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空白の一日(連載第2回)
野球協約上の虚をついて電撃的に江川と契約した読売は、セントラルリーグに対し、契約の成立を認めるよう申請した。これを受けた 鈴木龍二セリーグ会長は、本来のドラフトの精神に悖るとして無効と判断 し、読売と江川との契約申請を却下する裁定を下す。当然の対応だった。
ところが、この裁定を不服とした読売は、翌日の ドラフト会議のボイコット を宣言。これはプロ野球機構という組織に属する者同士の信頼関係を破壊する行為に他ならない。読売の暴挙・暴言に他球団も怒り、報道を聞いた世論も騒然とした空気に包まれていった。
本当に読売は会議に出席しないのか? 読売の既成事実をこのまま認めてしまうのか? 江川指名に踏み切る球団はあるのか? 様々な憶測をはらみながら日付は変わった。
1978年11月22日、読売は宣言どおりドラフト会議を欠席する。読売のために用意されたテーブルには誰も座っていない。この異常な状態のなか、ドラフト会議は残る11球団によって淡々と進められた。
注目の一巡目。
阪神、南海、近鉄、ロッテの四球団が江川を強行指名し、抽選の結果、阪神の岡崎義人球団代表がくじを引き当てて交渉権を獲得する。
しかし、江川は読売との契約を有効として入団を拒否。読売はNPBコミッショナーに対し契約の正当性を提訴するとともに、「 全球団が出席していないドラフト会議自体が無効だ 」と言い放ったため、またもや火がついたように世論は騒然となったのである。
写真は毎日JP・NewsBox「日本プロ野球ドラフトの歴史」から出典
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