シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年12月09日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで、着目してきた事柄は、地球的(地)、及び宇宙的(天)状況への人間の適応に関連して、第一に基礎とすべき事だが、どちらかといえば空間的性質のものだった。この空間的性質のものを、時間的なものと結びつけなくてはならない。

 なぜなら、決して忘れてはならないのは、人間を、その存在全体において観察する必要があり、すなわち、全体としての人間は、いわば、子供であると同時に、成人でもあり、また老人でもあって、人間存在の、この三つの生成要素が、各々の個々の部分に入り込む形で組織化されている。

 今回、このような手法で獲得していく事柄を、更に超感覚的なものと結びつける必要がある。そのようにして初めて、個別の観察にアプローチできる。

 特に、着目すべき事柄は、教育学が、幼少期に対して、年齢の差異、つまり誕生から歯の生え変わり(約7歳)まで、歯の生え変わりから性的成熟期(約14歳)まで、といった年齢差を考慮する必要があるのと同じように、医学に帰する全ても、本来全体としての人間、すなわち誕生から死までの人間をも考慮する必要がある、という事である。

 既に述べたように、人智学者としての慣用表現を、まず用いる。その後、最終的には、部外者にも、そのような表現を翻訳できる段階まで到達するだろう。この翻訳は、しばらくこの考察を続けて、先に進んだときに更に容易になるだろう。

 特に、例えば、幼児期の観察において、明確に知るべき事は、人智学者の言う、「自我」と「アストラル体」が、機能的に存在するように、人間のなかに加えられるのは、幼児期からだということである。

 この「自我」と「アストラル体」のような機能は、幼児期になってから、器官のなかに加えられ、その後、柔らかく弾力性のある器官実質(エーテル体と肉体)と共に実際に活動していく。従って、丁度、この幼児期に、人間の高次のものが人間の低次のものに加わることに関係した障害が出現するのも驚くにあたらない。

 この障害は、特に7歳から14、15、16歳にかけての年代、性的成熟を目指して、エーテル体が物質(肉)体に対して立場を獲得する時期までに起こる。このとき、物質(肉)体とエーテル体の弾力性が咬み合わない可能性が、様々な形で存在する。

 実際、本質的な意味で、アストラル体の課題は、この物質(肉)体とエーテル体の両者の弾力性に均衡をもたらすように働きかけることなのである。物質体とエーテル体が共同して働かないときは、アストラル体が、その共同力を強化する必要が生じる。その際、アストラル体が十分な力を持っていないと、外科的手段により、処置しなければならないような症状が現われてくる。



 更に、「舞踏病」と同様の症状を、妊婦にも出現することをみるなら、この事が究めて自明となるだろう。なぜなら、妊娠では、物質(肉)体とエーテル体の弾力性の調和が妨げられるのは当然のことで、幼児期における、(幼児の)アストラル体への要求と同じ事を、(妊婦の)アストラル体に要求する必要があるからである。

 従って、幼児期に現われ、妊娠の際に、妊娠の付随症状となる病気の場合には、アストラル体の(この問題は次回以降提示していく)効力全体を強め、アストラル体の機能が、物質体とエーテル体の弾力性に均衡をもたらす方向に落ち着くようにする薬剤を求めなければならない。

 この事に対して(この為に、年齢を考慮に入れる事が大切だと強調してきたが)、多発性関節炎や、それに類する症状を呈する傾向のある病気は、その本質的な発病時期が、14、15、16歳から20歳の終わりになってからであることがわかるだろう。

 何しろ、この時期は、アストラル体自身が、物質(肉)体とエーテル体に対して、正しい関係に位置づけられる必要があり、その為のアストラル体の準備が不十分であれば、例えば幼児期に、アストラル体を、正しい形で準備できなかったら、アストラル体は正しい関係を発生させることができず、その結果、この当(準備)年齢で、既に症状が出現するか、もっと年齢が進んでから、その結果として出現するかの、いずれかとなる。

 だから重要なのは、いわば時間(年齢)というものを、病気の研究のなかに取り入れる事である。そして(少々一面的な表現でいえば)、人間の生体組織を、いかに治療したらよいかを、出来るだけ容易に楽に読み取れるように、自然は、人間の生体組織を、都合よく拵えてくれたという前提はないということである。

 人間の生体組織は、どの様に、治療できるかを、出来るだけ楽に読み取れるように、拵えてはいない。どの様に治療できるか、出来るだけ楽に読み取れるという事ばかりが過度に期待されている。

「同類は同類により治癒される」 、という原則は、ある意味では正しい。けれど、治療の症候群に対して、同類とみなし、探し出す際の主要な症候群は、その発症とは、別の年齢では別の症候群となる場合もある。

 例えば、20歳以前に、外界からつくられた(物質的)薬剤の影響で引き起こされる症候群、つまり、20歳以前に、その病気のプロセスを引き起こした薬剤が、20歳以降では、逆に治療薬となることもある。だから、よく主張される 「同類は同類により治療される」 という所説においては、このように、年齢を考慮しなければならない。





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Last updated  2008年12月09日 21時28分45秒
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