シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間が、神経-感覚存在、循環存在、新陳代謝存在という三分節化された存在であるように、つまり、この循環存在が新陳代謝と神経-感覚活動の間にあって両者を仲介するように、外の自然においては、塩ほど強く自らを放棄せず、かといって計測不可能な存在(霊-魂)を強く、自らのなかに内面化するわけでもなく、いわばこの両方の働きの間で釣り合いを保つものが存在するが、そのような存在全ては、自ら水滴の形態を形成することにより、塩と燐の両者を仲介する。

水銀(塩、燐)=中間(陽、陰)

 というのも、根本的に、水銀は、常に、その内力の関連において水滴の形(液状)になる傾向を持っているからである。

 この「水銀」と言う場合に重要なのは、今日でいう水銀という物質を、「水銀」と呼ぶのではなく、塩類の融解(してしまう傾向)と、計測不可能な存在(霊-魂)を自らのうちに引き寄せ、留めておく存在との間で釣り合いをとっている関連力を呼ぶことである。

 つまり、水銀全般のなかに、明確に含まれる力(作用)の状態の研究が肝要である。従って、この事からわかるが、この水銀は、燐が適している働きと、塩が適している働きとの間に、平衡をもたらすことを目的として、本質的に関わっているのである。

 今述べたことと生体組織における作用が矛盾しない証は、梅毒やそれに類する疾病に関して、特に述べるとき、更に明らかになる。

 さて以上、燐、水銀、塩に関して述べたことで、鉱物のなかから、いわば特に明瞭な類型を提示した。無論、塩において既に、牡蛎の殻形成のなかに存在し、その背後に潜んでいる器官プロセスに関しても述べなければならない。

 このプロセスは、ある意味、計測不可能な存在(霊-魂)が、燐のなかに濃縮されるときにも存在する。しかし、その場合、全てが内面化されるので、このプロセスは、外に向かって、それほど明瞭に顕現しない。



 植物は、既に、以前、別の観点から見てきたように、人間の生体組織での働きとして存在するものと、いわば対照を成している。けれども、植物そのものにおいても、明白に三つの部分を区別できる。

 この三部分の区別は、一方で、根として地中に向かって拡がっていく存在を見て、他方、種、実、花のなかで伸びていく、上方へ向かう存在を見るときに、特に明確に、心のなかに浮かんでくる。

 既に外への方向性という存在において、植物と人間の違いを(この場合動物は含めない)、見ることができる。実際、ここに、既に、究めて重要で意味深いものが存在する。植物は、その根を地中に沈め、その花を、すなわち生殖器官を上へと伸ばす。人間は宇宙のなかで、その姿勢に関しても、植物と完全に反対になっている。

 つまり、人間は、その頭部をいわば上に向かって根付かせ、その生殖器官を下方に向け、植物と全く逆となる。従って、人間に関しては、上に向かって根を張り、下に向かって花を、生殖器官を開花させている植物を、一つのイメージとして眼前に描くことが、意味をもってくる。

 植物は、特殊な形で、このように逆向きに人間のなかに組み込まれている。

 更に今度は、(植物が)人間と動物の違いを示す重要な指標ともなり、動物の場合、この(動物のなかに)組み込まれた植物が、おおよそ水平に横たわり、外界での植物の方向と直角をなすが、人間は、宇宙のなかでの姿勢を、(動物の90度を超え)植物に対して完全に転回というか、180度転回させている。

 この事は、人間と外界との関連を観察すれば発見できる最も啓発的真実である。そして、医学研究者が、このようなマクロコスモス的事柄に、立ち入るのなら、例えば、細胞において作用している諸力に関しても、顕微鏡で観察するより、遥かに多くの事が発見できるだろう。

 なぜなら、細胞において作用している最も重要な諸力もやはり(その存在が植物か、動物か、人間かにより違いはあるが)、マクロコスモス的な存在のなかに観察され得るので、顕微鏡で観察しても、実際、ほとんど得るところはない。

 (シュタイナーは、細胞にも、天の力、つまり天体の配位が関係していると説いている。そもそも、細胞の生命力の象徴である球形、丸い形は天体から来ているという。

 シュタイナーは直接言及してはいないが、DNAが右巻き螺旋構造なのは、天体の運動が、宇宙に対して右巻き螺旋運動をしている反映であるようだ。

 シュタイナーは、太陽系が、右巻き運動をしていることを言及している。地動説では、地球は太陽の周りを回っているという観点しかないが、実は太陽も、地球の周りを回っているのである。



 つまり、全体からみれば、お互いが相手の周りを回りながら、右巻き螺旋軌道を運動しているのである。ワルツや社交ダンスのように、回っているのである。

 ただ、一方の天体を静止させてみれば、地動説が成り立つだけに過ぎないのである。だから、天動説とは、観点の違いだけにすぎない。

 天の作用を知るには、天動説が有用で、重力、つまり地の力を知るには、地動説が有用というだけの違いでしかない。要するに、陽か陰か、男か女かの立場の違いなのである。)

 人間の細胞を更に良く研究するには、垂直に上昇下降する細胞と、その釣り合いを保って横たわる細胞との間の相互作用を研究すべきである。マクロコスモスにおいて研究すべき、このような細胞の諸力は、根本的に、このマクロコスモス的作用の写像に他ならない。





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Last updated  2008年11月18日 20時22分54秒
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