Serene state of mind

Serene state of mind

2022.11.03
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カテゴリ: ライブレポ
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レポはアーカイブを基に下書き、本文中敬称略
【2022年10月9日、LINE CUBE SHIBUYAより生配信・アーカイブあり】

1. サヨナラ
2. ロンリー・ハート
3. Amanogawa

佐藤竹善 "ようこそいらっしゃいました"
Radio JAOR~Cornerstones8~ 」リリース。前作より3年ぶり
SING LIKE TALKING 西村智彦
好きなカバーシリーズを作り続けて27年…こんなに続くと思っていなかったし、そもそもアーティストとして続くとも思っていなかった―が、
 当時は何でカバーなのとかよく言われたが、今や当たり前に
  竹善は先駆けですねとか言われるが、山下達郎や桑田佳祐もやっていたこと
   だが当時は全編英語だったのも注目を集めた
今回の「Cornerstones 8」は全編日本語
今シティポップが世界的に注目を集めている。
竹善が中学高校時代に夢中になった曲達。当時はシティポップなんて言葉はなかったが…
いわば中国のラーメンが日本で独自の発展を遂げ、現在、中国人が大挙して日本のラーメンを食いに来るみたいなもの?
とはいえ、今日は竹善が楽しそうに生バンドで歌っているなという感じで楽しんでもらいたい
ただ、やるならちゃんとした形でやらないと、ただのカラオケ大会になってしまう
 ―ので、日本のトップミュージシャンを。
  オリジナルの踏襲あり、現在ならではのアレンジもあり…
"ボクのこのライブでこの会場は大きすぎる" 今回のようなライブはビルボードみたいな会場がいいと思いつつ、結構入ってくれて嬉しい。2階も…3階は閉鎖
尚美学園 の教員をやっている 藤田千章 のツテで何人か招待。あと昭和音大からも…
かつて「ベストテン」という番組がこの会場でやっていた "これを知っている人は結構上の世代"
シティポップというスタンスで作った今作だが、邦楽を取り上げる時は、その時々・楽曲に応じて、元のアレンジを踏襲したり、ちゃんとアレンジしたり…
しかし、 邦楽カバーではアップテンポの曲が少ない。ここからはしっとりした雰囲気が続く
この日は銀色の靴を履いている。シルバーの靴は東京ではフツーに履いている人が多いが、青森で後輩の医者に呆れられ、"この人には説明しないほうがいいだろうな"と思った話

→今作で取り上げたうち、2曲だけ2000年代以降の曲。いつかカバーしたいと、アイデアを温めていた
"愛は勝つの KAN ちゃんですよ" この曲を聞いた時、すぐCDを買いに行った。その時、この曲が主題歌を飾ったドラマに出ていた矢口真里の写真集まで買った話
KANに賛辞の言葉を述べると"でもねー、自分の歌唱力を超えた曲を書いてしまうことがあるんですよ"
さらにデュエットしようという話になり、パート分けすると竹善のパートの方が多かった話
"ちょっとピアノが上手くなった男" SALT とレコーディング
+ 本日は今井マサキが素敵なコーラスをやってくれるが、3声ハモリはできないので、そこだけテープに頼った
4. カレーライス
"ごちそうさま"
(5・6)

「(5) 青春 」は初めて聞く人が多いかも。色んな人がそれぞれに「自分にとっての オフコース の全盛期」というのがあると思うが、自分にとってはたくさんのヒット曲がある時代以上に思い入れがあるのは「二人の頃のオフコース」
まだまだ全然売れていなかった頃だったというが、小田と鈴木は自分の中で対等。
セレクション1 」で「秋の気配」に出合ったときは、何だこれはとぶっ飛んだ話 "どの曲も素晴らしいと思った"
いつか鈴木の曲を取り上げたいと思っていたが、真っ先に取り上げたのが「青春」
 さらに、今回は元のアレンジを再現してもらった話
  フツーは一流のミュージシャンに完コピは頼まない。"中学生のバンドじゃないんだから"
当時のアレンジがどう生まれたかは、見ていたわけではないので分からないが、非常にクリエイティブなアレンジだと思ったため
ジャズやクラシックにカバーなんてないが、なぜカバーなんだと言われていた20年ほど前、 ノラ・ジョーンズ のデビュー作がグラミー賞に
オリジナルは3曲だけ、他はカバーで"誰が知っているんだろう"というカントリーの曲もある中で、その表現自体が芸術 で、それにグラミー賞を与えたアメリカの懐の深さを感じる
また、 カバーというとリアレンジが偉いと言われがちだが、リアレンジなのか原曲に忠実なのかも選択肢の1つに過ぎない
「(6) はじまりはいつも雨 」は、途中で嵐が来て去って行って雲の間から光、というイメージ
マスクをしているから大笑いできないが、楽しんでくれているかどうかは顔を見ればわかる

<メンバー紹介>
・トランペット: 中野勇介
Shogun の曲をカバーするときに、何かと面倒な時代なので芳野藤丸にお伺いを立てたら快諾してくれた上、"ライブを観においでよ"と返事があった
実はその藤丸さんの娘さんの夫
・サックス・フルート: 大郷良知
「乙三」(おっさん)というバンドをやっている…"歌謡ジャズポップ"
実は彼の声をまだ聴いたことがなく、さっきの"ですかね~"が初めて…という話
・"その隣にいるイケメン" 「Amanogawa」のアレンジをやってもらって以来の付き合い
アルバムの中の原曲に忠実な曲と反対にアグレッシブな最先端のアンサンブルをやってもらった
ギター: 田中義人
・"SLTファンにはおなじみ"
ベース: 松原秀樹
・今回ライブでは初共演。「初恋」でドラムをやってもらった話
ドラム: 鶴谷智生
wacci の「歩み」をカバーした時も演奏してもらった。当時"47都道府県ライブをやってるんですけど、お客さん0人だったんですよ"と言っていた彼らが今や武道館 "みんなボクを追い越していく"
・今回もアレンジで色んな我儘を聞いてくれた。かつてエレクトーンのコンクールで世界一になった
キーボード: 佐藤雄大
・"ここにいる支配人"関ジャムでもほぼレギュラー。自分が出演した時に「Spirit of Love」をものすごく解説してくれた話
今やユーミンのライブでも欠かせない男
コーラス: 今井マサキ
・ピアノ: 坂本昌之
あらゆるジャンルで、今何が求められているかをしっかり出してくれる話
「雪の華」で大胆なアレンジをしてくれ、カッコいいな~と思った話―だが、今回は大胆なアレンジ「でない」方を頼んだ
坂本は近々演歌のプロジェクトを控えている… 竹善は65歳になったら演歌のアルバムを出すのが夢 で、
何せ達郎の前で演歌を歌ったところ" (達郎のモノマネ) なんでお前はコロンビアに行かなかったんだ、シングライクより上手いじゃないか "と言われた位なので。
"その折にはアレンジを提供してもらいたい"

CSの中では藤田千章がアレンジだった曲。 玉置浩二 の「♪なぜ~」じゃない方
7. ワインレッドの心
8. ワインの匂い
9. 初恋
10. 潮騒
"達郎さんの名曲"「 Go Ahead 」に入っている。
30年前、達郎のツアーにコーラスで参加 。「アトムの子」で始まったライブ…"鍛えられました"
その時「潮騒」も演奏
47都道府県回るので"次々と僕の中に入ってくる"
時折、リハに達郎が遅れて来ることがあり、その時は代わりに歌った話
ある日、打ち上げのもつ鍋屋で、今は亡き青山純にけしかけられ、モノマネで達郎の前で「潮騒」を歌ったら一同大爆笑だった中、達郎だけ"俺、そんな風に歌ってたかなあ"
「ワインの匂い」は同級生の部屋で"何十回聞いただろう"
バスドラムの音がやたらでかい。 「Cornerstones 8」は自分たちをスカウトしてくれた今は亡き武藤さんへのトリビュートだった
当時なぜバスドラがでかいのか聞いてみたら、当時の洋楽はバスドラがでかいことが多く、理由が分からずただボリュームを上げたという…それを巡り、エンジニアと喧嘩になった話
しかし、その大胆さが今もかっこいいなと思う
違和感があるほどの大きいバスドラは80年代はプリンスがやっている

機材が運び込まれる。"ゲストの時間"  西村智彦 登場
"あなた、マスクしていてもサングラスするんですねぇ"
病を患って乗り越えて…来年35周年に正式な表明があるだろうが、本日は「 プレ復活
現在、水泳などやって体力作り中
痩せたおかげで昔のシャツが入るようになった話 "この物価高の中、経済的にありがたい"
→現在大学教授の藤田千章のアレンジによる1曲。自分にとっても思い出深い 稲垣潤一 のデビュー曲
―の前に: 来年35周年に中野サンプラザで 。4枚目のアルバムで初めてホールに出られるようになり、以来そこで結構ライブをやっている…4・5・6枚目で中野に
来年50年の歴史に幕を下ろす中野で"やりませんか"とお話があった。
2023年4月2日 、題して「 ありがとうサンプラ、おかえりニシムラ 」―ライム(韻)になっている
"あなたも来年赤いちゃんちゃんこ" しかし、まだ年金暮らしはできない
来年は色々復活して頑張るつもりなので"よろしくお願いします"
"尚美学園の皆様も学校で色々宣伝してください"
11. 雨のリグレット
"来年お楽しみに"
→"良かったですね、本当に"
西村は陸ではひょこひょこ…という歩き方だが、実は水泳がめちゃめちゃ上手い。
西村の行きつけのプールにサウナがあり、以前は気軽に入れたのに最近サウナブームで行列ができていると文句を言っており、
竹善は、西村が復活したんだな~と実感した一方、千章は笑いをこらえるのに必死だった話

"ほんとに今日はしっとりした曲ばかりですみません"
カップヌードルのCMソングだった。 大澤誉志幸 さんにも喜ばれた1曲
12. そして僕は途方に暮れる
13. 雨の物語

大した起伏もないままもう終盤 "最大の起伏は西村でございました"
1970年代後半~80年代、歌謡曲・演歌全盛の時代に、洋楽のカッコよさに憧れ、日本語でもやりたい・英語で歌ってもいいじゃないかと若いミュージシャンが血潮をたぎらせており、
回り回って、欧米で日本独特のメロディワークが注目されたようで…"サウンドはオレたちがルーツみたいだが、メロディが不思議だな、カッコいいな"
いわば エリック・クラプトン が白人ながらブルースを演奏した時に黒人が感じたようなカッコよさかも
かつて中学・高校時代、竹善はそういう音楽に憧れてベースを弾いていた―が、ベースはアンプにつながなくても弾いていたら家中に音が響き、夜中に練習していたら母親に"うるさい!"と包丁の柄で殴られた話
当時プロベーシストになりたかったが、カシオペアを聞いて諦めた
―そんな憧れのアーティストの一人が、本日予告どおりゲストに
Shogunの 芳野藤丸 登場
探偵物語 」の主題歌など、当時の人には懐かしく思い出されるかも…
〔当ブログの品位にかかわる話題は掲載いたしかねます〕
カバーを藤丸さんがOKしてくれただけでなく、50周年ライブにも招待してくれた話
+50周年にちなんでアルバム「 フィフティーフィフティー 」リリース
当時、演歌と並んで演奏していたShogunの楽曲は衝撃的だった話
「探偵物語」は"青森で初めて渋谷の街を見た映像"
14. ロンリー・マン
" 芳野藤丸!! レジェンド!! "
自分の歌い方と全然違う甘いトーン。"モテただろうな~…どうですか、息子"

あっという間に最後の曲 "僕が喋らなかったらもっと色んな曲できただろうけど"
小田和正 は今でも大きな存在…13歳で知って以来。
NHK-FMで音楽の話をしていて、アナウンサーの女性が好きなタイプの女性について小田に質問したら、その後喋らなくなった話
" 色んなことを学びました " 小田位の年になると、歌を褒める人はいない…上手くて当然
小田の今年の広島公演に行ったとき、"小田さん歌上手いですね"と言ったらちょっと嬉しそうだった―が、"歌は未だによく分からない"と言うので"自分は一生分からないんだろうな"
竹善がカバーする際、小田がプロデュースしてくれた。今回は トゥーツ・シールマンス のハーモニカのパートをソプラノサックスで
15. 生まれ来る子供たちのために


<アンコール>
"楽しんでいただけましたでしょうか皆様"
しっとりした曲が多かった分、くだらない話で不思議なライブに…
クリスマスライブ告知
+ 来年は「ありがとうサンプラ、おかえりニシムラ」―から始まり、SLTで色々頑張る
西村は体力作り、千章はSLTの楽器の練習に加えて授業やテストの内容を考えないといけない。"ボクは大変ですね~と言うしかない"

SLTにとって武藤さんというプロデューサーは欠かせない存在…たくさんのことを教えられた。
今回のジャケットは82~3年の自分の部屋をイメージ。"ボクはちょっとカッコよく描かれ過ぎ"
緑の電話は実際に部屋にあった。その電話で曲を作っては武藤に報告していた話
夏は西日に蒸されて40度近く…
プロへの足掛かりをつかんだコンテストで、いくつかレコード会社が手を上げてくださった中、 ファンハウス (当時) に行くことに決めたのは武藤さんがいたから
高校時代、柔道で国体に行くことになっていたが、盲腸で入院。その頃ヒットしたのが 寺尾聡 の「ルビーの指輪」、 ジョン・レノン の「イマジン」…それを聞いてプロになりたいという思いが強まった
友人がそのレコードと一緒にいたずらでエロ本を差し入れてくれた話
→その寺尾のアルバムから…田中に"義人らしいアレンジをしてくれたらいい"と言ったら素晴らしいアレンジをしてくれた
16. さすらい

高校時代の自分には非常に大人の世界だった曲。また、 そこで演奏していたミュージシャンが後に音楽の世界を大きく変えていった
→次にこういうライブをいつできるか分からないが、次やる時は全部演歌かも…
今日使っているマイクはOrbという一流メーカーの…ボーカリスト志望者・近所の昼カラに行く人は"マイマイクにいかがでしょうか"

15年越しにカバーが実現。 FM802のイベントで コーヒーカラー と一緒に出演した時、この曲を聞いてすごく感動し、カバーしたいと申し出たら快諾してくれた。
この曲をリリースした後、コーヒーカラーは解散したが、その後リーダー・ パリ中山 が「流し」になって現在「 日本流し協会 」の理事長…コロナ禍では大変だっただろう
色んな人生の布石を感じる歌詞…今回、承諾を得て「 Merry Christmas To Youバージョン 」とした。
クリスマスは華やかなイメージがあるが、 本来の家族の絆とか世界の様々なことに想いを馳せるとか…が本来のクリスマス
年末は忘年会のシーズンでもあり、そういう想いを込められるように坂本御大にアレンジを頼んだ
この歌が今年の残り3か月弱の皆様の支えになってほしい…
17. 人生に乾杯を

【CurryDish】2022.jpg


このライブの生配信の当日は、竹善さんのレギュラー番組「 Sunday Musical Voice 」と時間帯も重なっており、
現地に行かずに配信で観る予定だった方は、リアルタイムでの視聴にこだわりが強いのでなければ" さてどっちを視聴しましょかね "となったかもしれませんね。
私は元々リアルタイムで観られず、曜日に関係ない仕事をしている夫が休みの日に配信で一緒に観ようと決めていたので、SunMVの方を聞き、
ちょうどその日は「Cornerstones 8」特集で、せっかく両方を聞ける状況にあったのだから、その番組との合わせ技でレポを用意という手があったと後で気付いたのですが後の祭り。
洋楽のカバーでは「 Last Train To London 」や「 Kiss On My List 」などアップテンポでファンキーなナンバーも多い竹善さんですが、
こうして日本の楽曲のカバーのレパートリーを集めてライブをすると「しっとりした曲ばかり」になるのもまた不思議。
と同時に、だからこそ「ロンリー・マン」や「サヨナラ」も映えるし、パンデミック下のライブにはかえってちょうどいいような気もします。
竹善さんの演歌のカバー集ねぇ… どんな楽曲が入るんだろうかと、早くも勝手に想像しました。
ライブで時折触れていた覚えがある「 函館本線 」はもちろん、 上妻宏光 さんとのステージで演奏した「 与作 」もきっと良さそう (ライブテイクでも)
一方で演歌は「歌詞の男女差が明確」な曲が多いので 、原曲が女性アーティストの「 雪の華 」を選曲した時のようにはいかない気もする…など 

本日開店6,000日目に合わせるつもりで下書きを用意しておりました。
何より、 西村智彦 プレ復活 」をこの場をお借りしてお祝いできることを喜ばしく思います。
SING LIKE TALKINGのデビュー35周年であり再始動でもある来年のお楽しみができました。
「ありがとうサンプラ・おかえりニシムラ」は、何せ東京開催だし、行くのは難しそうで迷い中です。
結婚以来、遠征はもとよりライブ自体行きにくくなっただけでなく、パンデミックを逆手に取った2年間の受験勉強の間に、気が付くと「音楽との距離ができてしまった」ようで、
実のところ、このブログも音楽関連が急減し、 「音楽ブログ」のカテゴリのままでいいのかどうかも迷っている ほど、
といって、2010年代以降 「重要なことほど10-line essaysに回す」 ことが増えたからといって「学習・教育」も違うように思うし…
来年はSLTで頑張るという竹善さんの宣言どおり、彼らのステージを見たらこちらの気持ちも変わるのかもしれませんが…





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最終更新日  2022.11.10 17:35:40
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