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2022.01.12
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テーマ: 読書(8199)

本のタイトル・作者



ヒトコブラクダ層ぜっと(上) [ 万城目 学 ]

本の目次・あらすじ


梵天、梵地、梵人。
彗星が落下し、両親を幼くして亡くした三つ子。
長ずるにつれ、彼らは自分たちの不思議な能力に気づく。
三秒。
長兄の梵天は、物質を通り抜けその先にあるものを見ることが出来る。
次兄の梵地は、どんな言葉も日本語のように聞き取ることが出来る。
末子の梵人は、相手が次にとる行動を読むことが出来る。


しかしある日、通訳として赴いた梵地が、ちいさな化石を持ち帰る。
化石は、日本では見つかっていないティラノサウルスの歯だった。
子供の頃からの長兄の夢を叶えるため、三兄弟は五億円の貴金属強盗をして、化石を拾った山を買う。

ところが、そこへ奇抜な格好をした女がライオンを従えて現れ、自衛隊に入るよう言う。
三つ子は、どこへ向かっていくのか?

引用



「アラビア語で『血が軽い』は根アカという意味なんだってさ。イラク人はよく、『血が重い』とアラブの人に言われるらしい。根暗って意味だね。僕にはイラク人も日本人に比べたら、はるかに根アカに思えたたけど」


感想


2022年006冊目
★★★★

上巻で445ページ。分厚い…。しかし読み始めると一気に引き込まれてしまう。
大ぼら吹きの、その「嘘」をどこまで真実を塗せて「それらしく」広げるか、いっそ思いっきり突き抜けてほらを吹くか、というのが万城目さんは本当に上手だなあ。

とにかく「え、どうなるの?この三つ子!」とページを繰る手が止まらない。
恐竜、発掘、西アジア(イラク)情勢、メソポタミア文明、自衛隊…と、ちりばめられた色んな雑学も楽しい。
円筒印(側面が印面になっている)の話面白かった。

梵天、梵地、梵人の三つ子のキャラクターが素敵。

中学を卒業した後は、工務店勤務を続けていた。
はかなげな雰囲気で数々のマダムを虜にしている梵地。
勉強が得意で、語学の天才。
運動が抜群で、格闘技にも秀でた梵人。
オリンピックに出るという夢が潰え、ちょっとやさぐれ気味。


梵天が一郎、梵地が三男、梵人が二男。

銀亀さんは、ヒロインポジションなのかな。
女性がひとりはいないと画面が華やがないのか。
この人いる?ってなってるんだけど、下巻で活躍されるのだろうか。

上巻がすごく良い所で終わるので(タイトルの「ヒトコブラクダ層」にたどりついたところ)、「続きはどうなるの?!」と今から下巻を読むのがとても楽しみ。




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最終更新日  2022.12.04 00:49:16
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