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2021.07.08
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テーマ: 読書(8189)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



むしろ、考える家事 [ 山崎ナオコーラ ]

本の目次・あらすじ


きっかけ
皿洗いでアイデアを出す
料理はパズル
物を増やして、複雑な暮らしを
ポイントを貯めない
洗濯と日向ぼっこ
ローリングストック

つくろいもので癒される
レシピを「読む」
レシピを暗記する
世の中をただよう「ぼんやりしたレシピ」を見つける
指示のみで動く
オンとオフについて
家事をしている間も生きている
「基本」の概念
ミシンの祈り
自分が食べたいものを作る
言語芸術としてのレシピ

図鑑読み
家の中、頭の中
エコではない手伝い
「アート」と「ゴミ」の境目
挨拶スキルが上がる

消えない家事
家事と報酬
「おばさん」大活躍
学校の「掃除の時間」
作業用BGM
梅仕事
のりカレー
ホモ・サピエンスと想像力
家事とは何か?

引用


どうも、「大人のほとんどが仕事をしたがっているはずだ」と決めつける空気は世間にあるように感じる。(略)「家事をやりたかったのにできなかったかわいそうな人たちがいる。限られた人だけが家事を楽しみ、特定の性別の人を外に追い出して悪かった」という悔いだって、あっていいはずなのに。


感想


2021年読書:131冊目
おすすめ度:★★★

「レタスクラブ」(2018年1月号~2020年11月増刊号)に掲載されたもの。
雑誌掲載時にいくつか読んでいたので、覚えているものもあった。

著者は、書店員の夫と、2人の子どもがいる。
途中で幼稚園を選ぶのは勇気があるな…と思った。

家事にかけている時間、仕事をしている人は、趣味にいそしんでいる人は、成長している。
だったら、私は家事の時間に考えよう。
という、著者の家事に対する考え方のスタンスが似ていて、読んでいて「そうそう」と思うことが多々あった。

時短、三種の神器。
世の中、家事は徹底的に廃していく方向だ。
家事=めんどくさい。時間をかけたくない。
でも本当に、そうなのだろうか?と、私は思うのだ。

ドミニック・ローホーさんが、著書の中で「皿洗いが好き」と言っていた。
自分が抱えている悩みもこんなふうにきれいに落ちればよいのに、と。
皿洗いをするとき、そのことを私は思い出す。

私は、皿洗いと掃除が好き。
マイナスをゼロにするのが好きなんだと思う。
やることも決まっているし、やってもやらなくても、最悪、影響ないしな。
好きな音楽を聴きながら、食器を洗い上げる。
すっきりする。ストレス解消。

料理は、だいたい好きじゃない。
自分が作るもの、そんな美味しくないし。
家事としての料理は、毎日やらなくちゃいけないし、料理によって違う作業をしないといけないから。

妹は反対に、料理は目に見えた成果が出るし、感想が聞けるので好きだという。
人それぞれですね。

で、だ。
女性活躍というじゃないですか。
もっと仕事しろというじゃないですか。
男ももっと家事をやれ、協力しろ。
それに違和感がある。
糸井重里氏が「生きていくことは、爪を切ることまでセットなんだぜ」と言っていた。
家事をやらない(できない)ということは、生きる事をなかば放棄しているのと同意義なんじゃないか?
じゅうぶんに生きていないということなんじゃないか?

家電を使うな、ということじゃなくて。
時間をかければいい、ということじゃなくて。
自分の面倒を自分で見られること、自分に時間をかけられること。
それが、贅沢なことなんじゃなかろうか、と思うのだ。

家事、という。家の事。
それは、苦痛だろうか。みんなが嫌がることだろうか。
私も嫌なことはある。苦痛のこともある。
でも、そこを超えた何かがあるんじゃないかと思うんだ。




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最終更新日  2021.07.08 00:00:12
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