シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年01月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、光を探究するなら、いわば、太陽系において、太陽の上位にある天体、つまり、火星、木星、土星ののなかにある力全てに着目する必要がある。そして、地球上で起こる全ては、ある意味で、地球外の天体の作用でもあるので、地上のなかに、宇宙で生まれる作用を発見しなければならない。

 以上のような天の働きは、今日(1920年)の原子物理学、もしくは分子-原子化学が行なっているような抽象的、空想的な手法で、地上の物質のなかの物質の配置や凝集状態等の根拠を探し求める方向では、発見できない。

 近代の原子化学では、物質の構成内部を覗き込み、いわば不可視の働きに対して、原子や分子について、ありとあらゆる都合のよい予想を考え出し、更には、今日(1920年)では減ったが、数十年前では、非常に誇らしげに語られていたが、物質の構成内部で生起する働きの、いわゆる「天文学的認識」について語られていた。

 数十年前では、次のような知見について語られていた。以前、公開講演(1)で述べたように、今日では、原子の写真を撮影する。心霊主義的なグループも、写真を撮影するが、その場合は、霊の写真である。

 今日、自然科学者は、霊の写真を信用しない傾向があるので、原子も、霊も、同じ存在であることを見通している人たちが、原子の写真も、霊の写真と同等に信用できないことを、認識させなければならない。なぜなら、結局、原子の写真も、霊の写真と同じ影響下にあるからである。

 (1)1920年3月24日の「人智学と現代の諸科学」という講演。

 (量子力学の観測問題のことである。観測者がイメージした形で現れる。つい最近、ハイゼンベルグの不確定性関係が問題となったが、要するに、本質的には、マクロ的な問題なので、マクロをミクロに限定すると、観測問題に帰着し、観測状況に依存する、例えば数式の形をとって現れる。

 δxδp≧h/4π、hはプランク定数で不確定性関係は数式で表現できるが、x、pの素粒子の位置と運動量を表現するヒルベルト空間が非常に抽象的な想念の問題なので、具体的な観測問題が生じる。最近の実験は、中性子で行われたようだが、中性子は、厳密にいえば、クォークを基にしているので素粒子ではない。

 マクロの現象を、ミクロでみることは、ほとんで不可能である、というのが不確定性原理の根本であろう。)



 (人間が実験により、例えば、原子の電子軌道から電子を取り出せば、人間の任意に外から配置できる。)

 つまり、地球の外に、ある天体の配列(配置)が成立する場合、例えば、太陽系から土星が、地球のある1点に特別に優位に作用するような配列(配置)が成立する場合を考察できる。

 土星が優位に作用できる配列(配置)とは、土星の作用領域から、他の天体の作用領域ができる限り遠く離れ、例えば、下図の中止の地球に、土星が作用する場合(下図参照)で、すなわち、太陽や火星他の作用が、土星の軌道内や、土星の軌道近くに無く、できるだけ遠く離れ、土星だけが作用する場合である。

 そのような土星優位の配列(配置)が成立すれば、中心にある地球の特定の場所は、土星以外の他の天体から離れている原因により、いわば土星に占有されるために、土星以外の天体力は僅かしか影響せず、土星の力にとっては優位な配列(配置)が成立し、占有された場所の地上の物質のなかに、土星特有の関係が生まれ、同様な関係において、例えば、火星優位の配列(配置)による作用とは異なった構造が、特定の場所に引き起こされる。

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 地上の物質のなかに発見できる本質は、まさしく天体の共同作用の産物に他ならない。

 従って、以上のように、土星の作用を分離してみた場合、つまり、土星が地球のある特定の箇所に特別に優位に、かつ長期間作用する場合、その特別な場所に、鉛の現出を発見することで、鉛という産物のなかでの土星の作用が明らかになる。

 以上が、ある種の地上の物質、特に金属という物質が、地球外の宇宙の、ある種の配列(配置)と関係づけられる理由である。

 ここで可能なことは、今日の研究や人智学が提供できる叡智を、本質的に再発見することでしか理解できない太古の叡智により提供されていた叡智との対比に導くことに他ならない。というのも、古代の文書は、今日の化学や物理学により思考する現代人にとっては、実際、根本的に読むことの不可能なものだからである。

 以下の例は、上記のことを教えてくれる。北欧のある非常に聡明な学者が、ある錬金術の歴史を書き記したが(2)、彼によれば、錬金術は、「今日(1912年)の化学的概念からすれば全く無意味な過程(プロセス)を挙げ、その過程からは、何も発見できない。」と記している。

 (2)Theodor Svedberg、スウェーデンの化学者。おそらく、「物質[Die Materie]」(1912)という著書。1914年にドイツ語に翻訳出版された。

 彼の主張は全く正当である。錬金術が挙げた過程(プロセス)とは、上述の土星による鉛の生成過程(プロセス)である。しかし、この善良な人物は、鉛の生成過程(プロセス)が、植物の種子形成過程(プロセス)を説明していることに無知だった。



 古代の用語は、現代とは異なる完全に別の世界に適用する必要があり、表現によっては、全く異なる意味を考える必要があることを、この人物は全く知らなかったため、彼にとって、錬金術の鉛の過程(プロセス)は無意味なものとなった。彼は現代の意味では正しいが、同時に、古代の意味では間違っていた。

 錬金術が記述するように、地上の物質を、地球の周囲から地球に働きかける様々な天体の力に関係づけることができる。特に、金属の研究、つまり錬金術の方法を、これから講義のなかで暗示していくが、人智学的な方法で行うなら、金属の研究から、まさに特定の関係が明らかになる。

 つまり、例えば、鉛は、他の天体に妨げられない主に土星の作用と関係づける必要があり、錫は、主に木星の作用、鉄は、主に火星の作用、銅は、主に金星の作用、今日の化学でも、水銀[Quecksilber]と呼ばれる金属は、主に水星の作用と関係づける必要がある。

 水銀は、主に水星の作用から生成されるので、古代の人々は、水星[der Merkur]と、水銀[das Merkur]を同じ名で呼んだ。





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Last updated  2012年01月19日 10時45分23秒
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