シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、地球の植物存在を観察するとき、通常行われているような方法で、この植物存在を見る必要はない。つまり、地球上を通って行き、次から次へと植物を観察して、それらを詳細に調べ、これらの植物を一つの図式のなかに組み込むべく、分類名を考え出す、という風に(類型化しながら)観察するのではなく、地球全体が1つの存在で、丁度、人間の髪の毛が生体組織の一部であるように(確かに髪の毛はどれも似たようなもので、植物の方は互いに異なっているので、少なくとも、ある意味、当て嵌まらないが)、植物界全体も、やはり地球の生体組織の一部である、ということを考慮に入れる必要がある。

 髪の毛一本一本を、髪の毛自体1つの生体組織として観察できないように、個々の植物自体、独立の存在としては観察できない。植物が様々に異なるのは、地球が他の宇宙と相互作用し、様々な方向へ力を展開させ、様々に組織化されるためである。

 しかし、植物の成長における生命の根底には、統一的な地球有機体組織というものがある。従って、ある種、次のような事柄に着目するのは非常に重要である。

 キノコを観察するとき、最初にわかることは、キノコにとって、地球そのものが一種の生息地、一種の母体である、ということである。

 更に、キノコより高度な、草のような植物にうつると、やはり地球が、草にとっても一種の母体であるが、地球外の存在が、既に、ある種の影響を与えているということ、つまり、光その他の存在が、花や葉などの形成において、影響を与えていることがわかる。

 しかし特に興味深い事は、樹木に着目すればわかる。つまり、樹幹の形成が、樹を樹齢何十年の植物にしているが、この幹の形成のなかに、地面の上に直接生える植物にとっては、通常、母体である地球全体(いわゆる土の存在)が継続しながら存在することを意味する。

 なぜなら、この事実は、次のように考えられるからで、つまり、地球から植物が生え出ていることを考えれば、この地球そのもののなかに、この植物の成長の根底にあり、宇宙から流れ込んでくる存在と相互作用しながら出現する力を探究できるからである。

 樹が成長するとき、地球は、上記の幹の年輪のように、それまで地球から直接植物のなかに流れ込んでいた存在の上に、ある意味、被さっていく(非常にショッキングだが、真実である)。この地球が衣を纏うように、古いものの上に新しいものが覆いかぶさり、幹のなかに入り込む。

 いうなれば、 幹は全て地球の瘤

 このように考察しないのは、単衣に今日の実に忌まわしい唯物主義的な想念に起因し、地球を単なる鉱物の複合体のように考え、この鉱物的地球は、全くの不可能な想定物と考える方向に前進する気配もない。

 (シュタイナーは、地球を生命体と考え、四季を地球という生命の呼吸であるといっている。)

 この地球は、鉱物を分離する他に、植物のなかへ突き進んでいく力を、自らのうちにもっている。この力が捲り上げられて、幹となる。幹の上に更に成長する植物の幹を、草のような下等植物が直接生える地面と比較しなければならない。

 草のような下等植物にとっては、地球自体が幹であり、花や種子器官が幹に付いている植物(樹木)は、自ら特別の幹(地面)を作り出していることに相当する。この事から、樹から花を摘むか、草のような植物から花を摘むかでは、ある種の違いがあることがわかる。

 更に、この観点から、植物における寄生植物の形成、特にヤドリギの形成に着目できる。この寄生植物は、通常、植物と組織的に結びついたままだが、花や種子を担う器官が、外への分泌器官として、1つの経過(プロセス)のように、幹に付いたものである。

 従って、通常、花や種子形成のなかにあるプロセスが、地球の、ある分離力と結びつき、上昇する様子を、ヤドリギのなかに見ることができる。

 いわば植物のなかの地球(地上)的でない作用(天の作用)が、ヤドリギの形成において解放される。だから、地球から上昇する作用、地球外(天上)の作用と相互作用するプロセスにおいて、花と種子の形成のなかで、徐々に地球から自らを分離する様子が見れ、ヤドリギの形成では、特に、強力に自らを個性化する解放に至るプロセスを見れる。

 さて、この真実を、植物の形成として、通常知覚されている知識と結びつけるなら、恐らく、次のような発言を耳にするだろう。

「植物が一層、根の形成に向かう傾向に応じて、いわゆる優先的に、根の形成のなかに、その植物の成長が現れ、その割合に応じて、根が成長するほど、逆に、花の形成が小さいか、未発達な成長を示すというような成長関係により、植物界(植物の種類)に、かなりの違いが生まれる」 、と。

 (つまり、根の部分の成長の進み具合が大きい植物は、花や実が未熟で、逆に、花や実の成長が著しい植物は、根の成長が未熟であるというような、成長の割合により、植物の多様性が生まれているという。)



 しかし、植物には、そのいずれの器官をも、いわば最も突出した存在にしようとする傾向があり(パイナップル他の植物が、幹を最も突出した存在にしているのを観察すれば)、植物の主要な器官のどれもが、つまり、根、茎、葉、花、実のどれもが、いわゆる何らかの植物形式から、主要な器官になろうと努力しているのである。

 「トクサ」のような植物を考えると、「トクサ」は茎の形成において上昇(進化)しているのがわかるだろう。別の植物は、葉の形成において上昇(進化)し、また別の植物は、茎の形成と葉の形成を萎縮させて、花の形成において上昇(進化)している。

 この事から、明らかになることは、これらの植物成長の様々な傾向と、以前、人間の外の自然における、三つの類型としての鉱物の働きとが、ある意味で、並行しているということである。

 特に、植物の自らを解放する働きのなかにあって、更に寄生植物の内的活動において最高潮に達する存在に着目するなら、計測不可能な存在(霊-魂)を内面化する傾向を持つ存在が得られる(燐の性質)。





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Last updated  2008年11月19日 19時54分30秒
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