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2021.11.22
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テーマ: 読書(8189)

本のタイトル・作者



invert 城塚翡翠倒叙集 [ 相沢 沙呼 ]

本の目次・あらすじ


警察の捜査に協力する美貌の霊媒探偵・城塚翡翠。
彼女は、犯人たちの殺人を暴くことが出来るのか?
読者は、「探偵がいかに推理したか」を推理する!

「雲上の晴れ間」
「泡沫の審判」
「信用ならない目撃者」

引用



痛いほど突き付けられた事実を確かめるように、拳を振り上げ、奈々子が叫んだ。
「たった一度!たった一度だけ!わたしたちの命は、とても儚く脆いのです!だからこそ、わたしはひとりよがりの殺人を赦しません!人を殺してはいけないという社会を守り続けることでしか、人の命を奪う暴力を除外する術はないのです!大切な誰かを護るためには、人を殺したら必ず報いを受けるのだと!罪を償うべきなのだと!そのルールを徹底して知らしめることでしか、わたしたちは殺人と言う暴力から命を護れないのです!」


感想


2021年276冊目
★★★

2020年の「このミスステリーがすごい!」で第1位を受賞した『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』の続編。


今回は、倒叙集。
倒叙?というと、アレです。「古畑任三郎」。
まず殺人事件があり、犯人も動機も方法も分かっている。そこから物語が始まる。
警察の捜査が始まる。探偵が現れる。そして犯人を追い詰める。
焦点は、「なぜ犯人だと分かったのか」。
翡翠も古畑をパロっていて、そのシーンがコミカルで面白かった。

「雲上の晴れ間」は、元同級生であるIT会社の社長を殺した社員。
翡翠はいつものハニートラップで彼に近づく。

「泡沫の審判」は、元用務員を殺した教師。
翡翠は、スクールカウンセラーとして学校に入り込む。
この回は意外で、学期末まで勤め上げたようだし、スクールカウンセラーの資格持ってたんですね。


捜査方法を熟知した冷徹な犯人に、翡翠はいかにして近づくか?
今回の「invert」の意味するところは、この3作目。
私としては、犯罪界のナポレオンが登場してこれからも背後で糸を引き、翡翠と何度も対決するシャーロック・ホームズな展開を期待していたのだけど。

ワトソン役の人が好き。
というわけで、真ちゃん、好きです。


しかし真ちゃんって、何者なんだろう。
表紙から、実は翡翠の双子の妹とかなんじゃない?と思っていたんだけど。
背格好も顔の造詣も基本的には似通っているみたいなんだけど、双子ではないようだ。

1作目を読んだときに、もういいかな~なんて思ったけど、2作目のほうが私は好みで、これだと続きもまた読みたい。

これまでの関連レビュー


medium 霊媒探偵 城塚翡翠 [ 相沢沙呼 ]



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最終更新日  2023.01.01 17:29:16
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