる世界 (Jean) Paul Albin / Vagabond '89 「Retrouvé」収録80年代後半から90年代にかけて活躍したマルチニークの歌手、ジャン=ポール・アルビンの1STアルバム「Retrouvé」収録曲。ジャンルとしては当ブログが猛プッシュしているズーク・ミュージックになります。「Le Grand Méchant Zouk」(ズーク・ミュージシャンが一同に会したライブ)でのライブ盤は当ブログ既出ですが、ようやくスタジオ録音盤が聴けたので改めてご紹介。なにせ「Le Grand Méchant Zouk」には歌手名を特定したクレジットがなかったから誰の曲か不明でした。「放浪者」というタイトルのこの曲は、ポール・アルビン本人のペンによるミディアム・テンポの甘いバラード。肩の力の抜けた優雅な曲調でメロディはAメロ、Bメロ、サビとどこをとってもなだらかで出来が良い。花の楽園マルチニークの鮮やかな色彩が目に浮かんできそう。最大の聴き所は胸キュンな旋律を甘く抑制を効かせて歌うサビのコーラスかな。どこか郷愁を誘うメロディが泣けちゃう。最後の方の明るいホーンの響きもいいネ。こんなのを聴いてると温かい南国のリゾートに行きたくなってしょうがない。ライブでは大人数なのでスタジオ録音版以上にグルーヴを感じさせ、実際に観衆にも大好評って感じですね。華麗な「Le Grand Méchant Zouk」を是非日本で体験してみたい!と思うけどWEBを検索しても相変わらず国内で誰一人触れてないから絶対無理っぽいのが寂しい限り。この曲のようなズークの優雅な感覚を受け入れる感受性は日本人には足りてないのだろうと思ったり。「YOU TUBE」で聴けます。「Le Grand Méchant Zouk」(91年のライブ映像)「Le Grand Méchant Zouk」(90年のライブ音源)
2021.04.26
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音壁の世界(3) アニソンポップの世界(8) 【もうすぐランクイン】吉田裕貴 / Faraway so close 作曲編曲Funczion SOUNDS '05 「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」主題歌 お姉ちゃんにまったり癒されADV「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」の主題歌でウォール・オブ・サウンド仕様曲。初回ロット特典「お姉ちゃんからのお手紙CD」収録。音壁仕様というかズバリ「大滝詠一 / 君は天然色」のトラックを真似たトリビュート曲という感じでしょうか。君は天然色アレンジとしては、本ブログで既出のKEN GOLD版のJODELLES / MY BOYが有名ですが、出来的にはあまり差がないかと。曲はエロゲ主題歌ということで萌えのある女性ヴォーカルの明るめの曲。前者同様やはりメロディに奥深さは無いけれどネタものとして捉えれば十分なクオリティじゃないですかねえ。果たしてこの曲が山下達郎氏のサンデーソングブックでオンエアされる日は来るのだろうか?「YOU TUBE」でショートバージョンが聴けます。(オリジナルは4分14秒ほどあります。)
2021.04.19
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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Faith Brothers / Fulham Court '8580年代中期にアルバム2枚を残したイギリスのネオアコ系グループの85年のシングル「A Stranger On Home Ground」のB面曲。「Fulham」というのはフルハム三浦のフルハムではなく「フラム」と読み、どうやらロンドンの同地区にある建造物か何かを指した歌のようです。曲はゆったりとした情緒的なバラード。バンド名からは彼らの忠誠的な人柄が伝わってきそうですが、そんな彼らの印象を彷彿させるかのような実直で誠実なイメージの曲。全体を通して甘いメロディラインは出来が良く、心が洗われる感じがありますね。一番の聴き所は間奏で聴けるピアノの軽やかで切ない響き。これ、もう少しウォール・オブ・サウンド風に仕上げてくれてたらどうだったろう?と夢想してしまいます。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.04.11
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私の好きな甘茶ソウル(3) MY FAVORITE SWEET SOUL (3)【 甘茶偏差値 71 】PRESIDENTS / 5-10-15-20 (25-30 YEARS OF LOVE) (SUSSEX 207)'70 U.S.BDG #307、甘茶ソウル百科事典 MOONY'S SELLECT #78として掲載。ヴァンマッコイがプロデュースしたワシントンDC出身のヴォーカル・グループ、ザ・プレジデンツの唯一のアルバム収録曲。曲はメンバーの自作でシングルカットされ70年にビルボードで11位を記録。日本盤も出てたみたいですね。時折バリトンが入るけどファルセットで歌われるキャッチーなサビが印象的。爽やかでポップで乾いた雰囲気を持ち、なるほど万人受けしそうだけど、甘茶ファンにも長年親しまれてきたようですね。あまりにキャッチー過ぎてちょっと飽きやすいのが玉に瑕。アルバムには他にもポップで爽やかな(悪く言えばあっさりとした)良曲が収録されていてお勧め。その後改名してANACOSTIAとしてしばらく活躍しました。「YOU TUBE」で聴けます。それと下記のカバーがあります。Chicago GangstersによるカバーMarvin GayeによるカバーLEON SPENCER JRによるインストカバー
2021.04.05
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 65 】GRASS ROOTS / PAIN (恋の傷跡) '69 「Lovin' Things」「Let's Live For Today」のヒット曲を持ち、主に60年台後半から70年台前半にかけて活躍したアメリカのロックバンドの69年の5THアルバム「Lovin' Things」収録曲。日本でだけ邦題「ペイン(恋の傷跡)」としてシングルカットされたようです。個人的に何故この曲をノーザンダンサーとカテゴライズしたのか全く覚えてないけれど、ちょっと緩めのロックグループという印象の彼らのイメージを払拭するかのような内容かと。曲調は暗いけどスピード感のあるロックサウンドに歯切れの良いホーンも入りなかなかグルーヴィ。曲名の通り、少し痛みを感じる雰囲気がなかなか美味。最大の売りはその迫力のある緊迫感でしょうね。イギリスのノーザンシーンでどの程度プレイされていたのか気になるところだけれど、この曲をシングルカットした日本人ディレクターはいい仕事しましたねー。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(緊迫感)ノーザン偏差値合計78797778565
2021.03.29
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私の好きなディープソウル MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 69 】PETE COOKE / LITTLE DARLIN' (DIMENSION 1037)'6563年と65年とで2枚のシングルを残したニューヨークのディープ歌手ピート・クックのディープソウル。サムクックの近親ではないみたいけれど、唱法などに強い影響が感じられますね。曲は自作のようで明るく平和な雰囲気が良い。「ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン」と繰り返す快活なバックがひょうきんで楽しい感じ。ヴォーカルの声質はかなり塩辛く唱法は激しいけれど、溌剌としたポップな出来で聴きやすい。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.03.22
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Harvey Averne Dozen / The Word 「VIVA SOUL」'68先日、溌剌としたノーザンダンサーとして取り上げたHarvey Averne Dozenの68年のアルバム「VIVA SOUL」には、もう一曲凄く出来の良い曲が収録されていて、それがこのビートルズのカバー曲。The Wordはビートルズの曲の中でもマイナーな暗い曲で私も普段ほとんど聴かないけれど、たまたまハーヴィー・アヴァーン・ダズン版を聴いてビックリ、素晴らしい可能性を秘めた曲ではありませんか。何故彼らが敢えて「The Word」をカバーしようとしたのか謎過ぎますけど結果的に素晴らしい着眼だったようですね。曲はテンポアップしたブーガルー系インスト仕様。歯切れ良いホーンに軽やかなヴィブラフォンが特徴的。暗く沈んだ雰囲気はブーガルーにうまくマッチしてるのかも。リズムはかなりグルーヴィになっており、聴いて即座にビートルズのカバーだと気づく人は少ないかも。それだけ工夫を凝らした妙味あるカバーと言えるでしょう。最大の聴き所はサビのドラムと一体となって畳みかけるヴィブラフォンのフレーズ、痺れます。ハーヴィー・アヴァーン・ダズンによるアレンジが素晴らしいのは当然として、オリジナルのビートルズの作曲センスもやはり転んでもただでは起きないなと感じた次第。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.03.15
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山下達郎 サンデー・ソングブック ウォール・オブ・サウンド特集 サンデーソングブック 音壁の世界(1)へジャンプ音壁の世界(2)へジャンプ音壁の世界(3)へジャンプ音壁の世界(コンピ)へジャンプ音壁の世界(コンピ2)へジャンプ音壁映像の世界へジャンプ音壁映像の世界2へジャンプウォール・オブ・サウンド特集へジャンプ「音壁/ナイアガラ映像紹介」(掲示板) ウォール・オブ・サウンドの生みの親にして第一人者であるフィルスペクターが2021年1月に死去したことに伴い、山下達郎のサンデーソングブックでは3週に渡り(フィルスペクター以外の)『ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ』が特集されました。当ブログでも従来からウォール・オブ・サウンド(以下、音壁と略)はメインコンテンツの一つとして上記のような特集ページを作り積極的に取り上げてきましたので、今回の特集をとても嬉しく思います。今回の番組を機会に検索結果を追って当ブログへご訪問頂いた方も多数いらっしゃったようです。この機会により多くの方に音壁の魅力を知って頂き、ファンが増え、音楽界全体に音壁がより広く普及していけば良いなあと思います。今回の3回の『棚からひとつかみ』を聞いて率直に感じたことは、『達郎氏も人の子、オンエア曲にちょっと偏りがあるな』ということ。あくまで達郎氏の番組なので仕方のない面はありますが、今なお第一線で音壁の普及目指してがんばっている日本人音壁音楽家(新川博、岩崎元是ほか)に対し冷たい選曲だったなと思いました。これまで長年誰よりも音壁の普及に積極的に努めてきた達郎氏には感謝の気持ちでいっぱいですが、世の中には他にも多くの陽の目を見ない(おそらくは今後も決して達郎氏がオンエアしない)良質な音壁が存在するということを多くの音楽ファンの方に知って欲しいですね。当ブログの音壁に関する各ページがその一助になってもらえれば幸いに思います。(1) 2021.02.14 ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ 1 Blue Valentine's Day 大滝詠一 19772 Why Do Fools Fall In Love The Beach Boys 19643 New York's A Lonely Town The Tradewinds 1965 4 Hang On The Wall Of Sound 1967 5 (Baby) You Don't Have To Tell Me The Walker Brothers 1966 6 That's How It Goes The Breakaways 1964 7 Congratulations The Rolling Stones 1964 8 All This (He Does To Me) The Anita Kerr Singers 1968 9 色・ホワイトブレンド 竹内まりや 進化する音壁トラック(2) 2021.02.21 ウォール・オブ・サウンドで棚からひとつかみ Part 2 1 Jody 山下達郎 1984 2 Don't Answer Me The Alan Parsons Project 1984 シャンシャン感が素晴らしい 3 Ooh I Do Linsey De Paul 1974 4 Foxy, Foxy Mott The Hoople 1974 5 Girl Come Runnning The Four Seasons 1965 6 芽ばえ 麻丘めぐみ 1972 7 Do You Remember Me? Yuki Okazaki 1980 8 二人は片想い ポニー・テール 1976 9 青空のように ('81 REMIX) 大滝詠一 1977 (3) 2021年03月07日 ひなまつりガール・シンガー、ガール・グループ、ウォール・オブ・サウンドしばりで棚からひとつかみ 1. 本気でオンリー・ユー (LET'S GET MARRIED) / 竹内まりや2. MY ONE AND ONLY, JIMMY BOY / THE GIRLFRIENDS '63 「ダドゥロンロン」タイプの名曲3. IF YOU LOVE ME (REALLY LOVE ME) / JACKIE TRENT '64 音壁効果とは?4. I STILL LOVE HIM / THE JOYS '645. IF YOU'RE GONNA LOVE ME / CHI CHI '666. THAT'S ME / THE CAKE '67 重厚で奥行のある神々しいサウンド7. HE NOTICED ME / PRISCILLA PARIS8. MY BOY / THE JODELLES '83 KEN GOLDによる「君は天然色」アレンジ9. 真冬のデート / 竹内まりや今なら一週間ほどRAJICOで聞くことが出来ます。
2021.03.08
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アイドルポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】沢田富美子 / ちょっと春風 '81 小田裕一郎作曲 大村雅朗編曲 80年代初頭に活躍したアイドル沢田富美子の2ndシングル。作曲は3rdシングル「風のシルエット」同様、80年代初頭中心にアイドルポップ界で猛威をふるった小田裕一郎。前年1980年の松田聖子のスーパーポップ三部作(「裸足の季節」、「青い珊瑚礁」、「風は秋色」)路線のテンションの高い明るく爽やかなメロディを持つ曲です。特にサビのキーの高さが特徴的ですが、残念ながらいまいちキャッチーさが足りなかった感じ。チャート的にも全然ふるわなかったみたいけれど、次作で本作を全て上回る出来のスーパーポップな「風のシルエット」という曲に出会え、アイドルポップ史的には大成功という感じですね。因みに後に不動産投資でも大成功し資産数十億の富豪にのしあがったとか。うーん、凄い。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.03.01
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 48.BLACK UHURU / GUESS WHO'S COMING TO DINNER / WHO'S IN THE TOMB (DUB) '79 STRICTLY ROCKERS P.62掲載 80年代初頭に大人気となった硬派なルーツレゲエバンド、ブラックユフルの代表的名曲。79年のアルバム「BLACK UHURU」収録でプロデュースは重鎮スライ&ロビィ。67年のアメリカの映画に同タイトルの「邦題:招かれざる客」という黒人と白人の結婚問題に関する映画があるので、歌詞の内容などこの作品にインスパイアされたのかも。曲は暗めだけど、キャッチーなメロディを持つヘビィなルーツもの。元はリードのMICHAEL ROSEがソロ作品で発表していた作品で、本作はリメイクということになりますね。オリジナルと聴き比べると明確ですが、SLY & ROBBIEの織り成すリズムは超強烈で、個人的にはユフルというよりもスライ&ロビィの作品という気さえする。彼らにとっても代表的な名演と言えそう。菅野さんはSTRICTLY ROCKERSでこの曲について「シンドラのすさまじいポリリズムは特筆すべきで、機械的かつ人間的な強烈なリズムは革命的」と評価。当時私の周囲のロックファンにも大部受けてましたね。なお、81年のスライ&ロビィのダブアルバム「RAIDERS OF THE LOST DUB」には同曲のダブバージョン「WHO'S IN THE TOMB」が収録されています。オリジナルに接続されているダブよりもより派手な内容でこちらの方が個人的にはお勧め。鐘の音がいいんですよねー。因みに同アルバムはインディジョーンズの映画をパロったジャケでかなりB級感が漂っていますが、他にもユフルのダブ「CONVOY HIJACK」やバーニングスペアのダブ「PIT OF SNAKES」などレゲエ名曲の名ダブが収録されていてあまり評価されていない隠れたダブ名作アルバムという感じ。結構知らない人が多いんじゃないかな。幾つかのバージョンがありますが、79年のアルバム「BLACK UHURU」収録版がお勧め。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.02.22
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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】FARMER'S BOYS / THE WAY YOU MADE ME CRY '83 「Get Out and Walk」81年前半に2枚のアルバムを残したギターポップ系バンドの1STアルバム「Get Out and Walk」収録曲。バンド名は農家の少年達という意味だろうか、イギリスのNorwichという市の出身のようなので田舎の素朴な雰囲気を出したかったのかも。曲はやはり泥臭くいまいち垢抜けないギターポップ。ちょっと痛みを感じさせるヴォーカルだけどメロディは明るめで牧歌的な感じ。テンポは速くて良いのだけれど、全体としていまいちキャッチーさに欠けるかな。聴き所は間奏のギターソロで初期ビートルズを彷彿させる感じが良い。ACT NATURALLY辺りを狙いましたかねー。同時期のアズテックカメラやフレンズアゲインのような洗練された煌きは感じさせないけれど古き良き時代のマージービートっぽくて思わずほっこりしてしまいます。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.02.15
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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)MAD LADS / LET ME REPAIR YOUR HEART (VOLT 4080)'72 U.S.BDGでは#75と随分前の方で紹介されているマッドラッズ。60年代中心に活躍した南部のグループで、甘茶ソウル百科事典には未掲載。スウィートファンにはあまり馴染みが無いグループという感じ。曲はマスルショールズ録音なのだけど、スウィート全盛の72年産ということで出来はなかなかのもの。派手な出だしのフレーズが印象的でストリングスを絡めて甘い雰囲気を作り出すのに成功。期待感MAXですね。バックコーラスもソフトで靄がかかったかのような淡いムードでいい感じ。ただしAメロはキャッチーだけどBメロの不出来やサビがAメロ似ということで全体的に単調な展開に感じさせてしまっているのが惜しい。リードは翌73年には甘茶なソロアルバムを出すJohn Gary Williamsでそちらもお勧め。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.02.08
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 66 】HARVEY AVERNE DOZEN / THINK IT OVER 「VIVA SOUL」'68ザ・ハーヴィー・アヴァーン・ダズンが68年に出したアルバム「VIVA SOUL」収録曲。ハーヴィー・アヴァーンはピアニスト兼ヴィブラフォン奏者で、アルバムではブーガルーなどちょっと泥臭いラテン系の音楽が多く収録されています。曲は何故かGeorge Kerr人脈でもあるKenny Seymourによる作品。メロディは爽やかで高揚感があり全体を通して味がある出来なのは流石。リズムはグルーヴィでスピード感があり、バックの威勢の良いホーンや溌剌とした女性コーラス、そして軽やかなヴァイブも加わり非常に小気味良い。ノーザンダンサーとしてはなかなか垢抜けた洗練された雰囲気がありますね。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.02.01
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私の好きなディープソウル MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 69 】OVATIONS / PURE NATURAL LOVE (Chess CH 2166)'75南部メンフィスのヴォーカルグループ、オベイションズの75年のシングル曲。作曲は「Kim Carnes / Bette Davis Eyes」や「Tracey Ullman / Breakaway」など多くのヒット曲で知られるシンガーソングライターのJackie DeShannonです。彼女のwikipediaなど見てもこの曲については特に触れられていないので、彼女の作った埋もれた名曲ということになりそう。曲はオベイションズの特徴のひとつである温かみと情感深さ、甘い雰囲気などの良さが引き出された作品。全体的にメロディは良いが特にどんどんと込み上げていくAメロが素晴らしい。ただBメロとか間奏が無いのでちょっと単調な印象なのが惜しい。76年にEsther Phillipsによるカバーも有るけど出来はいまいち。逆にこのいまいちなカバーを聞くと如何にリードのルイ・ウイリアムスの声質・唱法が魅力的なのか再発見できるかも。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.01.25
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】WATERS / THE OTHER SIDE OF MIDNIGHT (WARNER BS 3062)'77ロサンゼルスの家族グループWATERSの1977年の2NDアルバム収録曲。「真夜中の別の側」なんてミステリアスなタイトルもいい感じ。と思ったら、原題はシドニィ・シェルダンが1973年に発表した小説「真夜中は別の顔」と同じで、ちょうど1977年に「真夜中の向こう側」として映画化されてます。タイミング的にもその辺りを意識した作品なのかも知れませんね。曲は爽やかで乾燥感のあるサウンドに高揚感のあるメロディが素晴らしい作品。適度に洗練されていて軽やかな雰囲気でフリーソウルのコンピに収録されていてもおかしくない、というか入れるべき。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高揚感)ポップ偏差値合計77966877562
2021.01.18
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音壁の世界(3) アイドルポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】中嶋美智代 / 日記の鍵貸します '92 作曲/遠藤京子,羽田一郎 編曲/新川博 空前のアイドル音壁大作「泣いていいよ」と隠れた萌えポップ「天文台と海岸」を編曲した新川博氏による中嶋美智代の傑作3部曲とも言える音壁曲。作曲には「天文台と海岸」と同様に羽田一郎がかかわってます。曲は「泣いていいよ」同様バラード系でやはり4分36秒と長い大作志向。憂いを帯びたメロディは暗めだけどしっぽりとしていてなかなかの出来栄え。「日記の鍵貸します、恋人に」~「なりたい人は、この指止まれ」などサビのメロディが一度切れても歌詞が繋がっているというところにも妙味があります。哀し気なフルート風の音色もなかなか効果的ですね。そしてやはり最大の聴き所は新川博氏によるウォール・オブ・サウンドなアレンジ。カスタネットの繊細な響きやエコー感のあるドラム等、派手さはないけれど品よく効果的に配されている感じ。全体としてなかなか感動的なバラード系アイドル音壁大作といった仕上がりですね。「YOU TUBE」で聴けます。
2021.01.11
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私の好きな甘茶ソウル(10) MY FAVORITE SWEET SOUL (10)【 甘茶偏差値 65 】TOUCH OF CLASS / GOD BLESS ME (MIDLAND INTERNATIONAL MB-10545)'7670年代後半中心に活躍したフィラデルフィアの4~3人組コーラスグループ、タッチオブクラスのアルバム未収録のシングルB面曲。(A面は「Don't Want No Other Lover」)意外なことにU.S.BDG、甘茶ソウル百科事典共に記載は無いけど、しっかりとしたアルバムを3枚残している中堅グループ。プロデュースとアレンジはJOHN DAVISで恐らく1STアルバムと同じ製作陣による作品だろうけど何故かアルバムには未収録。そういった訳で埋没ぎみなので甘茶ファンにはしっかり押さえて欲しいところです。曲はフィリー録音でほぼ甘茶ソウル黄金期の作りということで安定した完成度。出だしこそゆったりとした悲し気なメロディだけど徐々に盛り上がっていきサビは肯定感と多幸感に満ちた感じ。実に胸に沁み心が洗われるような感動的なメロディですね。リードの声質もなかなか味が有るし甘いコーラスや品の良いストリングスなどバックも素晴らしい。甘茶的に「GOD BLESS ME」という歌詞は気に入らないけど、雰囲気的に宗教色はほとんど感じさせず幾多ある甘茶ソウルの名曲群の一つとして位置づけられるでしょう。(アマゾンなどで良い音で配信されているようです。)「YOU TUBE」で聴けます。
2021.01.04
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ギターポップ推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 68 】Harpers Bizarre / Mad '68「The Secret Life Of Harpers Bizarre」収録60年代後期に活躍したアメリカのソフトロック・バンドの1968年のアルバム「The Secret Life Of Harpers Bizarre」収録曲。当初よりどうも聞き覚えのある名前だなと思っていましたが、どうやらアメリカの伝統ある女性誌Harper's BAZAARをもじった名前みたいですね。曲は典型的なソフト・サウンディング・ロックという感じで柔らかなヴォーカルが特徴的。Aメロ、Bメロと繊細でセンチメンタルなメロディが秀逸ですが、更に輪をかけてセンチでキャッチーなサビが素晴らしい。品の良さと瑞々しさを保ちながらも痛みを感じさせる表現力豊かなメロディ含め、80年代ネオアコやフリッパーズギターへの影響を強く感じさせます。派手さはないものの効果的にホーンを配しストリングスを散りばめた上品で心地よいサウンドも素晴らしい。彼らの前身バンドThe Tikisによるバージョンと比較すると、サウンドアレンジの洗練された仕事ぶりに改めて気づかされます。なお、当然の帰結かのようにネオアコバンド、King of Luxembourgによるカバーがあります。ネオアコの源流を探る意味でも歴史的に非常に重要な曲とも言えるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.12.28
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ラバーズロック(2) STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 【 ラヴァーズ偏差値 60 】47.HORACE ANDY & ERROL SCORCHER / COME ON & ROCK ME '80 「UNITY SHOWCASE」 歌手HORACE ANDYとERROL SCORCHERのDJによる1980年のショウケーススタイルのミニアルバム収録曲。HeptonesのWe Are In The Moodの変名カバーで、オリジナル歌手のLEROY SIBBLESによるセルフカバーRock Me Babyも非常に良い出来(昔ジャパンスプラッシュで来日した時歌ってくれました)。「STRICTLY ROCKERS」P.89掲載曲で菅野さんは「ラバーズロック」として紹介しています。前半が歌で後半がDJとなっていますが、特に前半のホレイス・アンディの女性っぽいハイトーン・ヴォイスによる歌に味わいがありますね。元歌の良さと歴史的名トラックの出来栄えもありますが、のんびりした和み系レゲエとして実にいいムード。後半からDJに変わるのも一興で楽しい雰囲気ですね。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.12.21
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 64 】JOE TAYLOR & DOMINOES / YOU DON'T LOVE ME (HMF 2002)'68どうやらこの一枚だけで終わってしまったアメリカのグループの68年頃のノーザンダンサー。スピード感はさほどでもないが、明るく元気なサウンドで軽やかなギターが印象に残る。ヴォーカルがなかなか魅力的で時折『ハッ!』と気合を入れるのが特徴的。如何にも黒人ノリといった感じの自由奔放な歌い回しがグルーヴィですね。適度な緊迫感と猛々しいコーラスなどもいい感じです。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(気合い入れ)ノーザン偏差値合計77877878564
2020.12.14
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私の好きなディープソウル MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 69 】BUDDY GRUBBS / I'M TELLING YOU (BELL 772)'691961年のJerry Butlerの軽めのソウルのディープ・カバー。フロリダ録音なので南部の歌手みたいけどdiscogsを見てみると、この一枚しか録音を残していないみたい。曲はCurtis MayfieldとJerry Butlerによる大人しい曲調だったオリジナルをかなり快活に変貌させてます。威勢のいいホーンが特徴的で行進曲テンポのリズムと相まって元気いっぱいといった感じ。ストリングスも効果的に配置されていて、なかなか凝ったアレンジでインストでも楽しめるレベルかも。ヴォーカルは明るく快活で瑞々しく声質もなかなかのもの。そして後半に入る雄たけびが最大の聴き所で、ディープソウルの醍醐味といった感じ。プロデュースは「James & Bobby Purify / I'm Your Puppet」などで知られるPapa Don Schroederで、如何にしてこの曲が生まれたのかよく分からないけれど、明るく快活な絶唱系ディープの傑作ですね。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.12.07
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音壁の世界(1) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(1) 【 ポップ偏差値 71 】Ronettes / I Saw Mommy Kissing Santa Claus '63 「A Christmas Gift for You from Phil Spector」史上最高のアルバムは?で既に取り上げた1963年のフィルスペクター製作のクリスマス・コンピ『A Christmas Gift for You from Phil Spector』収録の音壁曲。発売当時はシングル・カットされていないので企画アルバムの中の一曲ということでポピュラー・ミュージック史的には埋没ぎみの作品だけれど、ウォール・オブ・サウンド的にも、オールディーズ的にも極めて重要な作品。ポップス好きにはアルバムは一定の評価が確立していると思うのだけれど、曲単体としての評価ももっと高まって欲しいですね。曲のオリジナルは1952年のNorman Luboffでポールアンカ、フォーシーズンズ、ジャクソンファイヴなど実に多くのカバーがあります。もちろんその中でもサウンドに一番力が入っているのはフィルスペクター版。テンポアップし軽快で躍動感のある曲調に変貌させたうえに分厚い音壁仕様なのですから堪りません。間奏のストリングスも優雅で切ないメロディと相まって感動的で、ここだけでも一聴の価値ありって感じ。リードのロニー・スペクターの声も瑞々しく魅力的ですね。ロネッツといえばBE MY BABYなどのシングルカットされた有名曲ばかりが脚光を浴びていますけれどね。個人的にはクリスマスシーズンだけではなく一年中定期的に愛聴しているのだけれども、多くの方にクリスマスの企画曲というくくりではなく、オールディーズ、ポップスの重要曲として愛聴して欲しいものです。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(名曲音壁)ポップ偏差値合計8887710108571
2020.11.30
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私の好きな甘茶ソウル(10) MY FAVORITE SWEET SOUL (10)【 甘茶偏差値 65 】TOMORROW'S PROMISE / NEVER TAKE YOUR LOVE AWAY (MERCURY 73644)'74 アルバムを残さなかったけど、非常に質の高い甘茶ソウルを複数残したトゥモロウズ・プロミス。同じ境遇と言えるガスライトと並びマニアには非常に人気のグループですね。既に当ブログではシングルリスト、HE DON'T LOVE YOU LIKE I DO、SHOULD I FOLLOW MY HEART、YOU'RE SWEET, YOU'RE FINE, YOU'RE EVERYTHING、などを取り上げています。本曲も上記曲同様グレイドは高く、その繊細で儚く淡い世界は健在。ちょっと暗く悲し気な曲ではあるけどヴォーカルとコーラスの織り成す甘いハーモニーが素晴らしい。なお、この曲を聴くとテナーとファルセットの二人が交互にリードをとっている模様。メロディもどこをとっても高水準ですが、やはりサビが一番魅力的かな。DISOGSをみるとボルティモアのグループでSULTANSという前身となるグループがあったみたいだけど録音は残さなかったんですかねえ。1973年から1975年までの僅か3年しか活動しなかったのを非常に残念に感じるけれども、それはそれで良かったのかも。CAPITOLとMERCURYで合計5枚のシングルなので移籍さえなければアルバムも残せてた感じ。因みに曲のクレジットを見ると作曲者は見事にバラバラ。逆にこんなにバラバラながらも曲の完成度と魅力度がどれも等しく高水準であることに驚かされますね。彼らに対する期待の高さと彼らの実力の高さの証左とも言えるのかな。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.11.23
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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】小沢健二 / 強い気持ち・強い愛 '95 作曲筒美京平 編曲小沢健二/筒美京平 管弦編曲服部隆之 「小沢健二=筒美京平ソング・ブック」 元フリッパーズギターの小沢健二のソロシングルで「小沢健二=筒美京平ソング・ブック」収録曲。副題的にMetropolitan Love Affairと英訳が添えられている。歌謡曲の大御所筒美京平とのコラボということで当時は意外な組み合わせだなと思いながらも興味深く聴いた。曲は70年代フィラデルフィア・ソウル~80年代サルソウル辺りを継承したディスコ風ミュージック。筒美京平製作のヒット曲、平山三紀 / 熟れた果実辺りの雰囲気を加味し、より踊れて豪華なサウンドを意識した感じ。ひたすら高揚感のあるテンションの高いサビは筒美京平らしさの出たなかなかの出来だけど、ちょっと意識高い系な歌詞、曲の長さとあいまって聴いてて疲れる感じは有る。当然ですがネオアコ的な要素は全く無いですね。元ネタ的には、「LOLEATTA HOLLOWAY / DREAMIN'」、「MFSB / SEXY」、「GARY TOM'S EMPIRE / 7-6-5-4-3-2-1」などが挙げられます。先日筒美京平氏が亡くなられて、コラボした小沢健二氏本人がツイッターでこの曲と筒美京平氏との思い出を語っているんだけど、これがなかなか興味深い。なかでも以下の部分が印象的。・2曲あわせて3000万円以上を自費で払った・スタジオ時間は2曲で600時間・筒美京平がスタジオに来たのはそのうち1時間だけ・ガラージ/ディスコ調の曲をやろうとLOLEATTA HOLLOWAY、グレイスジョーンズ等を二人で聴いた・強い気持ち・強い愛はパラダイス・ガラージ(NYのクラブ)小沢くんが抜粋・引用をしないでくださいと言ってるので、下記から全文をお読みくださいね。https://twitter.com/iamOzawaKenji/status/1327820588539232259なお、『強い気持ち・強い愛 (1995 DAT Mix)』という新アレンジがアマゾンなどで配信されています。「YOU TUBE」で聴けます。テレビ・スタジオライブでも東京スカパラダイスオーケストラにストリングスを加えた豪華なバックで演奏しています。
2020.11.16
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ポップ偏差値 68 】Cal Tjader / Mambo Mindoro 「La Onda Va Bien」'80ジャズのアメリカ人ヴィブラフォン奏者カル・ジェイダーが晩年に残したアルバム「La Onda Va Bien」に収録のマンボ曲。マンボはキューバの音楽形態であるので、そういう意味では異種音楽への挑戦であった訳だけど、見事に消化したうえで完全にカル・ジェイダー独自のクールなマンボ・ワールドを実現したという感じですね。フィリピンの島名であるミンドロ島のマンボと名付けられたこの曲で、彼がミンドロ島にどんなイメージを感じて作ったのかいまいちよく分からないけど、曲の印象として第一に感じられるのは情熱と冷静さが混在する大人の知的で洗練されたラテン音楽という感じ。まるで良質なSF小説でも読んで異世界に放り込まれたよう。激しくPONCHO SANCHEZのコンガが鳴り響き独創的でグルーヴィなパーカッション、ドラムとの織り成すリズムが特徴的で、その想像力と創造力の素晴らしさには感服。因みにイントロのこのリズムパターンは、日本のジャズバンドUnited Future Organizationの名曲Loud Minorityに引用されてる感じですね。スピード感のあるリズムと激しい音の洪水の中、クールに鳴り響くジェイダーのヴァイブの奏でるメロディもキャッチーで魅力的。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(創造力)ポップ偏差値合計78898797568
2020.11.09
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洋楽スーパーポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】ROBERT WYATT / STALIN WASN'T STALLIN' (Rough Trade 046)'80 元ソフトマシーンのドラマー&ヴォーカルのイギリス人、ロバート・ワイアットの1981年のソロアルバム「Nothing Can Stop Us」収録曲。シングルとしては80年にラフトレードから出ています。曲は大粛清などの恐怖政治で有名な元ソ連の最高指導者スターリンについて歌ったもの。歌詞にはヒトラーなども出てくるので、恐らくは皮肉を込めた政治的な内容と思われます。当然ヘヴィな内容と思われますが意外にも曲調はポップ。スタイルはアカペラでメロディは情緒的な感じ。ハミング風のコーラスなど厚みのあるコーラスを伴い教会歌的雰囲気もあるけど、スピード感とキャッチーなメロディでかなり聴きやすい。これ、歌詞がダイレクトに入ってこない日本人だからこそ楽しめる曲なのかも知れませんねえ。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.11.02
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アイドルポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】西城秀樹 / POP'N ROLL SPRING 作曲鹿島豪也 編曲佐藤準 '8170年代中心に活躍し最も成功した男性アイドル歌手、西城秀樹のアイドルポップ。「情熱の嵐」などの情熱的でハードロック的な歌唱で印象的だけど、長い経歴の中には軽快なロックンロールも複数あります。中でもリトルガールとそのB面の本曲、その次作であるセクシー・ガールの何れも81年産の3曲は軽やかなノリのオールディーズ風味のロックンロールでお勧めです。(探せばもっとあるかも?)どれも甲乙付け難い出来なのだけど、他の2曲があからさまに女性向けの内容なので、本曲が男性も楽しみやすいかも。曲はDOO-WOP風のコーラスをふんだんに盛り込み、明るく爽快で元気な雰囲気。適度にスピード感のあるゆるいリズムにヒデキのクセのある熱唱が程よくマッチ。将にタイトル通りのポップなロックンロールという感じ。最後にラララで締めるのもイイね!「YOU TUBE」で聴けます。
2020.10.26
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ギターポップ推薦曲(3) Candlestick / Be My Babyおそらくは80年代から90年代に活躍したドイツのマイナーグループのギターポップ。ドイツのネオアコ系再発会社Firestation Recordsが出しているマニアックなバンドばかり集めたコンピシリーズ「Sound of Leamington Spa German Edition」(2019年発売)に収録されている。DISCOGSや中古売買に詳しいPopsikeで調べても掲載は皆無なので恐らく単体媒体での発売はされていないバンドの曲みたい。もちろん「YOU TUBE」にも音源は無い。曲はビートルズ直系のマージービートな香りの漂うギターポップ。シンプルでオールドスタイルな60'ロックという感じだけど、憂いを帯びた甘く感傷的なメロディはなかなかキャッチー。ここしかない!とばかりに要所に入るコーラスも魅力的。いかにもマイナーグループという風情だけど趣きがあっていいね!こういう埋もれたマイナー曲を届けてくれたFirestation Recordsに感謝。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ビートルズ感)ポップ偏差値合計76777877561
2020.10.19
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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)【 甘茶偏差値 65 】JATO VONDEL / SMALL TOKEN OF MY LOVE (GREGORY 5549)'7372年と73年にシングル3枚だけしか残さなかったけど、どれも質の高いことでマニアには人気の歌手の甘茶ソウル。米東部バージニア州の人のようです。どう発声していいのかよく分からない名前なんだけど、おそらくソロ歌手名と思われ。JATO VON DEL名義でも出てるけど、こちらはJATO VONDELとミドルネームがくっついてます。そうなると、「イアート・ファンデル」又は「イアート・フォンデル」と呼ぶのが相応しい気もします。既にJUST A FEW STEPS UP THE ISLEを紹介済みですが、73年のこちらの曲も同レベルの良質な甘茶ソウル。やはり日本人の琴線に触れそうな甘く優しく味わい深いメロディが素晴らしい。サビの心が洗われるような感じはCHI-LITES / COLDEST DAY OF MY LIFEに似てるかも。「YOU TUBE」で聴けますが、こちらの動画ではJATO VONDEL & GROUPとして紹介されているので、やはりJATO VONDELは個人名っぽいですね。
2020.10.12
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私の好きなディープソウル MY FAVORITE DEEP SOUL 【 ディープ偏差値 69 】CANDI STATON / HEART ON A STRING (FAME 1460)'69米南部アラバマ生まれのキャンディ・ステイトンが地元のフェイムで録音した69年のディープソウル。将にサザン/ディープの申し子といった感じですね。曲はGEORGE JACKSON,MICKEY BUCKINSによる明るいミディアム。派手な内容ではないけど全体的にメロディの出来は良く、特にサビがキャッチー。詩の内容は他愛のないラブソングといった感じだけど、キャンディの溌剌とした歌いっぷりが良い。声質も味わい深く一種の萌えがありますね。暗めの曲の多いディープ系の中では異色とも言える明るさと前向きに生きていく肯定感を感じさせます。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.10.05
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ラバーズロック(2) 【 ラヴァーズ偏差値 64 】BORIS GARDINER / GUILTY '8286年のI WANT TO WAKE UP WITH YOUの大ヒットで有名なボリス・ガーディナーの82年の甘いラヴァーズ。前者の先駆けとなったような本作もプロデュース、アレンジはWILLIE LINDOで安定のポップ感覚。メロディも前者同様で安っぽいラブソングって感じだけどキャッチーさと出来はなかなかのもの。いかにも大衆向けな内容だけどレゲエのリズムとポップなアレンジに載せてかなり心地よい。(逆にレゲエじゃなかったらちょっと甘ったる過ぎて聴けなかったかも)リゾート向け和みレゲエとしてかなりの戦力となること請け合いですね。「YOU TUBE」で聴けます。シンバルがやたらエコーがかかったミックスもあるのでご注意を。
2020.09.28
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) MY FAVORITE NORTHERN SOUL 【 ノーザン偏差値 66 】SUNLOVER'S / YOU'LL NEVER MAKE THE GRADE '67Charles Diamondがリードを務めるロサンジェルスのグループの67年のノーザンダンサー。ほとんど一発屋に近いグループみたいけど、今でもショウなどで演奏してるらしい。曲はノーザンものの中でもかなりアップテンポなものでそのスピード感はなかなか爽快。グルーヴもなかなかのもので適度な泥臭さとスマートさが同居するトラック。リードも歯切れよく曲のスピードに合わせて煽るように歌い上げます。リードとバックが一体となり分かりやすく盛り上げていく箇所など将にダンスフロアにうってつけという感じ。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(スピード感)ノーザン偏差値合計797107777566
2020.09.21
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裏デスノート2 「夜神月、ニアにも勝利する」の巻単行本 第12巻 P.64 魅上照 倉庫でニア達の名前を書き始める・・・しかし、それはデスノートではなく 財布から取り出した紙の切れ端だった!P.80 第4/5コマ (夜神月の心のつぶやき)夜神月「(まあ いい・・・それに 更に・・・ 偽ノートの可能性にすらニアが気づくことも想定内だ そして本物のデスノート、偽ノート、どちらを差し替えられても一切問題ない 魅上が最終的にニア達の名前を書くのは本物のデスノートの切れ端にだ)」夜神月「(皆が死ぬ そして 僕の キラの完全なる勝利)」P.81 第3コマ 魅上照「はい 書きました」ニア「魅上照 中に入ってきてくれませんか」P.84 魅上照 (倉庫内へ しかしデスノートは持っていない!)ニア「?! 魅上照 何故ノートを持っていないのですか?」魅上照「ノート? 一体何のことですか?」ニア「名前を書くと人が死ぬデスノートのことですよ!」魅上照「はあ???」ニア「ノートでなければ 一体何に名前を書いたというのですか?」夜神月(ククク・・・ 魅上 慎重だな お前を選んで正解だった)夜神月(時計を確認)ニア「!(やられた?)」松田「月(ライト)君!」(40秒経過)SPKメンバー「うっ・・・」(ドサッ)日本捜査本部のメンバー「うっ・・・」(ドサッ)次々にSPK、日本捜査本部のメンバーが死んでいく様子を見て青ざめるニア魅上照(時計を見てニヤリと笑う)ニア(急に虚ろな表情に変わる)ニア「魅上さん このデスノートはお返しします」ニア(無言で建物の出入口へ向かう)夜神月「ニア どこへ何しに行くのですか?」ニア「私たちSPKの日本での捜査本部へ行って キラの捜査資料を全て処分し その後自殺します」夜神月「さようなら ニア」ニア「さようなら」夜神月「魅上 よくやった・・・」魅上照「神 お役に立てて光栄です」デスノート第一部 完史上最高の漫画は? DEATH NOTE(デスノート)原作:大場つぐみ 漫画:小畑健デスノート 夜神月が勝利する方法裏デスノート 「夜神月、Lをスルーする」の巻裏デスノート2 「夜神月、ニアにも勝利する」の巻再開熱望!死のゲーム デスペナ / 江戸川エドガワ、押川雲太朗
2020.09.14
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アイドルポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】坂上とし恵 / 黒い瞳 '82 作曲東郷昌和 編曲奥慶一80年代初期に活躍した女性アイドル坂上とし恵(野々村俊恵)のセカンドシングル。『黒い瞳』というタイトルから何やら不穏な空気を感じさせますが、内容は明るいオールディーズタッチの軽快なロックンロール。ダミ声がかった歌声がちょっと特徴的だけど、明るく軽快な曲調にうまく調和した感じ。メロディで特に良いのがサビの部分で王道路線という感じではあるけれども歌詞がリズムとうまくマッチしてなかなかいい感じ。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.09.07
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私の好きな甘茶ソウル(9) MY FAVORITE SWEET SOUL (9)【 甘茶偏差値 65 】JIGSAW / YOU BRING OUT THE BEST IN ME (Elektra E-47401)'81 「スカイハイ」の大ヒットで有名な70年代中心に活躍したイギリスの4人組白人グループの81年のシングル曲。曲はスタイリスティックスやブルーマジック辺りを彷彿させる売れ筋甘茶ソウル仕様のバラード。所謂ブルーアイドソウルと言えますね。日本盤シングルも出ていて邦題は「愛の贈りもの」。シンセを使ったイントロのしっぽりとした雰囲気が独特でなかなか効果的。リードはファルセットでこれが甘茶ソウルを感じさせる最大の要因かと。そしてサビのキャッチーな盛り上がりはなかなかの出来栄え。プロデュースと作家のFindonとMyersは79年のノーランズの大ヒット曲「ダンシングシスター」のコンビでもあり流石キャッチーな曲を作るなという感じ。甘茶ソウルファンの話題に上ることもない隠れた名曲と言えそうです。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.08.31
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ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】SWEETEST ACHE / CLIMBING '91 「JAGUAR」(SARAH 608)90年代初頭に活躍したウェールズのバンドがサラレーベルから出したアルバム「JAGUAR」収録曲。6分を超えるミディアムテンポの曲で、語りなども入る大作志向の曲。ちょっと暗めの曲だけどサウンドは明るく煌く王道ギターポップという感じ。神経質そうな憂いを帯びたヴォーカルがなかなかいい味を出していて、メロディの良さとも相まってなかなかの雰囲気。一体何を歌ってるのか不明だけど、特に後半のサビの繰り返しでの解脱したかのような吹っ切れた高揚感ある歌い回しは聴き所。「YOU TUBE」で聴けます。
2020.08.24
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