シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 以前述べたように、人間の脳を支えるために浮力が生じ、重力に抵抗することが、体内で生じているのだから、人体には、総じて、このように抵抗する傾向が存在しているといえる。

 さて、地球形成プロセスに、(体内が)抵抗するというのは、一体どういう事なのか?

 そのことが意味するのは根本的に、下部の人間を、霊-魂から自由にすること、霊-魂を、下部の人間から、例えば上部の人間のなかへと、駆逐することに他ならない。

 つまり、塩への渇望が存在する場合、必ず、この塩への渇望が知らせる事は、下部人間が何らかの形で、下部での霊-魂の強すぎる働きから、自由になろうとする傾向、下部人間は、この霊-魂の働きを、いわば上部人間に流出させようとしている、ということなのである。

 下部人間に、それとわかるような変調がある場合を想定してみる。この変調を知る手段と、この変調に起因する個々の病気に関しては次回以降見ていく。

 (この変調に対して)何をすることができるのか?

 さて、ここで1つの考察を差し挟む。この考察は、薬の使い方において、ある種一面的になりがちな人々にとって有意義な例を提示するかもしれない。ある人の場合、鉱物薬に対する一種の嫌悪といったものも見られ、このような嫌悪は不必要なものだからである。

 なぜなら、これから見ていくように、純粋な植物薬というものは、やはり、ある特定の範囲内でだけ、その効力を発揮でき、更に深刻な場合となると、鉱物薬が大きな意味を持ってくるからである。

 そこで、この原則的な考察に際し、鉱物薬から始めても、気を悪くしないで欲しい。鉱物薬とは言っても、いわば、この鉱物薬の効力を、生命に、つまり器官の生命に組み込むからである。特に、人間の下腹部の、上体との関係における、ある治療への処置法に関して、牡蛎を研究するなら、多大な啓蒙を得ることができる。



 さて、ここで(探究に際し、人智学の知識が必要であるが)、牡蛎を人智学的に探究するなら、牡蛎は、確かに動物の系列のなかでは、下等生物だが、宇宙全体では、比較的高い位置を占めている、ということがわかるだろう。

 人間が、自分の思考として自らに担うもの(エーテル、気)が、牡蛎から分離されることで、牡蛎は、この高い位置を占めている。

 殻を形成するように内から外へと導く力が示すのは、いわば、その力が器官的成長と結びつけられたなら、牡蛎を非常に賢くする力、牡蛎を高等動物にする力が、牡蛎から、他方へと導いた道筋である。

 このように、牡蛎の殻の発生を手懸かりに、炭酸石灰、すなわちカルカレア・カルボニカ(炭酸カルシウム)の働き、つまり、この強すぎる霊-魂活動を、生体組織から、引き出して導いていく働きを、明確に、いわば手に取るように見ることができる。

 さて、下腹部に過剰な霊-魂活動があり、この疾病の形態に関しても、これから見ていくが、特定の疾病の形態をとって出現することも、理解できたとき、手を伸ばす必要のある薬を、炭酸石灰の持つ、内から外への作用という秘密に満ちた物質力を、つまり、牡蛎の殻やその類の御蔭で、この力を得ることができる。

 つまり、治療における本質は、この内から外へ駆逐する力に、何らかの治癒力を見つけ、その力を明確に知り、その力に基づくことである。

 カルカレア・カルボニカ(炭酸カルシウム)のような薬に関連する力や、それに似た薬剤関係全般を、合理的に研究するには、以上のような関係のなかでの洞察から達成できる。

 (例えば、除霊するときや、嫌な人が帰った後、葬式から帰ったときに、塩をまくのは、この炭酸カルシウムの効力を理解した古代人の風習の名残なのだろう。塩の物質と霊魂の分離力に着目したものだと考えられるのである。

 また、肉体労働従事者が、塩分を好むのは、過酷な肉体労働によって、霊魂と肉体が堅く結びつくのを、塩分によって分離し、バランスを元に戻すためだと考えられる。)

 さて、炭酸石灰の内から外への(霊魂を追い出す)駆逐力に対して、その対極のように相対するのは、例えば、燐の力全般である。



 いわば塩状態全般は、その生成過程を通じて、計測不可能な存在(霊-魂)を、内的に所有しないように、自ら放出したのである。

塩状態全般;霊-魂活動が強くなりすぎ、その内的作用から、対応する物質(炭酸石灰等)を解放することで生じる。

 この塩状態に対して、燐の場合、炭酸石灰(塩の性質)等の事情とは全く逆となる。だから、古代からの先祖伝来の認識が、この燐を光の担い手とみなしたのは、実際、正しいのである。なぜなら、燐が、計測不可能な存在(霊-魂)、つまり、光を実際に担っていることを、古代の認識は正確に見抜いていたからである。

 (火の玉は燐の存在とよく言われている)

 塩が自ら遠ざけた存在(霊-魂)を、この燐は自らのなかに担う。つまり塩の対極として相対する物質は、いわば計測不可能な存在(霊-魂)、特に光、更には他の計測不可能な存在、つまり熱などを、内面化し、それを自らの内的な特性にするような存在なのである。




 燐作用;肉体-エーテル体と、アストラル体-自我の結合が弱いときに、外から内へと強める働き


 だから、ある患者が病気で(個々の病気に関しては更に後で述べる)、頻繁な夢に悩まされ、すなわち、アストラル体が物質体から離れて、独自の活動をする傾向にあることがわかるなら、また更に、その患者が例えば、器官周辺部において炎症傾向があること、これもまたアストラル体と自我が正しく物質(肉)体のなかに位置していないことを示すが、そのようなことがわかれば、この人間のアストラル体と自我を、物質体に関わらせるようにする為に、燐の、計測不可能な存在(霊-魂)を留めておく力を使用できる。

 穏やかでない睡眠生活を送っている(夢に魘されて起きる睡眠障害の)人の場合、究めて様々な病状に対して、この燐を用いることができる。なぜなら、燐は、自我とアストラル体を、適切な形で、物質体とエーテル体のなかに引き戻すからである。

 このように、燐と塩は、ある意味で互いに対極的に相対している。そして、気づくべき事は、個々の名称、つまり現代の化学により命名された個々の物質名称より、むしろ、これらの物質が宇宙全体のプロセスのなかに、どのように入り込んでいるのか、ということに注意を向けることである。更に、これから見ていくが、燐に似た作用をする物質でも、燐の薬として使用できる。

 以上の事から、外の自然における二つの互いに相対する状態、すなわち、塩的作用と燐的作用を確定した。この両者の中間に位置するのが、水銀的作用である。





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Last updated  2008年11月17日 20時01分53秒
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