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亜人 #26 最終回 僕も約束しますよ、佐藤さん ☆前のお話は→ 第14話~第25話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 佐藤:「君たち全員ブチ殺してやる。ゲームスタートだ」 復活した圭。攻の呼ぶ声が聞こえた。 米軍探索チームの報告。爆発と共に大規模な崩落が発生。地下坑道の下にさらに古い地下道がある。 奥山たちとも連絡がつかない。攻と高橋に圭が合流。 圭:「佐藤さんは?」 攻:「いない。泉さんたちも...あっちは行き止まりだ」高橋:「どうなってんだよ」 圭:「クソっ、してやられたんだ」 攻:「逆に埋められたってことか?」 圭:「問題は佐藤さんだ。倒せていなければ必ず仕留めにやって来る」銃声が聞こえた。 攻:「佐藤か?」 圭:「おそらく」高橋:「じゃ、応戦しているのは、戸崎...」 攻:「泉さん」 圭:「行くぞ」 下村:「クロちゃん、お願い」 佐藤:「私は物を大事にするタイプでね」下村:「さっきのやつ...」 クロちゃんは佐藤のIBMと戦って倒れた。下村は戸崎を抱えて逃げる。 ダメだねと佐藤が下村を狙うが外した。倒れたクロちゃんが佐藤の足を掴んでいた。 米軍。部隊に被害はなくガスの散布は多少条件が変わるだけで問題ないとの報告。「よし、では設置が完了したら直ちに撤収しろ」「了解」 「我々も5分後に撤収だ」 戸崎:「まさか、君のお荷物になるとはな」下村:「気にしないでください。これが私の仕事です」 佐藤:「まずは君たちからだ。私の邪魔をしたことを死ぬほど後悔させてやる」 戸崎と下村を狙った佐藤は鈴村に撃たれた。鈴村:「行け !! 早く !」 鈴村は連射したが佐藤に押さえ込まれ胸を刺された。佐藤:「まずはひとり」 鈴村は胸を刺されながらも佐藤の腕を掴み押し倒した。 佐藤:「何? 君は人間だろう」 鈴村:「亡霊だよ。武蔵重工で死んだはずなんでな」鈴村は手りゅう弾を爆発させた。 圭たちに米軍が迫る。「3体確認。亜人だ。全員確保」 高橋:「ガキども、先行け !」 倒れそうになる戸崎を下村が支える。下村:「頑張って、戸崎さん」戸崎:「銀行だ」下村:「はあ?」戸崎:「そこの貸金庫に君が亜人だという証拠が入っている。金庫の鍵は彼女の病室だ」戸崎:「わかったら行け。この足じゃ、どのみち逃げ切れん」下村:「でも、きっと永井くんたちが...」 戸崎:「契約は破棄する。さっさと消えろ。目障りだ」下村:「私は自由ってことですか」戸崎:「ああ。好きに生きろ」復活した佐藤が追いついてきた。下村:「じゃあ、戸崎さんを守るのも自由ってことですね」戸崎:「何をバカなことを」下村:「もう指示は受けませんよ。契約は破棄されましたから」 下村:「戸崎さん、新しい人生をありがとう」戸崎:「よせ、君では勝てない」佐藤:「ふたりめは君か」下村はクロちゃんを出そうとするが無理だった。銃を構えるが佐藤のほうが早かった。倒れた下村に佐藤がナイフを抜いて近づく。戸崎がやめろと撃とうとするが先に腕を撃たれた。 佐藤:「新しい自分と対面させてやろ~う」 圭IBM:「永井です」圭のIBMが佐藤を突き飛ばした。 圭:「あんたのゲームは、もう終わりですよ佐藤さん」 圭のIBMが佐藤に襲いかかる。 そこに別のIBMが現れた。佐藤:「遅かったじゃないか」 田中:「すいませんね。逆方向に行っちまってたもんでね」 田中のIBMが圭たちに向かってきた。 米軍は大佐が到着。毒ガスの設置は完了した。命令を待つ。 圭のIBMが倒れた。出そうとしたが佐藤のIBMにさっきのお返しと突き飛ばされた。攻も麻酔銃を撃とうとするが攻撃された。下村がクロちゃんを出した。田中:「てめえにはいつぞや世話になったからな。きっちり礼をさせてもらうぜ」佐藤:「じゃあ田中くん、そっちはよろしく」田中:「了解っす」佐藤は圭のところに行く。 佐藤:「ひとつ聞きたいんだけどね、永井くん。君はなぜ私の邪魔をするんだい?」 圭:「決まってるでしょう。あんたがいたら、静かに暮らすなんて一生不可能だからですよ」佐藤:「ハハ、君は私と同じだな」 圭:「あんたみたいなイカレた人間と一緒にしないでほしいですね。やるぞ幽霊 !」 圭はIBMを出し、麻酔を拾おうとしたが佐藤に捕まって投げ飛ばされた。 佐藤:「いや同じだよ。君は静かに暮らしたい。私は心ゆくまで遊びたい。でもこの世界はそれを許してはくれな~い」 佐藤:「だからお互いにやるべきことをやってる」圭はもう一度IBMを出すが、すぐに消えてしまった。佐藤:「さすがの永井くんも、フッ、打ち止めか」 クロちゃんは田中のIBMに倒された。田中:「実戦経験の差ってやつだな」下村:「くっそ~」下村は麻酔銃を取りに走るが田中のIBMに捕まり体を貫かれた。倒れていた攻が「泉さんを放せ」と言った。田中:「病院のときの借りを返させてもらうぜ」 攻IBM:「泉さんを放せ」 田中:「なんだよ、てめえもかよ」攻がIBMを出し田中のIBMの攻撃を止めた。 田中:「邪魔すんじゃねえ」 下村の麻酔銃が田中に命中した。 「5分切りました」「キーロック解除」 「大佐、佐藤です。佐藤を捉えました」「命令は『最も確実な捕獲方法をとれ』だ」 佐藤:「研究所でした約束を覚えているかい、永井くん。君の頭を切断するという約束だ。今からその約束を果たさせてもらうよ」 佐藤:「断頭した君の頭を拾い上げ、新しい頭が作られる様を絶命するまで観察させる。君はもう君でなくなる」 佐藤:「そして新しい君には最高のショウを見せると約束しよう。まずは慧理子ちゃんだ。次に海斗くんと君のご両親。それから~戸崎くん、下村さん、中野くん。彼ら全員を君の目の前で殺す。武蔵重工でやったみたいにね」 佐藤:「それが私の邪魔をした君に対する罰だ」 圭:「違う...僕は...」 圭:「僕も約束しますよ、佐藤さん」 圭:「あんたがどこに行こうが、必ず捜し出して殺します」 佐藤「ああ、お別れだ、永井くん」 佐藤がナイフを振り下ろそうとしたとき、佐藤の腕が斬り落とされた。 そしてIBMの手が佐藤の体に穴を開けた。 たくさんの圭のIBMが一度に現れた。それぞれ何やら喋り佐藤を攻撃する。圭IBM:「やっぱ人助けなんてするもんじゃないよな...」 圭IBM:「佐藤さん、お手数おかけしてすみません」圭のIBMたちが佐藤を打ちのめす。「仕方ないよ病気だったから」「おしっこしたい...」 攻:「わあ」下村:「フラッド現象...」 圭IBM:「ひとりでかわいそうだから、かまってやってただけだし」佐藤の首が落ちた。 佐藤が復活した。 佐藤:「やあ、永井くん」 上から銃弾が降ってきた。倒れる佐藤。 米軍がおりてきた。 佐藤に麻酔銃を撃ち確保した。米軍は圭たちも捕まえようとする。 戸崎:「待て」 戸崎:「そいつらは日本政府の保護下にある亜人だ。それに女の方は私の部下で人間だ」 田中も連れてこられた。 曽我部:「佐藤と田中。そちらとは、それで合意が取れているはずですよ」 米軍:「撤収だ」 戸崎:「アメリカ側が直前でガスの散布を思い留まってな」 曽我部:「先輩に感謝するんだな。佐藤を止める代わりに君らの存在は不問にする。そんなバカげた取引を押し通したんだからな」 下村:「戸崎さん...」 戸崎:「私の罪の免責も忘れるなよ」曽我部:「フッ」 【ニュース】本日午後、政府内で新たな亜人保護法案が閣議決定されました。今後、国会での審議を経て可決される見通しで、これにより亜人にも事実上の市民権が認められることになります。この法案制定の背景には... 看護師:「あら、またお兄さんみえたの。いいわねえ、仲よしで」慧理子:「はい」 慧理子:「あ、いや、別に仲いいわけじゃないけど...」 街を歩く圭。あの場所を通った。 圭:「久しぶりですね。どうしたんですか?」「えっ?」 (米軍は麻酔銃を撃ち亜人の兵士を確保) (「まさかほんとにいるとはな」「ああ、いまだに信じられねえよ」「死なない人間だぜ。いったいどうなってやがんだろうな、なあ」) (「やあ、まるでゲームだねえ。あんな体があったら最高に楽しいだろうなあ」) 佐藤:「いやあ、なんと久しぶりに夢見ちゃったよ」 田中:「よくのんきに寝れますね。これから何されるかわからないってのに」 佐藤:「何を言ってるんだ君は。これから2周目を始めるに決まってるじゃないか」田中:「はあ? そんなの、どうやって?」佐藤:「作戦は奇を以って良しとすべしさ。タナベくん」田中:「ええ~?」 圭:「いつの話ですか?」 戸崎:「米軍が捕獲したすぐ後だ。やつら、その事実を隠蔽していてな」 戸崎:「詳細はこちらで話す。すぐに迎えをやる」 亜人2期 おわり 【感想】ついに佐藤をやっつけたと思ったら...圭が静かに暮らすのは無理なみたいだね。なんか海外ドラマか映画のラストみたいな、いつだかわからないけど続きもやるんだろうか、みたいな終わり方でしたね。最終回としては微妙な気もするけど原作も続いているし、まあきれいにまとまった感じかな。みんな見せ場があって良かった。戸崎さんはお荷物になりながらもいい仕事したし、攻はとりあえずIBMが出せたようだし、高橋もいいとこ見せた。黒服の生き残りの鈴村さんはカッコよかったね。黒服たちは平沢さんはじめみんなカッコよくて、できれば鈴村さんには生きていてほしかったけど、まあ亜人相手じゃ時間稼ぎくらいしかできないし覚悟していたんだろうね。佐藤を倒したのは圭のフラッド現象。中村慎也のケースってやつだね。あの話を見ていないとわかりにくいかも。これ、意図的にできるのなら無敵なんだろうけど、たまたまという感じかな。IBMがわんさか一度に出てきて、好き勝手なこと喋って、佐藤をボコボコにして...スゴイ場面なんだけど少し笑った。佐藤はとんでもないやつだけど、いいキャラだったね。主人公より楽しませてくれたかも。最後は体の中に爆弾を仕込んでいたんだろうか。米軍はIBMが出ないように宇宙服みたいなのを着せたのかもだけど、爆発しちゃったらダメだね。田中は一番初めに離反しそうな気がしてたけど結局ずっと佐藤と一緒。恩人だからというだけでなく、相棒みたいな仲良し感がちょっといいね。戸崎さんはすっかり偉そうなチームリーダーに戻っていて、新チーム?には曽我部とコウマ陸佐もいたね。オグラ博士も引き続きいるようだし、奥山と高橋とゲンは囚人服か? 服役しながら参加だろうか。ま、続きがあればの話だけど。原作は読み続けているけど、アニメオリジナルの展開も面白くて、毎週楽しませてもらいました。これはこれでよかったと思う。続きも見たいなと思う。ちょっと期待して待つことにします。(クリスマスに血だらけの記事ってどうなんだと少し躊躇しましたわ。一応毎回、あまり酷くない画像をチョイスしたつもりなんだけどね。こんなの見たくなかったって人は前のほっこりする作品でも見てくださいませ。あ、宣伝ではないですw)次のまとめ記事で今年のアニメ記事は終了です。来年は未定です。また面白いの見つけたらおつき合いください。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.25
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」☆第7話 「遠い祭り火」☆第8話 「歪みなき世界」☆第9話 「険しきをゆく」☆第10話 「塔子と滋」☆第11話 (最終話) 「儚き者へ」★特別編 「一夜盃」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.12.23
夏目友人帳 伍 第11話 最終回 「儚き者へ」 ☆前のお話は→ 第1話~第10話 あらすじまとめ夏目は期末テスト期間中で妖怪たちのところに姿を見せない。そろそろまたおかしな騒動に巻き込まれて楽しませてくれるのではと期待していた中級たちは退屈していた。三ツ岳の白霧花が咲いたと聞き、短命な花なので散らぬうちに見に行こうと話した。 期末テスト終了。冬休み前にみんなでどこかに遊びに行こうと田沼。冬休みは西村は塾の冬期講習があるし北本は家の手伝いで忙しい。なかなかタイミングが合わないなと夏目。どこに行きたいか考えておくことになった。 帰り道、みんなと別れてひとりになると中級が現れた。三ツ岳の白霧花を見たことがあるかと聞かれて、ないと答えると、思った通りの無知と中級。中級:「岩肌に咲き誇る姿はそれはそれは美しいのですぅ。ほんの短い間にしか咲かぬ短命の花ゆえ滅多に見られないのです」無知な夏目さまに見せてあげると無理やり連れて行かれた。 中級:「もう少しですぞ夏目さま。目指す花はあの先です」 夏目:「え~」 夏目:「これはもう登山だ」 中級:「夏目さま、さあさあこちらへ」夏目:「寒い。せめて上着くらい持ってこれたら」中級:「ここから下をご覧ください」 夏目:「わあ~」 中級:「どうです、美しいでしょう」夏目:「ああ」 夏目:「ありがとう。知らなかったよ。こんなところがあったんだな」 中級:「さあさあ夏目さま、花見酒といたしましょう」夏目:「だから、俺は酒が飲めないっていつも言ってるだろ」 夏目は風邪をひいて熱を出し寝込んでしまった。 先生:「病弱なやつめ。お前はすぐに病をしょい込むのだな」夏目:「すまない、先生。世話をかけて」先生:「フン、世話をするつもりなどないぞ」 夏目は学校を休んだ。中級は犬の会のみんなに夏目と白霧花を見に行った話をする。夏目が喜んでいたと聞いて、それはよかった、いいものを見たとみんなは言うが、ここ2日ほど夏目の姿を見ない気が。 先生:「なんだ、お前たちの仕業だったのか。お前たちが連れまわしたせいで夏目は今、風邪をひいて寝ている」 中級:「ええ~」 中級:「ど、どういうことだ。狸や猪だってあんなところに連れて行ったくらいで病にはならぬぞ。狸や猪以下ということか。なんて弱っちい。哀れすぎますぞ夏目さま」中級:「とはいえ我らとて責任を感じぬわけにはいかぬ...そうだ、四峰のオオツノさまのところへ行ってみよう。以前、大沼のカッパの子が熱さましをいただいて病を治したと聞いた」 中級:「オオツノさま、おいでですか」オオツノ:「なんだ、おぬしらは」 中級:「オオツノさまは熱さましの薬草をお持ちだとお聞きしたことがあります。少しいただけませぬでしょうか」 オオツノ:「我は今、機嫌が悪い。先日の長雨で石灯籠が倒れてしまったのだ。とっとと去ね」 オオツノ:「いや、ちょうどよい。お前たち、灯籠を戻せたら薬草を分けてやろう」 中級:「おお、ホントでございますか。ぜひともお役目を我らに」 中級:「無理」オオツノ:「帰れ」 熱が下がらない夏目。天井が歪んで見えた。『そういえば、前にもあったな』 『子どもの頃、預かってもらっていた家で、風邪をひいて寝ていると天井の模様が目や顔に見えて怖かったんだ』 『それらは、ほとんどが熱のせいで見た幻だったけど』 『中には本物もいて』 『あの頃はまだ、あれらが何なのかよくわかっていなかったこともあって、とても怖かったのを思い出した』 塔子さんが玉子酒を作ってくれた。 『塔子さんの玉子酒、全部飲んだら後で先生が怒るだろうな。あんなに飲みたがっていたから』 でも全部飲んだ。夏目:「すみません、心配かけて」 塔子:「フフ。改めて思うけど、自分が風邪をひいた子の世話をしてるなんて不思議な気分ね。今は余計なことは気にしないで、おやすみなさい」 中級は石灯籠を直していた。が、まだまだ先は長い。 滋さんはイチゴを買ってきてくれた。 先生:「なんだと~玉子酒を全部飲んでしまっただとぉ~ !」夏目:「大声を出さないでくれ先生。まだ頭が痛いんだ」 先生:「フン。今日のところはこれで許してやるか」 先生:「玉子酒は明日いただくことにしよう」 先生:「夏目、当分治る必要はないぞ」夏目:「そんなわけにはいかないよ。ハァ」 (-_-)zzz 登校する夏目。風邪治ったのかと西村が声をかける。 席に着こうとすると夏目の席にちょびが座っていて以前からずっと自分の席だと言った。 お前の席は一番前だろうと言われて席に着くと隣にヒノエ。紅峰さんまでいた。先生が来たよと言われて見ると、 夏目:「せ、先生 !」 「そう、私が先生だが、何か?」 「授業を始めるぞ。おはよう」「おはようございます。ニャンコ先生」 夏目:「このままでは学校がニャンコ先生に乗っ取られる」 窓の外を見るとレイコさんが歩いて行くのが見えた。夏目は教室を抜け出す。 校庭に出てレイコさんを探す。夏目:「どこ行ったんだ。早く先生を止めないと」 妖怪:「夏目さま。夏目レイコさま」夏目:「いや違う。俺は...」 夏目:「レイコさん !」 レイコ:「だって、ひとりでいれば守らなくていいでしょ」 レイコさんは去って風が吹いた。寒い。 目が覚めた。部屋の窓が開いていた。 「わあっ」 夏目:「先生、なんとかしてくれ」先生:「ああ? なんだそいつは」 妖怪:「夏目さま、名前をお返しください」夏目:「すまない。今は無理だ」 悪化してしまった。 中級は引き続き灯籠直しを頑張っていた。 夏目の欠席が長引いているので、このまま二学期が終わったら次に会うのは来年だと話す友だち。みんなで見舞いに行こうと西村は言ったが大勢で行くのは迷惑じゃないかと北本。 もし明日も休んでいたら俺が帰りに様子見がてら行ってくるよと田沼が言った。 本当はみんなで行けるとよかったけどと笹田。それならと多軌が言った。 中級が訪ねてきた。中級:「熱さましに効くと噂の薬です。ささ、どうぞ」 夏目:「ありがとう...うっ、苦いなこれ」 中級:「昔から良薬は口に苦しと申します」 夏目:「そうだな、効きそうだ」 中級:「いや~まったく世話のやけるお方だ。あんな面白き暇つぶしを早々に失うわけにはいかんからなあ...早く良くなるといいな」 塔子:「それだけ食欲があるなら、もう大丈夫ね貴志くん」夏目:「はい、明日は学校に行けそうです」塔子:「ちょっと長引いたから心配したけど、よかった」 田沼が来てくれた。せっかくだから上ってもらったらと塔子さん。 田沼:「これ、昨日みんなで神社に寄ってもらってきたんだ」 田沼:「夏目の欠席が長引いてると聞いて多軌が言い出して。でも、渡す前に治ってよかった」 夏目:「ありがとう。うれしいよ」 田沼:「夏目、また妖怪のことで何か変なことに巻き込まれたりしてたんじゃないか?」夏目:「今回は本当にただの風邪なんだ(きっかけは中級たちだったけれど)」田沼:「本当は迷ったんだ。妖怪のことだったら俺が来ても役に立てないかもしれないし」田沼:「でも力になれるとしたら俺しかいないだろうと思った。だから俺が行くって言ったんだ」 夏目:「そうか、ありがとう田沼。俺はこの家に来てから、大切なものがたくさん増えて、でもどうすればそれらを守れるのかわからなくて...」夏目:「前に祖母のことを話しただろう」田沼:「ああ。同じように見える人だったって」 夏目:「熱でうなされているとき、夢の中でレイコさんに言われたんだ。ひとりでいれば守らなくていいって」夏目:「でも、俺が守りたいと思っている人たちに知らず知らず助けられていたように」 夏目:「祖母のまわりにも彼女を思う友人がたくさんいて...そのことをもう彼女に伝える術はないけれど、俺は覚えていたい」 夏目:「だからこんなふうにレイコさんのことを話せる友人がいるだけでも、俺にとってはとても助かることなんだよ」夏目:「本当はみんなにも話せるといいと思う。でも...」田沼:「いつかそうなるといいな」夏目:「ああ、そうだな」 ヒノエ:「何、こいつを夏目に飲ませたのかい?」 中級:「いやあ、苦労した苦労した~この薬草を手に入れるのに我らがどれだけ骨を折ったか」ヒノエ:「こいつは人間には効かない薬だよ」 中級:「マジ !?」 妖怪:『お前が臥せっていては、からかう相手がおらず、つまらぬではないか』夏目:『ああ、あの時、あいつは...』 妖怪:『早くよくなれ。小さく儚き者よ』 夏目:「昔、気付けなかったことに今は気付けるようになってきた。そのことで余計なことも背負い込むし大変な目にも遭うけれど、気付かないまま過ぎ去るよりもずっといい」 中級:「夏目さまは今日も寝とるのか。しょうもないお人だ。見舞いに白霧花でも摘んでいくか」 「来た、来た。おはよう、夏目」 夏目:「おーい、中級」 夏目:「ここにいたか」 夏目:「聞いてくれ、やっと熱が引いたんだ。中級たちがくれた薬が効いたみたいだ」 夏目:「ありがとう」 中級:「アホなお方だ」 中級:「いや、アホなのは我らか」 「いつか散るとわかっていても」 「性懲りもなく見入ってしまうのだから」 【感想】優しい物語をありがとうございました。第10話がとてもいい話だったので最終回に期待しすぎたのか少し物足りない感じがしたけど、中級たちが活躍していて楽しかったです。犬の会の妖怪たちや学校の友だちもみんな出てきて、きれいにまとまった感じかな。実際には最終回といっても、風邪をひいて、周りの人たちが心配して、治って。というだけの話だし、毎回そんなにびっくりするようなエピソードはないんだけど、優しさだけで感動できるっていうのも凄いね。原作はコミックが出ていたら読むくらいの感じで、連載されている雑誌は見たこともない不真面目な読者で、アニメも続きが早く見たくてというような気持ちはなかったけど、毎週あったかな気持ちになれる気がして楽しませてもらいました。季節がピッタリだったのもポイント高いよね。夕暮れの雰囲気もよかった。★来年の6期放送が決まったようです。まあ1~4期も分割2クールを2回みたいな感じだったから少し予想はしていたけどね。来年の春かな夏かな。楽しみにしたいと思います。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.12.23
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」☆第21話 「この国ちょっと大変なことになるから」☆第22話 「邪魔してるのはあんたの方だろ」☆第23話 「僕はやりませんよ」☆第24話 「これじゃホントに戦争じゃないすか」☆第25話 「でもまあ、面白そうだからいいけどね」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.20
亜人 #25 でもまあ、面白そうだからいいけどね ☆前のお話は→ 第14話~第24話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 【中継】「ば、爆発です。亜人・佐藤の占拠している自衛隊基地内でしょうか。突如として爆発した模様です」 派手にやってるなあとオグラ。戸崎の携帯に非通知の着信が。 奥山:「話がしたい」 爆発現場の回収が終了。米軍は探索に入る。米軍指揮官(大佐):「なんとしてでも捕獲しろ。我々をコケにすればどうなるか思い知らせるんだ」映像を見ていた佐藤は、やつらはコケにされるのが何よりも嫌いだから本気になるはずだと言った。佐藤:「いやぁ、楽しみだね田中くん」田中:「米軍怒らせてそんなこと言えんの佐藤さんくらいっすよ」*日米の区別がついておりませんでした。前記事、間違っていたらすみません。爆発現場で兵器を回収し佐藤の捕獲に向かっているのは米軍です。田中:「でもあの殺人ガス、手放しちゃってよかったんすか?」佐藤:「毒ガスで無抵抗なやつら殺しても面白くないだろう。殺す気で来るやつらじゃないと殺し甲斐がない」 探索チームから佐藤の逃走経路を発見したとの報告。すぐに支援チームを送ると答えた大佐のところにペンタゴンから連絡。大佐:「...しかし、そんなことをすれば...わかりました」副官:「どうされました」大佐:「首相官邸につないでくれ」 【首相官邸】 コウマ:「つまり、回収した神経ガスを地下に散布し佐藤を無力化するということですか」官房長官:「佐藤を捕獲し事態を収拾するにはそれしかないと判断された」 コウマ:「しかし、その作戦では住民の避難に膨大な時間がかかり、その間に逃走される恐れも...」官房長官:「いや...」総理大臣:「佐藤に察知されるのを防ぐため住民を避難させることはできない」 曽我部:「なっ、巻き添えにするというのですか」官房長官:「当然、佐藤のテロとして処理される。すべての罪はやつが負うことになる...」 コウマ:「体裁の問題じゃない。国民を一体なんだと思っとるんだ」総理大臣:「事実上の指揮権はすでに米軍に移っている。我々に拒否権はない」官房長官:「作戦決行まで7時間ある。それまでに佐藤を捕獲すれば散布はない。それが我々が勝ち取れた唯一のオプションだ」 曽我部:「いや、しかしですね...」官房長官:「言ったはずだぞ。これは君ら管理委員会がやつを野放しにし続けた結果だと」 圭と戸崎は佐藤の旧アジトに来た。 奥山:「警戒する必要はないよ。罠にはめようなんて思ってないから」 圭:「なぜ僕らにコンタクトを?」奥山:「君は佐藤さんと2回も対峙してまだ生きてる。唯一の対抗馬だと判断したまでだよ」奥山:「佐藤さんを止めるのに力を貸したい」 圭:「見返りは?」奥山:「佐藤さんは裏切り者を生かしておくような人じゃないからね」 圭:「そちらは3人だけですか。武蔵重工の時はもっといましたよね」奥山:「みんな逃げたよ。佐藤さんと戦うなんて正気じゃないってね」 圭:「僕も同意見ですね」 圭:「田中さんもですか」奥山:「いや、あの人は...」 圭:「佐藤さんのとこに残ったんですね」高橋:「どうでもいいだろ、んなことは。佐藤を止めたいなら俺たちと組むしかねえんだよ」ゲン:「田中さんの言った通りいけ好かないガキだね」 戸崎:「黙れ、クズどもが。貴様らみたいなテロリストを簡単に信用できるわけがないだろう」高橋:「なんだと、この野郎。俺たちをこうしたのは、てめえらが亜人を実験動物扱いしたからだろうが」銃に手をやる戸崎。奥山が高橋を押さえて言った。奥山:「どうするの? 組むの? 組まないの?」戸崎に電話。 曽我部:「取り引きしませんか? 先輩。いささかまずい事態が持ち上がりましてね...」 戸崎:「さっさと用件を言ったらどうだ...」 曽我部との電話を終えた戸崎。戸崎:「お前ら佐藤の居場所は知ってるのか」奥山:「地下の隠れ家にいるはずだよ」戸崎:「ついてこい」一同:「はあ?」 戸崎:「なにをやってる。ボヤボヤするな」 戻った圭たちを攻が迎える。 攻:「泉さん、おかえり」 攻:「ほんとにテロリストと組むのか」 圭:「ああ、他に選択肢はないし時間もない」 圭:「高橋さんにゲンさん、奥山さんだ」 高橋の顔を見て攻は思い出した。 攻:「お前らか、この野郎」 圭:「おい、バカやめろ」 攻:「おっさんどこだ。どこに隠しやがった」高橋:「落ち着けよ。あいつなら解放したぞ」 攻:「はっ? そうなの」ゲン:「ああ、今ごろ家族んとこだろ」高橋:「わかったか、バカガキ」 攻:「バカってなんだ...」 オグラ:「まさかこれだけの亜人が一か所に集まるとはなあ。まるでハーレムだ」 戸崎:「いいかげんにしろ、お前ら。サッサと中に入れ」奥山:「あ、ちょっと待って」 奥山:「気に入ってもらえるといいんだけど」 奥山:「やるからには、派手にいかないとね」 戸崎:「現在、米軍は自衛隊駐屯地を中心にして、この範囲を封鎖している。やつらはこの地域全域を犠牲にして佐藤を捕獲するつもりだ」 攻:「犠牲にするって?」戸崎:「地下に神経ガスを散布するんだ。当然、数万人単位の犠牲者が出る」戸崎:「決行は午前3時。残りは約4時間だ。その前になんとしてでも佐藤を捕獲する。いいな」 攻:「ああ、あたりまえだ」下村:「ただし、対亜人特選群も佐藤確保に動いています。それとかち合わずに作戦を遂行することが前提になります」 圭:「では作戦ですが、これは奥山さんが作成した東京の地下道の地図です」 圭:「佐藤さんのアジトはココ。佐藤さんはここに米軍を呼び込んで叩くつもりだった。つまり何が来ても迎え撃てる準備を整えているということです」戸崎:「佐藤はいったい何を企んでる。市民権も独立国家もデタラメだった。やつの目的はなんだ?」 奥山:「戸崎さんはゲームやるとき、お姫様を助けるぞって気分でやる?」戸崎:「ああ? なんだそれは?」奥山:「ストーリーは必要だけど、カメを踏み潰すのが楽しいからやるんでしょ」戸崎:「知らんな。私はゲームなどやらん」 圭:「佐藤さんは単純な人ってことですよ。あの人は革命家でも策士でもない。ただの遊び人です。だからこそ、付け入る隙があるんです」高橋:「どうするつもりだ」 圭:「生き埋めにする」 佐藤と田中はゲーム中。 佐藤:「田中くん、そっちの敵は任せたよ」田中:「えっ、いやそんな急に言われても...あ、死んだ」佐藤:「射撃同様、君はぜんぜん上手くならないね」田中:「すいませんね、下手くそで」侵入者を知らせる音が。佐藤:「お、お客が来たよ。真夜中のパーティーってとこだね」 佐藤:「いやあ、ワクワクするね。何しろ相手は世界最強の軍隊だ。きっちりおもてなししないとね」田中:「最初からこれが目的だったんすか? いや...軍隊引きずり出すのが。だから俺を助けたり仲間あつめたり、テロを起こしたりしたんすか」佐藤:「違うよ~ 最初から誰がラスボスかわかってたら面白くないだろ」田中:「はあ。じゃあ、これで終わりなんすか。あ、いや、ラスボス倒したら終わりなんすよね。ゲームって」 佐藤:「はっ、何を言ってるんだ田中くん。ゲームの醍醐味は2周目からだよ」 圭:「すいませんね。お楽しみのところ邪魔しちゃって」 佐藤:「永井くんだったのか。早いな。よくここがわかったね」 圭:「下水に潜っても、人殺し野郎の臭いは隠せませんからね」佐藤:「ああ、奥山君たちか。さすがにそれは想定外だったな」佐藤:「でもまあ、面白そうだからいいけどね」 圭:「これはもっと面白いですよ。佐藤さんが待っている米軍ですが...」佐藤:「ところで、永井くん覚えてるかな。私は邪魔をされるのが嫌いだと言ったのを」 圭:「さあね。でも佐藤さんだって僕の人生を邪魔して...」 佐藤:「覚えているかと聞いてるんだ。質問に答えろ~ !!」 圭:「佐藤さんのような人を叩く方法は3つだ。1.挑発」 圭:「行け、幽霊。殺せ」 圭:「2.牽制」「すいませんね」と出て行った圭のIBMの攻撃は外れ、佐藤のIBMに倒された。圭はまたIBMを出す。田中:「連続で?」佐藤:「相変わらずすごいねえ」 圭:「3.僕という脅威の周知と逃走」圭がいったん引くぞと言うと3人は逃げる。佐藤:「今日は逃がさないよ」 圭:「この場所まで佐藤さんを誘導できれば、あとは天井を爆破して生き埋めにするだけです」奥山:「なるほどね。生き埋めにすれば何度復活しても動けない」 圭:「そう、僕らの勝ちです」 逃げる圭たちを佐藤と田中が追う。佐藤のIBMが追いついてきた。 圭:「もう一回だ、幽霊。死ぬ気で止めろ」圭IBM:「わかってるよ」 田中:「あの野郎、何体出せるんだ」 佐藤:「永井くんの黒いのは量が多いからね」佐藤のIBMが圭のIBMを押さえ込んだ。 佐藤:「へへへ。だとしても、同時には出せない」 圭:「わあ、くそっ、押さえ込まれた。しばらく幽霊は使えない。急げ」 奥山:「残る問題は君たちが佐藤さんに追いつかれないかだね」 圭:「幽霊でなんとかしますよ」奥山:「君は作戦の立て方とか思考回路は佐藤さんそっくりだけど、詰めが甘い部分だけは違うね」奥山:「仕方ないな。僕が保険を掛けるよ」 圭が撃たれて倒れるが問題ないと立ち上がる。そこにドローンが飛んできた。 佐藤:「やっぱり君か、奥山くん」 奥山:「一緒にいろいろやったのは楽しかったんですけどね。すいません」 ドローンの攻撃は佐藤に命中。田中は攻撃を避けドローンを撃ち落とした。 田中:「フッ、自慢のオモチャを悪いな。奥山」佐藤が復活した。佐藤:「いつの間にそんなにうまくなったんだい」田中:「何事も練習ですよ。行きますか」 佐藤:「ああ、コンティニューだ」 攻:「見えたぞ永井。あと少しだ」下村:「来た。クロちゃん...」 圭:「待って。下手に足止めしないほうがいい」 圭:「このまま突っ切る」 佐藤:「ンフフフフ。亜人ならではだねえ。へへへ」 圭:「さっきの話の...続きですけどね。佐藤さん」 圭:「いつまで待っても米軍は来ませんよ。やつら、神経ガスであんたを無力化する気ですから」佐藤:「ああ? 冗談だろ~」 圭:「みんな、あんたの遊びに付き合うのには、もううんざりしてるんですよ」圭がスイッチを押した。 佐藤:「生き埋めか。考えたな」 佐藤:「でも、勝ったと思った瞬間、人は足をすくわれるんだ」 佐藤は生き埋めになりながらスイッチを押した。戸崎は曽我部に連絡を入れてくると言ったが床が崩れ落ちた。 残り時間は35分を切った。 復活した下村。戸崎を見つけて駆け寄る。 戸崎は足が瓦礫の下敷きになって負傷。動けなかった。佐藤:「君たち全員ブチ殺してやる」佐藤が近づいてきた。 佐藤:「ゲーム...スタートだ」【感想】奥山くんは有能だね。冷静だし手土産も持ってくるし。ドローンの他にも保険を掛けてくれているといいんだけど。今回、私が一番想定外だったのは田中の射撃の腕かな。ちょっとカッコよく見えた。確かに圭も戸崎さんも詰めが甘いんだけど、それにしてもさすがの佐藤だね。天井を落とされたら床を落としちゃう裏技で回避か。みんな文字通り見事に足をすくわれた。戸崎さんなんか足を潰された。てか、生身の人間じゃ危険すぎるだろ。まあ行かなきゃ気がすまないんだろうけど。次回はいよいよ最終回。佐藤を倒しても亜人の明るい未来は期待できなさそうな気がするけど、どんな結末になるのか楽しみです。☆次回 最終回 「僕も約束しますよ、佐藤さん」亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.20
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」☆第21話 「この国ちょっと大変なことになるから」☆第22話 「邪魔してるのはあんたの方だろ」☆第23話 「僕はやりませんよ」☆第24話 「これじゃホントに戦争じゃないすか」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.18
亜人 #24 これじゃホントに戦争じゃないすか ☆前のお話は→ 第14話~第23話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 【ニュース】これまでにも緊急事態宣言を発令していた政府は、亜人・佐藤の自衛隊基地占拠に対し改めて国家の危機であるという声明を発表。今後は米国との協力関係も視野に入れ対応にあたるということです... 慧理子に母から電話。「こっちは大丈夫だから、お母さんは気にしないで」と慧理子は言った。 【即応部隊】「人質と化学兵器を押さえられている以上こちらから下手に手は出せない。上の指示を待て」 佐藤:「図面通りバッチリだね」 コウマ:「亜人側が保有する神経ガスは小さじ一杯で半径100m以内の人間すべての殺傷が可能」曽我部:「もし全国各地に散布された場合、日本国民が死滅するでしょう」 総理:「先ほど在日米軍司令官から共同作戦の要請があった」曽我部:「国内のテロ事件にアメリカが軍事介入するのですか」コウマ:「それは国家主権の侵害でしょう」 総理:「向こうは内乱ととらえて極東有事とみなしている。大統領から正式な通達済みだ」 手元にはわずかな武器しか残っていなかった。 攻:「俺やっぱ永井のやつ呼んでくる。あいつならスゴイ作戦を立ててくれるかもしれないし、それに幽霊だって...」 戸崎:「放っておけ」 圭:「僕はやりませんよ。今の僕らに勝ち目はない。無駄です」戸崎:「何もせず、ただ黙って見てろと?」 圭:「この国が亜人の独立国家になるなら、それはそれで住みやすそうですしね」戸崎:「身勝手だとは思っていたが、まさかここまでとはな」 圭:「そういうあんただって婚約者を助けたいだけだろう」 攻:「永井、ほんとうにそれでいいのかよ」 圭:「はあ? いいに決まってるだろ」 攻:「クズが」 圭:「知ってるよ、そんなこと」 戸崎:「あいつは終わりだ。IBMも出せないし、もう何の役にも立たない」 田中:「ここまできたら、さすがに政府も要求を飲むしかない。ですよね佐藤さん」佐藤:「ああ、そろそろ連絡が来るんじゃないかな」電話が鳴った。 コウマ:「単刀直入に言おう。政府は国民の安全を第一に考え、九州南部の無人島、もしくは北海道の一部に亜人の特別自治区を制定する」 「よし、やった~」 佐藤:「フフフフ、うれしいね」コウマ:「これは我々に出来得る限りの特例措置だ。よって諸君らも武装解除に向けての話し合いに応じる...」 佐藤:「でもダメだね」奥村:「あ」 ミサイルが発射された。 田中:「脅しのダメ押しっすか」奥山:「いや、本当に撃つなんて聞いてない」田中:「どういうことだ」 高橋:「なんだよ、これ」コウマ:「これは毒ガスだ。警備は防護壁を確認しろ」 佐藤:「私が欲しいのはそんな陳腐なものではない。私が欲しいのは、この国そのものだ」 佐藤:「これが最後の通告になる。この国を、日本を明け渡せ。タイムアップまで残り3日だ。もし日本政府や米軍が我々の要求を拒むのなら、死ぬ気で止めに来い」佐藤:「但し空爆はナシだ。半径3キロ以内の上空に不審な航空機を発見し次第ミサイルを発射する。たとえこの国が毒の霧に覆われようとも亜人だけは生き残る。我々はこの国の統治者となろう」 田中:「何やってんすか。これじゃホントに戦争じゃないすか」佐藤:「何を言ってるんだ田中くん。最初から言ってるだろう。これは戦争だって」 ゲン:「こんなの、やってられないって」佐藤:「今さら抜けるなんて許されないよ。敵前逃亡は重大なルール違反だ」高橋:「だったらなんだってんだよ。俺ら全員監禁でもするつもりか」佐藤:「そうだね、その気になれば君たち全員の首を斬り落とせるんだよ」 田中:「佐藤さん、なんでですか。ようやく、ようやく日本が動いたんですよ。俺らはそのために、亜人の未来のために、今まで...」 佐藤:「そんなのどうでもいいよ。大事なのはワクワクするかどうかだけ。そのために戦ってるんじゃないか」田中:「佐藤さん、あんたはどうかしてる」 【ニュース】現在、爆撃された首相官邸付近は半径1km以内が封鎖され化学防護隊による懸命な作業が続いています。政府は全国民に屋内待機を指示しましたが各地では混乱が相次いでいる模様です。 田中:「お前らは先に行け。後ろを見張る」 高橋:「奥山、お前もいいのか?」奥山:「ずっと戦争ごっこを続けるのは無意味だよ」ゲン:「でも、これからどうする?」高橋:「もし佐藤に見つかったらタダじゃ済まねえぞ」奥山:「それなら考えがある」 【ニュース】日本各地で混乱が続く中、一部では暴徒化した人々が亜人狩りという名のもと亜人の家族にまで危害を加えるという事件が発生しています。すでに田中、永井、両亜人の家族は保護されましたが長井圭の妹とされる女性の安否が不明であり入院先の施設に暴徒が押し寄せているという情報も入っています。 慧理子の入院先に押し寄せた暴徒は警備を突破。慧理子を探す。 病室を出て逃げる慧理子。圭が現れて「行くぞ、エリ」と言った。 慧理子:「さわんないでよ。誰のせいよ。誰のせいでこんなことになったと思ってるの」 暴徒たちに見つかってしまった。圭は慧理子の手を引いて逃げる。大声を出せばエリまで動けなくなるしと考えているとバットで殴られて倒れた。数名が集まってきた。 「亜人狩りだ」と襲いかかる暴徒。圭が慧理子を庇う。刃物を振りかざす暴徒にIBMを出そうとするが出ない...その時いきなり窓ガラスが割れた。 圭:「カイ...」カイ:「来い」 翼を持つIBMは3人を乗せて夜空に飛び立った。 圭は慧理子に落ち着いたかと聞くと、警察までは行けないけど近くまで送っていくから行こうと言った。待てよとカイ。 カイ:「俺と一緒に逃げよう」カイ:「ニュースで見た。いろいろと大変なんだろ。佐藤とかいうやつのせいで」 圭:「別に。カイには関係ない話だ」エリ:「ちょっと、お兄さん」 圭:「エリは黙ってろ」エリ:「でも、カイさんにそんな言い方」 圭:「黙ってろ」 カイ:「あいつの先輩のつてでインドまで逃げれるらしい。今度こそ一緒に逃げよう」 圭:「まだ、そんなことを」カイ:「変か?」 圭:「僕はもう前までの僕とは違う。どうやっても戦うしかなくて、目の前でたくさん人も死んで、改めてはっきりした。余分な感情は必要ない。情に流されるのはバカだ」 カイ:「圭...」 圭:「カイだってわかるだろ。助けてくれたカイを僕は置いてった。そのせいでカイは少年院に入ったんだ」カイ:「かもな」 圭:「だったら、もうほっといてくれよ」カイ:「でも友だちだろ。圭は友だちだ。」 圭:「まだそう思ってくれてるんだ」カイ:「そりゃそうだろ」 圭:「ほんと変わらないね。カイは昔からなんにも変わってない」カイ:「そうか?」 圭:「ありがとう」カイ:「よし、じゃさっきの話で決まりだな」カイは車を調達に。圭は琴吹と話す。 琴吹:「あいつ、バカだよな」 圭:「ああ、そうだね」琴吹:「超バカだよ。お前なら絶対、妹のところに行く。だから必ず助ける。そう言い張るぐらいだ」琴吹:「前に置いてかれてんのによ」 圭:「ほんと、どうかしてるよね」 圭:「僕はこれまで、立派な人間になるため必要なことだけをして必要なものだけを選んできた。なのに、あんな変なやつが、たったひとりの友だちだなんてね」琴吹:「なんだそれ」 圭:「ちょっと頼んでもいいかな」 圭:「エリ、悪かったな。僕のせいでいろいろと迷惑かけた」エリ:「なによ、今さら」 圭:「ほんとにゴメン」エリ:「別にいいけど」 圭:「でも逃げる時くらい静かにしろ。大声出すなんてバカだ」エリ:「はあ? あれは兄さんがいきなり来るから...」 圭:「カイ、こんな時にアレなんだけど、すごくおしっこしたい」カイ:「ああ、じゃあ脇に止めよう」 カイ:「圭のやつ遅いな。ちょっと見てくるわ」琴吹:「無駄だよ。なげえ小便だ。お前に妹を任せるって」エリ:「なにそれ」カイ:「圭...」琴吹:「お前もバカだけど、お前の友だちもバカなんだな」 カイ:「うるせえよ。あいつはバカじゃねえ」 こちらゲームで遊ぶ佐藤。田中:「ずいぶん楽しそうですね。そんなに面白いですか。ゲームって」佐藤:「ああ、特に難易度が高ければ高いほどクリアした時は格別だよ」田中:「ひょっとして、わざとですか。あいつらが裏切るように仕向けたの」佐藤:「田中くんも面白いこと言うなあ」田中:「そのほうが、もっとゲームが楽しくなると思ったとか」佐藤:「まあ、仲間が少ないほど殺せる相手が増えるのは事実だけどね」 田中:「佐藤さん、あんたは大バカだ。俺が思ってた人とは違ったし何考えてるかも全然わからねえ。でも...」 佐藤:「ヘヘヘヘヘ、2プレイヤー側は空いてるよ」 攻:「永井」戸崎:「なぜ戻った」 圭:「決まってるだろ。佐藤を止めるには僕の力が必要なはずだ」 戸崎:「ふざけるな」下村:「戸崎さん」戸崎:「今のお前に何ができる」 圭:「あんたが僕のことを信用してないのはわかってるし、そんなことはどうでもいい」 圭:「でも、僕は佐藤を止める。そうするべきだ」 「ターゲット確認。突入だ」 「罠だ」 ☆次回 「でもまあ、面白そうだからいいけどね」【感想】佐藤はもうメチャクチャだね。結局、田中と二人になってしまったようだけど、佐藤は面白くなったと思っているのかな。田中は根っからの悪人ではないと思うし、今までされたことを考えると気の毒な気もする。カイくん、またまたカッコよく登場でしたね。翼のIBMもカッコイイし、かなり便利だねあれ。琴吹もいいやつだね。何気に圭とも気が合いそうな感じ。★2話連続だったので感想は簡単に。早めに次もアップ予定です。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.18
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」☆第7話 「遠い祭り火」☆第8話 「歪みなき世界」☆第9話 「険しきをゆく」☆第10話 「塔子と滋」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.12.16
夏目友人帳 伍 第10話 「塔子と滋」 ☆前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ 帰り道、ニャンコ先生が夏目に久しぶりに七辻屋のまんじゅうを買って帰ろうと言う。遅くなると塔子さんが心配するからダメだと言うと、こづかいがもったいないだけだろうケチンボめ、塔子にもまんじゅうを土産に買って帰ればよいではないかとニャンコ先生。 だいたい久しぶりじゃないじゃないか。この前もと夏目が言った時、カラスが鳴いた。雨だ。ニャンコ先生を抱えて夏目は家へ急ぐ。 家に戻って塔子さんに雨ですと知らせる。夏目も手伝って洗濯物はギリギリセーフ。よかった。 塔子:「窓を閉めていたら本降りになるまで気づかないことがあるのよ。貴志くんのおかげで助かったわ」 滋:「それはよかった」夏目:「ちょうどカラスが鳴いて空を見上げたら雨が降ってきたので慌てて」 塔子:「カラス? そういえば前にも...」 滋:「どうしたんだい? 塔子さん」塔子:「あ、ううん、なんでもないの。ちょっと昔のことを思い出しただけ。フフフ」 『それはまだこの家にふたりで暮らしていた時のこと...』 「ねえ滋さん、夕食は何がいい?」「ん? 何でもいいよ」「もう、それが一番悩むのよ...」 『古いながらも広いこの家に滋さんと二人暮らし。滋さんが小さい頃は祖父母、両親、滋さんの五人で賑やかに暮らしていたらしいけれど、子供のいない私たちの代で二人が暮らす楽しくもちょっぴり静かな家になった』ある日、洗濯物を干しているとカラスの鳴き声が。 塔子:「まあ大変。じっとしてて、すぐどけますからね」 塔子:「大丈夫? ケガはない?」カラスは飛んで行った。塔子:「よかった、大丈夫そうね。気をつけて帰りなさいね」 スーパーに買い物に行くと楽しそうに魚を見ている子供がいた。魚の名前を教えてお魚好き? と聞くと、うん、泳いでるの見たいなあと少年。泳いでるお魚かぁ... 『泳いでるお魚だったら水族館かしら。フフ、ダメね。私だったらあんなに可愛く言われたら、早速おにぎり作ってピクニックがてらお出かけしてしまいそう。水族館か』 塔子:「ねえ滋さん、久しぶりに水族館に行かない?」 滋:「ん? なぜ?」塔子:「え、あ、そうね。なんとなく。年甲斐もない。いえいいの、言ってみただけ」 滋:「いや、次の休みに行こうか。久しぶりだね」 『こんな穏やかで幸せな日々を、いつまでもいつまでも、ふたりで積み上げていけたら』 滋さんは親戚のお葬式に。母方の姉さんの嫁ぎ先の父方の...ほとんどつながりもないような遠縁の方だが若い頃に仕事で世話になったので参列。 親戚の人が連れてきた子供の話をしていた。「親戚に押し付けて」「困っているんだ」「うちはもう御免だ」などと話していた。 その少年は庭の隅にひとり座っていた。 塔子さんは買い物の帰りに先日のカラスを見つけた。尻尾がちょっと曲がっているのは猫とでも戦ったのかしら。 『知り合いになるとカラスもなんだかカワイイものね』「お~い、私のこと覚えてる?」 と手を振ると、女学生に笑われたw お葬式から戻った滋さん。塔子:「何かあったんですか」 滋:「ちょっと気になることがあったんだがな...いや、何でもないよ」 『何でもないと滋さんは言っていたけれど、その日以来なにやら考え込んでいたり、最近使っていなかった二階の部屋を掃除してみたり。どこかソワソワしているような...』『まさか引っ越し? いいえ、それはないわ』 『もっと手狭で、もう少し町の近くに住めば、きっと賑やかで便利になるだろうけど』 『たぶんこの家からはふたりとも、もう離れられないんだわ』 食事の支度をする塔子さん。外でカラスが鳴いているので、また何かに挟まったのかと出てみると雨。 セーフ。カラスのおかげで洗濯物を濡らさずにすんだ。 塔子:「それでね、カラスが雨を知らせてくれたのよ。偶然なんだろうけど一度助けたことがあるカラスでね」 滋:「恩返しか、ハハ、まあ偶然だろうね」塔子:「ええ、ええ、わかってますよ」 滋:「でも確かにカラスは賢いからね。つがいになったら、いつもそばにいることが多くて、決めた相手と一生を共にするらしい。だから、一羽でいるカラスはまだ相手に出会えていないものか、相手に先立たれてしまったものなんだって。そういう話を聞いたことがある」 『いつもひとりで飛んでいるあのカラスは、いったいどちらなんだろう。まだ出会えていないのか、それとも...』 中学の頃の友だちのサナちゃんから電話があって旅行のお誘い。滋さんに話すと、いいね、たまにはゆっくりしてくればいいよと言ってくれた。塔子:「ほんと? 行ってもいいの?」 滋:「もちろん」 今日も庭にひとりで来ていたカラスに、旅行に行ってくるからお家のことよろしくねと塔子さん。 塔子さん、サナちゃんと感動の再会。ふたりで旅行に。 息を切らして石段を上るときれいな海が見えた。『ああ、滋さんにも見せたいわ』 お腹いっぱい食べて後片づけしなくていいなんて最高。サナちゃんと家族の話などをして楽しく過ごした。 『滋さんはちゃんとご飯食べたかしら。今日はひとりで食べるのかしら』『ダメね私、ずいぶんと寂しがり屋になったみたい。昔はもっと辛いことも苦いこともあったのに』 『幸せがこんなにも静かに静かにふたりの上に降り積もって。不思議ね滋さん。寂しくって早く会いたいわ』『いつかあの人を失う日が来たら私は生きていけるかしら。いつか私を失ってもあの人は生きていけるかしら』『ああ、早くあの人の隣へ帰りたい』 「ただいま~」 滋さんは縁側で居眠りをしていた。 滋:「ああ、ごめん。お帰り、楽しかった?」塔子:「ええ、とても」 滋:「そうか、よかった」 滋さんが塔子さんに相談があると言った。 滋:「実はこの前、葬儀に行ったとき気になることがあったんだ。14~15歳の少年なんだけど、ご両親を亡くして以来、引き取り先を転々としているらしい。その...どうもあまりよい扱いをされてないようで...」 滋:「家には使ってない部屋もある。こんな田舎に若い子を連れてくるのはかえって可哀想かもしれないけど」 滋:「見かけたその子は痩せていて、ひどく所在無さげだったんだ。もし塔子さんが許してくれるなら、その子を預かりたいと思っている」 滋:「すぐに答えなくていい。私もよくよく考えてやっと塔子さんに話しているんだ。ふたりの、大事なこの家のことなんだから、よく...」 滋:「と、塔子さん」塔子:「ううん、ごめんなさい」塔子:「ええ、ちゃんと考えるわ。なんだか嬉しくて。滋さんが優しくて。なぜかしら私、涙が出るの」 『こうして、身内や友人に相談しながら、ふたりで散々話し合い、私たちは夏目貴志くんを迎えにいくことに決めました』 夏目貴志くんが住んでいる場所の様子を見にやってきた塔子さん。マンションから駆け出してきた少年と遭遇。塔子:「あなた、夏目貴志くん?」 夏目:「あの...」 塔子:「ああ、ごめんなさい。こちらに暮らしてるって聞いて様子だけでもと思ったんだけど。ダメね、あなたの姿を見たらうれしくなっちゃって」 塔子:「私は藤原塔子っていうの。あなたのお父さんの遠縁にあたるんだけど。今からどこへ行くの?」夏目:「散歩です」塔子:「えっ、ダメよ。こんな遅くに危ないわ。お家に帰りなさい」塔子:「もしかして帰りたくない?」夏目:「いいえ、そういうわけでは」塔子:「そう。さあ、風邪ひくわ、お帰りなさい」 滋:「えっ、声をかけてきた?」塔子:「ごめんなさい。つい、我慢できなくて」 滋:「そうか、いや、かえってよかったかもしれない。で、どうだった、彼は」塔子:「少し寂しそうな顔をしていたけど、とってもいい子」 『それから、あちら方とと揉めかけたり、渋るご親戚もあったけど、貴志くんは我が家にやってくることになったのです』 『おとなしいけれど、時々、情緒不安定になるらしいというその少年は』 『確かに不思議とケガの多い子で、心配ではあったけれど』 『ぎこちなくも笑顔をつくろうとしてくれている姿を見ていると...』 塔子:「滋さん、今夜は何がいい?」 滋:「肉。貴志は痩せすぎだから、もっと肉をつけてやらないとな」塔子:「そうよね」『滋さんとふたりで、守ってあげたいと』 『まるで空っぽのような。心がここにないような。ひどく遠くを見るような目を時々する。その目に私たちはどんなふうに映ってるんだろう』『いつか打ち解けてくれるかしら。やりたいことやわがままを。それはまるで家族のように。いつか』 夏目:「あの...この猫、飼ってもいいですか?」 塔子:「まあまあ、頭の大きな猫ちゃん。いいわ、一緒に滋さんにお願いしましょう」 夏目:「あ、ありがとうございます」 『少しずつ、少しずつ。きっと私たちは...』 『相変わらず、あのカラスはいつ見てもひとり。どちらなのだろう。まだ出会えていないのか。それとも』 夏目:「塔子さん、ただいま。あ、手伝います」塔子:「貴志くん、おかえりなさい」夏目:「何を見てたんですか?」塔子:「ほら、その木の枝にカラスが一羽いるでしょう。私のお友だちなの。見える?」 夏目:「はい。あ、二羽いますよ。ほら、枝で見えにくいけど」 夏目:「すごいなあ、白いカラスなんているんですね。アルビノってやつかな。初めて見た。すごくきれいですよ」 夏目:「あ、ほら、一緒に」塔子:「どこ、どこ?」 塔子:「そう、よかった。ひとりじゃないのね」 滋:「ただいま」 『それはきっと美しく、白く光って見えにくいのね』 ☆次回 最終話 「儚き者へ」【感想】滋さんも塔子さんも、ホントに優しくていい人だね。そして素敵な夫婦だね。とってもいいお話でした。夏目は藤原家に来てよかったね。いい友だちもできたしね。今回、妖怪とか友人帳が出てこない話だったけど、とてもよかったね。関係ないかもだけど私も子どもがいない夫婦だから、こんなふうに素敵に年を重ねていけたらいいなと思った。塔子さんほど優しくはなれないかもだけど。★おっと、知らなかった。次回は最終回なんですね。優しいお話をもっと見ていたい気がする~茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.12.16
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」☆第21話 「この国ちょっと大変なことになるから」☆第22話 「邪魔してるのはあんたの方だろ」☆第23話 「僕はやりませんよ」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.11
亜人 #23 僕はやりませんよ ☆前のお話は→ 第14話~第22話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 【ニュース】引き続き現場からお伝えしています。関係者の情報によりますと亜人・佐藤の凶行により武蔵重工・橋口会長が殺害され、さらに多くの対亜人特選群、機動隊の隊員が犠牲になったとのことです。一方で逃亡した佐藤たちの足取り依然として掴めず警察は総力を挙げてその行方を追うとしていますが... オグラ:「本当に葬式に行ってきたって面だな」 戸崎:「中で何があった、なぜ佐藤を逃がした」 攻「ちょっと、戸崎さん」 戸崎:「お前がついていながらなんてザマだ。お前のIBMなら佐藤をやれたはずだぞ。」 戸崎:「違うか、なんとか言え」 鈴村:「落ち着いてください戸崎さん。永井ひとりに責任を押しつけるのは酷です」 下村:「鈴村さんの言う通りです。永井くんひとりのせいじゃありません」 圭:「いや、僕のせいですよ。佐藤さんを止められなかったのも、平沢さんたちが殺されたのも...全部僕のせいです」 圭:「もういいですか」 攻:「おい、永井...」圭は部屋を出ていった。 【ニュース】現場から中継でした。また警察は亜人管理委員会に所属する戸崎優、下村泉の行方も追っているとしています。両容疑者は... 下村:「戸崎さん...」戸崎:「ハ、当然だろうな」 攻:「どうすんだよ、戸崎さん」戸崎:「お前は相変わらずバカだな」戸崎:「どうするもこうするもない。もう終わりなんだよ。何もかもな」戸崎:「いや、最悪のバカは私だな。亜人なんかと手を組むなんてな。その結果がこれだ。職を失ったばかりか立派な犯罪者ときた。ハハハハハ」 (佐藤:「どうだい自分のせいで他人が死んでゆく気持ちは」) 武蔵重工では現場検証 「間違いないのか」「はい、すべて佐藤に奪われたと」コウマ陸佐はすぐに総理に取り次げと指示した。 官房長官:「総理、もしこの件が外部に漏れれば日本中がパニックに陥ります」総理大臣:「それほど危険なものなのか」 コウマ:「奪われた物をすべて使えば理論上は全国民の殺害が3回可能です」 官房長官:「総理、最悪の場合も想定して和解案を用意しておかれたほうが」総理大臣:「わかった。佐藤の捜索と並行してそちらも進めてくれ」 佐藤:「見ての通りカウントダウンは終了した。が、政府からは結局なんらの返答も来なかった。実に残念だが以前も言った通り我々の歩みが止まることは絶対にない」 佐藤:「よって我々は10日以内に第3ウェーブ、最後の戦闘を開始する」 佐藤:「ここまで来てもまだ無関係を装うつもりの人間たちよ。もうどこにも逃げ場はないぞ」 佐藤の犯行声明のニュースを慧理子も病室で見ていた。 慧理子:「どこまでやるつもりなの。ほんとふざけてる」 佐藤:「慎重に頼むよ。それは命と違って替えが利かないからね」 (圭:「佐藤さんは遊んでるだけだ。亜人の未来なんか少しも考えちゃいない」)ゲン:「どうしたの、ボーっとして」田中:「飯のことでも考えてたか」高橋:「ちげーよ」高橋:「なあ田中さん。あのさ、佐藤さんはほんとに俺たちの、亜人のことを考えて...」田中:「言ったはずだぞ。佐藤さんを信じるしかねえって」 ゲン:「それに、どっちにしても次で最後なんだ。そうだよね田中さん」 田中:「ああ、これで最後だ。これでな」高橋:「だといいけどな」 奥山:「例の建築図面手に入ったよ。地下道の方はあと放水路のデータ取り込むだけだから今日中には出来る」佐藤:「悪いね、何から何まで。うん、いいね。あっちのほうはどうだい」奥山:「なんとか間に合うと思うよ」佐藤:「さすが奥山くんだ。いやあ、これでまた楽しくなるね」 奥山:「次で最後なんだよね」佐藤:「向こうの出方次第だけどね。どうして?」奥山:「いや、特に理由はないけど」 佐藤:「そう。でも安心していいよ。次は本格的に国と交渉するつもりだから。そのために武蔵重工からあれをいただいたんだからね」奥山:「ああ、なるほど。でもそうだよね。ずっとこの戦争ごっこ続けてくわけにはいかないしね」佐藤:「そういうこと」奥山:「あ、じゃ作業に戻るよ」 【アメリカ国防総省】(「調査の結果オグラ博士は亜人佐藤に拉致された疑いが浮上。その矢先突如佐藤によってセーフハウスを襲撃された。まずは安全を確保し改めて連絡する」) 「要約すると大体このようになります。そしてこのメールを最後にダグラス・アルメイダとカーリー・マイヤーズは姿を消し現在に至るまで消息は不明です」「セーフハウスの警備を聴取したところ亜人を含む数名の部隊に襲撃をうけたとのことでした」「その後セーフハウス周辺でカーチェイスが発生したという報告も入っています」 「状況から見て佐藤に消されたと考えるしかあるまい」「となるとオグラ博士はやはり佐藤が手にしていると。日本政府に調査を要請されますか」「無駄だ。彼らに佐藤をどうにかできるとは思えん。かと言って再びチームを送ったところでふたりの二の舞になる可能性もある」 「佐藤の次のテロを待っても遅くはあるまい。規模にもよるが軍事介入も可能になるかもしれん」「なるほど。そうなれば合法的に日本の亜人どもを確保することもできますね」「そういうことだ。長官には私から報告をあげておく」 SAMUEL T. O'BRIEN*Dishonorable Discharge → 懲戒免職、懲戒除隊、不名誉除隊。 【陸上自衛隊駐屯地】 佐藤:「今日は天気もいいからねえ。小細工なしの正面突破だ」 佐藤:「最高のショウになるよ」 「緊急事態発生。緊急事態発生。銃武装のテロリストが侵入、火薬庫を爆破された...テロリストの武装は自動小銃とロケットランチャーの使用を確認...これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない」 「なんなんだ、こいつら。突っ込んで来やがる」 田中:「お前らに俺たちは止められない」 「火薬庫に続いて武器庫も制圧されました。敵は亜人との報告あり」「なんだと。中央即応部隊はまだか」「現在向かっていますが到着までにはまだ時間がかかります」「急がせろ」 曽我部:「ご覧になっているものが管理委員会側で用意した佐藤との和解案の草案になります」 「総理、緊急事態です。陸上自衛隊の駐屯地が佐藤に襲撃されています」 田中:「田中です。こちら制圧しました」 佐藤:「了解。じゃあ、そこにある例のもの運んじゃってよ。こっちもすぐに片づくから」田中:「わかりました」高橋:「待ってください佐藤さん。すぐには片づかないっすよ」 「応援が来るまで持ちこたえろ。正確に撃て。所詮テロリスト、殺し続ける」 佐藤:「フッ、すぐに片づいただろ。よし、じゃサッサと制圧しちゃおうか」 ゲン:「ヒュー、てか思った以上にあっけないもんだな」 奥山:「自衛隊は法律に縛られて即応で使用できる武器には制限がある。まず火薬庫と武器庫を押さえた作戦勝ちかな」 慌てた様子の攻が圭を呼びに来た。 圭:「これは、佐藤さんの映像...」 「いいか、即応部隊支援のため何としてもここを死守するんだ」 佐藤:「君たちもいろいろ大変だろうけど、ちょっとイージーモードだったなあ」 コウマ:「首相、司令塔が占拠されたそうです」総理大臣:「なんてことだ」官房長官:「状況はどうなっているんだ」 コウマ:「重要施設をピンポイントで制圧されています。現状での戦闘継続は被害を増大させるのみです。部隊再編のために一時退却させます」総理大臣:「やつらの勝手にさせるのか」 コウマ:「そうはさせません。外周はすでに即応部隊が展開しています」官房長官:「すぐに反撃はできないのか」 コウマ:「化学兵器のこともあります。慎重に対応させてください」 奥山:「佐藤さん、セットできたよ」佐藤:「奥山くんはほんと機械が得意だねえ」奥山:「大したことじゃないよ。規格品だからね」 田中:「なんかすごそうだけど、うまく扱えるもんなのか」ゲン:「撃ちっぱなし能力を持った最新型だからね」(奥山の真似w) 「狙撃班、配置完了しました」 「了解。テロリストは人質をとっている。内部状況が把握できるまで突入は待て」 田中:「佐藤さん、ミサイルの設置終わりました」 佐藤:「いいね。ショウタイム再開といこう」 佐藤:「単刀直入にいこう。現在これを含めた20基の高致死性ガスを積んだミサイルが発射体勢を整えている」 佐藤:「効果のほどはよく知っているはずだ。この殺人兵器は政府の指示の下、武蔵重工が極秘裏に開発したもの。田中くんをモルモットにしてね」 佐藤:「では我々の要求を伝える。1週間後の午後12時までに日本を明け渡してほしい。我々はそこに亜人の独立国家を作る」 「日本を明け渡せだと」「何をバカなことを」 佐藤:「もちろん無茶な要求だということは承知している。しかし政府はどうあっても亜人の市民権を認めることはなさそうだから、これはもう仕方ない。実力行使に出るのみだ」佐藤:「この殺人ガスでこの国に住む人間を皆殺しにする」 「ええ、軍事介入の理由としては十分以上ですよ。はい、やつを日本政府に渡すわけにはいきません」 佐藤:「全国民がすでに知っているだろうが...私は本気だ」 戸崎:「鈴村、武器の調達を頼めるか」鈴村:「それは可能ですが、なんでまた」 戸崎:「決まってるだろ。佐藤を止めるんだ」 下村:「ほ、本気ですか。私たちにはもう何の後ろ盾も...」戸崎:「関係ない。佐藤はこれまで数多くの人間を殺した。やつなら躊躇なく発射ボタンを押すだろう」戸崎:「私には...いや、これはもう私だけの問題じゃない。頼む鈴村」 鈴村:「俺は命令通り動く。それ以外やることはない。平沢さんならそう言いますよ」 下村:「はい」 攻:「よくわかんねえんだけどさ、とにかく佐藤を倒すんだろ」戸崎:「そうだ」 攻:「よし、おっさんたちの敵討ちだ」戸崎:「永井」 圭:「僕はやりませんよ」 ☆次回 「これじゃホントに戦争じゃないすか」【感想】佐藤はアメリカの軍人だったんだね。危険すぎるな。日本を明け渡せだなんてムチャクチャだね。なにやら物騒なマークは高致死性ガスだったようで、理論上は全国民の殺害が3回可能ってスゴイてか酷いな。戸崎さん、やる気満々でカッコイイんだけど、圭があの調子じゃどうするんだろ。いや圭がその気になったとしても、調子に乗っちゃった佐藤をどうやって止めるんだろう。次回のタイトルは田中のセリフぽい感じだね。佐藤チームも佐藤についていけない感じになってきているから、仲間割れでも期待しようか。残り3回。次週は2話連続の放送だそうで、いよいよ大詰めですね。アニメオリジナルはどんな結末になるのか楽しみです。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.11
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」☆第7話 「遠い祭り火」☆第8話 「歪みなき世界」☆第9話 「険しきをゆく」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.12.09
夏目友人帳 伍 第9話 「険しきをゆく」 ☆前のお話は→ 第1話~第8話 あらすじまとめ 口の大きな妖怪に追いかけられる夏目。 橋の下に隠れてなんとかやり過ごしたと思ったら小さいシイタケみたいな妖怪(以下、シイタケ)の上に座ってしまっていた。 夏目:「ごめん、大丈夫か」シイタケ:「大丈夫ではないわ、たわけ。危うく召されるところだったぞ」 夏目:「小さっ」人のくせに私が見えるのかとシイタケ。私の子分にしてやるからついて来いと言った。そこに口の大きな妖怪が戻ってきて夏目を見つけた。 大口妖怪:「こんなところに隠れていた。友人帳の夏目。うまそう~」 小さいのも食ってやると言う妖怪に、こいつは関係ないだろうと夏目。襲って来た妖怪に夏目のパンチが炸裂。痛がっている隙に逃げる。 夏目:「ここなら大丈夫だろう」シイタケ:「お前、あの妖者を殴り倒すほどの力を持っているのか。なんと大したやつ」カサに手をやったシイタケはワアッと声を上げた。 シイタケ:「やはり、私の美しきカサにアウトローな感じの傷が...」 夏目:「ごめん、俺か」 どうしてくれるのだ。朱遠(しゅおん)様はとても高貴なお方なのだぞ。こんなワイルドな佇まいでは引かれてしまうだろうがとシイタケ。しばらく私の子分になり働いてもらうぞと言った。 先生:「去れ小物。それは私のだ」シイタケ:「ギャー」 夏目:「先生、いつからそこにいたんだ」 先生:「ここは私のお散歩コースなのだ」 先生:「そんなシイタケ、捨ててサッサと帰るぞ夏目」シイタケ:「シイタケだと、私はあの朱遠様と知り合いなのだぞ。無礼者」 先生:「朱遠?」シイタケ:「ああ、やっと、もう一度朱遠様に会えるかもしれんのだ。だからそばへ行くための作戦準備をせねばならんのだ」 シイタケ:「というわけで、手伝ってもらうぞ小僧。カサの弁償義務があるはずだ」 先生:「何なんだ、その生意気なシイタケは。焼いて食ってやるぞ」シイタケ:「おう、食って見ろ、みたらし団子」 先生:「団子じゃないわ」こうしてシイタケ妖の手伝いをすることになった。 夏目:「で、その朱遠様というのは?」シイタケ:「何、知らんのか無知め。ま、お前らのような卑しき人の子や下級の妖者は知らぬことか」シイタケ:「よし、話してやろう。あ、コホン」シイタケが朱遠様の話をする。シイタケ:「私はいつも気高く一人きり、魚を釣っては食べたり寝たりと忙しい毎日を送っていた」 先生:「ただ食っちゃ寝しているだけではないか」 夏目:「先生、最後まで聞こう。続けてくれ」 シイタケ:「ある日のことだった。食い意地が張った獣に捕まり私は喰われそうになった」 夏目:「妖怪が獣に?」 先生:「弱っ」 喰われると覚悟したその時、どこから現れたのか今まで見かけたことのない妖者が来て、「美しき獣は妖を食べても腹は膨れん。放してやってはくれまいか」と言うと獣は去った。 シイタケ:「助かった」 朱遠:「あ~あ、またやってしまった。獣には獣の事情がある。それを、自然を見過ごせぬなど、まだまだ私は...」 シイタケ:「よくわからぬが、あなたは私を救ったのだ。私には命の恩人だ。ありがとう」 それが朱遠様との出会いだった。それ以来、ときどき森で出くわし、話をするようになった。おそらくどこかからやって来て何かの息抜きに私と他愛ないお喋りを楽しんでいたのだろう。 大きな蜘蛛に驚くシイタケ。朱遠様は地面に落ちた蜘蛛を巣に返してやった。朱遠:「ハハハハハ、楽しや」 そして、一緒に釣りをしたりする仲になった。ただ、朱遠様は変わっていて、糸にはいつも針がついていなかった。 シイタケ:「針がないと釣れないと言ったじゃないか」 朱遠:「これでよいのだ」シイタケ:「しょうがない、私が釣って食わせてやる」 釣り上げた魚に逃げられたシイタケ。それを見て笑う朱遠様に笑うなと言ったが、朱遠様は、楽しや、楽しやと言った。 ふたりで星空を眺める。 シイタケ:「おお、ついてるぞ。人の世では流れ星に願い事をすると叶うと言われているのだ」 シイタケ:「ん? 祈らないのか」 朱遠:「生きとし生けるもの、星もまた然り」 そして、ある夜。 朱遠:「友よ、世話になった。我が一行は今宵この地を発つ。私は修行の旅の身。仙術の道へ戻る。道は険しく二度と見舞えまい」 朱遠:「私は朱遠。さらばだ」 シイタケ:「待て、旅なら私も好きだ。せっかく友ができたのに、私も一緒に連れて...」 「後で知ったが、朱遠様とは、そこらの者が口をきいてはならぬほど高貴なお方。それが私の命を拾い友と呼んでくれたのだ」 話に飽きた先生はトンボと遊ぶw「連れていかれる美しき一行の方々が羨ましかった。私もあの中に入りたい。以来、朱遠様一行を捜し回って旅をし、修行の順路で今日の夕刻、そこの丘を通るらしいと耳にして急ぎやって来たのだ」 先生:「バカバカしい。追いついたところでどうするのだ」シイタケ:「それっぽい恰好をして最初からいましたよという顔で、列の最後についていこうと思うのだ」 先生:「清々しいほどの小物っぷりだな」シイタケ:「だから、こんな俗っぽいバッテンがあったらバレてしまうだろう」 夏目:「そこなのか?」 先生:「目を覚ませ。妙な夢を見るな。お前のような者とそんな立場の者が共にいられるはずないだろう」シイタケ:「そんなことはない。美しき姿になって合流すれば朱遠様はきっと私も一緒に連れていってくださる。こんなみすぼらしい姿でなければきっと...」 シイタケ:「そういうわけだから手伝ってもらうぞ、小僧」 先生:「偉そうにすんな。この他力本願のシイタケめ」シイタケ:「シイタケではない。あんころ餅が」 先生:「あんころ餅ではな~い」 石を砕いてカサにすり込んで傷を埋めるのだとシイタケ。夏目が石を手に当てて痛いと言うと、下手くそめと言った。まあ、これだけあれば十分かと思ったらニャンコ先生のくしゃみで飛んでしまった。シイタケ:「何をする、この鏡餅」 先生:「何、生意気なシイタケめ。やっぱり食ってやる」 シイタケは、きれいな花を見つけると飾ると言ったり、美しい色の実で布を染めると走り出したりした。そして川の中の光る石を身につければと飛び込んで溺れかけた。 夏目:「俺がやれることならやるから言ってくれ」その後もシイタケは何に使うか考えずに木の実などを集めていた。夏目が蜘蛛をはらって飛ばすと、バカ者、何をするとシイタケ。蜘蛛を巣に返すと、次は気をつけるのだぞと蜘蛛に言った。 夏目が木の蜜でカサの傷をうめてあげた。 疲れて横になる夏目。先生:「あんな甘ちゃんほっとけ」夏目:「でも」先生:「だいたい格好の問題ではない。所詮住む世界が違うのだ。一緒にいたいなどとあがいても、どうにもならんことはある」夏目:「そうだな」少女の妖怪やモサ妖、イトさんのことを思い出した夏目は夢を見た。向こうに塔子さんと滋さんがいる。そばに行こうとした夏目を口の大きな妖怪が捕まえる。住む世界が...違う...そこで目が覚めた。怖い夢でも見たのかとニャンコ先生が言った。 シイタケがアケビを持ってきた。シイタケ:「おい小僧、アケビをとってきてやったぞ。まったく、あんなに妖力が高いくせに、これしきで倒れるとは」 先生:「疲れているのだ。昨日遅くまで名前を返していてあまり寝てないからな」シイタケ:「名前?」 先生:「こっちの話だ」シイタケ:「とにかく、甘い物でも食べてしばし休憩していろ」 夏目:「ありがとう、優しいんだな」シイタケ:「あー忙しい...」 先生:「まったく、すぐほだされおって」 花を摘んでいたシイタケは妖者が朱遠様のことを話しているのを聞いた。我らなど御姿を見物したら罰が当たるかもしれんが、何か貢物をすれば願いを叶えてもらえるかもと話す妖。 高価な書や衣や酒、美味な人の子などもいいかもしれないと聞いて口の大きな妖怪が夏目のことをうまそうと言っていたのを思い出した。人の子、貢物... その様子をニャンコ先生が見ていた。 先生:「まあ、たまにはいい薬か」 シイタケ:「できたぞ、まるで神の使いのような美しき姿。これなら列に入っても違和感なしだな」 夏目:「大丈夫か、浮きまくると思うけど」シイタケ:「大丈夫だ。こう、遠近法とやらでうまいことついていく」日暮れだ。そろそろこの藪を抜けたところに一行が現れるのだとシイタケ。それじゃ俺たちは邪魔しないよと夏目が帰ろうとすると、ダメだ私のそばにいろと言った。そうだな、アケビももらったし最後までつき合うかと夏目。ニャンコ先生は、おいと言いかけてやめた。 夏目:「難しいかもしれないけど、きっと、うまくいくといいな」夏目の言葉に元気がなくなるシイタケ。夏目は先生に、さっき何か言いかけなかったかと聞いたが、ニャンコ先生は、いやと答えた。 朱遠様だ。朱遠様一行が来るとシイタケ。空気が変わった。 夏目:「すごい。光で目が痛む」 先頭にいる朱遠様を見つけたシイタケ。 先生:「シイタケやめろ、下手したら不敬と見なされるぞ」シイタケ:「朱遠様はそんなお方ではない」 先生:「取りまきのことだ。お前など寄せ付けぬぞ」 シイタケは行ってくると飛び出したが転んでしまった。気づいた一行の角妖怪が言った。角妖怪:「何やつよ。これは朱遠様の業である。穢すは許さぬ」 シイタケ:「私はシハラの林の三ツ皿という者。朱遠様の列にどうぞお入れください」(以下、シイタケ→三ツ皿) 角妖怪:「何も持たぬが何を捧げる?」三ツ皿:「それは...」三ツ皿は夏目を見た。 三ツ皿:「何も...何の捧げ物もありませんが...」 三ツ皿:「朱遠様に拾っていただいた命、おそばでご恩を返したいのです」 三ツ皿:「どうか私も連れて行ってください。ご一緒したいのです。修行も励みます。だから、どうか、どうか」 朱遠:「三ツ皿殿、情をかけてすまなかった。言ったように我らが行く道はあまりに険しき道。連れてはいけぬ。友よ、帰られよ」 朱遠様の一行は去った。 『叶わない願いがある。希望を見つけて、それでもダメで、心はいつも揺れ続ける』三ツ皿:「すまなかった、人の子よ。世話になったのに、本当は私は、お前...」 先生:「これからどうするのだ。帰るのか?」ニャンコ先生が三ツ皿の言葉を遮って言った。 三ツ皿:「どうせすることもないのだ。それに小物だから連れて行けぬなら、大物になるよう修行する」 夏目:「また追うのか」三ツ皿:「やはり姿だけ取り繕ってもダメなのだ。住む世界が違っても近づくためにはあがいてみたい」三ツ皿:「おそばにふさわしくなるよう、やってみたいのだ」 一行の角妖怪が戻って来た。三ツ皿:「先ほどの...」角妖怪:「三ツ皿殿とやら、捧げ物などいらん」角妖怪は分厚い書を渡した。角妖怪:「我らはここに書かれた修行を終えて参列しておる。先ほどはひやかしとからかって申し訳ない。覚悟があるならこなして来られよ」角妖怪は消えた。書の下敷きになった三ツ皿を夏目が大丈夫かと助けようとすると、三ツ皿は手出し無用と言った。 三ツ皿:「大丈夫だ。きっとやれる。そうだろう」 夏目:「ああ。ああ、きっと」☆次回 「塔子と滋」【感想】シイタケ、頑張れ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/明るいラストでよかった。優しいお話でした。みんな優しいね。夏目もニャンコ先生も、三ツ皿も朱遠様も、角妖怪も。朱遠様は妖者というより神様みたいだった。今回、ニャンコ先生が特によかったね。いい仕事してた。次回は優しい滋さんと塔子さんの話だね。楽しみです。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.12.09
ボホール島旅行記 2016年9月 (3)1日目の3マニラのホテルに宿泊で1日目終了ベルモント・ホテル・マニラと1日目の夕食☆ボホール島旅行記の3回目。成田からマニラに到着したところからです。ボホール島へは当日移動は難しいので、1日目はマニラのホテルに宿泊します。★前回、コメントいただいていたのですが、成田からマニラの所要時間は、行きは5時間くらい、帰りは4時間くらいです。飛行経路の違いでも多少変わってきますが、行きと帰りで約1時間も違う大きな原因は風(上空の偏西風)の影響です。☆18時少し前にマニラ、ニノイ・アキノ国際空港に到着しました。この空港はターミナルが4つあって、フィリピン航空は、第2ターミナルです。ボホールへの往復もフィリピン航空なので、今回は帰りのターミナル間の移動がないのでラクです。行きも当日移動できればよかったんだけど。☆ホテルの往復送迎を頼んでいたので、迎えに来た人を探して車へ。あ、そうそう、参考までに話しておくと、4つのターミナル間はけっこう離れていて、徒歩で移動はできないです。出口にタクシーは少なくて、メーター付きのタクシーを見つけるのが大変だったりします。出口で呼び込みをしている車に乗ると、かなりの確率でボラレますw☆飛行機の遅れやタクシーの問題もあるんだけど、マニラで一番困ってしまうのは渋滞。道は一日中混んでいます。マニラで別に行きたいところもないので、夕方に到着する便にして、ホテルも空港から近いところにしました。案内には10分とか出ていたけど30分はかかるかな。かなり渋滞しているからもっと遅くなるかも。☆と、そんな甘いもんじゃなかった~ ホテルは第3ターミナルに近い場所にあって、第2ターミナルから第3ターミナルの付近まで行くと車がまったく動かなくなりました。運転手さんも、何だこれ、おかしいなみたいな顔。ありゃりゃ、事故渋滞でした。これは動かないな。警察官が車を迂回させていて、もうグタグダ。第3ターミナルからは大きな荷物を転がした人たちが出て来て道を渡っていました。☆明るいうちに買い物ができるかなと思っていたけど、すっかり夜になっちゃいました。仕方ないのでのんびり街並みなどを眺めていました。事故渋滞までは予想していなかったけど、マニラの渋滞はいつものことなのでイライラしてもしかたないしね。☆送迎を手配しておいてよかったです。タクシーだったら大変だったかも。フィリピンの現地の手配は返事がなかなか来なくて面倒なので、始めは出口から出発口のほうに移動して、誰かが乗って来たメータータクシーを捕まえようかなと思っていたんだけど、やめて正解でした。☆1時間半くらいかかったかな。やっとホテルに到着しました。ベルモント・ホテル・マニラは新しいホテルで、きれいなビジネスホテルといった感じ。バウチャーを出してチェックインです。*今回は写真は楽天写真館でアップしました。クリックすると大きい画像が出ます。まあ、大きくなるだけなので、だからなんだって話ですがw☆入り口から見たロビーです。右にフロントがあります。大きい花がドーンと飾ってあってきれいです。天井にはガラスの飾りがいっぱい。ロビーはあまり広くなくて、写真を撮っているあたりにテーブルとイスが数組。奥にレストランが見えます。レストランの左が客室へのエレベーター。カードキーをもらって自分で荷物を持ってエレベーターホールへ。☆エレベーターホールです。壁には魚がキラキラしていました。ご存じだと思うけどマニラは治安が悪いです。ロビーの警備は厳重な感じもしなくて、何やらわからないフィリピン人がロビーのイスを占領していたりして、エレベーターの前にもガードマンとかいないし、どうなんだろ。☆と思ったらエレベーターはルームキーをかざさないと動かない仕組みになっていました。聞いていなかったので使い方がわからなくて、他の客に教えてもらいました。まあこれなら安全かな。でも誰かと一緒ならエレベーターに乗れるし、自分の部屋じゃない階でも降りられるね。エレベーターは単独で利用したほうがいいようです。☆部屋です。写真は奥から撮っていて、こちら側に机とイス、窓があります。上の方の階だったけど、別に眺めはよくなかったです。ベッドルームの奥に見えるのがシャワールームなんだけど、なぜかガラス張り。シャワーを浴びているのが丸見えになるではないか。何の意味があるんだろ。変なの。☆シャワールームにはトイレと洗面所があって、見たらガラス張りのところにカーテンがあったので即下ろしましたw いや、見えてどうこうって言うわけでもないけど、トイレに入るのも落ち着かない感じなので。☆部屋の写真は以上です。一泊するだけなので何でもよかったけど、とりあえずリーズナブルなホテルの中から新しめのところを選びました。設備も問題なくよかったです。と、のんびりしている時間はないのでした。すっかり夜になってしまったので、晩ごはんにしないとです。☆前にも話したけど、基本海外では夜は出歩かないことにしています。予約するときに隣にマクドナルドがあるのを確認していたので、1日目の晩ごはんはマックと決めていました。お隣のマクドナルドへ。☆1日目の夕食です。チーズバーガーとポテトとコーラ。それとフィリピンのマクドナルドに行ったら必ず食べるチキンセットです。前にフィリピンのマクドナルドにはライスボールがあるって書いたら、みんな知らないみたいだったけど、これです。☆クリスピーチキン2本に白いご飯、それと小さいカレーが2個付いているフィリピンの人気メニューです。売り切れてなくてよかった。私も大好きです。近くのコンビニでサンミゲルビールを2本買って、2人分で500円くらいの夕食でした。☆マクドナルドはフィリピンにしては高いかなという気がするけど、日本に比べたら3割ほど安い感じ。飲み物はワンサイズ大きい感じでポテトも量が2倍くらいあります。☆夕食が終わったらシャワーを浴びて、明日の準備をして早めに休むことにします。明日の朝は少し早めに出発することにしました。また大渋滞だといけないので。明日はボホール島の初日。けっこうスケジュールが詰まっているのです。今から楽しみです。★1日目はこれで終わりです。次は2日目の朝から。るるぶフィリピン セブ島・マニラ(2017年版)【電子書籍】
2016.12.06
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」☆第21話 「この国ちょっと大変なことになるから」☆第22話 「邪魔してるのはあんたの方だろ」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.04
亜人 #22 邪魔してるのはあんたの方だろ ☆前のお話は→ 第14話~第21話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 秘密兵器はEMPだった。無線およびすべての機器の復旧は見込めないとの報告。 対亜との連絡が取れない。伝令を走らせ上から一旦おろしますと言われたコウマ陸佐は、ダメだと言った。こんな戦力では伝令すらままならん。警視庁まで15分もあれば行ける。無線がダメなら走れと告げた。 曽我部:「残念ですね。先輩が用意した保険とやらもこの状況では...」 戸崎:「黙れ」 佐藤が確認して田中らを前に行かせる。佐藤は、ちょっといいかいとゲンを呼び止めた。 田中:「油断するなよ。相手は対亜人に特化した部隊だ」高橋:「でも、所詮は人間だろ」田中:「だな」 (対亜)「敵数は7。来ます」「フラッシュライトの使用不可。このままじゃ同士討ちも」「周辺視野で目を慣らせ。3班は最上階への専用階段。4班は会議室で会長を保護。残りはこの場で近接戦に備えろ。下手に殺すな。捕獲して制圧しろ」 圭IBM:「この状況は逆にチャンスです」 下村:「こんなところを登るの?」 圭:「戦いたがりの佐藤さんなら対亜と正面からぶつかるはず。階段は戦闘に巻き込まれる可能性が高い」 攻:「やっぱタイヤと戦ってる隙ついて佐藤を倒したほうがいいんじゃねえの」 圭:「今の状況下で敵の標的が会長である以上、この作戦の方が成功の確率は高い」 銃声が聞こえてきた。 圭:「グズグズしている暇はなさそうだ」 対亜:「銃の発射口を狙え。武器を無力化しろ」亜人が2名撃たれて倒れたがリセットしている暇がない。高橋も目をやられて取り押さえられた。 隊長:「確かにやつらは死なない。だが所詮は素人だ」田中がIBMを出した。対亜を次々倒す。 隊長:「あいつが本体だ。狙え」田中に麻酔銃が命中。田中:「意識の伝達が...クソっ」倒れた田中を佐藤が撃ちリセットした。 佐藤:「さすがだね。対亜人特選群。名前負けしてない」対亜:「やつだ」「速やかに無力化しろ。復活の隙を与えるな」 佐藤:「遅いよ」 佐藤はひとりで対亜を倒していく。隊長:「あの身のこなし。あいつ、元軍人か」佐藤:「いいねえ、獣同士の戦いだ」 ナイフで戦う佐藤に麻酔銃が当たった。リセットしようとする腕を押さえる。田中:「お返しですよ、佐藤さん」田中の弾が当たり佐藤はリセットした。 佐藤:「さあ、もうワンラウンドだ」 対亜:「1・2班の援護にまわれ。亜人に押されている...」 圭:「平沢さん」平沢:「ああ、佐藤以外を止めておけばいいんだな」 攻:「お、おっさん」真鍋:「真鍋だよ。いいかげんに覚えろ」 攻:「気をつけろよ」 田中:「あとは会議室の中だけだ。進め」先に行った亜人2名が平沢らに撃たれて倒れた。まだいんのかよと驚く高橋。 真鍋:「懐かしいな、この感じ」平沢:「まったくだ」田中:「こいつらは引き付けておく。佐藤さんは行ってくれ」佐藤:「ありがとう~田中くん」佐藤が会長室への階段をゆっくり上る。田中:「高橋、そこでサボってるやつらをリセットしてくれ」高橋:「こっちも忙しいんだよ」佐藤が会長室のドアの前に立った。 佐藤:「さあ、ラストステージだ」 佐藤:「永井くんじゃないか。しばらくだね」佐藤:「こんな所で何してるんだい?」 圭:「決まってるだろ。佐藤さん、あんたを止めに来たんだ」 圭:「武器を捨ててください。さもないと会長を殺します」佐藤:「へえ、研究所の時とは別人のようだが、私がその男の命を気にするとでも?」 圭:「僕が会長を殺せば佐藤さんのゲームは破たんします。目の前で楽しみを奪われるなんて、あなたは耐えられないでしょ?」佐藤:「ああ、私の性格はお見通しというわけか」 圭:「あんたのせいで、僕の静かな生活はメチャクチャだ」佐藤:「静かな生活? アハハ、そうだった。君は静かな生活がしたいんだったな」佐藤:「でも、普通の暮らしに戻ったところで何がある?」 圭:「もう一度だけ言う。武器を捨てろ」佐藤:「そこにあるのは退屈な人生だけ。私はそんな毎日に興味はないし、まだまだ遊び足りないんだ」 佐藤:「それに、私はね永井くん。ゲームの邪魔をされるのが何よりも許せないんだよ」 圭:「僕の人生を邪魔してるのはあんたの方だろ」 佐藤:「あ~あ」佐藤は武器を置いた。 圭:「武器から離れて」佐藤:「ん?で、君は何がしたいんだい。応援が来るまでの時間稼ぎかなあ。それとも私をリセットさせないためかな。今なら麻酔銃を撃つにはもってこいだしね」 圭:「クッ、中野、やれ」 攻が麻酔銃を撃つ。同時に下村も。が、IMBに止められた。佐藤:「やっぱり。悪くない作戦だったけど肝心の詰めが」 佐藤に麻酔銃が命中した。 圭IBM:「お手数おかけして、すみません」 佐藤:「ゲームに裏技は付き物...」 攻:「や、やった」 下村:「ついに、あの佐藤を...」 圭:「これで元の生活に...」 攻:「ハハハ、やったぞ、消防士のおっさん~ん」 佐藤のIBMが麻酔銃を奪い攻と下村を撃った。 圭:「意識がないのに何で幽霊が...」 佐藤のIBMは圭を攻撃。佐藤を銃で撃ってリセットした。復活した佐藤にIBMが銃を渡す。 圭:「ど、どうして...」 佐藤:「何事も練習だよ。幽霊を自発的に動かせるのは君だけじゃない」佐藤IBM:「れんしゅう、れんしゅう、れんしゅう...」佐藤:「まだ自我の芽生えはいまいちだから、こっちで命令したほうが確実だけどね」 圭がIBMを呼ぶが動かない。佐藤:「少しうぬぼれていたんじゃないか」 圭:「何やってる、動け」佐藤:「やれ」 佐藤のIBMが圭のIBMを倒した。圭は再びIBMを出そうとするが出ない。佐藤:「どうやら幽霊の行動や発生原理は、亜人本体の精神状態で変化するようだね」 圭が部屋の外に転がされる。真鍋:「永井」 田中:「永井?なんでてめえが」佐藤:「どうやら永井くんにも友だちが増えたようだ」 高橋:「道理で特殊部隊に見えねえわけだ」田中:「俺たちの邪魔しやがって」 圭:「ほんと...どいつもこいつもバカばっかりだ。なんでわからない。佐藤さんは遊んでるだけだ。亜人の未来なんか少しも考えちゃいない」 平沢らが前に出て佐藤を麻酔銃で撃つが佐藤の手前で止まった。平沢:「クッ、IBMか」 圭:「逃げろ、早く」 佐藤:「フフフフ、幽霊が見えないんなら、お友だちは亜人じゃないようだね」佐藤のIBMが攻撃。3人は次々倒れる。 佐藤:「どうだい。自分のせいで他人が死んでゆく気持ちは」 圭:「やめろ、やめてくれ」佐藤:「ダメだね。これは私の邪魔をした罰だ」 圭:「幽霊、出ろ。頼む、頼む...出てくれ~」 平沢:「永井...もういい...」 佐藤:「永井くん、静かな暮らしがしたいのなら、その望みをかなえてあげよう。永遠に続く闇の中でね」 佐藤がナイフを振り上げる。そこにヘリが到着。増援が乗り込んで来た。 佐藤:「いやあ、残念」佐藤たちは逃げ、圭は捕まった。 佐藤:「ニャハハハハ、ジェットコースターみたいだったね。いや、こういうのはフリーフォールっていったかな」 木村:「逃走経路は確保しました。そこから共同溝に出られます」 ゲン:「言われた通り、これも回収しといたよ」 田中:「ケッ、こんなもん作るために何回殺されたか」田中が橋口会長を殴る。会長:「わ、私は国のために働いただけだ。兵器開発は国防に必要な...」田中:「ふざけんな。俺と同じ目にあってもそんなことが言えんのか」 佐藤:「まあまあ田中くん落ち着いて。彼にはまだ大事な役目がある」 佐藤:「EMPで電子ロックは解除できたけど、アナログキーまでは手に入らなくてね。大事なものだし、いつも身につけてるんだろ」 佐藤:「ああ、あった、あった」佐藤は橋口会長を即射殺。 田中:「さ、佐藤さん、まだ何も証言が。それに亜人の市民権も...」佐藤:「田中くん、権利とは誰かに与えられるものじゃない。権利とは自らの手で勝ち取るものだ」佐藤:「確かJFKがそんなこと言ってたよ。いや、マーチン・ルーサー・キングだったかな。ハハ、どっちも違ったかな。まあいいか」 佐藤:「我々の本当の力を知らしめるのはこれからだ」 戸崎:「永井は、やつはどこだ」 曽我部:「対亜の件は残念ですが、永井圭と中野攻を捕獲しました。どうやら佐藤に協力していたようですし、これで委員会のメンツも少しは保てます」戸崎:「ああ、そうだな」 曽我部:「これから会見の準備です。先輩も手伝ってくださいよ。委員会の一員なんですから」戸崎:「わかってるよ」 戸崎:「行くぞ」 攻:「ヒゲの、真鍋のおっさんたちは?」 攻:「そんな...」 ☆次回 「僕はやりませんよ」【感想】佐藤は強すぎだね。戦闘も凄い上にIBMが自立してるし。幽霊が本体をリセットしてくれちゃうんだもんね。倒せる気がしない。何かものすごいものも手に入れたようだし、どうなっちゃうんだろう。平沢さんたち、カッコよくて好きだったけどな。残念です。原作では確か黒服は全滅していたから、アニオリでは平沢さんが死なないストーリーに期待したんだけど、ひとり助かっただけみたいで、もっと平沢さんを見たかったなと思った。戸崎さん、初めて、おお、カッコイイと思った。行くぞ、のセリフにハイと返事しそうになったw まあ曽我部に麻酔銃を撃ったし、後戻りはできないね。思えば彼の人生も、かなりメチャクチャなことになっているけど、圭じゃないが静かに暮らせる日が来るんだろうかと少し心配。さて、怖いものナシの佐藤をどう止めるのか。佐藤チームの仲間割れにちょっと期待しているんだけど無理かなあ。圭の精神的なダメージはかなりのようで、次回のサブタイは圭のセリフだろうし、なんとか立ち直ってほしいものです。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.12.04
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」☆第7話 「遠い祭り火」☆第8話 「歪みなき世界」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.12.03
夏目友人帳 伍 第8話 「歪みなき世界」☆前のお話は→ 第1話~第7話 あらすじまとめ*今回は、名取さんの話。高校生の名取周一と的場静司が登場。 小さなころから他の人には見えないものが見えた。 見えることを訴えると、祖父も父も激怒し、母は悲しそうな顔をした。名取家は、昔、妖祓い(あやかしばらい)とやらをやっていたが、見えるものが耐え廃業。以来、妖怪からの報復に怯える一族になった。そこに妖を見、繋がりを持ってしまう俺が生まれ、この家で起こる災いは俺が引き込んでいると思われるようになった。母が病で亡くなったのも、祖父が足を悪くしたのもみんな。 蔵にある資料の中に妖怪や体を這うこのヤモリのようなものを消し飛ばす方法があるかもしれない。 祖父のところに式を連れた男が訪ねてきた。祖父は、我らは足を洗ったから祓い屋などとは関わらない。二度と来るな、会合など知らんと言って追い返した。会合? 3日後20時、石附渓谷。見える者なら会場はすぐわかる。式が言った。 『あれが、祓い屋...』 『見えればわかる、か』名取が会合の場所に行ってみると式が案内板を持って立っていた。入り口の近くで声をかけられた。 「おい小僧。見かけぬ顔だ。どなたの紹介だ。答えられぬなら、この場で喰うぞ」 後ろから来た学生が俺の連れだと言った。ふたりで入り口へ。礼を言った名取は、祓い屋の会合があると聞いてきたが学生がここで何をしているんだと聞くと、それはお互い様のようだと言った。高1だという男は、そっちは?と聞いた。 名取:「2年だ。俺は名取。名取周一。妖怪について知りたくて来た」お前はと聞くと、「へぇ、名取」と言ったあと、「静司でいいよ、周一さん」と言った。 的場:「俺はね、使えるものを探しにきた」 的場:「周一さん、あの木の上、着物が引っかかってるのが見える? あれ何色?」名取:「濃い赤だ」 タクマ:「こら、静司くん、子どもがこんなところに来るんじゃないと言ってるだろ」 的場:「タクマさん、今回は一門のいいつけもあるんですよ」タクマ:「的場さんはまた...」タクマ:「彼はお友だちかい?」 的場:「いえ。でも彼まあまあですよ」 名取:「なんだと、まあまあって、どういう意味だ」怒る名取をタクマがケンカはやめなさいと止める。的場は、「僕はこれで。七瀬さんを待たせてあるので」と言うと行ってしまった。 名取:「なんだ、あいつ」タクマ:「的場一門の御曹司、的場静司くんだ」 名取:「的場一門ですか。そういえば蔵の資料にも」タクマ:「的場は祓い屋でもトップクラスの一族だ。祓い屋大家十一家をまとめたのもあそこだ」 タクマ:「で、君は一体...」 名取:「あ、俺は名取といいます。名取周一」タクマ:「えっ、名取って、あの...」 名取はタクマと会場に入った。話をすると家を訪れたのは天崎さんだろうと言った。タクマ:「あそこは名取家に大恩があるから、またなんとか復帰してほしかったんだろう」名取家の話をしている声が耳に入る。「あそこは名家だったのに見えるものに恵まれず惨めに廃業したはず...」 タクマ:「ここは雑音が多いね。やっぱり出ようか」 名取:「いえ、見える人間がこんなにいるなんて」祓い屋といっても全員見えているわけではないんだと話すタクマ。外にかかっていた着物は人によって見え方が違うらしいと言った。タクマ:「白いただの布や青白く光る着物だったり。私には赤に見える」 名取:「俺もです。かなり濃い」タクマ:「なるほど、まあまあだ。いや、なかなか強いってことだよ」タクマ:「赤系に見える者は妖力が強いとされているんだ。私にはオレンジ寄りだ」タクマ:「ただ本当に強い人間には、黄色く美しい菊の花や大輪の芍薬の柄が見えるそうだ」タクマ:「さっきの静司くんも柄が見える希少なタイプだ。彼はきっと将来有望な祓い屋になるよ」 名取:『あいつ、試したな』 タクマ:「見えるからといって誰でも祓い屋に向いているとは限らない。私の眼鏡は伊達なんだ。彼らには及ばないがガラスを通せばもう少し妖もよく見える」タクマ:「私はね、奢りかもしれないが、できることなら守ってやりたいんだ。妖という不確かな影に怯えてしまう心を、人の恐れを祓ってやりたい。祓い屋にはきっとそれができる」「名取だと、どこにいる」という声を聞いて、やっぱり出ようとタクマ。名取が、「俺はもう少しここに」と言い、タクマが名取の肩に手をやるとヤモリが見えた。 タクマ:「君、それは...」 名取:「さわらないほうがいいです。もしこいつがうつったら...」タクマ:「君は優しいんだね」 名取:「いえ、不安なだけです。どこまで普通にしていいのかとか、わからないことが多すぎて...俺はどうあるべきかを知りたいんです」 タクマ:「そうか」 名取:『ああ、言葉が通じる...』 名取:「また来てもいいですか」タクマ:「だから子供はダメだ。困ったときは家に来なさい。いいね」 タクマさんはああ言ったけど、俺は時々こっそり会合に通った。少なくても見える人間たちの中にいる間、俺は嘘をつかなくて済んだ。 あそこに通っていれば、いつかこいつの消し方もわかるかもしれない。そうすれば苛立ちは薄らいでまわりにもっと優しくできるかもしれない。あんな家族にさえいつか...いつか優しい人間に。 会合に行った名取はタクマがケガをしたことを聞いた。馬洗塚のあたりで三本角の大妖が現れて祓い屋の匂いがする者を襲うらしい。恐ろしいからしばらくあそこには近づかないようにしようと祓い屋たちが話していた。名取の家のことを、さっさと逃げ出して足を洗った臆病な一族と話している祓い屋がいた。『バカバカしい、どっちが臆病だ。ああでも、もし俺が祓ったらタクマさんは俺を認めてくれるだろうか』 夕食の時間も蔵で資料を調べる名取。スミさんは部屋で勉強していると言ってくれたが父は、「食事を削ってまでやらねば結果が出せぬなど、あれは所詮その程度なのだ。おかしなことを口走って一族を怯えさせ、気をひくことしかできんやつだ」と言った。少しずつだが術の使い方や陣の書き方がわかってきた。 でも、心が騒ぐ。妖怪を追っていると、まわりの雑音がすっと遠のいていくようで... 気配を感じて振り返ると、三本角の大妖がいた。 名取が護符を出すと三本角は逃げた。「チッ、仕損じた」と言っている的場がいた。 的場:「周一さんもあいつを追ってる? ならば俺と組まない?」名取:「断る。俺は俺の力でどこまでやれるか試したい」 的場:「ハハハハハ」名取:「笑うな」的場:「ま、一応考えておいてよ周一さん」名取:「うるさい、お前とは組まんからな」『あいつ、名家のお坊ちゃんなら取り巻きなんていくらでもいるだろうに。まるで上から品定めするような目。使えるやつか試されるなんてごめんだ』 家に戻ると門の前に天崎と式が立っていた。何の用ですと言うと、最近、祓い屋を襲う妖怪がいると聞いて名取さんの家も心配になってと答えた。名取:「家を守ろうと?」天崎:「いや、と言ってもこっちも廃業寸前の力のない祓い屋なんだ。だからついコソコソと...」名取:「廃業って...」天崎:「まあ...見えにくくなって。先代が常々、名取家には世話になったと言ってたのをなんだか思い出して...依頼ももうないし最後は恩返しってのもいいかなと思ったんだ」天崎:「迷惑なだけかもしれんが、君は祓い屋になるのか?」名取:「はい」『父さん、報復ばかり恐れているけど、家は祓い屋として、例えば誰かを救った存在だったこともきっと...』 『あの三本角、思ったよりでかかったな。祓い屋になればああいうのと対峙していくことに...』学校で妖怪のことを考える名取。女子に話したいことがあるから、ちょっと来てほしいと呼ばれたが、忙しいと断ってしまった。何もしてないのに悪者みたいな気分だ。気持ちが悪い。グニャグニャしてくる。俺は何か間違っているのかな...『ならば正しくなりたい。正しい者はきっと周りを傷つけない』 この前と同じ場所に来てみたものの... 「やっぱり来ませんね」と的場も来ていた。的場:「まあ、あっちにとっては反撃を受けた場所でもあるから、しばらくは来ないかもしれないな」名取:「なぜここにいる。組まんと言ったはずだ」的場:「俺は俺で行動してるだけですよ」 的場:「それにしても、すごい荷物ですね」名取:「どれが効くかわからんだろう」的場:「ハハ、まあ安い道具はそうでしょうね」 名取:「お前、俺にケンカ売りに来ているのか」的場:「あれ、すみません。ただの感想なんですが」的場は、周一さんなら陣を覚えて、いい壷さえあれば、そこそこ出来るはずだと言った。名取家は有能な紙使いだったと聞いていて、紙をうまく使える者は神々と交渉できるそうだと。「それなのに何があるかわからないものですね」と言われた名取は「的場の一門もいつまでもトップでいられないかもな」と言った。的場:「それは、どうでしょう。俺が落とさない」『俺の肩には何にも乗ってないんだな。だからグラグラと世界が歪んで見えるのだろうか』 ふたりでタクマの家に行った。タクマ:「周一くん、まだ祓い屋の真似事なんかしてるのか。危ないだろう」 名取:「名刺くれたじゃないですか」タクマ:「あれは妖怪について困ったらという意味だ」 的場:「ハハ、周一さんは帰ったら?」 名取:「お前...」タクマ:「静司くんまで。ああもう上がりなさい」タクマは三本角は馬洗坂から渡ノ瀬あたりで目撃されていて、匂いで祓い屋だと判断しているようだと話し、あれはもう祓わないと収まらない。次の会合で相談されるだろうが、君たちはあのあたりに近づかないようにと言った。 名取・的場:「はい」と言った舌の根も乾かないうちに...的場:「馬か牛のような動物ぽい骨格だったし、火か鋳物系の術が効きそうですね」名取:「やめろ、組んでいるわけじゃないんだ。ヒントなんて」的場:「ヒント? ああ、すみません。あんまり基本だったもので」名取:「こいつ...」『でも、意地を張っている場合じゃないのかもしれない。本気で祓い屋を目指すならば彼は先輩なんだ』 名取:「その袋は?」的場:「ああ、組み立て式の弓ですよ」名取:「物騒だな」的場:「まあ前回は仕損じましたが、次は一撃で仕留める」 的場:「周一さんは独学でやるの? それとも誰かに師事を? タクマさんとか」名取:「うちにはうちの、やり方がある気がするんだ。だから...」的場:「タクマさんは人はいいけど術に幅はないよ。どうせならもっと腕のいい...」名取:「そういうことじゃないだろ。習うべきは、目指すのは、俺がなりたいのは...」的場:「周一さん、強くならないと何にも守れないよ」 いろいろ助かったと言うと名取は的場と別行動を。術のことを調べようと荷物の中を探していると祓い屋がふたり通った。三本角を倒してしまえば名もあがるし恩もうれると話していた。『考えることは同じか。やるぞ、やってみせる』 名取は気配を感じた。ふたりの祓い屋は気づかない様子。三本角が現れてふたりに襲いかかる。 名取は護符を投げるとふたりに下がってと言い、陣を広げた。 やったか? と思ったら足止めの札が落ちてしまった。三本角が再び襲ってくる。そのときキラリと何かが光った。 名取:「こっちだ静司。外すな」的場:「誰に言ってる」 的場の弓は三本角に命中。一撃で仕留めた。 的場:「お疲れ様。周一さんの術が効いていたから、あっという間だったな。これでお互い箔がつくんじゃない」名取:「さっきの祓い屋は無事か」的場:「声をかけたら逃げて行った」 名取:「俺は仕損じた。仕留めたのはお前だ」名取:「ありがとう。助かった」的場:「じゃあ、ありがたく手柄はもらっておきます」 的場:「周一さん、もっとうまく生きなよ。強くなれないんならさ」名取:「うるせえよ」 例の大妖をひとりで打ち負かしたと、的場静司のことは瞬く間に噂になった。次の当主はおそらく静司くんだ。羨ましい。的場は安泰だなとか、羨ましい? 右目を喰われるなど絶対に御免だなどと祓い屋たちは話していた。『でも、人の事情など知りたくない。ただただ俺は心を揺らさず強くて正しい祓い屋に...』 家の前に天崎の式が立っていた。「もう例の妖怪は片付いたぞ、あれ、お前ひとり? 」と名取が言い、『しまった、式に声なんか...』と思っていると天崎の式は言った。 天崎の式:「主は昨日、他界した。病だ。長く患っていたが最期くらいはと好きにさせた。久しぶりに楽しそうだった。世話をかけたな」 「お前はどうするんだ」と名取。式は何も言わずに去った。 いつまでも、どこまで行っても見つからないかもしれない。 真っ直ぐ進める道も、優しくなる方法も。それでも... 静司? あいつでも川の流れをただ見るなんてこともするんだ。 離れていてよかった。見たくないんだ。あいつの顔がいつもと変わらず不敵に笑っていたとしても、何かを憂いて俯いていたとしても。 なぜだろう。何かに失望する気がした。あいつと同じものは見られない。道は違えた。 会合で、また一匹大物を退治したそうだが独学かと聞かれ、名取が、ええ、まあと答えると、危なっかしい、無茶するねと言われた。「うまくやってみせますよ」と名取は笑った。『この道を行けばいつか何かに出会えるだろうか。何かを見つけられるだろうか』 的場:「周一さん、お久しぶり。って眠っているのか」 的場:「こんなので見ようとするから、歪んで見えるんじゃないの?」 ☆次回 「険しきをゆく」【感想】なんと、ホントに夏目もニャンコ先生も出なかった~まあでも、こういうのもアリだね。若い名取と的場の話も良かった。意外といい関係なのかもしれないね。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.12.03
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」☆第21話 「この国ちょっと大変なことになるから」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.30
亜人 #21 この国ちょっと大変なことになるから ☆前のお話は→ 第14話~第20話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 対亜(対亜人特選群)のニュースを見て、市民権どころかますます立場が悪くなっていると怒る高橋とゲン。「こんなの相手にして勝てるのか、下手すりゃ全員、研究所行きだぜ、どうすんだよ」と田中に言った。田中:「だからって、いまさら引き返すことなんてできねえよ。引き返せる場所なんてもうねえんだ。今は佐藤さんを信じるしかない」 武蔵重工本社では、橋口会長が最新兵器の説明をしていた。 ・新たに改良したレーザー目潰し。0.3秒の照射で網膜を損傷させ失明させる。 ・テーザーガンは威力を200万ボルトまで向上させた。亜人だろうが何だろうが一瞬で自由を奪う。ワイヤレスは混戦になった際に使い勝手がいいし連射も可能になった。・IBM対策には小型改良したインパルス放水銃、スモークグレネードを用意。 ・最後に紹介されたのは、ドイツの銃器メーカーと共同開発した、エアバースト・グレネードランチャー。実戦配備はまだだが当地でテストした際にはエクスキューショナーと呼ばれ喜ばれた。 対亜隊長:「死刑執行人ですか」 ・標的の頭上で正確に榴弾を炸裂させることによって遮蔽物を無効化する。効果は亜人の田中で実証済み。レーザー測距が標的までの距離を測定しエアバースト弾の信管に自動的に起爆位置を入力する。対亜隊長:「優れた武器です」橋口会長:「気に入っていただけて何よりです。人数分用意させましょう」 曽我部:「正直、ここまでとは思いませんでしたよ」コウマ陸佐:「数日後には佐藤も研究所行きだな」 佐藤のアジトには猫沢が納品に来ていた。猫沢からの注文の品(臓器)のボックスを車に詰め込む。 佐藤:「あ、そうだ、猫沢さん。来週あたりからしばらく外国にでも出てたほうがいいよ」 佐藤:「この国ちょっと大変なことになるから」猫沢:「佐藤さん、あんたいったい、どこまでやるつもりなんですか」佐藤:「ん? この国を統治するまでだよ」 こちらは圭たち。 圭:「作戦決行は2日後。これが正真正銘のラストチャンスです。フィールドは武蔵重工本社ビル」 圭:「戸崎さんの情報によれば、取締役会が開かれるのは最上階の会長室。対亜が防衛線を張るのは24階部分」 圭:「僕たちが潜むのはここ。21階の備品室が理想です」 攻:「そんで、佐藤が攻めてきたら出てって戦うわけだな」 圭:「そんなこと一言も書いてないだろ」 攻:「えっ」下村:「まずは待機よ。対亜と佐藤の戦いに巻き込まれるわけにはいかないでしょう」 圭:「対亜が落とされたら作戦開始です。僕と下村さんのチームが接近戦を仕掛け中野がバックアップに回る。戸崎さんは通信支援をお願いします」戸崎:「ああ、ツールはすでに用意してある」 圭:「これで残る問題はひとつ。僕たちが戦いに介入できる措置をとることですが」下村:「今回は大臣のときとは状況が違う。別な手段を考えたほうが」戸崎:「余計な口をはさむな」 攻:「ん? なんだよ戸崎さん、まだ怒ってんのかよ」戸崎:「黙れ」戸崎:「当初の予定通り私がなんとかする」 下村:「あの、戸崎さん、私はやはり反対です。下手をすれば一生刑務所に...」戸崎:「黙って運転しろ」 戸崎は研究所に行き曽我部に話をする。 曽我部:「ふっ、自衛隊崩れに元外国人傭兵部隊ですか」 戸崎:「前任者から引き継ぎ使っていた連中だ。無論、大臣の承認は得た上でな」曽我部:「対亜が負けた場合の保険にしたいと? 」 戸崎:「そうだ。彼らなら亜人の扱いにも慣れているし戦闘に関しては完璧なプロ...」曽我部:「話になりませんね。そもそも先輩は管理委員会からの除名が決まってるんですよ。大臣殺害のゴタゴタで正式な辞令が出ていないだけです」 戸崎:「だから最後のチャンスをくれと...」電話がかかってきた曽我部は、見ての通り多忙な身なのでこれでと席を立つ。去ろうとする曽我部に戸崎は、 戸崎:「ここが襲撃を受けたあの日、国防総省の連中を殺したんだ。オグラ博士の監禁が露見してな。いや~参ったよ」曽我部:「何を言ってるんですか先輩。ついに頭がイカレたんですか」 戸崎:「かもな。しかし、もし私がこの件をリークすれば、私もお前も地獄行きだ」曽我部:「どうして僕まで?」 曽我部:「オグライクヤは生きている」 大臣:「大したやつだ。アメリカ側の人間に手を出すとはな。ハハハハハ」 大臣:「我々はこの事実を知らない。いいか、知らないんだ」曽我部:「すべては戸崎先輩の身勝手な行動だと」 戸崎:「立派な組織犯罪だ。仲よく地獄に行こうじゃないか」曽我部:「...くっ、警備に加えるのは4名でいいんですね」 戸崎:「5人だ。下村くんも同行させる」曽我部が手配の連絡をしようとすると、 戸崎:「ああ、それからな」曽我部:「まだあるんですか」 戸崎:「私の除名処分を取り下げておけ」下村が待つ車に戻る戸崎。下村:「うまくいったんですね」 下村:「買っておきました」 下村:「戸崎さん、あの、この前はすみませんでした...」 戸崎:「君は君の仕事をしたまでだ。謝る必要はない」 戸崎:「なにしてる、さっさと出せ」下村:「はい」 佐藤のアジトでは秘密兵器をトラックに積んでいた。 奥山:「なんとか間に合ったよ。秘密兵器」佐藤:「美しいな」 戸崎は大学病院に婚約者を見舞っていた。佐藤が犯行予告をした日がきた。 (中継)「こちら、武蔵重工本社ビルから500メートルほど離れた地点からお伝えしています。佐藤が襲撃を予告した時間まで6時間を切りました」 「関係者によると対亜人特選群がすでに配備され、警備に就いているということです」 「また、武蔵重工は全社員を避難させており、社内には橋口会長および数名の役員のみが残っているということです」 佐藤:「今夜、我々は、亜人をただの経済動物とみなし非道な実験を繰り返してきた最後の企業に鉄槌を下す。それが我々の真に望む未来への大きな一歩となるはずだ」 佐藤:「出発は1700時とする。今日も派手にいこう」 平沢たちと下村も武蔵重工へ。 21階に到着。部屋に入り、お待たせと大きなバッグを開けると、圭と攻が出てきた。 戸崎は曽我部、コウマ陸佐らと車の中に。 下村:「配置につきました」 戸崎:「了解だ。聞こえたなFK。ゴースト対策は任せたぞ」 オグラ:「フッ、天才に言うセリフじゃねぇな」 戸崎:「兆候が出たら即指示をくれ」 曽我部:「どう考えても保険が必要になるとは思えませんがね」コウマ:「ああ、対亜で勝てなけりゃ、この国に佐藤を止められる者はおらんさ」内閣官房から許可が下りて衛星まで持ち出していた。「国も本気だ。今日でこのバカ騒ぎを終わらせる」とコウマ陸佐は言った。 5分を切って衛星画像に異常なし。各ポイントから異常なしの報告が入る。 戸崎:「どう来る気だ」曽我部:「ビル倒しは不可能ですよ。今回ばかりはあんな芸当はできない」コウマ:「航空テロ対策も万全だし下水道も封鎖した。ここは難攻不落の要塞だ」 佐藤:「さあ、攻略開始といこうか」木村:「了解です」 最上階の会議室では橋口会長が会議を始めましょうと声をかけた。 ビル正面に不審車両。トラックが突っ込んで来て封鎖線付近で停車。運転していたのは亜人の木村。両手をあげ速やかに降車しなさいの声に木村は無抵抗で車を降りあっけなく確保された。車両を確認する。 「な、なんだ」 佐藤:「だから、秘密兵器だよ」 佐藤がパソコンのキーを押すと爆発が起きた。そしてあたりが真っ暗になった。 停電か。電源確保、警戒しろの声が飛ぶ。ヘリコプターが墜落。 佐藤:「出番だよ、奥山くん」 たくさんのドローンが飛ぶ。「すべての電子機器がダウン。再起動もできません。全電源が喪失しています」 戸崎は下村に連絡を取ろうとするがつながらなかった。 コウマ:「EMPだ。やつら爆薬発電機を作ったんだ。それであらゆる電子機器の回路を焼き切った。おそらくは半径数百メートル以内の電子機器はすべて...」 奥山:「派手にいこう」 ドローンが攻撃をしてきた。 佐藤:「『作戦は奇を以って良しとすべし』さ」 隣のビルの屋上で見ていた佐藤たち。ドローンが武蔵重工本社ビルにアンカーを設置。 攻:「ど、どうなってんだよ。おい、永井」 圭:「落ち着け中野。まずは目を慣らせ」戸崎に連絡もつかない。 攻:「ど、どうする? どうすりゃいい?」下村:「だから、落ち着いて中野くん」下村:「作戦通りにまずは待機よ」 圭:「いや、動きましょう」 高橋:「今度は電気屋かよ」奥山:「送電線架線工って言ってよ」 (対亜)「エアバースト・グレネードランチャー、テーザーガン、レーザー目潰し、すべて使用不可能です」「通信機器も死んでます」「電子装備はすべて放棄。通常装備で行く」 圭:「この状況は逆にチャンスです。僕に考えがある」 ガラスを割って佐藤たちがビルに入る。佐藤:「ここからは火と刃物だけの原始的な戦いだ」 佐藤:「わくわくするだろう」 攻:「ほんとにうまくいくのかよ」 圭:「佐藤さんは有言実行の人だからな。それが命取りになる」 圭:「作戦開始といきましょう」☆次回 「邪魔してるのはあんたの方だろ」【感想】武蔵重工の最新兵器が次々出て来て、すごいなあと思っていたら、あっけなく全部死亡。佐藤の秘密兵器はEMPだったんだね。これ対策はしてなかったのか。奥山はホント凄いな。戸崎さんは今回は仕事をしたようだね。今まで偉そうにすると必ず失敗していたから心配したけど。圭は作戦を思いついたようで、どうするのか楽しみだな。中野は相変わらず笑わせてくれるけど、足を引っ張らないようにお願いしたいところだね。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.29
ボホール島旅行記 2016年9月 (2)1日目の2成田空港からマニラへ ボホール島の地図と機内食 ☆ボホール島はココ(^^)/☆だいぶ間があいてしまったので何の話かわからなくなった方もいるかもですが、9月に行ってきたボホール島の旅行記の2回目です。成田空港からマニラに向かいます。まずは例によって場所の説明から。 ☆一部切れていますがフィリピンの地図です。場所なんかどうでもいいって方はスルーしちゃってくださいね。私の旅行記は、計画をしている人には少しでも参考になるように、行く予定が全くない人も行ったつもりになれるように作っているつもりなので、フィリピン国内だと以前の旅行記と被るかもですが我慢してね。☆ちょっと関係ないかもだけど、私は「ボホール」と「ボラカイ」をよく間違えるので、今まで旅行記を載せたフィリピンの島もおさらいしときますね。これから行くマニラは地図の上の方、ルソン島にあって、ボホール島はマニラから国内線で1時間くらいのところ。地図の右下の方のピンクの下線です。☆いままで行ったところもやはりマニラから飛行機で1時間くらいの場所です。・2015年に行ったアプリットは2011年のエルニドと同じ系列で、ボホール島の西、地図の左下の細長いパラワン島の上の方のあります。・2014年にジンベエザメと泳いだセブ島はボホール島の近く、地図だとボホールの上あたりです。セブからボホールへは高速フェリーで1時間ほど。セブ島に滞在してボホール島に日帰りツアーで行くこともできます。・2013年に行ったボラカイ島はボホールの北西、地図の真ん中にあるパナイ島の左上の出っ張った部分の先あたりにあります。☆いずれもあまりメジャーじゃないけど、そんなに遠いところでもないので、だいたいでいいから場所も知ってもらって、少しでも興味を持ってもらえたらなと思います。では、話をボホール島に戻します。 ☆ボホール島の地図です。セブ島から近い感じでしょ。セブは日本から直行便も出ているので、私のようにマニラから行かずに成田からセブに行ってボホール島へ向かうことも可能です。実際セブ経由のパッケージツアーも出ているようですが、セブから当日移動でボホール島へ行くのは難しいようです。ので私は便数が多いマニラ便をチョイス。というかマニラ便のほうが運賃が安いです。運賃の話はまたあとでするとして、地図の続きです。☆ボホール島の空港は、左下の青い丸で囲んだあたり、タグビラランというところにあります。 ☆青い下線、タグビララン空港です。マニラからここに行きます。で、ボホール島旅行記としていますが、実際には滞在するのはボホール島と橋2本で繋がったパングラオ島という島です。パングラオ島の地図の左下のピンクの丸で囲んだ「アロナビーチ」は白砂のビーチが続いているリゾート地で、ダイビング等の起点にもなっています。ここにあるリゾートホテルに滞在します。☆地図は以上です。マニラ行きの機内に戻ります。フィリピン航空、PR427便。定刻13:30を少し遅れて離陸。マニラには17:30到着予定。日本との時差は1時間。フィリピンが1時間遅れています。☆機内食です(^^)/ ☆上はビーフ(和食)で下がフィツシュ(洋食) メインの料理はどちらも美味しかったです。パンとドーナツはごくごく普通。最中は皮が好きでないので主人に。飲み物は、私は迷わず日本のビールを注文してスーパードライを。主人も同じものをと言ったらなくてハイネケンでした。やはり日本のビールは美味い。って普段は発泡酒とか第3のとか飲んでるけどね。☆天気は素晴らしくいいわけではなかったけど、崩れることもなく快適なフライトでマニラへ。この夏は日本は台風が多くて旅行も心配したけど、無事出発できてよかったです。フィリピンも台風が多い時期なんだけど、問い合わせた現地の人の話では、北の方で台風が暴れちゃったせいかボホールでは台風らしい台風はこの夏は来ていないのだとか。滞在中もお天気がもってくれるといいんだけど。☆次はマニラ到着からです。るるぶフィリピン セブ島・マニラ(2017年版)【電子書籍】
2016.11.25
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」☆第7話 「遠い祭り火」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.11.25
夏目友人帳 伍 第7話 「遠い祭り火」☆前のお話は→ 第1話~第6話 あらすじまとめ 田沼が親戚のやっている民宿に誘ってくれた。近々、改装工事があるそうで、みんなで片づけの手伝いに行くのだ。そのあたりは妖怪が多いからと先生もついてきた。用心棒のわりには「温泉といえば熱燗だ」と浮かれていたけど。 田沼がバッグの中のニャンコ先生にタラチーズをくれた。夏目:「ごめんな田沼。お言葉に甘えてちょっと調子に乗り過ぎたかも」田沼:「いや、俺もこういうのなかったから楽しみなんだ」 俺にもタラチーズくれと北本。西村は旅先で新しい恋がはじまっちゃったらどうすればいいと思う?とか言っていた。 夏目:『本当は俺もとても楽しみで、少しあった不安を忘れてしまうくらい』 4人をサトミおばさんが迎える。サトミさんに「要(かなめ)ちゃん」と呼ばれている田沼を3人は笑った。 ちょうど明日と明後日は向こうの山でお祭りがあるから、お手伝いが済んだらぜひ遊びに行ってとサトミさん。民宿には他に祭りを見に来たお客さんが5人。夏目たちは離れを自由に使っていいと言われた。 荷物を置いたら手伝い開始。俺たちは学生だから酒の注文は出せないなと田沼に言われたニャンコ先生は、温泉に来たのに酒が飲めないとはつまらんとガッカリするが、祭りに行けば出店がたくさん並ぶと聞いて「イカ焼き~」と喜ぶ。 「あらあら、要くんじゃない。久しぶり」とイトさんが来た。田沼に背が伸びたし顔色もよくなってよかったとイトさん。田沼が夏目を友人と紹介して夏目が挨拶をすると「お友だちになってくれてありがとね」とイトさんは夏目に言った。 西村と北本も来た。イトさんは若い男の子がいっぱいでどうしましょうと言いみんなにアメをくれた。 もてるんだなあと夏目が言うと、何か腹立つなと田沼。ここの隣町に住んでいたと話す。今よりずっと体調を崩しやすくて、でも父さんは仕事で夜も留守にすることがあったから、熱を出したらよくこの宿に預けられた。サトミおばさんにはすごく心配かけたし、近所のイトさんも梨とかのど飴を持ってきてくれて、だから少し照れくさいけど、おばさんもイトさんもあんなに喜んでくれて嬉しいよと田沼は言った。 その後は、宿泊客の配膳や布団敷きを手伝って、夜はやはりソワソワ楽しく、 北本の父がカバンにこっそり『写真集』を入れていた。見てしまったら眠れなくなった。こういうときはアレだ。 いつまでも眠れそうになかったけど、いつのまにか眠っていた。 夜中に気配を感じる夏目。天井に何かいる。 天井板を誰かが動かしたようなあとがある。私が追ってやろうとニャンコ先生。山のほうから来たようだ。祭りの酒をくすねてきているかもしれないから成敗して酒を取り返してやると天井に上って行った。翌朝、楽しくて眠れなかったと眠そうな顔の夏目に田沼が何かあったかと聞いた。夏目は昨日の夜、妖怪が宿に入って来たかもしれないので先生が探ってくれていると話した。 朝食の席に着くと一人分食事が足りなかった。人数分の用意をしたはずなのにゴメンナサイとサトミさん。お客さんは昨日5人だったが、今朝は6人いた。夜に飛び込みで増えたのかもしれない。夏目は田沼とフロントに行き聞いてみたが昨夜は客は来ていないとのこと。もともと6人よねとフロントの女性は言った。やっぱり昨日の何かが客に紛れ込んでいるのかもしれないと夏目。自分の意志で姿を見せて人に化けられる妖怪もいるんだと話した。 そうなのかと驚いた田沼は、それは何だかちょっときついなと言った。田沼:「人だと思って接していた相手が妖怪だったら、何だか寂しいな」改装に備えた荷運びは田沼たちにまかせて、夏目は館内の雑用係をもらって少し客の様子を探ることにした。 結木さん。祭りの舞は何時からかと聞かれて、今日と明日の夕方5時からだそうですと答えた。一人旅の客が怪しいとは限らない。記憶を操る妖怪のようだ。相手のことを操ってもぐり込んでいるかも。 三野さん。母娘でふたり旅。 三野さんの娘さんにカワイイと声をかけたのは、カップルのお客さんで畑中さん(男性)と大高さん(女性) 三野さんの娘さんが転んで泣き出した。夏目は薬箱を取りに行く。あとひとり、男性のお客さん、朱先さんは部屋にいるようだ。 夏目が廊下を歩いていると奥の部屋から物音がした。行ってみると倉庫のような部屋で、 「やだ、見られちゃった」とそこにいた妖怪はイトさんだった。お祭りに使う大事なお面が盗まれてしまった。盗人がこの宿に入って行くのは見たのだが、坊やが盗んだんじゃないでしょうねとイトさん。イトさん、あなたは? 私はずうっとあの水凪神社にお仕えしていて山の祭りを守るのが仕事なのとイトさん。人の姿は便利だから、こうして人間に紛れてお守りしていると言った。イト:「でも、このことは祭りが終わるまで誰にも話しちゃダメよ。話したら坊やも聞いたやつも始末しなくちゃならなくなるから」 どうせ見えるのなら盗人捜しを手伝ってちょうだいなとイトさんは言い、夏目に手を当てて心を覗き込むと「あらそう、客の中に何かいるようね」と言った。放せと夏目。ニャンコ先生が来た。 先生:「コラ、ばあさん。私のペットに勝手にさわるな」奇襲をかけようと思ったニャンコ先生だが、出られなかった。「あの白まんじゅうもあなたの仲間なのね」とイトさん。また来るからその間だけでもお願いねと言うと祭りに戻った。イト:「夕方の舞に使うお面なのよ。白い女の顔のお面、よろしくね」夏目がイトさんを追いかけようと部屋の外に出ると田沼とぶつかった。よかった、何かあったかと思ったと田沼。薬箱はもう届けたよと言った。 イトさんには口止めされたし、田沼は、人だと思って接していた人が妖怪だったら寂しいと言っていた。夏目が困っているとニャンコ先生が田沼に言った。先生:「私が徹夜で集めた情報によると、祭りの面を盗んだ妖者がここにもぐり込んでいるらしいぞ」 夏目:「言うなって言われただろ」先生:「やつの正体さえ言わなければいいんだろ」 田沼:「祭りの面。何のために?」先生:「面とは祭りの力が降りる依代みたいなものだからだろう。面を盗めば集まる力を横取りできるのかもしれんなあ」夏目:「でもなぜ、人に紛れたりなんか」先生:「悪ふざけに決まっているだろう。それだけ質の悪いやつが祭りの力がもうすぐ手に入るとはしゃいでいるのさ」 そんな気味の悪い妖怪がこの宿に。ふたりは引き続き宿泊客をあたってみることにした。夏目が田沼に、でも、何か気づいたらすぐに教えてくれよと言うと、田沼は夏目もなと肩をたたいた。 夏目は朱先さんの部屋にタオルの交換に行ったが、やはり見ただけじゃわからなかった。こうなったら聞いてみるか。 出かけようとしている結木さんに白い面を宿のどこかで見なかったかと聞いた。祭りの舞も白い面を着けるらしいね。これから見に行くところだと結木さん。まてよ、どこかで見たような、思い出せないと言った。誰かが白い面をつけたり外したり、はしゃいで。いやあ、気のせいかな... 面をつけた子どもがいた。あの子が? 待ってくれ、そのお面、どうしたんだ。大事なものなんだ返してくれと夏目が言うと、大事なものなの、ごめんなさいと娘。楽しそうに遊んでいたから、私もってコッソリ借りちゃったのと言った。 誰が遊んでたんだいと聞くと、「これは私の」と手が伸びた。大高さんだった。「あ~あ、バレちゃった」と面を持って逃げ出す。夏目はニャンコ先生と後を追う。 途中、部屋を覗くと畑中さんが倒れていた。気を失っているだけだから、ほっとけとニャンコ先生。あいつを操って隠れ蓑にしてたんだろうと言った。 面泥棒の妖怪が屋上に逃げようとする。斑の姿になったニャンコ先生が観念しろと捕まえた。 手に入らぬならと面を壊そうとする妖怪。夏目が止めると攻撃してきた。そこにイトさんが現れた。 イト:「遅れてごめんね。よくぞ守ってくれた」イト:「面を離してどこぞへと去れ」 面泥棒の妖怪は消え、夏目はその場に倒れた。離れた場所にいた田沼も何かを感じて夏目に何かあったのではと思った。 祭りに行けなくなってゴメンなと謝る夏目。夏目のせいじゃないと田沼。そういえば初めてここに来たのは祭りのときだったと話す。 父さんが祭りを一緒に見ようと言って、すごく楽しみだったが、やっぱり熱を出して、結局行けずに父さんとふたり、この宿から祭りの明りを遠くに見た。 子どもながらに情けなくて、次の年は意地で祭りに行った。射的にわたあめ、楽しい事いっぱいだったんだけどめまいがしてきて、気がつくと迷子になっていた。怖くて心細くて、また父さんに心配をかけるのかと思うと悔しくて、声を上げて泣いてしまいそうになって... 田沼:「そこで初めてイトさんに会ったんだ。イトさんが助けてくれたんだ」夏目:『秘密にしろって、勝手なことを。大事なくせに、優しいくせに』 大丈夫か、もやしっ子だなと西村と北本がおにぎりを持ってきてくれた。「悪い」と言う夏目に、西村が言った。西村:「いいよ、いいよ。ゆっくり休め。祭りは明日行こうぜ。みんな一緒に」 夜、イトさんが酒を持ってやってきた。イト:「ありがとうね。おかげで舞に間に合ったわ」夏目:「田沼も手伝ってくれました。もちろんイトさんのことは話していません」イト:「そう、何だか安心したわ。小さいころから寂しげだったから」 イト:「本当に人の成長はあっという間ね。とても楽しそうに、こんなにお友だちもできて...なんてね、私は神社守り。個別の者に情をかけたりしないのよ」 明日、祭りが終わるまでは私の正体は内緒にしてねとイトさん。祭りが終わったらと夏目が聞くと、あなたにバレちゃったからもうここにはいられないわと言った。 イト:「神社と祭りは守っていくけど、この姿は捨てて、新しい姿で別の町に移らないと。じゃあね」 夏目:「待ってください。俺が黙っていれば誰にも知られていないのと同じでしょ。誰にも言いません決して、誰にも。だから、いてください。イトさんがいたい間、いられる間は。いてください」 夏目の頭に手をやるイトさん。心を読まなくても嘘を言ってるんじゃありませんと夏目が言うと、違うわよとイトさんは笑った。 イト:「人はこういう気持ちのとき、こういうふうにするんでしょ」 翌日。夏目は倒れた分も挽回すべく働いて祭り最終日の舞を見に行けることになった。 田沼:「夏目、悪かったな。俺がまた肝心なときに」夏目:「いや、田沼がわかってくれてたから、すくまず動けたんだ」 イトさんが手を振っていた。 夏目:『ごめんな、田沼。話してやれない秘密ができた』 舞が始まる。思い出し笑いをした田沼が夏目に話す。 小さいころ、時々イトさんを怖くも思っていた。うまく言えないけど、何か他の人とは違う感じがして。そういうのって何なのか、例えば妖の存在だなんて、思ってみたこともなくて、夏目と出会ってから、ひょっとしてあの人はそうなんじゃないかって、ちょっと思った。 田沼:「だから、だから、もう俺には夏目みたいな友人ができたからさ、あの人に俺の友人を見せたくて来たんだ。ありがとうな、夏目」 ☆次回 「歪みなき世界」【感想】楽しみにしていた温泉回w うん、いい話でした。田沼はホントにいいやつだよね。てか、イトさん、内緒にしなくてもバレてますやんwww 怖い妖怪かと思ったら、強くて、めっちゃ優しい神社守りだったね。情はかけないとか言ってたけどwこんなこと言ったら何だけど、ストーリーは凄く素晴らしいとかは思わないんだけど、雰囲気かなあ、見せるね。EDの歌声なんかもう反則だろw 「♪出会えた幻に~」ってとこすごく好き。今回もあったかい気持ちになりました。その上、夜中にタラチーズとイカ焼きまで食べたくなったよw茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.11.24
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」☆第20話 「クロちゃん、もう一度だけ」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.23
亜人 #20 クロちゃん、もう一度だけ ☆前のお話は→ 第14話~第19話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 戸崎を乗せアメリカ大使館へと向かうアルメイダの車を追う圭たち。その頃、大臣は会合場所へ到着していた。佐藤と田中も車を降りる。 佐藤:「さて、今日も派手にいきますか」 平沢:「大使館まで速くて約10分。このままでは追いつけないぞ」 圭:「普通の道を通ればの話ですよ」圭はIBMを出した。圭:「行ってこい」IBM:「アメリカにケンカを売るのは、どう考えても合理的じゃないですよ」 圭のIBMが道路標識を移動しアルメイダの車は予想通り公園の脇道に入った。挟み撃ちにする。 アルメイダの車は下村の車と接触して止まる。負傷したマイヤーズをアルメイダが撃ちリセット。歩いて戸崎を運ぶ。下村が気づいたところに圭たちの車が到着。逃げられたがまだ近くにと走り出す下村。平沢に事故の後始末を頼むと圭と攻も走る。下村:『実弾は少ないし麻酔銃は残り1発。絶対に外せない』 道に落ちていた戸崎の愛用品(ミンティアみたいなやつ)を見つけた下村はアルメイダらを発見。銃を構えた。 なんとしても無力化しろとアルメイダに言われたマイヤーズがIBMを出す。下村は実弾を数発撃ったがIBMに攻撃されて倒れ込んだ。膝を潰したから逃げることも死ぬこともできないとマイヤーズ。 マイ:「あんたみたいな女は大嫌いよ。所詮は飼われているだけなのにバカじゃない? もうIBMも出せないくせに。素直に逃げ出しとけば無駄に苦しむ必要もなかったのに」下村は麻酔銃に手をかけたが気づいたマイヤーズは、どこまでも哀れねと蹴りを入れる。 下村:「私は...決めたの...もう逃げないって」下村:「クロちゃん、もう一度だけ、お願い」IBMの濃度が濃くなったことに驚くマイヤーズ。下村が叫び声をあげるとクロちゃんが現れた。戦うIBMの頭が衝突。相手の記憶が流れ込んだ。 『これは私個人と君だけの契約だ』 『私の命令に従え』 下村が麻酔銃を構える。アル:「ちっ、どこまで使えない女だ。撃つなら撃て。役立たずの亜人に用はない。やはり実験動物は檻に閉じ込めておくのが一番だな」 下村はアルメイダを撃った。 下村:「あなたは、今すぐ黙るべきだ」麻酔銃を撃たれて倒れるアルメイダ。下村はマイヤーズに言った。下村:「勘違いしないで。私はただ自分の仕事をしただけ」圭と攻が戸崎を呼ぶ声がした。 下村:「もう、あなたを倒す手立てはない。でも私の仕事は完遂した」マイ:「ほんと、あんたみたいな女は大嫌いよ」 マイヤーズは倒れているアルメイダの銃を手にすると射殺した。マイ:「勘違いしないで。私はただ新しい人生を始めるだけ」 立ち去るマイヤーズ。倒れ込んだ下村を攻が見つけた。 戸崎:「こ...ここは?」 圭:「アジトに戻る途中です。後始末は平沢さんたちがしてます」 攻:「泉さんにお礼言ったほうがいいっすよ。じゃなきゃ今ごろどうなってたか」戸崎:「大臣は? 大臣のスケジュールはどうなった?」 攻:「えっ、それって戸崎さんしか知らないんじゃ」戸崎:「何だと...」 圭:「ああ~そういうことか」 いつなんだと聞かれて黙る下村。まさか今日なのかと戸崎は言い怒る。 戸崎:「何を考えている。なぜ永井に言わなかった。計画が台無しだ」下村:「すみません」 戸崎:「すべてこの日のためだ。それなのに...それなのに君は...」 圭:「済んだことを怒っても時間の無駄ですよ。それより、今できることを」 圭から携帯を受け取った戸崎は、頼む出てくれと電話する。曽我部が出た。 避難する大臣。佐藤の姿がないことを確認したが倒れている人の中に紛れ込んでいた。佐藤:「いや~死んだふりってのは、なかなか楽しいもんだね」大臣の前に立った警護を佐藤が射殺。背後から来た田中が曽我部らに動くと頭がなくなるぜと銃を構えた。 大臣:「見事なものだな。まさかここまでやるとは」佐藤:「はあ、光栄だね。まさか大臣に褒められるなんて」大臣:「貴様らの要求は実験の公表と亜人の権利を認めさせることだったな。私が力になろう。曲がりなりにも政府の大臣を務める身だ。総理に進言してやる」佐藤:「つまり、我々の要求を認めると?」大臣:「おう、私なら彼らの罪を暴くこともできる。ゆくゆくは亜人の自治区を作ることだって夢ではない」 田中:「さ、佐藤さん」佐藤:「思ったよりも立派な政治家のようだ」大臣:「わかってくれれば、それで...」佐藤:「ありがと。素晴らしい演説だったよ」 佐藤は大臣を射殺した。何で? せっかく俺らの要求が...と田中。 佐藤:「田中くんも甘いなあ。政治家てのは嘘をつくのが仕事だよ」 立ち去る佐藤。田中は曽我部らに銃を向けたが撃たずにドアを蹴飛ばして立ち去った。曽我部の携帯が鳴った。戸崎からだった。 攻:「なんだよ、辛気臭いなあ。戸崎さんも戻ったし、まだ佐藤を止めるチャンスは...」戸崎:「ゼロだ。我々が行動を読める大臣は死んだ。もう打つ手はない」 攻:「でも...」戸崎:「文句なら彼女に言え」 現場の後始末を終えた平沢が戻ってきた。給料以上の仕事をさせて悪いなと言う戸崎に、それは構わないが亜人だという女の行方がわからないと平沢は言った。下村:「あの人なら大丈夫です。きっともう誰にも見つからない所...」戸崎:「亜人だからって庇うつもりか」下村:「そういうわけでは...」戸崎:「今度同じような真似をしてみろ、実験部屋送りにするからな」 攻:「戸崎さん、いくらなんでも...」平沢:「それより永井のやつは? 姿が見えませんが」戸崎:「あいつも後処理だ。連中の車から回収したラップトップで国防総省に偽のメールを送っている。オグラ博士の件もセーフハウスの襲撃も、すべて佐藤の仕業と報告するそうだ」 オグラ:「佐藤が俺を拉致したことにするのか?」 圭:「そうすればアメリカも佐藤を狙うでしょうからね。僕らの代わりに止めてくれるかもしれない」オグラ:「ついでにあの二人にはそのメールを最後に行方不明になってもらうか。随分と悪知恵が働くもんだな」 圭:「褒め言葉ととっておきますよ」オグラ:「ん? そのhasはいらんな」 圭:「えっ? でも」オグラ:「現地じゃ表現しないってだけで文法的には合ってる。試験なら満点だ」 圭:「でしょうね」 オグラ:「だが試験も受けさせてもらえなければ意味がない。これからどうするつもりだ」 圭:「まだ何か方法があるはずですよ。想定外の邪魔が入っただけで作戦が失敗したわけじゃ...ん?」準備もできているようだし朝にはここを引き払うと戸崎。行き先は自分で考えろと言われて無責任だなと攻が言った。戸崎:「大臣が死んだ今、私もじきに委員会を除名される。行くあてがないのは同じだ」 圭:「まだ希望はあるみたいですよ。佐藤から新しい犯行予告がアップされました」 AJIN.net に大臣殺害の様子が映し出される。佐藤:「見てくれたかい。今、死体になったのは厚労省の大臣だ。まだニュースになってないだろうがね」佐藤:「残るターゲットはひとり。武蔵重工の橋口会長だ。取締役会が開かれる3日後の19時、殺しに行くよ」 戸崎:「犯行日時の指定だと!?」 圭:「どこまでも戦いたがりで遊び好きなんですよ、佐藤さんは」佐藤:「これは宣戦布告だ。会長が姿を現さない場合は、亜人に対する非人道的な研究を認めたと見なす。そしてどこに隠れようが必ず殺す」 ゲン:「じょ、冗談だろ。こんなことしたら警備が厳重になるだけだって」高橋:「奥山は何も言わなかったのかよ」奥山:「作戦を立てるのは僕の役目じゃない。だから口出しもしない」 佐藤:「何か問題でも?」田中:「佐藤さん、なぜこっちが不利になるような真似を?」 佐藤:「不利じゃないよ。むしろ有利だと思ったほうがいい。この状況だからこそ秘密兵器が生かせるんじゃないか」【ニュース】こちら記者会見場です。現在、亜人、佐藤の犯行予告を受けた武蔵重工と政府による合同会見が行われています。 橋口:「私は何があってもテロリストには屈しません。よっていかなる脅しがあろうと逃げも隠れもしない。もちろん我々も万全の警備で臨む所存であり、すでに政府への協力も要請してあります。以上でございます」 三井:「官房長官の三井です。度重なるテロ行為に対し政府内で閣議決定された亜人に対する特別措置法が本会議で成立しました。そして今回の法案により各省庁と連携をとり新たな防衛部隊を組織しました。その名称は対亜人特選群です」 戸崎:「なっ...対亜だと!?」 攻:「タイヤ? 何それ?」戸崎:「対亜人に特化した精鋭部隊だ。自衛隊の第一空挺団やSATから選抜した連中で構成されている」 圭:「新たに組織された部隊にしては詳しいですね。あっ、そういうことか」 攻:「はっ、何? どういうこと?」 圭:「特殊部隊が二日足らずで用意できるわけがない。つまりすでに組織されていながら正式な活動ができなかった。そうですね?」戸崎:「ああ、これまではその存在自体が違法だったからな」 圭:「でも今回の法案を機に発足させたことにすればその存在は合法になる...か。大したものですね」戸崎:「建前を考えることにかけては世界で一番うまいからな、この国は」 攻:「で、強ぇの? そのタイヤってのは」戸崎:「対亜が使用する装備はすべて武蔵重工が供出した非人道的な最新兵器だ」 戸崎:「それを現在の日本で考えられ得る最強の部隊が使用する。もはや我々の出番はないのかもな」 圭:「確かにそのほうがありがたいですね。誰かが佐藤さんを止めてくれるなら、それが何よりです」 戸崎:「本当にそう思うのか」 圭:「なわけないでしょ。いまさら指をくわえて見ている気は毛頭ありません」 圭:「何のために、あんたと手を組んだと思ってるんです」戸崎:「ああ、その通りだ」 圭:「これが最後のチャンスです。何があっても佐藤さんを止める」☆次回 「この国ちょっと大変なことになるから」【感想】戸崎さんは救出できてよかったけど大臣はやはり間に合わなかったね。まあ助ける価値もないやつとは思うけどね。とりあえずまだチャンスがあってよかった。佐藤は要求などどうでもいいんだろうね。戦闘狂で戦いを楽しんでる。田中は甘いといえば甘いけど、人体実験なんかされていなかったら普通の優しい人だったのかも。圭と戸崎さんの信頼関係はしっかり築かれているようでいい感じなんだけど、チーム佐藤のほうは佐藤についていけない感じになってきているね。さあ次はラストチャンス。秘密兵器とやらが気になるんだけど、対亜にも頑張ってもらいたいし、戸崎さんもいいとこ見せてほしいな。死なない程度に。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.23
特別編 ニャンコ先生とはじめてのおつかい (=^・^=) ☆前のお話(本編)はこちら→ 夏目友人帳 伍 あらすじまとめ 夏目と散歩をしていたニャンコ先生は、トンボを追いかけていて夏目とはぐれてしまった。 「たぬき、捕まえたぞ」 森の中で小さな子どもと出会った。どうやらおつかいの途中で迷子になった兄妹のようただが、なに言ってんだかよくわからない。その上、泣き出したから大変。 ニャンコ先生は去ろうとするが子供のまわりに妖怪たちが集まってきていて、放ってもおけないので助けて目的地まで連れて行くことになってしまった。 たぬきじゃないと言っても聞いてないし、仕方ないので、(=^・^=) 「そーだ、そーだ。喋るたぬきだ。文句あるかい」 『みっちゅもんすあた』とかいうところに、おつかいに行く途中だったらしい。ニャンコ先生は兄妹を連れて目的地を探す。途中、中級やヒノエに会って役に立たないアドバイスをもらったり、危険なことをする子どもを体を張って助けたり、 歩けないと泣き出した子どもを背中に乗せて歩いたりしてヘロヘロになりながら、 『三ッ森ストア』にたどり着いた。 兄妹は心配してさがしていた母親と再会して、喋るたぬきさんが、おんぶして紐で引っ張ってくれたと話していた。ニャンコ先生とはぐれた夏目は何となく先生がピンチに陥っている気がして探していたが、途中で出会った友だちたち、西村、北本、田沼、笹田、多軌は、食い意地が張ってるから晩ごはんには戻るだろうと言っていた。 ニャンコ先生は、ちょうど買い物に来ていた塔子さんと一緒に夏目が待つ家に帰った。☆ニャンコ先生と兄妹の画像ばかりなんだけど、妖怪たちや夏目の友だちも登場していて、名取さんも出ていました。兄妹が大好きなパクリンチョコが名取さんも好きで、柊をお供にコンビニで買って食べていました。☆登場人物が多いと面白いのがニャンコ先生の呼び名。毎回、たぬきとかウリ坊とか子豚とかいろいろ言われているけど、友だちたちもそれぞれ違った呼びかたをしていて、ニャンコ先生のと呼ぶのは夏目だけ。ポンタ(田沼)、ブサイクちゃん(笹田)、つるふか先生(多軌)、猫ちゃん(塔子さん)など。★★今回は特別編なので簡単な紹介で失礼します<(_ _)> 地上波初登場らしいです。私的には いつかゆきのひに の特典で見たので二度目。可愛くていい話ではあったけど感想ってほどのこともないな。同じような場面の繰り返しで登場人物の顔見せ的な感じもあるしね。ここで総集編を放送するよりはましかなあ程度かなw とりあえず、ニャンコ先生(の声優さんw)お疲れ様でした~☆次回 「遠い祭り火」 予告によると温泉回のようです。といっても男4人で温泉だけどねw茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.11.17
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」☆第19話 「飼い犬は大変だな」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.16
亜人 #19 飼い犬は大変だな ☆前のお話は→ 第14話~第18話 あらすじまとめ★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ *斜体は下村の回想戸崎が病室を訪ね確認する。田井中陽子。継父は田井中聡。実の父は陽子が15歳のときに事故死。母親は田井中さわ子。 「間違いありませんね」と聞かれ、「出てって...そんな名前、聞きたくない」と陽子が言うと戸崎は、「君は亜人未確定者に登録されているんだ。悪いがそれはできない」と言った。 継父に襲われて抵抗した際に頭を打ち死亡。生き返ったため亜人であることが発覚した。継父は娘が亜人だと通報しようとしていた。母は電話を置いてと言うが、「あいつの体は金になるんや。わしらもう働かんでええんやぞ」と継父は言った。 『私を売ろうとしたのに、母さんまたあのクソ野郎の言いなりになるん?』 陽子は家から逃げ出した。街で体を売って金を稼ぎ場所を変えて生活をした。ダンボールにも寝た。行き倒れて病院に運ばれたときは衰弱しきっていて死が近づいていた。 陽子:「あいつの、あの女のせいで...きっと今もあのクソ野郎とよろしくやっている」戸崎:「いや、君の継父と母親はすでに死んでいる」 陽子:「娘を売った...罰ね」 戸崎:「違う。いろいろあったんだろうけど、それは違う。警察に通報の録音が残っていた。君が家を飛び出した直後のものだろう」 「俺の子が亜人や」と警察に通報する継父。母は、「あの子は私の子よ」と言うと包丁で継父を刺した。継父は致命傷を追いながら母を刺し、ふたりとも亡くなった。最後に母の「ごめんね、陽子」という言葉が録音されていた。 陽子:「それを聞いて、どうしろっていうの」戸崎:「君の勘違いだ」陽子:「遅いよ...遅い...」そう言って涙を流すと田井中陽子は息を引き取った。 マイヤーズのIBMにやられて倒れた下村が復活したとき、戸崎を乗せた車はすでに走り去っていた。 拘束した戸崎にアルメイダは「オグライクヤはどこだ」と聞いた。アル:「あの日あなたは、ボディーガードを射殺しオグラ博士を拉致した。そして今もどこかに監禁している」何のことかわからないという戸崎にアルメイダはスタンガンを押し付け、博士は我が国でもトップクラスの亜人研究者だから何としても帰国してもらう必要があると言った。 知らないと言い張る戸崎。アルメイダは、薬を出すとマイヤーズに、忘れているだけなんだろ、思い出させてやれと言った。戸崎:「何をするつもりだ」アル:「教えてやれマイヤーズ。君が一番詳しい」マイ:「ジアングライドよ。横隔膜が麻痺しゆっくりと窒息する感覚に襲われる」そう言うとマイヤーズは戸崎に薬を打った。苦しむ戸崎。アル:「亜人の無力化に使う薬だ。薬量を調整すれば殺さず永遠に苦しめられる」 圭が中心になって作戦の確認。圭:「当初の予定と場所は変わったけど大きな問題はありません。基本的には以前作ったパターンBの作戦を応用し展開します。変更箇所は...」攻:「っていうか泉さん遅くね? 戸崎さんと飯でも食ってんのかな」 攻:「あっ泉さん、お帰り。っていうかどうしたのその服」圭:「大臣のスケジュールは?」下村:「戸崎さんがさらわれました。オグラ博士の監禁が露見し国防総省の人間に。これから戸崎さんの救出に向かいます。永井くん作戦を立てて...」 圭:「平沢さん、すぐに身を隠せる場所を用意してください。一時的なものでかまいません。できますか」平沢:「ああ、それは可能だが」 圭:「中野、お前は装備を詰めろ」 攻:「えっ、装備? なんで」 圭:「早く」 圭:「真鍋さんと黒木さんは必要な物を車に積み込んでください。鈴村さんはオグラ博士を。ぼやぼやしている時間はないですよ...」下村:「永井くん、何をやってるの」 圭:「何って、アジトを移す準備ですよ」下村:「はっ? いや違うでしょ。まずは戸崎さんを...」 攻:「そ、そうだぞ永井。戸崎さんを助けてやんねえとかわいそうだろ」 圭:「どうやって? 戸崎さんはどこに監禁されてる? 」 圭:「僕らの最優先事項は佐藤を止めることだ。戸崎さんはまず間違いなく尋問されてる。もし口を割ればここが狙われるんだぞ。そうなれば僕らは終わりだ」 攻:「でもな、あっ、ちっ、平沢さん」平沢:「永井...」 圭:「平沢さん、前に言いましたよね。ここでは倫理や感情を打ち切る決断が必ず必要になるって。今がその時ですよ」 圭:「まずはこちらの安全を確保しその上で今後の対策を立てる。合理的に考えればそれが今とれる最善の策だ」下村:「いや...でも戸崎さんが...」平沢:「もし逆の立場なら、戸崎さんも同じ決断を下したはずだ。動け」 戸崎:「これは私個人と君だけの契約だ。組織は知らない。君の仕事は亜人の未知の脅威から私の命を守ることだ」戸崎:「田井中陽子は死んだ。今日から新しい人生を始めるんだ」 新しい人生には新しい名前が必要だから偽名を決めるようにと戸崎。かけ離れたものより多少関係性があるほうが馴染みやすいだろうと言われ、実の父の姓「下村」と母の旧姓の「泉」にした。戸崎:「そろそろ行こう。風邪をひくぞ。下村泉くん」下村:「母さん、私やり直してみせるから。今度は最後まで逃げない」 攻:「えっ?」下村:「もし私が佐藤だったら、君は一生監禁されてた。暗くて狭い場所でね」 圭:「でもあなたは佐藤さんじゃない」下村:「私にすら勝てないのにどうやって佐藤を止めるつもり? 私たちが佐藤に勝つチャンスはたった一度、大臣を襲う佐藤を迎え撃つしかない」下村:「でも、それがいつなのかを知っているのは戸崎さんだけ。合理的に考えなさい」 圭:「アメリカにケンカを売るのは、どう考えても合理的じゃないですよ」 圭:「荷物はすべておろしてください。予定変更です。これから戸崎さん救出に向かう」 攻:「永井!」 圭:「アメリカ相手なら、ちょうどいい実戦訓練ですよ」下村:「ありがとう...」 圭:「お礼言ってる時間はありませんよ。まずは監禁場所を割り出さないと」 オグラ:「南麻布。この前使ったセーフハウスがある。メガネはそこかもしれんな」 圭:「なぜ教えてくれるんですか。オグラさんはあっち側の人間でしょ」オグラ:「ハハッ、貴重なサンプル目の前にしてむざむざ帰れるか」下村:「南麻布なら1時間もあれば行けるはずよ」 圭:「すぐ出発しましょう」平沢:「鈴村、お前はオグラさんを移せ。場所は手配済みだ。中野は装備を積み込め」 攻:「はっ、イエッサー」 平沢:「永井」 圭:「作戦なら移動中に立てますよ」大臣襲撃の時間が迫っていた。 知らないと言い通す戸崎。「心拍がかなり低下しています。これ以上は」と言うマイヤーズに、「君の意見は聞いていない、やれ」とアルメイダ。戸崎がマイヤーズに言った。「飼い犬は大変だな」マイヤーズが再び薬を打とうとしたとき部屋の明りが消えた。 圭のIBMが電線を切って、 平沢の合図で暗視スコープを着けた救出部隊が突入。 圭:「IBMはあと何体使えますか」下村:「たぶんゼロよ」 圭:「戸崎さんが心配なのはわかりますが、くれぐれも冷静にお願いしますよ」下村:「わかってる」 攻は安全装置を外し忘れて圭にバカと言われ、 撃たれて一度死んだが平沢、下村のフォローもあり、 リビングを制圧。戸崎を探す。 階段はIBMが先行し通過。 残る部屋はふたつ。圭と下村が突入するが戸崎の姿はなく、 戸崎を乗せて走り去る車が見えた。後を追う。 圭がIBMを使いアルメイダの車に発信機を付けた。下村:「やつらは?」 圭:「セーフハウスの近くにまだいる。今、2本目の道を右に入りましたが焦らないでください」 圭:「先回りして挟み撃ちに...」下村:「そんな暇ない。逃がすか!」 アルメイダの車に追いついた下村だが、ハンドル操作を誤り振り切られた。下村の車は停止。 圭:「だから言ったのに...」 攻:「追いつけるか、永井...おい、永井」圭:「ちょっと黙ってろ」 圭:「まずいですよ、平沢さん。あいつらの行き先、アメリカ大使館です」平沢:「考え得る最悪の展開だな」 攻:「えっ、何が? なんで?」平沢:「大使館は完全な治外法権だ。警察だろうが自衛隊だろうが誰も手出しできないんだよ」 圭:「もし逃げ込まれたら、そこで終わりってことだ」攻:「だからなんで」圭:「ちょっと黙ってろ」 ☆次回 「クロちゃん、もう一度だけ」【感想】戸崎さん、見事なヒロインぶりでw 下村泉は名字がふたつだったのか。悲惨な少女時代で下村さんにしてみたら戸崎さんは命の恩人(てか死なないけどw)みたいなもんだろうから、冷静でいられないのもわからんでもないが、これじゃあ佐藤を止められないのでは。さすがに冷徹な圭は有能だね。で、相変わらず中野のバカっぷりは見事。訓練とかしたんだろうに。平沢さんはカッコイイね。ハゲだけど。アニメオリジナルの展開みたいで戸崎さんがどうなるのか、てか、どうしたいんだ~って感じ。大使館に逃げ込む前に何とかできるのか。大臣襲撃の時間に間に合うのか。いろいろと心配だけど次が楽しみです。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.16
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」☆第6話 「音無しの谷」★特別編 「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.11.13
夏目友人帳 伍 第6話 「音無しの谷」 ☆前のお話は→ 第1話~第5話 あらすじまとめ ひとりでおつかいに行った帰りに小物妖怪に追いかけられる夏目。逃げたが捕まった。小物妖怪は、こいつは友人帳の夏目で妖者を呼んで操るらしいから子分を呼べぬようまず喉を潰してしまおうと夏目の口の中に何かした。 ・v・「夏目?」そこに大きい妖怪が現れた。 手伝えば足くらいわけてやってもと小物妖怪。 ・v・「あ、やっぱり、夏目レイコ」大きい妖怪は小物妖怪たちを突き飛ばすと、夏目に住処に来いと言った。 ・v・「とうっ」 夏目は声が出なくなっていることに気づいた。 ・v・「着いた。この谷」 声が出ない夏目。・v・「瘴気にあてられた。喉、やられてる。しばらく声出ない」・v・「待ってて、レイコ。超薬捜してくる」「わかった任せろ。超魚とってくる」夏目 (違う) 夏目は、地面に字を書いたが、字は読めない妖のようだ。 ・v・「レイコ来た。超うれし~い」夏目 (ごめんな、俺はレイコさんじゃないよ) ・v・「とうっ」大きい妖怪は魚をとったり、きれいな花を見つけると摘んだり、 たぶんどれか効くとヘビやトカゲも並べてくれた。塔子さん心配してるだろうな。どうすればここから帰れるんだろう。それにこの声ずっとこのままだったらと夏目が考えていると、レイコ来てと大きい妖怪が呼んだ。 ・v・「これ」夏目 (何かの陣? わっ目が回る) ・v・「目、回る~」「レイコ、笑った」夏目 (そうか、励ましてくれたのか)・v・「そういえば、友人帳はどうした。レイコ、どこにある? 友人帳」 そこに斑が来て、やっと見つけたぞ、こんな辺鄙なところで何をしている。つまみの分際で私から逃げようなどと思うなよと言ったが夏目のパンチでニャンコ先生に戻った。先生:「このたわけ、スットコドッコイ」 ・v・「お~ウリ坊。客が増えた。にぎやか大好き~」ニャンコ先生を振り回して喜ぶ大きい妖怪。 先生:「なんだ、こいつは。おい、夏目」 先生:「どれどれ...まあこの程度ならほっといても2、3日でとけるかもしれん。まったく、しょぼい声封じの術をかけられおって」 先生:「おつかいひとつこなせないとは、しょうもないやつだ」 先生:「おい、でかいの、世話になったな。レイコの知り合いか」・v・「レイコ、やっと来た~」先生:「よく見ろ、これは孫だ。残念ながらあれは他界した」 ・v・「なんだ、そうか。レイコ来なかった」 ・v・「ぎゅ~」夏目 (また来るよ。レイコさんの話を聞きに)家に戻って心配かけたことを謝る夏目。 声が出ないって大変、風邪かしらと夏目の額に手をやる塔子さん。熱はないようだ。滋さんが風邪なら卵酒が効くんだけどなと言った。 『卵酒』と聞いてニャンコ先生はwww 塔子さんがネギ湿布をしてくれた。 咳き込む夏目に、大丈夫か貴志と滋さん。ちょっとネギ臭かったかしらと塔子さん。 夏目 (声が出ないと不便だな) 術をかけたやつを探しに行こうと夏目。先生:「わざわざ探しに行かなくても向こうから来るだろう」 先生:「逃がした魚のでかさを知っているはずだ。それに声を奪うなど陰湿な連中だしな」夏目 (それならやっぱり早く声を取り戻さないと。あいつらがここに来て塔子さんや滋さんに何かあったら困る)ニャンコ先生の酒がなくなった。 先生:「行くか、こんな腑抜けた状態のお前をひとりにして、横取りされたらたまらん」先生:「夏目、今夜は裸で寝ろ」 先生:「さっき滋が言っていた卵酒とやらを飲んでみたい。ほんとに風邪をひけば塔子が作ってくれる。裸で寝て熱を出すのだ」 咳き込んだ夏目の背中をニャンコ先生がさすってくれた。 夏目:『ありがとう先生。って言っても聞こえないんだよな。あの妖にも助けてもらった礼を言っていない。レイコさんだと間違えて俺を助けてくれた妖。声が戻ったら会いに行こう。今日のお礼とレイコさんの話を聞きに』 塔子:「さっき西村くんから電話があって、帰りに田沼くんたちとプリント届けに来てもいいかって」 塔子:「そうね、早く良くなるといいわね」 塔子さんは今日は蜂蜜大根シロップを作ってくれた。 犬の会の妖たちが訪ねてきた。 この妖怪に襲われたと夏目が絵を見せると、ヒノエが、それは隣町の毛むくじゃらという妖で、集まると質が悪い厄介なやつらだよと言った。 先生:「こいつが喋れんといろいろと面倒なのだ。さっさと治す方法はあるか」 術を解くより瘴気を取り除くのが先だが薬は夏露草を煎じて作るので、この時期にはあるかどうか。一週間もすれば治るから大人しくしているんだねと言われた。夏目 (先生は2、3日で治ると言った)先生:「ん? 2、3日も一週間も同じだろ。小さいやつめ」 先生:「案ずるな。私がお前に成り代わって学校に行ってやる。いつかのようにな」夏目 (それだけは、やめてくれ)先生:「弁当は栗ごはんがいいな。塔子に言っといてくれ」夏目 (声が出ないと名前も返せないんじゃないか)先生:「知るか。いい機会だ夏目。友人帳を私に譲るんだ。そうすればこのまま声が出なくても何の問題もない」 八原の先の日当たりのいい岩場なら残っているかもしれないから探すと中級が言った。夏目 (ありがとう、中級) 中級:「水臭いですぞ夏目様。我らに遠慮は無用でございます」夏目:『もし俺が友人帳を手放したら、妖に追われることも減り平穏な日々を送れるだろうか』 暇だとゴロゴロするニャンコ先生。夏目:『もし俺が友人帳を手放したら縛られたままの妖たちはどうなるんだろう。レイコさんを知るあの妖もひょっとして友人帳に名があるんじゃ...』 私ほどの有段者になると酒の匂いだけでほろ酔い気分になれるのだと言っていたニャンコ先生が、窓の外を見て驚いた顔をした。 ・v・「ごめんください」 先生:「なんでお前が来るんだ」・v・「友人帳に名前がある。返してもらいに来た」夏目 (やっぱり)先生:「しかし、その荷物は何だ」・v・「名を返してもらったら旅に出る」 ・v・「あの谷、昔にぎやかだった。でももうずっと私ひとりになった。ある日そこにレイコという名の客が来た。山道に迷ったと言っていた。・v・「暇だから勝負しようと一緒に遊んだ。超楽しかった。にぎやかだった昔思い出すくらい。レイコまた来るかも。待つの楽しかった。でも来なかった」・v・「もういないなら、もう待たぬ。預けた名を返してもらって、にぎやかな谷もう一度探す」夏目は声が出なくてもとりあえずやってみるかと友人帳を手にした。急に部屋が真っ暗になった。停電か? あの連中ならやりかねんから様子を見て来るとニャンコ先生は外に。先生:「どわ~」夏目 (先生、どうした?)まずい、友人帳が。貴志くん大丈夫と塔子さんの声がした。まずい、塔子さんに何かあったら。 見つけたぞ夏目と毛むくじゃらの妖怪たちが現れた。毛むくじゃら:「あの妙な猫ダルマとでくのぼうも隙をついて打ち倒してやった」 夏目 (これだけは、絶対に渡さない) 斑:「やめておけ。あれでこの私を打ち倒しただと。小物どもよ。見えないのをいいことに不意打ちとは」 斑:「私を怒らせるとどうなるか教えてやろう。機嫌が悪くて加減ができんぞ。見逃してやる。一度だけだ。今のうちに去れ」 毛むくじゃらの妖怪たちは、声はお返しいたしますと言うと逃げて行った。 明りがついた。塔子さんも無事だ。「よかった」声が戻っていた。 大きい妖怪は「超痛い」とのびていた。声が戻った夏目は名を返す。 夏目:『我を守りし者よ、その名を示せ』 レイコ:「本当にこの谷がにぎやかだった時があったの?」・v・ 「そう、花も鳥も妖も人も超たくさんいた。にぎやか大好き」 レイコ:「変なの、こんなにさびれた所にいるのに」・v・ 「遊ぼ、人の子」レイコ:「いいわよ、どうせ暇だし。その代り私と勝負しない?」 人の遊びをしてみたいと言うとレイコは石けりの陣を書いた。 ・v・「とうっ」 レイコ:「私の勝ちね」・v・ 「負けた~でも楽しかった」 ・v・ 「超にぎやかになった」レイコ:「そうね、ほんとは私もたぶん好きよ、にぎやかなの」レイコ:「きっと、楽しいでしょうね」・v・ 「また遊びに来る。人の子」レイコ:「レイコよ。あなたの名前は?」 夏目:「ひだか、名を返そう」 夏目の回復祝いに妖たちが集まった。夏目:「いろいろとありがとう。中級、ヒノエ」中級:「我ら犬の会。呼ばれたとあればいつでも馳せ参じますぞ」夏目:『レイコさんもにぎやかなことが好きだったのかもしれない』 ひだか:「花も鳥も妖も時経つ毎消えていった。もうレイコもいない。もう未練ない」 夏目:「そうか、ごめんな。レイコさんじゃなくて」ひだか:「それ、さっきも言った」 夏目:「聞こえないって言ったじゃないか」 ひだか:「レイコ、来なかった。でも孫が来た。超うれしかった。うれしいこと超大好き~」 ひだか:「とうっ」 先生:「アホめ」夏目:「何がだよ」先生:「とうっ」 帰り道、滋さんと一緒になった。心配かけてすみませんと言う夏目に、大したことなくてよかったなと滋さんは言った。 先生:「これでやっと飲みに行けるわ」玄関で、おかえりなさいと塔子さん。夏目:「ただいま」【感想】・v・ ひだかという名前だったんだね。超かわいかった。友だちになりたいかも。とうっ。★次回は特別編「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」だそうです。これってOVAだよね。前に見たけどこっちの記事は書かなかった~*書いたほうはこちら→ いつかゆきのひに茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.11.13
亜人 2期 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第14話 「なんかめんどくさくなってきた」☆第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」☆第16話 「俺はいつだって怖い」☆第17話 「反吐が出ますね」☆第18話 「クロちゃん、お願い」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ (第1話~第13話)亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.09
亜人 #18 クロちゃん、お願い ☆前のお話は→ 第14話 「なんかめんどくさくなってきた」 第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」 第16話 「俺はいつだって怖い」 第17話 「反吐が出ますね」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 圭たちは実地訓練に入る。 圭:「ゴム弾ですか」平沢:「実地訓練とはいえ実弾を使うわけにはいかん。我々は死んだら終わりだからな」真鍋:「それでも当たると相当いてえぞ」 圭:「痛みには慣れてますよ」 平沢がチーム分けを話す。攻はテレビに見入っていた。 (ニュース)くり返しお伝えしています。先ほど、松浪化学の田所良一氏と遠藤耕作氏が殺害されました...佐藤の凶行に遭ったとみられ、警察の相次ぐ失態に警備体制の見直しも叫ばれています。 圭:「まだ他のターゲットを気にしているのか」攻:「悪いかよ」圭:「下手な正義感にとらわれている余裕はない。こっちがとれる作戦は...」攻:「戸崎さんが大臣の動きを調べて佐藤を待ち伏せする。だろう」圭:「覚悟はできているようだな」攻:「ていうか、泉さんは? 訓練なら同じチームがいいんだけど」圭:「戸崎さんと研究所だよ。アメリカの役人に呼び出されたらしい」 研究所に呼び出された戸崎。アルメイダが質問をする。 アル:「では、オグラ博士とは...」戸崎:「会ったのはモニタールームだけですね。永井圭の逃亡を知ってすぐに帰られたので」アル:「その後、博士は亜人襲撃の最中にもかかわらず隔壁の外へ。地下の車に戻る途中で何者かに殺されたと」戸崎:「私も詳しい状況までは知りませんが、犯行にはIBMが使われたと聞きました」マイヤーズが、そのように報告をうけています。遺体の歯の治療痕も一致していますと言った。ただ...言いかけたのをアルメイダが遮り、ただ、気になる点がいくつかあると言った。たとえば?と戸崎。アル:「たとえば、なぜ殺害時の監視カメラの映像が消えているのか」戸崎:「確かに妙ですが佐藤の起こした爆発の衝撃が原因かもしれません」アル:「博士とボディーガードの遺体が別の場所で発見されているのも不自然です」戸崎:「逃げる途中でバラバラになっただけでは?」アル:「当日、施設にいたはずの研究員が行方不明になっているとの話もあります」戸崎:「それは初耳ですね。職員リストじゃそんな事実は確認されていないはずですが」アル:「あなたはオグラ博士がモニタールームを出たあと隔壁の外へ出ていますね」戸崎:「まさか私を疑っているんですか」アルメイダは、もし仮に佐藤ではなく内部の者の犯行だとすると、状況的に博士を殺害できるのは戸崎だけだと言った。私がなぜそんなことをする必要があるんですと言う戸崎に、私にわかるのは亜人襲撃の真っ最中にもかかわらず、あなたが1時間近くも外に出ていたということだけですと言った。アル:「なぜ、そんな危険な真似を?」戸崎:「実は...永井の逃亡を知った上司に電話でひどく責められましてね。居ても立ってもいられなかったんです。役人の辛さはあなた方もご存じでしょう」 戸崎が帰った後、状況証拠は極めて乏しいです。やはりあの男は博士殺害とは関係ないのではとマイヤーズが言うと、君の意見は聞いていないとアルメイダ。時間の無駄だった。遺留品を回収して帰国するから申請を出しておけと言った。 (ニュース)速報です。本日、昼すぎ、東陽レイロード産業本社ビルにて爆破事件が起きました。この事件で同社会長の湯谷氏と他3人の死亡が確認されています。死亡した4名はいずれも亜人、佐藤の殺害リストの対象者であり、強硬姿勢を示した政府に対する佐藤の応酬ではとの声もあがっています。連続する佐藤の凶行に官庁周辺ではデモ行為が続いています。 入院中の慧理子は看護師が話しているのを聞いた。「亜人のニュース見た? 」「ええ、怖いわよね」「例の病室の子、お兄さんが永井圭なのよ」「それ、この前話題になった亜人でしょ。屋上から人突き落して施設から逃げたっていう...」 喫煙所で圭とオグラ。オグラ:「亜人も生きづらい世の中になったな。愛煙家と同じだ」 圭:「佐藤さんを止めれば以前の日常に戻りますよ」 圭:「亜人はタバコと違って他人に害はない」オグラ:「だといいがな」 佐藤のアジトでは、 奥山:「秘密兵器かぁ。こういうの作ってみたかったんだよな」 (総理大臣 記者会見)「我々はテロに屈することなく、国民の安全を脅かす亜人の組織を壊滅するため、新たな法整備をとる次第です...」 すごいことになってきて亜人の立場は悪くなるばかりだと話す高橋とゲン。田中が不満なのかと聞くと、まさか、でも今のやり方で大丈夫なのかなと言った。だったら他にどんな方法があると田中。確かに亜人への風当たりは強くなったが悪いことばっかじゃねえだろと言った。 田中:「ここには今、日本中の亜人が集まってきてる。前に厚労省に来たやつらや、お前らのつてを頼ってきたグループもいる。警察もクチコミは防ぎようがねえからな。みんな亜人の未来のために立ち上がったんだ。いまさら後には引けねえよ」 まとめ役の男に、とりあえず、みんなには爆弾作りを手伝ってもらっているが他に何かやることはと聞かれた田中は、掃除とか? と答えた。が、男の名前も知らず、さすがは田中さんだと言われた。肝心の佐藤さんの姿がちょっと前から見えないけどと聞かれた田中は、そりゃあ決まってんだろと答えた。 戸崎:「名阪医療センターの柏木氏が殺された。走行中の新幹線で犯行に遭ったようだ」圭:「出番ですよ、戸崎さん」次のターゲットとなる大臣は今、合同庁舎の危機管理室に籠っている。だが関連企業が相次いで被害に遭い新たな法案も可決される。大臣も関係省庁の対応に追われ内閣次官と会って口裏を合わせるようだ。 すでに密談の場所は割り出した。各国の要人が使う施設だと戸崎。襲撃されるのは厚労省か自宅もしくは料亭だったはずではと聞く圭に言った。戸崎:「あくまでも予想と言ったはずだ。それに、永井、お前なら多少の変更にも対応できるだろう」 圭:「まあ、作戦はたえず応用するのが基本ですからね」 戸崎は、詳細なスケジュールを入手するので、平沢に建築図面を手に入れ人員配置を検討するようにと指示した。残りの者は訓練の精度をあげろの言葉に攻が「よぉし」と声を上げた。 圭:「戸崎さん、ここからは一分一秒を争います。失敗は許されませんよ」戸崎:「誰に向かって言っている」 戸崎は大臣を訪ねた。大臣:「佐藤を捕獲できないばかりかスポンサーは壊滅。失態続きの貴様がよく顔を出せたな」戸崎:「申しわけありません。しかし大臣にもしものことがないようにと...」大臣:「ここは核シェルターみたいなもんだ。いくら亜人だろうと手は出せん」戸崎:「とはいえ外出されることがあれば話は別です。念のためにスケジュールを...」大臣:「笑わせるな、すぐ除名する無能な部下に何を相談しろと?」大臣:「それに他人の心配をする暇などあるまい。曽我部によれば国防総省の連中がいろいろと探っているそうじゃないか」戸崎:「すでに聴取も終わりましたし私に疑われるようなことは何もありませんよ」 曽我部:「オグラ博士の遺留品は警察の鑑識を経てこちらに移管されました。移管時の照合リストは先にお渡しした通りです」 マイヤーズが遺留品はすべて揃っていて問題ないと言うと、相変わらず観察力はゼロだなとアルメイダ。リストを確認して、やはりな、ここにあるはずのものが、なぜかなくなっていると言った。 こんな状況でどうやってスケジュールをと聞く下村に、心配はいらん。大臣から聞き出せないなら近い人間を狙うだけだと戸崎。大臣秘書が新法案の資料を精査中で私も報告書を出すことになっているから、その隙にスケジュールを奪うと言った。戸崎:「メモリーの認識とデータ移動の自動実行に約10秒。その間だけ気づかれるな」下村:「それって...」戸崎:「IBMが出せる君の仕事だ」 下村:「戸崎さんが急ぎで確認してほしいと」秘書:「亜人のせいでバカみたいな仕事ばっかり」 下村:「クロちゃん、お願い」 まあいいんじゃない、大臣に渡しておくわと秘書。データ移動が終了していない。下村は苦し紛れに秘書の腕時計を素敵ですね似合ってますと褒めた。あ~あ、わかっちゃった? これアンティークの一点物なのと秘書。スーツやヒールの自慢も始めた。 データ移動完了。よかったらショップを教えるけどという秘書に、ありがとうございます。また機会があればと言って下村が去ろうとすると、ちょっと待ってと呼び止められた。 秘書:「あなた、戸崎さんとデキてる?」下村:「はあ?」秘書:「いつも一緒にいるし彼の命令なら何でも聞くんでしょ」下村:「私はただ自分の仕事を...」秘書:「はっきり言って趣味悪いよ」 圭たちは実地訓練。圭:『基本は幽霊を盾に後方射撃』 『作戦は佐藤さんの確保が最優先。見つけ次第、無力化を狙う』 俺の運動神経にめんなよと飛び出した佐藤役の攻を仕留めた。記録更新だと平沢が言った。圭:「あとは戸崎さんの連絡を待つだけです」 クロちゃんが盗んだデータを見る下村。 下村:『えっ、これって...今夜』 戸崎が車の中で下村が戻ってくるのをイライラしながら待っていると、アルメイダとマイヤーズが来た。何の用です。もう聴取は終わったはずだと戸崎が車から出て言った。 アル:「実は最後にひとつ気になることがありまして。オグラ博士の遺留品にあるはずのものがなぜか見あたらないんです」 アル:「おそらく誰かが保管庫から回収したんでしょう。オグラ博士の車に残されていたはずのこれをね」タバコを見せられて動揺した戸崎だが、なんのことか知らないが尋問なら正式な手続きを取ってもらいたいなと言った。確かにおっしゃる通りですねとアルメイダ。忙しいのでこれでと言う戸崎に薬を打った。 アル:「いいかげん日本式の面倒な手続きには飽きた。サッサと口を割らせてもらうよ」車をまわせというアルメイダに、日本の公務員にこんな真似をして本当にいいんですかとマイヤーズ。君の意見は聞いていないと言ったはずだがとアルメイダは言った。アル:「いざとなれば事故に遭ってもらうまでだ。ここは人の死に鈍感な連中ばかりだしな」 下村が駆け寄って来るのを見たアルメイダはしかたない拘束しろとマイヤーズに言った。「邪魔」と下村がクロちゃんを出すとマイヤーズもIBMを出しクロちゃんを押さえ、アルメイダに「この女、亜人です」と告げた。さっき出したばかりのクロちゃんはマイヤーズのIBMに倒された。下村も腹にパンチをうけ倒れる。 マイ:「内蔵を破壊したから持って数分てところね。本体との意識の伝達が途絶えればIBMなんかただの人形。趣味の悪いオブジェにもならない」アル:「あの男も隠れて亜人を飼ってたわけか。いい実験材料が増えたな」マイ:『残念ね。普通に死ねたら幸せだったのに』 下村も拘束しようとすると、ちょうど研究員が車で駐車場に到着。アルメイダはマイヤーズの頬を打つと戸崎を締め上げるのが先だからサッサと車を出せと言った。 アル:「心配するな。あの女の分は後でお前に使ってやる。ミスの責任はきっちり取らないと」戸崎を乗せた車が去る。 『君の仕事は何だ』『私の仕事は、あなたを守ることです』☆次回 「飼い犬は大変だな」【感想】あらら、佐藤てばサクサクと進めちゃってもう次は大臣ですか。いつのまにか仲間も増えているし。クロちゃんはいい子だね。細かい作業もできるんだね。戸崎さんは圭に誰に向かって言っているとか言ってたのに捕まってしまうし。ミスばかりだな。乱暴な人に捕まっちゃって大丈夫だろうか。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.09
夏目友人帳 伍 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「変わらぬ姿」 ☆第2話 「悪戯な雨」 ☆第3話 「祓い屋からの手紙」 ☆第4話 「連鎖の陰」☆第5話 「結んではいけない」夏目友人帳 伍 5 [ 緑川ゆき ]
2016.11.06
夏目友人帳 伍 第5話 「結んではいけない」 ☆前のお話は→ 第1話「変わらぬ姿」 第2話「悪戯な雨」 第3話「祓い屋からの手紙」 第4話「連鎖の陰」 地学教室の黒板に落書きを見つけた夏目。西村に消しておいたほうがいいんじゃないかと言ったが、西村には落書きは見えていなかった。 「たすけて...つれて...」落書きを読んでいるとチョークが転がって教室の外に気配を感じた。夏目は教室の外に出たが誰もいなかった。 そこにタキ(多軌)が通りがかった。 タキに地学教室の落書きの話をする。誰にも気づかれないものを見てしまうのは、やっぱり大変よねとタキ。実は家にも最近、妖怪が現れたのと言った。タキは妖怪が見えないんだろうと夏目が言うとタキは話した。 一週間ぐらい前、家の中で気配を感じ始めた。何かが駆け回るような音や、転んだような音がしたり。そのうち夢で声がしはじめた。 ちゃんと聞き取れなかったが、誰かを呼ぶような探すような悲痛な声だった気がして、迂闊なことをしたくはなかったけれど、もしかしたら妖怪がまた祖父のことで困っているんじゃないかと思った。 思い切って祖父が残した妖怪が見える陣を使ってみた。 誰かいますかと呼びかけると妖怪が現れた。私が見えるのかと言う妖怪は大きくて怖かったが、落ち着かなきゃと思った。妖怪は、もし私の声が聞こえるなら助けてほしいと言った。 「すまん、人の子。脅かす気はない」とモサモサした妖怪(以下、モサ妖怪)近道をしようとしたのだが、この屋敷から出られなくなってしまったと言った。 祖父が生前、お札とかいろいろ貼っちゃったから。タキはお札や術のことを調べて地図を書いた。 うまく出られるといいけどと地図を渡すと、ちゃんと出ることができたならば、証として門の前に花の枝を置いてしらせようとモサ妖怪は言った。 玄関に梅の花が置いてあった。 タキ:「私、うれしくて。あの陣で誰かを助けることもあるんだって」夏目:「よかったな」 夏目:『ああ、タキはまだ信じているんだ。異形との交流が恐ろしいものばかりではないということを。それは確かにそうなんだ。けれど...』 カニ缶を持ったニャンコ先生が来て、この缶詰を開けてくれと夏目に言う。つるふか先生が大好きなタキに抱きつかれた。 カニ缶を食べて大満足のニャンコ先生。そういえば、あの小娘から妖者の匂いがしたぞと夏目に言った。タキは陣で妖者を助けてやったから、その時の匂いじゃないかなと夏目はニャンコ先生に話す。どうだかな~とニャンコ先生。 先生:「あれはまだ新しい匂いだった。そいつはまだ出て行ってないんじゃないのか」タキの家に行こうと夏目。あの陣が禁術かもしれないということも伝えておかなきゃ。 夏目はタキの家を訪ねる。 突然ごめんな。少し気になることがあってと夏目は言うと、夏目くんのお知り合い? 綺麗な人ねとタキ。 先生:「わからんか小娘。ニャンコ先生だ」 先生:「男ひとりでおしかけるのも周りの目があればお前に悪いとこいつが気にするものだからな。しかもこれなら、お前も抱きつくまい」タキ:「先生のいじわる」おじいさんの陣のことで話がと夏目が言いかけるとニャンコ先生が言った。 先生:「おい、タキ。汁粉の礼に忠告してやる。お前のじいさんの陣、どうやら禁術と呼ばれているものらしい。と言っても祓い屋という連中の中での話だが、やつらに知られたらいろいろ面倒だ。そんなものはサッサと手放すか捨ててしまったほうが後腐れがないぞ」タキ:「祖父の陣が禁術...」天井に気配を感じる夏目。出て行った妖怪ってどんなだったかと聞くと、大きくて、ちょっとモサモサしててとタキ。やっぱり学校のあいつがそれかと夏目は思った。再び気配がして、上だなとニャンコ先生。夏目はタキに、この家の中にまだ妖怪の気配があるんだと言った。3人で家の中を探す。 ニャンコ先生が見つけて斑になって捕まえた。小さいネズミのような妖怪だった。学校のと違う。夏目はタキに下がっていたほうがいいと言った。 小さい妖怪は放せと斑に噛みついた。怒って追いかけまわす斑。小さい妖怪は夏目の肩に逃げた。夏目が、やめろ先生とパンチ。 斑はニャンコ先生に戻った。 家の怪しい気配というのは、今そこにいる妖だったのかしらと言うタキだが、やっぱり妖怪は見えない。 夏目が小さい妖怪に、ここで何をしているんだと聞いた。 小妖怪:「私はご覧の通り旅兎。友人とふたりで食っては寝、食っては寝の旅をしていたのだ」 夏目:「えっ、ウサギなのか。ネズミに見えるぞ」 小妖怪:「アホめ、無知め。ネズミがウサギかは尻尾を見ればわかるだろう」 夏目:「ああ、かわいい」 タキ:「えっ、なになに、何がかわいいの?」 夏目:「ああ、えっと、この妖はネズミみたいだけど本当はウサギで...」*小さいネズミみたいな妖怪は旅兎で、名前はアワユキ。捜している友だちはタケミツ。以下、旅兎と表記します。 集中して聞かぬか人の子と言うと旅兎は話した。友人とこのあたりを通ったときに、でかいモサモサの妖がこの家に入って行くのが見えた。旅兎も入ってみると、見えぬ壁や曲がれぬ廊下などで友人とはぐれてしまった。それからずっと友を捜し続けている。タキが夢で聞いた誰かを捜すような声はこの妖のほうかと思った夏目が、友だちはどんな妖なんだとたずねると、私と同じ旅兎だと言った。つまり、この家にモサ妖とウサギ一組が入って迷子になったということか。 夏目:「じゃあ、その友人ウサギを見つけたら、ここから出て行くんだな」旅兎:「もちろんだ。誰が好き好んで人間などのそばにいたがるものか。ましてや人間のくせに術を使うなど、ろくなやつではない」タキ:「夏目くん、大丈夫? 妖は何て?」夏目:「友だちを見つけたら出て行くって言ってるよ」タキ:「ウサギさん、妙な家でごめんなさい。お友だちはきっと捜すから、もう少しだけ我慢しててね」 先生も力を貸してね。お礼は必ずしますとタキ。お前は話が早いなとニャンコ先生は喜んだ。それにしても学校にいたあいつは何を? そのモサ妖はどうしたか知らないかと夏目が旅兎にたずねると、そういえば、ときどき戻ってきては窓から中を見ていると旅兎は言った。 ちょうどその窓だと旅兎は指差す。 夏目:「梅の花?こんな季節に?」タキ:「それが妖が置いて行ってくれた花の枝なの。きれいでしょう」夏目:「うん」タキ:「長く持ってるほうだと思うんだけど、もうすぐ散ってしまいそうで。せっかく妖が出会えた証を残してくれたのに。ちょっと寂しい」 窓の外に妖怪がいることに気づいた夏目は、タキに窓から離れるように言うと外に出た。 モサ妖怪が窓から中を覗いていた。お前はタキに家から出してもらえた妖だろうと言うと妖は去ろうとした。 夏目は妖を捕まえて、待て、なぜまだタキのまわりをうろついているんだと言った。黒板の文字もお前だろう。迷ったとか連れてとか、あれはどういう意味だと夏目が言うと、お前、あれを読んだのかと夏目に向かってきた。小僧、お前あれを読んだのかと夏目に手を伸ばすモサ妖怪。 モサ:「あれを人の子に読まれてしまったのか。情けない、情けない」 夏目:「あれは何なんですか」モサ:「おまえも、真っ直ぐ私の目を覗くのだな」 こうして話を聞いてくれる者が現れたのも何かの縁かとモサ妖怪。これから話すことは内緒だぞ小僧と言い、夏目がそれはまだ約束できないと言いかけたが話し始めた。 (モサ妖怪)「ずっと北にある古木に住んでいたが人に伐られてしまった。どんなに恨み言を叫んでも誰ひとり気づかない。住んでいた古木の対となる木が南の山にあり、そこならまだ住めるかもしれんと向かったのだが、途中、横切ろうとしたこの家から出られなくなった」 「腹立たしく私の心は荒れたが、誰かいますかという声がした。不思議な術を使う不思議な小娘だった。震えていたのに助けてほしいと言ったら...初めて人の目を見た。それは、とても、とても...」 先生:「いつまでそんなのと話している。サッサとウサ公を見つけて帰るぞ」モサ:「ん?なんだあの毛糸玉のような生き物は。ウサ公とは?」あなたに付いてこの家に2匹妖が迷い込んで、タキが心配するから出してやりたいんですと夏目が言うと、ちょうどよい手伝おうとモサ妖怪。出してもらった礼ができないかと娘の様子をうかがっていたのだと言った。 夏目くん大丈夫とタキが中から呼ぶ。もう大丈夫だと夏目は言い、ここにいる妖はと話そうとするとモサ妖怪が夏目の口を塞いで、小僧、黙ってろ。余計なことを言うならこの首へし折るぞと言った。モサ妖怪は、行けるところは限られるが幸い小娘にもらった地図があると言うと歩き出した。 夏目:『あの妖、まるで...』 妖が迷い込んでいそうなところを捜せばいいのねとタキ。夏目がタキは見えないしと言ったが、元はと言えばこの家に掛かっている術のせいだから手伝うと言った。 屋敷の中をみんなで捜すがなかなか見つからない。それにしても広い。缶の縁に引っかけて指をケガしたタキ。大丈夫よと言ったが、 夏目:「ダメだ、洗って消毒して来い」旅兎:「そうだぞ、人は驚くほど弱いと聞く。さっさと傷を清めて来い」先生:「アホ、騒いでもお前の声はこいつには聞こえんぞ」夏目:「ウサギ1号も傷を洗ってこいってさ」タキ:「うん、ありがとう。すぐ戻るね」 タキのやつめ、禁術のことやじいさんのことで責任を感じているようだなとニャンコ先生が言った。 この先は行けなかったのにお前と一緒なら行けるのだなと夏目の肩に乗った旅兎。お前らが客として入っているからくっ付いていれば移動可能な場所が増えるようだと言った。夏目:「そんなことが作用するのか。すごいなタキのおじいさん」旅兎:「迷惑な。しかしそれだけこの術の主は守りたいという気持ちが強かったのかもしれんな」旅兎:「術とは本来、自分のありのままでは補えないところに手を届かせてしまう。一方では薬になっても一方には毒になることもあるのだ」 モサ妖怪が夏目を呼ぶ声がした。行ってみるとさっきまでなかったところに戸があった。術で隠れていたのだろう。壁を探っていたら出てきたとモサ妖怪は言った。 みんなで戸を開ける。扉が動いた。タケミツはいるかと旅兎が呼びかけると、アワユキか?の声。タキ、いたぞと夏目が叫ぶ。 兎2:「アワユキ無事か。よかった」兎1:「タケミツすまんかった。私が、人の家とはどういうものか知りもしないのに近づいてしまった。すまんタケミツ」兎1:「この者たちがお前を捜すのを手伝ってくれたのだ。この家の娘も」兎2:「なんと人の子が」兎1:「もう人のことは嫌いではない。でももう二度と近づかぬ。友に危険が及ぶぐらいなら」 モサ妖怪が旅兎二匹をつまむと、これらは私が連れて出ようと言った。タキがまだ来ていないから待ってくれと夏目が言うと、あの娘が来たところでどうせ我らは見えまいと言った。 夏目:「見えてなくても別れ際ぐらい」モサ:「見えぬ相手にはいないも同然。もともと結ぶだけ無意味な縁なのだ。そういうことは見えるお前が一番よくわかっているだろう」それはと俯く夏目にモサ妖怪は、先ほどチラリと話していた禁術とはあの陣のことかと言った。 (モサ妖怪)「禁じたやつは正しいな。禁じたやつは優しいのだな」 「だって私は、あの陣に入り、初めて人の目を見てしまってから、あの子の目を見てしまったからは、なぜか無性にこの地を離れがたく...」 「しかし、この地に残っても妙な寂しさはつのるばかりで...」夏目くん、見つかったのとタキの声。去ろうとするモサ妖怪に、せめて伝言はと夏目が言うと、お前に頼みがあると言った。モサ:「伝える気は毛頭なかったが、あまりに気持ちが溢れるので書きなぐってしまった。もしお前があれを読めてしまうことがあっても、どうかあれだけは、どうか内緒にしてくれ」 風が吹いて妖たちは去った。倒れた夏目に駆け寄るタキ。去り際の妖気に当てられただけだから心配ないとニャンコ先生が言った。夏目:『ああ、タキ。小さいけれどまだ聞こえるんだ。ウサギたちが、あの妖が、さようならって言ってるんだ。ありがとうって言ったんだ。タキにも聞かせてやりたいのに、俺にばっかり聞こえるんだ』 タキ:「そうか、よかった。じゃあウサギさんたちはちゃんと出られたのね」夏目:「ああ」タキ:「陣に現れたあの妖も手伝ってくれたなんて」タキ:「ありがとう夏目くん。危険なものであるとしても、やっぱりおじいちゃんの陣は私の宝物だわ」夏目:「ああ、そうだな」 地学教室の黒板を見る夏目。 『迷った私を助けてくれた。連れて行きたい、叶うならば。美しき山を、美しき谷を、共に見たいと思ってしまった』『この気持ちを人は何と呼ぶのだろうか』 夏目:『それは...それは、まるで...』☆次回 「音無しの谷」【感想】恋だね( *´艸`)多軌は優しくてカワイイね。モサモサした妖怪も旅兎たちもいい妖怪だった。優しくて切なくて、でも心があったかくなる、いいお話でした。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.11.06
ボホール島旅行記 2016年9月 (1)1日目の1自宅~成田空港 出国手続き後、搭乗前まで☆9月にフィリピンのボホール島に行ってきました。もう2ヶ月くらい経ってしまったのですが、ボチボチ旅行記を始めたいと思います。適当におつき合いくださいませ。☆旅の始まりは今回も成田空港です。第2ターミナル南ウイング。今回も安い高速バスに乗って成田空港に来ました。いつもターミナルの同じような写真でのスタートなので、今回はちょっと違った写真から。NARITA SKY LOUNGE 和 ☆しばらく成田空港に行っていない方は、ん? 何コレ? って感じかもです。成田空港第2ターミナルに昨年4月オープンした、寛ぎの大空間です。NARITA SKY LOUNGE 和(わ) の名称は公募で決めたらしいです。が、募集してたの知らなかったw カフェ、マッサージ、パーソナルブース、イベントスペース、ファミリーベンチなどがあります。 ☆場所は、出国手続きを終えて搭乗口へ向かう通路。搭乗口は本館と少し離れたサテライトにあって、サテライトのほうが搭乗口が多いので、多くの人がサテライトに向かうのですが、その連絡通路内にあります。☆動く通路の内側にできたものですけど、もしかして、もっと長く成田空港に行っていない人は、サテライトへはシャトルで行くのでは? とか思ったかも。そう、以前は2本の自動運転のシャトルが走っていました。待ち時間は長いけど乗る時間は1分くらいのやつw シャトルは2013年9月で役目を終えて、動く歩道になっていました。☆動く歩道の内側に新しくできた空間は、広々していて和風でオシャレです。が、あまりに人がいなくて、座っていいのか迷ってしまったwww 乗継ぎの長い時間も快適に過ごせるようにということで作られたものなので、一人用のイスとかPCデスクもいい感じ。トイレも他とちょっと違っていたりします。機会があったら動く歩道を下りてちょっと寄ってみるといいです。 ☆午後便で人も少なかったせいもあるかもだけど、連絡通路にはほとんど人がいなくて、寂しいくらいでした。私も時間はあるにはあったのだけど、ひととおり見て写真だけ撮って、搭乗口があるサテライトに移動しました。☆搭乗口は61~75が本館側。81~99がサテライトにあります。 ☆はい、こちら96番の搭乗口。フィリピン航空427便・マニラ行きです。今日はマニラで1泊して明日の朝ボホール島に行きます。今回はパッケージツアーではなくて、細々とパーツを組み合わせた手配旅行です。☆ホテルの部屋が訳ありで割引になっているのを見つけて7月に予約して航空券も取れたんだけど、細かい手配に時間がかかって結局、最後、変更になった国内線のEチケット控えを自宅で印刷したのが出発前日。また大忙しの出発になりました。☆マニラのホテル、空港の送迎、ボホール島のホテル、現地ツアーとそれぞれ手配先が違うので、山ほどバウチャーや領収書や連絡メモなどを持って、では、行ってきま~す。★次はボホール島の場所と例によって機内食の写真など。るるぶフィリピン セブ島・マニラ(2017年版)【電子書籍】
2016.11.02
亜人 #17 反吐が出ますね ☆前のお話は→ 第14話 「なんかめんどくさくなってきた」 第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」 第16話 「俺はいつだって怖い」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ『カイには悪いことしたな。 でも、これからやることを考えれば、一番安全な場所かもな』琴吹タケシ、17歳。先日、脱走して2日後に自発的に戻って来た。2週間にわたって尋問したが、気づいたら外にいた。よくわからないの一点張りでまるで要領を得ない。脱走など物理的に不可能なのだが物証が見つからない。このままでは予算や近隣の評判に響くので、この件は存在しなかったということになった。 カイがいる集団寮に入ってきたタケシに3人の少年が目をつけた。作業の時間。脱走したんだろ、噂になっているぞと話しかけ、どうやって抜けたんだと聞いた。タケシは、わかんねえ、気づいたら外にいたと答えた。*少年院のワルの3人。名前はわからないので以下「3人」または「少年」と表記します。少年に見えないけどねw そんなこと言わないで教えてくれよと、ひとりがタケシの手にハンダを押し付けようとしたが、カイがやめろよと言って止めた。 タケシ:「なあ、お前、ウザいぜ」 海斗:「そうか?」 トイレでタケシのところに3人が来た。彼女の誕生日が近いんだ、わかるだろうと言われたが、わかんねえとタケシが答えると腹を殴られた。 少年:「これでわかったか。抜け道があんのか」タケシ:「あるかよ、俺ら全員身にしみてわかっているはずだ。あの壁は誰にも越えれねえってな」 少年:「じゃあ手引きしたやつがいるのか」タケシ:「それが一番ありえねえぜ。つるむやつには反吐が出る」 じゃあどうやって抜けたんだと蹴り上げられたタケシは、どんだけ殴ってもいいけど大事にはしないでくれ面倒だからと言った。殴ろうとしたところにカイが来て止めた。少年:「海斗、ジャマするのか」海斗:「いや、でも一方的ってのはな」少年:「3対2だぜ」3対1だろ、俺をいれるなとタケシ。だとさとカイが3人にボコられた。監視員が来て何をしていると言うと、何でもないです。こいつ気分が悪いみたいでとごまかし次ジャマしたら殺すからなとカイに言った。 (ニュース)昨夜未明、脳科学総合研究所の所長、岩崎慶太氏および警護についていた警官数名が何者かによって殺害されました。岩崎氏はAJIN.netのリストに名前があがっており、警察は佐藤の犯行とみて捜査を進める... タケシ:「人助けのつもりかもしれねえけど迷惑だぜ。お前、あれだろ、亜人の友だち助けて逃げたってやつ」 海斗:「ああ」タケシ:「それだけしてやって、そいつは何かしてくれたのかよ」 海斗:「...置いてかれた」タケシ:「だろうな。与えた恩は返ってくるっていうが現実そんなのありえねえ。俺もそうだった」タケシ:「次、首突っ込んでお前がもらえんのは拘置期間の延長と後遺症付きの大けがだけだ。俺も与えないぜ。もしお前を助けれる力があったとしてもな」 圭と攻はトレーニング中。 (ニュース速報)港区内ホテルにて武装襲撃事件が起きました。殺害されたのは、フォージ安全の社長、甲斐敬一氏および社長秘書の李奈緒美氏です。現場では亜人、佐藤と見られる男が目撃されたとのことです。あわせて殺害された両名が佐藤の殺害リストに名前があがっていることから、警察は佐藤の犯行と断定... これで大臣まではあと7人だ。作戦決行までの時間は僅かしかない。すべての訓練において精度を上げろと戸崎は言った。 佐藤のメッセージがアップロードされる。やあ、久しぶりだね。亜人の佐藤だ。リストは3分の1をこえたが日本政府からはいまだに何らの返答も来ていない。我々は無茶な要求をしているか? それは違う。我々は亜人として最低限の要望をかなえてほしいだけだ。これまで政府および各関連企業が行ってきた亜人に対する人体実験。およびそれによって得られた利益の正式かつ詳細な公表と亜人に市民権を認めること。このふたつだ。我々の歩みは決して速いものではないが、しかし絶対に止まるものではない。これ以上犠牲者を出さないためにも早急に答えを出してほしい。よい答えを期待している。 圭たちは訓練を続けていた。 佐藤のアジトでも準備が進められていた。 田中:「政府のやつら、どう出ますかね」佐藤:「どうもこうもないよ。彼らの答えは常にひとつしかない」 佐藤の要求にどう対応するつもりかと聞かれた総理は、「人体実験などという事実がない以上、毅然とした態度で望むのみです」と答えた。政府の保護下にあった田中が人体実験の事実を示唆しているがと言われると、「いずれにしましても政府としてはテロに屈することなく強い姿勢をもって早期解決にあたるのみです」と言った。佐藤:「期待するだけ無駄だよ」田中:「反吐が出ますね」佐藤:「まあいいじゃないか。むこうがそう出るなら、こっちは断固やり通すまでだ」奥山がちょっといい?と佐藤を呼んだ。ずっとやってますけど何ですかと田中がたずねると、佐藤は秘密兵器だよと笑った。 トレーニングを続ける圭と攻を見て、だいぶ様になってきたなと平沢に言う戸崎。戸崎:「例のものは?」平沢:「明日には」戸崎:「では準備が整ったら、次のフェーズに移れ」 下村が戸崎に、曽我部から連絡があって、午後に臨時会議が開かれると伝える。アメリカの国防総省から人が来るらしいが、曽我部も詳細は知らされてなかった。 曽我部が米国防総省のダグラス・アルメイダ氏とカーリー・マイヤーズ氏を紹介する。ふたりは先日の佐藤の襲撃時に殺害されたオグラ博士と彼のボディーガードの死亡状況を調査するために派遣されたと話し、そのためにあの日、研究所にいた皆さんにお集まりいただいたのですと言った。 ふたりが佐藤に殺されたことは鑑識結果からも間違いないのに、それ以上の調査が必要なのかと聞くと、他国の研究機関でアメリカの政府要員が殺害されるのは非常に稀なケースなので詳細な死亡状況を把握する必要がある。これは日本政府も了承済みだと言った。全員、当日の様子を聴取されることになった。 下村:「戸崎さん、対策は」戸崎:「問題ない。ボディーガードを射殺したときの監視カメラの映像は消去したし、博士の身代わりにした研究員の歯のカルテも改ざんした」戸崎:「だが、カバーストーリーをでっち上げる必要はある。当日のすべての記録を用意しておけ」下村:「わかりました」戸崎:「くそっ、よりによってこんな時に」 オグラ:「IBMは目には見えんが認識する方法はある」 圭:「歩いていいぞ」 IBM:「うるさいなあ」と言いながら言われたとおりに歩くIBM。攻がバケツの粉? をかけると姿が見えた。オグラ:「直接会っちまえば落とす方法はある。女の子と同じだ。だがまあ、実戦ではこんな簡単にはいかん。もっとも確実なのは本体を眠らせることだ。通常のIBMならそれで機能停止だ」 オグラは圭に、だいぶ飼いならしているようだなと言った。 夜中に3人に最後のお願いだからと起こされるタケシ。腕を踏みつけて折られた。明日なんだよ彼女の誕生日という少年に、お前、これじゃ当分出られねえぞと言うと、今日出られなきゃ意味ねえからかまわないと言った。殴られながらタケシは、あれは完全な気の迷いだと思った。 佐藤が抗議活動を行うと言っているのをテレビで見た。逃走し厚生労働省前に行くと亜人とIBMが集まっていて、田中のIBMがこれから本当の集合場所を伝えると言った。再集合の場所に行くか迷って近くにいた人に聞いてみると、めんどくさそうだし、行かないと言った。だよなと思い戻ることにした。 いいかげん教えないと死ぬぜと言われた。そこに隣で寝ていたと思ったカイが飛び蹴り。怒った少年たちはカイを殴りはじめた。タケシは、こいつはバカじゃねえ、超バカなんだと思った。 殺すって言ったはずだぞと言うと少年はカイの首を絞めた。カイの意識が遠のき始めた時、何かが3人を倒した。黒い幽霊の足が見えた。 基礎訓練は終わりだ。今日から実地訓練に移ると平沢。 お待たせと奥山。すごいね、これができたら最高に楽しくなるよと佐藤。作るには結構な量の爆薬が必要だよと奥山が言うと、猫沢さんから仕入れた残りがあるから問題ないと言った。 佐藤:「さて、秘密兵器のためにも後半戦は一気にいきますか」 調達先は秘密だ、詮索するなとタバコを持って来たタケシ。あいつらは個室行きでしばらく出てこれないと言った。 タケシ:「なあ、永井圭って、どんなやつ?」 海斗:「圭は...友だちだ。初めての」タケシ:「でも置いていかれたんだろ、ムカつかないのか」 海斗:「あいつが、いらないって言うなら俺は引く。でももし、あいつに何かあれば必ず助けに行く」 タケシ:「お前、やっぱりウザいな」 海斗:「ああ、知ってる」 タケシ:「もしもだ海斗。もしもこの先、永井圭に何かがあって、このクソみたいなところから出たいときには俺に言え」 タケシ:「一度だけ、この壁を越えさせてやる」☆次回 「クロちゃん、お願い」【感想】最後のシーン、すごくいいね。翼を持つIBM、カッコイイな。琴吹はカッコよくないけど。それにしてもカイはいいやつだね。いや、いい人すぎるだろ。死んだら大変、亜人じゃないんだから。佐藤は、歩みは速くないとか言ってるけど、ドンドンやっちゃってるね。そういえば原作では社長秘書は死ななかったと思ったけど、サラっとまとめていっちゃったね。次はクロちゃんも活躍するみたいだし、戦闘シーンがいっぱいみたいで楽しみ~戦闘といえば、羽が生えたIBMは一番カッコイイと思うけど、見たら手がなくて翼みたいだね。戦闘能力は低いかな。いや、飛べるだけで十分スゴイけどね。亜人9巻【電子書籍】[ 桜井画門 ]
2016.11.01
夏目友人帳 伍 第4話 「連鎖の陰」☆前のお話は→ 第1話「変わらぬ姿」 第2話「悪戯な雨」 第3話「祓い屋からの手紙」 夏目は的場の依頼を断りきれずに祓い屋仲間を襲う祓い屋をおびき出すための会合に同行するはめになってしまった。 よく来てくれましたねと言う的場に夏目は、昨日今日となぜスーツなんですと聞いた。的場:「ついでにこの近くの政治屋に会ってたんです。敵の多い者は迷信深い者も多くて。うちは古い付き合いもあるので、そういう使える連中は大事にしておかないと。君も利用できるものは使えばいいんですよ。何だってね」的場:「的場一門というのはね、もともと的場家主導の払い屋大家十一家がお互いの打算で契約し合った集まりなのです」夏目:「打算って?」的場:「それでも滅んでしまう家もあるわけですけどね」的場:「それにしても私の手紙はどこに行ったのでしょうね」 着きました。ここですと的場。でかっ。 ここは的場さんの家ですかと夏目が聞くと会場となるうちの別邸ですと的場は答えた。1時間半後の会合のため奥の部屋で着替えるようにと言われる夏目。別邸っていくつあるのかと的場に聞くと、別邸と言っても元は的場の傘下だったものの家が途絶えたり主がいなくなったものを使っていると的場。後継者に、見える者が生まれなかった祓い屋はどうなると思います? と言った。的場:「見えなくなったからといって妖怪から買った恨みは消えない。大抵の祓い屋一族はこの恐怖と問題にぶつかることになる。一門や多くの祓い屋と対立していた名家、名取家も見苦しいほど養子や見える後継者探しに駆けずり回って結局は廃業し小さな災いが起きるたびに妖怪の仕返しではと怯える一族となったそうです」的場:「そこにまた妖怪と繋がる周一さんが生まれたものだから彼自身も身内にはうんざりだったでしょうね」そこで、見える者不在の家が出れば支え合おうというのが的場一門で、取りまとめるのは面倒もあるが利もかなりあるので、今は傘下に入る者を増やしていると的場は話した。 的場:「で、どうです? 的場一門にはいりませんか。入れば守ってあげられますよ」夏目:「利用できるものは使えと言った口で本気でそんなことを言ってるんですか」的場:「それもそうですね。失礼。私はよく言葉を間違える」では言葉を変えましょうかと的場。そのとき悲鳴のような声が聞こえた。様子を見てくるので君はここで待っていてくださいと言うと的場は部屋を出て行った。ダメだ。あの人と話をしたくない。それにここは気持ちが悪い。人間と妖怪の気配に溢れていて酔いそうだ。どう思うと夏目がニャンコ先生に聞く。 先生:「さすが的場一門。えげつない結界で最高に気分が悪い」夏目:「しっかりしろよ先生。あんな大口たたいといて。腹いっぱい食うんじゃなかったのか」先生:「食うとか飲めとか言うな。胸やけが」夏目:「何飲み過ぎた中年みたいなこと言ってるんだよ」 こんな大きな屋敷を持っていた家でも途絶えてしまうことがあるんだなと夏目は思った。見かけない顔だなと女の人が部屋を覗き、安心して、私も人だよと言った。その様子だと的場に何か弱みでも握られて呼び出されたのかいと言う女にあなたも的場一門の人ですかと夏目が聞くと、私も一応祓い屋だが傘下に入るほど落ちぶれちゃいないよと言った。元気出しなよと夏目にガムをくれる女。的場っていけすかないよねと話す女に違和感を感じた。待たせましたねと的場が戻ってきた。的場:「飛び込んできた妖怪が庭で暴れていたので片づけを。おや、こちらにいらしてたんですか」 女:「ええ、今日の会合、私も参加させていただこうかとご挨拶に。それと内密なお話が」的場に近づく女を見て、やっぱり変だと夏目は気づいた。よく見ないとわからないが目玉以外は動いているようで動いていない。夏目は女に聞いた。夏目:「何でお面つけているんですか」 夏目:「面じゃない。下がって。この人の顔に妖怪が張りついて」 妖怪:「よくも見破ってくれたな小僧。よくもジャマを」 的場の式が妖怪を倒した。夏目くんお見事と的場。部屋の外から覗いた祓い人たちが、こいつは凄い。憑りつかれている人間なんて滅多に見分けがつかないのにと言った。 的場:「面のように人の顔に張りついて操る妖怪か。おそらく凶面(まがつめん)の一種でしょう」凶面は人に憑りつき、そこから分身の面を飛ばして都合のいい人間を操り動かす。最初のを親とすれば女性に憑いたのは子で、親を始末しなければ延々と続く。的場は夏目に、私には普通の女が喋っている姿にしか見えなかったが、君程の力があれば面のような違和感を見抜くことができるのかもしれませんと言った。 的場:「祓い屋が嫌なのはわかりますが、どうでしょう今回だけ人助けと思って力を貸してくれませんか」祓い屋が襲われ続けると、もしかしたらいつか名取さんもと思った夏目は的場に告げた。夏目:「今回限りです。あなたたちを手伝うためじゃない」 『自分のために。これから自分が守りたいものをどう守れるのか。何とどう戦っていけばいいのか知るために』 当主の的場が式を引き連れて会場に入る。夏目も式の格好をして後ろに続いた。 毛色の違う式がいると気づいた人に聞かれると的場は、今度うちで飼うことにした式だが、ああ見えて気があらいので近づかれませぬよう。あれにはお構いなくと言った。 当主のご挨拶。名取は欠席だと祓い人が話していた。よかった。こんなところを見られたら何てつっこまれるかと夏目は思った。 <この中から妖怪に憑りつかれた人間なんて見つけられるだろうか。 祓い人たちが夏目に、新しい式だって? 弱そうだ。 お酌でもしろよ、余興でもやってみろよと絡んできた。すると、 「なんだ、今、重量感のあるものが足に」「わあ、何だこの俵型の猫っぽいものは」失礼しますと夏目はニャンコ先生と逃げた。 夏目:「先生、具合は大丈夫なのか」先生:「ああ、これを付けると結界も無効になるらしい。さあタダ酒を漁りに行くぞ夏目」 ゼンマイを巻くような変な音が聞こえた。窓を開けて探すと上の階でタバコを吸っていた髭の祓い人が、どうかしたのかいと声をかけた。今、外に変なものがいませんでしたかと夏目が聞くと、ここには変なものしかいないよと言った。的場が来て、何をしているのかと聞かれ、外から変な気配がしたと夏目。式に的場様と呼ばないことを注意されたので、好きで式の格好をしているんじゃないと言った。的場:「それは君のためですからね。名取のように連れ歩いて他の祓い屋に目をつけられるのも面倒ですし身元も調べにくいでしょう」 的場:「そうだ、手を出してください。護符文字を書きます。もし怪しい者がいたら、この文字を押しあてると化けの皮が剥がれる術です」この手で触れて回ると凶面は警戒して逃げるかもしれないし、妖である式に書くわけにはいかない。君は本当に便利ですと的場は言った。 護符は刺青みたいだと夏目は思った。名取のヤモリのことを思い出して的場に聞いてみると、名取とは君よりは古い付き合いですよと言ったが、すべての妖怪を知っているわけではないので、あのヤモリのことはわからないと言った。あのヤモリが左足だけには行かないのはどうしてだろうと夏目が言うと、単純に考えるとそこがいずれなくなるからとかと的場は言い、夏目が驚いた顔をすると、例えばですよと言った。 的場:「でも妖怪とはそういうものでしょう。そんな不穏で不確かな影を人の心に落とす存在。人は臆病でしょう。その心や命を脅かすのが妖怪なら、それを祓うのが祓い屋の仕事」的場は、家に起こる災いが自分や妖怪のせいだと思うことはないのですかと夏目に言った。それに耐えていけるのですか。うちに入れば守ってやれる。悲鳴が聞こえた。夏目は、この話はここまでだと言った。夏目:「何度言われても一門には入れません。俺には俺の繋がり方があるんです」 先生:「まったく不愉快なやつだ。いつだって食ってやっていいんだからな」夏目:「うん」先生:「アホが」 悲鳴が聞こえた部屋に行くと人が倒れていた。こやつは昨日見た未熟な祓い人だとニャンコ先生。ひょっとしたらこの人に面が憑いているかもと夏目は手を当ててみたが違った。気づいた若い祓い人は、俺をめがけて顔が飛んできたと言った。何の騒ぎだと駆けつけて来た祓い人たちが夏目に、貴様何をした離れろと言い、違いますと言う夏目を嘘をつけと捕まえた。すると、 「俵型の狸ぽいものに噛まれた」夏目とニャンコ先生は逃げる。追いかけようとした人は足を何かにすくわれた。どうやら親の凶面はこの面を飛ばして操れる人間を物色しているようだな。ああいう未熟な人間は憑りつくのに手頃なんだろうとニャンコ先生は言った。 とにかくこの元凶となる親面に憑りつかれた人を見つけないと。夏目は会場で祓い人の顔に触れて回った。何だか人懐こい式だねと言われたが見つけられない。 夏目:「効率悪っ」先生:「さすが的場。実はお前への嫌がらせではないのか」夏目:「人も妖も入り乱れるこんな場所じゃ仕方ない。方法があるだけましだよ」階段を上って二階へ。先生:「ひ、ひろーい。オミバシラの館を思い出すな」夏目:「そうだな。でもここは異質だ。妖だけの集まりと気配が全然違う」 部屋で、的場の人間が襲われていい気味だと話しているのを夏目は聞いた。「的場は祓い屋の面汚しだ。あの眼帯は契約を守らぬ者であるという証。だからまともな妖や尊き者とは契約を結べず、弱みを握るか術で従わせるか醜き者しか寄って来ぬ」「的場の先祖は妖怪に右目を食わせるという約束で仕事を手伝わせたがその約束を守らなかったのだ。以来、的場の当主はその妖怪から代々右目を狙われる。あの眼帯はそれから守るためだとか」「所詮、いわゆる多少まともな式でも、ほとんど大家十一家だった頃のそれぞれの家の古き式では...」 またゼンマイを巻くような音がして窓の外を下の階から面が上って行くのが見えて夏目が捕まえると消えた。 あれはやつが飛ばした小物だ。本体の凶面は下にいるぞとニャンコ先生。下の階に行くと、さっきの髭の祓い人がいた。 見つけたと祓い人の顔に手を押し付ける夏目。 凶面が現れて、的場は潰してやると夏目に襲い掛かった。 ニャンコ先生が斑に。逃げる凶面を追う。 凶面を押さえて咥え会場に入った斑を見て大犬? 猫? と人々。逃げてください。この妖怪は人に憑りつくと夏目は言うが、何を言っているんだ子鬼は、獣を暴れさせるとは何事だと話を聞かない。先生が押さえている間に早くと言う夏目を引きずりおろした。 凶面が部屋を飛び回る。怯える人々。的場が来て、弱い者は顔を隠しなさい。妖怪に付け入られますよと言うと弓で凶面を射った。 弓は凶面に命中。凶面は消え、さすが的場様と声が上がった。 夏目:「あの凶面の本体に憑りつかれた人は大丈夫なんですか」的場:「当分は目も覚ませないでしょう。しかし報いですね」夏目:「操られていた人にそんな言い方は」的場:「小物の場合はそうでしたが彼は的場と対立する祓い屋の者なのです。犯人が彼であったのならおそらく凶面の人を操る力が欲しくてわざと己に憑りつかせていたのでしょう。被害は的場傘下の者に多く大方うちの勢力を削ぎたい者の仕業だろうと踏んではいましたが中々絞れなくて。しかしこうして君のおかげで的場の敵を見つけることができました」的場:「気に病む必要はないのですよ。これで被害が出るのを止められたのですから。知っていますか。力の強い妖と繋がりを持つことで強い力を保ち続けることができると言われています」 「だから的場に入れば守ってやれる。当主が、私が右目を大妖に狙われ続ける限りは」 夏目の髪に何かついていると的場が手をやると何かが飛んで行った。 そういえば私にしては柄にもなく長い手紙を書いたのですが本当にどこに行ってしまったのでしょうねと的場は空を見ながら言った。しかしまあ読まれなかったのならそれまでだ。そういう縁だったのでしょう。的場は的場らしく、また何かあったら手を貸してくださいねと的場は言った。 夏目:「先生、帰るぞ」 斑:「フン、やっとか」 斑に乗って帰ろうとする夏目に的場が笑いながら、君はいったいどうやって、そんな大妖と契約を? と聞いた。夏目:「契約はしていません。約束したんです」 名取:「ご苦労」 名取:「やれやれ夏目、何とか解決できたみたいだけど、相変わらず危なっかしい子だ」 名取は的場の夏目への手紙を破り、これでいいんだよと言った。☆次回 「結んではいけない」【感想】ひ、ひろーい(棒) エンドカードにも使われていて笑った。陰口たたいていた祓い人さん。的場の眼帯の詳しい説明ありがとう。ニャンコ先生は今回もいい仕事していたし、名取も助けてくれていたんだね。的場はしつこく勧誘していたね。根っからの悪人ではないと思うけど、関わるとろくなことがないような。次回はタキの登場みたいだね。楽しみです。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.10.28
亜人 #16 俺はいつだって怖い ☆前のお話は→ 第14話 「なんかめんどくさくなってきた」 第15話 「どいつもこいつもバカばっかりだ」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 旅客機が不時着したニュースが流れる。救助された乗客が佐藤に間違いないと話す。警護の人を撃ったあと桜井さんを殺し、ドアを吹き飛ばした。 「若井氏ならびに桜井氏の殺害。これら一連の事件の首謀者である佐藤を我々警察は威信と誇りをかけ断固逮捕する所存であります」佐藤のアジトでは、 「道のりはまだ長いけど、その分クリアしたときの達成感は格別だ」 「楽しく行こう」 喫煙所で一服するオグラのところに圭が来た。オグラ:「タバコならやらんぞ。こいつは俺のテロメアだ」 圭:「タバコが? 染色体末端粒子ですか」オグラ:「よく知ってるな」 圭:「一応、医学部志望でしたからね」 タバコをねだりに来たわけじゃありませんと圭はオグラにIBMのことを話す。話を聞いて、なるほどそれで最近、出し惜しみしてるってわけか。飼い犬にビクつくとは肝っ玉の小せえ話だとオグラ。制御が効かないんじゃ沢山出せても役に立たない。何が原因ですかと圭が聞くとオグラは答えた。オグラ:「男の子が向かいのおばさんにデブと言った」 圭:「はあ?」オグラ:「だが悪い子じゃない。母親のよく言う陰口を真似しただけだ。アイオワの亜人の例でわかるとおり、自立したIBMの挙動は飼い主の性質に起因する。例えばお前さんが人間嫌いだとしたら、それが暴力行動に走らせる原因となる」オグラ:「IBMを変えたければ自分を変えることだ」 圭:「人は変われませんよ」オグラ:「まあな」 戸崎さんが呼んでいると圭を呼びに来た真鍋は耳栓をしていた。何だよ感じ悪いなと圭は思った。 桜井氏が殺害されたことが知らさせる。残りは13名。敵はこのどこかに必ず現れる。つまり待ち伏せが得策だと戸崎。戸崎:「問題は誰のところでするかだが」 攻:「次の岸って人でいいじゃん。これ以上殺されるわけにはいかないだろう」戸崎:「却下だ。岸先生はすでに某所に身を隠し厳重な警護下に置かれている。私にすらその居場所は明かされていない」 圭:「戸崎さんがリスト入りしてれば囮にできたのにね」戸崎:「黙れ、永井」 圭:「でも、そうなるとひとりしかいないでしょう」 そうだと戸崎。条件に合うのは14番目のターゲットの厚生労働大臣だと写真を出した。 攻:「それじゃ、あとの人は全員見殺しにするのかよ」戸崎:「ターゲットは全員警察の警護を受けている上にいつどこで襲撃されるかも不明なんだ。我々には手の出しようがない」 圭:「でも大臣なら戸崎さんがスケジュールを探り出せるし、それがわかれば襲撃の日時や場所に当りをつけられる。大臣暗殺までに佐藤さんの襲撃傾向を学ぶこともできますしね」戸崎:「ああ、そうすれば後は私のほうで我々が戦いに介入できる措置を講じる」 現時点で襲撃が予想される場所の候補を戸崎がいくつかピックアップしたものを見る。それぞれの場所ごとに作戦を用意するわけですねと下村。残る問題はどう戦うかだと戸崎は言った。亜人は3人。数では敵に劣るけど事前準備ができる分、地の利はこっちにあるわけかと言う圭に、3人? 下村さんなんか使えねえだろうがと攻が言った。どんな不備がと圭。攻:「こんな危ないことを女性にさせられるか」圭:「運動会やってんじゃねえんだぞ。子供だろうが老人だろうが使えるものは使う」攻:「お前なあ」下村:「中野くん、嬉しいけど迷惑だよ。私は仕事をサボる気なんてない」圭:「当然だろ」私も返さなきゃならないメールがあるからひとまず休憩にしようと戸崎。そんな悠長なことでいいのかよと言う攻に、焦っても雑になるだけだと戸崎は言った。佐藤にしても岸先生の居場所をつかむのは容易じゃない。 パソコンの前で、無理だと話した奥山に、そいつがあれば何でもできるって自慢してたじゃねえかと田中。奥山:「物事には原則としてできる事とできない事が存在するんだよ」 進展はあったかいとやってきた佐藤にお手上げだねと奥山。管理委員会と厚労省のサーバー漁ってみたけどまるで出てこない。いっそのこと岸を飛ばして先に岩崎慶太をやりませんかと言う田中に佐藤は却下だねと言った。佐藤:「今回は順番にやるって決めたんだ。ルールは順守する。ゲームと同じだよ」 奥山:「でも居場所がわからないんじゃ、ここで詰みだよ」佐藤:「ゲームには裏技がつきものだろう。岸さんの居場所がわからなくても警護についている警察の居場所がわかればいい。警視庁をハッキングするんだ」田中:「それこそ無理なんじゃ」奥山:「いやそれは出来ることのほうに入る」(奥山はそう言うとパソコンを操作しだす)奥山:「もちろんゼロから始めたら何日もかかるけど厚労省と同じでエンジニアが危機管理用にバックドアを仕込んでいるはずだからそれを拝借すればいいわけでそれさえ見つければ裏口から......田中:「どういうことすか」佐藤:「要するに裏技だろう」 奥山:「終わったよ。警護対象は岸祐二。機動隊が2部隊に交通課、生活安全課まで駆り出されてるね」 「場所は?」 「山の中」 こちら山の中の岸。少し落ち着かれてはどうですかと警護。今からそれでは持ちませんよと言われ、そうだねと答えた。 ドアが開いた。だが誰もいない。警護が誰だと銃を構える。岸が幽霊だと叫ぶ。IBMが岸を殺害した。 オグラがIBMを消す方法について話す。「IBMを消失させる手段はふたつ。収束を待つか頭部へのIBMによる打撃だ。IBM同士が衝突した場合、異なる情報を持つ粒子が混ざり合ってしまう。言わば混線状態だ。再結合するべき粒子との連絡が不通になり、結果、相殺する」 戸崎の携帯が鳴った。授業中は電源を切っとけメガネとオグラ。岸さんですかと圭。ああ、やられたよと戸崎は答えた。警備を固めた途端、IBMで暗殺。なぜ居場所がバレたのかは不明だと戸崎。その方法がわからない限りどこに匿っても無駄ってことか。時間稼ぎはできないと圭。こちらのアドバンテージがひとつ減りましたねと下村が言った。戸崎が圭に、最近IBMの訓練をサボっているそうだなと言う。我々の最大の強みはお前のIBMだ。一刻も早く使いこなせるようにしろ、いいな。 オグラ:「お前さんが、このチームのテロメアらしいな」 射撃の訓練。敵は武装しているから最低限これくらいの銃器の使い方は覚えておけと手本を見せられた圭。銃を手にすると的の中央に撃ってみせた。そして機械はちゃんと言うこと聞くからいいねと言った。 連射ボタンねえのなどと言っていた攻は、弾が出ないと撃ち方を教わるが手が痛いと騒ぐ。バカ野郎、何で離すんだよ、女かよと言われた。 廊下で圭が、ちょっといいですかと言うと真鍋は銃に手をやっていた。圭と気づいて手を放したが圭は話すのをやめた。 平沢が何か用かと圭のところに来た。体重や身長のデータもあったらいいかなと思ったが、なくても全然大丈夫なのでと圭は答えると、ならいいいが、お前、寂しいのかと平沢。はあ? と圭が言うと、違うのか、なら迷子なのかもなと言って圭の隣に座った。平沢:「他人の心を一切くまない自分の言動を本当に正しいのか迷ってる。変わるべきなんじゃと。違うか」 圭:「違う。僕はメチャクチャなことなんかひとつも言ってない。合理的に判断を下しているだけだ。どこに変わる必要があるんだよ」平沢:「ああ、その通りだ」 圭:「はあ?」平沢:「中野ってやつは、他人の信頼を得るのがうまい。同じ教室にいればあいつはヒーローで、お前はただの嫌なやつだろう」 平沢:「だがここは学校じゃない。ここじゃ、倫理や感情を断ち切る決断が必ず必要になる。本当だ。お前にならそれが出来る」わかってるよ、そんなことと圭が言うと、そうか、それなら俺の勘違いだと平沢。去ろうとする平沢に圭は父親の話をする。圭:「父は優秀な外科医だった。患者にも親身になれる。退院した人から毎年手紙が届くくらいだ。でも、それこそが最大の欠点だった。僕が9歳のとき、ドナーが見つからない腎不全の患者を救おうとして臓器売買に手を出したんだ。結果、父はすべてを失った」 圭:「同じ失敗はしない。僕はバカじゃないから」平沢:「頭の出来は年功序列じゃない。好き勝手ふるまえ。俺らはプラン通り動くだけだ」 意見をまとめて作成した、対佐藤の作戦要項が配られる。全員しっかり頭に入れておけと戸崎。中野は特にだと言われた。 真鍋:「おいおい、こんなことやれっていうのか。俺らは亜人じゃないぞ。永井、ここお前の案だろう」 圭:「だから?」真鍋:「おもしれえじゃねえか」 攻が圭に、いい感じの死に方を知らないかと聞く。はあ? と言う圭に、博士に教えてもらったんだよと攻。オグラ:「IBMの発現はいわば運だ。亜人のIBM粒子は復活時に最も濃度が高くなる。そのとき何か特別な作用が起こることがあるんだ。トンネル効果と言ってもいい」 攻:「どこのトンネルに行けばいい?」オグラ:「お前さんが行くのは、あの世だ。IBMを発現させる方法があるとすればひとつ。とにかく死にまくることだ」 攻:「え~けっこう死んでるけどな」オグラ:「何十回、何百回引かなきゃ、ハワイ旅行は当たらんよ」 これなら低コストでオートマチックに死ねる。寝てても大丈夫だ。何より苦痛がないと圭。よし、やるかと気合を入れる攻。圭:「怖がることないだろう」攻:「お前、よくあんな躊躇なく死ねるよな」圭:「お前もやってるだろう」 攻:「俺はいつだって怖い」だって、もしかしたら次は生き返んねえかもしんねえじゃんという攻に噂程度のソースだが中国の亜人で二千回死んだ記録があるらしく今も更新中だとかと圭。攻:「よくやるなあ」圭:「何だってやるさ。じゃなきゃ先には進めないんだ。怖がる必要なんてない」攻:「お前、すげえな」 攻に言われて顔を赤くした圭は、いいから早く死ねよと言うと歩き出した。行っちゃうのと攻。子供かよ、僕は忙しいのと圭は言った。 そう、怖がる必要なんてない。ひとりになった圭はIBMを出した。 圭に襲いかかろうとするIBMに好きにしろと言うと動きを止めた。 圭:「もううるさく言わないから好きにしていい」IBM:「チェッ、わかってるよ、そんなこと。僕はバカじゃないから」IBM:「まったく、どいつもこいつもバカばっかりだ」 IBMは木を攻撃していたが圭を殴ろうとした。圭が転ぶと、ざまあみろと言った。 圭の隣に戸崎が座った。 圭:「席なら他にいくらでも...」戸崎:「お前の友人は少年院にいる。あの日、お前が研究所に送られた日だ。彼は警察に逮捕された」 圭:「何で今そんな話をするんですか。もし僕が裏切るような真似をしたら海斗を使って脅すつもりですか」戸崎:「お前が私の婚約者を使ったようにな」 圭:「手札は明かさないから有効なんですよ」戸崎:「あの友人は、もういらないんだろ。有効な手札ではなくなったと判断したまでだ」 圭:「少年院か、カイには悪いことしたな。でも、これからやることを考えれば、一番安全な場所かもな」 こちら、少年院のカイ。 カイがいる集団寮に新しく入ってきた男がカイをジッと見ていた。☆次回 「反吐が出ますね」【感想】平沢さんは、いい人だね。ハゲだけどw タイトルは攻のセリフだったんだね。けっこう躊躇なく死んでいる感じがしてたけど。圭が射撃が上手いのはちょっと意外だった。攻はいいやつだけど何をやらせてもダメだなあ。バカだしwww IBMを出せるようになるといいんだけど。カイのいる少年院の新入り、怪しい感じだけど何だろう。確かに安全な場所かもしれないけど、予告を見たらカイがイザコザに巻き込まれているみたいで、ちょっと心配です。
2016.10.25
夏目友人帳 伍 第3話 「祓い屋からの手紙」☆前のお話は→ 第1話「変わらぬ姿」 第2話「悪戯な雨」 秋の日の学校の帰り道。ニャンコ先生は少し気になることがあるので様子を見に行くからガキは家でじっとしていろと言って出かけた。 気になることって七辻屋の新作水菓子を見に行くとかじゃないだろうな。西村が夏目に声をかけた。おっさんみたいな声がした気がするけど誰と話していたんだと西村に聞かれて独り言だと夏目はごまかした。塾に行くという西村とたわいもない話をして別れた。この穏やかな日々を守るためにも妖怪が見えることは秘密だ。 家に着いて塔子さんに言われて郵便受けを見ると夏目宛の手紙が一通。でも住所も切手もない。差出人の名前を見て夏目は驚いた。祓い屋一門の的場からだった。 夏目はニャンコ先生を探して来ますと言うと家を出た。いったい何の手紙なんだ。手紙を持って走っていると神社の方から悲鳴が聞こえた。隠れて様子を見ると人が妖怪に襲われているようだった。 危ない、と思ったらその人は妖怪を壷に封じた。上手く封印できたぞと笑う若い祓い屋らしき人。あんがい簡単なものだな妖祓いなんてと言った。妖怪を封印したときに起きた風で手紙が飛ばされたようで見あたらなくなっていた。夏目はあたりを探すが見つからない。誰かいるのかと祓い屋の声。猫の声がして、何だ猫か、まあいい次と祓い屋は去った。 手紙が見つからない。ニャンコ先生がいきなり現れて、さっきから何をしていると聞いた。的場からの手紙をなくしたことを話すと、ちょうどよかったではないかとニャンコ先生。やつの手紙など読む必要はない。この私が破り捨ててやってもよかったくらいだ、ほっとけと言った。 そういえば先生はなんでここにと夏目。ここ数日、不穏な気配を感じてパトロールしたら未熟な祓い屋が妖者を壷に封じているところに出くわしたとニャンコ先生。さっきの猫は先生か。助かったよと夏目は言った。ハンパな祓い人は封じが完全でないものを置いたまま去っていた。厄介だぞ。お前なら封じられたことで怒り暴れている妖者の気配がわかるだろうとニャンコ先生。この封印では2~3日以内に怒り狂った妖者が飛び出して来るぞと言った。 どうすればいいと夏目が聞くと、封じ直しでもしないと危険かもしれないなとニャンコ先生。ここは家や西村の通学路も近い場所だ。夏目は壷を拾うと、ちょっと遠出するから付き合ってくれないかとニャンコ先生に言った。 あの程度の妖怪ならこんなものですよと若い祓い屋。髭(和服)の祓い屋は、お見事です。あなたのような若く優秀な方には今後ともお願いしたい。近々会合があるのでぜひご出席をと言った。 前にもらったメモを頼りに名取をたずねる夏目。マンションに到着。いかにもカッコつけのやつらしい住まいだなとニャンコ先生。インターホンを押すが応答なし。電話しても通じないし留守みたいだ。 このへんで待っていたらそのうち帰ってくるだろうと夏目が言うと、お前はどうしてそう行き当たりばったりなのだとニャンコ先生。しょうがないだろう、他に思いつかなかったと夏目が言っていると、おいと呼ぶ声。名取の式の柊が後ろに立っていた。 様子を見に下りてきてみればお前か。ここで何をしていると柊に聞かれ、実は妖怪を封じた壷について名取さんに相談したくてと夏目は壷を出した。 突然押しかけてすまないと言う夏目に、よく来てくれたと柊。名取は部屋にいるが電話とやらを切って爆睡しているから部屋番号を押し続ければそのうちに出ると言った。 名取が出て夏目と聞いて驚いたが上ってくれと扉が開く。部屋に行くとキラキラ名取が笑顔で出迎えた。何もないところだけど、どうぞ。よく来たねという名取の部屋は、本当にあまり物がなかった。ここは仕事用に借りている部屋でほとんど寝に帰るくらい。実家は少し遠いがときどき仕事道具を取りに行くくらいだしと名取は話した。 こっちの部屋は何だとニャンコ先生が部屋を開けると何やら仕事道具があった。夏目は名取に壷を見せた。なるほど簡易な封印だねと言い名取は話す。最近は知識を得て参入してくる連中や有能な後継者さがしというのが妙に盛んになってきて、こういう半端な腕試しをやって名を売ろうというやつも少なからず出て来てしまった。祓い屋同士でもそれでちょっとゴタゴタしてきている。こちらの都合のいい時ばかり頼ってすみませんと言う夏目に名取は、私は嬉しいよ、封じ直すから手伝ってくれるかいと言った。仕事道具を揃えるために名取と柊は別の部屋へ。面白そうだとニャンコ先生も入って行った。 半端な腕試し。そういう祓い屋もいるんだ。的場さんの手紙は何が書いてあったんだろう。名取さんにそれも相談してみていいだろうかと考えながら夏目がひとりで待っていると壷の中の気配が強くなっているのを感じた。 電話が鳴って留守録に呪文のようにブツブツと呟く声が。それに壷が反応した。部屋から出て来た名取に壷が割れますと夏目。準備はできたから離したらすぐこちらの陣へと名取が言った。 夏目が陣に逃げ込むと柊とニャンコ先生が出口を閉めて名取が妖怪を封印した。 ありがとうございました。すっかり部屋を散らかしちゃってすみませんと夏目。大丈夫だよと名取は笑った。あの電話は何だったんでしょうと聞く夏目に、言っただろうと名取。今はいろいろ面倒でときどき同業者が嫌がらせに呪詛を吹き込んだりしてくる。だからつい寝るときは電話線を抜いてしまう。今回はちょうどその壷が呪詛に反応してしまったようだ。 祓い屋って人なのに何でそんな酷いことをと聞く夏目に名取が話をする。名取家は古い祓い屋の家系だっが見える人間が生まれなくなった。廃れた一族は廃業したが名取がまた動きだしたので、他の祓い屋の中には面白くないと感じる輩もいる。逃げ出した一族だと散々バカにしてきたのに、こんなに腕のいいのが復業したのだから、さぞ妬ましいだろうさと名取は笑った。名取家と何代も前からの確執があるのかもしれないし、そういう恨みが今も残っているのは怖いことだけど、この家業を継ぐと決めたときから覚悟はしているよと言った名取だが、ただ最近は祓い屋同士でもいろいろあって中には禁術に手を出す者まで出てきたと言った。禁術? と聞く夏目に名取は、こういう仕事だけどそれなりに祓い屋同士の取り決めみたいなものもあってねと禁術のことを話す。 たとえば、ふだん見えない人に妖怪を見せるような術。一見便利なようだけど、いろいろ弊害があるんだろう。もっとも誰も成功させたことがない幻の術だと聞くよと名取。タキ(多軌)のおじいさんの陣が禁術だったと夏目は知る。あの陣がそんなものだったなんて。他にも祓い方や契約方法で禁術とされているものもあると名取。その手のは無縁の者も祟られかねない危険なものなんだと名取が例を話す。祓い屋が妖と主従関係を結ぶときは仮の名をつけてやり決して本名で縛ってはならない。本当の名を縛ると、ただの言葉にさえ逆らえない。握りつぶせば命を奪える非道な術もある。まあこれも相当な力がいる幻の術だ。 どうしたと聞かれて夏目は思わず友人帳を入れているバッグに手をやった。今となっては祓い屋なんかに君を巻き込んで悪かった。あの頃は君に私の味方になってほしかったんだと思う。力になってほしかったんだと名取は言った。 でも今は、君の力になれるのがうれしいよ。夏目は礼を言うと名取の家を後にした。 祓い屋にもいろいろいる。でも名取さんと話せてよかった。結局、的場さんのことは話せなかったけど、自分で乗り越えなければならないことなのかもしれないと夏目は思った。 夏目が帰った後、名取は割れた壷の中から出てきた的場からの手紙を見つけた。 夏目が家に戻ると、門の前で、依頼書は読みましたか迎えに来ましたと的場が待っていた。 風に飛ばされてなくしたから読んでませんと夏目。小さい子供のようないいわけをするんですねと的場。ウソみたいだけど本当なんですと夏目が言うと、困りましたね、近くに車を待たせてありますと的場は言った。 行ってやればいい夏目、人数は多いほうが私の腹も膨れるからなとニャンコ先生が言うと、こちらに敵意はないのですが困りますね。少し歩きましょうか、近くに良さそうな場所を見つけたんですと的場は歩き出した。森を歩く。ノコノコついていって大丈夫なのかとニャンコ先生。ノコノコついていかないで藤原家前で妙な暴れ方をされたらどうするんだと夏目。的場は、大丈夫、ちゃんと帰してあげますよ。本番は明日ですしと言った。会合ですと的場。最近、有力な術師が何者かに襲われる事件が多発していて、的場としても捨て置けなくなって調べてみると、主犯は祓い屋の中にいるようだ。しかも少し厄介なことにその祓い屋はおそらく妖怪に操られている。祓い屋仲間から犯人を捜す。しかも妖怪に憑かれている人間を見破るのは難しく苦戦している。面倒になってきたのでいっそ有力な祓い屋を一か所に集めればボロでも出すんじゃないかと会合を開くことにした。いつ誰が襲われるかわからないのに危険じゃないですかと夏目。もちろん勝算のないことはばかばかしくてやれないので、祓い屋ではないが有力な君に手を借りたいと依頼書を送ったわけですと言った。 手を貸してくれますねと言われ、なぜ俺があなたの勝手な頼みをと夏目が言うと、では、一晩考えてください。明日また迎えに来ますと的場は言った。家に来られるのは困りますと夏目が言うと、ご夫婦に自分の能力について話していないなら私が話しましょうかと的場は言った。君がいかに恐ろしいものを見、過酷な体験を重ねてきたのか、それは今も変わらぬことで安穏と暮らすあなた達に彼を守る力はないのだと。やめろと怒り拳を握りしめる夏目。とにかく家には近づかないでください、俺は帰りますと言うと走り出した。明日正午にここでお待ちしております。姿がなければ伺いますと的場は言った。 部屋に戻って、今日はいろいろありすぎて疲れたと横になる夏目。おいしそうに菓子を食べていたニャンコ先生が、どうするんだと聞いた。的場さんには関わりたくない。あの人に友人帳の存在を知られるわけにはいかない。塔子さんのご飯よと呼ぶ声がした。 この炊き込みご飯おいしいねと滋さん。坂本さんに舞茸をいただいてたくさんあるのよと塔子さん。お礼をしないといけないから、私の仕事がひと段落したら、みんなでぶどう狩りでも行かないかと滋さん。はい、行きたいですと夏目が言うと、滋さんの仕事がひと段落するのを待ってたら来年になっちゃうわと塔子さんが言って笑った。この穏やかな日々を守るために...... 翌日、待ち合わせの場所へと行く。ちゃんと来たんですね、機嫌はとても悪そうですがと的場。あたりまえでしょうと夏目は言った。では、参りましょうと的場。☆次回 「連鎖の陰」【感想】ニャンコ先生、パトロールしたとか言って七辻屋の風呂敷背負ってるし~wwwと、これはお話とはあまり関係なかったですね。祓い屋のトラブルは妖がらみだし穏やかでない感じですね。夏目が面倒なことにならないといいんだけど。茜さす/everlasting snow (初回限定盤A CD+DVD) [ Aimer ]夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]
2016.10.21
亜人 #15 どいつもこいつもバカばっかりだ ☆前のお話は→ 第14話 「なんかめんどくさくなってきた」★1期はこちら→ 亜人1期全話あらすじ 圭:「あんたの駒になってやるよ。不死身の兵士として」戸崎らと共に佐藤を倒す決心をした圭と攻。戸崎の隠れ家での生活が始まる。 10分前にアップロードされた、佐藤が若井氏を殺害し第2ウェーブの開始を告げる、AJIN.net の映像を観る。 戸崎:「嵐が来る」 佐藤らのアジトでは、高橋とゲンが顔を製作。完成品を見て佐藤は、凄いね、オスカーにノミネートされてもいい出来だよと言った。 奥山は航空券を入手。ちゃんと2席分取ったか、本当に足はつかないんだろうなと聞く田中に、射撃でもそれくらい用心深くなれば上手くなるのにと奥山。決済はロシアのサイトでカード情報を買った他人名義のカードだから大丈夫。日本人名義のものもけっこう落ちているし取引には仮装通貨を使うから足はつかないと話した。田中:「しばらくいない間にとんでもねえ世の中になってるんだな」奥山:「やろうと思えば中学生でもできるよ」 自分を呼ぶ声に振り向いた田中は、誰だと銃を構える。物騒だな私だよとそこにいたのは変装した佐藤だった。いい出来だろうと笑う。空港に向かう佐藤に奥山で大丈夫ですかと田中。本来なら君が適任だが顔が割れすぎている。何とかなるよと佐藤は言った。 腕立て伏せをする圭と攻。なんで僕がこんなことをとへばる圭に、まだ20回もやってねえぞと攻。僕はホワイトカラーなのと圭は言った。 適材適所は認めるが40日前のデータより4キロも増えているから、それだけは落とせと平沢が圭に言った。 圭:「ブラック企業って、こんな感じかな」 二階から戸崎が圭に声をかける。戸崎:「永井圭、しっかりやれ、サボるな」圭:「あ~あ、殺しときゃ良かったな~」戸崎:「ホルマリン漬けにするぞ」あと3セットと言われた攻は、これじゃ永井の倍じゃないかと言うが、適材適所だ、お前は筋肉担当だからなと言われた。なんかバカみてえじゃんと攻はグチるが、麻酔銃の使い方も教えてやるからと言われると喜んでまた腕立て伏せを始めた。 曽我部から連絡があって、桜井氏は予定を変更しないそうですと下村。こんな時に出張とはのんきなもんだと戸崎。警護も増員したし向こうに着いてしまえば逆に安全だろうとのことでしたと言って引きあげる下村に戸崎は、君もなるべく早く住居を移してくれと言った。戸崎:「これから集中的に佐藤を拘束するための作戦を考えなければならない。そのためには、我々にあって佐藤にないものを明確にしていく必要がある。ここが前哨基地だ」 トレーニングを終えた圭と攻のところに下村が来て、会わせたい人がいるからついて来てと言った。やたら慌てたあと動かずにいる攻にどうしたと圭が聞くと、下村さんてすげえ綺麗だよなと言った。 戸崎さんといつも一緒にいるけどデキているのかなと言う攻に、それはないと思うぞ。だってあの人、亜人だろうと圭が言うと驚く攻。病院で幽霊を出していたし裏から逃げるときもいたと圭は言った。 下村につれられて行った部屋にはオグライクヤがいた。攻に聞かれてアメリカの亜人研究者と圭が言うと、天才だよとオグラは付け加えた。君が国内3例目の亜人の永井圭だなとオグラ。攻が俺は中野ですと立ち上がるが興味がないようで無視された。オグラ:「亜人は面白い。無意味な人の一生にも価値があるのだとほのめかしてくれる」タバコを吸ってもいいかとオグラに聞かれ、タバコは苦手なんでと圭は言ったがオグラはタバコに火をつけた。オグラ:「人はなぜ死ななければならないと思う?」攻:「心臓が止まるから?」圭:「細胞の再生回数には限度があるからだ。それを超えると再生が行われず生物としての機能が停止する」オグラ:「違う、宇宙がそう決めたからだ」 戸崎:「オグラさん、余談はいい。話を進めてくれ」オグラ:「カメラの向こうの田崎くんが言うには、君のIBMはかなり変らしいな」戸崎:「トサキだ」オグラ:「出してみろ」圭:「えっ、死ぬかもしれませんよ」オグラ:「タバコのパッケージかお前は」オグラ:「患者を診ずにカルテが書けるか」圭:「どうせ見えないでしょ」オグラ:「殺す気で来い、それなら見える」 圭がIBMを出す。形状はプレーンだが濃度が高いな。ここまでクッキリ見えるのは珍しいとオグラ。ブラック企業ってこんな感じかな、オシッコしたいとIBM。圭が喋れと言うと黙った。 報告通りだな、命令と逆の行動をとる。とことん根性がねじ曲がっているらしいとオグラ。攻が笑うとIBMは攻を攻撃して死なせた。オグラ:「おまけに命令なしだとオートランなのか、こいつは面白い」 アイオワの農家出身の亜人で似たような事例があったとオグラが話す。最初のうちはIBMに草むしりなどの単純作業をやらせていた。だが数年後のある朝、自発的にトラクターに乗ってコーンの刈り入れを始めた。オグラ:「君の場合、長いことほっとき過ぎた」圭:「初めて出したのは1ヶ月くらい前ですよ」オグラ:「いや、もっと昔からだ。たぶん幼少期」 いきなりIBMがオグラを襲おうとする。下村のクロちゃんが止めた。どうしましょうかと下村に聞かれて、放っておけ、5分もたちゃ消えるとオグラ。えっ? と声をあげた圭が、前に調べた時は30分もったこともありましたよと言った。 連続で何体出せたかと聞くオグラ。報告書には5体とあったが、最高記録は9体ですよと圭は答えた。異常なくらいIBMが濃いと笑うオグラ。確か佐藤さんもそんなこと言ってたなと圭。圭の黒い霧を見た佐藤は、何なんだこの量はと言っていた。 攻:「おい永井、汚れたろう」圭:「ブルーカラーは慣れっこだろう」攻:「赤だろうが」 オグラ:「そうとうな長期間じゃないとこの濃度はありえない。期間だけが要因じゃない。IBMの濃度は自我や心の発育段階によっても変わってくる」オグラ:「君はいつから亜人なんだ」 オグラに言われたた圭は、子どもの頃、犬が死んだときに見た黒い幽霊のようなものを思い出したが、だから、1ヶ月前くらいですよと答えた。 空港でチェックインする佐藤。亜人手配書の写真と照合。OK。 手荷物検査も異常なし。天井を移動する紙袋。大事な荷物は奥山のIBMが運んでいた。 佐藤が荷物を受け取る。佐藤:「お疲れ」奥山IBM:「ドウ、イタ、イテ、イタテマシテ」佐藤:「君は器用なのに幽霊の扱いだけはなかなか上手くならないね」佐藤:「まあ、何事も練習だよ」奥山IBM:「シモ・ヘイヘ」佐藤:「さすが奥山くんだ。じゃあ行ってくるよ」*シモ・ヘイヘは白い死神と恐れられたフィンランドの軍人。史上最多の射殺記録を残したスナイパーはインタビューで射撃の秘訣を聞かれたとき、「練習だ」とひと言だけ答えた。 佐藤、搭乗。ファーストクラスでは桜井氏が客の身元チェックは済んでいるからオドオドするなと隣の席の部下に言っていた。やつらも沖縄までは追って来ないだろう。来るなら来たでとっ捕まえて実験室行きだと余裕の笑い。那覇行きが離陸する。 ゲームでスペランカーをしていた佐藤が立ち上がった。ベルト着用のサインがまだと言うCAを無視してファーストクラスへ。紙袋から銃を出して撃とうとすると桜井氏は席にいなかった。あれっ、桜井さんはと佐藤。 そこにいた人たちを次々射殺。銃弾で窓に穴があいた。機体が揺れる。佐藤が仮面を脱いだ。 桜井氏が戻って来て、どうなってると叫ぶ。やあ、なんだ、トイレだったのかと佐藤は言うと桜井氏を撃つが機体が揺れて外した。IBMが桜井氏を突き殺害した。 佐藤:「Bon voyage」 佐藤は非常口の前に立つと爆破スイッチを押した。 廊下を歩きながら圭は考えていた。僕は佐藤さんたちより多くのIBMを出せる。作戦に組み込めるかも。オグラにいつから亜人なんだと聞かれたことを思い出した。ロッカールームのドアを開けると黒服たちが銃を構えていた。圭が止まれと叫ぶと全員倒れた。大丈夫かと攻。撃ち方を教わっているところだった。 攻:「ちょっと、おかしいんじゃねえのか。撃ち方を教わっていただけだろ」圭:「おかしいのはお前だ。黒服との友だちごっこもいいかげんにしろ」圭:「あいつらのスキルのひとつはちゃんと死ねるってことだ。これは僕らにあって佐藤にない。捨て駒として作戦に組み込めるかもしれないんだ」攻:「ふざけんな。お前、人を大切に思ったりとかねえのかよ」圭:「ない」 攻:「じゃあ、ニュースで言っていたあの人は、お前の逃走を手伝ってくれたっていう友だちはどうなんだよ」 ハッとする圭。カイのことが頭に浮かんだ。 圭:「いらないよ、もう」圭:「余分な感情は状況を悪化させるだけだ。情にすがったって窮地は好転しない」圭:「ほんとは昔からわかっていたさ。心に流されれば身を滅ぼす」攻:「クズが」圭:「バカが」戸崎がふたりを探しにきた。呼ばれて行ってみるとニュースが事故を伝えていた。 (ニュース)本日、午後3時25分。羽田発、那覇空港行きのTA167便が何らかのトラブルに見舞われ静岡県沖に不時着しました。関係者によると亜人佐藤の殺害リストに記載されている桜井和夫氏が乗っていたとの情報もあり警察は佐藤の関与の可能性も視野に入れて捜査を進める... だから出張なんかやめておけと言ったんだ。間違いなく佐藤の仕業だと戸崎は言った。圭が部屋にいないと攻は気づく。圭とひとり外にいた。IBMを出す。 バカが、いらないよ、もうとIBM。喋れと圭が言うと黙ったが、あの木を倒すなと指さすと、うるさいなと圭を攻撃してきた。殺せと言うと、はいと圭に向かってくるIBM。バカ、やめろと圭は慌てた。 IBM:「おかしいのはお前だ。ほんとは昔からわかってたさ。おかしいのはお前だ」IBM:「あ~あ、殺しときゃよかったな、殺しときゃよかったな...」IBM:「バカが、バカが、バカが......」IBMは圭を突き飛ばすと木に向かい暴れ出した。 圭:「くそっ、どいつもこいつもバカばっかりだ」☆次回 「俺はいつだって怖い」【感想】クズバカコンビは楽しませてくれるね。攻はIMBにも一発突っ込まれて死んでたけど、死亡して笑えるのはこの人くらいかな。圭は子供の頃から亜人だった? 小さいときに一度死んだのだろうか。IBMの中には自発的に農作業とかしてくれちゃうのもいるみたいだけど、圭のIBMは暴走を始めたようだけど反抗期? 心理状態とかとも関係するんだろうか。心配なところです。久しぶりにカイの姿を見たけど、予告にもあったね。次回出るのかな。楽しみです。
2016.10.17
夏目友人帳 伍 第2話 「悪戯な雨」 ☆前のお話は→ 第1話「変わらぬ姿」 学校の帰りに雨に降られた夏目たち。西村は知らない女子高生にカサを貸してもらって顔を赤らめる。 夏目が走って帰ろうとするとタオルが飛んできた。返せと声がして少女の妖怪が現れた。お前のかと聞いたが妖怪が見えない西村が来て風邪をひくから濡れないようにしろと引っ張られた。北本も早く来いよと呼ぶのでそのままタオルを持って帰ってしまった。 タオルを持って来てしまったことをニャンコ先生に話す。やけにみすぼらしいタオルだなとニャンコ先生。返しに行くと言う夏目に面倒だ放っておけと言った。 そうもいかないだろう。それに取り返しに家に来られても困るからなと階段を下りたらもう来てた。何でこんな簡単に入られるんだと先生に怒る夏目。名を返してもらいに来る小物もいるから緩めにしているんだ。勝手に追い返すと怒るだろうがとニャンコ先生は言った。玄関に子供の下駄。やっぱりさっきの妖怪か。一度部屋に戻る。このタオルは西村たちにも見えていたから元は人間の物。と机の下から手が。何かいる。お茶を取りに行くふりをして部屋の外から覗くと少女の妖怪が出て来てタオルを手に取ると、あった、良かったと言った。 ニャンコ先生が、小娘、それを持ってとっとと帰れと言うと、お餅のオバケだと押し入れに逃げ込んだ。タオルを持って来てしまったこと、脅かしてしまったことを夏目は謝り、タオルを持って帰るように言うと、夏目に頼みがあって来たが大事な手拭いが飛ばされたのでと少女の妖怪(以下、少女)は言った。 お前の言う通り、この手拭いは人の物だ。持ち主に返したいから一緒に探してくれと少女。こういう顔のいい男だと絵を差し出した。無理だ。あんないい男はめったにいないからすぐに見つかるはずという少女に、じゃあ自分で探せるだろうと夏目。付き合う義理はないぞと言うと、呪ってやりたい相手や祟ってやりたいやつは私が全力でどうにかしてやるから頼むと言った。 残念だが力になれないと夏目が言うと、お願いです、他にどうすればいいのかわからないと少女。こんな時にどうすればいいのかわからない夏目だったが、話を聞くくらいならできるから、そこから出てくれないかと言うと、本当ですか夏目さま、と少女は出てきた。 翌日、滋さんと塔子さんに出かけてきますと言うと夏目はニャンコ先生と少女と出かけた。初めての町だった。こんなに遠くからひとりで来たのか。 町はずれに来ると、少女は指をさして言った。あのバス停とやらで、あの人と出会ったのです。それは古くからあるバス停のようだった。出会ったというのはいつ頃かと夏目が聞くと、50年ほど前ですと少女は答えた。 あの人はここへ長年通って来ていたが、一年くらい前から姿を見かけなくなってと少女。50年近く利用していたバス停があるなら、このあたりに住んでいるかも。引っ越した可能性があるけど元の家がわかればと夏目たちは付近を探してみる。 もう一度その姿を見ることが叶ったら、今度こそ返さなきゃと少女。名前がわかれば誰かに尋ねることもできたが歩き回って疲れた夏目は少し休憩すると言って座り込んだ。人については何も知らないという少女は、人とはどれほど生きることができますか、あの人は生きているでしょうかと夏目にたずねた。ごめんな、わからないよ。けれど、会いたいなら探してみようと夏目。少女は、はいと答えた。もし失ったのなら、失ったことを知るのも、きっと大切なことだ。 少女が、あの人の匂いがしますと駆け出した。女学生が歩いて来た。この小娘からあの人の匂いがしますと少女。もしかすると孫かもと思い夏目は声をかけた。あなたに、おじいさん、いませんかといきなり聞いてしまった。この先のバス停でよくお会いしたが最近お見かけしないから心配でと言うと、友だちにどうしたと呼ばれた女学生は失礼しますと行ってしまった。 ごめん、話しかけ方を思いっきり失敗したと夏目。でもまた出直して何とか話を聞いてみるよと言うと、ありがとうございますと少女は言った。 教室で夏目がため息をつくと、夏目くんまでどんよりしちゃってと笹田に言われた。後ろの席では西村が借りた赤いカサを返しに行ったらあの子は彼氏と一緒だったと落ち込んでいた。 放課後、ニャンコ先生と女学生を待つ夏目。再び駆け寄ると、すみません、少しでいいので話を聞いてくれませんかと言った。何でそんな嘘をつくの、祖父に聞いたら、あなたくらいの男の子とは会ったことがないと言っていたと怒る女学生。それを聞いた夏目は、良かった、ご健在なんですねと言った。とにかく、もう声をかけてこないでくださいと去る女学生。待ってと言う夏目を少女が止めた。ありがとう夏目さま。良かった、あの人まだ生きてた。それがわかっただけで、もう十分です。 私のせいで嘘つき呼ばわりされてしまった。ごめんなさいと謝る少女。夏目は、大丈夫だよ。それより、どんな人だったんだい。君の探している人はと聞いた。 50年ほど前のある雨の日。気持ちいい雨にはしゃいで走り回っていると、こら、何してるんだ、風邪ひくよ、こっちへおいでと男の人に声をかけられた。バス停で濡れた髪を拭いてくれて、そのタオルはあげるから、ちゃんと拭いて風邪ひかないようになと言うとバスに乗って行った。 持ち帰った手拭いは何だか暖かくて柔らかくて、きっととても、とんでもなく良い物に違いない気がしてきて、やはり返そうと次の日バス停に行ってみた。話しかけたが気づいてもらえなかった。男性に少女の姿は見えていなかった。「人と話せたのがうれしくて失念していたのです。本来、妖の姿が人に見えることは滅多にない。力の強い者やけもの妖には意志でその姿を見せる者もいますが、私のような力の弱いものは、晴れ雨や春のうらら日など天候の悪戯でときどき人に姿をさらしてしまうらしいです」「あの雨の日は、たった一度の私にとってのそれだったのでしょう」 その日から雨が降るたびにバス停へ行った。雨の中ではしゃいでいたら、もう一度あの人に見える瞬間があるのではないかと思った。手拭いを返したいのなら置いてくればよかったのだが、雨の中で姿を見ると置いて去ることはできなかった。 でもあの人の無事がわかっただけで、もう良いのです。この一年、姿を見なかった心の痛みが軽くなりましたと言った。 夏目は少女にニャンコ先生とここで待っているようにと孫娘を追った。アホがとニャンコ先生。 まだ私に何か用ですかと言う孫娘に、夏目貴志といいますと名乗った。本当は俺の知り合いがあなたのおじいさんに、とてもお世話になって会いたがっているんだけど、本人はここには来られなくてと言うと、ひょっとして、その方もご病気なの、祖父も入院しているんですと孫娘。入院と聞いて驚いた夏目に、本当に祖父を心配しているんですね。大丈夫、風邪をこじらせただけで近々退院できそうですからと言った。 お孫さんの話だと、山都第二病院に入院中で、クロサキソウゴさんというらしい。明日、お見舞いに行ってタオルを返そうと夏目は少女に言った。お見舞いに行ったところで、やはり姿は見えないだろうなと考える夏目。タキのおじいさんが残した妖怪が見える陣を借りてみようか。いやあれも絶対じゃないしタキの心に傷をつけたものだ。人と妖、もともとふれ合わなければ思いを残すこともなかったのに。夏目はニャンコ先生に声をかけたが先生は寝たふりをしていた。 翌日、病院の前で夏目にタオルを渡す少女。行かないのかと言われると、姿を見たら決心が鈍るし、私のことを思い出してくれたら嬉しくて泣いてしまうからと言った。わかった、行ってくるよと夏目。人はとても多くの人と出会う。たった一度のふれ合いに胸を焦がす妖と違って出会いも別れもめまぐるしく... クロサキソウゴさんの病室を夏目が訪ねると、孫娘から聞きましたと優しい笑顔だった。実は叔母が小さい頃あなたにこれを貸していただいたそうで、借りっぱなしで長いこと気がかりだったらしくてと夏目はタオルを渡した。雨の日、バス停で小さな女の子にそのタオルを貸したことを覚えていますかと夏目が聞くと、クロサキさんは、よく覚えておりませんが、ご丁寧にありがとうと言った。 少女が立っていた。やっぱり来てしまったのか。少女は窓際で、ソウゴさんと呼んだ。クロサキさんにやはり少女は見えていなかった。窓の外を見ると、おや雨だと呟いた。 「ええ、でもきっとすぐ晴れますよ。お元気で」 バス停で、帰ります、夏目さま、ありがとうと少女。空は晴れ間がのぞいてきた。翌日、再びクロサキさんの病室を訪ねた夏目は、タオルをお返しした証を一筆だけでもと言った。何でもいいです。叔母に渡す何かが欲しくて、勝手をすみませんと言うと、それもそうですねとクロサキさんは言った。そうだ、これでいいかな。 ありがとうございますとお礼を言うとバス停へ走る夏目。やれやれとニャンコ先生。渡したいものがあるんだと呼ぶと少女が下りてきた。 ソウゴさんが返してもらった証としてこれをくれたんだ。君にって。 わあ、きれい。ありがとう夏目さまと少女。 「ああ、今日は晴れていて良かった。きれいなタオルが濡れなくて良かった」 ☆次回 「祓い屋からの手紙」【感想】いいお話でした。せつないけど優しくて、あったかな気持ちになるね。少女妖怪はすごくカワイイ。呪ったり祟ったりしてくれるらしいがw ラストは感動的だったね。EDの曲も画像もいいね。寝る前に見てよかったと思った。待っているのは眠いけどw夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ] 解析ツール・クリック不要↓
2016.10.14
亜人 #14 なんかめんどくさくなってきた ★亜人2期は1期の続き14話からのスタートです。冒頭は1期のおさらい。詳しい話はこちらで→ 亜人1期全話あらすじ「さあ、ショウタイムだ」武力によって住みよい国づくりをスタートさせると言いだした亜人の佐藤はグラント製薬を爆破、国民に我々と人間のどちら側に着くべきかと問う。「佐藤さん、あんたのせいでメチャクチャだ」潜伏先が判明、戸崎に捕まりかけた永井圭だが力を発揮。中野攻と共に脱出する。「逃げるのは終わりだ。佐藤を止める」圭は佐藤と戦う覚悟を決める。佐藤は15名を暗殺する第2ウェーブ開始を宣言。終了までに国が弾圧の姿勢を改めなければ最終の第3ウェーブへ駒を進め自分が国を統治すると発表した。(ここまでが1期のお話) 永井圭の捕獲に失敗し戻った戸崎と下村を待っていたのは曽我部だった。処分が決まっているならサッサと言えと戸崎。亜人管理委員会から除名されますと曽我部。先日は佐藤に好き勝手やられ、今夜は永井と中野まで取り逃がした。私はどうなると聞いた戸崎に地獄行きだと以前言ったはずですよと答えた曽我部だが、事態が急変して先輩の首は皮一枚でつながりましたと言った。戸崎は帽子(佐藤)から第2の犯行予告が出されたことを知る。 佐藤「今日、私は第2ウェーブの開始を決意した。人間は省みることなく我々亜人への弾圧を加速させている。第2ウェーブのテーマは浄化だ。田中君が拘束中に見聞きした情報などから陰謀に加担した組織の主要な面々15名をリストアップした。私がこれから出す要求を政府が飲まなければ我々はこの15名を暗殺する」 曽我部がダウンロードしたリストを見せる。岸先生に大臣までかと戸崎。佐藤の要求は、1. これまで政府及び各関連企業が行ってきた亜人に対する人体実験及びそれによって得られた利益の正式かつ詳細な公表。2. 亜人に市民権を認めること。バカな。そんな要求を飲めるわけがないと戸崎。ですから大臣暗殺までに何としても佐藤を止めてください。これがラストチャンスですよと曽我部は言った。 (政府の発表)いずれにしても人命を盾に取って要求を突きつけるというのは極めて卑劣な行為であり強い憤りを覚える。亜人に対して人体実験が行われたなどという事実がない以上、政府としてはテロに屈することなく早期解決に向け最大限の努力を尽くす所存である。 立ち食いそば屋で食事中の圭と攻。2日前に行われた官房長官の記者会見がテレビで放送されている。店の客がチラチラと自分を見ていることに気づく圭だが、無視して自然にしているのが一番だと考える。17~18なんてみんな特徴のない顔をしているんだ。日本中で僕似の学生がああ言われているはず。と、トイレから出て来た攻が、永井、行こうぜと大きい声でwww 「バカは死んでも治らないのか」 ふたりは店を出て車を走らせた。テレビの圭の写真を見て気づいた店の客は警察に電話したほうがいいと話していた。 とりあえず走らせるのはいいけど何かあてはあるのかと聞く攻に圭は、「なんかめんどくさくなってきた」(サブタイ回収w) おばあちゃんのところにいたかったな。もうお前が全部決めていいよと圭が言うと、じゃあ佐藤のところに乗り込むぞと攻は言い出した。バカかよ。圭が攻に話す。現状僕らに勝ち目はない。仮に佐藤さんの居場所がわかったとしてクソガキふたりに何ができる。檻にでも入れるか。出来ることはほとんどないだろう。僕らの持っているカードは次の2枚ぽっちだ。ひとつ目は僕がそこらの大人よりよっぽど頭がいいってこと。僕らは麻酔銃も檻も持っていないがそこは工夫次第だ。 攻は覚えていないようだが圭は前に話した生涯無力化する手段について話す。例えばあの村の山奥には古井戸の跡があった。ポイントは穴の中には空気がないってとこ。地中のバクテリアが酸素を奪って穴を無酸素状態にする。人は酸素のないところに急に入ると瞬間的に意識を失う。亜人ならエンドレスだ。 ふたつ目は戦うための最大のスキルをすでに持ってるってこと。戦場で次のうち1つだけ選ぶなら? 1. 屈強な肉体 2. 戦略的頭脳 3. 不死身 攻は屈強な肉体だろうと答えるが圭は無視。そうだ、すべての人が不死身を選ぶ。それらをふまえれば対抗できる手段があるはず。だが佐藤さんにはそれをはるかに上回る人員、物資、経験がある。僕らふたりで戦うなんて笑える。そこで僕らが今やるべきは何か。攻の筋トレ? の言葉に圭はチッと舌打ちして続ける。 仲間を探すことだ。それも強力なサポートが可能な大人に限る。圭の言葉に攻は急に車を方向転換させると仲間ならあてがあるから任せておけと言った。圭はどこかからのメールを待っているようだった。 到着したのは佐藤たちが前にいた場所。「あ、ない。監禁するって言ってたのに」「バカだな、同じとこころに置いとくわけないだろ」「バカって言うんじゃない」「バカだろう。長距離移動のあげく佐藤のいた所に来たんだぞ。危険だろう」「危険とか関係あんのかよ」「はあ? 」 圭の携帯に着信。よかった、待ってたぞと圭。何のメールだよと聞く攻に圭が話す。あの日、バレる前に亜人管理委員会役員の身辺調査を興信所に依頼した。その中で興味深いやつがひとり。画像を見て、あっ、そいつと攻。戸崎だった。 大臣に呼ばれた戸崎は、現在は他県警とも連携して神奈川、千葉、埼玉まで捜索範囲を広げていますが佐藤につながる手がかりは皆無ですと話す。対策としては殺害リストの一番目にあげられた若井氏への襲撃時に捕獲すると話す戸崎に大臣は、わかっているだろうが、私が殺されればお前のくだらん人生もそこで終わりだと言った。 戸崎の調査報告を見ながら、いいぞ中野と笑いながら話す圭。こいつは面白い。婚約者が意識不明の重体でその医療費を自分で負担しているらしい。それも、ちょっとやそっとじゃ払いきれない額だ。こいつには佐藤を止め自分のポストを守らなければならない理由がある。何より恋人という弱みがある。こいつは使えるぞ。圭の話を聞いていた攻は、何が楽しいんだよと言った。 下村が戸崎にそろそろ役員会議の時間ですがと声をかける。そばにある喫煙所にいる人たちを見て戸崎は思い出していた。 部屋でタバコを吸う戸崎に、タバコやめないのと婚約者。また言うと戸崎が言うと、だって、あなたと少しでも長くいたいもんと言った。 どんな時でもチャンスはあるはずだと立ち上がった戸崎に非通知の着信。なぜこの番号をと言う戸崎に、テレビをつけろと声。盗難車と警察車両がカーチェイスを続けており、同乗しているのは逃亡中の永井圭かというニュースが流れていた。 永井圭かとたずねる戸崎に、そうだと答えた圭は、僕らがどこへ向かっているか、あんたならわかるだろうと言った。 車は戸崎の婚約者が入院している病院に到着。院内に走り込む圭と攻。警察車両も続々病院の前に到着する。戸崎は雇っている黒服たちを病院に向かわせる。平沢に耳栓と偽IDを持ったことを確認すると自分は裏口から入ると告げた。 警察が裏と表から確保に向かおうとしているところに平沢らが到着、IDを見せると我々が入るから警察は外で待機しているようにと言った。 階段を駆け上がる圭と攻。何なんだよ、何するつもりだという攻に説明は後だ、お前はどこでもいいから隠れていてくれと圭。敵が強行確保に走ったら幽霊でやつの取り巻きを鎮圧しろと圭が言うと俺あれ出せねえぞと攻。笑えないんだけど。マジだよ。初めて見たときすげえビビったんだからと攻。どっちにしろ隠れてろ。お前がいたらやりにくいと圭は言った。 戸崎が病院に到着。何が目的でしょうかと問う下村に復讐かあるいは永井と佐藤がつながった可能性もあると戸崎。危険なのではと言う下村に君の仕事は何だと聞いた。 「私の仕事は、あなたを守ることです」戸崎は、私が死ねば君の未来もない。戦え、自分のためにと言った。 婚約者の病室へ向かう戸崎たち。部屋に着くと圭がいて、あなたの顔なんて二度と見たくありませんでしたよと言った。話があります。物騒なことはやめましょうよと言う圭に、話なら外でしないかと戸崎。圭は、捕まえる気なら幽霊を出しますと言った。僕の幽霊は命令なしに暴走する。眠らされてもひと暴れしてくれるはずだ。タダじゃ済まないだろうね。特に一番近いこの女性は。 「お前、殺してやる」 圭もIBMを出そうとする。と、天井から攻が落ちてきた。はあ? 戸崎らが全員銃を構える。待て、撃つなと圭。 永井、こんなことしなくてもいいだろうと攻。ジャマするなと圭。 圭がIBMを出した。「撃つな」と戸崎が叫ぶと圭は「殺せ」と言った。下村もクロちゃんを出す。婚約者に向かったIBMは伸ばした手を寸止めにして、「なんか、めんどくさくなってきた」と言うと離れていった。こいつは命令と逆の行動をとるんだと言う圭に、目的は何だと戸崎。「こんなはずじゃなかっただろう。あんたも」「ああ、お前らのせいでな」「違う、ここまで話をこじらせたのは僕でもあんたでもない。僕らは同類だ。ここへは取り引きをしに来た」 「亜人など信用できるか」 「なあ、俺は難しいことはよくわからないけど、これだけは言える。俺たちは何がなんでも佐藤を倒すつもりだ。この女の人のためにも。だから捕まえないでくれ」 「だから、あんたの駒になってやるよ。不死身の兵士として」 平沢たちが病院から出て来て、容疑者は確保した、あとはこっちでやると警察官に言った。本当に永井圭でしたかと聞かれると、似ているだけの別人だと答えた。 戸崎の車に乗る圭と攻。今日は9月3日。終わってたんだ、夏休みと圭がつぶやいた。車の窓から制服姿の女子高生たちが見えた。佐藤からのメッセージが配信される。私の知る限り我々の要求に対する政府からの返答はない。だから始めることにした。 そう、トップバッターの若井さんだ。佐藤は殺害リストの一番目に名前があった若井を射殺しカウントダウン開始の合図だと言った。そして、この第2ウェーブ終了と共に我々は次のウェーブへと駒を進めると告げた。第3、それが最終ウェーブだ。 私がこの国を統治する。陳腐な夢に聞こえるか。私は必ずやる。☆次回 「どいつもこいつもバカばっかりだ」【感想】続きを待っていました。面白かったです。圭のクズぶりは相変わらずだけど、攻のバカっぷりは想像以上だった。見事な脳筋。笑える。とりあえず車の運転だけは役に立ったかな。クズバカコンビは楽しませてくれそうです。まあ、この国を統治するなんて言い出しちゃってる佐藤は卑劣な大バカ野郎で、笑っていられる状況ではないんだけど、どんな展開になるのか、1期は最後しか活躍していない主役の頭脳に期待しつつ楽しませてもらおうと思います。 解析ツール・クリック不要↓
2016.10.11
夏目友人帳 伍 第1話 「変わらぬ姿」 小さい頃から時々、変なものを見た。他の人には見えないらしいそれらは、おそらく妖怪と呼ばれるものの類。俺(夏目貴志)と同じく見える人だった祖母、夏目レイコは妖怪たちとの勝負に勝った証に名前を書かせた。妖怪たちに自在に命令できるというその紙の束『友人帳』を遺品として受け継いだ俺は訪ねて来る妖怪たちに相変わらず名を返す日々。 夏目が道を歩いていると後ろから壷が来た。たてまわりに転がり続けるなんて普通の壷じゃない。夏目は家に逃げ帰った。 ニャンコ先生に話すと上手くまいてしまえたのだから、どうせ大したやつではあるまいと言った。だといいけど。 そういえばレイコさんはどうやって身を守っていたんだろう。名前を返すたび見えてくるのは、いつも同じ祖母の笑顔。何度返しても見えてくるレイコさんは、いつもひとり。 塔子さんに頼まれて夏目は街に出かけた。ニャンコ先生はスイーツに大興奮。立ち話をしている親戚の女性を見つけた。せっかくの機会だからと挨拶をする。 母方の祖母のことに詳しい人を知りませんかとたずねると、親子二代、身よりもなくて変わり者でと迷惑そうに話す女性。話しづらいことを聞いてすみません、ありがとうございましたと夏目は言った。 その様子を見ていた友人の田沼が大丈夫かと声をかけた。夏目は田沼に話した。今の女性は父方の親戚で、祖母のことを聞きたかったのだが、返ってくる言葉はほとんど同じで、俺と同じで見える人だったから、変人だったとか心を病んでいたとか。祖母のレイコさんは結婚せずに子供を産んだと小さい頃に聞いた。俺の母は父親を知らない。だからきっと男に捨てられたんだろうとか思いレイコさんのことを知るのが怖かった。でも妖(あやかし)たちが話してくれるレイコさんはどこか違っていて、だから。 夏目には大切なおばあさんなんだなと田沼。聞いてくれてありがとうと夏目は言った。帰り道、ニャンコ先生にごめんなと謝る夏目。なぜ謝ると聞かれ、わからないけど先生たちの中のレイコさんは笑っているから先生には話したくなかったんだと言うと、何だそれは、お前はほんとうに意味がわからんとニャンコ先生は言った。 翌朝、玄関に壷が立っていた。「見つけたぞ、夏目レイコ。返して、宝物を返して」という壷に俺はレイコさんじゃないんだ。友人帳に名前があるなら返しますと言うと「泥棒レイコ」と壷。泥棒っていったい何をと聞くと、私の宝物、大事な友だちを奪ったくせにと言った。どうしたとニャンコ先生が駆け寄る。返さなければ代わりにあなたの宝物をもらいに来ると言うと壷は去った。塔子さんがご飯よと呼ぶが夏目とニャンコ先生は壷のあとを追う。 壷を見失った。小さな小屋があった。人の気配はないようだがとニャンコ先生。中から顔を出した女に壷の妖怪をこの辺で見失ってと話した。祖母に何かを盗られたと言っているが事情がわからなくてと言うと、夏目レイコは壷からとても美しい人形を盗んだのよ、知らないのと言った。寂しいレイコはきっと欲しかったのね。あなた孫なら遺品の中でも探してみたら。レイコという名を聞いて妖怪たちが集まりはじめた。いったん帰るぞとニャンコ先生。 家に戻ると、ご飯も食べずにどこに行っていたのと塔子さんに叱られた。急にジョギングがしたくなってと言うと、行ってきますとただいまはきちんと言いなさいと滋さんに言われた。はいと夏目。とにかくもう一度あの小屋へ行ってみると友人帳を持って夏目が出かけようとすると、どうせ言いがかりだから放っておけとニャンコ先生。そうはいかない、代わりに俺の宝物をもらいに来ると言っていた。家にいると滋さんたちに目をつけられるかもしれない。 まったく、お前もレイコも面倒なと言いながらニャンコ先生も一緒に出かける。宝物。もし俺の大事な人たちをそれとみなされたら。とにかく今は離れていよう。小屋に行くと誰もいないようだった。口髭の小妖怪が現れて、そこに住む妖は恐ろしく手がつけられないやつだから早く逃げろと言った。ありがとう、だったらお前も危ないだろうと連れて行く。 面で顔を隠していたが、ニャンコ先生を猫のふりをした子豚だなと小妖怪w ニャンコ先生怒るwww レイコという名前を聞いたことがあるかと聞くと、盗人レイコかと言った。カヤツボが人形を盗まれたと騒いでいたことがあった。大切な友だちなのに夏目レイコが羨ましがって盗んでいったと。 妖怪たちが出て来て、芦原の森にずっと前に人の子が捨てて行った人形があったと言った。あれならまだ落ちているかもしれないと聞いて森へ行く。 人形を見つけた。これかな。あのレイコさんが人形を欲しがったなんて意外だな。 俺はレイコさんには笑っていてほしいのに、今なにを知ってもやっぱり何もしてやれないんだな。人形は見つかったのかと小屋にいた女が声をかける。だから今、壷の妖怪をさがしにと夏目が言うと、それは違うと女。そんな小汚くなかった。もっと美しい。髪も着物もそんな泥は付いてなかった。女はカヤツボだった。 やっぱり返す気がないのね。あなたの家へもらいに行ってくるとカヤツボ。斑の姿になったニャンコ先生が調子に乗るなとカヤツボを追う。 この人形じゃないのか。じゃあどこに。ひとりになった夏目は大きな妖怪に捕まった。こんな時に。反応している。やっぱり夏目レイコだと言う妖怪は友人帳に名前がある者のようだった。俺はレイコじゃないから放してくれと夏目。早く放れないと意識を飲まれる。 ドングリ好きの妖怪の前にレイコが現れて女の子を見なかったかと聞いた。高いところから人探しをしたいから肩に乗せてくれとレイコ。ドングリより美味しいものをあげるからと言った。ドングリより美味なものなどないと妖怪が言うと手伝ってくれたら、お饅頭というものを今度持ってきてあげるとレイコは言った。 私が怖くないのかと妖怪。あなたに鳥がとまっているのを見たわとレイコ。妖怪は鳥は好きだが人間は好かんと言った。森に迷い込んでいた近所のお屋敷の少女を見つけた。人形は見つけてあげるからとレイコは少女を家に帰した。 今日は森が珍しく賑やかねと人形を抱いたカヤツボが現れた。その人形はあなたのかとレイコが聞くと、そうなの、きれいでしょうとカヤツボ。あの子をお友だちにしようと転ばせたら人形を落としたからもらったのと言った。落とし物は持ち主に返さないと。それはあの子の大事な物だとレイコは言うが、これはもう私の友だちだからダメよとカヤツボ。それとも人形とあなたを交換して私の壷に一緒に入るかとレイコに手を伸ばした。ドングリ好きの妖怪がレイコを連れて逃げた。 いいことを教えてやろうと妖怪。あいつはカヤツボといって恐ろしいやつだが、日が暮れるとどこでも眠くなって壷の中で寝てしまうからその隙に取り返すといい。人の子は嫌いなのに教えてくれるのとレイコが言うと人間は嫌いだが小さな生き物は嫌いではないのだと妖怪は言った。じゃあやっぱり私も今度お饅頭を持ってくるわとレイコ。最近、変わった人に会った。人間のくせに私に話しかけてくる。木に登ったら危ないとか遅いのに外を出歩くなとか。男のくせに小うるさくて苦手なんだけど、たぶん他の町に住んでいてたまにこの町に来るみたい。その人が時々、お饅頭を買ってくれるの。七辻屋というとても美味しいお店なのよ。 カヤツボが寝ている隙に人形を取り返したレイコは、妖怪にありがとうと言うと少女に人形を返しに行った。 道で少女の母に会い、その人形をなくしたと娘が大泣きして帰って来たがどうしてあなたがと聞かれたレイコは、拾ったので届けに行くところでした。娘さんに返していただけますかと人形を渡そうとするが、母親は新しいのをもう与えたからそれは差し上げるわと言った。 でも困りますとレイコは言うが、いいのよと言うと母親は去った。あの娘がお嬢さんから盗ったのかもしれないのによろしいんですかと使用人に聞かれた母親は、やめなさい、気の毒なお嬢さんらしいじゃないのと言っていた。 レイコはカヤツボを訪ねるが留守だったので人形を木の上に置くと大事にしてくれる者のところにあったほうがきっといいわと笑った。 私の記憶を覗いたな。お前レイコじゃないと妖怪。夏目は、孫の貴志です。友人帳に名がありますね。名は返します。けれど今は放してくれませんかと言った。カヤツボは祖母が人形を盗んだと怒っています。早く帰らないと俺から代わりをもらうと。 そうだ早く放せと小妖怪。ついて来たのか、危ないから離れてくれと夏目は言った。変わった人の子だと言うと妖怪は夏目を放した。レイコと同じ姿なのにただ笑っていたレイコと違って表情がコロコロ変わる。心もコロコロ動く。 さっきお前が見つけたのがあの人形だ。カヤツボのやつにも教えてやったが汚れたそれはあの人形だとは思えなかったのだろうなと妖怪。祖母のこと、ありがとうございました。必ず名を返しに来ますと言うと夏目は家へ急ぐ。口髭の小妖怪にもありがとうと言った。 俺には宝物がいっぱいで、それは最近、俺を弱くしてしまうほど。けれど、 夏目が家に戻るとニャンコ先生が斑の姿から戻って、何をしていたんだ夏目、そもそも私にこの家を守る義理はないのだぞと言った。ありがとう、カヤツボはと夏目。先回りして見張っていたがまだ来ておらんとニャンコ先生は答えた。 日が沈んだから今夜はもう来ない。では早朝、迎え撃つかと言うニャンコ先生に、でもその間にやってみたいことがあるんだと夏目は言った。 塔子さんに人形を見せて、知り合いの物なのできれいにしてあげたいのだが方法がわからなくてと相談した。 塔子さんと先生の力を借りて何とか土や草を落とすことができた。 人形を玄関先に置くと夏目とニャンコ先生は家の中でカヤツボを待った。 翌朝、カヤツボが来た。人形を見つけると、わあきれい、あなたここにいたのね。私と一緒にいてよ、大事にするから一緒に帰りましょうと言うと、良かったと人形を抱えて帰って行った。記憶の中のレイコさんは、いつ見ても不敵な変わらぬ姿。 約束のお饅頭をくれたレイコに妖怪は、大丈夫か、人に疑われていたようだったがと聞いた。平気よ、でも慣れないお節介なんてするもんじゃないわねと言った。人の子に名乗る名などないという妖怪に、あなたの名前が知りたいから私と勝負しないかと言った。 名を返しに行くなら道が違うぞとニャンコ先生。七辻屋の饅頭でも買おうと思ってと夏目。たくさん買えよ、私はあれが大好きだと喜ぶニャンコ先生。ああ、俺もだよ。☆次回 「悪戯な雨」【感想】久しぶりの夏目友人帳。第4期は4年以上前だったんですね。変わらず、いいお話でした。よけいな感想もツッコミも必要ない感じだね。これからしばらく毎週ニャンコ先生に会えるし、楽しみがまたひとつできました。夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ] 解析ツール・クリック不要↓
2016.10.08
☆我が家の花、じゃなくて「木」ですけど、庭の錦木(にしきぎ)の葉っぱが色づき始めました。 ☆うちの庭で一番きれいに紅葉する木です。これからもっと赤くなります。今、庭の赤い色はニシキギと遅れて咲いたヒガンバナくらいだけど、これからドウダンツツジの葉が赤くなって、ピラカンサスやノイバラ、ハナミズキの実も赤くなって、秋は賑やかになります。★庭の葉っぱの写真1枚で失礼いたします。無事旅行から戻り、ブログのカテゴリも次の旅行記用に準備できているのですが、お恥ずかしい話、ブログより先にしなければならないことが多くて、ブログの時間は取れないでいます。花の写真なども撮れていないので、時間ができるまでしばらくお待ちくださいませ。★旅行記の合間に更新していたアニメあらすじですが、10月からの新アニメは原作を読んでいるものと以前書いた続きのもの、3本を観る予定です。できればこちらの記事も書きたいと思っています。 解析ツール・クリック不要↓
2016.09.29
☆遅い夏休みの旅行から戻ったら彼岸花が咲いていました。秋ですね。ブログは休んでばかりですけど、私もネコたちも元気です。久しぶりにうちのネコたちの写真です。 ☆くろです。寝ているところを起こしたのでぼんやりしています。以前は太り過ぎだったくろですが、ダイエットに成功してリバウンドもなくキープしております。 ☆しろです。動いてばかりで写真が撮りにくいです。最近は玄関に置いてある外猫たちのエサが気に入ったようで時々盗み食いをしています。安いエサなんだけどね、しろには関係ないみたいです。 ☆マッキーです。小さい頃は乱暴だったマッキーですが、すっかりおとなしくなりました。体は一番大きくなったけど、くろにいじめられてケージに逃げ込んだり、高い窓に乗っていることが多いです。☆マッキーはしろくろに遊んでほしいみたいなんだけど、しろは無視するし、くろはしつこいと怒り出すので、ひとりでピーピー泣いていることが多いです。かわいそうな気もするけどまあ仕方ないかな。取っ組み合いのケンカとかにはならないので、心配はしていないけど、相変わらずくろはマッキーが嫌いみたいです。☆最近は涼しくなってきたので、しろくろはベッタリくっ付いて寝ていることが多いです。寒くなったらマッキーも一緒に寝るようになるかもです。★家の中の3匹は相変わらずなんですが、外猫はバタバタしております。 ☆先週、旅行から帰った日に、近所のネコが子猫を4匹連れてきました。それまで外猫は、昨年の9月に家に来た子が4匹と、今年の4月にマッキーの母親が家の庭で生んだ子が1匹いたのですが、いきなり外猫9匹になっちゃいました。☆まあ10匹くらいは常時出入りしているので別に問題ないんだけど、この子猫たち、どこで生んで育てていたんだか、私だけでなく外猫たちも初対面だったようで、子猫はウーシャー泣きまくりで外猫のチビたちもお手上げ状態でした。☆5日ほどかかったかな、ネコたちも慣れてきたようで、今は4月に生まれたチビも一緒に寝たりしていますが、エサをあげようとしても逃げまくるし、写真もなかなか撮れません。汚れているけど、きれいにしてもあげられないのでそのまま。汚い写真ですみません。☆新入りの子猫たちは、しろくろが使ってくれなかった「ニャンとも清潔トイレ」を寝床にしています。清潔どころか何とも汚いベッドなのですが、もう少し慣れるまではこのままかな。 三毛猫本舗マドラー式コーヒー 陽だまりオーガニックブレンド☆唐突ですが、猫つながりで三毛猫本舗のコーヒー。友だちにもらったんだけど、美味しいので旅行にも持って行きました。マドラー式とかいうからどんなかと思ったら、真ん中に棒がさしてあってクルクルするだけだけど、外猫に見せたら不思議そうに見ていました。★猫のついでみたいになった上に日付が変わったので昨日の話ですが、おかげさまで先日7周年を迎えましたブログ、9月14日の20:30頃、開設約7年1ヶ月で総アクセス500万になりました。ジャストの画像は失敗してしまいましたが、一応記録として残しておきます。 ☆500万でひと区切りとか言っていたけど、誰もたぶん気づかなかっただろうし、別に何も変えることもなく、これからも続けていくかな。始めたばかりの頃と比べるとスタイルもかなり変わってしまったけど、続けて行くには今の感じが一番いいと思っています。適当におつき合いくださいませ。 ★クリック数が反映するランキングには参加しておりません。コメントに「応援しました」などと入力するとエラーになりますのでご承知おきください。ページビューランキング
2016.09.15
☆たま~に紹介している、100均で買って良かったもの。気づけば今年はまだ一度も記事を書いていなかったw カテゴリまで作ったのにwww というわけで、最近ちょっと家で楽しんでいるものをご紹介します。 ☆写真は使用例ですw フローラルフォームはこちら、☆フラワーアレンジ用の吸水スポンジです。使う前に写真を撮っていなかったので、楽天市場のものにしたんだけど、記事のトップの写真に使うにはあまりに地味なのでw 花を生けた写真にしました。☆最近は毎日、玄関に小さい花を飾っています。どれも庭に咲いた花で、今日の花は、白いのは「クチナシ」青紫は「キキョウ」黄色は「キクイモ」です。それとそこいらの葉っぱも入っています。☆フローラルフォームは花屋さんでは「オアシス」と呼ばれることが多いようです。これはアメリカから日本に入ってきた当時の会社名からつけた商品名が通称になったものだそうですが、現在はオアシスは製造されていないそうです。☆100均で売っているのは中国製やマレーシア製などで、写真の楽天市場で86円(送料別)のものも同じです。日本で作っているのは1社しかなくて、表面に名前が入っている「アクアフォーム」で、こちらはお値段が高いです。品質も良くて使いやすいらしいけど、中国製でも十分に使えます。☆簡単にカットできるので、半分にして使っています。本当は使い捨てかもだけど、水を吸わせてまた別の場所に花を挿して、何回か使っています。まあ花瓶に挿せばタダなんだけど、これけっこう楽しいです。☆元々は猫対策でした。玄関のゲタバコの上に以前は一輪挿しとかに庭の花を飾っていたんだけど、ときどき乱入してくる外猫たちが倒してしまうことがあって、水をこぼされるのも困るんだけど、花瓶が落ちて割れたりしてケガでもされたらもっと面倒だしと思って、低いプラスチック容器にフローラルフォームにしてみたら、倒れないしいい感じだったので続けています。☆庭には何かしら花は咲いているけど、こんなふうに飾るとちょっとカワイイでしょ。クチナシの花は切って飾ったことがなかったけど、玄関に一輪あるだけで香りが広がります。一日でしおれてしまう花も多いので、毎日ちょっと花や葉っぱを摘んで作っています。☆別に上手に生け花とかできなくても簡単にできるので、お試しくださいませ。おすすめです。 ★拍手のコメント欄は現在使用できません<(_ _)>ページビューランキング【本文より文字がデカいオマケw】2009年にスタートしたこのブログも8/22で7周年。夏休みだとサボっている間に8年目に突入しました。読者の方々に心より感謝いたします。カテゴリが足りなくなったので次の旅行記を掲載するには大改造が必要になり時間がかかるかもしれませんが、続けていきたいと思っております。日記の形で毎日更新したり、コメントや応援に毎日うかがったりはできませんが、それでもいいって方は時々のぞいてくださいませ。これからも、どうぞよろしくお願いします。
2016.08.24
【檜扇 (ひおうぎ)】 アヤメ科アヤメ属 ☆8月25日の誕生花 花言葉『誠実』 ☆庭の花、ヒオウギです。次々さいて花の期間はけっこう長いんだけど、毎年、旧盆の頃にアップしているから、またか、って感じかもです。何の手入れもしていないけど、気づくと分厚い葉っぱが出ていて毎年花を咲かせている健気な花です。☆檜扇の名前の由来は、葉っぱが扇を広げたような形だから、なんだけど、写真のは曲がってしまっていますね。 ☆葉っぱです。アヤメ科の花なので、葉っぱはジャーマンアイリスなんかと似ています。 ☆花は秋には「ぬばたま」と呼ばれる黒いピカピカの実になります。そのままほったらかしなんだけど、落ちた種がまた花を咲かせて、毎年少しずつ増えています。庭がヒオウギだらけになりそうな気もするけど、外猫がよく倒して何本かダメにするので、いい感じにバランスがとれているみたいです。★更新がなくても心配する人もいないかと思うけどw 8月は家のことで忙しくてブログどころじゃないけど元気にしております。しばらくは時々庭の花なんかをアップしてごまかすw予定です。まだまだ暑い日が続きます。どうぞご自愛くださいませ。 ページビューランキング
2016.08.14
【長井あやめ公園】山形県長井市横町見ごろ 6月中旬~7月中旬面積 4ヘクタール☆花菖蒲 500種類 3万株★2016/6/20撮影☆6月に山形に出かけたときの写真の最後は、長井あやめ公園です。アヤメ科の花はちょっと区別が面倒だったりするので、写真はそれほど多くないですが話は長くなりますw そのつもりでご覧ください。まあ興味がない方は適当にズラーっと見て「どれもきれいですね」くらいコメントしてくれりゃいいけどwww ☆まずは「アヤメ」の話。ここは、あやめ公園という名前だけど、実際には咲いているのは花菖蒲(はなしょうぶ)です。あ、でも、アヤメ類の総称みたいな感じで、あやめ園とかあやめ公園と名前を付けているところは多いから、間違っていると言っているわけではないです。念のため。☆アヤメもハナショウブも区別がつかないという方にもわかるように説明するつもりなんだけど、ややこしくしている原因のひとつに「漢字」もあるよね。菖蒲(しょうぶ)と書いて菖蒲(あやめ)と読ませるときもあるから。☆他の花の話は順にするとして、長井あやめ公園の花菖蒲ですけど、花菖蒲は、アヤメ科アヤメ属の多年草で、野生の野花菖蒲(のはなしょうぶ)を原種として園芸用に改良されたものです。葉っぱがショウブに似ていて花が咲くので花菖蒲。☆ところで、菖蒲(しょうぶ)ですけど、菖蒲園(しょうぶえん)という名前の公園もありますけど、こちらも咲いているのは花菖蒲です。菖蒲湯に使う菖蒲は、まったく別のものでアヤメ科ではなくサトイモ科。花はガマの穂みたいな感じです。アヤメの葉っぱをお風呂に入れないようにw ☆長井あやめ公園の真ん中あたりで撮ったパノラマ写真です。広い公園なんだけど、何といってもビックリするのは花菖蒲の数です。最初に載せたけど500種3万株。これは間違いなく国内最大級です。数が多けりゃいいってもんでもないかもだし、行ってみないと凄さはわからないと思うので比較してみると、東京都内では、有名な花菖蒲の名所、堀切菖蒲園と水元公園が同じくらいで200種6000株くらい。私のブログで前に何度か紹介した、東村山の北山公園が220種8000株。友だちが撮ってくれた北山公園の写真を見たとき、すごいなと思ったけど、知らないで行ってみた長井あやめ公園はもっとすごかった。東京の公園ばかりじゃわからないという方、ブログのお友だちに多い京都の話をすると、京都府立植物園の花菖蒲は250種3000株だそうです。私は行ったことがないんだけど。 ☆花菖蒲の見ごろは6月中旬から7月中旬なので梅雨時に咲く花といった感じでしょうか。ちょうど「あやめまつり」が開催されていました(6/11~7/3) 写真に出店が映っているんだけど、平日はやっていないみたいでした。月曜日で人が少ない感じに見えるかもだけど、観光バスで団体客も来ていました。お土産屋さんは営業していました。 ☆ここは長井市が運営している公園です。公園に入るとすぐに地元の人が冷たい麦茶のサービスをしていて美味しかったです。梅雨時だったけど、天気がよくて暑くて、広い公園を歩くのは少し疲れたけど、あちこちに休憩できる東屋があって、冷水器や喫煙所もありました。訪れる人は年配の人が多い気もしたけど、雰囲気の良い公園でした。 ☆花の話に戻ります。花菖蒲は、写真のように湿地に咲く花です。アヤメ科の花でも文目(あやめ)やジャーマンアイリス、イチハツなどは乾いた土地に生えているし花の時期も5月頃と早いから区別できるかな。 ☆ところで、話が少しそれるけど、「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」という言葉があって、どちらも素晴らしくて甲乙つけがたいみたいな意味かと思うけど、似ていて区別がつかないみたいに使われていることもあるようです。花とか葉っぱとか、違いはいろいろあるんだけど、一番わかりやすいアヤメとカキツバタの区別の仕方をお話ししましょう。って大した話でもないんだけど、間違いようがないのですよ。アヤメは乾いた土の上、カキツバタは水の中から生えています。 ☆じゃあ花菖蒲と杜若の違いは、って突っ込む人もいないかと思うけど、水の中と湿地の違いや咲く時期が杜若は5月頃と違うけど、見ための違いをあげておくと、花菖蒲は葉っぱが細くて花の真ん中に黄色い筋。杜若は葉っぱが太くて花の真ん中に白い筋と覚えておくといいです。ちなみにアヤメは、咲くのは5月頃で、花の中央に網目模様があるのですぐわかります。 ☆大事な話が後まわしになってしまいました。花菖蒲の系統の話です。大きく分けると、江戸系、伊勢系、肥後系、長井系(長井古種)の4系統で他に外国系があります。品種数が豊富な江戸系、室内観賞向きに発展した伊勢系、肥後系に対して長井系は原種の特徴を強く残した品種といわれています。 ☆長井系と長井古種についてですが、元々は花菖蒲は江戸系、伊勢系、肥後系の3系統だったようです。長井あやめ公園で発見された花がいずれにも属さなかったため長井古種と命名されたそうです。長井系は、長井古種と江戸系、伊勢系などを交配させたもので、名前は公募で決めています。 ☆株数のところで3万株と話したけど、観光ガイドを見たら100万本と載っていました。ちなみに北山公園は10万本になっていました。こういう数を載せると、どうやって数えたんでしょうねとか言い出す人が必ずいるのでw やめとこうかと思ったけど、書いてあったので載せておきます。☆でも実際、花菖蒲の本数は乱暴な感じだね。一斉に咲く花じゃないから、100万本咲いていることは絶対ないよね。一株に数個の花が咲いていればいいほうだし、咲いた花の横には終わって茶色に丸まった花があるし、どうだろう、一番花が多いときに数えても半分もないだろうと思う。まあ目安としてはいいのかもだけど、あまりに数が大きくて想像しにくいよね。 ☆実は私は花菖蒲の系統や名前などはけっこう知っていたけど、長井あやめ公園のことは知らなくて、あやめって、文目の花がたくさん咲いているところかな、くらいに思っていたので、長井系の長井は長井市のことだったと公園に着いてから気づいたのでした。お恥ずかしい話ですが。でもホント、行って良かったです。 ☆他のところで花菖蒲を見たことがある人は、地味な感じが多いと思っているかもですね。長井古種は、江戸系の古花よりも原種のノハナショウブに近いと言われて、小さめの花びら3枚のものが大半で色も紫と白が多いです。茎が長くて弱そうに見えるかもですけど、風雨に強い品種なのだそうです。☆ひとつひとつの花の名前と写真はあまり撮れていないのですが、いくつか紹介します。長井なので他の系統は撮りませんでした。あしからず。 ☆かすり乙女。長井古種。古種の写真がこれ一枚しかないのですが、長井古種の中では派手な感じで、可愛らしいので撮りました。以下は長井系の花です。公募で名前がついているので、たまに不可思議なのもありますw ☆鷹の爪。これで見ごろの状態です。爪咲きといって花びらの先が丸まったままで咲いています。花は大きくないけど、色が鮮やかでけっこう目立つ花です。☆目立つ花と言ったけど、広い公園なので実はけっこう探し回りましたw 友だちが好きな花なので、見つけて写真を撮りたかったのですわ。友だちは北山公園の花菖蒲の写真なども送ってくれていて何年か前にブログに載せたけど、今年は忙しくて行けてないそうなので、こっちで見てね(^^)/★資料には「長井鷹の爪・長井古種」となっていましたが、公園の立て札は長井系だったのでそのまま載せます。 ☆薄衣 ☆花車 ☆スカイアンドウォター (パンチミスではないですw 名前を見てちょっと笑ったwww) ☆舞小町 ☆長井夕霧 ☆出羽の里 ☆紫御前 ☆北の虹★雰囲気は楽しんでもらえたかと思うけど、名前入りの写真が時間の関係であまり撮れなかったのがちょっと残念です。長井古種の中には長井市の天然記念物に指定されているものもあるそうで、来年は探して写真を撮りたいなと思っています。★山形県は、お隣の県だけど、今まで行く機会があまりなくて、10年以上前に日本海側の温泉に行ったきりでした。今回、たまたま日帰りバスツアーの広告を見て、花の名所を巡るツアーが楽しそうだなと思い、自分の車で行ってみました。ゆりもバラもあやめも、どれもきれいで楽しかったです。途中の道の駅で食べた「いも煮」も美味しかった。また出かけてみたいと思っています。 ★記事に全く関係ないコメントは拍手のコメント欄にお願いします。ページビューランキング
2016.08.04
★8月なんですけど、撮っただけでアップしていなかった庭の花たち、6月と7月分です。 ☆まずは6月の写真。長いオシベがいっぱいのビヨウヤナギです。次々咲いて楽しませてくれたのですが、増え過ぎたので今年は一株を根元から刈り取りました。ので咲き始めの写真を一枚撮っておきました。 ☆バラ。名前はわからないです。バラ園の後に庭のバラじゃ見劣りしてしまうけど、今年は家にしては花がいっぱい咲きました。バラは今は5種類ほどしかないのですが、どれも元気に咲いてくれたのでよかったです。このバラは香りがいいので、終わりかけの花は摘んでも捨てないで、花びらをポプリにしています。といっても容器にどんどん入れているだけ。きれいに乾燥させるのが私には難しいんだけど、花はどんどん咲くから、変色しても気にしないでまた付けたしちゃう。最終的にきれいな色のままで乾燥したものだけ残すんだけど、香りはずっと続いているから花のきれいな時期をすぎても長く楽しめます。切り花のバラを買ったときにでもお試しくださいませ。☆6月の庭で一番元気だったのは、やっぱりアジサイかな。 ☆一番に咲いたピンクのアジサイです。以前は家の庭は青い花ばかりだったけど、今は赤系も半分近くあります。 ☆ガクアジサイ。実際の花は真ん中の小さい青いやつです。 ☆写真だと伝わらないかもだけど、家の自慢のアジサイです。これで一株。5年ほど前に一度短く切って、やっといっぱい花が咲くようになりました。高さは120センチくらい。花は一度には咲かないけど、300以上咲きます。花の色が変わってきたらひとつずつ切り取って、8月に入ったけど今でも50個くらい咲いています。まだしばらく楽しめそうです。 ☆こちらは7月に撮影したものですが、八重のクチナシです。八重咲きは実が成らないクチナシで、咲き始めも少し遅いです。今もポツポツと咲いています。バラの香りの話をしたけど、香りはクチナシのほうがどのバラよりいいかな。甘い香りが庭に広がります。☆写真がボケていましたね。すみません。クチナシの花は蕾はきれいな白なんだけど、咲くとすぐに黄色っぽくなってくるので、いい写真がなかなか撮れないです。ボケでないのが撮れたら差し替えておきます。☆庭の花の一部を紹介しましたが、最後は今もいっぱい咲いている、ノウゼンカズラです。 ☆この花が咲くと夏本番といった感じですね。つる性なので写真はグチャグチャな感じになっちゃいました。花の数は過去最高かな。何百咲いたかもうわからないです。毎日咲いて、毎日ボタボタ落ちて、毎日掃除w でも好きな花です。★もう少しするとムクゲの花が咲き始めます。今は蕾がビッチリついた状態。ヒマワリも今年は30本ほど新たに植えました。種をまくのが遅かったので咲くのは月末ぐらいかもです。我が家の庭の花は、特別変わったものもないし、自慢するほどのものでもないんだけど、何年もかけて手入れしてきて、やっとそれなりに花が咲くようになったところです。夏は雑草はすぐ伸びるし暑いし、庭の手入れも辛いところなんだけど、花を見ると頑張ろうかなって気持ちになります。★8月も遅れるかもですが、花の写真が撮れましたらまたおつき合いくださいませ。あ、その前に6月の山形の花の写真がまだあるのでした。すでに遅れている上にブログの管理画面が変わって、慣れないせいか使いにくくて時間もかかってしまって、ますます遅れそうなんだけどw 近日中に更新予定です。 ★記事に全く関係ないコメントは拍手のコメント欄にお願いします。ページビューランキング
2016.08.02
【双松(そうしょう)バラ園】 山形県南陽市宮内 ★2016/6/20撮影☆6月に行った山形方面の続き。小高い丘の上にあるバラ園です。6/1~7/5はバラ祭りが開催されていて、期間中は入場料300円でした。340種6000本。☆私が行ったときは少し見ごろを過ぎていたようでしたが、段丘のバラ園は見晴らしがよくて、気持ちがよかったです。香りの良い花が多いので、風に乗ってバラの香りでいっぱいでした。オールドローズ系も多くて、珍しい花もありました。☆四季咲きのバラがあるので秋も花を楽しめるかと思います。どちらかというと手作り感あふれる感じのバラ園なので、静かな無料のときに行ってみるのもいいかもです。熊野大社のすぐ近くにあって鳥居を横に見ながら細い階段を登って行くとバラ園の入り口があり、ちょっと不思議な雰囲気でした。 「アンボスフンケン」 「ビンゴメイディランド」 「アロマテラピー」 「伊豆の踊子」 ★記事に全く関係ないコメントは拍手のコメント欄にお願いします。ページビューランキング
2016.07.30
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