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2020.09.04
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テーマ: 読書(8289)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION (ちくま文庫) [ ブレイディ みかこ ]

本の目次・あらすじ


第1章 日々の泡編
第2章 ジョン・ライドン編
第3章 アナーキー・イン・ザ・パブ(未収録エッセイ)
第4章 10 Years after(書き下ろし+α)

引用


だが、生きる甲斐がなくても生きているからこそ、人間ってのは偉いんじゃないだろうか。最後には各人が自業自得の十字架にかかって惨死するだけの人生。それを知っていながら、そこに一日一日近付いていることを知っていながら、それでも酒を飲んだり、エルヴィスで腰を振ったりしながら生きようとするからこそ、人間の生には意味がある。そういう意味だったら、わたしもまだ信じられる気がする。


感想


2020年読書:151冊目
おすすめ度:★★★

ここのところ、著書を読んでみているブレイディみかこさん。
2020.06.24「 【読書】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー [ ブレイディ みかこ ]
122.ヨーロッパ・コーリング 地べたからのポリティカル・レポート [ ブレイディみかこ ]

これは、過去に絶版となった同著に未収録分と書きおろしを200P追加したデラックス版。
イギリスで貧困層が暮らすブライトン。その日常を描く。
どれも強烈で、すごい。
日本は「一億総中流」時代があったからか、ここまで先祖代々ワーキング・クラスみたいなことがそこまでない気がするんだけど。

著者がイギリスに渡る際、父から贈られた言葉が林芙美子の「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。」で、これが本のタイトルにもなっている。
人生なんて辛いことばっかで意味なんかない、と読めるんだけど、これは元の詩があるらしく。


雲も光るなり
生きてゐる幸福は
波間の鴎のごとく
漂渺 ひょうびょう とただよい
生きてゐる幸福は
あなたも知ってゐる
私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり

林芙美子の「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」という詩の出典と全文を知りたい。 」(レファレンス協同データベース)

全文を見ると、まるで意味は逆なんじゃないかと思うんだ。
「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。」だからこそ、その短さを楽しもう、美しいものを見よう、というような。

甘っちょろい考えでござるよ。


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最終更新日  2020.09.04 12:29:25
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