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2021.07.30
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テーマ: 読書(8189)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



本と鍵の季節 [ 米澤 穂信 ]

本の目次・あらすじ


閑散とした高校の図書室のカウンターで、図書委員の男子二人が駄弁る。
「僕」こと堀川次郎と、シニカルな同級生・松倉詩門(しもん)。

「開かずの金庫を開けてくれない?」

先輩の図書委員から、亡き祖父の金庫を開けてくれと依頼された二人。
本を巡る鍵、謎を開く言葉。
しかしそれで、誰が救われるだろうか。

913

金曜に彼は何をしたのか
ない本
昔話を聞かせておくれよ
友よ知るなかれ

引用



あるいは、読んでいたから死を選んだのだろうか?


感想


2021年読書:147冊目
おすすめ度:★★★

図書室が舞台のミステリ。
明確な救いがなく、モヤっとが残る、尻の収まりが悪い系だった。
本好きの小ネタが散りばめられていて、それは面白かった。
図書館や図書室、本屋やらが登場する作品が、無条件で好き。

「すんごいラノベっぽい…」と思って著者略歴を見たら、『氷菓』の方だった。
(アニメ1話しか見たことないけど…)

ひんやりして悲しい感じ、でもその底に残った、心。

どちらかというと、杉井光『神様のメモ帳』を思い出した。

ホームズとワトソンの二人が、どちらもタイプの違うホームズ。
性善説と性悪説だ、と松倉が言っていたけれど、無自覚な堀川はかなりヤバイ。
この子、誰か傍について止めてやった方がいいよ…!松倉みたいなのが!!

「昔話を聞かせておくれよ」

で怒涛のクライマックスに追い込まれ、「うおおおおまつくらああああ」ってなった。

ずっと謎を追い求めてきた松倉にとって、堀川の登場は救いだったんだろうか。
最後の最後で、彼は、選べたんだろうか。そう思いたい。

ブロマンス好きにもおすすめの一冊。(ぼそっ)




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最終更新日  2021.07.30 05:08:57
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