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2021.10.31
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テーマ: 読書(8289)
本のタイトル・作者


流浪の月 [ 凪良 ゆう ]

本の目次・あらすじ

はじめに、お父さんが死んだ。
そうして、お母さんが消えた。
素晴らしく素敵だった3人の暮らしは、そこで終わった。

伯母の家に引き取られた更紗は、ひたすら祈る。
助けて、ここから誰か、連れ出して。もうあの家に帰らなくていいように。

―――帰りたくない。

公園で声を掛けてくれた男の人に、更紗は付いて行く。

19歳の大学生だった彼と、更紗の奇妙で楽しい暮らしが始まり―――そして、終わる。
少女誘拐事件の、加害者と被害者として。

それから15年―――。

引用

あの日、谷さんを混乱させた弱さがわたしにも、文にも、このレビューを書いているすべての人たちにもあって、誰かを指さしながら、みんななにかに怯えていて、赦されたいと願っているように感じてしまう。一体誰に、なにを赦されたいのかわからないまま。


感想

2021年255冊目
★★★

2020年本屋大賞受賞。
うーん、でも私はあんまり好みではなかった。

相手のその傷を見つめたふたりが、分かちがたく結びついて、離れない。
そういう話だった。

被害者であることがネット上に残っていつまでもそこから逃れられない主人公。
ものを増やすことが苦手で、何かを買っても「溶けてなくなればいい」と言う。
その気持ち、分かるなあ。
「自分がここにいること」を肯定することが苦手だからなのだろうか、あれは。

むなしさだけが残る。
ならば最初から、何もなければいい。
失敗した巣を、すぐに捨てられるように。
失敗をなかったことに出来るように。
自分と言う失敗を、なかったことに出来るように。


他人に興味がないので、人の名前もろくろく憶えないから、わからない。
ただ、知人が名刺を貰った人をネットで検索しているのを見て、うすら寒くなったことがある。
何だこの人、怖い。
私は、その知人に対してそう思った。
だって、その人がどういう人かなんて知って、どうするの?
どこに住んでいるか、家族構成は、出身学校は、なんて調べて、どうするの?

これまでの関連レビュー

2021年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本
・滅びの前のシャングリラ [ 凪良ゆう ]
・すみれ荘ファミリア [ 凪良ゆう ]




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最終更新日  2023.01.01 17:43:09
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